JPH1029932A - 貼付剤及びその製造法 - Google Patents
貼付剤及びその製造法Info
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- JPH1029932A JPH1029932A JP23646296A JP23646296A JPH1029932A JP H1029932 A JPH1029932 A JP H1029932A JP 23646296 A JP23646296 A JP 23646296A JP 23646296 A JP23646296 A JP 23646296A JP H1029932 A JPH1029932 A JP H1029932A
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Abstract
の薬剤の裏抜けや貼着時及び保存時の薬剤の粘着面への
逸出などを改良し、また薬剤層中の薬物の保存安定性に
優れた貼付剤及びその製造方法の提供。 【解決手段】一方面の一部又は全てに粘着性を有する伸
縮性支持体の該面上に不透過性フィルム層、薬剤層及び
剥離ライナーを順次積層してなる構造を有する貼付剤。
薬剤層の上部又は下部に更に薬剤透過性シートを配置し
てなる上記貼付剤。更にシール部を有する貼付剤。
Description
細には、皮膚への密着性に優れて使用感が良好であり、
さらに薬剤中の薬物の利用率が高く、保存安定性に優れ
た貼付剤に関する。また、本発明は、貼着時に最外表面
に薬剤の裏抜けがなく、貼着時及び保存時に薬剤の粘着
面への逸出もない貼付剤に関する。
関する。
膚疾患または皮下深部の疾患等の局所疾病もしくは一部
ニトログリセリン軟膏のように心疾患(全身性)に対し
て適用される。特に患部に経時的に投与し続けることに
よって、長期に亘る効力を期待する場合、臨床現場では
皮膚表面で長期間貯留させると共に衣服の汚れを回避す
ることを目的に、用時にガーゼ、布等に軟膏剤等を塗布
・延展して患部に適用する方法が用いられている。
塗布に時間を要し、また一定量を正確にかつ均質に塗布
することは極めて困難である。また、衛生上の問題もあ
り、さらには、これらの用時調製品は患部への固定が難
しく、絆創膏や包帯等によって固定しても、ずれ、嵩張
り、よれ及び突っ張り等による不快感を招くことは免れ
ないといった問題もあった。
検討されている。
るパップ剤等とは異なり、剥離ライナーへの薬剤の付着
・残存、皮膚よりも薬剤を保持した支持体(本発明での
粘着シートに相当)への薬物透過性が高く薬物の利用率
が悪い、製品保存中の品質の確保が難しい等といった問
題があり、製造方法及び流通の面等からその製品化は容
易でなかった。
膏剤の患部への塗布及び経時的な投与が容易となるよう
な粘着シートと剥離ライナーとが一体となった軟膏剤系
貼付剤、特に使用の際に剥離ライナーに軟膏剤が殆ど残
存することのない軟膏剤系貼付剤が例示される(特願平
5−323408号)。
ナーへの軟膏剤の残りが少なくなり、軟膏剤の無駄が少
なく、軟膏剤の利用率が向上する特徴を有するものであ
ったが、軟膏剤が保形性がないことにより、貼着時の軟
膏剤の裏抜けや貼着時及び保存時の軟膏剤の粘着面への
逸出の問題があり、更なる工夫を要していた。
ている軟膏貼付剤も従来の問題点、特に剥離ライナーへ
の薬剤の付着という問題を解決し、また薬物の放出性を
コントロールするという面で定量性、均質性に優れた貼
付剤ではある。
の薬物の長期安定性の確保、薬物の利用率の向上等の点
からは、未だ改良の余地があった。
状成分の多い薬剤に適用できる貼付剤を開発するために
は、種々の問題があった。
着性に優れて使用感が極めて良好でかつ薬物の利用率の
高い貼付剤を提供することを目的とする。また、本発明
は長期にわたる保存によっても薬剤層中の有効成分の品
質確保、製剤の安定性確保に優れ、さらには、軟膏状、
クリーム状、ローション状、ゲル状、乳液状等、薬剤の
形態に制限されることなく液状成分の多い薬剤にも適用
が可能な貼付剤を提供することを目的とする。
貼着時及び保存時の薬剤の粘着面への逸出などを改良し
た貼付剤及びその製造法を提供することを目的とする。
技術の問題点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、貼付剤の支
持体として伸縮性の粘着シートを用いること、またかか
る伸縮性粘着シートの使用に加えて、さらに該シートと
薬剤層との間に不透過性フィルムを設けることにより、
皮膚に適用した際の貼付剤の皮膚への密着性が一段と増
して使用感が良くなること、薬剤の裏抜けを防止すると
共に、閉鎖系ドレッシング療法効果(ODT効果)によ
り薬剤層中の主要成分の患部への浸透が一層向上して薬
物の利用率が高まること、さらにかかる構造に加えて更
にシール部を設けることによって、これまで外気との接
触により影響を受けてきた薬剤層の安定性がより一層改
善され長期間品質を確保することができ、更に薬剤の形
態に制限されることなく液状成分の多い薬剤にも適用す
ることが可能であることを見いだした。本発明は、かか
る知見に基づいて完成されたものである。
0)に示す貼付剤を提供するものである。
する伸縮性粘着シートの該面上に不透過性フィルム、薬
剤層及び剥離ライナーが順次積層されてなる構造を有す
る貼付剤。
薬剤層の上部または下部に更に薬剤透過性シートを配置
してなる貼付剤。
有する伸縮性粘着シートの該面上に不透過性フィルム、
薬剤と多孔性材質とから構成される多孔質層及び剥離ラ
イナーを順次積層してなる構造を有する貼付剤。
シール部が設けられてなる貼付剤。
の外周に沿って粘着周縁が張り出された粘着シートと、
前記支持体の上面と前記粘着シートの粘着周縁の粘着面
とを被覆した剥離ライナーとを備えた貼付剤であって、
前記薬剤を保持した支持体が、薬剤が裏抜けしない薬剤
不透過性フィルムと、薬剤が裏抜けする薬剤透過性シー
トとで薬剤層を挟んでなる貼付剤。
して薬剤不透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持
周縁が形成され、この薬剤層の外周の薬剤不透過性フィ
ルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が接着されてなる
ことを特徴とする上記(5)記載の貼付剤。
不透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が、
粘着シートと剥離ライナーと共に熱融着されてなる上記
(6)記載の貼付剤。
貼着面の一部に剥離用のテープが挟み込まれてなる前記
(1)乃至(7)のいずれかに記載の貼付剤。
あることを特徴とする前記(5)乃至(8)のいずれか
に記載の貼付剤。
状、ゲル状、ローション状又は乳液状のいずれかである
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の貼付剤。
3)に示す、上述の貼付剤の製造方法を提供するもので
ある。
不透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が形
成された不透過性フィルムと薬剤層と薬剤透過性シート
との積層物を薬剤透過性シート側を剥離ライナー上にラ
イナーの周縁を露出させて接合させた貼り合わせ物を得
る工程と、この剥離ライナーの表面に粘着シートの粘着
面を張り合せる工程とを備えた貼付剤の製造方法。
ずれかに記載の本発明の貼付剤、とりわけ不透過性フィ
ルムと薬剤透過性シートとで薬剤層を挟んだ積層物を内
部に保持することを特徴とする粘着シートと剥離ライナ
ーとを備えた貼付剤が得られる。
止する貼付剤を得るため、薬剤層の外周の不透過性フィ
ルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁を接着させる工程
を更に備えた上記(11)記載の貼付剤の製造方法。
過性フィルム上に薬剤層を予め定められた間隔毎にスク
リーン塗布し、この塗布面を搬送方向に沿って帯状の薬
剤透過性シートと帯状の剥離ライナーとを順に張り合せ
る工程、帯状の剥離ライナーを残して薬剤層を保持した
不透過性フィルムと透過性シートとを薬剤層の外周に沿
った一定の周縁幅を残して打ち抜き、この打ち抜き形状
以外の余分な不透過性フィルムと薬剤透過性シートとを
剥離ライナー上から除去する工程、この打ち抜き形状の
薬剤層を保持した不透過性フィルムと薬剤透過性シート
とが表面に残された状態の帯状の剥離ライナーの表面に
搬送方向に沿って帯状の粘着シートを張り合せると共
に、剥離ライナーと粘着シートとの貼着面の一部に剥離
用のテープを挟み込む工程、この張り合せ物の薬剤層の
外周に沿った一定の周縁幅部を粘着シートと剥離ライナ
ーとを含めて熱融着する工程、及びこの熱融着した張り
合せ物を互いの薬剤層を内部に含むように小分け裁断す
る工程とを有する前記(11)又は(12)記載の貼付
剤の製造方法。
付剤について説明する。
粘着シート(符号1)の上に不透過性フィルム(符号
2)、薬剤層(符号3)及び剥離ライナー(符号4)を
順次積層してなる構造を有する貼付剤である。以下、か
かる貼付剤の各構成について説明する。
た薬剤を皮膚に密着・固定することを主目的とするもの
である。従って、当該伸縮性粘着シートは、この目的を
達成するために一方面に貼付剤を皮膚に固定するための
粘着性を有し、かつ伸縮性を有することが必要である。
使用感の良さの面から、更に皮膚への感触が柔らかいも
のが好ましい。
を有する貼付剤に広く用いられている公知の支持体(以
下、シートという。)の一方面に、公知の粘着剤が塗工
もしくは貼り合わせてなるものが例示される。
いった性質は、シートの剛軟度、伸び率(50%モジュ
ラス等)または空隙率等により特定することができる。
すなわち、剛軟度及び伸び率(50%モジュラス等)の
値は小さい程、空隙率は大きい程、伸び易く、皮膚への
感触が柔らかくなる。
伸び率(50%モジュラス等)が0.1〜1000,0
00gの範囲、好ましくは1〜50,000gの範囲、
より好ましくは10〜5,000gの範囲にあるもので
ある。また、空隙率としては、0.01〜0.99、好
ましくは0.1〜0.9、より好ましくは0.2〜0.
9であるようなシートが挙げられる。
すこともできる。この場合、好ましい強度は0.01〜
100kg/25mm、より好ましくは0.1〜50k
g/25mmである。また、これらの評価ができない素
材については、破断強度で代用することができる。破断
強度で示す場合、通常強度10kg/cm2以下、好ま
しくは5kg/cm2以下であるような支持体が用いら
れる。
る性質を有するものであれば特に制限はされないが、具
体的には、紙、ゴム、綿、セルロース、スフ、化学繊維
(ポリエステル、ポリオレフィン、ポリプロピレン、レ
ーヨン)、プラスチック等の織布または不織布、軟質塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン等の発泡体シー
ト等が 例示される。好ましくは、前記の化学繊維であ
り、特に好ましくは、通気性の高いもの、具体的にはメ
ッシュ状もしくは網状の包材である。
さらに、その一方面の一部もしくは全てに粘着性を有す
ることをも特徴とするものである。かかる粘着性は、伸
縮性粘着シートの直に皮膚に接触する部分の少なくとも
一部に有れば良いが、好ましくは当該粘着シートの皮膚
に直に接触する全ての面部分、即ち伸縮性粘着シート上
に重層された薬剤層から張り出された粘着面全てにわた
る部分、より好ましくは粘着シート一方面の全面であ
る。
しくは全てに、粘着剤を常法により均一に塗工もしくは
貼り合わせることにより付与することができる。粘着剤
としては特に制限はないが、好ましくは(i)貼付剤を肌
に密着させて、通常の動作及び活動によっては剥がれる
心配がなく、(ii)薬剤が貼付剤の周囲からはみ出ないよ
うに十分な接着力を有するようなもの、具体的には伸縮
性シートの塗工等された場合、その粘着性が、JIS−
Z−0237(粘着テープ・粘着シート試験方法)に準
拠する粘着力試験において、通常100〜2000(g
/25mm)、好ましくは200〜1500(g/25
mm)、より好ましくは400〜1000(g/25m
m)で規定される範囲にあるものであることが望まし
い。尚、JIS−Z−0237(粘着テープ・粘着シー
ト試験方法)は、ポリエステルフィルム#25テープで
補強された25×160mmの試料を標準状態でベーク
ライト板に貼り付け、2kgゴムローラー3往復にて圧
着し、24時間放置後180°ビール試験を行うことに
より実施される。
プレンゴム、ポリスチレン・ポリブタジエンゴム、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロックポリマー系粘着剤
等の合成ゴム、アクリル酸、アクリル酸エステルを始め
とする各種モノマーの組み合わせによるアクリル系粘着
剤、シリコーンと粘着付与剤樹脂等からなるシリコーン
樹脂系粘着剤、好ましくは上記のアクリル系、合成ゴム
系粘着剤が例示される。
前述の性質を有した織布、不織布または発泡体シート
に、アクリル系または合成ゴム系粘着剤を均一に塗工も
しくは貼り合わせたものである。
重時で、通常0.1〜10000μm程度、好ましくは
1〜5000μm程度、より好ましく2〜2000μm
程度である。
度及び空隙率の測定方法は以下の通りである。
定:幅5cm、長さ20cmの試験片を、JIS L1
068織物の引張り試験方法に準じ、つかみ間隔10c
m、引張り速度30±2cm/minで引張り、試験片
が50%伸びたときの荷重を求める。
cmの試験片を45°の斜面をもつカンチレバ型試験装
置の水平台上にのせ、試験片の短辺をスケールの基線に
合わせたのち、斜面の方向に試験片をゆるやかに滑ら
せ、試験片の一端(中央部)が斜面に接したときの試験
片が押し出された長さを求める。
写るように適当な色の台紙上に置いて、拡大コピーす
る。次いで、これにトレーシング用のグラフ用紙を重
ね、空隙部分の面積を測定する。
号2で示す。)について説明する。
トの粘着面と後述する薬剤層との間に不透過性フィルム
層を設けてなることを特徴とするものである。
少なくとも酸素、水及び油に対して一定のバリア性を有
するフィルムからなるものであればよく、その素材は特
に制限されない。
リア性は、酸素ガス透過度(ml/m2/24hr)、
透湿度(g/m2/24hr)または耐油度(hr)等
で評価することができる。
透過度(LSSY試験法による)が0.01〜10,0
00ml/m2/24hr、好ましくは0.1〜1,0
00ml/m2/24hrの範囲にあり、透湿度(JI
S Z−0208による)が、通常100g/m2/2
4hr以下、好ましくは1〜30g/m2/24hrの
範囲に有り、耐油度(JIS Z−1515による)が
15hr以上という範囲にあればよく、かかる性質を満
たすフィルムの中から適宜選択することができる。な
お、本発明で用いる不透過性フィルムは、かかる性質を
有するがゆえに、該フィルムから薬剤層の薬剤が裏抜け
することもない。
するものであれば特に制限されないが、通常ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステ
ル、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、
アルミフィルム、ポリ塩化ビニリデン等もしくはこれら
の多層フィルム(積層物)、さらにそれらにシリコン加
工したものが、好ましくはポリエチレンとポリエステル
とからなる多層フィルム、ポリオレフィンフィルムが挙
げられる。
1000μm、好ましくは0.1〜100μm、より好
ましくは0.5〜50μmである。
は前述の伸縮性粘着シートの面積よりも小さく、かつ後
述の薬剤層の面積より大きいことが好ましい。具体的に
は、伸縮性粘着シートの粘着面の中央部分に不透過性フ
ィルムを重層した場合に、フィルムの外周に沿って張り
出すように設けられた粘着周縁の幅が5〜20mmである
ことが好ましい。5mmより小さいと患部の伸縮に伴う接
着力の低下に対向できなくなり、20mmより大きければ
接着力の低下はないが、伸縮性粘着シートの面積が広く
なってコスト高になるからである。また、不透過性フィ
ルムの中央部分に薬剤層を重層した場合に、薬剤層の外
周に沿って張り出した不透過性フィルム部分の幅が2〜
20mm、少なくとも3〜10mmの範囲であることが望ま
しい。
る。
び用いられる基剤の種類等によって特に制限されること
はないが、好ましくは、粘度試験(日本薬局方収載の粘
度試験法、20℃)による値が、通常1〜10,000,000
(10-3Pa・S)程度、好ましくは1〜1,000,000 (10-3Pa・S)
程度、より好ましくは1〜100,000 (10-3Pa・S)のもので
ある。
リーム状、ゲル状、ローション状(液状、懸濁状等を含
む)及び乳液状などが、また用いられる基剤としては、
水性基剤、油性基剤、乳剤性基剤などが例示される。好
ましくは軟膏剤またはクリーム剤、特にガーゼ等の支持
体に塗布し患部に適用する用法のある軟膏剤またはクリ
ーム剤である。
い薬剤、剤型のものを適用することも可能である。ここ
で液状成分とは、常温で液体状態にあり、固形物(固
体)を溶解させ得る成分であり、水、多価アルコール、
高級アルコール、脂肪酸エステル、鉱物油、界面活性
剤、不飽和脂肪酸等が挙げられる。
についても特に限定されるものではなく、局所又は全身
への経皮吸収を目的とするものが広く採用される。好ま
しくは、持続的な効果を期待して経時的に通常、鎮痛・
鎮痒・収れん・消炎剤、化膿性疾患用剤、熱傷治療剤、
寄生性皮膚疾患用剤(例えば、水虫治療剤等)、抗腫瘍
性抗生物質、外傷治療剤もしくは創傷治療剤、床ずれな
どの局所治療剤、および血管拡張剤、狭心症治療剤、ホ
ルモン製剤、解熱鎮痛消炎剤、高血圧剤、循環器用薬剤
などの全身性治療剤などが例示される。具体的には、副
腎皮質ホルモン、サルファ剤、抗癌剤、消炎鎮痛剤、抗
生物質、生理活性物質、ビタミン、好ましくはサリチル
酸、ヘパリン類似物質、副腎エキスが挙げられる。
ることはなく、薬物の種類、適用症、症状などにより種
々変更することができる。例えば、薬物としてサリチル
酸を用いる場合は、薬剤層1cm3あたり、通常0.0
1〜500mg、好ましくは0.1〜50mgが例示さ
れる。
0.001〜5mm、好ましくは0.01〜3mmであ
る。
ト上に配置された不透過性フィルムに上記薬剤を展延、
塗布・塗膏、スプレー等することにより調製できる。例
えば薬剤やクリーム剤等の展延・塗布は、室温または室
温以下の温度で、通常のドクターナイフ法、Tダイ法、
ロールコート法などにより行うことができる。また、不
透過性フィルムの辺縁内側2〜20mm周囲、とりわけ
3〜10mm周囲は薬剤を塗布しない状態にしておくこ
とが好ましい。
説明する。
シートの粘着周縁の粘着面とを覆うように配置される。
当該剥離ライナーは、特に医薬品としての汚染防止およ
び薬剤層が外部の空気と接触して薬剤が乾燥することに
よる品質変化および不安定化を防止し、粘着シートの粘
着面を保護するためのものであり、貼付剤使用時には剥
離して用いられる。
護し、薬剤によって自身の性質が変成しないことが必要
とされる。一般には貼付剤、パップ剤等の剥離シート
(ライナー)として広く用いられる、例えばフィルム
状、シート状、一定形状の成形品などを使用することが
できるが、薬剤の形態や種類との関係で、剥離した際に
薬剤の剥離ライナーへの残存が少ないものを選択するの
が好ましい。
ば、グラシン紙等)や該紙にシリコンなどの分離剤をラ
ミネートもしくはコートしたもの、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフ
タレートなどのポリエステル、ナイロン、セロファン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、
アルミフィルムなど又はこれらの多層フィルム(積層
物)等が挙げられる。
付着を抑制するために、少なくとも薬剤層との接触表面
をシリコン樹脂等でコーティング処理された剥離ライナ
ーを使用することもできる。
程度であり、例えば剥離ライナーがフィルムの場合に
は、10〜2000μm程度である。
の大きさであり、不透過性フィルム層及び薬剤層を挟ん
で、伸縮性粘着シートの薬剤層の外周周縁に張り出され
た粘着面及び薬剤層を覆うようにして伸縮性粘着シート
に重層、固定される。
置してなる伸縮性粘着シートから該剥離ライナーが剥離
できるような態様であれば特に制限されることはない。
具体的には、伸縮性粘着シートの粘着面を介した貼り合
わせ、各種シール法による融着もしくはかしめる方法な
どを単独もしくは組み合わせて使用することができる。
好ましくは、伸縮性粘着シートの粘着面を介した貼り合
わせに加えて、シール法による固定化である。シール法
とは、固定方法もしくは接着方法を広く意味するもので
あるが、ここでは剥離ライナーの一部を不透過性フィル
ムと融着させる方法、あるいは不透過性フィルムを介し
て剥離ライナーと伸縮性粘着シートとを融着させる方法
が用いられる。シール部(融着部)は、剥離ライナーと
不透過性フィルムとが重なりあう面積部分の内側辺縁で
あって薬剤層の外周に、薬剤層存在領域を連続的に囲む
ように不連続的に囲むように設けてもよい(図6または
図7参照)。好ましくは連続的に囲む方法である。この
場合、シール部と薬剤層との間に一定の間隔をおくほう
が好ましい。
ー及び不透過性フィルム層を伸縮性粘着シートに簡便に
固定させることができる。またかかるシール部の形成に
より、薬剤層を剥離ライナー及び不透過性フィルムから
形成される閉鎖/封鎖空間に閉じこめ/封じ込めて、外
部環境と隔絶することができる。これにより、薬剤層の
薬剤成分の安定化を図ることができる。
好ましくは、剥離ライナーが伸縮性粘着シートの不透過
性フィルム非付着部の接着面を介して重層、接着され、
さらに上記の連続的シール部の形成により、不透過性フ
ィルムと、あるいは不透過性フィルムを介して伸縮性粘
着シートと一部融着してなるものである。
安定化を目的とするものであり、製剤を適用する際は、
手でシール部を外して(分離層を貼付剤から外して)患
部に適用する。従って、これらのシール強度は、好まし
くは剥離試験(引張り試験法もしくはT剥離接着力試験
法)において1〜2000g/20mm程度、より好ま
しくは10〜1000g/20mm程度のものであり、
手で容易に剥離できる強度であるものである。従って、
製剤においては、粘着シートと不透過性フィルムとの接
着強度よりも弱いものであることか求められる。
り、剥離ライナーと伸縮性粘着シートとの貼着面の一部
にそれらが剥離してなる部分を設けることにより、使用
時の薬剤層を保持した伸縮性粘着シートからのライナー
の剥離を容易に行えるようにすることもできる。かかる
剥離してなる部分は、例えば剥離ライナーと粘着シート
との貼着面の間に一部剥離用のテープ状物を挿入/配置
することにより形成することができる。本発明の貼付剤
はかかる構造を備えたものをも広く包含するものであ
る。
剥離ライナーとの間または薬剤層と不透過性フィルムと
の間に薬剤透過性シートを設けることもできる。
着シート(符号1)、不透過性フィルム層(符号2)、
薬剤層(符号3)、薬剤透過性シート(符号5)及び剥
離ライナー(符号4)を順次積層した構造を有する貼付
剤、また図3で示すように、伸縮性粘着シート(符号
1)、不透過性フィルム(符号2)薬剤透過性シート
(符号5)、薬剤層(符号3)及び剥離シート(符号
4)を順次積層した構造を有する貼付剤である。
剥離ライナーとの間に設ける場合は、薬剤が剥離ライナ
ーに付着・残存するのを抑制し、且つ薬剤が薬剤透過性
シートを通って外部に拡散できるように働き、また該シ
ートを薬剤層と不透過性フィルムとの間に設ける場合に
は、薬剤を安定に貯蔵し、また貯蔵した薬剤を徐々に放
出させるために有用である。
あれば特に限定されないが、具体的には、例えば多孔性
資材または複数の開口部を有する不織布、織布、編布、
フィルムなどが用いられ、その材質としては、ポリエチ
レンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ
エチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロ
ン、ポリ塩化ビニリデン、綿、麻などの天然の繊維、パ
ルプ、ポリ塩化ビニル、レーヨンなどが挙げられ、これ
らを2種以上混合したものであっても良い。なお、開孔
部は、熱風により開孔またはパンチなどにより形成する
こともできる。
ッシュシート、不織布シート、紙シート、ゴムシート、
ガーゼなどが例示される。当該シートの孔の形成は、規
則的であっても不規則であっても良い。
び厚みなどの条件により変化するが、20g/cm2の
荷重時で、通常10〜5000μm程度、好ましくは5
0〜2000μm程度である。
さを円形に換算したときの直径は、薬剤の種類及び厚み
などの条件により変化するが、通常0.1〜5000μ
m程度、好ましくは5〜2000μm程度である。ま
た、シートの開孔率は、通常1〜95%程度、好ましく
は5〜60%程度である。
不透過性フィルムの大きさであることが好ましく、より
好ましくは不透過性フィルムと略同等の大きさである。
てなる場合、即ち伸縮性粘着シート、不透過性フィル
ム、薬剤層及び薬剤透過性シートの順で積層され、薬剤
層が薬剤透過性シートと不透過性フィルムとで挟まれて
なる形態の場合は、薬剤層の外周に沿って張り出して不
透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が形成
されることが好ましく、さらにはこの挟持周縁が接着さ
れてなるものが好ましい。この場合の挟持周縁の幅は、
好ましくは3〜10mm、より好ましく5mm前後である。
3mmより小さいと不透過性フィルムと薬剤透過性シート
との接着面積が小さくなり、薬剤が接着面から逸出して
しまう可能性が大きい。10mmを超えると、必然的に伸
縮性粘着シートの面積を広くする必要があり、コストア
ップとなり好ましくない。
部分から逸出しないように挟持周縁の全周にわたって行
われることが好ましい。また接着の方法は、内部の薬剤
が逸出しない方法であれば特に限定されず、溶剤・接着
剤によるもの、加熱によるもの、高周波によるものが広
く用いられる。
伸縮性粘着シート(符号1)、不透過性フィルム(符号
2)、薬剤と多孔性材質とから構成される多孔質層(符
号6)及び剥離ライナー(符号4)を順次積層した構造
を有する貼付剤である。
び剥離ライナーについては、前述のものと同様である。
層とは、薬剤を貯蔵し、貯蔵した薬剤を外部に放出する
ための、また薬剤が剥離ライナーに付着するのを防止・
軽減するための形態であり、多孔性材質の表面または内
部に薬剤が保持されてなるもの、積層された多孔性材質
の間に薬剤を保持させてなるもの、或いは多孔性材質と
薬剤とを単純に混合して形成されてなるもの等を広く含
む。
ートとして用いられるものが挙げられる。すなわち、当
該多孔質層とは、前述する薬剤層の上部または下部に薬
剤透過性シートを配置してなる貼付剤において、薬剤層
が薬剤透過性シートの孔の間隙に浸潤・浸透・含浸・埋
没した状態のものをも広く包含するものである。
ればその調製方法により特に制限されものではなく、薬
剤を多孔性材質に浸潤、含浸、湿潤、塗布、展延等する
ことにより形成することができる。
率は、これらの合計を100重量%として薬剤:多孔質
物質=1〜90:99〜10重量%程度、好ましくは2
0〜60:80〜40重量%程度である。
くは多孔質層と不透過性フィルムとの間には、さらに前
述の薬剤透過性シートを設けることもできる。
シール部を有することもできる。
付剤の構造に加えてシール部を設けてなる貼付剤であ
る。
透過性フィルム、薬剤層及び剥離ライナー(さらには、
薬剤透過性シートまたは多孔質層)を固定し、これによ
り形成される不透過性フィルムと剥離ライナー間の閉鎖
もしくは密封空間に薬剤層を閉じこめるように設けられ
る。シール部の形成は、この目的を満たす方法であれば
特に制限されず、例えば接着剤を用いる方法、強圧等に
よってかしめる方法、熱またはインパルスによる各種の
シール方法等で行われる。好ましい簡便なシール方法と
しては、ヒートシール方法、インパルスシール方法、高
周波シール方法及び超音波シール方法等が挙げられる。
従って、シール部を形成させる場合は、伸縮性粘着シー
ト、不透過性フィルム、薬剤層、剥離ライナー、薬剤透
過性シート等の互いにシール部を形成する少なくとも対
向表面材質は、上記方法によって融着等する材質のもの
が選ばれる。
の断面図)乃至図6(剥離ライナー側から見た図)に示
すように、伸縮性粘着シート、剥離ライナー及び不透過
性フィルム(さらには薬剤透過性シートまたは多孔質
層)とが重なりあう面積部分の内側周辺縁に薬剤層領域
を連続的に囲むように設けてもよいし、また図5及び図
7(剥離ライナー側から見た図)に示すように該周辺縁
に一定の間隔をおいて薬剤層領域を不連続的に囲むよう
に設けることもできる。この場合、シール部は薬剤層の
外周囲に一定の間隔を開けて、伸縮性粘着シート、剥離
ライナー及び不透過性フィルム等とが重なりあう面積部
分の内側周辺縁を連続的もしくは不連続的に囲むように
設けることもできる(図8参照)。
図6に示すようにシール部を連続的に形成してなる貼付
剤である。
ィルム(更に薬剤透過性シート、又は多孔質層)に剥離
シートの一部が固定化され、あるいは伸縮性粘着シート
に不透過性フィルム(更に薬剤透過性シート、又は多孔
質層)を介して剥離ライナーの一部が固定化され、その
結果、不透過性フィルムと剥離ライナーとの間に形成さ
れた閉鎖もしくは密封空間に薬剤層が閉じこめられた状
態となる。このため、閉鎖もしくは密封空間中の薬剤層
は長期にわたる保存期間においても、外部の酸素による
酸化等から保護され、また薬剤層からの水分等の蒸発揮
散や、液状成分が多く流動性の大きい薬剤の粘着シート
の粘着面等への逸出・流出を防止することができ、薬物
の品質を保持し、安定性を確保することができる。
渡っても、薬剤層に含まれる薬物の安定性に優れ、品質
の確保された貼付剤を提供することができる。また、か
かる構造により、液状成分が多くまた流動性の高い薬剤
を貼付剤の態様に調製することが可能となる。
を特に限定するものではなく、疾患、貼付部位、薬剤の
種類等に応じて適宜選択される。通常、薬剤層の面積が
0.5〜1000cm2、好ましくは1〜400cm2で
あり、また貼付剤の面積として1〜2000cm2、好
ましくは2〜800cm2であるような剤形が望まし
い。これらの形状は、四辺形に限定するものではなく、
患部あるいは貼付剤の形状に合わせて適宜変えることが
できる。
なくとも表1に示す特性を有するものが例示される。
は、例えば表2に掲げられる各特性を有するもの(貼付
剤1、2及び3)が挙げられる。
体と、この支持体の外周に沿って粘着周縁が張り出され
た粘着シートと、この支持体の上面と前記粘着シートの
粘着周縁の粘着面とを被覆した剥離ライナーとを備えた
貼付剤であって、該薬剤を保持した支持体が薬剤が裏抜
けしない薬剤不透過性フィルムと薬剤が裏抜けする薬剤
透過性シートとで薬剤層を挟んでなることを特徴とする
貼付剤である。なお、ここで支持体は、薬剤不透過性フ
ィルム側が粘着シート上に載置されてなる。
ルムと薬剤透過性シートとで挟まれているため、貼着時
の薬剤の裏抜けが起こり難く、貼着時及び保存時の薬剤
の粘着面への逸出が起こり難い点で有利である。
全身への経皮吸収を目的とするものであれば特に限定さ
れることはないが、具体的には前述のものが例示され
る。薬剤の態様としては、軟膏状、クリーム状、ゲル
状、ローション状(液状、懸濁状等を含む)及び乳液状
などが広く用いられるが、好ましくは軟膏剤またはクリ
ーム剤、特にガーゼ等の支持体に塗布し患部に適用する
用法のある軟膏剤またはクリーム剤である。これらの薬
剤には、例えば、消炎鎮痛、循環器用薬剤、ホルモン
剤、高血圧剤等がある。また、火傷、水虫、にきび、床
ずれ等用の薬剤は、経皮的に用いることを目的としてい
るため、本発明を適用するのに特に有効である。
ィルム、粘着シート、剥離ライナーの各部の素材は、本
発明の目的に沿うものであれば、何ら限定されるもので
はないが、好ましくは、それぞれ既に前述したものが例
示される。
薬剤を良好に透過させるものであればよく、例えば織
布、不織布等で軟膏剤との浸透相性の良好なものを選択
する。また、形態はメッシュ状、ガーゼ状のものが良好
である。薬剤の塗工量に合わせ、薬剤透過性シートの大
きさ、厚さ、密度等を適宜選択する。
貼付剤で用いられる不透過性フィルムが広く用いられる
が、好ましくは軟膏剤等の薬剤を透過させないものであ
り、良好に薬剤を保護し、薬剤によって自身の性質が変
性しないものである。具体的な材質としては前述のもの
が例示されるが、好ましくはPET,PP,PE,アル
ミフィルム等、若しくはそれらから選ばれたものの積層
物、更にそれらにシリコン加工したもの等である。
剤透過性シートとの挟持周縁の幅は、前述の貼付剤と同
様に3〜10mmがよく、更に好ましくは5mm前後がよ
い。
を、肌によりフィットさせるために支持体全周に亙って
設けたものである。従って好ましくは、薬剤を肌に密
着させて剥れることがない。薬剤が周囲からはみ出な
い充分な接着力を有するものであればよい。このため、
不織布,プラスチックフィルム等の素材で形成され、好
ましくは通気性の高いものが使用される。このため、細
かい通気孔や中央部に大きな通気孔を有した構造をも取
り得る。具体的には、既に述べた粘着シートの特性を有
するものが好ましく、より好ましくはさらに伸縮性を有
するものである。粘着シートの粘着剤として、具体的な
例としてはポリアクリル酸エステル系,天然・合成ゴム
系,スチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー
系,シリコン樹脂系のものがあり、肌へのカブレ等の副
作用が少ないものが選ばれる。
設けられた粘着周縁の幅は5〜20mmがよい。即ち、5
mmより小さいと患部の伸縮に伴う接着力の低下に対向で
きなくなるためであり、20mmより大きければ接着力の
低下はないが、粘着シートの面積を広く取る必要があ
り、コストアップとなるためである。
性フィルムと同様に、良好に薬剤を保護し、薬剤によっ
て自身の性質が変性しないことは当然であり、剥離した
際に、薬剤の残存が少ないものが選択される。例えば、
グラシン紙,PET,PP,PE,アルミフィルム等、
若しくはそれらから選ばれたものの積層物、更にそれら
にシリコン加工したもの等が用いられる。
に防止するため、本発明では、好ましくは、薬剤層の外
周に沿って張り出して薬剤不透過性フィルムと薬剤透過
性シートとの挟持周縁が形成され、この薬剤層の外周の
薬剤不透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁
が接着されてなるものを提案する。
との挟持周縁の接着は、内部の軟膏剤等の薬剤層が融着
部分から逸出しないように、全周に亙って行われる。接
着は、内部の薬剤層が融着部分から逸出しないならば、
溶剤・接着剤によるもの、加熱によるもの、高周波によ
るものなどによって行うことができる。
明では、好ましくは、薬剤層の外周に位置する薬剤不透
過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が、粘着
シートと剥離ライナーと共に熱融着されてなるものを提
案する。尚、熱融着を行う場合には、薬剤不透過性フィ
ルムと薬剤透過性シートとは、当然のことながら、少な
くとも対向する表面材質は、熱によって互いに融着する
材質のものが選ばれる。
ートとの挟持周縁の接着・熱融着により、粘着層へ薬剤
の逸出が防止されると共に、薬剤層が薬剤不透過性フィ
ルムと剥離ライナーとで密閉されるため、保存期間の長
期化が図れる利点もある。
粘着シートとの貼着面の一部に剥離用のテープが挟み込
まれてなるものを提案する。これにより、貼着時に簡便
に剥離ライナーを剥すことができる。
説明する。
の外周に沿って張り出して不透過性フィルムと薬剤透過
性シートとの挟持周縁が形成された不透過性フィルムと
薬剤層と薬剤透過性シートとの積層物を薬剤透過性シー
ト側を剥離ライナー上にライナーの周縁を露出させて接
合させた貼り合わせ物を得る工程と、この剥離ライナー
の表面に粘着シートの粘着面を張り合せる工程とを備え
た方法である。
剤、特に不透過性フィルムと薬剤透過性シートとで薬剤
層を挟んだ積層物を内部に保持した粘着シートと剥離ラ
イナーとを備えた貼付剤が得られる。
を良好に防止する貼付剤を得るため、少なくとも薬剤層
の外周の不透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持
周縁を接着させる工程を更に備えた方法を提案する。
送される帯状の不透過性フィルム上に薬剤層を予め定め
られた間隔毎にスクリーン塗布し、この塗布面を搬送方
向に沿って帯状の薬剤透過性シートと帯状の剥離ライナ
ーとを順に張り合せる工程と、帯状の剥離ライナーを残
して薬剤層を保持した薬剤不透過性フィルムと薬剤透過
性シートとを薬剤層の外周に沿った一定の周縁幅を残し
て打ち抜き、この打ち抜き形状以外の余分な不透過性フ
ィルムと薬剤透過性シートとを剥離ライナー上から除去
する工程と、この打ち抜き形状の薬剤層を保持した不透
過性フィルムと薬透過性シートとが表面に残された状態
の帯状の剥離ライナーの表面に搬送方向に沿って帯状の
粘着シートを張り合せると共に、剥離ライナーと粘着シ
ートとの貼着面の一部に剥離用のテープを挟み込む工程
と、この張り合せ物の薬剤層の外周に沿った一定の周縁
幅部を粘着シートと剥離ライナーとを含めて熱融着する
工程と、この熱融着した張り合せ物を互いの薬剤層を内
部に含むように小分け裁断する工程とを有する方法が行
われる。
の薬剤の裏抜けや貼着時及び保存時の薬剤の粘着面への
逸出などを更に改良した貼付剤及びその製造法を得るこ
とができるという効果がある。
(e)記載の貼付剤)によれば、伸縮性粘着シートと薬
剤層の間に不透過性フィルム層を設け、さらに薬剤層を
剥離ライナーで被覆し、シール部を設けることによっ
て、長期保存においても薬剤層と外部との接触が遮断さ
れる。これにより、薬剤層中の薬物の酸化等の分解が防
げ、また外部からの汚染防止、及び薬剤層からの水分等
の揮発性または昇華性成分の蒸発もしくは昇華、伸縮性
支持体への薬物の移動もしくは薬剤層中の成分の移動及
びそれに伴う物理・化学的変化を防ぐことができる。従
って、本発明の貼付剤は、支持体を湿潤させて支持体内
を移動もしくは漏出、滲出しやすい液体状薬剤をも適用
することができる。
トを使用するため皮膚への密着性に優れており、身体の
可変部位(肘、膝、手足首、肩など)や体の曲面部に貼
付しても、貼付時のずれ、よれ、突っ張り、嵩張りなど
による不快感が少なく、貼り心地が良い。
不透過性フィルムを配置することにより、貼付剤として
患部に適用した際、薬剤層中の有効成分の皮膚への拡散
・放出を増大させる閉鎖系ドレッシング療法効果(OD
T効果)をもたらすことが可能である。従って、本発明
の貼付剤によれば、冒頭で詳述した定量性、均質性に優
れるという貼付剤の一般的特徴に加え、薬剤層の成分の
安定化、及び皮膚への固定化に優れ、さらに上記ODT
効果のため、必要最小限の薬剤量で一定の治療効果を期
待することができる。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
クリル粘着シート〔粘着力(JIS−Z−0237)7
00g/25mm、引張り強度MD5.1kg/25m
m、TD 1.2kg/25mm、剥離力12g/25
mm、厚さ75μm(20g/cm2荷重時)、面積1
2×18cm2〕を用いた。
レフタレート/ポリエチレン(9μm/8μm)からな
るフィルム〔20℃、65%RH条件下の酸素透過性
(L60217)104ml/m2/24hr、面積9
×15cm2〕を用い、伸縮性粘着シートの粘着面側の
中央部に張り合わせた。
有する軟膏(粘度2,500 10-3Pa・S)3.5gを一
定の厚み(0.3mm)で均一に塗布した(塗布面積8
×14cm2)。さらに、軟膏塗布面に、薬剤透過性シ
ートとしてポリエチレン/ポリプロピレン(50/5
0)からなる厚さ0.72mm、引っ張り強度1000
g/50mmの不織布(面積9×15cm2)を貼り合
わせた。このとき、軟膏塗布面積は、不透過性フィルム
からはみ出さないように小さくし、薬剤透過性シートと
しての不織布は不透過性フィルムと同一の大きさにし
た。さらに、不織布の外側表面を、伸縮性粘着シートと
同一の大きさの剥離ライナー(ポリエステル38μm/
ポリエチレン20μm)で貼り合わせて、最後に剥離ラ
イナーの上から、不透過性フィルム層面積の四辺の内側
辺縁を軟膏塗布面を連続的に囲むようにヒートシールし
て、面積12×18cm2の貼付剤を作製した。
/ポリエチレン(12μm/15μm)からなるフィル
ム〔20℃、65%RH条件下の酸素透過性(L602
17)が、74ml/m2/24hr〕を用いる以外
は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
り軟膏塗布面を不連続的に囲むようにヒートシールする
以外は、実施例1と同様にして貼付剤を調製した。
ンを芯とする複合繊維100%からなる不織布に、抗炎
症作用を有するローション剤(懸濁状)3.5gを湿潤
させて多孔質層とした(面積8×14cm)。不透過性
フィルムに該多孔質層を張り合わせ、それ以外は実施例
1と同様にして貼付剤を調製した。
0μmの粘着フィルム(破断強度10kg/cm2、酸
素ガス透過性5300ml/m2/24hr、20℃、
面積12×18cm2)を用い、この粘着シート表面に
直接軟膏を塗布する以外は、実施例1と同様にして、非
伸縮性の貼付剤を調製した。
を設けず、薬剤透過性シートとしてレーヨン系の不織布
(目付け60g/m2)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、不透過性フィルムのない貼付剤を作製した。
あり、a図は分解状態を示す斜視図、b図は一部拡大さ
れた断面図である。図に示す通り、本実施例で示した貼
付剤は、剥離ライナー(11)上のほぼ中央に、薬剤層(12)
を不透過性フィルム(13)と薬剤透過性シート(14)とで挟
んだ支持体(15)の薬剤透過性シート(14)側を下にして載
置され、剥離ライナー(11)と支持体(15)とを粘着面(16)
を備えた粘着シート(17)が覆っている。
(13)と薬剤透過性シート(14)との挟持周縁(18)が設けら
れている。この挟持周縁(18)の全周に亙って、粘着シー
ト(17)と剥離ライナー(11)とを含めて熱融着された融着
面(19)が形成されている。また、剥離ライナー(11)と粘
着シート(17)との接合面の一部、即ち、一端辺には、剥
離ライナー(11)の剥離を容易にするための剥離用テープ
(20)が挟み込まれている。
ETとの積層フィルムにシリコン加工を施したものであ
り、粘着シート(17)はメッシュ状の不織布の片面にアク
リル酸エステル系の粘着層を形成したものを用いた。ま
た、両者の大きさを12cm×18cmとした。これらの内
部に挟み込まれる支持体(15)としては、9cm×15cmの
不透過性フィルム(13)及び薬剤透過性シート(14)と、こ
れらの内部に挟まれる8cm×14cmの薬剤層(12)とから
なる。不透過性フィルム(13)はPEとPETとの積層フ
ィルムであり、薬剤透過性シート(14)はPPをPEでコ
ーティングした嵩高性不織布製であり、薬剤層(12)はス
テロイドを配合した消炎鎮痛軟膏剤を用いた。
性フィルム(13)と薬剤透過性シート(14)の端縁から5mm
幅の挟持周縁(18)全周に剥離ライナー(11)と粘着シート
(17)と含めて熱融着が行われている。即ち、薬剤層(12)
は、薬剤不透過性フィルム(13)と剥離ライナー(11)と
で、密封された状態となっている。また、剥離ライナー
(11)と粘着シート(17)との一部に幅7mmの上質クラフト
紙にシリコン加工した剥離用テープ(20)が介在されてい
る。
図であり、図11のa図〜f図は図10に示したa〜f
の各製造工程での貼付剤の様子を示す説明図である。図
10及び図11に示す通り、帯状の不透過性フィルム(1
3)が不透過性フィルムドラム(21)から長手方向に搬送さ
れる。この不透過性フィルム(13)上に、スクリーン印刷
手段(22)によって、薬剤層(12)を塗布量3.5gになる
ように塗布した(図11のa図参照)。
薬剤層(12)の押圧による広がりを考慮して、8cm×14
cmの大きさとした。薬剤層(12)の塗布間隔は、最終的な
切断状態を考慮して薬剤層(12)の中心位置同士の間隔を
12cmに取った。
3)は搬送される間に、薬剤透過性シートドラム(23)から
長手方向に搬出される帯状の薬剤透過性シート(14)が塗
布面に貼り合わし、更に、剥離ライナードラム(24)から
長手方向に搬出される帯状の剥離ライナー(11)が塗布面
側に貼り合わした(図11のb図参照)。
よって、薬剤層(12)が中心に位置するように、不透過性
フィルム(13)と薬剤透過性シート(14)とを10cm×1
5.6cmの矩形状に打ち抜き、この打ち抜き形状以外の
余分な不透過性フィルムと薬剤透過性シートとを剥離ラ
イナー(11)上から除去した(図11のc図参照)。
不透過性フィルム(13)と薬剤透過性シート(14)とが表面
に残された状態の帯状の剥離ライナー(11)は、搬送方向
に沿って粘着シートドラム(26)から搬出される帯状の粘
着シート(17)を張り合わした(図11のd図参照)。こ
の際、帯状の粘着シート(17)の貼着面の一端辺には、剥
離テープドラム(27)から搬出される剥離用テープ(20)が
貼着されつつ剥離ライナー上に搬出される。
よって、不透過性フィルム(13)と薬剤透過性シート(14)
との端縁から5mm幅の挟持周縁(18)全周に剥離ライナー
(11)と粘着シート(17)と含めて熱融着を行った。熱融着
された融着面(19)を図11のe図に示す。
によって、互いの薬剤層(12)を薬剤不透過性フィルム(1
3)と薬剤透過性シート(14)とで挟んだ支持体(15)をほぼ
中心に含むように小分け裁断して、図9に示す貼付剤を
得た(図11のf図参照)。
と比較例1で調製した貼付剤(貼付剤Bという。)につ
いて、使用の簡便性、皮膚に貼付した際の使用感、貼り
心地及び貼付剤の取り外し易さを比較した。
部に約6時間適用してもらい、表3に示す項目について
回答させることにより行った。
4)の数値で示し、全結果を加算集計した。なお、表
中、×とは貼付剤適用後6時間以内で外れてしまったこ
とを意味する。
うが貼付剤Bより使用感が良好であることが明らかにな
った。
貼付剤(以下、貼付剤Cという。)について、以下の実
験をおこなった。
鎮痛作用を有する軟膏)または成分b(末梢血液循環促
進作用を有する軟膏)を有する貼付剤Aおよび貼付剤C
に関して、各薬物の保存安定性について調べた。
及び7に示す。
透過性フィルムのない場合は、薬剤層に含まれる薬物の
保存安定性が確保できない(成分b)ことが示され、不
透過性フィルムを有することにより、薬物の保存安定性
が向上することが判明した。
貼付剤Aおよび貼付剤Cについて、貼付剤からの成分a
の放出性について試験を行った(フランツ型の拡散セル
を使用)。具体的には、これらの製剤の薬剤層(軟膏)
からの成分aの放出量を高速液体クロマトグラフ法で測
定し、試験開始後4時間後までの累積量(μg/c
m2)を算出した。
7.4、Dulbecco's-PBS) 放出試験液量:約50ml 試験液温度 :37℃付近の一定温度サンフ゜リンク゛ 液量:0.5ml 放出制御膜 :フロリナートメンブランフィルター(TYP
E:FA、1.0μm)スターラー 回転数 :110r.p.m.付近の一定速度 結果を表8に示す。
Cからの放出量に比べて約4倍高かった。
より薬剤層中の薬物の放出量が増大し、本発明の貼付剤
は閉鎖ドレッシング法効果(ODT効果)を奏すること
が示された。また、該貼付剤の保存による薬剤の放出量
の低下は殆ど認められなかった。
での保存後の(i)外観試験、(ii)粘着力強度の測定
の二項目について試験した。
存して、外観の変化を観察した。薬剤として白色の軟膏
を使用した。
剤Cはすでに1ヶ月保存時に貼付剤の粘着シート裏面が
湿潤し、支持体部が微帯黄色に変化した。さらに保存期
間が長くなるに従って、これらの状態が顕著になった。
これに対し、貼付剤Aは3ヶ月後も調製時とほとんど変
わらない外観を有していた。
(3)、1984)に従って各貼付剤の粘着力の強度を
測定した。尚、試験のブランクとして、軟膏を使用しな
い基剤のみで製剤を作製し、これを表5に示す条件下で
保存して、同一測定条件で試験して、粘着力が低下しな
いことを予め確認した。
は認められなかったが、貼付剤Cに、粘着シートへの軟
膏成分の浸潤による粘着力の低下が認められた。
を行った。その結果を実施例1、比較例2の貼付剤(貼
付剤A、貼付剤C)の結果と併せて表9に示す。
過性フィルム、薬剤層及び剥離ライナーを順次積層して
なる構造部分を示す。
過性フィルム、薬剤層、薬剤透過性シート及び剥離ライ
ナーを順次積層してなる構造部分を示す。
過性フィルム、薬剤透過性シート、薬剤層及び剥離ライ
ナーを順次積層してなる構造部分を示す。
過性フィルム、薬剤と多孔性材質とから構成される多孔
質層及び剥離ライナーを順次積層してなる構造部分を示
す。
様)の断面図を示す。
イナー側から見た図を示す。
ライナー側から見た図を示す。
〔シール部を、薬剤層との間に一定の間隔(薬剤層不存
在領域)を設けて、伸縮性粘着シート、剥離ライナー及
び不透過性フィルム等とが重なりあう面積部分の内側周
辺縁を連続的に囲むように設けてなる貼付剤)を平面的
に表す図である。
であり、a図は分解状態を示す斜視図、b図は一部拡大
された断面図である。
である。
を示す説明図であり、a図〜f図は図9の製造工程a〜
fでの各々の貼付剤の様子を示す。
過性シート又は多孔質層)、及び剥離ライナーの重層領
域 (10) シール部と薬剤層との間の薬剤層不存在領域 (11) 剥離ライナー (12) 薬剤層 (13) 不透過性フィルム (14) 薬剤透過性シート (15) 支持体 (16) 粘着面 (17) 粘着シート (18) 挟持周縁 (19) 融着面 (20) 剥離テープ (21) 不透過性フィルムドラム (22) スクリーン印刷手段 (23) 薬剤透過性シートドラム (24) 剥離ライナードラム (25) 打ち抜き手段 (26) 粘着シートドラム (27) 剥離テープドラム (28) 熱シール手段 (29) 裁断手段
Claims (13)
- 【請求項1】 一方面の一部又は全てに粘着性を有する
伸縮性粘着シートの該面上に、不透過性フィルム、薬剤
層及び剥離ライナーが順次積層されてなる構造を有する
貼付剤。 - 【請求項2】 薬剤層の上部または下部に、さらに薬剤
透過性シートを配置してなる請求項1記載の貼付剤。 - 【請求項3】 一方面の一部又は全てに粘着性を有する
伸縮性粘着シートの該面上に、不透過性フィルム、薬剤
と多孔性材質とから構成される多孔質層及び剥離ライナ
ーが順次積層されてなる構造を有する貼付剤。 - 【請求項4】 さらにシール部が設けられてなる請求項
1乃至3のいずれかに記載の貼付剤。 - 【請求項5】 薬剤を保持した支持体と、該支持体の外
周に沿って粘着周縁が張り出された粘着シートと、前記
支持体の上面と前記粘着シートの粘着周縁の粘着面とを
被覆した剥離ライナーとを備えた貼付剤であって、前記
薬剤を保持した支持体が、薬剤が裏抜けしない薬剤不透
過性フィルムと、薬剤が裏抜けする薬剤透過性シートと
で薬剤層を挟んでなることを特徴とする貼付剤。 - 【請求項6】 更に、薬剤層の外周に沿って張り出して
薬剤不透過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁
が形成され、この薬剤層の外周の薬剤不透過性フィルム
と薬剤透過性シートとの挟持周縁が接着されてなること
を特徴とする請求項5記載の貼付剤。 - 【請求項7】 更に、薬剤層の外周に位置する薬剤不透
過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が、粘着
シートと剥離ライナーと共に熱融着されてなることを特
徴とする請求項6記載の貼付剤。 - 【請求項8】 更に、剥離ライナーと粘着シートとの貼
着面の一部に剥離用のテープが挟み込まれてなることを
特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の貼付剤。 - 【請求項9】 粘着シートが伸縮性を有するものである
ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の貼
付剤。 - 【請求項10】 薬剤の形態が、クリーム状、軟膏状、
ゲル状、ローション状、又は乳液状のいずれかである請
求項1乃至9のいずれかに記載の貼付剤。 - 【請求項11】 薬剤層の外周に沿って張り出して不透
過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁が形成さ
れた不透過性フィルムと薬剤層と薬剤透過性シートとの
積層物を該薬剤透過性シート側を剥離ライナー上にライ
ナーの周縁を露出させて接合させた貼り合わせ物を得る
工程と、 この剥離ライナーの表面に粘着シートの粘着面を張り合
せる工程とを備えたことを特徴とする請求項2乃至10
のいずれかに記載の貼付剤の製造法。 - 【請求項12】 更に、少なくとも薬剤層の外周の不透
過性フィルムと薬剤透過性シートとの挟持周縁を接着さ
せる工程を備えたことを特徴とする請求項11記載の貼
付剤の製造法。 - 【請求項13】 長手方向に搬送される帯状の不透過性
フィルム上に薬剤層を予め定められた間隔毎にスクリー
ン塗布し、この塗布面を搬送方向に沿って帯状の薬剤透
過性シートと帯状の剥離ライナーとを順に張り合せる工
程、 帯状の剥離ライナーを残して薬剤層を保持した不透過性
フィルムと薬剤透過性シートとを薬剤層の外周に沿った
一定の周縁幅を残して打ち抜き、この打ち抜き形状以外
の余分な不透過性フィルムと薬剤透過性シートとを剥離
ライナー上から除去する工程、 この打ち抜き形状の薬剤層を保持した不透過性フィルム
と薬剤透過性シートとが表面に残された状態の帯状の剥
離ライナーの表面に搬送方向に沿って帯状の粘着シート
を張り合せると共に、剥離ライナーと粘着シートとの貼
着面の一部に剥離用のテープを挟み込む工程、 この張り合せ物の薬剤層の外周に沿った一定の周縁幅部
を粘着シートと剥離ライナーとを含めて熱融着する工
程、及びこの熱融着した張り合せ物を互いの薬剤層を内
部に含むように小分け裁断する工程を有することを特徴
とする請求項11又は12記載の貼付剤の製造法。
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- 1996-09-06 JP JP8236462A patent/JP3002772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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