JP2568778Y2 - 車両用回転シート - Google Patents

車両用回転シート

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JP2568778Y2
JP2568778Y2 JP78192U JP78192U JP2568778Y2 JP 2568778 Y2 JP2568778 Y2 JP 2568778Y2 JP 78192 U JP78192 U JP 78192U JP 78192 U JP78192 U JP 78192U JP 2568778 Y2 JP2568778 Y2 JP 2568778Y2
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理 濱村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用回転シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用回転シートの一形式として、特開
昭62−181931号公報には 車体フロアに固定し
たロアレールと、同レールに前後方向へ摺動可能に組付
けたアッパレールからなるシートトラック、アッパレー
ルに固定したロアベース、このロアベースに回転軸を介
して回転可能に組付けアッパベース、アッパベースに固
定したシート本体、及びアッパベースに設けた係止片が
離脱可能に当接して同ベースの回転角度を制限するスト
ッパを有し、一端を前記回動軸に回動可能に組付けると
ともに、他端をロアレールに設けたキッカーに当接する
ようにスプリングにて付勢したアームを備えたシートが
開示されている。
【0003】かかる構成によれば、アッパレールがロア
レールに沿って前後方向へ摺動するので、シート本体の
前後位置を調整でき、かつアッパレールに固定したロア
ベースに対しアッパベースが回転するので、ドアを開い
て乗降する際、シート本体を車室外側方向へ回転させる
ことができる。しかして、アッパレールがロアレールに
沿って摺動すると、アームが前後方向へ回動するので、
アームに設けたストッパの位置がシートの前後位置に応
じて調整される。このストッパにアッパベースの係止片
が当接して同ベースの回転角度が制限されるので、シー
ト本体の回転角度がシート本体の前後位置に応じ、例え
ば最も後方に設置したときは30度、最も前方に設置し
たときは70度となるように制限できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の回転シ
ートによれば、シート本体を後方に設置したときは回転
角度が小さく制限されるので、降車する際、乗員の側部
がセンターピラー等のサイドメンバーに当たるといった
不都合を回避できる。しかし、シート本体の回転角度が
小さいと乗降には不便である。一方、シート本体を前方
に設置すれば、同本体の回転角度が大きくなるが、乗員
の脚部とインストルメントパネルの間のスペースが狭く
なるので、着座したままではシート本体を回転させるの
が困難になる。本考案はかかる問題点に鑑み、乗降動作
が容易な車両用回転シートを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る車両用シー
トは、車体フロアに固定したロアレールと、同レールに
前後方向へ摺動可能に組付けられスプリングにより前方
へ付勢したアッパレールを有する左右一対のシートトラ
ック、前記アッパレールを前記ロアレールに対し解除可
能にロックするシートトラックロック機構、車体フロア
に沿って回転可能に前記両アッパレールに組付けた回転
体、同回転体に固定したシート本体、前記回転体を前記
アッパレールに対し解除可能にロックする回転ロック機
構、前後方向に沿って延びる直線部と所要の曲率を有し
同直線部の途中から分岐する湾曲部からなる係合部を有
し、前記ロアレールに固着したガイドプレート、前記回
転体の回転中心から偏心した部位に固設され前記係合部
に摺動可能に係合した被係合部、及び前記回転体のロッ
クを解除したとき前記アッパレールのロックが解除され
るように前記回転体ロック機構と前記シートトラックロ
ック機構を連結するロック解除連動機構を備えたことを
特徴とする。
【0006】
【考案の作用・効果】上記構成からなる車両用回転シー
トにおいて、シート本体の前後位置を調整するにはシー
トトラックロック機構を操作してアッパレールのロック
を解除する。ロック解除に伴い、スプリングにて付勢さ
れているアッパレールがロアレールに沿って前方へ摺動
するので、回転体とシート本体が一体に前方へ摺動す
る。その際、回転体は回転ロック機構によるロックを解
除しない限り回転しないので、回転体に固設した被係合
部は係合部の直線部に沿って前方へ摺動する。そこで、
シート本体に力を加えて停止させ、またはスプリングに
抗して後方へ押し戻し、シートトラックロック機構の操
作を解除すればシート本体が所望の位置に設置される。
【0007】降車時にシート本体を回転させるには回転
ロック機構を操作して、回転体のロックを解除する。こ
れに伴い、ロック解除連動機構を介してシートトラック
ロック機構が作動し、アッパレールのロックが解除され
るので、アッパレール、回転対及びシート本体が一体に
なってスプリングの力で前方へ移動する。このとき、回
転体はロックが解除されているので、被係合部が係合部
の直線部の途中から湾曲部に進入し、回転体とシート本
体は前進しながら回転する。そして、被係合部が湾曲部
の終端に達するとシート本体は停止し、スプリングの力
で回転位置に保持される。一方、シート本体が所定位置
より前方に設定されており、そのため被係合部が湾曲部
より前方の直線部に係合しているときは、回転ロック機
構を操作して回転体とアッパレールのロックを解除して
も被係合部が直線部に沿って前方へ摺動するのみで、湾
曲部へは進入しないので、回転体及びこれと一体のシー
ト本体は前方へ移動するだけで回転しない。
【0008】しかして、本考案によれば、回転ロック機
構を操作すると、シート本体がスプリングの力で前方へ
移動しながら回転するので、格別シート本体の回転角度
を同本体の前後位置に合わせて制限しなくても、乗員の
側部がセンターピラー等のサイドメンバーに当たるとい
った不都合を回避できる。このためシート本体を大きく
回転させて乗降できるので、乗降動作が容易になる。ま
た、シート本体が所定位置より前方にあるときは、たと
え回転ロック機構を操作しても同本体が回転しないの
で、不用意にシート本体を回転させたとき脚部がインス
トルメントパネルに当たるのを防止でき、さらに、シー
ト本体はアッパレールを前方へ付勢するスプリングの力
で回転位置に保持されるので、乗降動作が容易になると
ともに乗降時の安全性が向上する。
【0009】
【実施例】以下に本考案を図面に基づき説明するに、図
1及び図2には本考案の一実施例に係る車両用回転シー
トの主要部が示されている。また、図3にはシート本体
の外観が示されている。
【0010】当該車両用回転シートは車体フロアに固定
したロアレール11,21と同レール11,21に前後
方向へ摺動可能に組付けたアッパレール12,22を有
する左右一対のシートトラック10,20、4隅に一体
に設けたブラケット31aを介して両アッパレール1
2,22に固着したロアフレーム31、ロアプレート3
2とアッパプレート33を介してロアフレーム31に回
転可能に組付けた回転プレート、回転プレート34に溶
接して固定したアッパフレーム35、アッパフレーム3
5に載置して固定したシート本体S、右側のシートトラ
ック10に設けられアッパレール12をロアレール11
にロックして前後方向の摺動を阻止するシートトラック
ロック機構40、及びアッパフレーム35に設けられ同
フレーム35をロアフレーム31にロックして回転を阻
止する回転ロック機構50を備えている。
【0011】ロアプレート32は環状段部32a、環状
段部32aの内周部に沿って等角度間隔で設けたネジ穴
32b、環状段部32aの内側に設けた半円形の開口3
2cを有し、ロアフレーム31に溶接して固定されてい
る。一方、回転プレート34にはロアプレート32の環
状段部32aに回転可能に嵌合する環状段部34aが設
けられ、この環状段部34aの内側には円形開口34b
が形成されている。また、アッパプレート33は回転プ
レート34の環状段部34aに嵌合するフランジ部33
a、フランジ部33aの内周部に沿って等角度間隔で設
けた通孔33b、環状段部33aの内側に設けた円形開
口33cを有し、通孔33bを貫通してロアプレート3
2のネジ穴32bに螺合するボルト36によりロアプレ
ート32に固着されている。回転プレート34はこれら
ロアプレート32とアッパプレート33に上下から狭持
され、環状段部34aの中心を回転中心として回転可能
にロアフレーム31に組付けられている。
【0012】このようにして、アッパレール12,22
にロアフレーム31を固定し、ロアフレーム31に回転
プレート34を介してアッパフレーム35を回転可能に
組付け、アッパフレーム35にシート本体Sを固定した
ので、シート本体Sが車体フロアに沿って回転し、かつ
前後方向へ移動する。
【0013】回転プレート34の中央部には長方形プレ
ート37がアッパプレート33の上から固着され、長方
形プレート37に固設したピン38が回転プレート34
とアッパプレート33の円形開口34b,33c及びロ
アプレート32の半円形開口32cを通って下方に突出
している。このピン38は回転プレート34の回転中心
となる環状段部34aの中心に対し偏心した位置に設け
られている。一方、両シートトラック10,20のロア
レール11,21にはピン38が摺動可能に係合するガ
イド溝39a,39bを形成したガイドプレート39が
固着されている。このガイド溝39aは前後方向に沿っ
てまっすぐに延び、またガイド溝39bはガイド溝39
aの途中から所要の曲率半径で車室外側方向へ曲がって
延びている。
【0014】図4に示すように、右側のシートトラック
10を構成するアッパレール12は同レール12の後部
に固着したブラケット13とロアレール11の前部に固
着したブラケット14間に掛け渡したテンションスプリ
ング15により前方へ付勢されている。また、図4及び
図5に詳細に図示するように、シートトラックロック機
構40はアッパレール12にブラケット41,42を介
して回転可能に組付けられ、同レール12に沿って前後
方向に延びるシートトラックハンドル43、前後方向に
沿って複数の係合孔44aを有し、ロアレール11の底
面に固着したロックプレート44、シートトラックハン
ドル43に固着され一体に回動してロックプレート44
の係合孔44aの一つに離脱可能に係合するロックレバ
ー45、及び図示しないがロックレバー45が係合孔4
4aに係合する方向へシートトラックハンドル43を回
転付勢するバックスプリングを備えている。
【0015】シートトラックロック機構40はかかる構
成を有し、バックスプリングの力でシートトラックハン
ドル43とともにロックレバー45が回動して係合孔4
4aの一つに係合し、アッパレール12の前後方向の摺
動が阻止される。また、シートトラックハンドル43を
バックスプリングの力に抗して回転させ、ロックレバー
45を係合孔44aから離脱させると、アッパレール1
2がテンションスプリング15の力でロアレール11に
沿って前方へ摺動する。また、シートトラックハンドル
43にはリモートレバー46が回動可能に組付けられて
いる。このリモートレバー46はロックレバー45に係
合する爪部46aを有し、後述する回転ロック機構50
にワイヤ54を介して連結されている。回転ロック機構
50を操作するとワイヤ47が引っ張られ、リモートレ
バー46が図5において時計方向に回動するので、ロッ
クレバー45が一体に回動して係合孔44aから離脱
し、アッパレール12のロックが解除される。
【0016】回転ロック機構50は図1及び図2に示す
ように、アッパフレーム35に回転可能に組付けた回転
ロック解除ハンドル51、アッパフレーム35に固着し
たブラケット55及びロアフレーム31に固着したスト
ライカ56を備えている。図6に詳細に示すように、ブ
ラケット55にはロックプレート57とカムプレート5
8がそれぞれピン57a,58aを介して回動可能に組
付けられている。このロックプレート57にはストライ
カ56に離脱可能に係合する凹部57b、ロックレバー
58に設けた爪部58bが離脱可能に係合する段部57
c、所要形状を有する湾曲端部57dが設けられてい
る。一方、カムプレート58には爪部58bに連接して
所要形状のカム面58cが設けられている。また、ロッ
クプレート57とカムプレート58間にはテンションス
プリング59が装着され、同スプリング59によりロッ
クプレート57は凹部57bがストライカ56から離脱
する方向へ回動付勢され、カムプレート58は爪部58
bが段部57cに係合する方向へ回動付勢されている。
また、カムプレート58はワイヤ52を介して回転ロッ
ク解除ハンドル51に連結されるとともに、ワイヤ54
を介してリモートレバー46に連結されている。
【0017】回転ロック機構50は以上の構成からな
り、シート本体Sが図2に一点鎖線で示で示し、かつ図
3に実線で示すようにシートトラック10,20に沿っ
てまっすぐ前方に向いた位置にあるとき、図6に実線で
示すようにロックプレート57の凹部57bがストライ
カ56に係合し、ロックレバー58の爪部58bがロッ
クプレート57の段部57cに係合して凹部57bとス
トライカ56の係合が維持されるので、アッパフレーム
35がロアフレーム31に対してロックされ、シート本
体Sの回転が阻止される。回転ロック解除ハンドル51
を操作すると、ワイヤ52が引っ張られてカムプレート
58が図6において反時計方向へ回動し、爪部58bが
段部57cから外れ、段部57cがカム面58cに乗り
上げる。このため、ロックプレート57がテンションス
プリング59により反時計方向へ回動し、凹部57bが
ストライカ56から外れてアッパフレーム35のロック
が解除され、同フレーム35及びこれと一体のシート本
体Sが回転可能となる。
【0018】一方、回転したシート本体Sを元位置に戻
すべく力を加えて回転させると、アッパフレーム35が
回転し、元位置近くにくるとロックプレート57の湾曲
端部57dがストライカ56に当り、ロックプレート5
7がテンションスプリング59の力に抗して回動するの
で、ロックプレート57の凹部57bがストライカ56
に係合するとともに、段部57cがカム面58cから外
れ、爪部58bが段部57cに係合する。これにより、
アッパフレーム35が再びロアフレーム31にロックさ
れ、シート本体Sの回転が阻止される。
【0019】本実施例に係る車両用回転シートは以上の
構成からなり、次にその作用を説明する。シート本体S
の前後位置を調整するにはシートトラックハンドル43
を操作してロックレバー45をロックプレート44の係
合孔44aから外し、アッパレール12のロックを解除
する。ロック解除に伴い、テンションスプリング15の
力でアッパレール12がロアレール11に沿って前方へ
摺動し、ロアフレーム31、ロアプレート32、回転プ
レート34、アッパプレート33、アッパフレーム35
及びシート本体Sが一体に前方へ摺動する。しかして、
アッパフレーム35は回転ロック解除ハンドル51を操
作しない限りロアフレーム31にロックされているの
で、シート本体S、アッパフレーム35及び回転プレー
ト34は回転しない。そのため、回転プレート34に長
方形プレート37を介して固設したピン38はガイド溝
39aに沿って直線的に摺動する。そこで、シート本体
Sに力を加えて移動を止めるか、またはテンションスプ
リング15に抗して後方へ摺動させ、シートトラックハ
ンドル43の操作を解除すると、ロックレバー45が再
びロックプレート44の係合孔44aの一つに係合して
アッパレール12がロアレール11にロックされ、シー
ト本体Sが所望の前後位置に設定される。
【0020】乗降時にシート本体Sを車室の外側方向へ
回転させるにはドアを開いた後、回転ロック解除ハンド
ル51を操作する。これにより、ワイヤ52が引っ張ら
れてカムプレート58の爪部58bがロックプレート5
7の段部57cから外れ、これに連動してロックプレー
トの凹部57bがストライカ56から外れるので、アッ
パフレーム35のロックが解除される。同時にワイヤ5
4が引っ張られてリモートレバー46が回動し、ロック
レバー45が一体に回動してロックプレート44の係合
孔44aから外れるので、アッパレール12のロックが
解除される。これに伴い、アッパレール12がテンショ
ンスプリング15の力で前方へ摺動し、シート本体Sが
前方へ移動する。その際、アッパフレーム35のロック
が解除されているので、ピン38がガイド溝39aの途
中からガイド溝39bに進入し、このため回転プレート
34、アッパフレーム35及びシート本体Sが一体とな
って前方へ移動しながら回転する。そして、ピン38が
ガイド溝39bの終端に到達すると、シート本体Sが停
止する。これにより、シート本体Sはまっすぐ前方を向
いた元位置から車室の外側方向へ約90度回転した回転
位置に設定され、かつテンションスプリング15の力で
同位置に保持される。
【0021】シート本体Sを元位置に復帰させるには、
同本体Sを車室内側方向へ回転させ、テンションスプリ
ング15の力に抗して後方へ押し戻す。これに伴い、ア
ツパフレーム35、回転プレート34及びシート本体S
が一体に回転しながら後退し、ピン38がガイド溝39
bからガイド溝39aへと後退する。シート本体Sが元
位置の近くまでくるとロックプレート57の湾曲端部5
7Dがストライカ56に当って、同プレート57が回動
し、シート本体Sが元位置に達すると、ロックプレート
57の凹部57Bがストライカ56に係合するととも
に、カムプレート58のカム面58cに乗り上げていた
段部57cがカム面58cから外れ、爪部58bが段部
57cに係合する。これにより、アッパフレーム35が
再びロアフレーム31にロックされる。同時にワイヤ5
4が緩むので、シートトラックハンドルが回転してロッ
クレバー45がロックプレート44の係合孔44aに係
合、アッパレール12がロアレール11にロックされ
る。
【0022】一方、シート本体がS所定位置より前方に
設定されており、そのためピン38がガイド溝39bの
始端より前方のガイド溝39aに係合しているときは、
回転ロック解除ハンドル51を操作してアッパフレーム
35のロックを解除しても、ピン38がガイド溝39a
に沿って前方へ摺動し、ガイド溝39bへは進入しない
ので、シート本体Sは前方へ移動するだけで回転しな
い。
【0023】しかして、本実施例によれば、回転ロック
解除ハンドル51を操作すると、シート本体Sがテンシ
ョンスプリング15の力で前方へ移動しながら回転する
ので、シート本体Sが後方位置に設定されていても乗員
の側部がセンターピラー等のサイドメンバーに当たるお
それはない。従って、回転許容角度を同本体の前後位置
に応じて制限する必要がなく、大きく設定できるので、
乗降性が大幅に向上する。また、シート本体Sはシート
トラック10に設けたテンションスプリング15の力で
回転位置に保持されるので、乗降時にシート本体Sが不
用意に回転したり、後退しない。さらに、シート本体S
が所定位置より前方にあるときは、たとえ回転ロック解
除ハンドル操作51しても同本体Sが回転しないので、
脚部がインストルメントパネルに当たるといった不測の
事態を防止できる。このため、安全性も大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る車両用回転シートの主
要部を示す分解斜視図である。
【図2】同車両用回転シートの主要部を示す平面図であ
る。
【図3】同車両用回転シートのシート本体を示す斜視図
である。
【図4】同車両用回転シートのシートトラックを示す側
面図である。
【図5】図4の5ー5線から切断した断面図である。
【図6】同車両用回転シートの回転ロック機構を示す平
面図である。
【符号の説明】
10,20…シートトラック、11,21…ロアレー
ル、12,22…アッパレール、15…テンションスプ
リング、31…ロアフレーム、32…ロアプレート、3
3…アッパプレート、34…回転プレート、38…ピ
ン、39…ガイドプレート、39a,39b…ガイド
溝、40…シートトラックロック機構、43…シートト
ラックハンドル、44…ロックプレート、44a…係合
孔、45…ロックレバー、46…リモートレバー、50
…回転ロック機構、51…回転ロック解除ハンドル、5
2,54…ワイヤ、55…ブラケット、56…ストライ
カ、57…ロックプレート、58…カムプレート、59
…テンションスプリング、S…シート本体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−85237(JP,A) 実開 昭62−36832(JP,U) 実開 平1−102028(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フロアに固定したロアレールと、同レ
    ールに前後方向へ摺動可能に組付けられスプリングによ
    り前方へ付勢したアッパレールを有する左右一対のシー
    トトラック、前記アッパレールを前記ロアレールに対し
    解除可能にロックするシートトラックロック機構、車体
    フロアに沿って回転可能に前記両アッパレールに組付け
    た回転体、同回転体に固定したシート本体、前記回転体
    を前記アッパレールに対し解除可能にロックする回転ロ
    ック機構、前後方向に沿って延びる直線部と所要の曲率
    を有し同直線部の途中から分岐する湾曲部からなる係合
    部を有し、前記ロアレールに固着したガイドプレート、
    前記回転体の回転中心から偏心した部位に固設され前記
    係合部に摺動可能に係合した被係合部、及び前記回転体
    のロックを解除したとき前記アッパレールのロックが解
    除されるように前記回転体ロック機構と前記シートトラ
    ックロック機構を連結するロック解除連動機構を備えた
    ことを特徴とする車両用回転シート。
JP78192U 1992-01-13 1992-01-13 車両用回転シート Expired - Lifetime JP2568778Y2 (ja)

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JP6172051B2 (ja) * 2014-05-28 2017-08-02 トヨタ車体株式会社 スライド回転シート

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