JP2569322Y2 - 防滴形モータ - Google Patents
防滴形モータInfo
- Publication number
- JP2569322Y2 JP2569322Y2 JP1990007736U JP773690U JP2569322Y2 JP 2569322 Y2 JP2569322 Y2 JP 2569322Y2 JP 1990007736 U JP1990007736 U JP 1990007736U JP 773690 U JP773690 U JP 773690U JP 2569322 Y2 JP2569322 Y2 JP 2569322Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor case
- substrate
- motor
- drip
- drain hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は防滴形モータに関する。
防滴形モータとしては、従来、制御基板を、モータケ
ースを兼ねて合成樹脂により一体的にモールド成形した
ものが公知であるが、この場合、比較的に大型の金型を
必要とし、多種小量生産に不向きであると共に、生産性
が低く、コスト高となる欠点があった。
ースを兼ねて合成樹脂により一体的にモールド成形した
ものが公知であるが、この場合、比較的に大型の金型を
必要とし、多種小量生産に不向きであると共に、生産性
が低く、コスト高となる欠点があった。
これを解決するために、鋼板製モータケースの底部に
水抜孔を貫設して、制御基板をその中に設ける構造も考
えられるが、耐湿性等の信頼性が低いという欠点があ
る。
水抜孔を貫設して、制御基板をその中に設ける構造も考
えられるが、耐湿性等の信頼性が低いという欠点があ
る。
そこで、本考案では、両欠点を解消して、耐湿性に優
れ、しかも、コストの低い、生産性の高い防滴形モータ
を提供することを目的とする。
れ、しかも、コストの低い、生産性の高い防滴形モータ
を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本考案に係る防滴用モ
ータは、中空で円柱形状の金属製モータケース2と、該
モータケース2の軸方向両端部に設けられた一対の軸受
によって回転自在に支持された回転軸1と、該モータケ
ース2内における回転軸1の一端側に設けられたマグネ
ット4と、該マグネットの外周面に対向するように該モ
ータケースに設けられたステータと、該回転軸1の他端
側の該モータケース2内に配置され、かつ制御基板6の
パターン部7及びディスクリート端子部を樹脂板9内に
封入した基板封入体10と、から構成され、該モータケー
ス内の水抜きを行うための水抜孔15を備えた防滴用モー
タにおいて、該ステータと基板封入板10との境界上にお
ける基板封入体10側付近の該モータケース2の一部を内
方に折り曲げて該基板封入体10に実質的に平行に立ち上
げられた突出片16を有し、この突出片16の立ち上げによ
り該水抜孔15が形成されている。
ータは、中空で円柱形状の金属製モータケース2と、該
モータケース2の軸方向両端部に設けられた一対の軸受
によって回転自在に支持された回転軸1と、該モータケ
ース2内における回転軸1の一端側に設けられたマグネ
ット4と、該マグネットの外周面に対向するように該モ
ータケースに設けられたステータと、該回転軸1の他端
側の該モータケース2内に配置され、かつ制御基板6の
パターン部7及びディスクリート端子部を樹脂板9内に
封入した基板封入体10と、から構成され、該モータケー
ス内の水抜きを行うための水抜孔15を備えた防滴用モー
タにおいて、該ステータと基板封入板10との境界上にお
ける基板封入体10側付近の該モータケース2の一部を内
方に折り曲げて該基板封入体10に実質的に平行に立ち上
げられた突出片16を有し、この突出片16の立ち上げによ
り該水抜孔15が形成されている。
制御基板上の電子部品が発火して、基板封入体の樹脂
体が溶融した場合、その樹脂体はモータケースの底壁部
に向けて流れるが、突出片に遮られて水抜孔に達するま
でにその樹脂は冷却されるので水抜孔から樹脂が高温状
態で落下することない。しかも、モータケースが金属製
であるので、溶融した樹脂は冷却されやすい。また、そ
の突出片は、水抜孔の形成と共に形成できる。
体が溶融した場合、その樹脂体はモータケースの底壁部
に向けて流れるが、突出片に遮られて水抜孔に達するま
でにその樹脂は冷却されるので水抜孔から樹脂が高温状
態で落下することない。しかも、モータケースが金属製
であるので、溶融した樹脂は冷却されやすい。また、そ
の突出片は、水抜孔の形成と共に形成できる。
以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説す
る。
る。
第1図は本考案に係る防滴形モータを示し、このモー
タは、回転軸1が挿入される金属製(例えば、鋼板製)
中空で円柱形状のモータケース2と、該回転軸1に保持
体3を介して外嵌状とされるロータマグネット4と、該
ロータマグネット4に外嵌状とされるステータ5と、制
御基板6のパターン部7及びディスクリート端子部を樹
脂板9内に封入してなる基板封入体10と、を備えてい
る。
タは、回転軸1が挿入される金属製(例えば、鋼板製)
中空で円柱形状のモータケース2と、該回転軸1に保持
体3を介して外嵌状とされるロータマグネット4と、該
ロータマグネット4に外嵌状とされるステータ5と、制
御基板6のパターン部7及びディスクリート端子部を樹
脂板9内に封入してなる基板封入体10と、を備えてい
る。
しかして、基板封入体10は、例えば、デップ成形にて
成形されるものであって、絶縁性のエボキシ系樹脂(可
燃物)等を成形用材料(ポット材)として、基板6のパ
ターン部7及びディスクリート端子部を封入する。ま
た、実施例では、コンデンサ、抵抗、コイル等の電子部
品11…のうち、耐水性に優れた部品や熱放散の必要な部
品はその一部を、樹脂板9から露出状としている。な
お、電子部品11…のリード線部12…は密封状とされてい
る。
成形されるものであって、絶縁性のエボキシ系樹脂(可
燃物)等を成形用材料(ポット材)として、基板6のパ
ターン部7及びディスクリート端子部を封入する。ま
た、実施例では、コンデンサ、抵抗、コイル等の電子部
品11…のうち、耐水性に優れた部品や熱放散の必要な部
品はその一部を、樹脂板9から露出状としている。な
お、電子部品11…のリード線部12…は密封状とされてい
る。
そして、この基板封入体10には、回転軸1が挿入され
る軸心孔13が貫設され、この封入体10は、金属製モータ
ケース2に内蔵される。この場合、図示省略のボルト等
の固着具にてステータ5と基板封入体10とは固定され
る。
る軸心孔13が貫設され、この封入体10は、金属製モータ
ケース2に内蔵される。この場合、図示省略のボルト等
の固着具にてステータ5と基板封入体10とは固定され
る。
しかして、モータケース2の底壁部14において、ステ
ータ5と基板封入体10との間、及び、ステータ5とモー
タケース側壁部(右側壁部)17との間に夫々水抜孔15,1
8が開設されている。また、水抜孔15と樹脂板9との間
において底壁部14から突出片16が立設されている。つま
り、樹脂板9近傍の底壁部14(この底壁部は金属製であ
る。)の一部にスリットを形成し、このスリット近傍を
折り曲げて該樹脂板9近傍にモータ内部に突出する突出
片16を立設すると共に、該突出片16に関して樹脂板9と
反対側に配置される水抜孔15を形成する。さらに、ステ
ータ5の底壁部対応面19には、軸心方向溝20が設けられ
る。
ータ5と基板封入体10との間、及び、ステータ5とモー
タケース側壁部(右側壁部)17との間に夫々水抜孔15,1
8が開設されている。また、水抜孔15と樹脂板9との間
において底壁部14から突出片16が立設されている。つま
り、樹脂板9近傍の底壁部14(この底壁部は金属製であ
る。)の一部にスリットを形成し、このスリット近傍を
折り曲げて該樹脂板9近傍にモータ内部に突出する突出
片16を立設すると共に、該突出片16に関して樹脂板9と
反対側に配置される水抜孔15を形成する。さらに、ステ
ータ5の底壁部対応面19には、軸心方向溝20が設けられ
る。
従って、上述の如く構成されたモータでは、仮に、電
子部品11…が発火し、樹脂板6の樹脂が溶融した場合、
水抜孔15と樹脂板6との間に突出片16が設けられている
ので、溶融し始めて直ちにこの水抜孔15から落下するこ
とがない。つまり、溶融した樹脂がこの水抜孔15から高
温で落下することはない。
子部品11…が発火し、樹脂板6の樹脂が溶融した場合、
水抜孔15と樹脂板6との間に突出片16が設けられている
ので、溶融し始めて直ちにこの水抜孔15から落下するこ
とがない。つまり、溶融した樹脂がこの水抜孔15から高
温で落下することはない。
なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の
要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、
所定距離Aの変更は自由であるが、溶融した樹脂が十分
に冷却される距離が必要であり、また、突出片16の突出
寸法としても自由に設定できるが、溶融した樹脂が直ち
にその突出片16を乗り越えるものであってはならない。
また、モータとしては、交流式であっても直流式であっ
てもよい。
要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、
所定距離Aの変更は自由であるが、溶融した樹脂が十分
に冷却される距離が必要であり、また、突出片16の突出
寸法としても自由に設定できるが、溶融した樹脂が直ち
にその突出片16を乗り越えるものであってはならない。
また、モータとしては、交流式であっても直流式であっ
てもよい。
本考案は、上述の如く構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
する効果を奏する。
制御基板6のパターン部7及びディスクリート部を樹
脂板9内に封入したので、耐湿性に対する信頼度が向上
した。
脂板9内に封入したので、耐湿性に対する信頼度が向上
した。
モータケース2を金属製とすることにより、生産性の
向上が図れると共に、安価に製造できる。
向上が図れると共に、安価に製造できる。
制御基板上の電子部品が発火して、基板封入体の樹脂
体が溶融した場合、その樹脂体はモータケースの底壁部
に向けて流れるが、突出片に遮られて水抜孔に達するま
でにその樹脂は冷却されるので水抜孔から樹脂が高温状
態で落下することはない。しかも、モータケースが金属
製であるので、溶融した樹脂は冷却されやすい。
体が溶融した場合、その樹脂体はモータケースの底壁部
に向けて流れるが、突出片に遮られて水抜孔に達するま
でにその樹脂は冷却されるので水抜孔から樹脂が高温状
態で落下することはない。しかも、モータケースが金属
製であるので、溶融した樹脂は冷却されやすい。
突出片は水抜孔を折り曲げることで形成できる。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図である。 2……金属製モータケース、6……制御基板、7……パ
ターン部、9……樹脂板、10……基板封入体、14……底
壁部、15……水抜孔、16……突出片。
ターン部、9……樹脂板、10……基板封入体、14……底
壁部、15……水抜孔、16……突出片。
Claims (1)
- 【請求項1】中空で円柱形状の金属製モータケース2
と、該モータケース2の軸方向両端部に設けられた一対
の軸受によって回転自在に支持された回転軸1と、該モ
ータケース2内における回転軸1の一端側に設けられた
マグネット4と、該マグネットの外周面に対向するよう
に該モータケースに設けられたステータと、該回転軸1
の他端側の該モータケース2内に配置され、かつ制御基
板6のパターン部7及びディスクリート端子部を樹脂板
9内に封入した基板封入体10と、から構成され、該モー
タケース内の水抜きを行うための水抜孔15を備えた防滴
用モータにおいて、 該ステータと基板封入体10との境界上における基板封入
体10側付近の該モータケース2の一部を内方に折り曲げ
て該基板封入体10に実質的に平行に立ち上げられた突出
片16を有し、この突出片16の立ち上げにより該水抜孔15
が形成されたことを特徴とする防滴用モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990007736U JP2569322Y2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 防滴形モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990007736U JP2569322Y2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 防滴形モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101153U JPH03101153U (ja) | 1991-10-22 |
JP2569322Y2 true JP2569322Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=31511389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990007736U Expired - Lifetime JP2569322Y2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 防滴形モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569322Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138544A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Marui Kiso:Kk | 既設杭の引抜き工法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5890051U (ja) * | 1981-12-10 | 1983-06-18 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の機枠 |
JPS6054457A (ja) * | 1983-09-02 | 1985-03-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子制御装置の防水装置 |
JPH0315650Y2 (ja) * | 1987-01-12 | 1991-04-04 | ||
JPS6445239U (ja) * | 1987-09-09 | 1989-03-17 | ||
JPS6485566A (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-30 | Sanyo Electric Co | Power control circuit unit |
JPH01308145A (ja) * | 1988-06-02 | 1989-12-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 開放型電動機 |
-
1990
- 1990-01-29 JP JP1990007736U patent/JP2569322Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03101153U (ja) | 1991-10-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |