JPH0381217A - 経皮吸収製剤 - Google Patents

経皮吸収製剤

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JPH0381217A
JPH0381217A JP1218268A JP21826889A JPH0381217A JP H0381217 A JPH0381217 A JP H0381217A JP 1218268 A JP1218268 A JP 1218268A JP 21826889 A JP21826889 A JP 21826889A JP H0381217 A JPH0381217 A JP H0381217A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は皮膚を通して薬物を生体内へ連続的に吸収させ
るための経皮吸収製剤に関する。
〈従来の技術〉 近年、経皮吸収製剤としてハフブ剤、ゲル剤、テープ剤
などの皮膚面貼付型の外用製剤が種々開発されている。
このような貼付型製剤は適用皮膚面に製剤を確実に固定
させる目的で、通常、製剤の皮膚面接触部全面に比較的
強接着力を有する皮膚面固定用粘着剤層が設けられてい
たり、強接着性の粘着シートで製剤全体をオーバーコー
トし、このシートの接着力によって皮膚固定を行なって
いる。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、貼付型の経皮吸収製剤は、薬物の皮膚移行を良
好にするために確実に皮膚面に固定する必要がある反面
、皮膚接着性があまり大きすぎると、使用後に皮膚面か
ら製剤を剥離除去する際に物理的刺激による痛みが生じ
、著しい皮膚刺激を生じて時には角質剥離を伴なう場合
もある。従って、皮膚接着性は経皮吸収製剤を開発する
に当たって実用上、重要な検討項目であるが、皮膚刺激
性の検討も重要であり、皮膚刺激性が小さくかつ製剤の
皮膚固定も良好である製剤の開発品が少ないというのが
実情である。
く課題を解決するための手段〉 そこで、本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研
究を重ねた結果、裏打支持体の片面に接着力が異なり特
定の性質を有する2種類の粘着剤層を配設することによ
って皮膚接着性と剥離時の皮膚刺激性のバランスがとれ
、優れた経皮吸収性が得られることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
即ち、本発明は裏打支持体の片面周縁部に皮膚面固定用
粘着剤層が形成され、かつ核層によって囲繞された上記
支持体面に薬物を含有する易剥離性粘着剤層が形成され
てなる経皮吸収製剤を提供するものであり、また多量の
薬物を経皮吸収させるために、上記経皮吸収製剤の構成
要件に加えて裏打支持体と粘着剤層との間に透過性膜が
介装され、さらに、前記易剥離性粘着剤層形威頌域に相
対する裏打支持体と透過性膜との間の領域には、薬物お
よび吸収助剤を含有する薬物補給層を介装、封入してな
る経皮吸収製剤を提供するものである。
本発明の経皮吸収製剤の一態様は、第1図に示すように
裏打支持体2の片面周縁部に皮膚面固定用粘着剤M3が
設けられ、該粘着剤層3によって囲繞された支持体2面
に、薬物を含有する易剥離性粘着剤層4を形成したもの
である。
第2図および第3図は本発明の経皮吸収製剤の他のB様
を示す断面図および底面図であり、裏打支持体2と粘着
剤層3,4との間に透過性膜8を介装し、さらに易剥離
性粘着剤層4の形成領域に相対する領域の支持体2と透
過性1t!J 8との間に薬物および吸収助剤を含有す
る薬物補給N7を介装、封入してなるものである。薬物
補給層の封入はいかなる手段を用いてもよいが、裏打支
持体2および透過性膜8を熱融着性の材料から作製する
ことによって、周縁部の熱融着ができるので好ましいも
のである。また、このシール部の下面には皮膚面固定用
粘着剤N3が設けられている。なお、本発明の経皮吸収
製剤は皮膚面固定用粘着剤層3によって通用皮膚面に接
着されるが、この部分の皮膚刺激性をできるだけ低減す
るには支持体2または支持体2と皮膚面固定用粘着剤層
3に貫通孔を穿孔処理によって設けることが好ましい。
本発明において用いる裏打支持体としては、例えばポリ
エステル、ナイロン類、サラン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、サーリン
などの単独フィルムまたはラミネートフィルム、各種材
料からなる多孔性フィルムなどが挙げられる。また、第
2図に記載の経皮吸収製剤のように裏打支持体に隣接し
て薬物補給層を有する場合や、薬物が裏打支持体に移行
して含量低下を生じる場合には、裏打支持体の材質を不
透過性のものにしたり、金属蒸着や金属箔ラミネートな
どの任意の不透過性処理を施すことが好ましい。
本発明の経皮吸収製剤において皮膚面接触部に設けられ
る粘着剤層は、皮膚面固定用粘着剤層および易剥離性粘
着剤層である。皮膚面固定用粘着剤層は本発明の経皮吸
収製剤を確実に皮膚面に固定して、製剤の片面中央部に
位置する易剥離性粘着剤層を適用皮膚面に密着させ、含
有薬物を経皮的に体内へ移行させるためのものである。
なお、皮膚面固定用粘着剤層には粘着性を阻害しない範
囲で薬物を含有させておくこともでき、このようにする
ことで薬物投与面積や投与量を増大できるので有効なも
のとなる。
上記皮膚面固定用粘着剤層を形成する粘着剤としては特
に限定されないが、例えば天然ゴム系、台底コム系、ア
クリル系、シリコーン系、ビニルエーテル系など、医療
用途の粘着剤として公知のものであれば使用できる。
また、上記固定用粘着剤層は易剥離性粘着剤層中に含有
する薬物の移行や薬物補給層中の吸収助剤が移行するこ
とによって、可塑化され凝集力不足に陥り、皮膚刺激性
が増大する場合があるが、このような恐れがある場合は
公知の加硫剤添加による化学的架橋や、各種照射線によ
る物理的架橋を施して、予め凝集力を向上させておくこ
とが望ましい。
一方、易剥離性粘着剤層は本発明の経皮吸収製剤を皮膚
面に固定するためのものではなく、皮膚面に密着して含
有する薬物を経皮投与する役割を果たすものであり、皮
膚面からの剥離力は極めて小さいものである。
本発明の製剤の片面の面積に占める易剥離性粘着剤層の
面積の割合は、35〜95%、好ましくは60〜90%
程度とする。該面積が小さすぎると皮膚面固定用粘着剤
層の面積が当然大きくなるため、皮膚刺激性の改善効果
が見られず、さらに、充分な経皮吸収性が得られないこ
とがある。また、面積が大きすぎると充分な皮膚固定が
できず皮膚面に貼付適用中に製剤の脱落が起こる場合が
あり好ましくない。
また、本発明における「易剥離性」とは、剥離時に必要
な力ができるだけ小さく、かつ適度な粘着力を有すると
いう性質を有し、例えば易剥離性粘着剤層の凝集力を実
用上支障がないところまで低下させ、剥離時に加わる応
力を分散、緩和させるような性質を云う。この性質を示
す一指標としては、後述する擬似皮膚接着力測定におい
て300〜500 g150cd程度の値が好ましく、
小さすぎると皮膚接着性の低下を起こし、大きすぎると
剥離時に物理的苦痛を伴う場合がある。
このような易剥離性粘着剤としては、材料そのものに易
剥離性を有するものと、各種添加剤の配合や架橋処理な
どの外的要因を付加することによって易剥離性を有する
ものがあり、前記易剥離性の定義に入るものであれば、
前記皮膚面固定用粘着剤と同種類であってもよいもので
ある。特に好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重合体(
特に酢酸ビニル含量が40〜75重量%のもの)、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体(特にコモノマーと
してのエチルアクリレートの含量が30〜65重量%の
もの)、アクリル系粘着剤の架橋体などが凝集力と低剥
離力とのバランスから好適である。
一方、多量の薬物を経皮吸収させる際に用いる薬物補給
層中の吸収助剤としては、例えば水あるいはエタノール
などの低級アルコール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールの如きグリコール類、オリーブ油、ヒマシ油、
スクワレン、ラノリンの如き油脂類、尿素、アラントイ
ンの如き尿素誘導体、ジメチルデシルスルホキシド、メ
チルオクチルスルホキシド、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ラウリルアミド、ドデシルピロリドン、イソソルビトー
ルの如き極性溶剤、サリチル酸、アミノ酸、ラウリル硫
酸ナトリウム、ソルビタンモノカプリレート、ソルビタ
ンモノオレエート、グリセリルモノオレエート、グリセ
リルモノステアレート、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステルの如き各種界面活性剤、サロコールなどが挙げ
られる。そのほかジイソプロピルアジベート、フタル酸
エステル、ジエチルセバケートの如き可塑剤、流動パラ
フィンの如き炭化水素類、エトキシ化ステアリルアルコ
ール、グリセリンエステル、ミリスチン酸イソプロピル
、ラウリン酸エチル、N−メチルピロリドンなどを挙げ
ることができる。これらは単独あるいは混合して用いる
他に、取り扱い性や操作性の向上のために、例え・ハ酢
酸セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸の如き
成分と混合することが好ましい。
上記吸収助剤の含有量は経皮吸収製剤中に0.5〜5重
量%とすることが好ましく、少なすぎると薬物の吸収を
促進する効果が乏しくなり、また、多すぎると治療効果
に限界を生じる。
また、上記吸収助剤を配合する製剤を作製する際に易剥
離性粘着剤層と薬物補給層とを隔離するために介装する
透過性膜としては、易剥離性粘着剤層中へ薬物および吸
収助剤が移行する量や速度を制御して、移行と放出のバ
ランスを保つ機能を有するものが採用され、例えばアセ
チルセルロース、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル
、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、工
チレンービニルアルコール共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、シリコーンゴム、親
水性アクリルポリマー、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、ポリビニルアセテート、スルホン化ポリスルホンな
どの材質の膜が挙げられ、透過制御の点からはこれらの
材質からなる多孔膜が好ましい。材質の点からはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンおよびポリプロ
ピレンを用いることが、特に好ましい、また、多孔膜に
おいては、必ずしも均質な膜である必要はなく、部分的
に多孔性を有するものでもよいが、その通気度はガーレ
法測定値で9000秒/100cc以下が望ましい。さ
らに、透過性膜の種類や厚さを変えたり、機械的に穿孔
処理を行なって薬物の放出性を変化させ、易剥離性粘着
剤層中からの薬物の放出性を変化させることも可能であ
る。
本発明の経皮吸収製剤において、易剥離性粘着剤層およ
び薬物補給層中に少なくとも含有させる薬物としては、
生理的に活性な物質で経皮吸収性を有するものであれば
、特に限定されるものではない。
このような薬物としては、例えばコルチコステロイド類
、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、抗高血圧剤、
降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、抗真菌剤、ビ
タミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、性
ホルモン、抗欝剤、脳循環改善剤、制吐剤、抗腫瘍剤、
生体医薬などの種類の薬物が使用でき、これらの薬物は
必要に応じて2種類以上併用することもできる。
これらの薬物の含有量は薬物種や投与目的に応じて適宜
設定することができるが、通常、経皮吸収製剤中に0.
1〜40重量%程度含有させる。含有量が0.1重量%
に満たない場合は治療に有効な量の放出が期待できず、
また、40重量%を超えると治療効果に限界が生じると
共に経済的に不利である。
本発明の経皮吸収製剤において薬物補給層を構成要件と
する製剤では、核層は前記薬物および吸収助剤を含有し
た状態で溶液、分散液またはゲルの状態で挿入、保持さ
れる。また、核層における薬物は多量の薬物を易’JJ
M性粘着剤層中に確実に供給する必要性から、薬物補給
層中で飽和濃度にしておくことが好ましく、通常2〜8
0■/d、さらには4〜60m1/−含有させることが
望ましい。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明の経皮吸収製剤によれば、薬物を
含有する易IBX1離性粘着剤層と皮膚面固定用粘着剤
層によって製剤を皮膚面に密着固定し、必要に応じて薬
物および吸収助剤を含有する薬物補給層を透過性膜を介
して介装しているので、製剤を適用皮膚面に確実に固定
でき、薬物の経皮吸収性を向上させることができ、しか
も皮膚刺激をできるだけ少なくして製剤を剥離除去する
ことができるので、剥離時の痛みもなく貼付型製剤とし
て極めて実用性の高いものである。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明する
。なお、以下において、部および%は重量部および重量
%を意味するものである。
実施例1 不活性ガス雰囲気下でアクリル酸2−エチルヘキシル9
5部と、アクリル酸5部を酢酸エチル中で共重合させて
アクリル系粘着剤(皮膚面固定用粘着剤)溶液を調製し
た。
この溶液を75μm厚のポリエステル製セパレータ上に
乾燥後の厚み1100cr、外周の一辺の長さが9C1
m、内周の一辺の長さが7cm、塗布幅1備となるよう
に額縁状正方形に塗布し、乾燥して皮膚面固定用粘着剤
層を形成した。
一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含1
55%)80部に、硝酸インソルビド20部とトルエン
を加えて易剥離性粘着剤溶液を調製した。
この溶液を75μm厚のポリエステル製セパレータ上に
乾燥後の厚み100μm、外周の一辺の長さが7cmと
なるように正方形に塗布し、乾燥して薬物含有の易剥離
性粘着剤層を形成した。
以上のようにして形成した2種類の粘着剤層を9μm厚
のポリエステルフィルムの同一面に転写して第1図に示
すような本発明の経皮吸収製剤を得た。
実施例2 実施例1で得たアクリル系粘着剤溶液の固形分80部に
対して、硝酸インソルビド20部を加えて薬物含有の溶
液を調製した。
この溶液を75μm厚のポリエステル製セパレータ上に
乾燥後の厚み100μm、外周の一辺の長さが7cm、
内周の一辺の長さが5cll、塗布幅1国となるように
額縁状正方形に塗布、乾燥して薬物含有の皮膚面固定用
粘着剤層を形成した。
一方、実施例1で得た易剥離性粘着剤溶液を75μm厚
のポリエステル製セパレータ上に乾燥後の厚み100μ
m、外周の一辺の長さが5(Jとなるように正方形に塗
布し、乾燥して薬物含有の易剥離性粘着剤層を形成した
以上のようにして形成した2種類の粘着剤層を9μmr
!Lのポリエステルフィルムの同一面に転写して皮膚面
固定用粘着剤層中にも薬物が含有する本発明の経皮吸収
製剤を得た。
実施例3 実施例1で得たアクリル系粘着剤溶液の固形分78.8
部に対して、硝酸イソソルピド20部および3官能性イ
ソシアナート(商品名コロネート■4L)0.2部を加
えて薬物含有の溶液を調製した。
この溶液を75μm厚のポリエステル製セパレータ上に
乾燥後の厚み100μm、外周の一辺の長さが7as、
内周の一辺の長さが5備、塗布幅10となるように額縁
状正方形に塗布、室温下で放置して架橋反応を完了、乾
燥して薬物含有の皮膚面固定用粘着剤層を形成した。
一方、実施例1で得たアクリル系粘着剤溶液の固形分3
9.8部に対して、硝酸イソソルビド20部、3官能性
イソシアナート(商品名コロネートHL)0.2部およ
びオレイン酸エチル40部を加えて溶液を調製し、この
溶液を75μm厚のポリエステル製セパレータ上に乾燥
後の厚み100μm、外周の一辺の長さが5C11とな
るように正方形に塗布し、乾燥して薬物含有の易剥離性
粘着剤層を形成した。
以上のようにして形成した2種類の粘着剤層を9μm厚
のポリエステルフィルムの同一面に転写して皮膚面固定
用粘着剤層中にも薬物が含有する本発明の経皮吸収製剤
を得た。
なお、このようにして得た製剤は作製後48時間放置し
て使用に供した。
実施例4 実施例2において皮膚面固定用粘着剤層に硝酸イソソル
ビドを含有させず、さらに支持体として用いた9μm厚
のポリエステルフィルムの代わりに透過性膜として30
μm厚のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(酢酸
ビニル含118%〉を用いた以外は、実施例2と同様に
して積層フィルムを得た。
一方、肌色印刷しアルミニウム蒸着した12μm厚のポ
リエステルフィルムに、30μmのサーリンをうξネー
トして不透過性の裏打支持体とし、これに上記にて得た
積層フィルムを縦横1cm、シール幅1cIlの正方形
の大きさにてヒートシールした。
次いで、硝酸イソソルビド2.0部、ヒドロキシプロピ
ルセルロース2.0部、ジエチレングリコール3.0部
、エタノール74.4部、水18.6部からなる溶液の
1gをシール内部に注入したのち、注入口をヒートシー
ルして第2図に示すような本発明の経皮吸収製剤を得た
実施例5 実施例4における皮膚面固定用粘着剤層に20%の硝酸
イソソルビドを含有させた以外は、実施例4と同様にし
て本発明の経皮吸収製剤を得た。
実施例6 実施例1で得たアクリル系粘着剤溶液の固形分80部に
対して、硝酸イソソルビド19.8部、アルミニウムト
リイソプロピレート0.2部を10%アセチルアセトン
溶液として加えて薬物含有の溶液を調製した。
この溶液を75μm厚のポリエステル製セパレータ上に
乾燥後の厚み100μmとなるように塗布、乾燥し、さ
らに透過性膜としてポリエチレン多孔膜(通気度;ガー
レ法測定値300秒/109cc)を積層して積層フィ
ルムを得た。
この積層フィルムに実施例4にて用いた不透過性の裏打
支持体を縦横7cm、シール幅0.5 amの正方形に
ヒートシールして、硝酸イソソルビド2.0部、ヒドロ
キシプロピルセルロース2.0部、オレイン酸20部、
エタノール60.8部、水15.2部からなる溶液をシ
ール内部に1.5g注入し、注入口をヒートシールして
本発明の経皮吸収製剤を得た。なお、この製剤における
皮膚面固定用粘着剤層はシール幅0.5 cmのヒート
シール部である。
実施例7 実施例6においてアクリル系粘着剤溶液に硝酸イソソル
ビドを配合せず、さらにアルミニウムトリイソプロピレ
ート0.2部を0.3部に代えた以外は、実施例6と同
様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。
実施例8 実施例6においてアクリル系粘着剤溶液に配合する硝酸
イソソルビドを19.5部と、アルミニウムトリイソプ
ロピレートを0.5部に代え、さらにシール内部に注入
する溶液の組成を硝酸イソソルビド6.0部、エタノー
ル47.0部、ミリスチン酸イソプロピル47.0部と
し、シール幅を1C11とし、1g注入した以外は、実
施例6と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。
実施例9 実施例8において皮膚固定用粘着剤層形成部の不透過性
裏打支持体に、穿孔ロールを用いて511間隔で貫通孔
を設けて通気性を持たせた以外は、実施例8と同様にし
て本発明の経皮吸収製剤を得た。
比較例 実施例1で得たアクリル系粘着剤溶液を75μm厚のポ
リエステル製セパレータ上に乾燥後の厚み100μmと
なるように塗布、乾燥し、裏打部材として9μm厚のポ
リエステルフィルムを積層して縦横7amに裁断して経
皮吸収製剤とした。
上記各実施例および比較例にて得た経皮吸収製剤は作製
後、7日間密封保存した後、下記の試験を行ない、その
結果を第1表に示した。
〔接着力試験〕
115cn、横10C11のベークライト板にサンプル
を貼付し、荷重300gのローラーを1往復させて密着
させた後、180@方向に3000/■inの速度で剥
離し、その際の剥離力を測定した。
〔擬似皮膚接着力〕
縦15 crm、横10C11のベークライト板に同寸
法の食用ケーシング用コラーゲンフィルムを両面テープ
にて固定し、これに充分な量のグリセリンを含浸させた
のち、室温、飽和蒸気圧下で24時間保存し、テスト板
とした。このテスト板のコラーゲンフィルム面を清浄な
ガーゼで軽く押さえて、表面の過剰なグリセリンを除去
したのち、直ちにサンプルを貼付し、荷重300gのロ
ーラーを1往復させて密着させた後、180”方向に3
00m/sinの速度で剥離し、その際の剥離力を測定
した。
〔剥離時の苦痛〕
ボランティア5名の上腕部内側にサンプルを貼付し、3
0分後に剥離してその際の痛みを測定した。評価は5段
階で、最も痛みの少ないものを1点としてその平均点を
求めた。なお、基準として比較例品を5点として判定し
た。
〔ウサギ血中濃度〕
各サンプルを予め除毛したウサギの背部に貼付し、2.
5時間および5.0時間後に42採血し、これを遠心分
離して血漿を得、ガスクロマトグラフィー装置にて血漿
中濃度を測定した。なお、測定結果の単位はng/If
である。
(以下、余白) 第1表 第1表から明らかなように、本発明品の経皮吸収製剤は
比較別品と比べて剥離時の苦痛が著しく少なく、さらに
薬物の経皮吸収性は良好なものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の経皮吸収製剤の一実例を示す断面図、
第2図および第3図は他の実例を示す断面図および底面
図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)裏打支持体の片面周縁部に皮膚面固定用粘着剤層
    が形成され、かつ該層によって囲繞された上記支持体面
    に薬物を含有する易剥離性粘着剤層が形成されてなる経
    皮吸収製剤。
  2. (2)請求項(1)記載の経皮吸収製剤において、裏打
    支持体と粘着剤層との間に透過性膜が介装され、さらに
    、前記易剥離性粘着剤層形成領域に相対する裏打支持体
    と透過性膜との間の領域には、薬物および吸収助剤を含
    有する薬物補給層を介装、封入してなる経皮吸収製剤。
  3. (3)薬物が皮膚面固定用粘着剤層内に含有されている
    請求項(1)または(2)記載の経皮吸収製剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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