JP2808453B2 - 多角形ドームの構築法 - Google Patents

多角形ドームの構築法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、体育館、工場、劇場等のように比較的大規
模な構造物の屋根を構成する多角形ドームの構築法に関
するものである。
〈従来の技術〉 ドーム状の屋根は、通常の小屋組形式の屋根に比較し
て高くて広い空間を施工することができるし、比較的簡
易に構築することができるので、体育館や工場、劇場等
の大規模な構造物の屋根に採用されている。
上記したドーム状の屋根を構築する場合、ドームの形
状に対応するように湾曲する多数のドーム構成材やトラ
スを利用してドーム枠体を構成し、この枠体に金属板や
合成樹脂板から成る膜材を敷設している。
そして、ドームが四辺形、六辺形等の多角形状の場
合、殆どの部分が上方に緩く突出する球状面であって上
反り状態であるが、隅部の部分は下方に緩く突出する球
状面であって下反り状態になる。
更に具体的に説明すると、第3図で示すように四辺形
のドーム1を想定した場合、縦方向のドーム構成材2と
横方向のドーム構成材3とを交差状に設置してドーム枠
体4を構成し、このドーム枠体4の表面に膜材を敷設す
るのであるが、このドーム枠体4の各隅部5を縦断面に
おいて観察すると、第4図で示すように、隅部5に接近
する位置Sまで上反り状態で下り傾斜していたのが、位
置Sから隅部5の先端に向かって下反り状態で連続する
ことになり、位置Sが上反り状態と下反り状態との半曲
部分となる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記したようにドーム1の隅部5において下
反り状態になると、雨仕舞が難しく、天井が低くなって
デッドスペースが生じ、ドーム1の内部空間の利用が制
約される。また、ドーム構成材の形状が複雑になるので
組み立て作業や施工が面倒で、経済的損失が大きい。ま
た、多角形の各隅部だけが下反り状態になるので、ドー
ムの全体形状が不均衡で、屋根としての価値感が低減す
る。
従って、ドーム形状の高く広い内部空間を力学的に安
定な構造により実現できる新規なドームの構築が望まれ
ていた。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、上方に弧状に
湾曲する多数のドーム構成材を交差状に設置して膜材を
敷設するようにした多角形ドームにおいて、上記した多
角形ドームの各隅部には、上反り状態から下反り状態に
変換する部分が存在しない範囲内において平面から見て
円弧状の曲面状とし、下反り状態が生じないようにした
ことを特徴とする多角形ドームの構築法を提供するもの
である。
〈実施例〉 以下、本発明のドームの構築法の実施例を図面にもと
づいて説明する。
第1図は本発明の方法により構築される四辺形状のド
ーム11の概略平面図で、多数の縦方向のドーム構成材12
と横方向のドーム構成材13とが交差状になって組み立て
られてドーム枠14が構成されている。このドーム11の各
隅部15は、平面から見て半径がRの4分の1の円弧状
で、円弧状の外縁が前記した従来のドームに生じる上反
り状態から下反り状態の変換位置Sからはずれて内側に
位置する。
したがって、円弧状の隅部15の部分は、第2図で示す
ように上反り状態となって下反り状態が存在しない下り
傾斜状の面となるので製作が容易である。
上記したドーム構成材12,13は、比較的短尺な鉄骨材
などを長さ方向に順に溶接なので接続して構成するもの
で、縦横に交差する部分には接続用プレートなどを使用
して連結する。
上記した半径Rは、隅部15の部分に変換位置Sが存在
しなければどのような長さでもよいが、余り長くすると
隅部の弧状が大きくなって多角形状の概念が喪失する。
また、半径Rが短いと変換位置Sが隅部15内に存在する
ので、建築物の形状や構成を考慮して適宜に設定すれば
よい。
なお、第2図においてドーム11の下側に壁体16が有
り、ドーム11と壁体16とにより建築物を構成している。
以上本発明を図面の実施例に基づいて説明したが、本
発明は上記実施例に限定させることがなく、特許請求の
範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施
することができる。例えば、図面では平面から見て四辺
形のドームを説明したが、5辺形、6辺形など他の多角
形のドームにも応用することができる。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、多角形ドームの
各隅部には、上反り状態から下反り状態に変換する部分
が存在しない範囲内において平面から見て円弧状の曲面
状とし、下反り状態が生じないようにしたことを特徴と
する。したがって、自重、風雨や積雪等によりドームに
大きな荷重が加わっても、各構成材には圧縮力しか作用
しないので安定性に優れたドームを構築できるばかりで
なく、強度が低くて軽量な構成材を使用することができ
るので低廉に、しかも構築の作業時間を短縮することが
できるし、容易に施工することができて実用的価値の高
いものとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
により構築されたドームの概略平面図、第2図は第1図
II〜II線の拡大断面図、第3図は従来のドームの概略平
面図、第4図はIV〜IV線の拡大断面図である。 11はドーム、12,13はドーム構成材、14はドーム枠、15
は隅部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方に弧状に湾曲する多数のドーム構成材
    を交差状に設置して膜材を敷設するようにした多角形ド
    ームにおいて、上記した多角形ドームの各隅部には、上
    反り状態から下反り状態に変換する部分が存在しない範
    囲内において平面から見て円弧状の曲面状とし、下反り
    状態が生じないようにしたことを特徴とする多角形ドー
    ムの構築法
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