JP2567362Y2 - シートトラック装置 - Google Patents

シートトラック装置

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JP2567362Y2
JP2567362Y2 JP1991087560U JP8756091U JP2567362Y2 JP 2567362 Y2 JP2567362 Y2 JP 2567362Y2 JP 1991087560 U JP1991087560 U JP 1991087560U JP 8756091 U JP8756091 U JP 8756091U JP 2567362 Y2 JP2567362 Y2 JP 2567362Y2
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walk
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seat
stopper
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健二 中山
隆司 佐伯
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Shiroki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用シートトラック
装置に関するものであり、特に、2ドアー車の前席に用
いられるウォークインタイプシートのシートトラック装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に2ドアータイプ乗用車の前席シー
トは、後席乗員の乗降時の便宜を考慮して、後席乗員が
乗降する際、前席シートのシートバックを倒すと、それ
に連動してシート自体が前方に移動するというウォーク
イン機構が取り入れられている。そしてこのウォークイ
ン操作を行う場合、従来のものにおいては、このウォー
クイン操作によりシートが前方に移動する位置と、通常
のシートスライド操作における最も前方の位置(フロン
トモスト位置)とが一致している場合がほとんどであ
る。この場合、上記ウォークイン機能の面からみれば、
後席乗員の乗降のしやすさを考慮すれば、上記ウォーク
イン操作時においてはシートはできる限り前方に移動さ
せたい。そのため従来のものにおいては、上記後席乗員
の乗降のしやすさを最大限に考慮して、フロントシート
の前方移動量が設定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記後席乗
員の乗降の際の便宜のみを考慮した従来のウォークイン
タイプのフロントシートにおいては、ウォークイン操作
時におけるシートの最前方位置と、通常のシートスライ
ド操作におけるフロントモスト位置とが一致しているこ
とより、前席乗員が着座時にシートをスライドさせると
フロントモストに近い状態において、乗員の膝等が前方
のインストルメントパネル等に当たってしまうという不
都合の生ずる場合がある。すなわち、図6に示す如く、
シートSを実線図示の如くフロントモストの位置に移動
させると、一点鎖線図示の乗員の膝Nはインストルメン
トパネルIの下端部(ハッチング図示部)に当たってし
まうこととなる。このような、フロントモスト時におい
て前席乗員の膝がインストルメントパネル等に当たると
いう問題点を解消し、しかもウォークイン操作時には後
席乗員の乗降に支障をきたすことがないよう、十分前方
にフロントシートを移動させることができるようにした
ウォークイン機構付きシートのシートトラック装置を提
供しようとするのが本考案の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するする
ために、本考案においては、アッパレール、ロアレー
ル、ローラ等からなるスライド機構と、ロックプレー
ト、ロックレバー、シャフト、スプリング等からなるロ
ック機構と、ウォークインレバー、ウォークインケーブ
ル等よりなるウォークイン機構とを有する自動車用シー
トのシートトラック装置において、上記アッパレール及
びロアレールに設けられた突起と当該両レール間に設け
られたローラとからなるウォークインストッパを有する
とともに、上記ロアレールの前方端付近にはアンロック
保持プレートを有し、当該アンロック保持プレートの後
端部と上記ウォークインレバー前端部とを当接させるこ
とによって通常のシートスライド操作時におけるフロン
トモスト用スライドストッパとし、当該スライドストッ
パによるフロントモスト位置を上記ウォークインストッ
パによるウォークイン停止位置よりも後方側に設けると
ともに、上記シャフトに当該シャフトと一体的に回転運
動が可能なようにロックレバーを設け、当該ロックレバ
ーの先端部に上記ロックプレートに設けられたロック孔
と係合するロック歯及びウォークインレバーの外側に重
なるオーバラップ部を設け、更に上記ロックレバーの前
方にウォークインレバーを設け、当該ウォークインレバ
ーをウォークイン操作時に上記アンロック保持プレート
の外側をスライド移動が可能なように取付けてなる構成
を採ることとした。
【0005】
【作用】上記構成を採ることにより、本考案において
は、通常のシートスライド操作をする場合には、例えば
図1において、操作ハンドル61を操作することによっ
て、当該操作ハンドル61と一体となったシャフト6が
回転運動をし、当該シャフト6に固定されているロック
レバー7が作動をし、当該ロックレバー7の先端部に設
けられているロック歯71がロックプレート2のロック
孔21から外れる。これによって、アッパレール4はロ
ック状態から解放されるので、前後に自由にスライド運
動をすることとなる。ところでこの場合、図3に示す如
く、ウォークインレバー9は作動せず、図3の実線図示
の位置にある。従って、アッパレール4がスライド運動
をして前方に移動すると、ウォークインレバー9の前端
部91はアンロック保持プレート3の後端部に設けられ
たスライドストッパ31と接触(当接)し、この位置に
て、アッパレール4は前方への移動が止められる。すな
わち、シートのスライド運動が止められる。この状態が
シートスライド運動におけるフロントモストの状態であ
り、この位置が通常のシートスライド操作においてシー
トが最も前方に来たときである。
【0006】一方、ウォークイン操作においては、図1
において、ウォークインケーブル99が引張られること
によってウォークインレバー9が回転運動をし、例えば
図3における一点鎖線図示の位置に来る。この状態にお
いて、アッパレール4は、上記ロックレバー7のロック
歯71が、ロック孔21から外れてロック解除状態とな
っているので前方に移動することとなるが、その際、上
記ウォークインレバー9は一点鎖線図示の位置にあるた
め、前方に移動してもスライドストッパ31には当るこ
とがない。すなわち、図3の一点鎖線図示の如く、アン
ロック保持プレート3の外側にオーバラップする状態で
スライド運動を継続することとなる。そして、その後更
にアッパレール4が前方に移動すると、図4に示すよう
に、ロアレール1に設けられた突起11にローラ15が
当たること等によって、アッパレール4すなわちシー
ト、の前方への移動が止められる。この状態がウォーク
イン動作の完了した状態である。そして、このウォーク
イン状態におけるフロントシートの位置は、上記通常の
シートスライド動作におけるフロントモストの位置より
も前方に来るように設定されていることより、本考案に
おいては、ウォークイン時にはフロントシートを十分に
前方に移動させて後席乗員の乗降が楽になるようになっ
ているとともに、通常のシートスライド動作時において
はそのフロントモスト位置が比較的後方側に来るように
設定されているので、前席乗員の膝等がインストルメン
トパネル等に当たることがないようになっている。
【0007】
【実施例】本考案の実施例について、図1ないし図5を
基に説明する。本実施例の構成は、図1または図2に示
す如く、アッパレール4、ロアレール1、ローラ15等
からなるスライド機構、及びロックプレート2、ロック
レバー7、シャフト6、スプリング8等からなるロック
機構、更にはウォークインレバー9、アンロック保持プ
レート3、ウォークインケーブル99等からなるウォー
クイン機構からなるものであることを基本とするもので
ある。このような基本構成において、上記アッパレール
4には図1に示す如く、その前後方向の数箇所にわたっ
てブラケット5が設けられており、このブラケット5を
介して操作ハンドル61を有するシャフト6が回転自在
に取付けられている。更に、このシャフト6には、ロッ
クレバー7が、当該シャフト6と一体となって回転運動
をすることが可能なように溶接等により取付けられてい
るとともに、当該ロックレバー7にロック方向への回転
運動を与えるためのスプリング8が設けられている。
【0008】なお、このロックレバー7は、その先端部
に、ロック歯71と後に述べるウォークインレバー9の
外側にオーバラップして重なるオーバラップ部72とを
有する構成からなっており、上記ロック歯71は、図5
に示す如く、後に述べるロックプレート2のロック孔2
1に通常は係合されるようになっている。また、上記シ
ャフト6の上記ロックレバー7が設けられている付近に
は、ウォークインレバー9が上記シャフト6に対して回
転自在に取付けられており、このウォークインレバー9
の外側には、図3及び図5に示す如く、上記ロックレバ
ー7のオーバラップ部72がオーバラップするように設
置されている。更に、このウォークインレバー9の先端
部にはウォークインケーブル99が取付けられていると
ともに、当該ウォークインレバー9の前端部には、図2
に示す如く、アッパレール4(シート)がスライドした
時にスライドストッパ31と接触(当接)してフロント
モスト位置を規定する前端部91が設けられている。な
お、上記ウォークインレバー9のシャフト6への取付け
部付近には、図5に示すように、当該ウォークインレバ
ー9の廻り止め用のストッパ95が設けられており、ア
ッパレール4の縦壁等に接触するようになっている。
【0009】次に、上記ロアレール1には、突起11が
設けられており、図2、図4に示す如くアッパレール4
に設けられた突起41と相まって、ローラ15の前方へ
の移動を規制し、ウォークイン操作時のウォークインス
トッパの役目を果たす構成となっている。また上記ロア
レール1の前方端付近にはアンロック保持プレート3が
設けられており、このアンロック保持プレート3の後方
端にはスライドストッパ31が設けられている。そして
このスライドストッパ31の位置は上記ウォークインス
トッパによるウォークイン停止位置よりも後方側に来る
ように設定されており、通常のシートスライド動作にお
けるフロントモスト状態においては、このスライドスト
ッパ31と上記ウォークインレバー9の前端部91とが
接触(当接)するように構成されている。更に、上記ロ
アレール1の側方部には、図1、図2に示すように、複
数のロック孔21を有するロックプレート2が設けられ
ており、このロック孔21に、図5に示す如く、通常は
上記ロックレバー7のロック歯71が係合するようにな
っており、上記アッパレール4とロアレール1とのスラ
イド運動を抑止している。このような構成からなるロア
レール1はブラケット等を介して車体のフロアー等に固
定されており、更に、このような構成からなるシートト
ラック装置を介してシートが車体に取付けられている。
【0010】上記構成を有する本実施例の作動状態につ
いて説明する。まず、通常のシートスライド操作におい
ては、操作ハンドル61を操作することによって、シャ
フト6をスプリング8の回転反力に抗して回転運動さ
せ、ロックレバー7を回転運動させる。これによってロ
ック歯71のロック孔21への係合状態を解除させる。
その結果、アッパレール4とロアレール1とのロック状
態が解放されるのでアッパレール4はばね力(図示せ
ず)等により前方にスライド運動をする。しかしながら
この場合におけるウォークインレバー9は図3の実線図
示の状態となっているので、アッパレール4がスライド
運動をして前方に移動すると、上記ウォークインレバー
9の前端部91とアンロック保持プレート3の後端部に
設けられたスライドストッパ31とは接触(当接)し、
アッパレール4の前方移動は停止させられてしまう。す
なわち、シートスライド運動におけるフロントモストの
状態となる。次にウォークイン操作の場合について述べ
る。この場合においては、シートバック(図示せず)を
倒すこと等によって、図1及び図3に示すウォークイン
ケーブル99がSの方向に引張られる。
【0011】これによって、ウォークインレバー9は図
3における一点鎖線図示の状態に回転運動をすることと
なるが、この場合、図1、図3、図5に示す如く、ロッ
クレバー7のオーバラップ部72が上記ウォークインレ
バー9の上に重なるように設置されていることより、上
記ウォークインレバー9の回転運動に伴い、上記ロック
レバー7も回転運動をし、ロック歯71のロック孔21
への係合が解放されることとなる。その結果、アッパレ
ール4はばね力等により前方に移動することとなる。と
ころでこの場合、ウォークインレバー9は図3の一点鎖
線図示の状態になっているので、前方に移動しても、ウ
ォークインレバー9の前端部91はアンロック保持プレ
ート3の外側をスライドして移動し、アンロック保持プ
レート3に設けられたスライドストッパ31とは当接し
ない。すなわち通常のシートスライド運動におけるフロ
ントモストの位置よりも更に前方に移動する。そして、
更に前方に移動した後、上記アッパレール4とロアレー
ル1との間に設けられたローラ15が図4に示す如く、
突起11、41等に接触することによってアッパレール
4の前方移動が止められ、ウォークイン動作が完了する
こととなる。このように本実施例においては、ウォーク
イン動作完了時におけるウォークインストッパによるウ
ォークイン停止位置の方が、通常のシートスライド動作
におけるフロントモストの位置よりも前側になるように
設定されている。なお、上記ウォークインレバー9には
図5に示すように、廻り止め用のストッパ95が設けら
れており、これが通常はアッパレール4の縦壁等に接触
して、ウォークインケーブル99の過度の引張り込みを
防止している。すなわち、上記ストッパ95が無いと、
上記ウォークインレバー9は二点鎖線図示の如く、過度
に廻り込んでしまい、ウォークインケーブル99をdだ
け余分に引張り込んでしまうことになる。このため、ウ
ォークイン操作時にウォークインケーブル99を引張っ
た場合、dの値だけガタを生じてしまうこととなる。こ
のような問題が生じないようにするため、上記ストッパ
95が設けられている。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、ウォークイン機構を有
するスライドシート用のシートトラック装置において、
通常のシートスライド操作時におけるフロントモスト状
態時のスライドストッパの位置よりも、ウォークイン操
作時におけるウォークインストッパによるウォークイン
停止位置の方を前方側に設定するとともに、ウォークイ
ン操作時には、ウォークインレバーがアンロック保持プ
レートの外側をスライド移動することが可能なようにそ
の回転角を設定したので、上記ウォークインレバーは上
記アンロック保持プレートの後端部に設けられたスライ
ドストッパに当接することなく、シートスライド操作時
におけるフロントモスト位置よりも更に前方側に移動す
ることが可能となった。これにより、通常のシートスラ
イド操作時には前席乗員の膝等がインストルメントパネ
ルに当ることがなく、しかもウォークイン操作時には前
席シートは十分に前方に移動させられるので、後席乗員
の乗降動作が楽に行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるシートトラック装置の全体構成
を示す斜視図である。
【図2】本考案にかかるシートトラック装置の立面図で
ある。
【図3】本考案にかかるシートトラック装置のスライド
ストッパ機構部を示す図1のAA断面図である。
【図4】本考案にかかるシートトラック装置のウォーク
インストッパ機構部を示す部分断面図である。
【図5】本考案にかかるシートトラック装置のロックレ
バー、ウォークインレバー等の構造を示す横断面図であ
る。
【図6】従来例におけるウォークイン機構付きスライド
シート装置の作動状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 ロアレール 11 突起 2 ロックプレート 21 ロック孔 3 アンロック保持プレート 31 スライドストッパ 4 アッパレール 41 突起 5 ブラケット 6 シャフト 61 操作ハンドル 7 ロックレバー 71 ロック歯 72 オーバラップ部 8 スプリング 9 ウォークインレバー 91 前端部 95 ストッパ 99 ウォークインケーブル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパレール、ロアレール、ローラ等か
    らなるスライド機構と、ロックプレート、ロックレバ
    ー、シャフト、スプリング等からなるロック機構と、ウ
    ォークインレバー、ウォークインケーブル等からなるウ
    ォークイン機構とを有する自動車用シートのシートトラ
    ック装置において、上記アッパレール及びロアレールに
    設けられた突起と当該両レール間に設けられたローラと
    からなるウォークインストッパを有し、更に、上記ロア
    レールの前方端付近にアンロック保持プレートを有し、
    当該アンロック保持プレートの後端部と上記ウォークイ
    ンレバーの前端部とを当接させることによって通常のシ
    ートスライド操作時におけるフロントモスト用スライド
    ストッパとし、当該スライドストッパによるフロントモ
    スト位置を上記ウォークインストッパによるウォークイ
    ン停止位置よりも後方側に設けるとともに、上記シャフ
    トに当該シャフトと一体的に回転運動が可能なようにロ
    ックレバーを設け、当該ロックレバーの先端部に上記ロ
    ックプレートに設けられたロック孔と係合するロック歯
    及びウォークインレバーの外側に重なるオーバラップ部
    を設け、更に、上記ロックレバーの前方にウォークイン
    レバーを設け、当該ウォークインレバーを、ウォークイ
    ン操作時に上記アンロック保持プレートの外側をスライ
    ド移動が可能なように取付けてなることを特徴とするシ
    ートトラック装置。
JP1991087560U 1991-09-30 1991-09-30 シートトラック装置 Expired - Lifetime JP2567362Y2 (ja)

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JPH0529840U JPH0529840U (ja) 1993-04-20
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