JPS61267510A - 外用医薬部材 - Google Patents

外用医薬部材

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Publication number
JPS61267510A
JPS61267510A JP10889685A JP10889685A JPS61267510A JP S61267510 A JPS61267510 A JP S61267510A JP 10889685 A JP10889685 A JP 10889685A JP 10889685 A JP10889685 A JP 10889685A JP S61267510 A JPS61267510 A JP S61267510A
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JP
Japan
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drug
polymer
polymer base
meth
drugs
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JP10889685A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Horiuchi
堀内 哲夫
Toshinobu Tsuda
津田 敏亘
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、支持体上に高分子基材層が形成された外用医
薬部材、特に皮膚又は粘膜より生体内に複数の薬物を同
時に且つ連続的に投与する外用医薬部材に関するもので
ある。
(b)従来の技術 薬物の経皮投与は、経口、注射、座薬などに比して投与
時の煩わしさが少な(、又、肝臓代謝を受けないこと、
胃腸障害を生じないこと、薬物の放出速度が制限される
ので投与回数を減することができることなどの利点があ
り、今後ますます多種の薬物が経皮投与されるようにな
ることが予想される。
経皮投与型の外用医薬部材としでは、従来、パップ剤、
ステロイド含有テ・−プ製剤などが研究され、実際に使
用されている。これらのテープ製剤にあっては、その大
部分は、単一の薬物を、高分子を主体とする組成物(以
下、高分子組成物という)中に含有させて形成したもの
であり、複数種の薬物を上記高分子組成物中に含有させ
て形成したテープ製剤はごく一部しか存在しない。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、疾病によっては複数種の薬物を同時に生
体内に投与するのが好ましい場合が多々あるにもかかわ
らず、薬物が互いに配合忌避的なものであったり、薬物
の安定pH域が異なったり、薬物相互間に反応性や不安
定化傾向があったり、高分子組成物に対する溶解性、薬
物含有基剤からの薬物の放出性が異なるような場合があ
り、このようなときには、一つの高分子組成物中に複数
の薬物を同時に含有させることは不可能であった。
そこで複数種の薬物を生体内に投与するにあたり、個々
の単線薬物を含有する複数のテープ製剤を生体に適用す
る方法も試みられてはいるが、この方法では使用者にと
って煩わしさを免かれず、実用的であるとは言い難かっ
た。
(d)問題点を解決するための手段 本発明は、上述のような従来の問題点に鑑み、複数の薬
物を同時に経皮投与及び/又は経粘膜投与しうる外用医
薬部材を提供すべく鋭意研究を重ねた結果なされたもの
である。
即ち、本発明の外用医薬部材は、支持体上に高分子基材
層(典型的には高分子を主体とする組成物に薬物を含有
させた高分子基材層)が形成された積層体であって、該
高分子基材層が組成の異なる複数種の高分子基材層から
なり、且つ、これら複数種の高分子基材層が互いに独立
の領域を構成して支持体上に配設されでいることを特徴
とするものである。
本発明に用いる支持体としては、フィルム、シート、テ
ープ、布などの平面状物であれば任意のものが用いられ
るが、支持体としでは、水分を実質的に透過させないか
、或いは皮膚又は粘膜にかよれ、白化などの副作用を起
こさせない程度に水分の透過度合を調節、設計したポリ
オレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどの各
、種のプラスチックフィルム・シート、ゴム及び/又は
合成樹脂製の発泡シート、金属箔、織布、紙類、不織布
、或いはこれら金属箔、織布、不織布とプラスチックフ
ィルムとのラミネート体などが適している。
上記支持体上に薬物を含有した高分子基材層が形成され
るが、本発明においては、高分子組成物として組成の異
なる複数種の高分子組成物を用い、これらの組成物に各
々異なる薬物を含有させて成る基材の層が互いに独立の
領域を構成して支持体上に配設されでいる点に大きな特
徴を有するものである。
独立の領域の構成としては、第1〜5図に示すように、
次に例示する如き構成が挙げられる。即ち、(1)が支
持体、(2)が高分子基材層であり、組成の異なる高分
子基材層を、例えば(2a)、(2b]、(2c)とし
て説明する。
w&1図(イ)に平面図、第1図(ロ)にその断面図を
示すように、(2a)と(2b)が帯状に且つ交互に配
列しているように配設してもよく、これに代えて、第2
図(イ)に平面図、−第2図(ロ)にその断面図を示す
ように、(2a)が格子状に、(2b)が′その格子の
間に介在しているように配設してもよく、又、$3図(
イ)に平面図、第3図(ロ)にその断面図を示したよう
に、(2a)と(2b)がモザイクタイル状に入り組ん
でいるように配設してもよ(、更に、第4図(イ)に平
面図、第4図(ロ)にその断面図を示したように、(2
a)が中央部の(2b)を囲繞するように配設しでもよ
く、これらに代えて、第5図(イ)に平面図、第5図(
ロ)にその断面図を示したように、(2a)、(2b)
、(2c)が順に帯状に配列しているように配設する、 など各種の構成のものが挙げられる。
なお、図示は省略したが、配設した高分子基材層(2a
)、(2b)、(2c)の境界に、各層間の相互作用、
を防止するため、当該各層間の境界部に細幅の高分子組
成物の壁を介在させてもよいのである。
又、組成の異なる複数種の高分子基材層とは、親油性又
は親水性を異にする高分子基材層の組合わせ、pHを異
にする高分子基材層の組合わせ、粘着性を異にする高分
子基材層の組合わせ、含有薬物の種類又は量を異にする
高分子基材層の組会わせ、吸収速度を異にする高分子基
材層の組合わせ、或いはこれらの組合わせの複合組合わ
せをはじめ任意の組合わせが選択できる。これらのうち
、特に、薬物の種類に応じて基剤の親油性又は親水性、
或いはGIHを選んで組合わせることが好ましい。
上記高分子基材層としては、高分子を主体とする組成物
に薬物、特に生理活性物質、なかんづく経皮・経粘膜吸
収性を有する薬物を含有させたものが最も重要である。
まず高分子を主体とする組成物について説明すると、高
分子としては、次に述べるような高分子が好適に用いら
れる。
親油性を有し且つ常温で感圧接着性を有するアクリル系
粘着剤、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(
メタ)アクリル酸2−エチルブチル、(メタ)アクリル
酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ
)アクリル酸2−エチルへキンル、(ツタ)アクリル酸
デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリ
ル酸トリデシルの如き(メタ)アクリル酸エステルの単
独重合体、或いはこれらのエステル類と共重合可能なモ
ノマーとの共重合体などが挙げられる。
該モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(
t!&水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、77−ル
酸、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル7ミド
、ツメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ
)アクリルアミド、テトラメチルブチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、(
メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(ツタ)アク
リル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロフル
フリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコー
ル、(メタ)アクリル酸メ)キシジエチレングリコール
、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール
、(メタ)アクリル酸メトキシポリブチレングリコール
、スチレンスルホン酸、了りルスルホン酸、スルホプロ
ピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキ
シナフタレンスルホン酸、アクリルアミドメチルプロパ
ンスルホン酸、アクリロイルオキシベンゼンスルホン酸
、N−(メタ)アクリロイルアミノ酸、アクリル酸のウ
レタン・尿素・イソシアネートエステル、(メタ)アク
リルニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バー
サチック酸ビニル、スチレン、a−メチルスチレン、ビ
ニルビクリトン、ビニルピリジン、ビニルピラジン、ビ
ニルピペラジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン
、ビニルビロール、ビニルイミダゾール、ビニルカプロ
ラクタム、ビニルオキサゾール、ビニルチアゾール、ビ
ニルモルホリン、塩化ビニル、ビス(N 、N ’ −
ツメチルアミノエチル)マレニートなどが挙げられる。
親油性を有し且つ常温で感圧接着性を有する他の高分子
としては、例えばシリコーン系粘着剤、ポリイソプレン
ゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリブタノエン、スチレ
ン−ブタジェン(又はインプレン)−スチレンブロック
共重合体ゴム、アクリルゴム等の合成ゴム系粘着剤或い
は天然ゴム系粘着剤などが挙げられる。
水溶性高分子又は水膨潤性高分子などの親水性を有する
高分子としては、例えば代表的なものとしてカゼイン、
デンプン、カラヤゴム、アルギン酸ナトリウム、ペクチ
ン、アlレキルセlレロース、ヒドロキシアルキルセル
ロース、ポリアクリル酸又はその塩、ポリビニルアルコ
ール、ポリエチレンオキサイド、カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルピロリドン、プルラン、ポリアクリル
アミド、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合
体、アクリル酸−アクリルアミド共重合体、アクリル酸
−アクリル酸エステル共重合体など、その他ポリビニル
ピロリドンー酢酸ビニル共重合体、ポリイソブチレン−
無水マレイン酸共重合体、酢酸7タル酸セルロース、ポ
リ酢酸ビニルなどが挙げられる。
常温で感圧接着性を有しない高分子としては、例えば軟
質ポリ塩化ビニル、軟質ボ2リアミド、ポリオレフィン
、エチレン−酢酸ビニル共重合体熱硬化又は室温加硫タ
イプのシリコーンゴムなどが挙げられる。
上述の高分子は、これを架橋変性して薬物の放出速度、
感圧接着性、親油・親水性度等をコントロールすること
ができる。
即ち、上述の親油性を有し且つ常温で感圧接着性を有す
る高分子を架橋する方法としては、過酸化ベンゾイル等
の有機過酸化物、インシアネート系架橋剤、メラミン系
架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属化合物などの外部架橋
剤の添加による化学的架橋処理方法、電子線、β線、γ
線、エックス線等の電離性放射線の照射、紫外線吸収剤
添加後の紫外線の照射などの物理的架橋処理方法が採用
できる。
又、上述の親水性を有する高分子を架橋する方法として
は、例えば高分子がカルボキシル基、アミド基、メチロ
ール基、グリシジル基、ヒドロキシル基を有するものは
アミ7基やエポキシ基を有する化合物で架橋し、ビニル
構造を有するものは放射線を照射する方法が採用できる
上述の高分子又はその架橋物には必要に応じ種々の添加
物を添加することができる。例えば、含有薬物の経皮・
経粘膜吸収促進又は溶解性向上、或いは高分子の柔軟性
や粘着性の調節等の目的で、尿素、モノ、シ又はトリエ
タノールアミン、ジメチルオクチルスルホキサイド、ジ
メチルラウリルアミド、ジメチルスルホキサイド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ドデシルピ
ロリドンの如かアミン系、スルホキサイド系、ホスホキ
サイド系、ジメチルアミド系、アルキルピロリドン系、
イソソルビトール系の化合物、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、フロピレンゲリコール、グリセリン、ソ
ルビトールの如きアルコール類、動植物油類、油脂類、
ノナン酸の如か高級脂肪酸類、パラフィン類、界面活性
剤、pH1i整の目的で酸又はアルカリ、安定化の目的
で安定化剤、硬度調整の目的でフィラー類などを添加す
ることができる。
次に、上記の如き高分子を主体とする組成物に溶解又は
/及ゾ分散状態で配合される薬物としては、生理活性物
質で、経皮又は経粘膜吸収性があり、皮膚又は粘膜より
生体内に供給され、しかも上記の高分子基材層から徐々
に放出される性質を有するものが用いられる。
このような薬物としては、例えば以下に”列挙するもの
が挙げられる。
イ)コルチフステロイド類:例えばハイYロフーチゾン
、プレドニゾロン、ベクロメタゾンプロビオネート、フ
ルメタシン、トリアムシノロン、トリアムシ/ロンアセ
トニド、7ルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、
フルオシノロンアセトニドアセテート、プロピオン酸ク
ロベタゾールなど、 口)鎮痛消炎剤:例えばアセトアミノ7エン、メフェナ
ム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、シクロ7スナ
ツク、ジクロ7エナツクナトリウム、フルクロ7エナツ
ク、オキシ7エンブタゾン・7二二ルフタソン、イブプ
ロフェン、フルルビプロ7エン、サリチル酸、サリチル
酸メチル、1−/ントール、カン77−、スリングツク
、トルメチンナトリウム、ナプロキセン、7エンプ7エ
ンなど、 ハ)催@鎮静剤:例えばフェノバルビタール、アモパル
ビクール、シクロパルビタール、トリアプラム、ニトラ
ゼパム、ロラゼパム、ハロペリドールなど、 二)精神安定剤:例えばフル7エナジン、テオリタジン
、ジアゼパム、フルジアゼパム、フルジアゼパム、ハロ
ペリドール、クロルプロマジンなど、 ホ)抗高血圧剤:例えばクロニジン、塩酸クロニジン、
ピンドロール、プロプラノロール、塩酸プロプラノロー
ル、プ7ラノール、インデノロール、ニパジピン、ニモ
ジピン、ロアニジキシン、ニトレンジピン、ニプラジロ
ール、ブクモロール、ニアニジピンなど、 へ)降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、ベンド
ロフルナサイアザイド、シクロベンチアザイドなど、。
ト)抗生物質:例えばペニシリン、テトラサイクリン、
オキンテトラサイクリン、硫1M17ラジオマイシン、
エリスロマイシン、クロラムフェニコールなど、 チ)麻酔剤−例えばリドカイン、塩酸ジプカイン、ベン
シカイン、アミ7安息香酸エチルなど、す)抗菌性物質
:例えば塩酸ベンザルコニウム、ニトロ7ラゾン、ナイ
スクチン、アセトスル77ミン、クロトリマゾールなど
、 ヌ)抗真菌物質:例えばペンタマイシン、アムホテリシ
ンB、ピロールニドリン、クロトリマゾールなど、 ル)ビタミン剤:例えばビタミンA、エルゴカルシフェ
ロール、コレカルシフェロール、オクトチアジン、リボ
フラビン酪酸エステルなど、ヲ)抗てんかん剤:例えば
ニトラゼパム、メブロパメート、クロナゼパムなど、 ワ)冠血管拡張剤二例元ばニトログリセリン、ニトログ
リコール、イソソルビドノナイトレート、エリスリトー
ルテトラナイトレート、ペンタエリスリトールテトラナ
イトレート、プロパチルナイ 。
トレードなど、 力)抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ノアエンヒドラミン、
クロルフェニラミン、ジフェニルイミダゾールなど、 9)鎖咳剤:例えば臭化水素酸デキストロメトルファン
、硫酸テルプタソン、エフェドリン、塩酸エフェドリン
、硫酸サルブタモール、塩酸イソプロテノール、硫酸イ
ソプロテノールなど、り)性ホルモン:例えばプロプス
テロン、エストラジオールなど、 し)杭1剤:例えばドキセビンなど、 ソ)脳循環改善剤:例えばビデルギン、ニルボッ、トア
ルカロイド、イアエンプロジルなど、ツ)制吐剤、抗潰
瘍剤:例えばメトクロプラミド、クレボプライド、トン
ベリトン、スコボ2ミン、臭化水素酸スコポラミン、5
−フルオロウラシル、メルカプトプリンなど、 ネ)生体医薬:例えばポリペプチド類(TRH,LHR
Hの誘導体)、プロスタグランジン類など、ナ)その他
:例えば7エンタニール、ジゴキシン、デスモプレシン
、ジヒド冒エルゴタミンメタンスルホン酸、ジヒドロエ
ルゴタミン酒石酸など、が挙げられこれらの薬物は必要
に応じて2種類以上併用することができる。
高分子を主体とする組成物と薬物との混合割合は、高分
子、薬物、添加剤の種類又は量等によっても異なるが、
組成物全体に占める薬物の割合が0.01〜30重量%
、好ましくは0.2〜20重量%の範囲内にllIg、
するのが良く、0.01重量%未満では治療効果が乏し
く、一方30重量%を超えると治療効果に限界が生じる
と共に結晶が析出して経皮吸収されにくい場合があり、
経済的に不利である。
本発明の外用医薬部材を生体内に適用するにあたり、配
設した高分子基材層の少なくとも一部が感圧接着性を有
するときはその基材層側をそのまま皮膚、粘膜に当てて
貼付すればよく、一方、感圧接着性を有しないとき−は
その基材層側を皮膚、粘膜に当てると共に支持体の外側
から粘着性テープ等を用いて皮膚又は粘膜に固定すれば
よい。
なお、本発明の外用医薬部材は、支持体上に形成した高
分子基材層の上から、剥離処理を施した可撓性を有する
剥離フィルム又は紙を被覆して当該高分子基材層を保護
し、更に全体を水分不透過性に優れる包装資材、例えば
アルミニウム笛とプラスチックフィルムとのラミネート
フィルムからできた袋に一個づつ又は一括して収納し、
保存、流通に供するのが好ましい。
(以下余白) (e)作用 本発明の外用医薬部材は、高分子基材層として高分子を
主体とする組成物に生理的活性な薬物を含有させた層を
支持体に設けたものであり、これを皮膚又は粘膜に適用
することにより、皮膚又は粘膜から上記高分子基材層中
に含有されている薬物が生体内に吸収される。この際高
分子基材層は薬効、経皮吸収性、親油・親水性、粘着性
又は水素イオン濃度等の点で異なる複数種の独立した領
域を構成した層で形成されているから、複数種の薬物を
最適の条件で、しかも、同時に生体内に投与することが
できるのである。
(f)実施例 次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。以下
「部」、「%」とあるのは重量基準で表わしたものであ
る。
実施例1 不活性がス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸2−エチ
ルへキシ゛ルエステル55部、アクリル酸2−エトキシ
エチルエステル15部及び酢酸ビニル30部を仕込み、
重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.2部を添加して
重合を開始させた。攪拌速度と外温温度の調節、及び酢
酸エチルの滴下によって内温温度を58〜62℃に制御
し、約12時間重合反応を行ってガラス転移温度−30
℃のアクリル系共重合体の溶液を得た。
上記で得たアクリル系共重合体溶液に、重合物固形分1
00部に対し10部の量のインドメタシンを配合し、こ
れを離型ライナー上に乾燥後の塗布厚さが40μ−とな
るように10+a−幅の帯状に10mm間隔で塗布乾燥
した。これにより、親油性のアクリル系粘着剤よりなる
基材に消炎鎮痛剤であるインドメタシンを配合した基材
の層が支持体上に帯状に形成されたシー)(A)が得ら
れた。
一方、無水マレイン酸−ポリイソブチレン共重合体(無
水マレイン酸含有量50%、分子量190,000〜2
00.Goo) 15部を局方グリセリン11部と水5
0部とに十分に溶解した溶液と、ジグリヤリントリグリ
シシルエーテル10%水溶液20部に塩酸ジフェンヒド
ラミンを1%添加した溶液とを混合して混合溶液を11
1I贅し、この混合溶液を、片面にレーヨン不織布をラ
ミネートしたポリエチレンフィルムの不織布面側に厚さ
40μ−1幅1o@1の帯状に10−輪間隔で塗布した
。これにより、親水性の基材に抗ヒスタミン剤である塩
酸ジフェンヒドラミンを配合した基材の層が支持体上に
帯状に形成されたシー)(B)が得られた。
上記で得たシー)(B)の基材層の面に上記で得たシー
)(A)の基材層の面を、それぞれの基材層が重ならな
いように重ね合わせで圧着し、目的とする外用医薬部材
を得た。
この外用医薬部材からシー)(A)IIIの支持体であ
る離型ライナーを剥離すると、シー)(B)IIの支持
体であるレーヨン不織布ラミネートポリエチレンフィル
ムの不織布面に親油性の基材層と親水性の基材層とが帯
状に交互に配設された形態になる。使用にあたっては、
これらの基材層側の面を皮膚又は粘膜に貼着すればよい
実施例2 アクリル酸2−エチルヘキシルエステル97部とアクリ
ル酸3部とを7・シイツブチロニトリル0゜2部の存在
下でトルエン溶媒中にて65℃に昇温しで重合させ、ア
クリル系共重合体の溶液を得た。
上記で得たアクリル系共重合体溶液に、重合物固形分1
00部に対し10部の量のインツルビシドナイトレート
を配合し、これを剥離処理を施したポリエステルフィル
ム上に乾燥後の塗布厚さが40μ−となるように10曽
−幅の帯状に10−間隔で塗布乾燥した。これにより、
親油性のアクリル系粘着剤よりなる組成物に冠血管拡張
剤であるインツルビシドナイトレートを配合した基材の
層が支持体上に帯状に形成されたシート(A)が得られ
た。
一方、ポリアクリル酸ソーダ20部、グリセリン10部
をプロピレングリコール2部と水100部とに溶解した
溶液にフクロフェナックナトリウムを1%添加し、この
溶液をポリエステルフィルム上に厚さ40μ論、幅10
醜−の帯状に10mm間隔で塗布した。これにより、親
水性の基材に抗炎症剤であるフクロフェナックナトリウ
ムを配合した基材の層が支持体上に帯状に形成されたシ
ート(B)が得られた。
上記で得たシー)(B)の基材層の面に上記で得たシー
)(A)の基材層の面を、それぞれの基材層が重ならな
いように重ね合わせて圧着し、目的とする外用医薬部材
を得た。
この外用医薬部材からシー)(A)側の支持体である剥
離処理を施したポリエステルフィルムを剥離すると、シ
ー)(B)側の支持体であるポリエステルフィルム上に
親油性の基材層と親水性の基材層とが帯状に交互に配設
された形態になる。
(g)発明の効果 本発明においては、複数種の高分子基材層が互いに独立
の領域を構成して支持体上に配設されているので、複数
種の薬物が互いに配合忌避的なものであったり、薬物の
安定pti域が異なったり、薬物相互間に反応性や不安
定化傾向があったり、基材に対する溶解性、基材からの
放出性が異なるようなときであっても、複数種の薬物を
量適の条件で保存し、且つ使用に際しては最適の条件で
生体内に投与でき、この結果、薬物の薬理学的な相乗作
用によって優れた治療効果を発揮することができる。
又、同一薬物であっても基材側の組成を選択することに
より、その吸収速度を互いの領域の間で異にすることが
でき、長時間にわたり薬効を維持させることもできる。
【図面の簡単な説明】
tJ&1〜5図は本発明の外用医薬部材の例を示したも
のであり、各図においで(イ)は平面図、(四)は断面
図である。 (1)・・・支持体、 (2)*(2a)、(Zb)w(Zc)−・商分子基材
層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に高分子基材層が形成された積層体であ
    って、該高分子基材層が組成の異なる複数種の高分子基
    材層からなり、且つ、これら複数種の高分子基材層が互
    いに独立の領域を構成して支持体上に配設されているこ
    とを特徴とする外用医薬部材。
  2. (2)上記高分子基材層が、高分子を主体とする組成物
    に薬物を含有させたものの層である特許請求の範囲第1
    項記載の外用医薬部材。
  3. (3)上記薬物が、生理活性物質である特許請求の範囲
    第2項記載の外用医薬部材。
  4. (4)生理活性物質が、経皮・経粘膜吸収性の薬物であ
    る特許請求の範囲第3項記載の外用医薬部材。
  5. (5)組成の異なる複数種の高分子基材層が、薬効、経
    皮・経粘膜吸収性、親油・親水性、粘着性又は水素イオ
    ン濃度の少なくとも一つにおいて異なるものである特許
    請求の範囲1項記載の外用医薬部材。
JP10889685A 1985-05-20 1985-05-20 外用医薬部材 Pending JPS61267510A (ja)

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