JPS61267512A - 積層構造物 - Google Patents

積層構造物

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Publication number
JPS61267512A
JPS61267512A JP10889885A JP10889885A JPS61267512A JP S61267512 A JPS61267512 A JP S61267512A JP 10889885 A JP10889885 A JP 10889885A JP 10889885 A JP10889885 A JP 10889885A JP S61267512 A JPS61267512 A JP S61267512A
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JP
Japan
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pressure
support
sensitive adhesive
backing material
material layer
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Application number
JP10889885A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Horiuchi
堀内 哲夫
Yoshihisa Nakano
善久 仲野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、伸縮性を有する支持体の片面に感圧接着性組
成物層、他面に裏打ち材層を設けた積層構造物、特に皮
膚又は粘膜より薬物を連続的に投与させる外用医薬部材
に適した積層構造物に関するものである。
(b)従来の技術 薬物の経皮投与は、経口、注射、座薬などに比して投与
時の煩わしさが少な(、又、肝臓代謝を受けないこと、
W4111障害を生じないこと、薬物の放出速度が制限
されるので投与回数を減することができることなどの利
点があり、今後ますます多種の薬物が経皮投与されるよ
うになることが予想される。
経皮吸収部材としては、絆創膏をはじめとじて種々のも
のが知られているが、人体の屈曲部や皮膚伸縮度大きい
部位に貼付すると、その屈曲や伸縮に追随することがで
きないため、接着性の悪いものは剥がれを生じ、一方接
理性の良いものは皮膚伸の縮や屈曲を妨げる結果つっば
り感や異和感を伴う。
そこで、人体の屈曲部や皮膚伸縮度の大きい部位にも適
用可能にするために、感圧接着性組成物層を支持する支
持体として伸縮性を有するフィルムその他の支持体を用
いることが試みられている。
又、伸縮性を有する極薄の支持体の片面に薬物を含有さ
せた感圧接着性組成物層を形成させると共に、支持体の
他面に裏打ち材層を積層し、人体の適用部位に貼付後に
この裏打ち材層を剥離除去するものも提案されている。
(e)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、伸縮性の大きな支持体に薬物含有感圧接
着性組成物層を設けた前者の経皮吸収部材は、支持体と
して屈曲部や皮膚伸縮に十分追随しうるほと薄く且つ柔
軟な材質のものを選択するとわずかのテンションが加わ
っても形状が着しく変化するため、感圧接着性組成物の
塗布工程における作業、裁断・包装時の作業、使用時の
取扱いが着しく行いにくくなる。そこで実際の製品化に
あたっては、支持体の伸縮性及び薄さをある程度犠牲に
して必要最小限の作業性及び取扱い性を確保せざるを得
ないという問題点がある。
また、極薄の支持体の他面に裏打ち材層を積層し、適用
部位に貼付後にこの裏打ち材層を剥離除去する後者の経
皮吸収部材は、極¥lフィルムを支持体としで使用しな
がらも取扱い性を容易にするために提案されたものであ
るが、このものにおいては、人体の屈曲部に貼付すると
きにはまだ伸縮性の乏しい裏打ち材層が支持体の裏面に
積層しているため、人体の屈曲部に円滑に貼付しに(い
上、貼付時又は裏打ち材層の剥離除去時にしわが入りや
すいという問題点があり、更には、貼付後支持体からの
裏打ち材層の剥離除去操作が行いにくいという問題点も
ある。
(d)問題点を解決するための手段 本発明は、裏打ち材層を用いた上記後者の方式の改良に
関するものであって、人体の屈曲部であっても円滑に貼
付でき、貼付後も異和感を有しない積層構造物を提供す
べく鋭意研究を重ねた結果なされたものである。
即ち、本発明の積層構造物は伸縮性を有する支持体の片
面に感圧接着性組成物層、他面に裏打ち材層を設けると
共に、該裏打ち材層を分割された複数の小片からなる層
としたことを特徴とするものである。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明における伸縮性を有する支持体としては、伸縮性
を有するものであればフィルム、シート、テープ、布な
どがいずれも用いられる。好ましい支持体の例としては
、極薄のポリウレタン、ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、グラフト化エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリブタジェン等のフィルムが挙げられ、そのほ
か極薄のフイオノマー、ポリプロピレン、アクリル系共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビ
ニルアルコール、塩酸ゴム、ポリアミド、ポリスチレン
又はスチレン共重合体、セルロースアセテート等のプラ
スチックフィルムも用いられる。
支持体は特に経皮吸収部材の目的には、貼付部位での刺
激性の防止又は効力発現の点からある程度の密封性が要
求されるために、その透湿度や柔軟性の点から制限が加
えられる場合がある。 まず透湿度について述べると、
長時間にわたって人体に貼付されるものにあっては、そ
の透湿度が50g/論2・24hrs以上であることが
好ましい、このうち、感圧接着性組成物層に薬物を含有
しない場合には、透湿度が50g/m”・24hrs以
上で入浴時等に防水性が保持できる範囲であれば、特に
制限はなく、一方、感圧接着性組成物層に薬物を含有す
る場合には、含有する薬物の種類によって一概には規定
できないが、透湿度が50〜1000g/ ee” ・
24hrs、さらに好ましくは150−700g/ m
 2・24hrsとすることが望ましい。もっとも、か
ぶれ防止剤や抗炎症剤、殺菌剤等を配合することによっ
て皮膚刺激性防止の対策をとる場合は、透湿度を必ずし
もこの範囲に限定する必要はない。
次に支持体の柔軟性については、柔軟性の指標となる5
%モジュラスが100g/c輸以下のものを選択するこ
とが好ましく、特に50g/c−以下のものを選択する
ことが好ましい。
上記の如き支持体の片面には感圧接着性組成物層が設け
られる。
感圧接着性組成物としでは、感圧接着剤に薬物、特に生
理活性物質、なかんずく経皮・経粘膜吸収性を有する薬
物を含有させたものが最も重要である。
感圧接着剤の代表的なものとしては、まず親油性を有す
るアクリル系粘着剤、例えば、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸
ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルブチル、(メ
タ)アクリル酸へブチル、(メタ)アクリル酸インオク
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシ、ル、(メ
タ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸トリデシルの如き(メタ)アクリル
酸エステルの単独重合体、或はこれらのエステル類と他
の共重合可能なモノマーとの共重合体が挙げられる。こ
こで他の共重合可能なモノマーとしては、(メタ)アク
リル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、7
マール酸、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル
アミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル
(メタ)アクリルアミド、テトラメチルブチル(メタ)
アクリル7ミド、N−7チロール(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸りメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸メトキ
シエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ
)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒド
ロフルフリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチレング
リコール、(メタ)アクリル酸/トキシジエチレングリ
コール、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリ
コール、(メタ)アクリル酸メトキシポリブチレングリ
コール、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、スル
ホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイ
ルオキシナフタレンスルホン酸、アクリルアミドメチル
プロパンスルホン酸、アクリロイルオキシベンゼンスル
ホン酸、N−(メタ)アクリロイルアミノ酸、アクリル
酸のウレタン・尿素・インシアネートエステル、(メタ
)アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
、バーサチック酸ヒニル、スチレン、a−メチルスチレ
ン、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、とニルピラジ
ン、ビニルピペラジン、ビニルピペリドン、ビニルピリ
ミジン、ビニルビロール、ビニルオキサゾール、ビニル
カプロラクタム、ビニルオキサゾール、ビニルチアゾー
ル、ビニルモルホリン、塩化ビニル、ビス(N、N’−
ジメチルアミノエチル)マレエートなどが例示される。
親油性を有する感圧接着剤の例としては、上述のアクリ
ル系粘着剤のほかに、シリコーン系粘着剤、天然ゴム系
粘着剤、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、
ポリブタジェン、スチレン−ブタジェン(又はイソプレ
ン)−スチレンプロツク共重合体ゴム、アクリルゴム、
天然ゴム等の合閥ゴム系粘性物などが挙、げられる。
親水性を有する感圧接着剤としては、例えばカゼイン、
デンプン、カラヤゴム、アルギン酸ナトリウム、ペクチ
ン、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、ポリアクリル酸又はその塩、ポリビニルアルコール
、ポリエチレンオキサイド、カルボキシビニルポリマー
、ポリビニルピロリドン、プルラン、ポリアクリルアミ
ド、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、
アクリル酸−アクリルアミド共重合体、アクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン−酢
酸ビニル共重合体、ポリイソブチレン−無水マレイン酸
共重合体、酢酸7タル酸セルロース、ポリ酢酸ビニルな
どが挙げられる。
上述の感圧接着剤は、これを架橋変性して薬物の放出速
度、感圧接着性、親油・親水性度等をコントロールする
こともできる。
即ち、上述の親油性を有する感圧接着剤を架橋する方法
としては、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、インシ
アネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋
剤、金属化合物などの外部架橋剤の添加による化学的架
橋処理方法、電子線、β線、γ線、エックス線等の電離
性放射線の照射、紫外線吸収剤添加後の紫外線の照射な
どの物理的架橋処理方法が採用できる。
又、上述の親水性を有する感圧接着剤を架橋する方法と
しては、高分子がカルボキシル基、アミド基、メチロー
ル基、グリシジル基、ヒドロキシル基を有するものはア
ミ7基やエポキシ基を有する化合物で架橋し、ビニル構
造を有するものは放射線を照射する方法が採用できる。
上述の感圧接着剤には必要に応じ種々の添加物を添加す
ることができる6例えば、含有薬物の経皮・経粘膜吸収
促進又は溶解性向上、或はポリマーの柔軟性や接着性の
調節の目的で、尿素、モノ、ジ又はトリエタノールアミ
ン、ジメチルオクチルスルホキサイド、ジメチルラウリ
ルアミド、ジメチルスルホキサイド、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、ドデシルピロリドンの如
きアミン系、スルホキサイド系、ホスホキサイド系、ジ
メチルアミド系、アルキルピロリドン’/ )k ヒ)
−ル系の化合物、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール
、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール 動植物油、油脂類、/ナン酸の如き高級脂肪酸類、パラ
フィン類、界面活性剤、pH調整の目的で酸又はアルカ
リ、安定化の目的で安定化剤、硬度調整の目的でフィラ
ー類などを添加することができる。
次に、上記の如き感圧接着剤に溶解又は/及び分散状態
で配合される薬物としては、経皮又は経粘膜吸収性があ
り、皮膚又は粘膜より供給され、しかも上記の感圧a’
i性組成物層から徐々に放出される性質を有するものが
用いられる。このような薬物としては、例えば以゛下に
列挙するものが挙げられる。
イ)コルチコステロイドjl:例,tばハイドロコーチ
シン、プレドニゾロン、ベクロメタゾンプロピオネート
、フルメタシン、トIJ7ムシノロン、トリアムシノロ
ンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセト
ニド、フルオシノロンアセトニド7セテート、プロピオ
ン酸クロベタソールナど、 口)鎮痛消炎剤:例えばアセトアミ/7エン、メフェナ
ム酸、フルフェナム酸、インドフタシン、シクロ7エナ
ック、ジクロ7エナツクナトリウム、アルクロ7エナツ
ク、オキシ7エンブタゾン、フェニルブタシン、イブプ
ロフェン、7ルルビプロ7エン、サリチル酸、サリチル
酸メチル、!ーメントール、カン77−、スリングツク
、トルメチンナトリウム、ナプロキセン、7エンブ7エ
ンなど、 ハ)9i眠鎮静剤:例えばフェノバルビタール、アモバ
ルビタール、シフロバルビクール、トリ7ゾラム、ニト
ラゼパム、ロラゼパム、ハロペリドールなど、 二)精神安定剤:例えばフルツェナクン、テオリタジン
、ジアゼパム、フルジアゼパム、フルニトラゼパム、ハ
ロペリドール、クロルプロマジンなど、 ホ)抗高血圧剤:例えばークロニジン、塩酸クロニジン
、ピンドロール、プロプラ/a−ル、塩酸フロプラノロ
ール、プ7ラノール、インデノロール、ニパジピン、ニ
モジピン、ロアェノキシン、ニトレンジピン、ニプラジ
ロール、ブクモロール、ニアニジピンなど、 へ)降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、ペンド
ロアルナサイアザイド、シクロベンチアザイドなど、 ト)抗生物質:例えばペニシリン、テトラサイクリン、
オキシテトラサイクリン、硫酸7ラジオマイシン、エリ
スロマイシン、クロラムフェニコールなど、 チ)麻酔剤二例えばリドカイン、塩酸ジプヵイン、ペン
シカイン、アミ7安息香酸エチルなど、ワ)抗菌性物質
:例えば塩酸ベンザルコニウム、ニトロ7ラゾン、ナイ
スクチン、アセトスルファミン、クロトリマゾールなど
、 ヌ)抗真菌物質:例えばペンタマイシン、7ムホテリシ
ンB,ピロールニドリン、クロトリマゾールなど、 ル)ビタミン剤:例えばビタミンA、エルゴカルシフェ
ロール、コレカルシフェロール、オクトチアジン、リボ
フラビン酪酸エステルなど、ヲ)抗てんかん剤:例えば
ニトラゼパム、メプロパメート、クロナゼパムなど、 ワ)冠血管拡張剤:例えばニトログリセリン、ニトログ
リコール、インソルビドジナイトレート、エリスリトー
ルテトラナイトレート、ペンタエリスリトールテトラナ
イトレート、プロパチルナイトレートなと、 力)抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ジフェンヒドラミン、
クロルフェニラミン、ジフェニルイミタソールなど、 ヨ)鎮咳剤:例えば臭化水素酸デキストロメトルファン
、硫酸テルプタソン、エフェドリン、塩酸エフェドリン
、硫酸サルブタモール、塩酸イソプロテノール、硫酸イ
ソプロテノールなど、り)性ホルモン:例えばプロプス
テロン、エストラジオールなど、 し)抗営剤:例えばドキセピンなど、 ン)脳循環改善剤:例えばビデルギン、ニルゴツトアル
カロイド、イアエンプロジルなど、ツ)制吐剤、抗潰瘍
剤:例えばメトクロプラミド、クレボプライド、トンベ
リトン、スコポラミン、臭化水素酸スコポラミン、5−
フルオロウラシル、メルカプトプリンなど、 ネ)生体医薬:例えばポリペプチド類(TRH,LHR
Hの誘導体)、プロスタグランジン類など、ナ)その他
:例えば7エンタニール、ジゴキシン、デスモプレシン
、ジヒドロエルゴタミンメタンスルホン酸、ジヒドロエ
ルゴタミン酒石酸など、が挙げられこれらの薬物は必要
に応じて2種類以上併用することができる。
高分子を主体とする組成物と薬物との混合割合は、高分
子、薬物、添加剤の種類又は量等によっても異なるが、
組成物全体に占める薬物の割合が0.01〜30重1%
、好ましくは0.2〜20重量%の範囲内にllIgす
るのが良(,0,01重量%未満では治療効果が発現さ
れに(り、一方30重量%を超えると治療効果に限界が
生じると共に結晶が析出して経皮吸収されにくい場合が
あり、経済的に不利である。
上述のように支持体の片面には感圧接着性組成物層を設
けるが、本発明においては、支持体の他面に裏打ち材層
を設けると共に、該裏打ち材層を分割された複数の小片
からなる層とした点に大きな特徴を有するものである。
裏打ち材層としては、上記支持体よりも剛性を有するも
のであれば基本的にはどのような材質のものでも使用で
きるが、上述の透湿性や柔軟性に由来する皮膚刺激性を
勘案するならば、目的に適した透湿度や柔軟性を有する
素材を選択することが望ましい。しかしながら、細分す
る形状、大きさによっては透湿度が低(剛性の強いもの
であっても使用可能であるので、透湿度、剛性は広い範
囲から選択できる。というのは、裏打ち材層を極端に小
さく細分することにより、裏打ち材層の透湿度や柔軟性
を任意にコントロールすることができるからである。
裏打ち材層の好ましい材料としては、支持体に比し、5
%モノユラスが高く、成型性の良いもの、即ちハートル
ープ性があり、柔軟度の低いものが挙げられ、この観点
から多孔性シート、例えばポリエチレン、ポリブタクエ
ン、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
フィルムや不織布等からなる多孔性シートが好ましい。
最適の材料は、ポリウレタン発泡シート、エチレン−酢
酸ビニル共重合体発泡シートの如き発泡シートである。
支持体と裏打ち付合層との積層は、両者を粘着剤や接着
剤で粘・接着したり、熱融着させることにより容易に達
成できる。
この裏打ち材層を分割された複数の小片からなる層とす
るには、例えば裏打ち材層を支持体に積層した状態でカ
ッターによりカットしたり、熱的手段、レーザー加工機
等を用いでヒートカットすればよい。
上記裏打ち材層としては、第1〜6図に例示する構成が
挙げられ、第1図は本発明の積層構造物の−例を示した
断面図であり、(1)が支持体、(2)が感圧接着性組
成物層、(3)が裏打ち材層、(4)は必要に応じて設
ける剥離性シート層である。
第2〜6図は裏打ち材層を分割された複数の小片からな
る層にした場合の分割形状の例を示した平面図であり、
第2図は基盤目状にカット線を交叉させて分割した場合
、#&3図は第2図におけるカット線の間隔を不均等に
させた場合、第4図はカット線を斜交させて分割した場
合、第5図は曲線状にカット線を交差させて分割した場
合、第6図は曲線状に一方向にカット線を設けて分割し
た場合である。なおこれらの分割形状はあくまで例示で
あり、他の種々の分割形状となしうろことは言うまでも
ない。
本発明の積層構造物を人体に適用するに当たっては、感
圧接着性組成物の側をそのまま皮膚、粘膜に当てて貼付
すればよい。
なお、本発明の積層構造物は、支持体上に形成した感圧
接着性組成物層の露出面を、剥離処理を施した可撓性を
有する剥離フィルム又は紙等の刺通過性に優れる包装資
材からできた袋に一個づつ又は一括して収納し、保存、
流通に供するのがよtl。
(e)作用 本発明の積層構造物は、その感圧接着性組成物層の側を
そのまま皮膚、粘膜に当てて貼付すればよく、この場合
感圧接着性組成物層として薬物を含有させた層を用いれ
ば、この積層構造物を皮膚又は粘膜に適用することによ
り、皮膚、又は粘膜より分泌される水分によって薬物が
皮膚又は粘膜から体内に浸透する。又、積層構造物にお
ける支持体は伸縮性を有する素材でできており、更に裏
打ち材層は分割構成されているので、人体の屈曲部や皮
膚伸縮度の大きい部位に適用しても積層構造物はその屈
曲又は伸縮に応じて容易に変形し、この結果、つっばり
感異和感がないのである。
(f)実施例 次に実施例を早げて本発明を更に詳細に説明する。以下
「部」とあるのは重量部である。
実施例1 アクリロニトリル50部及びアクリル酸エチル50部を
、酢酸エチル300部、トルエン200部よりなる混合
溶剤中で重合反応させることによりアクリル系共重合体
溶液を得、このアクリル系共重合体溶液をシリコーン処
理を施した厚み50μ論のポリエステルフィルムの片面
に乾燥後の厚みが25〜30μ−となるようにキャステ
ィング後、温度90〜100℃で7〜10分間乾燥し、
支持体としてのフィルムを形成させた。この支持体フィ
ルムの透湿度は490 g/ m2・24hrs、 5
%モジュラスは10g/cm以下であった。
アクリル酸2−エチルヘキシル90部、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル10部を、酢酸エチル300部、トル
エン100部よりなる混合溶剤中で過酸化ベンゾイル0
.3部を用いて重合反応させて感圧接着剤溶液を得、こ
の感圧接着剤溶液l。
0部、酢酸エチル235部、フルオシノロン7セトニド
 (フルテコステロイド類の一種)0.05部からなる
薬物含有溶液を塗布量が固形分とじて30 g/ −”
となるように塗布し、i o O”Cで10分乾燥後、
この上にシリコーン処理剥離紙を貼り合わせた。
次にこの積層物から、支持体をキャスティング成形する
ときに用いたポリエステルフィルムを剥離除去し、除去
面に厚さ400μ鴫、5%モジュラス20 g/ am
、秤* 20 g/ m2のポリウレタン発泡体を熱的
に積層して裏打ち材層を形成させた。
ついで赤熱線条により裏打ち材層としての発泡体のみを
縦、横とも10+ms間隔で基盤目状に切断した。これ
により目的とする積層構造物が得られた。
実施例2 酢酸ビニル含有率が28重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体を押出機でセパレーター上に厚さ30μ論に溶
融押出し、5%モノユラス30g/cm、透湿度440
 g/ −” ・24hrsの支持体としてのフィルム
を得た。
この支持体フィルムに厚さ1 mm、見掛は密度0゜0
3.5%モジュラス400 g/Cm、酢酸ビーニル含
有率15%のエチレン−酢酸ビニル共重合体発泡体を熱
的に積層して裏打ち材を形成させた。ついで赤熱線条に
より裏打ち材層としての発泡体のみを縦横とも10mm
間隔で基盤目状に切断した。
これを積層物(A)とする。
一方、アクリル酸2−エチルヘキシル55部、アクリル
酸メトキシエチル30部、酢酸ビニル15部を窒素ガス
雰囲気下、酢酸エチル中で重合しで得られた固形分20
重量%の共重合体溶液に鎮痛消炎剤の一種であるジクロ
7エナ?クナトリウムを配合し、これを離型紙上に乾燥
後の厚さが40μ−となるように塗布乾燥し、400μ
g/c+*”のシクロ7エナツクナトリウムを含有する
感圧接着性組成物を形成させた。
これを積層物(B)とする。
上記積層物(B)のジクロ7工ナツクナトリウム含有感
圧接着性組成物層を上記積層物(A)の支持体フィルム
側に重ねて貼り合わせ、目的とする積層構造物を得た。
実施例3 厚さ60μm、5%モジュラス140g/c−の裏打ち
材層としてのポリエチレンフィルムに、アクリル酸ブチ
ル/アクリル酸(9515)共重合体からなる感圧接着
剤を乾燥後の厚さが5μ鴎となるように常法により塗布
した。
これを積層物(A)とする。
一方、アクリル酸2−エチルヘキシル95部、アクリル
酸5部からなる共重合体に抗高血圧剤の一種であるクロ
ニジンを10重量%含有させ、これを乾燥後の厚さが4
0μ論となるように離型紙上に塗布乾燥し、ついで厚さ
50μ論、5%モジュラス80g/c論の支持体として
のポリウレタンフィルム上に転着した。
これを積層物(B)とする。
積層物(B)の支持体(ポリウレタンフィルム)の側に
上記積層物(A)の感圧11着剤塗布側を重ねて貼り合
わせ、裏打ち材層(上記積層物(A))のみを縦、横と
も10−一間隔で基盤目状に切断し、目的とする積層構
造物を得た。
比較例1a、 2m、 3a 実施例1.2.3において裏打ち材層を設けない構成を
それぞれ比較例1a12a、3aとする。
比較例1b12b、3b 実施例1.2.3においで裏打ち材層を分刺しなかった
場合をそれぞれ比較例1b、 2b、 3bとする。
比較例4 伸縮性フィルムの感圧接着性組成物剤層形成面とは反対
側の面に裏打ち材を設けである市販の積層構造物を用い
た。
上記実施例1〜3、比較例1a〜3a、比較例1b〜3
b、比較例4の積層構造物を用いて、40〜80才まで
の男女20名(男14名、女6名)について実際の貼付
実験を行った。
結果を第1表に示す0表中、各判定項目は、優れている
ものから劣るものまでを◎%O%Δ、×の4段階で評価
した。又評価は適用者の自己判定に基いた。
(g)発明の効果 本発明の積層構造物においでは、支持体の片面に裏打ち
材層が設けられているので支持体が補強されており、そ
の結集積層構造物の取扱い性が優れている上、支持体と
して屈曲部や皮膚伸縮に十分追随しうるほと薄く且つ柔
軟な材質のものを選択することができる。
そして、裏打ち材は分割された複数の小片からなるので
、支持体の伸縮により裏打ち材層に加わる応力は、裏打
ち材層の分割された小片間の間隙相離の変化に吸収され
るから裏打ち材層の設置により支持体の伸縮が制限され
ることがない、そのため人体に適用しても、貼付に際し
、しわが入る恐れがなく、貼付期間中もつっばり感や異
和感を感じないのである。
又貼付操作は、単に積層構造物の感圧後着性組成物の側
を適用部位にワンタッチで貼付するだけで足り、裏打ち
材層を剥離除去する必要がないので簡便である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の積層構造物の一例を示した断面図であ
る。 第2図〜第6図は、裏打ち材層を、分割された複数の小
片からなる層にした場合の分割形状の例を示した平面図
である。 (1)・・・支持体、 (2)・・・感圧後着性組成物
層、(3)・・・裏打ち材層、 (4)剥離性シート層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)伸縮性を有する支持体の片面に感圧接着性組成物
    層、他面に裏打ち材層を設けると共に、該裏打ち材層を
    分割された複数の小片からなる層としたことを特徴とす
    る積層構造物。
  2. (2)支持体の5%モジュラスが100g/cm以下で
    ある特許請求の範囲第1項記載の積層構造物。
  3. (3)支持体の透湿度が50g/m^2・24hrs以
    上である特許請求の範囲第1項記載の積層構造物。
  4. (4)裏打ち材層の5%モジュラスが、支持体のそれよ
    り大である特許請求の範囲第1項記載の積層構造物。
  5. (5)裏打ち材層が、多孔性シートからなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の積層構造物。
  6. (6)感圧接着性組成物層が、生理活性物質を含有する
    ものである特許請求の範囲第1項記載の積層構造物。
  7. (7)生理活性物質が、経皮・経粘膜吸収性を有する薬
    物である特許請求の範囲第6項記載の積層構造物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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