JP2588411Y2 - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP2588411Y2
JP2588411Y2 JP1993062387U JP6238793U JP2588411Y2 JP 2588411 Y2 JP2588411 Y2 JP 2588411Y2 JP 1993062387 U JP1993062387 U JP 1993062387U JP 6238793 U JP6238793 U JP 6238793U JP 2588411 Y2 JP2588411 Y2 JP 2588411Y2
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meth
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唯夫 河盛
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より貼付剤として、種々のものが開
発されており、例えば、発泡性支持体上に織布又は不織
布からなる支持体が積層された貼付剤が開示されている
(特開昭63−145222号公報)。しかしながら、
この貼付剤は、腰部などの患部に使用する製剤は面積が
大きく、包材に収納された状態では非常に嵩ばるので、
持ち運びに不便であるという問題点があった。
【0003】また、貼付剤として、繊維基布とプラスチ
ックフィルムとが積層された裏打ち支持体のいずれか一
面に粘着剤層が設けられ、該プラスチックフィルムに複
数の切れ目が設けられた貼付剤が開示されている(実開
平2−139625号公報)。しかしながら、この貼付
剤は、複数の切れ目が設けられているため、患部を固定
するコルセット効果が不十分であるという問題点があっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記欠点に
鑑みてなされたものであって、その目的は、患部を固定
するコルセット効果及び保温効果を失うことなく、面積
の大きな製剤でも持ち運びに不便を感じない貼付剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の貼付剤は、支持
体上に薬効成分を含有する粘着剤層が連続的又は間欠的
に設けられ、粘着剤層を内側にして折り畳み可能となさ
れている。
【0006】上記支持体は、発泡性シートと不織布又は
織布とが積層された積層体が使用される。上記支持体に
用いられる発泡性シートは、患部の固定・支持効果なら
びに保温効果を有するものであれば特に限定されず、こ
のような目的にかなうものとして、例えば、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニルなどの樹脂発泡体が挙げられる。また、
上記発泡性シートとしては、架橋タイプ及び非架橋タイ
プのいずれも使用可能であるが、架橋タイプが好まし
い。
【0007】上記樹脂の発泡体を得る方法としては、樹
脂に発泡剤、架橋剤(放射線架橋の場合は不要)、必要
に応じて多官能性モノマー等を添加し、混合物を所定の
形状に成形し、放射線照射又は発泡剤の分解温度以下の
温度で加熱することにより架橋を行い、次いで発泡剤の
分解温度での加熱によって発泡を行うか、架橋と発泡と
を同時に行う等の方法が挙げられる。
【0008】上記発泡性シートとしては、連続気泡及び
独立気泡のいずれの発泡体も使用可能であるが、水分の
蒸散効果を考慮すると、保温効果を損なわない程度の連
続気泡が好ましい。また、発泡性シートの発泡倍率は、
使用目的から20〜30倍が好ましい。
【0009】上記支持体に用いられる織布としては、
綿、スフ、ナイロン、レーヨンなどの繊維からなるもの
が挙げられ、織り方、密度、繊維のデニール等は特に限
定されない。
【0010】上記支持体に用いられる不織布しては、レ
ーヨン、セルロース、ナイロン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレートなどの繊維の単独品又は混抄品
が挙げられる。上記繊維としては短繊維及び長繊維のい
ずれも使用可能である。また、上記支持体に用いられる
不織布としてはフェルトも使用可能である。不織布の目
付は15〜150g/m2 が好ましく、より好ましくは
40〜70g/m2 である。
【0011】上記不織布及び織布の厚さは0.1〜0.
3mmが好ましい。
【0012】上記発泡性シートと不織布又は織布とが積
層された後、発泡性シートの短辺方向に切り目が設けら
れる。この切り目は、発泡性シートが切断されるよう
に、一方の短辺から他方の短辺へ連続して設けられるの
が好ましく、切り目を設ける方法としては、例えば、ス
リット加工が挙げられる。また、上記発泡性シートと不
織布又は織布を積層する方法としては、加熱ラミネート
法、接着法等が挙げられるが、加熱ラミネート法が好ま
しい。
【0013】上記粘着剤層に用いられる粘着剤として
は、常温で粘着性を示すアクリル系粘着剤、ゴム系粘着
剤、親水性粘着剤等が使用可能である。
【0014】上記アクリル系粘着剤としては、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル系共重合体を主成分とする
ものが好ましく、例えば、炭素数1〜18の脂肪族アル
コールと(メタ)アクリル酸から得られる(メタ)アク
リル酸アルキルエステルモノマーと、該(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルモノマーと共重合可能な重合性単
量体との共重合体が挙げられる。
【0015】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
イソオクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル等が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が使用される。
【0016】上記重合性単量体としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、N−ビニルピロリドン、ダイアセトン
アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコール、(メ
タ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)ア
クリル酸−2−ヒドロキシエチル、酢酸ビニル、スチレ
ン等が挙げられる。
【0017】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
共重合体は、溶液重合、塊状重合など従来公知の重合方
法により調製される。
【0018】上記ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、各種
合成ゴム等の重合体に、必要に応じて、ロジン系樹脂、
テルペン系樹脂、脂環族系合成樹脂などの粘着付与樹
脂;流動パラフィン、ポリブテン等の軟化剤、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等の充填剤;BHT等の老化防止剤等が添
加されてもよい。
【0019】上記親水性粘着剤としては、アルギン酸ナ
トリウム、ゼラチン、コンスターチ、トラガントゴム等
の天然の水溶性ポリマー、又はメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸ナトリウム、メトキシエチレン−無水マレイ
ン酸共重合体等の親水性ポリマーに、必要に応じて、グ
リセリン、プロピレングリコール等の保湿剤、水、カオ
リン、ベントナイト、酸化亜鉛等が添加されたものが好
ましい。
【0020】上記薬効成分としては、サリチル酸メチ
ル、サリチル酸グリコール等のサリチル酸エステル類;
アルニカ、黄柏、アロエ、サンシン、カミレツ等の各種
生薬;インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロ
フェン、フェルビナク等の消炎鎮痛剤;塩酸ジフェンヒ
ドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタ
ミン剤;その他の外用剤として汎用されている薬剤、例
えばカンフル、メントール、ハッカ油、チモール、トウ
ガラシエキス、ノニル酸ワニルアミド、ビタミンE等が
挙げられる。
【0021】上記粘着剤層の厚みは、特に限定されるも
のではないが、薄くなると薬物を多量に添加せねばなら
ず、その結果、粘着力が低下し、厚くなると貼付剤中の
薬物が有効に利用されなくなり、コストが上昇するだけ
で性能は向上しないので、10〜200μmが好まし
い。
【0022】本考案の貼付剤の構成は上述の通りであ
り、その製造は従来公知の粘着テ−プの製造方法が使用
できる。その代表例は溶剤塗工法であり、その他ホット
メルト塗工法、エマルジョン塗工法等があげられる。溶
剤塗工の場合は、例えば、薬剤等を含有する粘着剤を酢
酸エチル等の溶媒に均一に溶解または分散させ、得られ
た液を支持体上に塗布、乾燥する方法、剥離紙上に塗
布、乾燥した後、支持体上に転写する方法等が用いられ
る。
【0023】ホットメルト塗工法の場合は、例えば、薬
物成分以外の粘着剤成分を、窒素置換下、120〜18
0℃の温度で加熱攪拌して溶解した後、100〜150
℃に冷却して、薬効成分を添加し均一に混合する。この
混合物をホットメルトコーターにて、支持体(又は剥離
紙)上に展延し、剥離紙(又は支持体)をラミネートす
る方法等が用いられる。
【0024】本考案の貼付剤に用いられる粘着剤層は、
上記の方法により、支持体の不織布側又は織布側に設け
られるが、粘着剤層は、必ずしも連続的に設けられる必
要はなく、ストライプ状とする等非連続的となるように
設けられてもよい。
【0025】また、上記剥離紙には、支持体の切り目に
相当する部分に切り目が設けられてもよい。さらに、上
記剥離紙は、支持体の切り目に相当する部分が重なり合
うように設けられてもよい。このような構成とすること
により、貼付剤から剥離紙を容易に剥がすことができ
る。
【0026】上記貼付剤は所定の形状に切断されて包材
中に収納、保管されるが、該包材としては、例えば、表
面がポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンで被
覆されたアルミ箔、ポリ塩化ビニリデンとポリ塩化ビニ
ルの積層フィルムが挙げられる。
【0027】
【実施例】次に、本考案の実施例を説明する。 (実施例1) 2mm厚のポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍)上
に、低密度ポリエチレンフィルムをスポット状に加熱溶
融しながら、目付70g/m2 の不織布を積層して支持
体を得た。この支持体のポリエチレン発泡体に、スリッ
ト加工によって図1に示すような、一方の短辺から他方
の短辺に向けて連続した1本の切り目4を設けた。スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(シェル
化学社製「カリフレックスTR」)80重量部、脂環族
系樹脂80重量部及び流動パラフィン100重量部を溶
解タンクに入れ、150〜180℃で全体が均一になる
ように加熱攪拌して粘着剤を調製した。上記粘着剤10
0重量部に、サリチル酸グリコール6重量部、サンシン
1重量部及びトウガラシエキス0.07重量部を均一に
混合した薬効成分を添加し、全体が均一となるように攪
拌した。
【0028】一方、塗工機の原反装着部に剥離紙を装着
し、塗工ロールの周面上に、回転方向に直角となるよう
に設けられた幅10mmの凹溝内に上記粘着剤を塗布し
た後、この塗工ロールを剥離紙上に転動して、厚さ15
0〜250μm、幅10mm、間隔10mmのストライ
プ状となるように粘着剤を塗工し、粘着剤層3を形成し
た。このストライプ状の粘着剤を、支持体2の不織布側
に重ね合わせピンチロールを通して圧着した後、ロール
状に巻き取った。上記ロール状物を、200×100m
mのシート状に裁断して、貼付剤1を得た。
【0029】(実施例2) 支持体として、図2に示すように、ポリエチレン発泡体
の短辺方向に連続した2本の切り目4を設けたものを使
用したこと以外は、実施例1と同様にして貼付剤を得
た。
【0030】(実施例3) 支持体として、図3に示すように、ポリエチレン発泡体
の短辺方向に連続した3本の切り目を設けたこと以外
は、実施例1と同様にして貼付剤を得た。
【0031】(比較例1) 支持体として、図7に示すように、ポリエチレン発泡体
に全く切り目のないものを使用したこと以外は、実施例
1と同様にして貼付剤を得た。
【0032】(比較例2) 支持体として、図8に示すように、ポリエチレン発泡体
の長手方向に多数本の切り目を非連続的に設けたものを
使用したこと以外は、実施例1と同様にして貼付剤を得
た。
【0033】
【考案の効果】本考案の貼付剤の構成は上述の通りであ
り、支持体を構成する発泡性シートの短辺方向に切り目
が設けられていることにより、患部を固定するコルセッ
ト効果及び保温効果を失うことなく、粘着剤層を内側に
して折り畳むことができるので、包装の小型化が可能と
なって携行に不便を与えず、さらに貼付剤を包材から取
り出す際に剥離紙が剥がれるのを防止する。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の貼付剤を示す平面図である。
【図2】実施例1の貼付剤の折り畳んだ状態を示す斜視
図である。
【図3】実施例2の貼付剤を示す平面図である。
【図4】実施例2の貼付剤の折り畳んだ状態を示す斜視
図である。
【図5】実施例3の貼付剤を示す平面図である。
【図6】実施例3の貼付剤の折り畳んだ状態を示す斜視
図である。
【図7】比較例1の貼付剤を示す平面図である。
【図8】比較例2の貼付剤を示す平面図である。
【符号の説明】
1 貼付剤 2 支持体 3 粘着剤層 4 切り目

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡性シートと不織布又は織布とが積層さ
    れた支持体の不織布側又は織布側に、薬効成分を含有す
    る粘着剤層が連続的又は非連続的に設けられた貼付剤で
    あって、前記発泡性シートの短辺方向に切り目が設けら
    れ、粘着剤層を内側にして折り畳み可能となされている
    ことを特徴とする貼付剤。
JP1993062387U 1993-11-19 1993-11-19 貼付剤 Expired - Fee Related JP2588411Y2 (ja)

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