JPH051981Y2 - - Google Patents

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JPH051981Y2
JPH051981Y2 JP1989137246U JP13724689U JPH051981Y2 JP H051981 Y2 JPH051981 Y2 JP H051981Y2 JP 1989137246 U JP1989137246 U JP 1989137246U JP 13724689 U JP13724689 U JP 13724689U JP H051981 Y2 JPH051981 Y2 JP H051981Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、プリミツクスでモールドされる品質
の良い電動機に関する。
[従来の技術] 電動機の固定子をプリミツクスでモールドする
と、絶縁性能がよくなる他、機械的にも丈夫であ
り、巻線の処理などの工程の合理化等製造面でも
都合の良い面が多々ある。
このため、近年、特開昭54−60405号公報に見
られるように、プリミツクスでモルドされる電動
機が種々試みられており、独特の効果を得てい
る。
また、特開昭56−136167号公報に示されるよう
に位置検出器を備えた電動機は、位置検出器等の
部品の取り付けに、たいてい細い配線を要するた
め、このような部品と巻線を配線する配線用の基
板、一般的にはプリント基板を用いて固定すると
共に配線を施している。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、特開昭54−60405号公報に示さ
れるような簡単な誘導電動機の場合はともかく、
特開昭56−136167号公報に示されるような無刷子
電動機の如く固定子の周辺に回転子に対向する位
置検出器を備えなければならないもの等では、プ
リミツクスによるモールド成形時にプリミツクス
の流動によつて位置検出器等の部品が流れる恐れ
がある。
すなわち、モールドされるプリミツクスは、樹
脂と不活性物質の混合物であり、粘度が高いた
め、成形時に成形型内で動く部品を流すといつた
問題を有している。
勿論この種配線用の基板は、樹脂製の絶縁板が
用いられるため加工や取り付け、および配線が容
易であるが、モールド成形時のプリミツクスの流
動圧力を受けて変形することがあつた。
このような変形を避けるためには、変形しない
ような丈夫な構造のもの、すなわち材質の選択や
肉圧を大きくする等機械的強度を考慮しなければ
ならなかつた。
しかしながら、このように変形しないような丈
夫な構造を構成することは、不合理なことであ
り、事実上きわめて難しかつた。
すなわち、一般的にプリミツクスによるモール
ドは、モールド成形時にはプリミツクスの温度が
高いためたいていの材料において変形容易な条件
におかれることになり、簡単には変形を防止する
ことは容易ではなかつた。
しかも、このような変形は、基板が固定子の巻
線を押したり、あるいは巻線と配線とが接触して
品質を損うといつた問題を生じた。
さらには、位置検出器等正確に位置を設定しな
ければならないものでは、位置が狂うと電動機の
性能そのものを悪化させることになり、品質上の
大きな問題であつた。
事実この種電動機の位置検出器の個々の出力を
測定すると、夫々出力が異なるものがきわめて多
いことから外部からは見えないプリミツクスのモ
ールドの中で品質が損われていることが伺えるも
のである。
特に、プリミツクスによるモールドの後には、
埋設された位置検出器の位置を変えることは不可
能であり、固定子全体を不良品として扱わざるを
得なかつた。
また、基板がプリント基板である場合、プリミ
ツクスによるモールドによつて曲げられたりする
と、配線がプリント基板から外れることや、部品
のハンダ付けされた部分が外れて隣接の部品と接
触したり故障し易くなる等の問題を生じた。
このようなことから、プリント基板を構成する
場合、プリント基板の巻線側には配線できないこ
とになつたり、プリント基板と巻線とを大きな空
間で仕切つておかなければならないといつた問題
を有していた。
また、この基板に巻線端部を結線する場合で
も、巻線端部が巻線と接触しないように注意しな
ければならず、作業性も悪かつた。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
のであり、位置検出器等の正確な位置決めを要す
る部品を保持すると共にプリミツクスによるモー
ルドの障害を受けない構造の電動機を提供するこ
とを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本願考案は、電磁鋼板をプレスで打ち抜き積層
して鉄心を構成し、この鉄心に巻線を施してほぼ
ドーナツ状の固定子を形成し、この固定子の軸方
向側部に前記巻線を接続すると共に位置検出素子
等の部品を備えるプリント基板を配設し、このプ
リント基板の前記固定子側に位置検出器を延出し
て備え、この位置検出器を覆うホルダーを前記プ
リント基板に備え、このホルダーおよび前記固定
子鉄心を一体にプリミツクスでモールドすること
によつて問題点を解決している。
[作用] 固定子がプリミツクスでモールドされる際、成
形型内を高速度で流れる高粘度のプリミツクスに
よる大きな外力を受けても位置検出器がホルダー
によつて保持されているため流されることがな
く、また、位置検出器が細い取り付け用のリード
線等を介してプリント基板に取り付けられていて
も、プリント基板に取り付けられるホルダーに覆
われているため、プリミツクスに流されることが
なく、所定の位置に止めることができる。
[実施例] 以下本考案を図面に示された一実施例に基づい
て説明すると、第1図は、本考案の一実施例によ
る電動機の要部縦断面図、第2図、第3図、およ
び第4図は、夫々他の実施例による要部の縦断面
図である。
そして、第5図は、電動機の構造全体を示す縦
断面図である。
第1図において、電動機は、巻線が施され固定
子を形成する鉄心1の側面に平行して配線用のプ
リント基板2が設けられている。
そして、プリント基板2には、位置検出器3が
設けられており、位置検出器3は、鉄心1の内径
側に形成された穴4に納められており、この穴4
には、樹脂等の成形容易な、また絶縁性能の良好
な材料で構成され位置検出器3を包むように保持
するホルダー5が設けられている。
さらに、ホルダー5は、プリント基板2と鉄心
1との間に介在されており、略L字状に形成され
ており位置検出器3を装着するよう穴6が形成さ
れている。
また、プリント基板2の位置検出器3の取り付
け部分7には、その周囲にホルダー5が密着され
プリント基板2の支持部分8,9を構成してい
る。
この場合、ホルダー5は、位置検出器3が移動
しないように保持されればよいため、プリント基
板2にホルダー5を取り付けて固定しても良く、
プリント基板2と鉄心1との間に密嵌合される必
要はない。
例えば、プリント基板2が鉄心1側から別の方
法で支持されるなど、ホルダー5によつてプリン
ト基板2を支持する必要がなければホルダー5
は、位置検出器3をプリント基板2に対して保持
することのみで目的が達せられる。
第2図において、電動機は、第1図に示された
実施例におけるホルダー5の支持部分が大きく形
成されており、鉄心1の側面全体とプリント基板
2の側面全体に密着するよう大きな支持台10を
形成している。
第3図において、鉄心1には、巻線11が施さ
れ固定子を形成しており、この巻線11を押える
ようにしてプリント基板2が設けられており、プ
リント基板2には鉄心1の外周側と内周側に夫々
支持台12,13が形成されホルダー5aを構成
している。
この様な支持台12,13は、ホルダー5aと
一体に構成される必要はなく、別の部品が組み合
わせられるものでもよく、鉄心1と巻線11との
間に介在される絶縁物をプリント基板2側へ延出
させてプリント基板2を支持してもよい。
第4図において、電動機は、巻線11と基板2
との間にホルダー5bが介在されている。
そして、ホルダー5bは外周側および内周側に
夫々支持台12a,13aが設けられている。
第5図において、電動機の固定子は、鉄心1に
巻線11を備えドーナツ状に形成されており、鉄
心1の軸方向側面にプリント基板2が備えられて
いる。
そして、プリント基板2には、位置検出器3が
備えられており、位置検出器3は、鉄心1の穴4
にホルダー5によつて保持されている。
このホルダー5は、プリント基板2を支持する
支持部分9が形成されプリント基板2と鉄心1と
の間に介在されているが、ドーナツ状の鉄心1に
対してプリント基板2及びホルダー5は、必ずし
もドーナツ状に形成される必要はなく、必要な部
分にのみ備えられることができるものである。
さらに、鉄心1は、外周の全体がプリミツクス
のモールド部材14で覆われており、ブラケツト
15を介して回転子16を支持している。
このような構成において、電動機は、プリント
基板2に位置検出器3を取付けホルダー5を介在
して鉄心1に取り付ける。
そして、位置検出器3の取り付けは、プリント
基板2の取付け部分7にハンダ付け等の処置によ
つて行ない、取り付け後にホルダー5の穴6を利
用してホルダー5で保持する。
さらに、ホルダー5は、支持台8,9が鉄心1
とプリント基板2との間に支持台としての機能が
発揮できるように密着して取り付ける。
このように、ホルダー5を介在して鉄心1にプ
リント基板2を取付けてから全体をプリミツクス
でモールドする。
固定子のプリミツクスによるモールドは、既存
の技術、例えば、特開昭54−60405号公報に記載
されているように樹脂と不活性物質から成るモー
ルド部材によつて、鉄心1を型に納めてから必要
な部分をプリミツクスを充填して加熱し、硬化さ
せれば良い。
このように全体がプリミツクスでモールドされ
ると、プリント基板2や位置検出器3が鉄心1に
対して移動することはなく、また空気の流動等遮
断されるため電気絶縁その他性能が劣化すること
がなくなる。
そこでプリミツクスのモールドに際して、プリ
ント基板2は、モールド時のプリミツクスの流動
圧力によつて、さらにはプリミツクスの硬化時の
高い温度によつて変化し易くなる。
しかしながら、位置検出器3については、ホル
ダー5がプリント基板2に対して一体化されてお
り、モールド時のプリミツクスの流動の影響を受
けないで所定の位置に止まることになる。
従つて、高粘度のプリミツクスでモールドして
も位置検出器3が流されることなく所定の位置に
配設されるため、性能が損われることはなく品質
の良好な電動機を構成することができる。
また、絶縁物5によつて、位置検出器3の位置
が、きわめて正確に配設できることからホール素
子等の位置検出器3を用いると良好な感度と安定
度を得ることができる。
もちろん、位置検出器3は、ホール素子やホー
ルIC等の回転子に対して正確な位置が要求され
る部品であれば同じ作用効果を得ることができる
ものである。
また、第2図に示される実施例のごとく構成す
ると、プリント基板3の鉄心1側の全面がホルダ
ー5によつて支持されるため全体の変形が避けら
れプリント基板2にプリント配線や部品の取付け
を行う場合に品質を損うことがなくなる。
さらに、第3図に示される実施例の如く構成す
ると、プリント基板2と鉄心1との間に巻線11
が介在されて、プリント基板2と穴4との距離が
遠くなつてもホルダー5aの支持台13によつて
安定に所定の位置に位置検出器3を配設すること
ができる。
第4図に示された実施例においては、プリント
基板2と巻線11との間にホルダー5bを介在し
たため、巻線11とプリント基板2とが接触する
ことがなく、プリント基板2の両面に配線や部品
の取り付けが行える。
しかし、巻線11をホルダー5bによつて押圧
することができ、巻線11を鉄心1側へ寄せて体
積を少なくすることができる。
このようなホルダー5,5a,5bは、鉄心1
と密着した部分以外にプリミツクスが十分充填さ
れるようにホルダー5,5a,5bが完全に巻線
11を覆わないように構成しておくとプリント基
板2に加わるモールド時のプリミツクスの圧力で
の変形が確実に避けられる。
また、位置検出器3は、小形の部品であるにも
かかわらず、ホルダー5によつてプリント基板2
に保持されるため、流動するプリミツクスによつ
て流されることはなく、精度を保つことができ
る。
[考案の効果] 以上説明の通り、本考案によればプリント基板
にホルダーを備えて位置検出器を保持させ、プリ
ミツクスでモールドするため、プリミツクスによ
るモールドによつて品質が損われることはなく、
特性の良好なしかも機械的にも安定な電動機を製
造することができ、しかも、高粘度のプリミツク
スを用いることができ、その効果は産業上きわめ
て大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例による電動機の要
部縦断面図、第2図、第3図、および第4図は、
夫々他の実施例による要部の縦断面図である。第
5図は、電動機の全体構造を示すための縦断面図
である。 1……鉄心、2……プリント基板、3……位置
検出器、5,5a,5b……ホルダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電磁鋼板をプレスで打ち抜き積層して鉄心を構
    成し、この鉄心に巻線を施してほぼドーナツ状の
    固定子を形成し、この固定子の軸方向側部に前記
    巻線を接続すると共に位置検出素子等の部品を備
    えるプリント基板を配設し、このプリント基板の
    前記固定子側に位置検出器を延出して備え、この
    位置検出器を覆うホルダーを前記プリント基板に
    備え、このホルダーおよび前記固定子鉄心を一体
    にプリミツクスでモールドすることを特徴とする
    電動機。
JP1989137246U 1989-11-29 1989-11-29 Expired - Lifetime JPH051981Y2 (ja)

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JP1989137246U JPH051981Y2 (ja) 1989-11-29 1989-11-29

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0223095U (ja) * 1988-07-28 1990-02-15

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