JPH1045569A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JPH1045569A
JPH1045569A JP9116111A JP11611197A JPH1045569A JP H1045569 A JPH1045569 A JP H1045569A JP 9116111 A JP9116111 A JP 9116111A JP 11611197 A JP11611197 A JP 11611197A JP H1045569 A JPH1045569 A JP H1045569A
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JP9116111A
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English (en)
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Naoko Nishida
尚子 西田
Kunio Yoneto
邦夫 米戸
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腰痛、腱鞘、筋肉痛等の患部を支持固定し、
保温効果を有し、皮膚障害をさけつつ優れた貼付性を有
し、かつインドメタシンを効果的に放出させ、皮膚を介
して体内に効率よく吸収させ得る貼付剤を提供する。 【解決手段】 樹脂発泡体からなる支持体Aの片面に、
織布又は不織布からなる支持体Bが積層され、更に上記
支持体Bの片面に、粘着剤層が間欠的に積層された貼付
剤であって、上記粘着剤層は、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体100重量部、脂環族飽和炭
化水素樹脂85〜160重量部、流動パラフィン180
〜270重量部、三二酸化鉄0.01〜0.6重量部、
ジブチルヒドロキシトルエン2〜7重量部、クロタミト
ン6〜12重量部、トウガラシエキス0.05〜0.3
重量部、及び、インドメタシン0.1〜3.0重量部か
らなる貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消炎鎮痛薬である
インドメタシンの吸収性に優れ、かつ腰ささえ感、保温
効果及び貼付性に優れた貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インドメタシンは、優れた作用を有する
消炎鎮痛薬として汎用され、これを含有する貼付剤につ
いても種々の研究が行われている。近年は更に、インド
メタシンの吸収性が高い剤型の研究が盛んに行われてい
る。一方、消炎鎮痛のために使用される貼付剤としての
機能面からの研究も盛んであり、例えば、特公平7−6
1938号公報には、腰痛、腱鞘、筋肉痛等の患部を、
固定し、保温効果を有し、皮膚障害をさけ、かつ
優れた粘着力を有する等の機能を有する貼付剤が開示
されている。しかしながら、このものはインドメタシン
に特有の効果を有しておらず、いかにインドメタシン含
有貼付剤を構成するかについての問題を解決するもので
はなかった。
【0003】特開平7−196505号公報には、天然
ゴム及び/又は合成ゴムからなる基剤に、粘着付与樹脂
とインドメタシンとミリスチン酸イソプロピル(IP
M)とからなる粘着剤層を積層し、かつ各成分の量を限
定することにより、吸収性を改良したインドメタシン含
有貼付剤が開示されている。しかしながら、このもの
は、凝集力が低下して凝集破壊による糊割れ等の貼付性
に問題があるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、腰痛、腱鞘、筋肉痛等の患部を支持固定し、保温効
果を有し、皮膚障害をさけつつ優れた貼付性を有し、か
つインドメタシンを効果的に放出させ、皮膚を介して体
内に効率よく吸収させ得る貼付剤を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の貼付剤は、樹脂
発泡体からなる支持体Aの片面に、織布又は不織布から
なる支持体Bが積層され、更に前記支持体Bの片面に、
粘着剤層が間欠的に積層された貼付剤であって、前記粘
着剤層は、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体100重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂85〜1
60重量部、流動パラフィン180〜270重量部、三
二酸化鉄0.01〜0.6重量部、ジブチルヒドロキシ
トルエン2〜7重量部、クロタミトン6〜12重量部、
トウガラシエキス0.05〜0.3重量部、及び、イン
ドメタシン0.1〜3.0重量部からなるものであるこ
とを特徴とするものである。以下に本発明を詳述する。
【0006】本発明の貼付剤は、樹脂発泡体からなる支
持体Aの片面に、織布又は不織布からなる支持体Bが積
層され、更に上記支持体Bの片面に、粘着剤層が間欠的
に積層された貼付剤である。
【0007】上記支持体Aには、樹脂を発泡して得られ
る樹脂発泡体が用いられる。上記樹脂としては特に限定
されず、例えば、ポリエチレン、ポリエチレン−エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、これらの混合物、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
【0008】上記樹脂発泡体は、例えば、以下に示す方
法で作ることができる。まず、上記樹脂に発泡剤、架橋
剤、多官能性モノマー等を配合してシート等の適当な形
状に成形した後、架橋剤の分解温度以上であり発泡剤の
分解温度以下である温度で加熱して架橋させて、その
後、発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させる。ま
た、成形後に、架橋と発泡とを同時に行う方法も可能で
ある。
【0009】また、架橋剤を用いない方法として、放射
線照射を用いる方法もある。この場合には、上記樹脂に
発泡剤、多官能性モノマー等を配合してシート等の適当
な形状に成形した後、放射線を照射して架橋させて、そ
の後、発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させる。
【0010】上記樹脂発泡体の発泡倍率は、5〜50倍
まで可能であるが、10〜25倍が好ましい。10倍未
満であると、支持固定効果が不足し、25倍を超える
と、支持体が硬くなり貼付時に違和感が感じられて保温
効果も不足する。
【0011】上記樹脂発泡体の発泡形態は特に限定され
ず、例えば、独立気泡、連続気泡等が挙げられるが、上
記支持体Aには水分の放散効果が期待されるので、保温
性を妨げない程度に連続気泡が混在したものが好まし
い。
【0012】上記樹脂発泡体は、例えば、厚さ0.5〜
10mmに成形して上記支持体Aとして使用する。0.
5mm未満であると、支持固定効果が不足し、10mm
を超えると、皮膚追従性が不足する。好ましくは、0.
5〜4mmである。上記樹脂発泡体としては、例えば、
ウレタン、発泡スチロール、架橋タイプのポリエチレン
発泡体(商品名ソフトロン、積水化学工業社製)等が市
販されている。
【0013】上記支持体Bに使用される織布又は不織布
としては特に限定されず、例えば、ネル、綿、絹、ポリ
エステル、ナイロン等からなる布等が挙げられる。上記
織布又は不織布の性状は、適度の間隙を有していれば特
に限定されず、例えば、薄くて目の粗いガーゼ状のも
の、厚さ2mm程度の厚手のもの等が挙げられる。
【0014】本発明の貼付剤の粘着剤層は、スチレン−
イソプレン−スチレン(SIS)ブロック共重合体を含
有する。上記SISブロック共重合体としては特に限定
されず、例えば、市販のSISブロック共重合体、例え
ば、シェル化学社製カリフレックスTRシリーズ等を用
いることができるが、スチレンーイソプレンブロック共
重合体等を添加してもよく、場合によっては複数を混合
してもよい。
【0015】本発明の貼付剤の粘着剤層は、脂環族飽和
炭化水素樹脂を含有する。上記脂環族飽和炭化水素樹脂
としては特に限定されず、例えば、荒川化学社製のアル
コンPシリーズ等を用いることができる。
【0016】上記SISブロック共重合体と脂環族飽和
炭化水素樹脂との含有割合は、SISブロック共重合体
100重量部に対して、脂環族飽和炭化水素樹脂85〜
160重量部である。脂環族飽和炭化水素樹脂が85重
量部を下回ると、初期粘着力が弱くなり、160重量部
を上回ると剥離力が強くなるので、上記範囲に限定され
る。好ましくは、90〜150重量部である。
【0017】本発明の貼付剤の粘着剤層は、流動パラフ
ィンを含有する。上記流動パラフィンは、軟化剤として
機能する。上記流動パラフィンの含有量は、少なすぎる
と粘着剤層が固くなって剥離力が強くなり、多すぎる
と、流動パラフィンがブリードアウトし、貼付性が悪く
なるので、SISブロック共重合体100重量部に対し
て、180〜270重量部に限定される。好ましくは1
90〜250重量部である。
【0018】本発明の貼付剤の粘着剤層は、三二酸化鉄
を含有する。上記三二酸化鉄は、着色剤として用いら
れ、その含有量は、SISブロック共重合体100重量
部に対して、0.01〜0.6重量部である。好ましく
は、0.1〜0.5重量部である。
【0019】本発明の貼付剤の粘着剤層は、ジブチルヒ
ドロキシトルエンを含有する。上記ジブチルヒドロキシ
トルエンの含有量は、SISブロック共重合体100重
量部に対して、2〜7重量部である。2重量部未満であ
ると、酸化防止効果が不足し、7重量部を超えると、糊
残りが発生するので、上記範囲に限定される。好ましく
は3〜5重量部である。
【0020】本発明の貼付剤の粘着剤層は、クロタミト
ンを含有する。上記クロタミトンは、溶解剤として機能
し、クロタミトンの含有量が少なすぎると後述するイン
ドメタシンの吸収量が低下し、インドメタシンの結晶析
出による貼付性の悪化が起こり、多すぎると、粘着剤層
におけるインドメタシンの飽和溶解度が上昇し、その結
果インドメタシンの放出性が低下するので、SISブロ
ック共重合体100重量部に対して、6〜12重量部に
限定される。好ましくは7〜10.5重量部である。
【0021】本発明の貼付剤の粘着剤層は、トウガラシ
エキスを含有する。上記トウガラシエキスは、温感刺激
作用を有する薬物である。上記トウガラシエキスの含有
量は、少なすぎると温感効果が不足し、多すぎると温感
効果が過剰となるので、SISブロック共重合体100
重量部に対して、0.05〜0.3重量部に限定され
る。好ましくは0.1〜0.2重量部である。
【0022】本発明の貼付剤の粘着剤層は、本発明の貼
付剤の有効成分としてインドメタシンを含有する。上記
インドメタシンの含有量は、少なすぎると皮膚吸収量が
不足し、多すぎると粘着剤層中に結晶が析出して粘着性
の悪化と吸収性の不安定化をもたらすので、SISブロ
ック共重合体100重量部に対して、0.1〜3.0重
量部に限定される。好ましくは1.0〜2.5重量部で
ある。
【0023】上記粘着剤層にはさらに必要に応じて、ミ
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、
液状ポリブテン、鉱油、ラノリン、液状ポリイソプレ
ン、液状ポリアクリレート等の流動パラフィン以外の軟
化剤;酸化チタン等の充填剤;タール色素等の三二酸化
鉄以外の着色剤;ジブチルヒドロキシトルエン以外の酸
化防止剤等が添加されてもよく、これらの含有量は、S
ISブロック共重合体100重量部に対して、通常0.
005〜30重量部の範囲が好ましい。
【0024】更に好ましくは軟化剤については1〜5重
量部、充填剤については1〜10重量部、着色剤につい
ては0.01〜0.6重量部、酸化防止剤については2
〜7重量部である。
【0025】本発明の貼付剤は、上記の粘着剤層を支持
体の片面に展延して層を形成させることにより得られ
る。上記粘着剤層の厚みは、薄すぎるとインドメタシン
の皮膚吸収量及び粘着力が不足し、厚すぎると経皮吸収
製剤の柔軟性が不足し皮膚に違和感が生ずるので、0.
01〜1mmの範囲が好ましい。
【0026】本発明の貼付剤は、使用時までその貼付層
表面を保護するために、通常、その貼付面に剥離紙を有
することが好ましい。上記剥離紙としては、ポリエチレ
ンテレフタレートのフィルムをシリコン処理してなるも
の、紙をポリエチレンラミネートした後にシリコン処理
してなるもの等が好適に用いられる。上記剥離紙の厚み
は、1000μm以下、好ましくは20〜200μmの
ものが一般的である。
【0027】本発明の貼付剤の製法としては、通常の粘
着テープの製造法が適用できる。例えば、溶剤塗工法、
ホットメルト塗工法等の代表的なものや、エマルジョン
塗工法、電子線架橋による方法等が挙げられる。上記溶
剤塗工法で製造するには、まず、支持体Aと支持体Bと
の積層体を得る。続いて、粘着剤層を構成する成分を適
当な溶媒に溶解又は分散し、上記支持体A及び上記支持
体Bからなる積層体の表面に直接塗布、乾燥して粘着剤
層を形成させる。この粘着剤層を保護用の剥離紙に密着
させ、本発明の貼付剤を得る。また、この溶液又は分散
液を剥離紙上に塗布し、乾燥後に得られた粘着剤層を上
記支持体A及び上記支持体Bからなる積層体の表面に密
着させてもよい。
【0028】上記ホットメルト法で塗工するには、ま
ず、支持体Aと支持体Bとの積層体を得る。続いて、粘
着剤層を構成する成分を加熱融解した後混合して、ここ
で得られた溶融液を上記支持体A及び上記支持体Bから
なる積層体の表面に直接塗布、冷却固化させ粘着剤層を
形成させる。この粘着剤層を保護用の剥離紙に密着さ
せ、本発明の貼付剤を得る。また、この溶融液を剥離紙
上に塗布し、冷却固化後に得られた粘着剤層を上記支持
体A及び上記支持体Bからなる積層体の表面に密着させ
てもよい。
【0029】上記のいずれの方法においても、本発明の
貼付剤の粘着剤層は間欠的に積層される。即ち、支持体
B上の全面に連続して膏体層を積層するのではなく、塗
工部を分割する等して、膏体をストライプ状、縞状、ス
ジ状、スポット状又は網目状等の非連続層として積層す
る。
【0030】本発明の貼付剤を皮膚に貼付すると、イン
ドメタシンは容易に皮膚に吸収される。また、軟化剤と
して流動パラフィンを使用することにより、凝集破壊に
よる糊残りや、剥離力が強すぎるといったこともなく、
貼付性がよい。
【0031】そして、クロタミトンを添加することによ
り、このものがインドメタシンの溶解剤として機能する
ため、インドメタシンの吸収性がよくなり、またインド
メタシンの結晶析出が起こりにくくなる。
【0032】本発明の貼付剤は、支持体Aが樹脂発泡体
よりなるため、発泡性支持体の支持固定効果、保温効果
により、腰痛等の患部の治療に適している。また、粘着
剤層を間欠塗工しているため、通気性があり、皮膚呼吸
を阻害しないので、皮膚障害が回避できる。更に、上記
間欠塗工に加えて、織布又は不織布からなる支持体Bに
より吸汗効果があり、貼付部位が蒸れないので、皮膚障
害が回避でき、また、粘着力が経時的に低下しない。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0034】実施例1 SIS共重合体100重量部(シェル化学社製カリフレ
ックスTR1117)、脂環族飽和炭化水素樹脂100
重量部(荒川化学社製アルコンP85)、流動パラフィ
ン200重量部(日興化学社製)、三二酸化鉄0.4重
量部(森下弁柄工業社製)、ジブチルヒドロキシトルエ
ン(BHT)4.2重量部(オリエント化学社製)を窒
素置換下140℃で均一に攪拌混合し、インドメタシン
(大和薬品社製)1.6重量部、トウガラシエキス(日
本粉末薬品社製)0.15重量部、クロタミトン(金剛
化学社製)8.3重量部を窒素置換下110℃でこれに
添加、攪拌混合し、均一な粘着剤を調製した。
【0035】厚さ35μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)をシリコン処理したフィルムのシリコン処
理面に、粘着剤を幅が10mm、間隔が10mm、厚み
が0.2mmとなるように間欠的にストライプ状に均一
に塗布した後、冷却固化させて粘着剤層を作製した。つ
いで、この粘着剤層に、厚み2.5mmのポリエチレン
発泡体(積水化学工業社製セキスイソフトロンIF N
30025)に目付が85g/m2 、厚みが0.45m
mのレーヨン−ポリオレフィン不織布(日本バイリーン
社製EW−770L)を熱ラミネート法により積層した
2層からなる支持体の不織布面を密着させた。これを1
00×200mmの大きさに裁断し、貼付剤を得た。
【0036】また、剥離力及び保持力の測定において
は、膏体そのものの物性を評価するために、下記の方法
で調製した貼付剤を用いた。即ち、上記で得られた均一
な粘着剤を、厚さ35μmのPETをシリコン処理した
フィルムのシリコン処理面に、粘着剤を厚みが0.2m
mとなるように均一に塗布した後、冷却固化させて粘着
剤層を作製した。ついで、この粘着剤層に、厚み31μ
mのPETとエチレン−酢酸ビニル共重合体の積層フィ
ルムに貼り合わせ、貼付剤を得た。
【0037】実施例2 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂127重量部、流動パラフィン227
重量部、三二酸化鉄0.3重量部、BHT4.7重量
部、インドメタシン1.8重量部、トウガラシエキス
0.17重量部、クロタミトン9.4重量部を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付剤
を得た。
【0038】実施例3 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂150重量部、流動パラフィン250
重量部、三二酸化鉄0.2重量部、BHT5.0重量
部、インドメタシン2.2重量部、トウガラシエキス
0.10重量部、クロタミトン10.2重量部を用いた
こと以外は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付
剤を得た。
【0039】実施例4 SISブロック共重合体100重量部(シェル化学社製
カリフレックスTR1107)に対して、脂環族飽和炭
化水素樹脂100重量部、流動パラフィン200重量
部、三二酸化鉄0.174重量部、BHT4.14重量
部、インドメタシン1.55重量部、トウガラシエキス
0.145重量部、クロタミトン8.29重量部を用い
たこと以外は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼
付剤を得た。
【0040】実施例5 SISブロック共重合体100重量部(シェル化学社製
カリフレックスTR1107)に対して、脂環族飽和炭
化水素樹脂127重量部、流動パラフィン227重量
部、三二酸化鉄0.198重量部、BHT4.71重量
部、インドメタシン1.766重量部、トウガラシエキ
ス0.165重量部、クロタミトン9.42重量部を用
いたこと以外は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、
貼付剤を得た。
【0041】比較例1 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂100重量部、IPM35重量部、三
二酸化鉄0.25重量部、BHT2.4重量部、インド
メタシン0.9重量部、トウガラシエキス0.08重量
部、クロタミトン4.9重量部を用いたこと以外は実施
例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付剤を得た。
【0042】比較例2 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂230重量部、IPM60重量部、三
二酸化鉄0.4重量部、BHT4重量部、インドメタシ
ン1.5重量部、トウガラシエキス0.14重量部、ク
ロタミトン8.1重量部を用いたこと以外は実施例1と
同様にして粘着剤を調製し、貼付剤を得た。
【0043】比較例3 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂230重量部、流動パラフィン330
重量部、三二酸化鉄0.7重量部、BHT7重量部、イ
ンドメタシン2.6重量部、トウガラシエキス0.24
重量部、クロタミトン13.8重量部を用いたこと以外
は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付剤を得
た。
【0044】比較例4 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂230重量部、流動パラフィン140
重量部、三二酸化鉄0.5重量部、BHT5重量部、イ
ンドメタシン1.9重量部、トウガラシエキス0.17
重量部、クロタミトン9.9重量部を用いたこと以外は
実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付剤を得た。
【0045】比較例5 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂150重量部、流動パラフィン110
重量部、三二酸化鉄0.4重量部、BHT3.7重量
部、インドメタシン1.4重量部、トウガラシエキス
0.13重量部、クロタミトン7.4重量部を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付剤
を得た。
【0046】比較例6 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂100重量部、流動パラフィン200
重量部、三二酸化鉄0.4重量部、BHT4重量部、イ
ンドメタシン1.5重量部、トウガラシエキス0.14
重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして粘着剤
を調製し、貼付剤を得た。
【0047】比較例7 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂100重量部、IPM42重量部、三
二酸化鉄0.25重量部、BHT2.5重量部、インド
メタシン0.9重量部、トウガラシエキス0.09重量
部を用いたこと以外は実施例1と同様にして粘着剤を調
製し、貼付剤を得た。
【0048】比較例8 SISブロック共重合体100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂75重量部、流動パラフィン180重
量部、三二酸化鉄0.25重量部、BHT3.7重量
部、インドメタシン1.4重量部、トウガラシエキス
0.14重量部、クロタミトン9.3重量部を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして粘着剤を調製し、貼付剤
を得た。
【0049】なお、各実施例及び各比較例で用いたSI
Sの組成は、TR1107は、メルトインデックスが9
(g/min,200℃/5kg)、溶液粘度が160
0cps(25℃、25重量%トルエン溶液)、スチレ
ン/ゴム比は、14/86(重量%)、平均分子量(ス
チレン換算)は、200000であり、TR1117
は、メルトインデックスが106(g/min,200
℃/5kg)、溶液粘度が500cps(25℃、25
重量%トルエン溶液)、スチレン/ゴム比は、17/8
3(重量%)、平均分子量(スチレン換算)は、166
000であった。
【0050】上記実施例及び比較例で得られた各貼付剤
について、下記の項目における性能を評価した。 (1)ヘアレスマウスの皮膚透過性 雄性ヘアレスマウスを頚椎脱臼により屠殺した後、直ち
に皮膚を剥離し、皮下脂肪を除去してフランツのセルに
セットした。上記実施例及び比較例の貼付剤を1cm2
に打ち抜いた試料を、ヘアレスマウス摘出皮膚の上に貼
付した。リン酸水素ナトリウム(5×10-4モル)、リ
ン酸水素二ナトリウム(2×10-4モル)、塩化ナトリ
ウム(1.5×10-1モル)、ゲンタマイシン10mg
を蒸留水に溶解し、0.1規定水酸化ナトリウム水溶液
でpHを7.2に調整し、さらに蒸留水を加えて100
0mlとし、レセプター液を調製した。フランツのセル
の下部のレセプター層には、上記レセプター液を入れ、
試験開始後より37℃に保たれた恒温槽中に設置した。
【0051】試験開始後の24時間後に、下部のレセプ
ター層から液を採取し、液中のインドメタシンの量(皮
膚透過量)を高速液体クロマトグラフ法で測定した。試
験は、n=3としてその平均値をとり、皮膚透過量とし
た。
【0052】(2)剥離力 JIS Z 0237に基づき、180度剥離試験を行
った。試験片の大きさは、幅25mm×長さ50mmで
行った。 (3)保持力 JIS Z 0237に基づき、保持力試験を行った。
試験片の接着面積は、25mm×25mmで行った。
【0053】(4)初期粘着性 サンプルを30mm×30mmの大きさに切り、バリカ
ン及びシェーバーで剃毛したモルモットの背部に貼付し
た。貼付30分後にサンプルを剥離し、貼付性を下の基
準により評価した。 <サンプルの接着状態> +:完全についている ±:少し浮いている −:かなり浮いている −−:剥がれ落ちた
【0054】<サンプルの剥離時の抵抗> +:剥離抵抗が大きく、皮膚が引っ張られる ±:剥離抵抗はあるが、それほど皮膚は引っ張られない −:剥離抵抗はほとんどなく、皮膚も引っ張られない
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかなように、この発明の範囲
内の実施例の貼付剤は、インドメタシン皮膚透過量が高
く、かつ糊残りが少なかった。また、180度剥離力も
大きくなく、剥離抵抗はあるもののそれほど皮膚が引っ
張られることがなく、貼付性も優れた貼付剤であった。
一方、比較例4のような180度剥離力の大きなサンプ
ルは、接着状態は良好であるが、剥離時の剥離抵抗が大
きく、皮膚が引っ張られ、剥離感がよくなかった。
【0057】
【発明の効果】本発明のインドメタシン含有貼付剤は上
述の構成からなるので、患部を支持固定及び保温する能
力に優れており、また優れた貼付性を有しながらも皮膚
障害発生の可能性を低く抑え、インドメタシンの皮膚吸
収性が極めて良好である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂発泡体からなる支持体Aの片面に、
    織布又は不織布からなる支持体Bが積層され、更に前記
    支持体Bの片面に、粘着剤層が間欠的に積層された貼付
    剤であって、前記粘着剤層は、スチレン−イソプレン−
    スチレンブロック共重合体100重量部、脂環族飽和炭
    化水素樹脂85〜160重量部、流動パラフィン180
    〜270重量部、三二酸化鉄0.01〜0.6重量部、
    ジブチルヒドロキシトルエン2〜7重量部、クロタミト
    ン6〜12重量部、トウガラシエキス0.05〜0.3
    重量部、及び、インドメタシン0.1〜3.0重量部か
    らなるものであることを特徴とする貼付剤。
JP9116111A 1996-04-26 1997-04-18 貼付剤 Pending JPH1045569A (ja)

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