JPH0151260B2 - - Google Patents

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JPH0151260B2
JPH0151260B2 JP18490680A JP18490680A JPH0151260B2 JP H0151260 B2 JPH0151260 B2 JP H0151260B2 JP 18490680 A JP18490680 A JP 18490680A JP 18490680 A JP18490680 A JP 18490680A JP H0151260 B2 JPH0151260 B2 JP H0151260B2
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JP
Japan
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base material
film
parts
adhesive layer
support member
Prior art date
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Expired
Application number
JP18490680A
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English (en)
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JPS57107155A (en
Inventor
Tetsuo Horiuchi
Jusuke Ito
Komakazu Nishii
Saburo Ootsuka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は殊に生産性及び取り扱い性に優れた新
規な複合医薬部材(以下医薬部材という)に関す
るものである。
従来、疾患部の治療を目的とする医薬部材とし
ては、膏剤中にサリチル酸メチル、サリチル酸グ
リコール、メントールの如き薬物を配合させ、こ
れを比較的厚手の基材の表面に形成したパツプ剤
やプラスター、又はコルチコステロイドを含有す
る感圧接着層をセロフアンシートの如き基材の表
面に形成した接着テープなどが知られているが、
これらに用いられている基材はいずれも伸縮性に
乏しく、身体の屈曲部などに貼り付けると異和感
を感じるばかりか、身体の伸縮に追従できず浮き
や剥がれが起生するという問題があつた。
一方、基材として皮膚の伸縮に追随して良好に
変形する柔軟な基材を用いて医薬部材を作る試み
がなされているが、皮膚への貼り付け時に腰がな
いために折れ曲つたり、シワが入つたりして取り
扱い操作が煩雑であり、製造時においては伸びな
どの問題から加工がしにくいという問題があり、
その改善が要望されているのが実情である。
また、前記柔軟な基材の背面に可撓性を有する
支持部材を粘着層を介して設けることも考えられ
るが、皮膚への貼り付け時に腰がないために生じ
る基材の折れ曲りや、シワの発生などは改善され
るが、経日による粘着層の劣化等の発生によつて
粘着層と基材との間の投錨力が上昇することがあ
り、医薬部材を皮膚へ貼り付けたのちに支持部材
のみを確実に剥離し難いものである。
本発明者達はかかる従来技術の情況に鑑み鋭意
研究の結果、製造時及び貼り付け完了時までは、
薬物含有粘着剤を表面に持つ基材の伸び又は好ま
しくない変形を防止でき、貼り付け後は基材面か
ら簡単に除去することによつて基材の持つ機能を
発揮させることができる支持部材を基材背面に形
成することによつて前記の種々の問題が解決でき
ることを知見し、本発明に至つたものである。
即ち本発明は、柔軟性良好なフイルム状基材の
片面に薬物含有貼着剤層を設けてなる医薬部材で
あつて、前記基材の背面には適用面に対しては前
記基材と共に追従する可撓性を有する支持部材が
粘着層を介さずに易剥離可能状態に貼り付けられ
ていることを特徴とする複合医薬部材を提供する
ものである。
本発明を実施する当つて用いられる柔軟性良好
なフイルム状基材としては、殊にその材料又は構
造などの点において制限されるものではない。何
となれば一般にプラスチツクフイルムにおいては
厚みを薄くすることによつて柔軟性が付与され、
不織布などにおいては坪量を少なくすることによ
つて柔軟性が付与される事実から明らかである。
フイルム状基材を提供する材料について例示すれ
ば、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン、可塑化ポリ塩化ビニル、可塑化ポリアミ
ド、可塑化ポリエチレンテレフタレート、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニリデン、塩
素化ポリエチレン、ポリブテン、ポリイソブチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニルグ
ラフト化エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体の如き軟質系の樹脂又は
ゴムなどがあげられる。
フイルム状基材の一方の表面に設けられる薬物
含有貼着剤層は、全身又は局所薬であつて皮膚か
ら供給しうるフルオシノロンアセトニド、サリチ
ル酸メチル、l−メントールなどの薬物と、ゴム
及び/又は合成樹脂をベースとする常温で感圧接
着性を有する接着性物質との混合系からなり、要
すれば薬物に対する安定剤、接着性物質の中での
薬物の拡散移動性を高める助剤類などを添加する
ことができる。
支持部材としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニルア
ルコールなどからなるフイルム又はシート、紙、
箔、不織布などが用いられるが、これらの部材は
適用面に対して前記基材と共に追従する可撓性を
有するものであることが必要である。何となれば
これらの部材が可撓性に劣り、追従性に欠けると
前記貼着剤層の皮膚への密着を妨げるからであ
る。しかして、これらの部材は、前記基材との組
み合せにおいて、基材より剛性を有するものを選
択することが、医薬部材全体に自己支持性を付与
するうえで好ましいものである。
次にフイルム状基材背面に前記支持部材を易剥
離可能状態に貼り付ける方法について詳述する。
この貼り付け方法は次のことを勘案して設計さ
れる。即ち保管に至便なように通常この種の部材
は貼着剤層面に剥離性保護部材が仮着されるか、
ロール状(この場合には支持部材の表面に貼着剤
層が接触されることが多い)に捲回されるが、貼
着剤層面から保護部材が剥離されるとき又はロー
ル状から巻き戻されるとき、支持部材が基材背面
から簡単に剥離されてはならないものである。一
方医薬部材を皮膚に粘着後は、貼着剤層と皮膚と
の接着状態を実質的に阻害することなく、基材背
面から故意に支持部材を剥離できることが必要で
ある。従つて基材背面と支持部材との接着状態は
これらの力関係を予め測定の上設計されることが
理解されるであろう。
貼着剤層の形成は基材と支持部材とを接着され
る前或いは後の各れでもよく、これらは基材と支
持部材とを易剥離可能状態に接着する方法によつ
て決められる。
基材と支持部材との接着において、最も注意を
要することは、二つの接着力が経日で著しく増加
したり、減少したりすることがないようにするこ
とであり、増加又は減少による不利益は上記の目
的を確実に達成しないことから明らかである。
両者の貼り付け方法の好ましい例示は以下の通
りであるが、これらの変形又は応用によつても可
能である。
イ その一つは、選択した支持部材用のフイルム
又シート状物に、フイルム基材用の樹脂又はゴ
ム溶液をキヤステイングする方法である。この
方法によればキヤステイングされて造膜化され
たフイルム状基材は、その密着力によつて支持
部材用のフイルム又はシート状物に易剥離可能
状態に接着されている。
該フイルム又はシート状物のキヤステイング
面には、その密着力を調整する目的で、予め全
面又は部分的にシリコーン系樹脂の如き剥離性
樹脂を塗膜状に形成しておくことができる。
ロ 他の一つは、支持部材として、未晒クラフト
紙の如く表面が起毛状粗面である紙を用い、こ
れにフイルム状基材を重ね合せ、基材の溶融温
度以下の温度で加熱圧着する方法である。
ハ その他の方法として、支持部材へフイルム状
基材用樹脂を溶融ラミネートする方法、などが
あり、この後者の方法はバインダーの密着力を
利用して易剥離可能な状態に維持される。
なお前記イ)又はロ)の方法において、支持部
材の表面に背面剥離処理を施し、最終製品形状を
ロール状に捲回すると、巻き戻し時に基材背面を
支持部材で担持した製品が得られるものである。
本発明の複合医薬部材は以上のように構成され
ているので、製造時及び貼り付け時にフイルム状
基材に伸びや好ましくない変形を与えることがな
いという特徴を有する。また貼り付け後は支持部
材を簡単に剥離でき、皮膚面には柔軟性を有し、
異和感を感じさせない治療用の部材を形成させる
ことができるという利点を有する。
以下本発明の実施例を示す。文中部とあるのは
重量部を示す。
実施例 1 アクリロニトリル50部、アクリル酸エチルエス
テル50部を混合溶剤(酢酸エチル300部、トルエ
ン200部)中で反応させて得られた共重合体樹脂
組成物溶液を、支持部材としてのシリコーン処理
を施したポリエステルフイルム(厚さ50μm)の
表面に、乾燥後の厚みが25〜30μmとなる様にキ
ヤステイングして乾燥(乾燥温度90〜100℃で7
〜10分)し、基材用のフイルムを形成した。この
フイルム状基材上に、2−エチルヘキシルアクリ
レート90部、2−ヒドロキシエチルエステル10部
を混合溶剤(酢酸エチル300部、トルエン100部)
中で過酸化ベンゾイル0.3部を用いて反応せしめ
て得た感圧接着剤重合物溶液を、乾燥後の厚みが
30〜35μmとなる様に設け、さらにこの上に上記
接着剤重合物溶液100部、酢酸エチル235部、フル
オシノロンアセトニド9×10-5部からなる薬剤含
有溶液を塗布量が30g/m2(固型分)となる様に
塗布乾燥(100℃で10分)後、この上にシリコー
ン処理剥離紙を貼り合せ、本発明の複合医薬部材
を得た。
実施例 2 ポリ塩化ビニル樹脂100部に対してジオクチル
フタレート(DOP)の添加量が45部であるフイ
ルム状基材としての可塑化軟質ポリ塩化ビニルフ
イルムを、片面がシリコーン剥離処理された支持
部材としての未晒クラフト剥離紙の非処理面に重
ね合せ、約140〜150℃に加熱された圧着ロールに
導入し、熱圧着する。
次いでスチレン含有量が約14%のスチレン−イ
ソプレン−スチレンブロツクポリマー100部、流
動パラフイン80部、脂環式飽和炭化水素樹(m.p.
約100℃)180部、ポリブテン30部を混合して熱溶
融し、これにサリチル酸メチル100部、l−メン
トール100部から成る混合薬剤50部を添加し、得
られた薬剤含有感圧接着剤組成物を厚さ100μm
となる様に、上記未晒クラフト剥離紙と貼り合せ
た可塑化軟質ポリ塩化ビニルフイルムの上に熱流
延塗布し、これをロール状に捲回して本発明の複
合医薬部材を得た。
実施例1〜2で得られた複合医薬部材のフイル
ム状基材は、その製造中支持部材で裏打ちされて
いるために伸びたり、変形しておらず、又は剥離
紙を剥がしたり(実施例1)、ロール状から巻き
戻したり(実施例2)しても、支持部材とフイル
ム状基材との剥がれは殆んどみられなかつた。
このサンプルを皮膚に貼り付け後、支持部材は
簡単に剥離でき、皮膚と貼着剤層との接着状態を
阻害するものではなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柔軟性良好なフイルム状基材の片面に全身又
    は局所薬であつて皮膚から供給しうる薬物を含有
    する貼着剤層を設けてなる医薬部材であつて、前
    記基材の背面には適用面に対しては前記基材と共
    に追従する可撓性を有する支持部材が粘着層を介
    さずに直接的に易剥離可能状態に貼り付けられて
    いることを特徴とする複合医薬部材。 2 支持部材の剛性がフイルム状基材よりも大き
    いものである特許請求の範囲第1項記載の複合医
    薬部材。
JP18490680A 1980-12-24 1980-12-24 Composite therapeutic material Granted JPS57107155A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18490680A JPS57107155A (en) 1980-12-24 1980-12-24 Composite therapeutic material

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JP18490680A JPS57107155A (en) 1980-12-24 1980-12-24 Composite therapeutic material

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Publication Number Publication Date
JPS57107155A JPS57107155A (en) 1982-07-03
JPH0151260B2 true JPH0151260B2 (ja) 1989-11-02

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126018A (ja) * 1984-11-21 1986-06-13 Daikyo Yakuhin Kogyo Kk 貼付材等用支持体
JP2524162B2 (ja) * 1987-07-11 1996-08-14 日東電工株式会社 外用部材
JPWO2009084611A1 (ja) * 2007-12-28 2011-05-19 株式会社瑞光 かゆみ止めシート

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JPS57107155A (en) 1982-07-03

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