JP2568320B2 - ユニット住宅の屋根構造 - Google Patents

ユニット住宅の屋根構造

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JP2568320B2
JP2568320B2 JP3112358A JP11235891A JP2568320B2 JP 2568320 B2 JP2568320 B2 JP 2568320B2 JP 3112358 A JP3112358 A JP 3112358A JP 11235891 A JP11235891 A JP 11235891A JP 2568320 B2 JP2568320 B2 JP 2568320B2
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roof
unit
units
house
housing
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慎司 津田
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Misawa Homes Co Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の住宅ユニットを
組み立てて建てるユニット住宅の屋根構造に係り、特に
寄棟屋根等に利用できる。
【0002】
【背景技術】近年、現場作業を少なくして現場における
住宅施工期間を短くできるユニット工法が多用されつつ
ある。このユニット工法では、通常図6に示すように、
複数の住宅ユニット61を組み合わせて居室部を構成す
るとともに、複数の屋根ユニット62を住宅ユニット6
1上に載置して屋根を構成してユニット住宅60を施工
していた。
【0003】このようなユニット住宅60では、敷地や
間取り設計により寸法の異なる住宅ユニット61を並設
する場合がある。例えば、図6のユニット住宅60で
は、短辺寸法が1.5M(モジュール)の住宅ユニット6
1Aと、2.5Mの住宅ユニット61B,61Cとを並設
している。この際、住宅ユニット61上に載置される屋
根ユニット62は、各住宅ユニット61の上面の四隅と
屋根ユニット62の下面の四隅とを合致させれば水平、
鉛直方向共に構造的に合理的な力の流れになって好まし
いので、その下面が各住宅ユニット61の上面と一致す
るように構成されている。すなわち、住宅ユニット61
A上には1.5Mの屋根ユニット62Aが載置され、住宅
ユニット61B,61C上には2.5Mの屋根ユニット6
2B,62Cがそれぞれ載置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の屋根
ユニット62を用いて屋根を構成する場合、ユニット接
合部の防水処理は現場で行う必要がある。この際、特に
屋根勾配方向に直交する方向の接合部、すなわち図6〜
図8に示すように中央部に配置された屋根ユニット62
Bと、その両側に配置された屋根ユニット62A,62
Cとの接合部63,64は雨水の流れに直交するため防
水が難しかった。このため、本出願人は、図8に示すよ
うに、勾配方向に段差65を設けて防水を確実としかつ
作業性を向上させていた。
【0005】しかしながら、屋根ユニット62で寄棟屋
根66を構成する場合、特に降り棟67部分の防水を行
うために、中央の屋根ユニット62Bに接合部63,6
4に連続する段差を設ける必要があった。ここで、図6
〜図8のユニット住宅のように、屋根ユニット62のモ
ジュール寸法が異なると接合部63,64の高さ位置が
上下にずれるため、接合部63,64に連続する段差6
8,69もずれてしまい、作業性が悪くかつ美観も損ね
るという問題があった。
【0006】本発明の目的は、モジュール寸法の異なる
屋根ユニットを並設し、かつ接合部に段差を設けて防水
を行う場合でも、作業性が良くかつ美観を損ねることが
ないとともに、構造的な力の流れが良くて耐力性能を向
上できるユニット住宅の屋根構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のユニット住宅の
屋根構造は、複数の住宅ユニットから構成されるユニッ
ト住宅の屋根構造であって、屋根の棟に直交する方向に
少なくとも3つの屋根ユニットが並設されるとともに、
この3つの屋根ユニットのうちの中央に配置される屋根
ユニットは、並設される他の2つの屋根ユニットのうち
の一方の屋根ユニット側に設けられた屋根パネルが、他
方の屋根ユニット側に設けられた屋根パネルの勾配面の
下端と同じ高さ位置になるまで屋根勾配面に沿って屋根
ユニット外部側に延設され、この延設される屋根パネル
側の屋根ユニットには前記延設された屋根パネルの下端
部に上端部が接続される屋根パネルが設けられているこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】このような構成の本発明では、中央に配置され
る屋根ユニットの一方の屋根パネルが、他方の屋根パネ
ルの下端と同じ高さ位置になるようにユニット外側まで
延設され、この屋根ユニットに並設される屋根ユニット
の屋根パネルは、その上端部が前記延設された屋根パネ
ルの下端部に接続されるように構成されているため、各
屋根ユニットの接合部の高さ位置は同じになる。このた
め、住宅ユニットに合わせて屋根ユニットを形成したた
めに各屋根ユニットのモジュール寸法が異なっている場
合でも、屋根接合部、つまり段差の高さ位置を同じにで
きる。従って、寄棟屋根を構成するために中央の屋根ユ
ニットに屋根接合部に連続する段差を設けてもこの段差
がずれることがなく、1つの段差のみを設ければよいた
め作業性が向上されかつ美観が損なわれない。さらに、
各屋根ユニットは各住宅ユニットに合わせて形成できる
ので構造的にも合理的な力の流れになって耐力性能が向
上される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、ユニット工法で建てられたユニット
住宅1が示されている。ユニット住宅1は、複数の住宅
ユニット2および屋根ユニット3で構成される。住宅ユ
ニット2は、ユニット住宅1の短辺方向に3つ、長辺方
向に2つ並設されて1階および2階の居室部を構成して
おり、このうち短辺方向に並設される3つの住宅ユニッ
ト2は、図1の手前側に設置される1.5Mの住宅ユニッ
ト2Aと、中央に配置される2.5Mの住宅ユニット2B
と、その奥側に配置される2.5Mの住宅ユニット2Cと
で構成されている。
【0010】住宅ユニット2の上には、図2〜図4にも
示すように、各住宅ユニット2に合わせた寸法の屋根ユ
ニット3がそれぞれ載置されている。すなわち、住宅ユ
ニット2Aの上には1.5Mの屋根ユニット3Aが載置さ
れ、住宅ユニット2Bおよび2Cの上には2.5Mの屋根
ユニット3Bおよび3Cが載置されている。従って、屋
根ユニット3A,3B,3Cは、屋根の棟に直交する方
向に並設されている。
【0011】屋根ユニット3Aは、図2に示すように住
宅ユニット2Aの上面と同一形状、大きさの床フレーム
4と、この床フレーム4に立設された束5と、束5に支
持されて屋根の勾配面を構成する屋根パネル6,7とを
備えて構成されている。
【0012】屋根ユニット3Bは、住宅ユニット2Bの
上面と同一形状、大きさの床フレーム8と、この床フレ
ーム8に立設された4本の束9を備えている。この束9
には、略山型に配置されて棟10で接合される2枚の屋
根パネル11,12が取付けられている。この屋根パネ
ル11,12には、降り棟13を介して棟10方向に傾
斜する屋根パネル14が連設されている。
【0013】屋根パネル11,12の内、屋根ユニット
3C側の屋根パネル12は、屋根ユニット3Bの側方に
1M分延設されてその下端が屋根パネル11の下端と同
じ高さ位置になるように形成されている。また、屋根パ
ネル14には、屋根パネル11,12の下端に連続する
段差15が設けられている。
【0014】屋根ユニット3Cは、住宅ユニット2Cの
上面と同一形状、大きさの床フレーム16と、この床フ
レーム16に立設された3本の束17とを備えている。
束17の内の2本は、屋根ユニット3Cの側縁から1.5
Mの位置に立設され、この束17の位置まで屋根パネル
18,19が設けられている。
【0015】屋根ユニット3Bの屋根パネル11,12
は、図4に示すように、屋根ユニット3A,3Cの屋根
パネル6,11よりも高くなって段差20が形成される
ように構成されている。これらの屋根ユニット3A〜3
Cは、それぞれ住宅ユニット2A〜2C上に載置されて
段差20が形成された各接合部21,22で防水処理を
施されて接合されている。
【0016】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、工場において、各住宅ユニット2および屋根ユニ
ット3を製造するとともに、各屋根ユニット3に防水処
理を施す。これらのユニット2,3を現場に搬送した
後、基礎に複数の1階用の住宅ユニット2をクレーン等
で吊り下げながら配置し、さらにこれらの住宅ユニット
2の上に複数の2階用の住宅ユニット2を配置する。
【0017】次に、住宅ユニット2Cの上に屋根ユニッ
ト3Cを固定した後、住宅ユニット2Bの上に屋根ユニ
ット3Bを固定し、さらに住宅ユニット2Aの上に屋根
ユニット3Aを固定する。次いで、各屋根ユニット3の
接合部21,22の防水処理を行い、寄棟屋根を形成す
る。
【0018】このような本実施例によれば、屋根ユニッ
ト3Bの屋根パネル12を延設してその下端が屋根パネ
ル11の下端と同じ高さ位置となるように構成し、屋根
パネル12側に接続される屋根ユニット3Cの屋根パネ
ル18,19を屋根パネル12に連続するように構成し
たので、各屋根ユニット3A〜3Cのモジュール寸法が
異なっていても各屋根ユニット3A〜3Cの接合部2
1,22の高さ位置を同じにできる。従って、屋根ユニ
ット3Bの屋根パネル14には、接合部21,22に連
続する段差15を1つだけ設ければよく、従来のように
2本の段差を設けている場合に比べて屋根パネル14の
製造が容易になるとともに、防水処理作業も容易に行
え、かつ屋根ユニット3の納まりが良くなって美観を向
上できる。
【0019】また、屋根ユニット3A〜3Cは、住宅ユ
ニット2A〜2Cに合わせた寸法で形成できるため、屋
根ユニット3および住宅ユニット2を構造的に合理的な
力の流れで接合することができ、耐力性能を向上でき
る。
【0020】さらに、屋根ユニット3A〜3Cの接合部
21,22に設けられる段差20は屋根ユニット3Bの
段差15と連続して、図3に示すように屋根の勾配面に
等高線状に連続して設けられるため美観を損なうことが
なく、かつ端部が生じることがない。よって、接合部2
1,22の防水処理を作業性良くかつ確実に行うことが
できる。
【0021】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0022】例えば、本発明の屋根構造は、前記実施例
の屋根ユニット3A〜3Cを用いたものに限らず、例え
ば図5に示すように屋根パネル12だけでなく屋根パネ
ル14の段差15の下側のパネルも屋根ユニット3Bの
外側に延設し、屋根ユニット3Cの屋根パネル19をそ
の分切欠いて構成してもよく、要するに屋根ユニット3
A〜3Cの接合部21,22が同じ高さ位置になるよう
に屋根パネルが設けられた屋根ユニットを用いて屋根を
構成すればよい。
【0023】また、本発明は、屋根の棟に直交する方向
に屋根ユニット3を3つ設けた場合に限らず、4つ以上
の屋根ユニット3を設けた場合にも適用することができ
る。さらに、本発明の屋根構造は、前記実施例のような
寄棟屋根に限らず、切り妻屋根や入り母屋屋根等の種々
の形状の屋根に広範に利用できる。切り妻屋根に本発明
の屋根構造を適用した場合には、棟を挟んだ各勾配面に
おいて屋根ユニットの接合部が同じ高さ位置となるの
で、例えば接合部の処理作業を同じ高さの足場を組んで
行えるなど作業性を向上することができ、かつ接合部が
屋根の同じ高さ位置に対称的に形成されて美観を向上す
ることができる。
【0024】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、モジュー
ル寸法の異なる屋根ユニットを並設し、かつ接合部に段
差を設けて防水を行う場合でも、作業性が良くかつ美観
を損ねることがないとともに、構造的な力の流れが良く
て耐力性能を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のユニット住宅を示す斜視図
である。
【図2】前記実施例の屋根ユニットを示す斜視図であ
る。
【図3】前記実施例の屋根構造を示す平面図である。
【図4】前記実施例の屋根構造を示す概略側面図であ
る。
【図5】本発明の変形例の屋根ユニットを示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の従来例のユニット住宅を示す斜視図で
ある。
【図7】従来例の屋根構造を示す平面図である。
【図8】従来例の屋根構造を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 ユニット住宅 2 住宅ユニット 3 屋根ユニット 6,7,11,12,14,18,19 屋根パネル 15,20 段差 21,22 接合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の住宅ユニットから構成されるユニ
    ット住宅の屋根構造であって、 屋根の棟に直交する方向に少なくとも3つの屋根ユニッ
    トが並設されるとともに、 この3つの屋根ユニットのうちの中央に配置される屋根
    ユニットは、並設される他の2つの屋根ユニットのうち
    の一方の屋根ユニット側に設けられた屋根パネルが、他
    方の屋根ユニット側に設けられた屋根パネルの勾配面の
    下端と同じ高さ位置になるまで屋根勾配面に沿って屋根
    ユニット外部側に延設され、 この延設される屋根パネル側の屋根ユニットには前記延
    設された屋根パネルの下端部に上端部が接続される屋根
    パネルが設けられていることを特徴とするユニット住宅
    の屋根構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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