JP2568835Y2 - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP2568835Y2
JP2568835Y2 JP8478092U JP8478092U JP2568835Y2 JP 2568835 Y2 JP2568835 Y2 JP 2568835Y2 JP 8478092 U JP8478092 U JP 8478092U JP 8478092 U JP8478092 U JP 8478092U JP 2568835 Y2 JP2568835 Y2 JP 2568835Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は貼付剤に関するものであ
り、さらに詳しくは優れた支持固定性及び保温性を有
し、貼付時の蒸れが改善された貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、貼付剤として種々のものが開
発され実用に供されている。例えば、特開昭63−14
5222号公報には、発泡体からなる支持体aに、織布
又は不織布からなる支持体bを貼付し、かつ支持体bに
膏体を間欠的に施した貼付剤が開示されている。
【0003】しかしながら、上記貼付剤の使用により皮
膚から汗の蒸発が抑制され、皮膚表面に水分が滞留す
る。このような水分は、皮膚を軟弱にして薬物による皮
膚刺激を増大することが知られている。また、皮膚表面
の水分により貼付剤の粘着力が低下し、使用中に貼付剤
が剥離するという問題点がある。
【0004】このような皮膚刺激を回避するには、貼付
剤の通気性を改善して水分の蒸散を促進する方法が考え
られるが、通気性を過度に付与すると、一般に、貼付剤
の保温効果が低下するという問題点があった。
【0005】また、水分蒸散を促進するために、支持体
として、スフ、モスリン、綿布、ネル等の織布や起毛不
織布、薄いフィルムを用いることにより、支持体に良好
な保温性、通気性及び吸水性を付与したものが使用され
ている。
【0006】しかしながら、このような支持体は、患部
を固定したり支持する機能がなく、さらに腰が弱くて、
それ自体の形態を保持することできない。そのため、貼
付する際に貼付剤の膏体面が折れ曲がり、膏体面同志が
くっついて、貼付するのが難しくなるという問題点があ
った。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、腰痛、腱
鞘、筋肉痛等の患部を支持固定し保温性を付与すると共
に、発汗等により皮膚から蒸散する水分を吸収すること
により、薬剤による皮膚刺激を防止し、優れた粘着力と
薬効を発現する貼付剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案を以下に詳細に説
明する。本発明で用いられる支持体Aは発泡体からな
る。上記発泡体としては、例えば、ポリエチレン、ポリ
エチレン−酢酸ビニル共重合体及びこれらの混合物、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウ
レタン等の発泡体が挙げられる。
【0009】上記発泡体としては、独立気泡又は連続気
泡のいずれも使用可能であるが、水分の蒸発効果を必要
とする場合は保温性を妨げない範囲で連続気泡が好まし
い。また、発泡体の発泡倍率は5〜50倍のものが使用
可能であるが、本発明の使用目的から10〜25倍のも
のが好ましい。
【0010】上記支持体Aの厚さとしては、0.5〜1
0mmが好ましく、より好ましくは0.5〜4mmであ
る。
【0011】また、上記支持体Aには通気性を向上させ
るために、厚み方向に貫通孔が穿設されていてもよい。
【0012】上記性状を有する発泡体を使用することに
より、支持体Aに、軽量、クッション性及び伸縮性と共
に、保温効果及び支持効果を付与することができる。
【0013】上記支持体Aに使用される発泡体は、例え
ば、上記樹脂に発泡剤、架橋剤(但し、放射線架橋の場
合は不要)、さらに必要に応じて、官能性モノマー等を
混合し、シート等の適当な形状に成形した後、架橋剤の
分解温度以上、発泡剤の分解温度未満の温度に加熱して
架橋した後、発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させ
る方法か、あるいは、架橋と発泡を同時に行う方法によ
り製造される。放射線架橋の場合は、放射線を照射して
架橋後、加熱発泡させて発泡体を製造する。
【0014】本考案で使用される吸水性シートBとして
は、例えば、綿、レーヨン、ポリエステルからなる繊維
やパルプに水溶性ポリマーを混和し、プレス加工等によ
りシート状に成形したものが挙げられる。
【0015】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、ポ
リアクリル酸及びその塩、アクリル酸デンプン、ポリア
クリル酸とポリビニルアルコールの重合体、カルボキシ
メチルセルロース等が挙げられる。
【0016】上記吸水性シートBにおける水溶性ポリマ
ーの含有量は、少なくなると吸水効果がなく、多くなる
と貼付感が悪くなるので、含有量は10〜70g/m2
に限定される。
【0017】また、上記吸水性シートBの厚さは、薄く
なると吸水効果がなく、厚くなると貼付感が悪くなるの
で、厚さは5〜100μmに限定される。
【0018】本考案で使用される支持体Cは、不織布又
は織布からなる。上記支持体Cは、使用目的から給水・
蒸散効果、保温効果のあるものが好ましく、例えば、ネ
ル、綿、絹、ポリエステル、ナイロン等の不織布又は織
布が挙げられる。
【0019】上記支持体Cとしては、ガーゼのように厚
さが薄く布目の粗いものから、適度な布目の間隙を有す
るものであれば、厚さ2mmの厚手のものまで使用可能
である。
【0020】このような支持体Cの使用により、後述す
る膏体層は布目に入り込み、アンカー効果が生じて支持
体Cとの密着性が強固となり、膏体層が支持体Cから剥
離するのを防止し、使用後に膏体が皮膚に残るのを防止
する。
【0021】本発明で使用される積層体は、支持体Aと
吸水性シートBと支持体Cを、接着剤で接着するか又は
熱融着性シートにより熱融着することにより得られる。
【0022】本発明で使用される膏体は、薬効成分及び
粘着剤を含有する組成物からな構成される。
【0023】上記薬効成分としては、サリチル酸メチ
ル、サリチル酸グリコール等のサリチル酸エステル類;
アルニカ、黄柏、アロエ、サンシン、カミレツ等の各種
生薬;インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロ
フェン等の消炎鎮痛剤;塩酸ジフェンヒドラミン、マレ
イン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;その他
の外用薬として汎用される薬剤、例えば、カンフル、メ
ントール、ハッカ油、チモール、トウガラシエキス、ノ
ニル酸ワニルアミド、ビタミンE等が挙げられる。
【0024】上記粘着剤は、薬学的に許容し得るもので
あればよく、従来公知の任意の粘着剤が使用でき、例え
ば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着
剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられ、溶剤系、エマルジ
ョン系、ホットメルト系等が使用可能である。
【0025】上記アクリル系粘着剤とは、アルキル(メ
タ)アクリレートを主体とする粘着剤であって、アクリ
ル(メタ)アクリレートと共重合可能な官能性モノマー
や多官能性モノマーとの共重合体であってもよい。
【0026】アルキル(メタ)アクリレートとしては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリ
レート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられ、
アクリレートのアルキル基の炭素数は、少なくなると凝
集力が向上するが粘着性が低下し、多くなると粘着力は
向上するが凝集力が低下するので、4〜12のものが好
ましい。
【0027】官能性モノマーとしては、(メタ)アクリ
ル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド等が挙げられ
る。
【0028】これらの官能性モノマーを共重合しておけ
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどの金属
塩、イソシアネート、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿
素樹脂、アンモニウム等によって架橋し、粘着剤の凝集
力を向上させることができる。
【0029】また、多官能性モノマーは、粘着剤の凝集
力を向上させるために共重合されるものであり、例え
ば、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、ジビニルベンゼン、ジビ
ニルトルエン、ジアリルフタレート、ジアリルマレー
ト、ジアリルアジペート、ジアリルグリコレート、トリ
アリルイソシアヌレート、ジエチレングリコールビスア
リルカーボネート等が挙げられる。
【0030】さらに、アルキル(メタ)アクリレートと
共重合可能なビニル化合物が共重合されてもよく、この
ビニル化合物としては、例えば、酢酸ビニル、アクリロ
ニトリル、スチレン、N−ビニル−2−ピロリドン等が
挙げられる。
【0031】上記アクリル系粘着剤は、アルキル(メ
タ)アクリレートを主成分とするものであり、他の成分
は必要とする性能により適宜決定されればよいが、一般
に官能性モノマーは、粘着剤中20重量%以下共重合さ
れ、好ましくは1〜10重量%である。多官能性モノマ
ーは、一般に0.005〜0.5重量%である。また、
ビニル化合物は、一般に50重量%以下共重合され、好
ましくは40重量%以下である。
【0032】特に、2−エチルヘキシルアクリレートは
55〜89.5重量%とN−ビニル−2−ピロリドン4
5〜10重量%と多官能性モノマー0.005〜0.5
重量%の共重合体が好ましい。
【0033】また、アクリル系粘着剤に、粘着付与剤、
充填剤等が薬学的許容範囲内で添加されてもよいことは
言うまでもない。
【0034】上記ゴム系粘着剤は、天然ゴム、スチレン
−ブタジエンラバー、ポリイソブチレン、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−オレフ
ィン−スチレンブロック共重合体等のゴムを含有する粘
着剤であって、一般に、ロジン、水添ロジン、ロジンエ
ステル、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油
系樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂等の粘
着付与剤が添加されてなる。
【0035】さらに、アーモンド油、オリーブ油、ツバ
キ油、パーシック油、ラッカセイ油、ゴマ油、大豆油、
ミンク油、トウモロコシ油、サフラワー油、ヤシ油、ヒ
マシ油などのオイル、オレイン酸、流動パラフィン等が
添加されてもよい。
【0036】上記膏体には、必要に応じて、賦形剤が添
加されてもよく、賦形剤としては、例えば、カオリン、
ベントナイト、酸化チタン、亜鉛華等外用剤に汎用され
ているものが挙げられる。
【0037】上記膏体は、積層体の支持体C側に塗工さ
れ、膏体層が形成される。
【0038】上記膏体を塗工する方法としては、通常の
粘着テープの塗工方法が採用され、例えば、溶液塗工法
やホットメルト塗工法が挙げられる。
【0039】上記溶液塗工法の場合は、上記膏体を均一
に混合し、剥離紙(又は積層体の支持体C)上に展延し
溶剤を乾燥後、支持体C(又は剥離紙)をラミネートす
る方法により、本発明の貼付剤が得られる。
【0040】また、上記ホットメルト塗工法の場合は、
薬効成分以外の粘着剤成分を、窒素置換下、120〜1
80℃に加熱攪拌して溶解させた後、100〜150℃
に冷却し、薬効成分を添加し均一に混合して膏体を得
る。次いで、ホットメルトコーターにより、膏体を剥離
紙(又は積層体の支持体C)上に展延し、支持体C(又
は剥離紙)をラミネートする方法により、本発明の貼付
剤が得られる。
【0041】上記剥離紙は粘着剤層の保護を目的として
用いられ、このような剥離紙としては、例えば、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレ
ンコート上質紙、ポリオレフィンコートグラシン紙等の
片面にシリコーン離型処理を施したものが使用される。
【0042】上記膏体層は、支持体C全面に連続層とな
るように形成してもよく、スポット状、ストライプ状、
格子状等非連続層として形成してもよい。
【0043】
〔積層体の作製〕
厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、独
立気泡)上にアクリル系粘着剤を塗布し、アクリル酸デ
ンプンが30g/m2 混入された厚さ70μmのレーヨ
ン繊維製吸水性シート(坪量70g/m2 )を接着した
後、この吸水性シート上に低密度ポリエチレンフィルム
をドット状に加熱溶融して載せ、さらに、このポリエチ
レンフィルム上に、厚さ70μmのポリエステル不織布
(坪量70g/m2 )を重ね合わせて積層し積層体を得
た。
【0044】〔膏体の調製〕 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴム
(A−B−Aブロック共重合体ゴム)100重量部、脂
環族系樹脂80重量部、流動パラフィン100重量部を
溶解タンクに入れ、150〜180℃で全体が均一とな
るように加熱攪拌して粘着剤を調製した後、別にサリチ
ル酸グリコール6重量部、サンシン1重量部及びトウガ
ラシエキス0.07重量部を均一に混合した薬効成分
を、前記粘着剤に加え全体が均一になるまで攪拌して膏
体を調製した。
【0045】〔貼付剤の作製〕 塗工機の原反装着部に剥離紙を装着し、塗工ロールの円
周方向に幅10mmの凹溝内に膏体を塗布し、該塗工ロ
ールを剥離紙上に転動して、剥離紙上に膏体を厚さ15
0〜250μm、幅10mm、間隔10mmとなるよう
にストライプ状に塗布した。次いで、剥離紙上に塗工さ
れた膏体の上に、上記積層体の不織布面を重ね合わせ、
ピンチロールを通して圧着した後、200×100mm
に裁断して、貼付剤の標品を得た。
【0046】〔貼付剤の性能評価〕 腰痛に悩む人体に前記標品を貼付して、次の1)〜4)
の性能評価を行った。1)使用感について男女27名
(男性16名、女性11名)の腰部に貼付し、次の評価
基準に基づいて評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)刺激が強くひりひりして痛い。 (2)ぽかぽかして大変気持ちが良い。 (3)暖かく気持ちが良い。 (4)暖かさが弱く不満足。 (5)全く暖かさを感じない。
【0047】2)支持効果について 男女27名(男性16名、女性11名)の腰部に貼付
し、次の評価基準に基づいて評価を行い、その結果を表
1に示した。 (1)腰がしっかり固定されている。 (2)何もつけていない時に比べて腰が固定されてい
る。 (3)何となく腰が支えられている感じがする。 (4)固定感がない。 (5)ごわごわして違和感を感じる。
【0048】3)剥離性について 男女27名(男性16名、女性11名)の腰部に貼付
し、次の評価基準に基づいて評価を行い、その結果を表
1に示した。 (1)剥離後皮膚上に全く膏体の残りが見られなかっ
た。 (2)剥離後皮膚が少し粘りついた。 (3)一部膏体の残りが見られた。 (4)膏体が背面剥離した。
【0049】4)汗に対する効果 男性5名が腰部に貼付してランニングを行い、次の基準
に基づいて評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)特に貼付性に変化はなかった。 (2)若干べたついた。 (3)皮膚がかぶれた。 (4)汗で剥がれた。
【0050】(実施例2) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、独
立気泡)上に、開口面積3mm2 (孔径1mm)の貫通
孔を100cm2 当たり2000個設けた厚さ7μmの
低密度ポリエチレンフィルムを加熱溶融して載せ、この
上に、実施例1と同様の吸水性シートを積層し、さら
に、このシート上にゴム系接着剤を塗布した後、実施例
1と同様のポリエステル不織布を重ね合わせて積層し積
層体を得た。この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗
布し貼付剤標品を作製した後、実施例1と同様な性能評
価を行い、その結果を表1に示した。
【0051】(実施例3) 開口面積0.8mm2 (孔径0.5mm)の貫通孔を1
00cm2 当たり7800個設けた厚さ2mmのポリエ
チレン発泡体(発泡倍率15倍、独立気泡)上に、開口
面積3mm2 (孔径1mm)の貫通孔を100cm2
たり2000個設けた厚さ7μmの低密度ポリエチレン
フィルムを加熱溶融して載せ、さらに、このフィルム上
に、実施例1と同様の吸水性シートを積層した後、この
シート上にゴム系接着剤を塗布し、実施例1と同様のポ
リエステル不織布を重ね合わせて積層し積層体を得た。
この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗布し、貼付剤
標品を作製した後、実施例1と同様な性能評価を行い、
その結果を表1に示した。
【0052】(実施例4) 開口面積154mm2 (孔径14mm)の貫通孔を10
0cm2 当たり20個設けた厚さ3mmのポリエチレン
発泡体(発泡倍率25倍、連続気泡)上に、(開口面積
3mm2 (孔径1mm)の貫通孔を100cm2 当たり
2000個設けた厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィ
ルムを加熱溶融して載せ、さらに、このフィルム上に、
実施例1と同様の吸水性シートを積層した。次いで、こ
のシート上に厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィルム
をドット状に加熱溶融して載せ、実施例1と同様のポリ
エステル不織布を重ね合わせて積層体を得た。この積層
体に、実施例1と同様の膏体を塗布し、貼付剤標品を作
製した後、実施例1と同様な性能評価を行い、その結果
を表1に示した。
【0053】(実施例5) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、連
続気泡)上に、幅5mm、厚さ7μmの低密度ポリエチ
レンフィルムを、大きさ200mm×100mmの格子
状に配置し、各格子の内部に190mm×90mmの実
施例1と同様の吸水性シートを挿入し、実施例1と同様
のポリエステル不織布を加熱溶融して重ね合わせ積層体
を得た。この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗布
し、貼付剤標品を作製した後、実施例1と同様な性能評
価を行い、その結果を表1に示した。
【0054】(比較例1) 積層体に代えて、厚さ4mmのネル(JIS L100
5による剛軟度19mm)単体を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして貼付剤標品を作製した後、実施例1
と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0055】(比較例2) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、連
続気泡)上に、アクリル系接着剤を塗布し、実施例1と
同様の吸水性シートを積層して積層体を得たこと以外
は、実施例1と同様にして貼付剤標品を作製した後、実
施例1と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示し
た。
【0056】(比較例3) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、連
続気泡)上に、厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィル
ムをドット状に溶融して載せ、このフィルム上に実施例
1と同様のポリエステル不織布を積層して積層体を得た
こと以外は、実施例1と同様にして貼付剤標品を作製し
た後、実施例1と同様な性能評価を行い、その結果を表
1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【考案の効果】本考案の貼付剤は、腰痛、腱鞘、筋肉痛
等の患部を支持固定し保温効果を付与すると共に、発汗
等により皮膚から蒸散する水分を吸収することにより、
薬剤による皮膚刺激を防止し、優れた粘着力と薬効を発
現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の貼付剤の一実施例を示す模式断面図で
ある。
【符号の説明】
1 支持体A 2 吸水性シートB 3 支持体C 4 膏体層 5 剥離紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡体からなる支持体A上に、水溶性ポリ
    マーを10〜70g/m2 含有する厚さ5〜100μm
    の吸水性シートB、不織布又は織布からなる支持体C
    が、この順序で積層されて積層体となされ、該積層体の
    支持体C側に薬効成分を含有する膏体層が形成されてい
    ることを特徴とする貼付剤。
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