JPH0698931A - 取扱性の良好な粘着シート - Google Patents

取扱性の良好な粘着シート

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JPH0698931A
JPH0698931A JP24937192A JP24937192A JPH0698931A JP H0698931 A JPH0698931 A JP H0698931A JP 24937192 A JP24937192 A JP 24937192A JP 24937192 A JP24937192 A JP 24937192A JP H0698931 A JPH0698931 A JP H0698931A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive sheet
pressure
sensitive adhesive
tacky adhesive
release liner
Prior art date
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Pending
Application number
JP24937192A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Shibata
圭介 柴田
Takeo Matsumura
健雄 松村
Takamasa Kuroya
考正 黒屋
Yoshifumi Hosaka
美文 保坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛軟度が小さく、所謂腰がない支持体を用い
た粘着シートを保存する場合や、被着体に貼付使用する
際の取扱性が良好な粘着シートを提供する。 【構成】 粘着シートの長辺長さL、剥離ライナーを除
去した粘着シートの剛軟度(カンチレバ法)X、剥離ラ
イナーを被覆した粘着シートの剛軟度Yが、0.5Y≧
0.1L≧Xの条件を満足する関係にある。粘着剤層中
には薬物を含有させて経皮吸収用粘着シートとしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘着シートに関し、詳し
くは剛軟度が小さく、所謂腰のない支持体を用いた粘着
シートを保存する際や、貼付使用する際の取扱性を良好
にした粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】支持体の片面に粘着剤層を形成してなる
粘着シートはタックシートなどとして各種用途に使用さ
れている。このような粘着シートに用いる支持体として
は、紙や不織布、織布、各種プラスチックなどの材質か
らなり、その厚みも様々である。上記粘着シートを医療
用に用いる場合は、通常、貼付部位が皮膚面であること
が多く、粘着シートに皮膚追従性や皮膚無刺激性などの
特性を付与する必要がある。また、これらの用途に用い
る粘着シートは比較的長時間にわたって貼付する場合が
あり、皮膚面への貼付後の違和感や皮膚に対する刺激性
を発現しないものが重要な要求特性となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな要求特性を満足させるために支持体の厚みを薄くす
ることが考えられるが、粘着シート自体に腰がなくな
り、保存時や貼付作業時の取扱性が極めて悪くなるとい
う問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは支
持体の厚みが薄い粘着シートであっても、保存中での剛
性を付与でき、しかも貼付使用する際の取扱性も良好と
なる粘着シートを得るを目的に鋭意検討を重ねた。
【0005】その結果、粘着剤層面を剥離ライナーで被
覆してなる粘着シートの被覆前および被覆後における剛
軟性と粘着シートの長辺長さとの関係を特定の関係式を
満足するように調整することによって、上記目的を達成
できる取扱性の良好な粘着シートが得られることを見い
出し、本発明を解決するに至った。
【0006】即ち、本発明は支持体の片面に粘着剤層を
有し、該粘着剤層の露出面に剥離ライナーを被覆してな
る矩形状の粘着シートであって、粘着シートの長辺長さ
がL、剥離ライナーを除去した粘着シートの剛軟度(J
ISL−1085に規定する45°カンチレバ法によ
る)がX、剥離ライナーを被覆した粘着シートの剛軟度
(同上)がYであるとき、0.5Y≧0.1L≧Xの関
係式を満足することを特徴とする取扱性の良好な粘着シ
ートを提供するものである。
【0007】本発明の粘着シートに用いる粘着剤層は、
常温で粘着性を有するものであれば特に制限されない
が、医療用途に用いる場合には粘着剤自体に皮膚刺激性
を有しない従来から公知の医療用途の粘着剤を用いるこ
とができる。具体的にはアクリル系粘着剤、天然ゴム系
粘着剤、合成ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、
シリコーン系粘着剤などが使用でき、通常、5〜500
μm、好ましくは10〜300μm程度の厚みで形成す
る。
【0008】また、上記粘着剤層には経皮吸収用の薬物
を粘着剤層重量に対して1〜40重量%、好ましくは2
〜30重量%の範囲で含有させて、薬物の経皮吸収によ
る各種疾患治療や予防を行うための経皮吸収用粘着シー
トとすることができる。含有量が1重量%に満たない場
合は治療に有効な量の薬物放出が期待できず、また、4
0重量%を超えると治療効果に限界が生じると共に経済
的に不利となる。なお、コルチコステロイド類の場合は
1重量%以下の含有量で充分に効果を発揮するものであ
る。
【0009】含有させる経皮吸収用の薬物としては、コ
ルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安
定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、ビ
タミン剤、抗癲癇剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、
鎮咳剤、抗鬱剤、性ホルモンなどを一種もくしは二種以
上用いることができる。
【0010】上記粘着剤を片面に支持する支持体として
は、紙、ゴム、プラスチック材料などからなるフィル
ム、不織布、織布、編布、およびこれらと金属層との積
層体などを用いることができ、上記粘着剤層との積層状
態の剛軟性(JISL−1085に規定する45°カン
チレバ法による)Xが上記関係式を満足するようにする
ためには、5〜300μm、好ましくは10〜200μ
m程度の厚みの支持体を用いることが望ましい。
【0011】一方、前記粘着剤層の表面を被覆する剥離
ライナーとしては、上記支持体にて例示した材質のもの
が採用でき、粘着剤層と接する側の表面にはシリコーン
系樹脂やフッ素系樹脂などの離型剤を層状に塗布した、
所謂離型処理を施したものを用いる。このような剥離ラ
イナーも被覆した状態での粘着シートの剛軟性Yが上記
関係式を満足するようにするためには、10〜300μ
m、好ましくは20〜200μm程度の厚みのものを用
いることが望ましい。
【0012】上記剥離ライナーには粘着シートを被着体
へ貼付する際の貼付操作性を向上させるために、直線状
や波状、鋸歯状、ギザギザ状のスリット(所謂、背切
り)を一本もしくは複数本入れておくことが好ましい。
【0013】以上のような構造からなる本発明の粘着シ
ートは、長辺の長さがL、剥離ライナーを除去した粘着
シートの剛軟度(JISL−1085に規定する45°
カンチレバ法による)がX、剥離ライナーを被覆した粘
着シートの剛軟度(同上)がYであるときに、0.5Y
≧0.1L≧Xの関係式を満足することが本発明の目的
を達成するために重要である。
【0014】つまり、剛軟度Xが粘着シートの長辺の長
さの10%以下で、剛軟度Yが粘着シートの長辺の長さ
の20%以上の値となるように調整される。剛軟度Xが
0.1Lを超える場合には皮膚面へ調布したのちの違和
感や皮膚に対する刺激が発現しやすくなる。また、剛軟
度Yが0.2Lに満たない場合には粘着シート自体に自
己支持性がなくなり、保存時や貼付作業時の取扱性に劣
るようになる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明する。なお、以下において%は重量%を意味す
る。
【0016】実施例1 ポリエステルフィルム(2μm厚)とポリエステル製不
織布(坪量12g/m 2 )との積層シートを支持体と
し、この不織布面にポリイソブチレン系粘着剤を40μ
m厚にて形成し、さらに粘着剤層表面を紙製剥離ライナ
ー(坪量50g/m2 )で積層したのち、これを71m
m角に裁断して本発明の粘着シートを作製した。
【0017】比較例1 実施例1における紙製剥離ライナーを坪量10g/m2
の紙製剥離ライナーに代えた以外は、実施例1と同様に
して粘着シートを作製した。
【0018】実施例2 多孔質のポリテトラフルオロエチレンフィルム(70μ
m厚)を支持体とし、この支持体の片面にクロニジンを
10%含有するアクリル酸2−エチルヘキシルエステル
/アクリル酸共重合体からなるアクリル系粘着剤を60
μm厚にて形成し、さらに粘着剤層表面をポリエステル
製剥離ライナー(50μm厚)で積層したのち、これを
20mm幅で40mm長さの大きさに裁断して本発明の
粘着シートを作製した。なお、剥離ライナーには長辺を
2分するように直線状のスリットを1本形成した。
【0019】比較例2 実施例2の剥離ライナーを12μm厚のポリエステル製
剥離ライナーに代えた以外は、実施例2と同様にして粘
着シートを作製した。
【0020】上記各実施例および各比較例にて得た貼付
剤の剛軟度を下記方法によって測定し、その結果を表1
に示す。
【0021】〔剛軟度〕JISL−1085に規定する
45°カンチレバ法に準じて、各粘着シートを裁断し、
剥離ライナーを被覆した粘着シートおよび剥離ライナー
を除去した粘着シートの支持体面を下にして45°カン
チレバ形試験機からの押出し距離(mm)を室温下で測
定した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の粘着シートは粘着剤層面を剥離
ライナーで被覆してなる粘着シートの被覆前および被覆
後における剛軟性と粘着シートの長辺長さとの関係を特
定の関係式を満足するように調整することによって、適
度な剛性を粘着シートに付与することができるので、保
存時におけるシートの折れなどを防止でき、保存・取り
出し作業時の取扱性に優れるものである。また、被着体
への貼付操作時にも適度な剛性を有するので、剥離ライ
ナーを剥離しながらの貼付操作性にも優れるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 美文 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に粘着剤層を有し、該粘着
    剤層の露出面に剥離ライナーを被覆してなる矩形状の粘
    着シートであって、粘着シートの長辺長さがL、剥離ラ
    イナーを除去した粘着シートの剛軟度(JISL−10
    85に規定する45°カンチレバ法による)がX、剥離
    ライナーを被覆した粘着シートの剛軟度(同上)がYで
    あるとき、0.5Y≧0.1L≧Xの関係式を満足する
    ことを特徴とする取扱性の良好な粘着シート。
  2. 【請求項2】 粘着剤層中に経皮吸収用の薬物を含有さ
    せてなる請求項1記載の取扱性の良好な粘着シート。
JP24937192A 1992-09-18 1992-09-18 取扱性の良好な粘着シート Pending JPH0698931A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09154933A (ja) * 1995-12-12 1997-06-17 Nitto Denko Corp 医療用粘着テ−プ及び救急絆創膏
US6213248B1 (en) 1997-02-07 2001-04-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering control apparatus
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