JPH052576Y2 - - Google Patents

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JPH052576Y2
JPH052576Y2 JP1983202109U JP20210983U JPH052576Y2 JP H052576 Y2 JPH052576 Y2 JP H052576Y2 JP 1983202109 U JP1983202109 U JP 1983202109U JP 20210983 U JP20210983 U JP 20210983U JP H052576 Y2 JPH052576 Y2 JP H052576Y2
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JP
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patch
hand
cut
micropores
polymer layer
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JP1983202109U
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は貼付剤に関し、特に、通気性と手切れ
性に富み任意の大きさに容易に切断できる治療用
貼付剤に関する。
従来技術 治療用貼付剤は手切れ性と通気性に優れている
ことが好ましい。実開昭52−155769号公報には粘
着シートにミシン目をつけて手切れ性に優れた貼
付剤の開示がある。このミシン目に沿えば簡単に
粘着シートを手で切断することができる。しか
し、この粘着シートについては通気性が不充分で
あり、長時間にわたつて貼付すると皮膚刺激が生
じたり、皮膚を痛めたりするおそれがある。実開
昭52−30463号公報には小孔を規則的に設けた医
療用粘着シート材の開示がある。このシートは通
気性を有するため皮膚刺激が緩和されるが、シー
トに設けられた小孔は円形であるため、手切れ性
が悪く切り口が直線状にならない。
考案の目的 本考案の目的は、手切れ性に優れた貼付剤を提
供することにある。本発明の他の目的は、通気性
に富み、そのために長時間皮膚表面に貼付しても
皮膚を痛めることのない治療用貼付剤を提供する
ことにある。
考案の要旨 本考案の貼付剤は、薬剤を含有するポリマー層
と該ポリマー層を支持する支持体とからなり、少
なくとも該支持体を貫通する長手方向および幅方
向に鋭角な切れ目をもつ孔径が30〜300μmの微小
孔が規則的に設けられており、そのことにより上
記目的が達成される。
本考案の貼付剤を構成するポリマー層に用いら
れる高分子物質は、皮膚学および粘膜学的に許容
され、かつ用いる薬剤を透過させるものであれば
特に制限されない。それには、例えば、アクリル
樹脂系やシリコン樹脂系の接着剤のほか、天然ゴ
ム、ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリイソブ
チレン、ポリブタジエン、スチレン−イソプレン
−ブチレンブロツクポリマーなどのゴム系粘着
剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリ酢酸ビニルなどのビニル系粘着剤、エチ
ルセルロース、メチルセルロースなどのセルロー
ス系粘着剤がある。これらには必要に応じて、適
宜、粘着付与剤が添加される。ポリマー層に含有
される薬剤も特に限定されないが、それには、皮
膚に長時間にわたつて貼付したときに皮膚面から
吸収され、薬効が所定レベルで継続して発揮され
る薬剤であることが必要である。このような薬剤
には、ニトログリセリン、ソルビン酸、パラオキ
シ安息香酸類、サリチル酸メチル、メントールな
どの循環器系薬剤のほか抗炎症剤、消炎鎮痛剤、
血管拡張剤、血液抗凝結化剤、血管柔軟化剤(脱
コレステロール剤)、結石溶解剤、角質軟化・除
去薬、鎮静・安定剤、局所麻酔薬、抗真菌剤など
がある。さらに人体皮膚表面への貼付以外の目的
では気化性防カビ剤、芳香剤、脱臭剤なども挙げ
られる。支持体にも通常の貼付剤に用いられる素
材が適用されるが、手切れ性をさらに向上させる
ために次のような素材が使用されうる。例えば、
酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリエチレ
ンテレフタレート、可塑化酢酸ビニル−塩化ビニ
ル共重合体、ナイロン、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニリデン、アルミニウムなどである。これらは
シート状として一枚で用いてもよく、二枚以上の
積層体として用いてもよい。
上記ポリマー層に用いられる樹脂は溶剤で希釈
され、これにさらに薬剤を加えて、支持体表面に
適宜の厚さとなるように塗布される。さらに貼付
剤の粘着面に適宜、シリコン樹脂などからなる剥
離紙を配することも可能である。このようにして
得られた貼付剤には、第1図に示すように、その
少なくとも支持体を貫通する孔径が30〜300μmの
微小孔3が規則的に設けられ、本考案の貼付剤が
得られる。微小孔3はさらに支持体1からひき続
いてポリマー層2や図外の剥離紙に設けられう
る。
微小孔は、第2図aに示すようにその平面形状
が円形であつても、第2図bおよびcに示すよう
に、略菱形であつてもよいが長手方向および幅方
向に鋭角な切れ目をもつことが重要である。この
ような形状を有することにより長手方向および幅
方向に手で簡単にひきさくことが可能であり、容
易に所望片の貼付剤が得られる。
実施例 以下に本考案を実施例により説明する。
実施例 1 (A) ポリマー層を構成する粘着剤の合成:アクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ルおよび少量の1,6−ヘキサングリコールジ
アクリレートを原料として用い、常法に従つて
酢酸エチルを溶媒として溶液重合を行ない、ア
クリル系粘着剤溶液を得た。
(B) 薬剤の調合およびシート原版の作成:(A)項で
得られた溶液の粘着剤固形分量に対して1パー
セント重量のプレドニゾロンを添加混合し、薬
剤調合粘着剤溶液を得た。片面コロナ放電処理
を施した10cm2当たり45mgの低密度のポリエチレ
ンシートを準備した。その放電処理された面に
乾燥後の粘着層の厚さが50μmとなるように薬
剤調合粘着剤溶液を塗布、乾燥した。その粘着
面にシリコン剥離紙を圧着して治療用粘着シー
トの原版を得た。
(C) 貼付剤の作製および性能評価:このシート原
版に第1図に示すような形状の切れ目を有する
直径約120μmの微小孔を長手方向および幅方向
にそれぞれ1mm間隔で設けた。この貼付剤につ
いて手切れ性を調べた。手切れ性は極めてよ
く、2mm×3mmの大きさにも容易にひきちぎる
ことができた。
比較例 1 実施例1で得られたシート原版の手切れ性を調
べた。手切れ性は極めて悪く、手ではひきちぎれ
ない。無理に手で切るとテープの変形が生じた。
比較例 2 実施例1で得られたシート原版に直径約100μm
の円形孔を長手方向および幅方向にそれぞれ1mm
間隔で設けた。この貼付剤について手切れ性を調
べた。手切れ性は悪く、切りにくい。2cm×3cm
程度の大きさに切ることができなかつた。
考案の効果 本考案の治療用貼付剤によれば、このように、
長手方向および幅方向に鋭角な切れ目をもつ孔径
が30〜300μmの微小孔が規則的に設けられている
ため、手切れ性がよい。それゆえ、任意の大きさ
に簡単に手でひきさくことができる。また、孔径
が30〜300μmの微小孔が設けられているため貼付
部位全体に渡り均一に通気性に富み、長時間皮膚
表面に貼付しても皮膚を痛めることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の治療用貼付剤の一例を示す斜
視図、そして第2図a〜cは本発明の貼付剤に設
けられた微小孔の形状を示す平面図である。 1……支持体、2……ポリマー層、3……微小
孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 薬剤を含有するポリマー層と該ポリマー層を
    支持する支持体とからなり、少なくとも該支持
    体を貫通する長手方向および幅方向に鋭角な切
    れ目をもつ孔径が30〜300μmの微小孔が規則的
    に設けられた貼付剤。 2 前記微小孔は長手方向および幅方向に角を有
    する略菱形状である実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の貼付剤。
JP20210983U 1983-12-28 1983-12-28 貼付剤 Granted JPS60110434U (ja)

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JP20210983U JPS60110434U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 貼付剤

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JPS60110434U JPS60110434U (ja) 1985-07-26
JPH052576Y2 true JPH052576Y2 (ja) 1993-01-22

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JP4947939B2 (ja) * 2005-09-09 2012-06-06 日東電工株式会社 医療用粘着テープもしくはシート

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS528775U (ja) * 1975-07-04 1977-01-21

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