JPH08225448A - 局所麻酔用経皮吸収テープ - Google Patents

局所麻酔用経皮吸収テープ

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JPH08225448A
JPH08225448A JP7034989A JP3498995A JPH08225448A JP H08225448 A JPH08225448 A JP H08225448A JP 7034989 A JP7034989 A JP 7034989A JP 3498995 A JP3498995 A JP 3498995A JP H08225448 A JPH08225448 A JP H08225448A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
lidocaine
amount
weight
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Withdrawn
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JP7034989A
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English (en)
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Yuji Setoguchi
雄二 瀬戸口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】麻酔効果を発現させるのに十分な量のリドカイ
ンが粘着剤中に完全に相溶した状態で含有されるので、
適用部位に貼付した際に局所麻酔剤が即時的に経皮吸収
され短時間に局所麻酔効果を発現させる局所麻酔用経皮
吸収テープを提供する。 【構成】支持体上に、ゴム系粘着剤、局所麻酔剤である
リドカインならびに、ミリスチン酸イソプロピル、パル
ミチン酸イソプロピル及びクロタミトンからなる群より
選ばれる少なくとも1種以上の経皮吸収助剤(I)を含
有する粘着剤組成物から粘着剤層が形成され、局所麻酔
剤であるリドカインの未溶解量(A)と溶解量(B)と
の比、A/B=0.1〜2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、局所麻酔用経皮吸収テ
ープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体表又は膜を通しての透過によっ
て、抗菌性を有する麻酔薬を投与するために、体表又は
膜に貼付する経皮吸収製剤として次の提案がなされてい
る。 (1)局所麻酔薬が全体に分散している自己接着性マト
リックスと、このマトリックスの皮膚遠離面の背後に配
置されたバッキングから構成される医用デバイス(特開
平1−299215号公報)。 (2)柔軟な担持体と、該担持体上に設けられた局所麻
酔薬を40〜65重量%含有する感圧接着剤層からな
り、該感圧接着剤層中に含有されている局所麻酔薬の未
溶解量(Ac)と溶解量(As)との比、Ac/As=
0.1〜1.8である経皮吸収製剤(特開平4−208
229号公報)。
【0003】しかしながら、上記(1)及び(2)のい
ずれにおいても、粘着剤中に未溶解の薬物が分散してい
るため、皮膚に貼付後30〜60分を経過しなければ局
所麻酔効果が発現しないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、麻酔効果を
発現させるのに十分な量のリドカインが粘着剤中に完全
に相溶した状態で含有されるので、適用部位に貼付した
際に局所麻酔剤が即時的に経皮吸収され短時間に局所麻
酔効果を発現させる局所麻酔用経皮吸収テープを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の局所麻酔用経皮
吸収テープは、支持体上に粘着剤層が形成されたもので
あり、該粘着剤層は、ゴム系粘着剤、リドカイン及び経
皮吸収助剤(I)を含有する粘着剤組成物から形成され
る。
【0006】上記支持体としては、樹脂フィルムが好適
に使用され、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチ
レン;ポリプロピレン;ポリアミド;ポリウレタン;ポ
リビニルアルコール;ポリブタジエン;ポリブテン;ポ
リイソプレン;シリコーン樹脂;可塑化ポリ塩化ビニ
ル、ポリウレン系可塑化ポリ塩化ビニル、可塑化(酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合体)等の塩化ビニル系樹脂;
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体、エチレン−メクリル酸メチル共重合体等のエ
チレン系共重合体の他、(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−エチレン−ブタジエンゴム−スチレンブ
ロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セル
ロース、エチルセルロース等をベースポリマーとするも
のが挙げられ、これらは単独で使用されてもよく、2種
以上が併用されてもよい。また、上記樹脂フィルムは単
独で使用されてもよく、二種以上が積層されて使用され
てもよい。
【0007】上記樹脂フィルムの厚さは、10〜500
μmが好ましく、より好ましくは25〜100μmであ
る。
【0008】上記粘着剤層に用いられる粘着剤としては
ゴム系粘着剤が挙げられる。上記ゴム系粘着剤として
は、スチレン−イソプレン−スチレン(以下SISとい
う)ブロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ポ
リブテン、ポリイソプレン、ブチルゴム、天然ゴム等の
ゴム系重合体をベースとするものが好適に用いられる。
【0009】上記ゴム系粘着剤には、必要に応じて、脂
環族炭化水素樹脂が添加されてもよい。脂環族炭化水素
樹脂は粘着力を調節する働きがあり、平均分子量600
〜800、軟化点80〜120℃のものが好ましい。
【0010】上記ゴム系粘着剤には、さらに必要に応じ
て、粘着付与剤、液状ゴム、軟化剤、酸化防止剤が添加
されてもよい。
【0011】また、上記ゴム系粘着剤が柔軟になり過ぎ
る場合は充填剤が添加されてもよい。このような充填剤
としては、例えば、カオリン、酸化チタン、タルク、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸塩、珪酸、アル
ミニウム水和物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等が挙
げられる。
【0012】上記ゴム系粘着剤は、溶剤型、エマルジョ
ン型、ホットメルト型のいずれもの形態が使用可能であ
る。
【0013】上記リドカインは、局所麻酔剤として使用
される。上記粘着剤組成物中、リドカインの量は少なく
なると十分な麻酔効果が得られず、多くなると結晶とし
て析出するので、ゴム系粘着剤100重量部に対して1
0〜100重量部に限定され、好ましくは20〜90重
量部である。
【0014】上記経皮吸収助剤(I)としては、ミリス
チン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル及びク
ロタミトンからなる群より選ばれる少なくとも1種以上
が使用される。上記粘着剤組成物中、経皮吸収助剤
(I)の量は少なくなると十分な経皮吸収性が得られい
上に、粘着剤中でリドカインの結晶が析出し、多くなる
と粘着剤層が柔らかくなり過ぎ形状を保つことが難しく
なるので、ゴム系粘着剤100重量部に対して5〜15
0重量部に限定され、好ましくは10〜140重量部で
ある。
【0015】上記粘着剤組成物において、リドカインの
未溶解量(A)と溶解量(B)との比A/Bは、0.1
〜2に制限される。この比A/Bが、0.1 未満で
は、粘着剤層に溶解するリドカインの量が多くなるた
め、経皮吸収テープ剥離時に糸引きや糊残りが生じ、2
を超えるとリドカインの未溶解量が多くなるため粘着剤
層の粘着性が低下する。
【0016】本発明において、上記重量部の経皮吸収助
剤(I)を使用することにより、粘着剤組成物中のリド
カインを完全に相溶することができる。
【0017】次に、本発明2の経皮吸収テープについて
説明する。本発明2では、本発明で使用される粘着剤組
成物に、さらに、経皮吸収助剤(II)としてラウリン酸
ジエタノールアミド、乳酸、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン
酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンからなる群より
選ばれる少なくとも1種以上が添加される。
【0018】上記経皮吸収助剤(II)の量は少なくなる
と十分な経皮吸収効果が得られず、多くなると経皮吸収
効果がそれ以上期待できないばかりか粘着剤層が柔らか
くなり過ぎて糊残りを起こすので、ゴム系粘着剤100
重量部に対して0.1〜50重量部に限定される。
【0019】本発明及び本発明2で使用される粘着剤組
成物には、局所麻酔剤の即効性を一層向上させるため
に、さらに必要に応じて、脂肪酸エステル(一価アルコ
ールエステル、多価アルコールエステル、環状多価アル
コールエステル、その他のエステル)、有機酸、界面活
性剤(非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、
カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤)等が添加され
てもよい。
【0020】上記脂肪酸一価アルコールエステルとして
は、例えば、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸メチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチ
ル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オリ
ーブオレイン酸エチル、ミリスチン酸ミリスチル、イソ
クタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、アジ
ピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸セチル、パルミチ
ン酸レチノール、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチ
ル、カプロン酸メチル、パルミチン酸メチル等が挙げら
れる。
【0021】上記脂肪酸多価アルコールエステルとして
は、例えば、モノオレイン酸グリセリン、モノカプリン
酸グリセリン、ジオレイン酸グリセリン、モノステアリ
ン酸プロピレングリコール、デカオレイン酸デカグリセ
リン等が挙げられる。
【0022】上記脂肪酸環状多価アルコールエステルと
しては、例えば、モノステアリン酸ソルビタン、モノラ
ウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリ
オレイン酸ソルビタン、パルミチン酸アスコルビル等が
挙げられる。
【0023】上記以外の脂肪酸エステルとしては、例え
ば、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、没食子酸n−プロピ
ル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、
安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキ
シ安息香酸ドデシル等が挙げられる。
【0024】上記有機酸としては、例えば、オレイン
酸、パルミチン酸、コハク酸、ミリスチン酸、ウンデシ
レン酸、パラオキシ安息香酸等が挙げられる。
【0025】上記非イオン系界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンセスキオレート、グリセリンモノス
テアレート、デカグリセリルモノラウレート、ヘキサグ
リセリンポリリシノレート、ポリオキシエチレン(9)
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ラウリル
エーテル、ポリオキシエチレン(4,2)ラウリルエー
テル、ポリオキシエチレン(5)ノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(7,5)ノニルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレン(10)オイレルアミン、
ポリオキシ(5)オレイルアミン、ポリオキシ(5)オ
レイン酸アミド、ポリオキシエチレン(2)モノラウレ
ート等が挙げられる。
【0026】上記アニオン系界面活性剤としては、例え
ば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、
ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリ
ウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ジ−2−エチ
ルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レン(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレン(4)ラウリルエーテルリン酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテルリン酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレン(8)オイレルエーテル
リン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0027】上記カチオン系界面活性剤としては、例え
ば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジス
テアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等が
挙げられる。
【0028】上記両性界面活性剤としては、例えば、ラ
ウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N
−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ニウムベタイン等が挙げられる。
【0029】上記以外のものとして、ラウロイルジエタ
ノールアミドも使用可能である。
【0030】本発明及び本発明2の経皮吸収テープを調
製する方法としては、粘着テープと同様な方法が採用可
能であり、例えば、溶剤塗工法、ホットメルト塗工法が
挙げられる。上記溶剤塗工法としては、粘着剤組成物を
調製し、これを直接支持体上に塗工、乾燥する方法が挙
げられる。また、上記粘着剤組成物を一旦剥離紙上に塗
工、乾燥した後、剥離して支持体に転写密着させる方法
も使用可能である。
【0031】上記ホットメルト塗工法としては、粘着剤
組成物を加熱溶融し、これを直接支持体上に塗工、乾燥
する方法が挙げられる。また、ホットメルト塗工法で
は、上記粘着剤組成物を加熱溶融して一旦剥離紙上に塗
工、乾燥した後、剥離して支持体に転写密着させる方法
も使用可能である。
【0032】上記剥離紙は粘着剤層の保護を目的として
使用され、例えば、ポリエチレンコート上質紙、ポリオ
レフィンコートグラシン紙、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETという)フィルム、ポリプロピレンフィ
ルムなどの片面をシリコン処理したものが使用可能であ
る。
【0033】上記粘着剤層の厚さは、20〜300μm
が好ましい。
【0034】上記局所麻酔用経皮吸収テープの形状は、
シート状、帯状、円形、楕円形、菱形等自由に選択でき
る。
【0035】
【作用】本発明の局所麻酔用経皮吸収テープは、粘着剤
組成物中にミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル及びクロタミトンからなる群より選ばれる1
種以上を経皮吸収助剤(I)及び可塑剤として用いると
共に、局所麻酔剤であるリドカインを未溶解量(A)と
溶解量(B)の比、A/B=0.1〜2となるように添
加することにより、粘着剤層中に未溶解状態と溶解状態
のリドカインが存在する。この経皮吸収テープを適用部
位に貼付した際に、まず溶解状態のリドカインが経皮吸
収されてその量が減少するが、未溶解状態のリドカイン
が粘着剤層に溶解することにより、粘着剤には常に一定
濃度で溶解状態のリドカインが存在するため、リドカイ
ンが急速に経皮吸収され、局所麻酔効果が短時間に得ら
れる。
【0036】本発明2の局所麻酔用経皮吸収テープは、
本発明の粘着剤組成物に、さらにラウリン酸ジエタノー
ルアミド、乳酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリ
ウム及びラウロイルサルコシンからなる群より選ばれる
1種以上の経皮吸収助剤(II)が添加されることによ
り、リドカインの皮膚透過性が一層向上する。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜15)SISブロック共重合体と脂環族系
炭化水素樹脂の合計100重量部及び表1〜表3に示し
た所定量の経皮吸収助剤(I)を加えて115℃で5時
間加熱混合した後、さらに表1〜表3に示した所定量の
経皮吸収助剤(II)、リドカイン及び充填剤を加えて混
合し粘着剤組成物を調製した。上記粘着剤組成物を厚さ
100μmのシリコン離型処理したPETフィルム上に
乾燥後の厚さが70μmとなるように塗工、乾燥し、室
温に冷却した後、厚さ100μmの軟質塩化ビニルフィ
ルム上に転写して局所麻酔用経皮吸収テープを得た。
尚、経皮吸収助剤のうち、ラウロイルサルコシン、ラウ
リン酸ジエタノールアミド、ポリキシエチレンラウリル
エーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(9)
ラウリルエーテル、乳酸及び充填剤は、リドカインの添
加時に加えた。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】(比較例1〜5)SISブロック共重合体
及び脂環族系炭化水素樹脂の合計100重量部ならびに
表4に示した所定量の経皮吸収助剤を加えて115℃で
5時間加熱混合した後、さらに表4に示した所定量のリ
ドカインを混合して粘着剤組成物を調製した。上記粘着
剤組成物より、実施例1と同様にして、局所麻酔用経皮
吸収テープを得た。
【0042】
【表4】
【0043】尚、表1〜表4で使用した各成分は次の通
りである。 ・SISブロック共重合体:シェル化学社製「カリフレ
ックスTR1107」スチレン含有量14重量%、平均
分子量125,000 ・脂環族系炭化水素樹脂:荒川化学社製「アルコンP9
0」、平均分子量630、軟化点90℃(表中、炭化水
素樹脂で示した) ・ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウ
ム:日光ケミカルズ社製 ・ポリオキシエチレン(8)ラウリルエーテル:日光ケ
ミカルズ社製
【0044】〔局所麻酔用経皮吸収テープの性能評価〕
上記実施例及び比較例で得られた局所麻酔用経皮吸収テ
ープにつき下記の性能評価を行い、その結果を表5及び
表6に示した。 (1)麻酔効果 局所麻酔用経皮吸収テープを3.17cm×3.17c
m(面積10cm2 )に打ち抜き、4週令のHartl
ey系雄モルモットの毛刈りした背部に一定時間(1
0、20及び30分間貼付した後、マンドリン線で1回
刺激して皮膚の収縮反応の有無を観察し、次の判定基準
に従って麻酔効果を判定した。尚、麻酔効果の判定はサ
ンプル数n=3で行った。 〈判定基準〉 0点:3匹とも皮膚の収縮反応が見られなかった。 1点:3匹のうち1匹に皮膚の収縮反応が見られた。 2点:3匹のうち2匹に皮膚の収縮反応が見られた。 3点:3匹のすべてに皮膚の収縮反応が見られた。 尚、麻酔効果がある場合は皮膚の収縮反応が見られな
い。
【0045】(2)皮膚接着性 局所麻酔用経皮吸収テープを3.17cm×3.17c
m(面積10cm2 )に打ち抜き、4週令のHartl
ey系雄モルモットの毛刈りした背部に30分間貼付
し、皮膚からの剥離の有無を肉眼で観察した。
【0046】(3)皮膚への糊残り (2)の皮膚接着性において、30分間貼付後に剥離
し、皮膚上での糊残りの有無を肉眼で観察した。
【0047】(4)結晶析出 局所麻酔用経皮吸収テープ調製後24時間経過してか
ら、顕微鏡で粘着剤層におけるリドカインの結晶析出の
有無を観察した。
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【発明の効果】本発明及び本発明2の局所麻酔用経皮吸
収テープは、上述の通りであり、適用部位に貼付後局所
麻酔剤であるリドカインが急速に経皮吸収され、局所麻
酔効果を短時間に発現する。従って、静脈留置針処置を
行う際の局所や硬膜・腰椎穿刺や関節穿刺、皮膚小手術
前の局所麻酔に利用でき、患者の痛みを大きくし軽減
し、多くの臨床応用を可能にする。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/12 A61K 47/12 E 47/14 47/14 E 47/16 47/16 E 47/34 47/34 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ゴム系粘着剤100重量部、
    局所麻酔剤であるリドカイン10〜100重量部ならび
    に、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
    ピル及びクロタミトンからなる群より選ばれる少なくと
    も1種以上の経皮吸収助剤(I)5〜150重量部を含
    有する粘着剤組成物から粘着剤層が形成され、局所麻酔
    剤であるリドカインの未溶解量(A)と溶解量(B)と
    の比、A/B=0.1〜2であることを特徴とする局所
    麻酔用経皮吸収テープ。
  2. 【請求項2】請求項1で使用される粘着剤組成物に、さ
    らにラウリン酸ジエタノールアミド、乳酸、ポリオキシ
    エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリ
    ルエーテルリン酸ナトリウム及びラウロイルサルコシン
    からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の経皮吸収
    助剤(II)0.1〜50重量部が添加されていることを
    特徴とする局所麻酔用経皮吸収テープ。
JP7034989A 1995-02-23 1995-02-23 局所麻酔用経皮吸収テープ Withdrawn JPH08225448A (ja)

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