JP2571232B2 - 水性インク - Google Patents

水性インク

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希世文 永井
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明はインクジェット記録用に適した水性インクに
関するもので、記録計、ペンプロッター、筆記用具等の
水性インクとしても利用できるものである。
[従来技術] 従来、マゼンタ及び赤色水性インクに関する発明は数
多くなされている。例えば、キサンテン系染料を用いた
特開昭57-35728、特開昭57-35729等、モノアゾ系染料を
用いた特開昭58-101171、特開昭58-174457等、アゾチア
ゾール系染料を用いた特開昭58-176275等に開示されて
いる。
しかし、鮮明な色調を有し、かつ耐水性及び耐光性が
優れ、保存安定性に優れたマゼンタ及び赤色水性インク
としては満足したものが得られないのが現状である。特
にインクジェット用水性インクとして用いる場合、噴射
方向変化、目詰りといった点で問題がおき、溶媒となる
多価アルコール度への溶解度が充分でないと使用するこ
とができない。
[目的] 本発明は、従来の欠点を解決したインクジェット記録
用マゼンタ及び赤色水性インクを提供することを目的と
したものであり、より詳細には、画像の鮮明性、耐水
性、耐光性に優れ、特に噴射方向安定性に優れ、目詰り
しにくいインクジェット記録用マゼンタ及び赤色水性イ
ンクを提供することを目的としている。
[構成] 本発明は、下記一般式で示される水溶性染料を少なく
とも一種含有し、該染料のカウンターイオンXとして、
一般式(B)で示される第4級アンモニウム及び第4級
ホスホニウムを含有することを特徴とする水性インクに
関する。
一般式(A) R1:水素、アルキル基、アルコキシ基 ヒドロキシアルキル基、ハロゲン、アセチル基 R2:モルホリル基、 1:0又は1 一般式(B) M:窒素又はリン R6〜R9:炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基及び、ハロゲン化アルキル基 本発明は従来のマゼンタ染料の欠点を改善すべく鋭意
検討した結果、一般式(A)の染料がカウンターイオン
として、一般式(B)で示される第4級アンモニウム及
び第4級ホスホニウムを含有することにより、溶解性が
優れ、目詰りし難く、噴射方向安定性の優れたインクジ
ェット用水性インクを得ることができた。また一般式
(A)の染料は耐水、耐光性及び鮮明な色調を有するこ
とを見出したものである。
一般式(A)の染料のカウンターイオンを一般式
(B)で示された第4級アンモニウムまたは、第4級ホ
スホニウムにするには、一般式(B)の水酸化物 の水溶液を染料遊離酸に作用させることにより容易に行
うことができる。またアセトン等の添加による再沈澱
や、溶媒蒸発により粉体にすることもできる。
本発明の一般式Aの具体例および比較例のAr部分を以
下に示す。
上記染料は公知の方法により容易に合成される。
以下に一般式(B)の第4級アンモニウム及び第4級
ホスホニウムの水酸化物の具体例を示す。
本発明のインクは溶媒成分として水を使用するもので
あるが、インク物性を所望の値に調整するため、インク
の乾燥を防止するため、染料の溶解性を向上するため等
の目的で、下記の水溶性有機溶媒と水とを混合して使用
することも出る。
エチレングリコール,ジエチレングリコール,トリエ
チレングリコール,ポリエチレングリコール,ポリプロ
ピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール類、
エチレングリコールモノエチルエーテル,エチレングリ
コールモノブチルエーテル,ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエー
テル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル,トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル,トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールのア
ルキルエーテル類,その他N−メチル−2−ピロリド
ン,2−ピロリドン,1,3−ジメチルイミダゾリジノン,ジ
メチルホルムアミド,トリエタノールアミン等である。
これらの中で特に好ましいのはジエチレングリコー
ル,ポリエチレングリコール200〜600、トリエチレング
リコール、エチレングリコール、グリセリン、N−メチ
ル−2−ピロリドンであり、これらを用いることにより
染料の高い溶解性と水分蒸発防止による目詰り防止の効
果を得ることができる。
インク中の上記水溶性有機溶媒の含有量はインク全重
量に対して5〜80%の範囲で使用できるが、粘性、乾燥
性等から15〜60%の範囲で用いることが好ましい。
本発明のインクには上記染料、溶剤の他に従来より知
られている添加剤を加えることができる。
例えば防腐防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム,ソルビン酸ナトリウム,2−ピリジンチオール−1−
オキサイドナトリウム,安息香酸ナトリウム,ペンタク
ロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
PH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよ
ぼさずにインクのPHを9.0〜11.0の範囲に制御できるも
のであれば、任意の物質を使用することができる。
その例として、ジェタノールアミン,トリエタノール
アミンなどのアミン,水酸化リチウム,水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化
物,水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化
物、第4級ホスホニウム水酸化物,炭酸リチウム,炭酸
ナトリウム,炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩
などがあげられる。
キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四
酢酸ナトリウム,ニトリロ三酢酸ナトリウム,ヒドロキ
シエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム,ジエチレ
ントリアミン五酢酸ナトリウム,ラウミル二酢酸ナトリ
ウムなどがある。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナ
トリウム,チオグリコール酸アンモン,ジイソプロピル
アンモニウムニトライト,四硝酸ペンタエリスリトー
ル,ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等があ
る。
その他目的に応じて水溶性紫外線吸収剤,水溶性赤外
線吸収剤,水溶性高分子化合物,染料溶解剤、界面活性
剤などを添加することができる。
以下に本発明の実施例及び比較例を示す。%はすべて
重量%である。
実施例1 下記組成物を撹拌溶解し口径0.22μmのフィルターで
ろ過しインク1とした。
具体例(A−3)の染料でX=B−1の 第4級アンモニウムイオン 2.5% ポリエチレングリコール200 10% N−メチル−2−ピロリドン 10% 2,4−ジメチル−6−アセトキシ−ジオキサン 0.2% イオン交換水 残量 下記の組成からなる材料を用いる以外は実施例1と同
様にして実施例2〜5及び比較例1〜3のインクを作製
した。
実施例2 具体例(A−2)の染料 2.5% ポリエチレングリコール200 10.0% N−メチル−2−ピロリドン 10.0% 具体例(B−2)の25%水溶液 2.0% 2,4−ジメチル−6−アセトキシ−m−ジオキサン0.2%
イオン交換水 残量 実施例3 下記組成物にて実施例1と同様にしてインク3を作製
した。
染料(A−11)、X=B−2の 第4級アンモニウムイオン 3% ジエチレングリコール 15% グリセリン 5% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% イオン交換水 残量 実施例4 具体例(A−9)の染料 2.0% エチレングリコール 12.0% グリセリン 5.0% 具体例(B-12)の25%水溶液 2.0% 2,4−ジメチル−6−アセトキシ−m−ジオキサン 0.2% イオン交換水 残量 比較例1 実施例1の具体例の染料を(比較例1)の染料とし、
その染料のX=Naイオンにした以外は実施例1と同様に
してインク2を作製した。
比較例2 C.I.アシッドレッド92 2.0% ポリエチレングリコール200 10.0% N−メチル−2−ピロリドン 10.0% 水酸化ナトリウム 0.2% 2,4−ジメチル−6−アセトキシ−m−ジオキサン 0.2% イオン交換水 残量 比較例3 C.I.ダイレクトレッド9 3.0% トリエチレングリコール 15.0% 1,3ジメチルイミダゾリジノン 10.0% 具体例(B−7)の25%水溶液 0.2% 2,4−ジメチル−6−アセトキシ−m−ジオキサン 0.2% イオン交換水 残量 比較例4 C.I.ダイレクトレッド227 2.0% テトラエチレングリコール 20.0% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0% 水酸化ナトリウム 0.1% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.3% イオン交換水 残量 比較例5 C.I.アシッドレッド254 2.5% グリセリン 5.0% ジエチレングリコール 10.0% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0% 具体例(B-12)の25%水溶液 0.1% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2% イオン交換水 残量 比較例6 実施例3において、染料を(比較例6)の染料(X=
Naイオン)を使用した以外は同様にしてインク4を作製
した。
[効果] 実施例(1)〜(5)、比較例(1)〜(5)につい
て下記の試験を行なった。
1)画像の鮮明性 リコー製ワード・プロセッサー・リポート5600J用イ
ンクジェット・プリンターに、作製したインクを充填し
印字を行った。
鮮明な画像が得られたインクについて表−1において
○印で表わした。
2)画像の耐光性 1)で得た画像サンプルをフェード・メーター(カー
ボン・アーク灯、63℃)に3時間かけ、光照射前後の画
像濃度をマクベス濃度計で測定し、下式により耐光性
(退色率)を求めた。
3)画像の耐水性 1)で得た画像サンプルを30℃の水に1分間浸清し、
浸清前後の画像濃度をマクベス濃度計で測定し、(2)
項の式と同様の式により耐水性(退色率%)を求めた。
4)保存性 インクをポリエチレン製の容器に入れ、−20℃,4℃,2
0℃,50℃,70℃それぞれの条件下で3か月間保存し、保
存前後の粘度,表面張力,電気伝導度の変化、および沈
澱物析出の析出の有無を調べた。どの条件下で保存して
も、物性変化、沈澱物の発生がなかった物を表−1では
○とした。
5)ノズルの目詰りテスト 1)で印字した後、印字休止したままで、20℃,65%R
Hの環境下で2か月間放置し、放置後再び正常な印字が
可能な否かを調べた。1つのインクサンプルについて3
台のプリンターを使用し試験した。
表−1には、3台のプリンターとも正常に印字できた
場合を○、3台中1台又は2台で正常印字ができなかっ
た場合を×、3台とも正常印字ができなかった場合を×
×で示した。なお5600J用プリンターには、ノズルの詰
りが生じ、噴射ができなくなった時、ジェットの噴射方
向が著しく放置前と比べ変化した時には、それを自動的
に検出し、プリンターの作動を停止する装置が取り付け
られている。
目詰まり特性についてはノズル径を30μmとした場合
で従来の2カ月休止に加えて6カ月休止時の結果を合わ
せて評価した。
上記結果から明らかなとおり、本発明の水性インクは
記録画像の耐水性、耐光性に優れ、かつ、マゼンタの色
調がよく、インクジェット記録に用いても目詰りするこ
とがない。更に、実施例のインクは耐水性、耐光性は従
来例とほぼ同等であるが、長期間放置した場合の噴射安
定性が高いインクである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 浩之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭61−101574(JP,A) 特開 昭62−149770(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(A)で示される水溶性染料を
    少なくとも一種含有し、該染料のカウンターイオンXと
    して、一般式(B)で示される第4級アンモニウム及び
    第4級ホスホニウムを含有することを特徴とする水性イ
    ンク 一般式(A) ただし、 R1:水素、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアル
    キル基、ハロゲン、アセチル基 R2:モルホリル基、 1:0又は1 一般式(B) ただし、 M:窒素又はリン R3〜R6:炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキ
    ル基及び、ハロゲン化アルキル基
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