JPS6125330Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型モータに関し、特に、ブラシホル
ダーがコンパクトで安価なものを提供するにあ
る。

以下、本考案を図面に示した一実施例に基づい
て説明すると、１は底部１ａに膨出部１ｂを有す
るコツプ状のカバー、２はカバー１の開放端を塞
ぐ蓋板、３は蓋板２に固着された軸受、４はカバ
ー１内の底部１ａに取付けられた磁石、５は軸６
上にモールドによつて形成された整流子、７は複
数個のコイル８を埋設したロータ、９はロータ７
の一面に取付けられた鉄等の磁性板、１０はロー
タ７の他面に取付けられたバリスタで、該バリス
タと磁性板９を取付けたロータ７は軸６に挿入さ
れ、整流子５とバリスタ１０とを半田付けするこ
とにより軸６上に取付けられる。

１１は絶縁物の成形品から成るブラシホルダー
で、円形状の基部１１ａと、カバー１の膨出部１
ｂに設けた三角状の孔１ｃに合致する三角状の突
部１１ｂとを有し、前記基部１１ａにはブラシ１
２を固着したブラシ保持板１３が取付けられると
共に、ブラシ保持板１３に半田付けによつて接続
された一対のリード線１４が壁部１１ｃによつて
保持され、窓部１１ｂを通して外方に導出されて
いる。

１５はブラシ１２に固着された防振材で、この
防振材１５、ブラシ１２、ブラシ保持板１３、リ
ード線１４を取付けたブラシホルダー１１は、先
ず、カバー１内に位置させ、リード線１４をカバ
ー１の膨出部１ｂに設けた小孔１ｄから外方に導
出し、また、三角状の突部１１ｂをカバー１の三
角状の孔１ｃに嵌入して一部を外方に突出させ、
この突部１１ｂを熱等によつて変形してブラシホ
ルダー１１をカバー１に固着し、その結果、ブラ
シホルダー１１の基部１１ａは膨出部１ｂ内に収
納された状態になる。

また、ブラシホルダー１１に取付けられたブラ
シ１２は整流子５に接触し、更に、磁石４により
磁性板９が吸引されているため、軸６の一端はブ
ラシホルダー１１の基部１１ａに当接した状態と
なる。

即ち、本考案によれば、カバー１の底部１ａに
は孔１ｃを有する膨出部１ｂを設け、また、ブラ
シ１２を取付けたブラシホルダー１１には基部１
１ａと突部１１ｂを設け、このブラシホルダー１
１の基部１１ａを膨出部１ｂ内に収納するように
したものであるからブラシホルダー１１がコンパ
クトとなり、モータの小型化を計ることができる
上に、ブラシホルダー１１の材料費が少なくくて
よく、安価となり、また、ブラシホルダー１１の
突部１１ｂをカバー１の孔１ｃに嵌合して取付け
ることにより組立性も向上する等の効果を奏す
る。

さらに、ブラシホルダー１１の基部１１ａには
整流子５を備えた軸６の一端を当接させたので、
ブラシホルダー１１自身が軸６のスラスト軸受と
して兼用でき、軸６のガタツキ等が確実に防止で
きる等の効果もある。

なお、前記実施例におけるカバー１の膨出部１
ｂの形状、あるいはブラシホルダー１１の基部１
１ａ突部１１ｂおよびカバー１の孔１ｃの形状は
種々のものが適用し得ること勿論である。

【図面の簡単な説明】

何れも本考案の小型モータを示し、第１図は平
面図、第２図は要部断面図、第３図はブラシホル
ダーとカバーの斜視図、第４図はブラシホルダー
の斜視図である。 １……カバー、１ａ……底部、１ｂ……膨出
部、１ｃ……孔、１ｄ……小孔、２……蓋板、３
……軸受、４……磁石、５……整流子、６……
軸、７……ロータ、８……コイル、９……磁性
板、１０……バリスタ、１１……ブラシホルダ
ー、１１ａ……基部、１１ｂ……突部、１１ｃ…
…壁部、１１ｄ……窓部、１２……ブラシ、１３
……ブラシ保持板、１４……リード線、１５……
防振材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カバーの底部に膨出部を設け、ブラシを取付け
   た絶縁物からなるブラシホルダーの基部を、前記
   カバーの膨出部内に収納すると共に、前記基部に
   整流子を備えた軸の一端を当接したことを特徴と
   する小型モータ。