JP2570378Y2 - 車両用制御バルブ - Google Patents

車両用制御バルブ

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JP2570378Y2
JP2570378Y2 JP1991028135U JP2813591U JP2570378Y2 JP 2570378 Y2 JP2570378 Y2 JP 2570378Y2 JP 1991028135 U JP1991028135 U JP 1991028135U JP 2813591 U JP2813591 U JP 2813591U JP 2570378 Y2 JP2570378 Y2 JP 2570378Y2
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義明 小泉
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両排気系等に使用さ
れる車両用制御バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両排気系には、排気管をデュア
ルタイプとして一方の排気管に制御バルブを装着し、エ
ンジン回転数に応じてこの制御バルブで排気管内の排気
ガスの流れを制御して、エンジンの低回転域から高回転
域に於ける排気騒音の低減を図る制御型消音器が装着さ
れつつある。
【0003】そして、従来、斯かる制御型消音器に於け
る制御バルブのバルブ機構として、例えば特開昭64−
60709号公報又は図2や図3に示すものが知られて
いる。図2に於て、1は排気管で、排気管1の内部には
バタフライバルブ3が収容され、バタフライバルブ3に
は排気管1を半径方向に挿通するスピンドル5が連結さ
れている。
【0004】スピンドル5は、排気管1の外周に配置さ
れた上下二つのブッシュケース7,9内のブッシュ1
1,13により、排気管1に対して回転自在に支持され
ている。そして、スピンドル5の排気管1外に位置する
部分には、一定間隔を置いて牽引板15とスプリング受
けとしてのプレート17が固着されている。牽引板15
には回転レバー19が固着され、当該回転レバー19に
は図示しないアクチュエータからのワイヤ21が連結さ
れている。又、牽引板15とプレート17との間には、
スピンドル5の回りを巻回するコイルスプリング23が
軸方向に圧縮した状態で介装されており、コイルスプリ
ング23の上端23aは牽引板15に固定され、他端2
3bは排気管1に取り付くブラケット25に固定されて
いる。そして、牽引板15とプレート17の間に介装さ
れたコイルスプリング23の内側には、コイルスプリン
グ23を案内するスプリングサポート27が配置されて
いる。その他、図中、29はスピンドル5の先端に螺着
された取付ナットである。
【0005】而して、斯かる構造に於て、アクチュエー
タによりワイヤ21を介して回転レバー19に引張力が
付与されると、コイルスプリング23に捩じり力が付与
され乍ら牽引板15,スピンドル5が回転して、バタフ
ライバルブ3が開とされる。そして、アクチュエータか
らの引張力が解除されると、コイルスプリング23の復
元力でスピンドル5が元の状態に戻り、バタフライバル
ブ3が閉とされることとなる。
【0006】又、図3に示す制御バルブは、上記構造に
加えて、コイルスプリング23とプレート17との間に
パワーベスト31をスプリングサポート27の外周に配
置して、コイルスプリング23とプレート17間の干渉
音の発生を防止し、又、スプリングサポート27の内側
に筒状のカラー33をスピンドル5の軸方向に装着し
て、取付ナット29の軸力(下方へ押さえる力)を確保
したものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】而して、従来、上記ス
ピンドル5には防錆性に優れたステンレス鋼(SUS3
04)が使用されているが、斯かるステンレス鋼はコス
トが高く、又、防錆性に優れているとはいっても、長期
に亘る使用により、特に塩害によって錆が発生していた
のが実情である。そして、斯様にスピンドル5に錆が発
生すると、スピンドル5とブッシュ11,13が固着し
てバタフライバルブ3の開閉制御が滑らかに行えなくな
る虞があった。
【0008】又、従来、ブッシュ11,13は、例えば
カーボンとSUS304の粉末を焼結して固めて製造し
ていたが、昨今では、スピンドル5の滑らかな回転を図
るために、膨張黒鉛とステンレスメッシュからなる素材
(#550−50)が使用されている。然し、斯かる素
材を用いることで、ブッシュ11,13のコストが高く
なってしまっている。
【0009】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、スピンドルとブッシュとの錆による固着を防止する
と共に、必要な性能を維持しつつコストの低廉化を図っ
車両用制御バルブを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、排気管内のバタフライバルブに連結され
たスピンドルの排気管外に位置する部分に、所定間隔を
置いて牽引板とばね受けとを固着し、これらの牽引板と
ばね受けとの間に、スピンドルを囲んでコイルスプリン
グを軸方向に圧縮した状態で介装すると共に、コイルス
プリングの一端を牽引板に固定し、他端を排気管に固定
した車両用制御バルブであって、スピンドルは、排気管
の外周に配置した上下二つのブッシュケース内のブッシ
ュにより排気管に対して回転自在に支持された車両用制
御バルブに於て、上記スピンドルをSUS430M又は
SUS410F2の何れか一方の材質で形成すると共
に、上記ブッシュをカーボンとSUS304の粉末とを
焼結した材質で形成し、且つ当該ブッシュのスピンドル
挿通孔の内周面に、二硫化モリブデンが添加された耐熱
性潤滑剤を塗布したものである。
【0011】
【作用】本考案によれば、エンジンの回転数に応じてバ
タフライバルブの開閉制御が行われるとき、スピンドル
挿通孔の内周に塗布された潤滑剤がスピンドルの回転を
滑らかにすると共に、スピンドルに錆が発生しても、こ
の潤滑剤がブッシュとスピンドルとの回転を滑らかな状
態に維持して、ブッシュとスピンドルとの固着を防止す
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づき説明
する。尚、考案部分を除く構成については図3に示す車
両用制御バルブと同様の構成とされているため、ここで
はそれらについての説明は省略し、専ら考案部分につい
て説明する。そして、斯かる従来例と同一のものは同一
符号を以って表示する。
【0013】図中、35はブッシュケース7内に収納し
たブッシュで、当該ブッシュ35はカーボンとSUS3
04の粉末を焼結した材質によって従来のブッシュ11
と同一形状に成形されており、その中央のスピンドル挿
通孔37にスピンドル39が上下方向に挿通している。
そして、上記スピンドル挿通孔37の内周面に、ネバー
シーズの商品名で市販されている潤滑剤41が塗布され
ている。
【0014】このネバーシーズ41と称される潤滑剤4
1は、二硫化モリブデンが添加されたゾル状のもので、
一般には焼付防止剤として知られている。そして、本実
施例では、斯かるネバーシーズが約800℃までの耐熱
性を持ち、然も、潤滑剤としての性質を有するばかりで
なく、スピンドルとブッシュとが摺動しても短時間でそ
の被膜がなくならず、又、不純物が浸入しても被膜が排
除されることがない等の点に着目し、これをブッシュ3
5とスピンドル39との潤滑剤として用いたものであ
る。
【0015】一方、スピンドル39は従来のスピンドル
5と同様、排気管1を半径方向に挿通して、その挿入端
側に排気管1内部のバタフライバルブ3が連結されてい
る。そして、図示しないが、スピンドル39の挿入側端
部は、ブッシュケース9内に収納されて、上記ブッシュ
35と同様、そのブッシュ挿通孔にネバーシーズの潤滑
剤が塗布されたブッシュによって支持されている。又、
当該スピンドル5は、従来のスピンドル5と異なりSU
S304よりもコストが安く、防錆性の若干劣るSUS
430M又はSUS410F2等のステンレス鋼で成形
されている。
【0016】本実施例はこのように構成されているか
ら、従来と同様、アクチュエータによりワイヤ21を介
して回転レバー19に引張力が付与されると、コイルス
プリング23に捩じり力が付与され乍ら牽引板15,ス
ピンドル39が回転してバタフライバルブ3が排気管1
の流路を開放し、そして、アクチュエータからの引張力
が解除されると、コイルスプリング23の復元力でスピ
ンドル39が元の状態に戻ってバタフライバルブ3が排
気管1の流路を閉じる等、エンジン回転数に応じて排気
ガスの流れが制御されることとなる。
【0017】そして、斯様にバタフライバルブ3の開閉
制御が行われるとき、スピンドル挿通孔37の内周に塗
布された潤滑剤41がスピンドル39の回転を滑らかに
すると共に、スピンドル39に錆が発生しても、潤滑剤
41がブッシュ35とスピンドル39との回転を滑らか
な状態に維持して、ブッシュ35とスピンドル39との
固着を防止することとなる。又、塩水がブッシュ35と
潤滑剤41との間に浸入しても、ブッシュ35とスピン
ドル39との固着を防止することとなる。
【0018】そして、上述したように、潤滑剤41とし
て使用したネバーシーズは、約800℃までの耐熱性を
持ち、然も、ブッシュ35とスピンドル39とが摺動し
ても短時間でその被膜がなくならず、又、不純物が浸入
しても被膜が排除されることがない。従って、本実施例
によれば、当該潤滑剤41によってブッシュ35とスピ
ンドル39との潤滑が長期に亘って図られ、又、長期に
亘る使用によりスピンドル39に錆が発生しても、潤滑
剤41によってブッシュ35との固着が防止されると共
に、スピンドル39を従来のスピンドル5に比しコスト
の安いSUS430MやSUS410F2のステンレス
鋼で成形し、又、ブッシュ35を、従来の膨張黒鉛とス
テンレスメッシュからなる素材に比しコストの安いカー
ボンとSUS304の粉末を焼結した材質で形成して
も、上記潤滑剤41を用いることで必要な性能を維持す
ることが可能となり、因って、従来に比しコストの安い
制御バルブが提供できることとなった。
【0019】加えて、本実施例によれば、ブッシュとス
ピンドルとの固着を防止するためにブッシュやスピンド
ルの材料を新たに開発する必要がなく、又、従来の制御
バルブの組付工程に変更を来すことなく対応できると共
に、潤滑剤の塗布も極めて簡単に行える利点を有する。
尚、上記実施例では潤滑剤41にネバーシーズを用いた
が、二硫化モリブデンが添加されたその他の耐熱性潤滑
剤を用いてもよいことは勿論である。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、潤
滑剤によってブッシュとスピンドルとの潤滑が図られる
と共に、長期に亘る使用によりスピンドルに錆が発生し
ても、潤滑剤によってブッシュとの固着が防止されると
共に、スピンドルやブッシュを従来に比しコストの安い
材質で形成しても、潤滑剤を用いることで必要な性能を
維持することができるので、従来に比しコストの安い制
御バルブが提供できることとなった。
【0021】加えて、本考案によれば、ブッシュとスピ
ンドルとの固着を防止するためにブッシュやスピンドル
の材料を新たに開発する必要がなく、又、従来の制御バ
ルブの組付工程に変更を来すことなく対応できると共
に、潤滑剤の塗布も極めて簡単に行える利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に於けるブッシュの斜視図で
ある。
【図2】従来の車両用制御バルブの断面図である。
【図3】従来の車両用制御バルブの断面図である。
【符号の説明】
35 ブッシュ 37 スピンドル挿通孔 39 スピンドル 41 潤滑剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管(1)内のバタフライバルブ
    (3)に連結されたスピンドル(39)の排気管(1)
    外に位置する部分に、所定間隔を置いて牽引板(15)
    とばね受けとを固着し、これらの牽引板(15)とばね
    受けとの間に、スピンドル(39)を囲んでコイルスプ
    リング(23)を軸方向に圧縮した状態で介装すると共
    に、コイルスプリング(23)の一端を牽引板(15)
    に固定し、他端を排気管(1)に固定した車両用制御バ
    ルブであって、スピンドル(39)は、排気管(1)の
    外周に配置した上下二つのブッシュケース(7,9)内
    のブッシュ(35)により排気管(1)に対して回転自
    在に支持された車両用制御バルブに於て、上記スピンド
    ル(39)をSUS430M又はSUS410F2の何
    れか一方の材質で形成すると共に、上記ブッシュ(3
    5)をカーボンとSUS304の粉末とを焼結した材質
    で形成し、且つ当該ブッシュ(35)のスピンドル挿通
    孔(37)の内周面に、二硫化モリブデンが添加された
    耐熱性潤滑剤(41)を塗布してなることを特徴とする
    車両用制御バルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54168424U (ja) * 1978-05-18 1979-11-28
JPS5852555A (ja) * 1981-09-24 1983-03-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 非金属ライニング材の寿命測定装置
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JPH046743U (ja) * 1990-05-01 1992-01-22

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