JP2568564Y2 - ワイパー格納カバー駆動ユニットの取付部構造 - Google Patents

ワイパー格納カバー駆動ユニットの取付部構造

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JP2568564Y2
JP2568564Y2 JP1991085003U JP8500391U JP2568564Y2 JP 2568564 Y2 JP2568564 Y2 JP 2568564Y2 JP 1991085003 U JP1991085003 U JP 1991085003U JP 8500391 U JP8500391 U JP 8500391U JP 2568564 Y2 JP2568564 Y2 JP 2568564Y2
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英雄 赤間
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のフロントウイン
ドウパネルの下側部に配置されたワイパーを格納するワ
イパー格納カバー駆動ユニットの取付部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の中には、一般にコンシールドワ
イパーと称されて、ワイパーをエンジンフードの後端と
フロントウインドウパネルとの間に形成された間隙の下
方に配置して、ワイパーが乗員の前方視界の邪魔になら
ないようにしたものが知られている。このようなコンシ
ールドワイパーを備えた自動車の中でも、例えば特開昭
64−41444号公報に示されているように、前述の
間隙を閉塞してワイパーを格納するカバーを配設し、ワ
イパー使用時にはこのカバーをリンク機構等の駆動ユニ
ットにより前記間隙を閉塞した位置から上方に移動させ
て、該間隙を開放するようにしたものが知られている。
【0003】ところが、このようにカバーを上方移動さ
せるようにしたのでは、カバーがエンジンフードの後端
部上方に配置されるため、ワイパー使用時には却ってこ
のカバーが前方視界の邪魔になったり、外観を悪化させ
てしまうのみならず、空力特性上好ましいとは云えな
い。
【0004】そこで、図6,7に示すようにカバーを前
述の間隙を閉塞した位置からエンジンフードの後端部下
方に引き込んで該間隙を開放し、ワイパー使用時にカバ
ーが上方に突出することに起因する不具合を払拭し得る
ようにしたカバー開閉機構が考えられている。これを具
体的に説明すると、1はエンジンフード、2はフロント
ウインドウパネル、3はカウルボックス、4はカウルボ
ックス3の前記フロントウインドウパネル2の下縁部近
傍に配設したワイパー、5はエンジンフード1の後端と
フロントウインドウパネル2との間に形成された間隙6
を閉塞して、ワイパー4を格納するカバーを示し、該カ
バー5を駆動ユニット7により前記間隙6に配置される
閉蓋位置と、エンジンフード1の後端部下方に配置され
てワイパー4を露出する開蓋位置とに進退自在に構成し
てある。
【0005】駆動ユニット7は、この例ではカウルボッ
クス3の前壁3aに固設したブラケット8上に前傾状態
に配設したガイドレール9と、ガイドレール9に前後方
向に摺動自在に装着したベース部材10と、側面略くの
字状に形成されて、中間の曲折部分をベース部材10に
枢支し、一端をカバー5裏面に連結すると共に他端を連
結リンク13で連結した前,後リンク11,12と、ガ
イドレール9に前後摺動自在に装着し、前傾して形成し
たスリット15に前リンク11と連結リンク13との連
結ピンを挿通配置したベース作動部材14と、ベース作
動部材14を前,後作動するギヤードワイヤ等の駆動部
材16等で構成してある。
【0006】即ち、駆動ユニット7は駆動部材16によ
りベース作動部材14を前方移動させることによって、
カバー5を間隙6を閉塞している状態から間隙6の下方
へ引き込み、更にベース作動部材14を前方移動させる
ことにより、ベース部材10を牽引してカバー5をエン
ジンフード1の後端部下方に引き込んで間隙6を開放
し、ワイパー4を露出させる。また、ワイパー4の格納
時には、駆動部材16によりベース作動部材14を後方
移動させることによって、前述の作動を逆行し、カバー
5を間隙6まで上昇移動させて該間隙6を閉塞するよう
になる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】車室内の空気調和のた
めにカウルボックス3から外気を導入するためには、該
カウルボックス3の外気導入部3bをエンジンルームE
・Rと隔成する必要があるが、このカウルボックス3の
上方には左右一対の駆動ユニット7がエンジンルームE
・R側に張り出して配設されている関係上、図7の鎖線
で示すように隔壁17をこれら駆動ユニット7の前方を
包囲するように配設しなければならない。この結果、エ
ンジンルームE・Rが狭められてしまうのみならず、パ
ワーユニット18と隔壁17との干渉を避けるために、
これら両者間に所要のクリアランスaを設定する必要が
あって、パワーユニット18およびその補機類等のレイ
アウトが非常に困難となってしまう。
【0008】更に、隔壁17は駆動ユニット7の前端部
位置に揃えて車幅方向に略一線上に設けたのでは、大幅
にエンジンルームE・Rを狭めてしまうことになるた
め、図6の破線で示すように隔壁17をカウルボックス
3側に極力寄せて配置し、そして、駆動ユニット7配設
位置ではエンジンルームE・R前方に膨出させて駆動ユ
ニット7の前端部分を包囲するように配設することも考
えられるが、この場合、隔壁17の造形が難しくなって
コスト的に、およびパネル組立て上非常に不利となって
しまうばかりでなく、該隔壁17の上縁に付設されてエ
ンジンフード1と密接するシール部材19の取付けが不
安定になって、シール性を損なってしまうことにもな
る。
【0009】そこで、本考案はエンジンルームを些かも
狭めることがなく、パワーユニット,駆動ユニットのレ
イアウトが容易で、かつ、構造を簡単化できてコストダ
ウンに大きく寄与することができるワイパー格納カバー
駆動ユニットの取付部構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】エンジンフードの後端部
下方に駆動ユニットを配設して、該駆動ユニットにより
エンジンフード後端とフロントウインドウパネルとの間
に形成された間隙を閉塞して該間隙の下方のカウルボッ
クスに配置されたワイパーを格納するカバーを、前記間
隙に配置される閉蓋位置と、エンジンフードの後端部下
方に配置されてワイパーを露出する開蓋位置とに進退自
在に配設した構造において、前記駆動ユニットをカウル
ボックスの両側部の前壁とフロントストラットタワーの
後壁との間に配設すると共に、該駆動ユニットの配設部
は、前記カウルボックスの前壁と底壁を構成するダッシ
ュアッパパネルを断面略L型にして前方へ延出させて
ロントストラットタワーに結合する一方、該延設部の底
壁側縁をフードレッジアッパパネルに結合することで、
エンジンルームとの間を隔成する隔壁を形成してある。
【0011】
【作用】駆動ユニットはフロントストラットタワー後方
の該フロントストラットタワーとカウルボックスとの間
の空間部に配置されて、エンジンルームのデッドスペー
スが有効利用されるため、実質的にエンジンルームを狭
めることはない。
【0012】また、隔壁がカウルボックスとストラット
タワーとに結合されて梁部材として機能し、ストラット
タワーの倒れ剛性が高められる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面と共に詳述す
る。
【0014】図1〜5において、1はエンジンフード、
2はフロントウインドウパネル、30はカウルボックス
を示し、本実施例ではこのカウルボックス30を、ダッ
シュロアパネル31の上端縁に接合した断面逆ハット形
のダッシュアッパパネル32の両側部に、カウルトップ
サイド33を接合したオープンカウル構造としてある。
【0015】5はエンジンフード1の後端とフロントウ
インドウパネル2との間に形成された間隙6を閉塞し、
カウルボックス30の前記フロントウインドウパネル2
の下縁部近傍に配設したワイパー4を格納するカバー
で、このカバー5は後述する駆動ユニット7によって、
前記間隙6に配置される閉蓋位置と、エンジンフード1
の後端部下方に配置されてワイパー4を露出する開蓋位
置とに進退自在に構成される。
【0016】ここで、前記駆動ユニット7はカウルボッ
クス30の両側部の前壁、本実施例ではカウルトップサ
イド33の前壁33aと、フロントストラットタワー3
4の後壁との間に配設すると共に、カウルボックス30
の前壁、具体的にはダッシュアッパパネル32の前壁3
2aからフロントストラットタワー34の側壁とに亘っ
て、エンジンルームE・Rと駆動ユニット7の配設部と
を隔成する隔壁35を設けてある。
【0017】駆動ユニット7としては、例えば図7に示
したものと同様のリンクタイプのものを使用することが
でき、この実施例にあっては前,後リンク11,12お
よび連結リンク13を配設したベース部材10,および
ベース作動部材14を前後摺動自在に組付けたガイドレ
ール9を、ブラケット8を介して前記カウルトップサイ
ド33の前壁33aと、フロントストラットタワー34
の後壁とに結合してある。
【0018】隔壁35は本実施例にあっては、ダッシュ
アッパパネル32の両側部をフロントストラットタワー
34側に延設して、前端部をフロントストラットタワー
34に接合した延設部36の底壁36a,側壁36b
と、フードレッジロアリヤパネル37とで構成してい
る。このフードレッジロアリヤパネル37は、下縁をフ
ロントサイドメンバ38とフードレッジアッパパネル3
8の下縁部との重合部に一体に接合し、前,後縁部をフ
ロントストラットタワー34の側壁およびダッシュロア
パネル31に接合すると共に、上縁を前記延設部36の
側壁36bに接合してある。
【0019】また、カウルトップサイド33は延設部3
6内で、その両側縁を側壁36bとフードレッジアッパ
パネル39に接合すると共に、下縁を延設部36の底壁
36aに接合し、以てカウルボックス30と駆動ユニッ
ト7の配設部とを隔成している。図中40はフードレッ
ジレインフォースを示す。
【0020】以上の実施例構造によれば、駆動ユニット
7はカウルボックス30両側部のカウルトップサイドパ
ネル33の前壁33aとストラットタワー34の後壁と
の間、即ち、エンジンルームE・Rの中でも余裕空間と
なっているフロントストラットタワー34後方のデッド
スペースを有効利用して、該空間部に配設してあるため
に、エンジンルームE・Rを些かも狭めることはない。
また、隔壁35はカウルボックス30の前壁からフロン
トストラットタワー34の側壁に亘って設けてこの隔壁
35が前後方向の縦壁となって、フロントストラットタ
ワー34の前後方向の梁部材として機能し、とりわけ、
本実施例のように隔壁35をカウルボックス30の両側
の延設部36と、フードレッジロアリヤパネル37とで
構成することによって、ストラットタワー34の後方に
閉断面部41が形成されるため、フロントストラットタ
ワー34の倒れ剛性を高めることができる。更に、本実
施例では駆動ユニット7のガイドレール9をカウルトッ
プサイドパネル33の前壁33aとフロントストラット
タワー34の後壁とに跨って結合してあるために、この
駆動ユニット7自体をフロントストラットタワー34の
前後方向の突張り補強材としても機能させることができ
るので、フロントストラットタワー34の倒れ剛性をよ
り一層高めることができる。
【0021】なお、前記実施例では駆動ユニット7とし
て、ガイドレール9上を前後摺動するリンクタイプのも
のを例示したが、これに限定されるものでないことは云
うまでもない。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ワイパー
格納用のカバーを作動する駆動ユニットを、フロントス
トラットタワー後方のデッドスペース、即ち、カウルボ
ックス両側部の前壁とフロントストラットタワーの後壁
との間に配設してあるため、エンジンルームを些かも狭
めることがなく、駆動ユニット自体のレイアウトはもと
より、パワーユニットのレイアウトの自由度を拡大する
ことができる。また、この駆動ユニットの配設部とエン
ジンルームとを隔成する隔壁は、カウルボックスの前壁
とフロントストラットタワーの側壁とに亘って前後方向
に設けてあるため、この隔壁がフロントストラットタワ
ーの前後方向の梁部材としても機能し、フロントストラ
ットタワーの倒れ剛性を高めることができる。
【0023】しかも、隔壁はカウルボックスの前壁にそ
の両側部で連設しているので、通常、カウルボックスの
前壁上縁に沿って付設されて、エンジンルームとカウル
ボックスの外気導入部とを隔成するシール部材を、隔壁
の上縁にまで容易に延設することができ、シール部材の
取付け安定性を損なうこともないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す略示的斜視図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】図2のC−C線に沿う断面図。
【図5】図2のD−D線に沿う断面図。
【図6】本考案の対象とする自動車の斜視図。
【図7】図6のE−E線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…エンジンフード、2…フロントウインドウパネル、
4…ワイパー、5…カバー、6…間隙、7…駆動ユニッ
ト、30…カウルボックス、34…フロントストラット
タワー、35…隔壁、E・R…エンジンルーム。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンフードの後端部下方に駆動ユニ
    ットを配設して、該駆動ユニットによりエンジンフード
    後端とフロントウインドウパネルとの間に形成された間
    隙を閉塞して該間隙の下方のカウルボックスに配置され
    たワイパーを格納するカバーを、前記間隙に配置される
    閉蓋位置と、エンジンフードの後端部下方に配置されて
    ワイパーを露出する開蓋位置とに進退自在に配設した構
    造において、前記駆動ユニットをカウルボックスの両側
    部の前壁とフロントストラットタワーの後壁との間に配
    設すると共に、該駆動ユニットの配設部は、前記カウル
    ボックスの前壁と底壁を構成するダッシュアッパパネル
    を断面略L型にして前方へ延出させてフロントストラッ
    トタワーに結合する一方、該延設部の底壁側縁をフード
    レッジアッパパネルに結合することで、エンジンルーム
    の間を隔成する隔壁を形成してなることを特徴とする
    ワイパー格納カバー駆動ユニットの取付部構造。
JP1991085003U 1991-10-18 1991-10-18 ワイパー格納カバー駆動ユニットの取付部構造 Expired - Lifetime JP2568564Y2 (ja)

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