JP2568891Y2 - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JP2568891Y2
JP2568891Y2 JP6776993U JP6776993U JP2568891Y2 JP 2568891 Y2 JP2568891 Y2 JP 2568891Y2 JP 6776993 U JP6776993 U JP 6776993U JP 6776993 U JP6776993 U JP 6776993U JP 2568891 Y2 JP2568891 Y2 JP 2568891Y2
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rail
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JP6776993U
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勉 相原
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株式会社大井製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シートスライド装置、
特に、自動車のシートをスライドさせるために用いて好
適なシートスライド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシートスライド装置とし
ては、例えば、実公平4−28836号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】かかる装置は、断面略U字状に形成されて
床面上に設置されるロアレールの上面と、断面略逆U字
状に形成されて上部にシートが固設されるアッパーレー
ルの下面との対向面間に、ローラを転動自在に配備し
て、そのローラを介して、シート荷重がロアレールの上
面にて受けられるようになっている。また、アッパーレ
ールをスライドさせるために、スクリューシャフトとナ
ットを用いた駆動機構が備えられている。すなわち、ロ
アレール側に、そのロアレールの上面とアッパーレール
の下面との対向面間に位置してロアレールの長手方向に
延在するスクリューシャフトを回転可能に支持し、か
つ、そのスクリューシャフトに螺合するナットをアッパ
ーレール側に固定して、そのスクリューシャフトの回転
に応じてアッパーレールをスライドさせる構成となって
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
装置は、アッパーレールがスライドして、そのアッパー
レールとロアレールとの相対位置がずれた場合に、ロア
レールの上面つまりローラの転動面が上方に大きく露出
することになり、そのため、その転動面への異物の侵入
によってローラのスムーズな転動が阻害されて、アッパ
ーレールがスムーズにスライドできなくなったり、また
美観を損ねるという問題があった。
【0005】さらに、駆動機構のスクリューシャフトが
配備されるロアレールの上面とアッパーレールの下面と
の対向面間は、ローラの配備位置でもあるため、それら
スクリューシャフトとローラとの干渉を避けなければな
らない。そのため、ローラを左右のローラに分割して、
それらの間を軸枠によって連結し、さらに、その軸枠の
内部にスクリューシャフトを貫通させている。しかし、
このような構成は、シートスライド装置全体の構造の複
雑化、および高価格化を招く等の問題がある。
【0006】本考案の目的は、アッパーレールとロアレ
ールの相対位置がずれてロアレールの上面が上方に露出
した場合に、ロアレール内への異物の侵入を防止して、
アッパーレールを常にスムーズにスライドさせることが
でき、しかも美観を損ねることがなく、さらに、アッパ
ーレールをスライドさせるためにスクリューシャフトと
ナットを用いた駆動機構を備えた場合に、構造の複雑
化、および高価格化を回避して、構成の簡素化を図るこ
とができるシートスライド装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のシートスライド
装置は、断面略U字状に形成されて床面上に設置可能と
され、かつ略中央の上部に、上方へ突出する断面略T字
状の第1係合部が設けられたロアレールと、断面略逆U
字状に形成されて上部にシートが固着可能とされ、かつ
左右の下端部に、内方に突出して前記第1係合部の左右
の水平状部の下方に位置する左右の第2係合部と、外方
に突出する左右の突部が設けられたアッパーレールと、
前記左右の第1係合部と前記左右の第2係合部とによっ
て囲まれる左右の空間内のそれぞれに転動自在に介在さ
れるボールと、前記左右の突部の少なくとも下面と前記
ロアレールとの対向面間に介在される左右のスライダと
を備えてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案のシートスライド装置は、ロアレールの
略中央の上部に断面略T字状の第1係合部を設けて、こ
の第1係合部の下側に、ロアレールとアッパーレールと
の間に介在するローラを配し、かつアッパーレールの下
端部に設けた突部とロアレールとの対向面間に、シート
荷重を受けるスライダを配したことにより、アッパーレ
ールとロアレールの相対位置がずれてロアレールが上方
に露出した場合に、第1係合部によってロアレール内へ
の異物の侵入を防止して、アッパーレールの常にスムー
ズなスライドを実現し、しかも美観を保つ。
【0009】さらに、アッパーレールをスライドさせる
ためにスクリューシャフトとナットを用いた駆動機構を
備えた場合に、第1係合部の上方位置をスクリューシャ
フトの配備位置として利用して、構成の簡素化をも可能
とする。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1において、10,10は車体のフロア
上に設置される左右のロアレール、20,20は、後述
するようにロアレール10,10にスライド自在にガイ
ドされかつ上部に図示しないシートの左右側部が固着さ
れるアッパーレール、30は、後述するようにアッパー
レール20,20を同期して前後に駆動するための駆動
機構である。
【0012】ロアレール10の本体11は、図4に示す
ように断面略U字状に形成されており、その上部中央に
は、本体11の長手方向に沿って延在する断面略T字状
の第1係合部12が設けられている。その第1係合部1
2には、上方へ突出する垂直状部12Aと、その垂直状
部12Aの上端から左右に向って水平に延在する左右の
水平状部12B,12Bが形成されている。また、本体
11の左右の壁部11A,11Aの内面のそれぞれに
は、内側に向って斜め下方に垂れ下がりかつ本体11の
長手方向に沿って延在する上下の突部11B,11Cが
設けられている。
【0013】アッパーレール20の本体21は、図4に
示すように断面略逆U字状に形成されており、その左右
の壁部21A,21Aの下端のそれぞれには、内側に向
って水平に突出しかつ本体21の長手方向に沿って延在
する左右の第2係合部22が設けられている。この左右
の第2係合部22は、左右の第1係合部12の水平状部
12B,12Bの下方に位置する。また、左右の壁部2
1A,21Aの外側面のそれぞれには、ロアレール10
側の上下の突部11B,11Cの下方に位置する上下の
突部21B,21Cが設けられている。さらに、本体2
1の上面には、上方に突出して図示しないシートが取付
けられる片部21Dが設けられている。
【0014】ロアレール10の本体11の左右の内側隅
部11D,11Dと、アッパーレール20の左右の下側
突部21C,21Cとの対向部分には、断面略L字状の
左右のスライダ23,23が介在されている。また、第
1係合部12の左右の水平状部12B,12Bと、左右
の第2係合部22,22との間のそれぞれには、ボール
24が介在されている。ボール24は、上下,左右の方
向から囲まれる空間内、つまり第1係合部12の垂直状
部12Aの外側面および水平状部12Bの下面と、アッ
パーレール20の本体21の壁部の内側面および第2の
係合部22の上面とによって上下,左右の方向から囲ま
れる空間内に、圧入されて、それら4つの面に圧接して
いる。
【0015】また、本実施例の場合は、図5に示すよう
に、左右のスライダ23,23の屈曲位置とボール2
4,24の中心位置が直線L1 ,L1 上に位置し、それ
らの直線L1 ,L1 と、それらの交点を通る垂直線L2
とのそれぞれが120°を成すように設定されている。
【0016】駆動機構30は、アッパーレール20,2
0側に支持されたスクリューシャフト31,31と、ロ
アレール10,10側に固定されたナット32,32を
用いて、アッパーレール20,20をスライドさせる構
成となっている。すなわち、スクリューシャフト31
は、図2に示すように、ギアボックス33と軸受34と
によってアッパーレール20の両端部に支持されて、図
4に示すように、アッパーレール20の内部における第
1係合部12の上方に位置し、一方、ナット32は、ス
クリューシャフト31と螺合し、かつ図2に示すように
ロアレール10の上部定位置に固定されている。図1中
右側のギアボックス33には可逆転モータ35が装着さ
れている。そのモータ35は、左右のギアボックス3
3,33のそれぞれに連結されていて、それらのギアボ
ックス33,33を介して左右のスクリューシャフト3
1,31を同期して回転駆動できるようになっている。
図1中の36は、同図中左側のギアボックス33とモー
タ35とを連結するためのシャフトである。
【0017】次に、作用について説明する。
【0018】シートスライド装置の装着状態において、
シートからアッパーレール20に係るシート荷重は、ス
ライダ23を介してロアレール10に受けられ、また、
アッパーレール20の上下,左右のガタ付きは、ボール
24を介してロアレール10の第1係合部12にて抑制
される。その際、図4中左側のスライダ23、ボール2
4と、同図中右側のスライダ23,24のそれぞれが直
線L1 ,L1 上に位置して、それらが同図中の左右対称
的に位置しているため、特に、左右方向のガタ付きがバ
ランス良く抑制されることになる。また、アッパーレー
ル20に上方向への大きな剥離荷重が加わった際には、
アッパーレール20側の突部21B,21Cがロアレー
ル10側の突部11B,11Cに当接して、アッパーレ
ール20の剥離が防止される。
【0019】シートをスライド調整する際には、モータ
35を正転または逆転させて、左右のスクリューシャフ
ト31,31を同方向に同期回転させる。これにより、
ロアレール10,10側のナット32,32の位置を基
準として、スクリューシャフト31,31がアッパーレ
ール20,20と共に前後方向にスライドする。その
際、スライダ23に対する内側隅部11Dまたは突部2
1Cの低抵抗のすべりと、ボール24の転動によって、
アッパーレール20はスムーズにスライドすることにな
る。
【0020】ところで、このようにアッパーレール20
がスライドして、両レール10,20の相対位置がずれ
た場合には、図1中の範囲Lのように、それらのずれ量
に応じた範囲の長さ分だけ、ロアレール10の上面が上
方に露出することになる。しかし、ロアレール10の内
部中央には第1係合部12が位置するため、その第1係
合部12によって、ロアレール10の内部への異物の侵
入が防止されると共に、美観が保たれることになる。
【0021】なお、スライダ23,23は、アッパーレ
ール20の左右の下側突部21C,21Cの少なくとも
下面と、ロアレール10の本体11との対向面間に位置
するものであればよい。要は、スライダ23,23によ
って、少なくともシート荷重が受けられればよい。
【0022】また、駆動機構30としては、種々の方式
のものを採用することができる。例えば、ロアレール1
0とアッパーレール20の一方に、その長手方向に延在
するラックを設け、かつ他方の定位置に、そのラックに
螺合するピニオンを設けて、そのピニオンを回転駆動さ
せる方式のものを採用することも可能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のシートス
ライド装置は、ロアレールの略中央の上部に断面略T字
状の第1係合部を設けて、この第1係合部の下側に、ロ
アレールとアッパーレールとの間に介在するローラを配
し、かつアッパーレールの下端部に設けた突部とロアレ
ールとの対向面間に、シート荷重を受けるスライダを配
した構成であるから、アッパーレールとロアレールの相
対位置がずれてロアレールが上方に露出した場合に、第
1係合部によってロアレール内への異物の侵入を防止し
て、アッパーレールを常にスムーズにスライドさせるこ
とができ、しかも美観を保つことができる。
【0024】さらに、アッパーレールをスライドさせる
ためにスクリューシャフトとナットを用いた駆動機構を
備えた場合に、第1係合部の上方位置をスクリューシャ
フトの配備位置として利用し、構成の簡素化を図ること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すシートスライド装置の一部切欠きの
側面図である。
【図3】図1のIII 矢視図である。
【図4】図2のIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】 10 ロアレール 12 第1係合部 12A 垂直状部 12B,12B 水平状部 20 アッパーレール 21C 突部 22 第2係合部 23 スライダ 24 ボール 30 駆動機構 31 スクリューシャフト 32 ナット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字状に形成されて床面上に設置
    可能とされ、かつ略中央の上部に、上方へ突出する断面
    略T字状の第1係合部が設けられたロアレールと、 断面略逆U字状に形成されて上部にシートが固着可能と
    され、かつ左右の下端部に、内方に突出して前記第1係
    合部の左右の水平状部の下方に位置する左右の第2係合
    部と、外方に突出する左右の突部が設けられたアッパー
    レールと、 前記左右の第1係合部と前記左右の第2係合部とによっ
    て囲まれる左右の空間内のそれぞれに転動自在に介在さ
    れるボールと、 前記左右の突部の少なくとも下面と前記ロアレールとの
    対向面間に介在される左右のスライダとを備えてなるこ
    とを特徴とするシートスライド装置。
  2. 【請求項2】 前記アッパーレールに、その長手方向に
    沿って延在しかつ前記ロアレールの第1係合部の上方に
    位置するスクリューシャフトを回転自在に設け、 前記ロアレールに、前記スクリューシャフトに螺合する
    ナットを固定し、 前記スクリューシャフトに、該スクリューシャフトを回
    転させる駆動機構を連結させたことを特徴とする請求項
    1に記載のシートスライド装置。
JP6776993U 1993-12-20 1993-12-20 シートスライド装置 Expired - Lifetime JP2568891Y2 (ja)

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JPH0735161U JPH0735161U (ja) 1995-06-27
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