JP2531690Y2

JP2531690Y2 - 板材搬送装置

Info

Publication number: JP2531690Y2
Application number: JP576391U
Authority: JP
Inventors: 吉章端浦
Original assignee: Komatsu Ltd
Current assignee: Komatsu Ltd
Priority date: 1991-01-22
Filing date: 1991-01-22
Publication date: 1997-04-09
Anticipated expiration: 2006-01-22
Also published as: JPH0497727U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は板材を目的位置に搬送
する板材搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来板材を搬送する場合、コンベヤなど
の搬送装置を使用しているが、コンベヤなどで搬送され
てきた板材を目的位置に移載する場合、コンベヤなどの
両側に上下動自在なスキッドを設けて、このスキッドに
よりコンベヤ上の板材を持ち上げたり、コンベヤの近傍
に格子状のテーブルを設けて、板材がテーブル上に達し
たところでコンベヤを沈降させることにより、板材をテ
ーブル上へ移載する方法が採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし上記何れの方法
もコンベヤを支柱で支持したり、コンベヤと直交する方
向に横架した支持桁によりコンベヤを支持しているた
め、目的位置に搬入された板材をさらに板材供給装置の
グリップで把持して板金加工機械などへ搬入する場合、
板材供給装置のグリップが支柱や支持桁などと干渉して
板材供給装置が設置できないなどの不具合があった。こ
の考案は上記不具合を改善する目的でなされたもので、
支柱や支持桁を設けずにコンベヤの支持を可能にした板
材搬送装置を提供して、板材供給装置などが容易に設置
できるようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】この考案は上記
目的を達成するために、板材の搬送方向に並設された複
数の横杆の下流側端を支軸により支承して、各横杆の上
流側端を上記支軸を中心にリフトシリンダにより上下動
自在となし、また各横杆に沿って搬送ベルトを複数列に
亘って設け、これら搬送ベルトを回転自在に支承するフ
レームの下流側端を上記横杆にスライド自在に支承する
と共に、各フレームの上流側端をピンにより回動自在に
に支承したものである。これによって搬送ベルトにより
搬送されてきた板材を、リフトシリンダにより横杆の上
流側端を上昇することにより横杆上へ移載することがで
きるようになる。

【０００５】

【実施例】この考案の一実施例を図面を参照して詳
述する。図において１は格子状テーブルで、板材搬送方
向（矢印ａ）に平行になるように設けられた複数の横杆
２を有しており、これら横杆２上にフリーベアリング３
が長手方向に間隔を存して多数個取付けられている。上
記各横杆２の下流側端部は支軸４により架台５上に枢着
されていると共に、上流側端は下方より支持ビーム６に
より支持されている。上記支持ビーム６は横杆２と直交
する方向に設けられていて、両端部がリフトシリンダ７
により下方より支持され、これらリフトシリンダ７によ
り支持ビーム６を上下動することにより、支軸４を中心
に横杆２の上流端側が上下動できるようになっている。
また図中１０は各横杆２に沿って設置された複数列のベ
ルトコンベヤで、横杆２より長さの短いフレーム１１を
有しており、これらフレーム１１の下流側端には長孔１
１ａが穿設されていて、これら長孔１１ａは横杆２の側
面に突設されたピン２ａに嵌挿されている。上記各フレ
ーム１１の上流側端部は下方へほぼＬ字形に屈曲されて
いて、下端がピン１２により架台５に枢着され、このピ
ン１２を中心に下流端側が上下方向に回動できるように
なっていると共に、各フレーム１１の上流側端及び下流
側端にプーリ１３，１４が回転自在に支承されていて、
これらプーリ１３，１４の間に無端状の搬送ベルト１５
が捲装されている。これら搬送ベルト１５はフレーム１
１の上流側に設けらた駆動プーリ１６及びテンションプ
ーリ１７にも捲装されていて、駆動プーリ１６を駆動す
る駆動モータ１８により駆動プーリ１６を介して回転さ
れると共に、テンションプーリ１７をガイドレール１９
に沿って移動調整する張力調整ねじ２０により搬送ベル
ト１５の張力が調整できるようになっている。一方上記
各フレーム１１の上面には搬送ベルト１５を下方より支
持することにより、搬送ベルト１５が下方へ弛むのを防
止する複数個のプーリ２１が設置されていると共に、各
プーリ２１の間には板材２２を吸引して搬送ベルト１５
へ圧接させるマグネット２３が設置されている。またフ
レーム１１の側面には上流側に、板材２２を検出するこ
とにより搬送ベルト１５を減速させるスローダウン近接
スイッチ２４が、そして下流側に搬送ベルト１５を停止
させる停止近接スイッチ２５が設置されている。なお図
中２６は目的位置に停止された板材２２を把持して搬出
するグリップ、２７は板材を吸着位置決めする装置のバ
キュームカップである。また２８はリフトシリンダ７に
より下降された支持ビーム６を下限位置に停止させるス
トッパである。

【０００６】次に作用を説明すると、ベルトコンベヤ１
０はフレーム１１が図５に示すように水平位置のとき搬
送ベルト１５の上面の高さはフリーベアリング３の上面
より５〜６ｍｍ低くなるように設定されており、板材２
２の搬送時には支持ビーム６がストッパ２８に当接する
まで図６に示すように横杆２の上流端側がリフトシリン
ダ７により下降されている。この状態で板材２２が搬送
ベルト１５により板材搬送方向ａへ送られて、スローダ
ウン接近スイッチ２４上に達すると、搬送ベルト１５が
減速し、その後板材２２が停止接近スイッチ２５上に達
すると搬送ベルト１５が停止されて、板材２２は図７に
示すように一部が横杆２上のフリーベアリング３上に乗
り上げた状態で停止される。そしてこの状態でリフトシ
リンダ７により支持ビーム６が上昇されて各横杆２が水
平状態となり、板材２２は搬送ベルト１５上より横杆２
上へ移載される。横杆２上に移載された板材２２は位置
決めバキュームカップ２７でグリップ２６に板材２２を
位置決めし、グリップ２６でクランプ後、所定量割り出
し移動させることができる。なお、上記実施例ではベル
トコンベヤ１０を使用したが、チェーンコンベヤでも勿
論よい。また格子状テーブルとベルトコンベヤ１０を多
連に接続することにより長距離の搬送も可能である。

【０００７】

【考案の効果】この考案は以上詳述したように、板材の
搬送方向に並設された横杆の間にこれと平行するようベ
ルトコンベヤを設置して、ベルトコンヘヤにより搬送さ
れてきた板材を、横杆の上流側端を上下動することによ
り横杆上へ移載するようにしたもので、ベルトコンベヤ
の下流側端を横杆により支持するようにしたことから、
従来のようなベルトコンベヤを下方より支持するための
支柱や支持桁を必要としない。これによって横杆とコン
ベヤの間にグリップを設けて目的位置に搬入された板材
を把持し、板金加工機械などへ搬入することが可能にな
ると共に、装置全体を小型かつ安価に提供することがで
きるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】同側面図である。

【図３】同端面図である。

【図４】ベルトコンベヤの拡大図である。

【図５】作用説明図である。

【図６】作用説明図である。

【図７】作用説明図である。

【図８】作用説明図である。

【符号の説明】

２横杆、４支軸、７リフトシリンダ、１１フレ
ーム、１２ピン、１５搬送ベルト、ａ板材搬送方
向。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】板材２２の搬送方向ａに並設された複数
の横杆２の下流側端を支軸４により支承して、各横杆２
の上流側端を上記支軸４を中心にリフトシリンダ７によ
り上下動自在となし、また各横杆２に沿って搬送ベルト
１５を複数列に亘って設け、これら搬送ベルト１５を回
転自在に支承するフレーム１１の下流側端を上記横杆２
にスライド自在に支承すると共に、各フレーム１１の上
流側端をピン１２により回動自在に支承してなる板材搬
送装置。
【請求項２】リフトシリンダ７により横杆２を水平位置
まで上昇させたとき、横杆２の搬送高さより搬送ベルト
１５の搬送高さがやや低くなるように設定してなる請求
項１記載の板材搬送装置。