JP3233732B2 - 通気性粘着テープの製造方法 - Google Patents

通気性粘着テープの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として医療用に用い
られる通気性粘着テープの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】主として治療もしくは保護を目的とした
粘着テープを皮膚に貼付する場合、長時間の貼付により
皮膚が蒸れたり、かぶれるなどの皮膚刺激を起こすこと
があり、従来からの問題点となっていた。このような皮
膚刺激の原因としては、例えば、粘着力が強すぎる、
刺激誘引物質が含有されている、粘着テープが柔軟
性に乏しい及び粘着テープが通気性に乏しい等が挙げ
られている。
【0003】粘着テープに通気性を付与する方法につい
ては、これまで種々の検討が行われてきたが、大別して
(a) 粘着テープに貫通孔を有するものと、(b) 粘着テー
プに貫通孔を有しないものの二つに分けられる。
【0004】前者の例としては、穿孔針を用いて粘着テ
ープに物理的に穿孔する方法(特開昭56−11225
5号公報に開示)、粘着剤層に連続気泡を形成させる方
法(特公昭51−2342号公報に開示)、未乾燥の粘
着剤層に水滴を散布した後乾燥させ、粘着剤層に開孔を
設ける方法(特開平2−213352号公報に開示)等
が挙げられる。
【0005】しかしながら、これらの方法は通気性が得
られるが、物理的穿孔では孔の密度に限界があり、微細
に観察した場合通気性に富む部分とそうでない部分とが
存在するため、均一な密度の通気性を形成するのが難し
く、粘着剤層に連続気泡を形成したり、水滴を散布する
方法では、均一な大きさの孔を均一な密度で形成するの
が難しという問題点があった。
【0006】また、後者の例としては、粘着剤基剤中に
親水性添加物を含有させて粘着剤層の透湿度を高める方
法(特公昭54−44688号公報に開示)、通気性支
持体に粘着剤を部分的(例えば縞状に)に塗布する方法
(実開昭56−78841号公報に開示)等が挙げられ
る。
【0007】しかしながら、親水性添加物の含有による
透湿度の向上には限界があり、粘着剤を部分的に塗布す
る方法では、通気性の大幅な向上は難しという問題点が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、十分な通気
性を有し、夏場などの発汗時にも皮膚の蒸れやかぶれ等
の皮膚刺激の起こることがない通気性粘着テープの製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の通気性粘着テー
プの製造方法は、不織布からなる支持体の片面に粘着剤
層を形成した後、この粘着剤層を加圧することを特徴と
する。
【0010】上記支持体に使用される不織布は、目付け
が小さくなると目が粗くなって粘着剤が反対側にしみ出
し、大きくなると目が緻密になって粘着剤を十分に含浸
することができなくなると共に柔軟性が損なわれるの
で、目付け20〜500g/m 2 に限定される。
【0011】上記支持体に使用される不織布の素材とし
ては、粘着テープの性能を損なわず、熱融着性を有する
ものであれば特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエステル、ポリオレフィン、酢酸ビ
ニル−塩化ビニル共重合体、ポリアミド、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、レーヨン等が挙げられる。
【0012】上記不織布のうち、薬剤非移行性、耐薬品
性、耐湿性、寸法安定性、染色性、価格等の点から、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、レーヨン等を素材とするものが好ましい。
【0013】上記粘着剤層に使用される粘着剤は、溶融
粘度が小さくなると不織布に含浸する際に流動性が過剰
になって不織布の反対側にしみ出したり、十分な粘着性
が得られなくなる上に、保存中に粘着剤層が流動して支
持体の眼を閉塞し、溶融粘度が大きくなると、流動性が
不足して不織布に十分に含浸させることができず、所定
の通気度を得るのが難しくなるので、140℃における
溶融粘度は1,500〜30,000cpsに限定さ
れ、好ましくは2,500〜15,000cpsであ
る。
【0014】上記粘着剤層に使用される粘着剤として
は、溶融粘度が上記範囲にあり、常温で感圧接着性を示
すものであれば特に限定されず、例えば、ホットメルト
系、ゴム系等の粘着剤が挙げられる。
【0015】上記ホットメルト系粘着剤としては、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、変性エチレン−
酢酸ビニル系共重合体、ポリエステルをベースポリマー
とするものが好ましい。
【0016】上記ゴム系粘着剤としては、例えば、天然
ゴム、合成ゴム、ゴム弾性体などのベースポリマーと粘
着付与樹脂からなるものが好ましい。
【0017】上記合成ゴムとしてはスチレン−イソプレ
ンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体等のスチレン−イソプレン系ブロック
共重合体;スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体等のスチレン−ブタジエン系ブロック共重合体が挙げ
られる。
【0018】上記ゴム弾性体としては、ポリイソプレ
ン、ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等が挙げられる。
【0019】上記粘着付与樹脂としては、ロジン系樹
脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油
系樹脂、テルペン−フェノール樹脂等が挙げられる。
【0020】ゴム系粘着剤組成物中、粘着付与樹脂の量
が少なくなると内部凝集力が高くなって粘着力が不足
し、多くなると内部凝集力が低下し凝集破壊を起こすの
でベースポリマー100重量部に対して20〜200重
量部が好ましい。
【0021】上記ゴム系粘着剤組成物には、必要に応じ
て、液状ポリブテン、鉱油、ラノリン、液状ポリイソプ
レン、液状ポリアクリレート等の軟化剤;酸化チタン等
の充填剤;ブチルヒドロキシルトルエン等の老化防止剤
等が添加されてもよい。
【0022】上記粘着テープの粘着剤層には、治療を目
的として、各種の薬物が含有されてもよい。薬剤として
は、皮膚を透過するものであれば特に制限はなく、例え
ば、非ステロイド系解熱消炎鎮痛剤、ステロイド系抗炎
症剤、血管拡張剤、高血圧・不整脈剤、血圧降下剤、鎮
咳去炎剤、抗腫瘍剤、局所麻酔剤、ホルモン剤、喘息・
鼻アレルギー治療剤、抗ヒスタミン剤、抗凝血剤、鎮痙
剤、脳循環・代謝改善剤、抗うつ・抗不安剤、ビタミン
D製剤、血糖降下剤、抗潰瘍剤、睡眠剤、筋弛緩剤、構
成物質等が挙げられる。
【0023】上記非ステロイド系解熱消炎鎮痛剤として
は、インドメタシン、ケトプロフェン、アスピリン、ア
セトアミノフェノン、ジクロフェナックナトリウム、イ
ブプロフェン、スリンダック、ナプロキセン、フェルフ
ェナム酸、イブフェナック、フェンブフェン、アルクロ
フェナック、フェニルブタゾン、メフェナム酸、ベンザ
ダック、ピロキシカム、フルルビプロフェン、ペンタゾ
シン、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール
等があげられる。
【0024】上記ステロイド系抗炎症剤としては、例え
ば、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、フルオシノロ
ンアセトニド、フルドロキシコルチド、メチルプレドニ
ゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、トリアムシノロンアセ
トニド、デキサメタゾン、酢酸ベタメサゾン、吉草酸ジ
フルコルトロン、プロピオン酸クロベタゾール、フルオ
シノニド等があげられる。
【0025】上記血管拡張剤としては、例えば、ジルチ
アゼム、塩酸ジルチアゼム、ベラパミル、四硝酸ペンタ
エリスリトール、ジピリダモール、硝酸イソソルビド、
ニフェジピン、ニトログリセリン等があげられる。
【0026】上記高血圧・不整脈剤としては、例えば、
プロパノール、アテノロール、ピンドロール、硫酸キニ
ジン、アジマリン、塩酸アルプレノール、酒石酸メトプ
ロロール、ナドロール、マレイン酸チモロール、ジソピ
ラミド等があげられる。
【0027】上記血圧降下剤としては、例えば、塩酸ク
ロニジン、カプトプリル、塩酸プラゾシン、硫酸ペンブ
トロール、酢酸グアナベンズ、塩酸グアンファンシン、
塩酸ブナゾシン、マレイン酸エランブリル、塩酸アロチ
ノール、塩酸ブニトロロール等があげられる。
【0028】上記鎮咳去炎剤としては、例えば、塩酸プ
ロカテロール、硫酸テルブタリン、臭化水素酸フェノテ
ロール、塩酸ツロブテロール、塩酸アンブロキソール、
塩酸ピルブテロール、塩酸マブテロール、塩酸クレンブ
テロール、塩酸トリメトキノール、フマル酸フォルモテ
ロール等があげられる。
【0029】上記抗腫瘍剤としては、例えば、5−フル
オロシウラシル、1−(2−テトラヒドロフリル)−5
−フルオロシウラシル、マイトマイシンC等が挙げら
れ、上記麻酔剤としては、ベンゾカイン、プロカイン、
リドカイン、テトラカイン等が挙げられる。
【0030】上記ホルモン剤としては、例えば、エスト
ロゲン、エストラジオール、テストステロン、プロゲス
テロン、プロスタグランジン等のステロイドホルモン類
や、インスリン等のペプチドホルモン類等が挙げられ
る。
【0031】上記喘息・鼻アレルギー治療剤としては、
例えば、フマル酸ケトチフェン、塩酸アゼラスチン、ク
ロモグリル酸ナトリウム等が挙げられ、上記抗ヒスタミ
ン剤としては、例えば、塩酸シクロヘプタジン、塩酸ジ
フェンヒドラミン、フェンベンザミン、メキタジン等が
挙げられる。
【0032】上記抗凝血剤としては、例えば、ヘパリン
等が挙げられ、上記鎮痙剤としては、例えば、スコポラ
ミン、クロフルペロール等が挙げられる。
【0033】上記脳循環・代謝改善剤としては、例え
ば、ビンポセチン、塩酸フルナリジン、塩酸ニカルジピ
ン、フマル酸ブロビンカミン、メシル酸ジヒドロエルゴ
トキシン、酒石酸イフェンプロジル、塩酸イソクスプリ
ン等が挙げられる。
【0034】上記抗うつ・抗不安剤としては、例えば、
塩酸マプロチリン、エチゾラム、ジアゼパム、ブロマゼ
パム、塩酸アミトリプチリン、塩酸ミアンセリン等が挙
げられ、ビタミンD製剤としては、例えば、アルファカ
ルシドール、エルゴカルシフェロール等が挙げられる。
【0035】上記血糖降下剤としては、例えば、グリベ
ンクラミド、グリクラジドなどが挙げられ、抗潰瘍剤と
しては、例えば、リンゴ酸クレボブリド、ファモチジ
ン、臭化グリコピロニウム等が挙げられる。
【0036】上記睡眠剤としては、例えば、フェノバル
ビタール、アモバルビタール等が挙げられ、上記筋弛緩
剤としては、例えば、エペリゾン、塩酸エペリゾン等が
挙げられ、上記抗生物質としては、例えば、テトラサイ
クリン、クロラムフェニコール等が挙げられる。
【0037】上記薬物の粘着剤層における含有量は、薬
物の種類や経皮吸収製剤等により異なるが、少なくなる
と薬効が発現せず、多くなると薬物が粘着剤層中に析出
したり、常温での粘着剤層の接着性が不足するので、通
常1〜50重量%が好ましい。
【0038】上記粘着剤層には、薬物の放出性や保存安
定性等を高めるために、上記以外の添加剤が添加されて
もよい。
【0039】上記支持体に粘着剤層を形成する方法とし
ては、通常の粘着テープの製造方法で使用されているホ
ットメルト塗工法等が挙げられる。上記ホットメルト塗
工法としては、加熱溶融させたベースポリマーに薬物、
添加剤等を均一に混合して粘着剤溶融液を、図1に示す
ように、塗布装置2により剥離紙1の片面に均一な厚さ
となるように塗布して、粘着剤層3を形成する方法が挙
げられる。
【0040】次いで、この粘着剤層3上に不織布4を密
着させて、所定の温度に加熱された一対のラミネートロ
ール5によって加圧することにより、不織布4に粘着剤
を含浸する。上記加圧工程において、粘着剤層3は不織
布4中に含浸され、粘着剤層中に微細な通気孔が形成さ
れる。
【0041】上記ホットメルト塗工法において、加熱さ
れたラミネートロール5によって加圧する工程の前に、
常温のラミネートロール6によって積層する工程を設け
てもよく、さらに、粘着剤層3の流動性を高めるため
に、一対の予熱ロール7により予備加熱してもよい。
【0042】上記加圧工程は、図1に示すように連続的
に行ってもよく、不織布と粘着剤層の積層体を所定の大
きさに打ち抜き、この積層体を1枚ずつ加圧して粘着剤
を不織布に含浸してもよい。加圧工程を連続的に行う場
合の速度は0.2〜20m/分が好ましい。
【0043】上記加圧工程における加熱温度及び圧力が
低くなると、粘着剤が十分に流動しないため不織布への
含浸が十分に行われず、高くなると粘着剤が過度に含浸
されて粘着剤が不織布の反対側へしみ出すので、加熱温
度は40〜250℃、好ましくは50〜150℃であ
り、圧力は0.1〜5kg/cm2 である。
【0044】また、上記粘着剤層の厚さは、使用目的、
不織布の目付けににより異なるが、薄くなると不織布に
含浸するのが難しくなり、厚くなると粘着剤層を不織布
に含浸した時に通気孔が形成されなくなるので、20〜
500μmが好ましい。
【0045】上記粘着剤層の保護を目的として、粘着剤
層に剥離紙が積層されてもよい。この剥離紙としては、
例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム表面をシ
リコン処理したものや、紙とポリエチレンの積層体のポ
リエチレン面をシリコン処理したものが挙げられ、剥離
紙の厚さは1,000μm以下、20〜200μmが好
ましい。
【0046】本発明により得られる通気性粘着テープの
通気度は、小さくなると通気性が不足して皮膚刺激の低
減や発汗時の貼付性向上効果が得られず、大きくなると
粘着力が不足するので、0.2〜300秒が好ましい。
尚、通気度はJIS P8117によって測定された値
であり、100ccの空気が645mm2 の面積の試料
を通過するのに要する時間で表される。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1) 〔ゴム系粘着剤及び薬物含有粘着剤の調製〕スチレン−
イソプレン−スチレン(以下SISという)ブロック共
重合体(シェル化学社製「カリフレックスTR110
7」)10重量部、ポリブテン(日本石油社製、平均分
子量1350)5重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂(荒
川化学社製「アルコンP90」)36.5重量部、流動
パラフィン48.5重量部及びブチルヒドロキシトルエ
ン0.6重量部を混合槽内に入れ、窒素置換下で150
℃に加熱し溶解、混合して、140℃における溶融粘度
が2,900cPのゴム系粘着剤を得た。このゴム系粘
着剤を97.35重量部、クロタミトン2重量部、l−
メントール0.15重量部及びケトプロフェン0.5重
量部を混合槽内に入れ、窒素置換下で120℃に加熱し
溶解、混合して薬物含有粘着剤を得た。
【0048】〔通気性粘着テープの調製〕厚さ25μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムの片面をシリコ
ン離型処理した剥離紙上に、上記薬物含有粘着剤をホッ
トメルトコーター(メルテックス社製)により、厚さが
50μmとなるように均一に塗布して粘着剤層を形成し
た後、この粘着剤層を目付け60g/m2 のポリエステ
ル・ポリオレフィン不織布(日本バイリーン社製「ED
−6」)の片面に密着して、65℃、圧力1kg/cm
2 、速度2m/分で加圧、含浸した後、冷却して通気性
粘着テープを得た。
【0049】(実施例2)SIS共重合体16重量部、
ポリブテン5重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂36.5
重量部、流動パラフィン42.5重量部及びブチルヒド
ロキシトルエン0.6重量部を使用したこと以外は、実
施例1と同様にしてゴム系粘着剤を得た。次いで、ケト
プロフェンに代えてインドメタシン0.5重量部を使用
したこと以外は、実施例1と同様にして、薬物含有粘着
剤層を得た後、加圧時の温度を70℃としたこと以外
は、実施例1と同様にして通気性粘着テープを得た。
【0050】(実施例3)SIS共重合体32重量部、
ポリブテン5重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂36.5
重量部、流動パラフィン26.5重量部及びブチルヒド
ロキシトルエン0.6重量部を使用したこと以外は、実
施例1と同様にしてゴム系粘着剤を得た。次いで、ケト
プロフェンに代えてフルルビプロフェン0.5重量部を
使用したこと以外は、実施例1と同様にして、薬物含有
粘着剤層を得た後、加圧時の温度を75℃としたこと以
外は、実施例1と同様にして通気性粘着テープを得た。
【0051】(実施例4)薬物含有粘着剤層の厚さが2
00μmとなるようにPETフィルム上に均一に延展
し、目付け100g/m2 のポリエステル不織布(日本
バイリーン社製「EL−5500」)の片面に密着させ
た後、圧力2kg/m2 で加圧したこと以外は、実施例
2と同様にして、通気性粘着テープを得た。
【0052】(実施例5)インドメタシンに代えてアス
ピリン0.5重量部を含有する薬物含有粘着剤を薬物含
有粘着剤層の厚さが400μmとなるようにPETフィ
ルム上に均一に延展し、目付け400g/m2 のポリオ
レフィン不織布(日本バイリーン社製「ED−300
M」)の片面に密着させた後、温度120℃、圧力2k
g/m2 で加圧したこと以外は、実施例2と同様にし
て、通気性粘着テープを得た。
【0053】(比較例1)SIS共重合体6重量部、ポ
リブテン5重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂36.5重
量部、流動パラフィン52.5重量部及びブチルヒドロ
キシトルエン0.6重量部を使用したこと以外は、実施
例1と同様にしてゴム系粘着剤を得た。このゴム系粘着
剤より、実施例1と同様にして通気性粘着テープを得
た。
【0054】(比較例2)SIS共重合体51重量部、
ポリブテン5重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂36.5
重量部、流動パラフィン7.5重量部及びブチルヒドロ
キシトルエン0.6重量部を使用したこと以外は、実施
例1と同様にしてゴム系粘着剤を得た。このゴム系粘着
剤より、実施例1と同様にして通気性粘着テープを得
た。
【0055】(比較例3)薬物含有粘着剤層の厚さが1
0μmとなるようにPETフィルム上に均一に延展し、
目付け15g/m2 のレーヨン・ポリオレフィン不織布
(日本バイリーン社製「UD−9525」)の片面に密
着させた後、圧力0.2kg/m2 で加圧したこと以外
は、実施例2と同様にして、通気性粘着テープを得た。
【0056】(比較例4)薬物含有粘着剤層の厚さが6
00μmとなるようにPETフィルム上に均一に延展
し、目付け550g/m2 のポリエステル不織布(日本
バイリーン社製「HP−55H」)の片面に密着させた
後、圧力4kg/m2 で加圧したこと以外は、実施例5
と同様にして、通気性粘着テープを得た。
【0057】〔薬剤含有粘着剤及び通気性粘着テープの
評価〕上記実施例及び比較例で得られた薬剤含有粘着剤
及び通気性粘着テープにつき、下記の評価を行いその結
果を表1に示した。 (1)溶融粘度 薬剤含有粘着剤の140℃における溶融粘度をB型粘度
計により測定した。 (2)ヒト皮膚刺激性試験 上記通気性粘着テープ(2.5×2.5cm2 )の剥離
紙を除去し、成人男子5名の評価者の胸部に30分、2
4時間及び48時間貼付した後剥離し、貼付部位の蒸れ
とかぶれを目視により観察し、下記の評価基準によって
判定し、5名の平均点を求めた。 <蒸れの評価基準> 0・・・皮膚に全く蒸れが認められなかった。 1・・・皮膚に僅かに蒸れが認められた。 2・・・皮膚に明らかに蒸れが認められた。 3・・・皮膚がふやけていた。 4・・・皮膚に汗が浮いていた。 <かぶれの評価基準> 0・・・皮膚に紅斑が全く認められなかった。 1・・・皮膚に軽度の紅斑が認められた。 2・・・皮膚に明らかな紅斑が認められた。 3・・・皮膚に中程度の紅斑が認められた。 4・・・皮膚に深紅色の強い紅斑が認められた。
【0058】(3)通気性試験 JIS P8117に基づき、 デンソーメーター通気
時間(100ccの空気が6.45mm2 の通気性粘着
テープを通過する時間)を測定した。 (4)粘着性試験 上記通気性粘着テープ(2.5×2.5cm2 )の剥離
紙を除去し、成人男子5名の評価者の胸部に貼付した後
剥離し、剥離時の抵抗力及び剥離後の皮膚への糊残りに
つき、下記の評価基準によって判定した。 <評価基準> ○・・・剥離時に十分な抵抗力があり、皮膚が引張られ
る感じがある。 △・・・剥離時の抵抗力が不十分であり、皮膚が引張ら
れる感じがない。 ×・・・剥離時の抵抗力が殆どない。 (5)ヒト皮膚移行性試験 上記通気性粘着テープ(2.5×2.5cm2 )の剥離
紙を除去し、成人男子5名の評価者の胸部に48時間貼
付した後剥離し、剥離した通気性粘着テープの薬物残量
と貼付前の薬物含有量との差から、ヒト皮膚移行性を評
価した。尚、薬物含有量は、通気性粘着テープ(2.5
×2.5cm2 )を一定量のジフェニルを含むテトラヒ
ドロフラン30ミリリットルで抽出処理した後、この上
清を採取し、高速液体クロマトグラフィーを用いて内部
標準法により求めた。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の通気性粘着テ−プの製造方法
は、上述の通りであり、得られた通気性粘着テ−プは十
分な通気性を有し、夏場などの発汗時にも皮膚の蒸れや
かぶれ等の皮膚刺激を起こさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で粘着剤塗布装置の一例を示す概要図で
ある。
【符号の説明】
1 剥離紙 2 塗布装置 3 粘着剤層 4 不織布 5 ラミネートロール 6 ラミネートロール 7 予熱ロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の片面に粘着剤層を有する通気性粘
    着テープの製造方法であって、目付け20〜500g/
    2 の不織布からなる支持体の片面に、140℃におけ
    る溶融粘度が1,500〜30,000cpsの粘着剤
    を塗布して粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を温度4
    0〜250℃及び圧力0.1〜5kg/cm2 で加圧す
    ることを特徴とする通気性粘着テープの製造方法。
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