JP2571065Y2 - 鉄道車両用防振ゴムストッパ - Google Patents

鉄道車両用防振ゴムストッパ

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JP2571065Y2
JP2571065Y2 JP1992027114U JP2711492U JP2571065Y2 JP 2571065 Y2 JP2571065 Y2 JP 2571065Y2 JP 1992027114 U JP1992027114 U JP 1992027114U JP 2711492 U JP2711492 U JP 2711492U JP 2571065 Y2 JP2571065 Y2 JP 2571065Y2
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rubber
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rubber stopper
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博 山田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は鉄道車両用防振ゴムス
トッパに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両においては、台車と車体との間
に左右動防止のための防振ゴムストッパを設け、カーブ
等走行時に車体に遠心力が作用したとき、この防振ゴム
ストッパの当接作用で車体が大きく横揺れするのを防止
している。
【0003】図2はその防振ゴムストッパと周辺部の具
体的構造例を示している。この図において100は車
体、102は台車フレームであり、これらが連結体10
4を介して互いに相対変位可能に連結されている。
【0004】連結体104には中心ピン106と筒体1
08とが設けられており、これらが嵌合状態で固定され
ている。尚110はダンパーである。
【0005】台車フレーム102には、ブラケット11
2を介して防振ゴムストッパ(左右動ゴムストッパ)1
14が設けられる一方、連結体104の側には当接アー
ム116が、防振ゴムストッパ114に対向するように
して設けられ、車両のカーブ走行時に車体に遠心力が作
用したとき、それら防振ゴムストッパ114と当接アー
ム116との当接によって、車体の横揺れが防止される
ようになっている。
【0006】ここで左右動防止のための防振ゴムストッ
パ114は、従来、図3に示すような穴明き構造とされ
ている。
【0007】このような穴明き構造とされているのは、
当接初期においてゴム弾性体118を大きく変形させる
ことで当接アーム116を軟らかく当接させ、ある程度
変形が大きくなったところで変形抵抗を大きくして当接
アーム116、即ち車体が大きく変位するのを防止する
ためである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこの穴明
き形態の防振ゴムストッパ114を用いた場合におい
て、穴がつぶれたときに車体に作用する反力が大きく、
このため車体が揺返しを起こして左右に何回も横揺れ
し、乗心地を悪くする要因となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の防振ゴムストッ
パはこのような課題を解決するために案出されたもので
ある。而して請求項1の防振ゴムストッパは、鉄道車両
の車体と台車フレーム間に介設されて防振作用をなす防
振ゴムストッパであって、取付プレートの一方の面に
トッパ面を形成する外ゴム体が、他方の面に変形自在の
ダイヤフラムが固設されて、それら外ゴム体及びダイヤ
フラムの内側に密閉の液室が形成されるとともに、該液
室が該取付プレートによって該外ゴム体側の第一液室と
該ダイヤフラム側の第二液室とに区画されており、該取
付プレートには貫通のオリフィスが備えられていて、そ
れら第一液室と第二液室とが該オリフィスにて互いに連
通させられており、更に該ダイヤフラムは、その外側に
配設されて該ダイヤフラムの一定量以上の変形を防止す
る外殻部材とともに空気室を形成していて、該空気室が
連通孔を通じて大気と連通状態とされていることを特徴
とする
【0010】また請求項2の防振ゴムストッパは、請求
項1において、前記第一液室内には前記外ゴム体が一定
量変形した時点で該外ゴム体に当接する緩衝ゴムブロッ
クが配設されていることを特徴とする。
【0011】
【作用及び考案の効果】本考案の防振ゴムストッパの場
合、ストッパ作用時においてストッパ面を形成する外ゴ
ム体が相手側に当って変形し、このとき第一液室内の液
がダイヤフラムを変形させつつ取付プレートのオリフィ
スを通じて第二液室内に流入し、その際のエネルギー吸
収によって衝撃を軟らかく吸収する。
【0012】更にそのとき、ダイヤフラムの外側の空気
室が空気を流体とするダンパ室として作用し、その空気
室の空気が連通孔を通じて外部へと逃げ、そこにおいて
もエネルギー吸収を行う。従ってこのようなゴムストッ
パを鉄道車両用の左右動ゴムストッパとして用いたと
き、外力を軟らかく吸収して大きな反力を生ぜしめず、
車体の振動を良好に減衰し得て車体の揺り返しを防止す
ることができる。 従って本考案の防振ゴムストッパを用
いることによって車体の乗り心地を向上させることがで
きる。
【0013】また請求項2の防振ゴムストッパの場合、
第一液室内に緩衝ゴムブロックが配 設されていることか
ら、外ゴム体が一定量変形して緩衝ゴムブロックに当っ
たとき、その緩衝ゴムブロックの作用で外ゴム体が更に
大きく変形するのが抑制され、これによって安定したス
トッパ作用が得られる。
【0014】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は鉄道車両における左右動
ゴムストッパであって金属製のプレート(取付プレー
ト)12を有しており、その一面側に内部中空且つ厚肉
を成す碗形状の外ゴム体14が配されている。
【0015】外ゴム体14は金属リング16に固着され
ており、この金属リング16に対するボルト18のねじ
込みによって、かかる金属リング16とともにプレート
12に固定されている。
【0016】外ゴム体14の内側には第一液室22が形
成されており、そしてその第一液室22内にゴムブロッ
(緩衝ゴムブロック)20が配置されている。尚第一
液室22内には所定の粘性を有する液24が封入されて
いる。
【0017】尚、ゴムブロック20には外周部にリブ2
6が設けられている。このリブ26はシール性確保のた
めのものであり、金属リング16の溝28内部に入り込
んだ状態で、かかる金属リング16によりプレート12
に押圧されている。
【0018】プレート12の外周部分は取付部となる部
分であって、そこに取付穴30が設けられている。
【0019】プレート12の他面側には金属製の底付円
筒体(外殻体)32が配置されている。円筒体32は外
周部にフランジ34を有し、このフランジ34におい
て、前記ボルト18によりプレート12に固定されてい
る。
【0020】円筒体32の内部にはゴムダイヤフラム3
6が配置されており、このゴムダイヤフラム36によっ
て円筒体32の内部が第二液室38と空気室40とに区
画されている。
【0021】第二液室38はプレート12を貫通するオ
リフィス42を介して第一液室22に連通させられるよ
うになっており、また空気室40は小孔(連通孔)44
を介して大気と連通させられている。
【0022】ゴムダイヤフラム36は、通常は中央部分
がプレート12に密着した状態にあってオリフィス42
の開口を閉鎖しており、第一液室22内に液圧が発生し
たとき、その圧力によって図中下向きに変形し、第一液
室22と第二液室38とを連通させる。
【0023】このとき円筒体32の底部50は、ゴムダ
イヤフラム36に当接することによって、その一定以上
の変形を防止する。
【0024】ゴムダイヤフラム36の外周部には、シー
ル性確保のためのリブ46が設けられていて、このリブ
46が円筒体32のフランジ34の溝48内に入り込
み、その状態でフランジ34によりプレート12に押圧
されている。
【0025】尚、本例のゴムストッパ10における各部
の材料として、例えば外ゴム体14として天然ゴムを、
またゴムブロック20としてブチルゴム又は天然ゴム
を、ゴムダイヤフラム36としてクロロプレンゴムを、
更に液24としてシリコン液,エチレングリコール液等
を好適に用いることができる。勿論他の材料を用いるこ
とも可能である。
【0026】この例のゴムストッパ10の場合、カーブ
走行時に車体に遠心力が作用して車体が台車に対し相対
変位すると、車体と一体に変位する当接部がゴムストッ
パ10に当たってこれを押圧する。
【0027】すると外ゴム体14が変形するとともに、
第一液室22内の液24がゴムダイヤフラム36を変形
させつつ第二液室38内に流入し、その際のエネルギー
吸収によって衝撃を軟らかく吸収する。尚ゴムダイヤフ
ラム36が変形するとき、空気室40の空気は小孔44
を通じて外部に逃げる。
【0028】一方外ゴム体14が大きく変位してゴムブ
ロック20に当たったとき、かかるゴムブロック20の
作用で外ゴム体14が更に大きく変形するのが抑制さ
れ、これによって安定したストッパ作用が行われる。
【0029】このとき外ゴム体14の変形に加えてゴム
ブロック20の変形に基づく復元力が蓄えられるが、こ
れら外ゴム体14,ゴムブロック20が原形状に復元す
るに際して、第二液室38から第一液室22への液24
の流入に基づく抵抗が生じ、このためにゴムブロック2
0、特に外ゴム体14がゆっくりと原形状に復元し、車
体に対して殆ど反発力を作用させない。
【0030】そしてこのことと、当初の軟らかな衝撃吸
収性能とによって、車体に揺返し力が生じるのが効果的
に防止され、車体に生じた振動が速やかに減衰,停止さ
れる。
【0031】以上本考案の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本考案は上記左右動ゴムストッパ
以外の防振ゴムストッパに適用することも可能である
等、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識
に基づき様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である防振ゴムストッパの断
面図である。
【図2】鉄道車両における左右動ゴムストッパと周辺部
の構造例を示す図である。
【図3】図2におけるゴムストッパの形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ゴムストッパ12 プレート(取付プレート) 14 外ゴム体20 ゴムブロック(緩衝ゴムブロック) 22 第一液室 24 液36 ゴムダイヤフラム 38 第二液室42 オリフィス

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の車体と台車フレーム間に介設
    されて防振作用をなす防振ゴムストッパであって 取付プ
    レートの一方の面にストッパ面を形成する外ゴム体が、
    他方の面に変形自在のダイヤフラムが固設されて、それ
    ら外ゴム体及びダイヤフラムの内側に密閉の液室が形成
    されるとともに、該液室が該取付プレートによって該外
    ゴム体側の第一液室と該ダイヤフラム側の第二液室とに
    区画されており、該取付プレートには貫通のオリフィス
    が備えられていて、それら第一液室と第二液室とが該オ
    リフィスにて互いに連通させられており、更に該ダイヤ
    フラムは、その外側に配設されて該ダイヤフラムの一定
    量以上の変形を防止する外殻部材とともに空気室を形成
    していて、該空気室が連通孔を通じて大気と連通状態と
    されていることを特徴とする鉄道車両用防振ゴムストッ
    パ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第一液室内には
    前記外ゴム体が一定量変形した時点で該外ゴム体に当接
    する緩衝ゴムブロックが配設されていることを特徴とす
    る鉄道車両用防振ゴムストッパ。
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