JP2540861B2 - 湿布剤 - Google Patents

湿布剤

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JP2540861B2
JP2540861B2 JP62130721A JP13072187A JP2540861B2 JP 2540861 B2 JP2540861 B2 JP 2540861B2 JP 62130721 A JP62130721 A JP 62130721A JP 13072187 A JP13072187 A JP 13072187A JP 2540861 B2 JP2540861 B2 JP 2540861B2
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文男 漆崎
正人 奈良
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は湿布剤に関し、更に詳しくは用時水を含ませ
る湿布剤に関する。
(従来の技術) 湿布剤は、炎症部位の冷却、薬物の局所作用、患部の
保護などを目的とするものであるが、薬物の経皮吸収や
炎症部位の冷却には湿布剤中に多量の水を保持させてお
く必要がある。
従来は、湿布剤として粘着性保水層を支持布に伸展し
たものが用いられて来たが、この保水層はその含水率を
高めると保型性が低下するという欠点があり、また製品
中に水をかなり含むためかぶれの原因となる防腐剤の使
用を必要とし、しかも製品は重く嵩ばり輸送や保存に不
便であるばかりか、保存が長びくと薬物の分解を起し、
水を分離したり、水を失って硬化するなどの欠点もあっ
た。
このため、吸水膨潤性繊維布状体に薬物、親水性架橋
重合体生成物、架橋化剤などの所用の成分を水に溶解ま
たは混合したものを含浸させた後、吸水膨潤性繊維布状
体と一体化した親水性架橋重合体を生成させて膏体を形
成した湿布剤が工夫されている(実開昭58−184533号公
報)。
また、通水性基布と不通水性基布との間に水不溶性吸
水樹脂粉末をサンドイッチ状に挿入した保水層となるべ
き支持体を、不通水基布の面で薬物含有粘着層と接合さ
せ、用時水で濡らす湿布剤が工夫されている(特公昭61
−24367号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前者の湿布剤は、かぶれの原因となる
防腐剤の使用を必要とし、重く嵩ばって輸送や保存に不
便であり、保存中に薬物の分解を起すなどの保水タイプ
の通弊をまぬがれることができず、また架橋化剤として
の金属化合物の存在が吸水膨潤性繊維布状体の吸水能力
を著しく低下させる。
また、後者の湿布剤において用いる吸水樹脂は粉末で
あるから、これを繊維状マトリックスに固定するために
は、これをポリエチレン不織布に均一に散布し、その上
から他の基布を重さねてサンドイッチ状とし、これに水
蒸気をあてて含水ゲル化させた後にまた乾燥し、エンボ
スロールにかけるか、または紙もしくは紙に類するもの
にあらかじめ吸水樹脂粉末を、均一に散布してシート状
とし、これを前記の二枚の基布の間にセットし、周縁部
を熱封着するなどの煩雑な製造工程を多数経なければ製
品とすることができない。
更にまた、これらの湿布剤を切断、小分けして使用す
ると、吸水樹脂粉末が膨潤して二枚の基布の間からあふ
れ出る。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、従来品の問題点を解決すべく種々研究
の結果、保水層として親水性架橋重合体を合成繊維に結
合させた水膨潤性繊維布状体を用いることによりこれら
の問題点が解決されることを見いだし、本発明を完成し
た。
本発明の湿布剤は、親水性架橋重合体を合成繊維に結
合させた繊維からなり、吸水量が30ml/g以上で乾燥状態
にある水膨潤性繊維布状体の片側に粘着剤層を設けた湿
布剤である。
本発明において、親水性架橋重合体を合成繊維に結合
させた繊維とは親水性架橋重合体と合成繊維とが通常の
力では分離しない程度に結合して繊維を形成していれば
よく、たとえばアクリル繊維などの合成繊維を芯とし、
その芯の周りにポリアクリル酸ナトリウムなどの親水性
架橋重合体からなる外層を設けたもの、アクリル酸ナト
リウムとアクリルアミドとの共重合体などがある。
これらの繊維は吸水量が30ml/g以上、好ましくは150m
l/g以上である。
これらの繊維を単独で、または他の繊維と混紡して不
織布、織布などの、伸縮性または非伸縮性の布状体に形
成する。
このような布状体としてランシールF〔商品名、日本
エクスラン工業(株)製〕、スミカゲルFタイプ〔商品
名、住友化学工業(株)製〕などの吸水膨潤性繊維を用
いることができる。
粘着剤とは、親油性粘着物質(天然ゴム、イソプレン
ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチ
レン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ポリアクリル酸エステルなど)にコルチコ
ステロイド類、麻酔剤、抗ヒスタミン剤、抗菌剤、抗真
菌剤、鎮痛消炎剤、抗生物質、湿布剤常用薬(カンフ
ル、メントール、炮附子、柴根、ハッカ油、チモール、
アクリノール、ロートエキス、トウガラシエキスなど)
などの薬効成分および/または賦形剤、粘着性付与成
分、酸化防止剤、香料、着色剤などの成分を混練したも
のをいう。
本発明の湿布剤は次のようにして製造することができ
る。
すなわち、所要成分を秤取し、常法により調製した粘
着剤を前記吸水膨潤性繊維布状体の片側に均一に塗布
し、粘着剤の表面にセパレーターを貼付する。
吸水膨潤性繊維布状体の非粘着面は、水の揮散孔を穿
った不通水性フィルムで被覆するか、または被覆するこ
となく布状体を露出しておく。
これを適当のサイズに切断して包装し製品とする。
(発明の効果) 本発明の湿布剤は、水分を含まないので従来の含水湿
布剤に比して嵩が小さく、保存、運搬、携行に便利であ
るばかりか、かぶれの原因となる防腐剤の使用を必要と
せず、長期間保存しても薬物の分解や水分の喪失による
品質の劣化を起さない。
また乾燥状態で携行し用時水に濡らして患部に適用で
きるので救急医療に利用することができ、しかも患部の
部位、大きさにより適宜のサイズに切断して使用するこ
とができるので経済的である。
更にまた、従来の含水湿布剤に比して製品中の保水量
を著しく高め得るので、冷却効果を大きく且つ持続させ
ることが可能である。
(実施例) 以下、実施例および試験例を挙げて本発明を具体的に
説明する。
実施例 サリチル酸グリコール 1.5 重量部 ハッカ油 1.5 〃 d/カンフル 0.5 〃 塩酸ジフェンヒドラミン 0.02 〃 カリフレックスTR 1107[商品名、シェル化学(株)
製] 11.0 〃 軽質流動パラフィン 16.48 〃 アルコンP−85[商品名、荒川化学(株)製] 33.0
〃 ホワイトンP−30[商品名、白石カルシウム(株)製]
30.0 〃 酸化チタン 3.0 〃 ラノリン 3.0 〃 計 100.00 〃 前記成分を秤取し、MS式加圧ニーダー〔商品名、森山
製作所(株)製〕を用いて常法により混練し、粘着剤を
得た。
ランシールF TF−2〔商品名、日本エクスラン
(株)製〕に直径1mmの孔を多数穿設したポリエチレン
フィルムを貼合わせ、この非貼合わせ面に前記粘着剤を
100g/1000cm2の割合でカレンダー・ロールにより塗布し
た。
この粘着面にシリコン処理したポリエステルフィルム
を貼付し、14cm×10cmのサイズに切断し、6枚ずつ包装
して製品とした。
試験例1 (1)実施例1で調製した湿布剤(14cm×10cm、重量1
6.5g)に水を十分に含ませ試料とした。
試料の重量は127.4gで、その含水率は約86%である。
試料と同一、同量の薬物を含有し、含水率約50%の従
来タイプの含水湿布剤市販品を試料と同一サイズに切断
しコントロールとした。
(2)健康な成年男子6名を一群とし、各人の一方の肩
に試料を、他方の肩にコントロールを貼付し、アンケー
ト方式により下記の判定基準を用いてその効果の強さと
持続性を調べ、その結果を平均値で第1表に示す。
試験例2 試験例1で用いたのと同様の試料とコントロールを各
々6個用意し、セパレーターをはがし、粘着面を上向き
にして37℃の恒温槽にいれて放置し、水分の減少を経時
的に測定した。
恒温槽の湿度はなりゆき湿度とし、重量の減少はすべ
て水分の減少とみなした。
水分の減少を平均値をもって表わし、その結果を第2
表に示す。
これより、試料はコントロールに比して、水の揮散量
が多いにもかかわらず水の残存量(対全量含水量)が多
く、冷却効果が大で、しかも持続することがわかる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性架橋重合体を合成繊維に結合させた
    繊維からなり、吸水量が30ml/g以上で乾燥状態にある吸
    水膨潤性繊維布状体の片側に粘着剤層を設けた湿布剤。
JP62130721A 1987-05-27 1987-05-27 湿布剤 Expired - Lifetime JP2540861B2 (ja)

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