JP2568219Y2 - フレキシブルブーツ - Google Patents

フレキシブルブーツ

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JP2568219Y2
JP2568219Y2 JP1991062025U JP6202591U JP2568219Y2 JP 2568219 Y2 JP2568219 Y2 JP 2568219Y2 JP 1991062025 U JP1991062025 U JP 1991062025U JP 6202591 U JP6202591 U JP 6202591U JP 2568219 Y2 JP2568219 Y2 JP 2568219Y2
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concave groove
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和茂 西田
真幸 鳥海
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主として自動車の車輪軸
に駆動軸を連結する自在継手を覆うためのフレキシブル
ブーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪軸は一般に回転軸線の傾き
を許容する如く自在継手を介して駆動軸に連結され、該
駆動軸によって高速で回転駆動される。従って、上記自
在継手を使用した自動車においては、走行中などに該自
在継手を収納した継手ケース内に小石や砂などの異物や
雨水が浸入しないよう継手ケースと前記駆動軸の連結側
端部との間をゴムや合成樹脂等の弾性材料で成形した蛇
腹状のフレキシブルブーツで覆って保護すると共に、該
フレキシブルブーツの内部空間にグリース等の潤滑剤を
封入して自在継手の潤滑を図っている。
【0003】ところで、この種、フレキシブルブーツの
従来の構造としては一般に、車輪軸側に取付けた継手ケ
ースの外周に嵌着される大口径部と、駆動軸の外周に嵌
着される小口径部との間に通常、3〜6個の山部を設け
た一定肉厚の蛇腹部を弾性材料により一体成形したもの
であり、取付けにあたっては前記大口径部及び小口径部
の外周が夫々締付バンド等の締結部材で締付け固定され
る。
【0004】そのため、上記大口径部と小口径部には、
図3乃至図5に示すように締付バンド固定用の凹溝
(4)が周設されており、この凹溝(4)は図示の如
く、その側壁がフレキシブルブーツと一体に該ブーツか
ら径外方向に突出させた凸条(10),(11)によっ
て形成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバンド固定用凹溝(4)は、図3から図5の各図に
示すように、バンドの外側への滑り落ち防止用に設けた
ブーツ端部側の凸条(11)が該ブーツ端部付近を全体
的または部分的に厚肉にすることにより形成されている
ため、特にポリエステルエラストマー等を用いた高弾性
ブーツにおいては、上記厚肉の凸条(11)によりブー
ツ端部付近の剛性が高くなり、駆動軸や継手ケースへの
組付け性を著しく損なうとの問題を有し、さらに成形時
においても、該厚肉の凸条(11)にはヒケやガスが発
生しやすいことから、製品不良を起こしやすいとの問題
を有している。
【0006】本考案は叙上の如き実状に対処し、ブーツ
端部付近に厚肉部を設けることなくバンド固定用凹溝を
形成することにより、合成樹脂製の高弾性ブーツにおい
てもその端部付近の剛性を高めず、駆動軸等への良好な
組付け性を確保すると共に、成形時におけるヒケやガス
の発生を防止して製品不良の原因を解消することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本考案フレキシブルブーツの特徴は、自在継手を介し
て接続される駆動軸と継手ケースとに亘り、上記自在継
手を覆装して取着し、上記継手ケース外周に嵌着するブ
ーツ一端部の大口径部と上記駆動軸外周に嵌着するブー
ツ他端部の小口径部とに夫々締付バンド固定用の凹溝を
設けたフレキシブルブーツにおいて、ブーツの両端部を
上記凹溝の部分と略同一厚みをもって半径外方向に一体
延設すると共に、該延設部先端から延設部と略同一厚
みをもって軸方向外側に向かいフランジ部を一体に形成
し、上記延設部とフランジ部とで前記各凹溝のブーツ端
部側の側壁を厚肉に設けることなく形成し、かつ上記フ
ランジ部の外径Aを上記凹溝の外径Cより大きく設ける
と共に、このフランジ部の内径Bを上記凹溝の内径Dよ
り大きく設けたことにある。なお、上記延設部とフラン
ジ部とは、ブーツの周方向に全周に亘り設けることも、
また間欠的に設けることも可能である。
【0008】
【作用】上記構成を有する本考案フレキシブルブーツに
おいては、ブーツの端部を延設した延設部により締付バ
ンドの滑り落ちを防止すると共に、上記延設部から軸方
向外側に向かい形成されたフランジ部が該延設部を補強
する。このフランジ部による延設部の補強は、主として
締付バンドのずれにより延設部が軸方向外側に押圧され
た場合に機能する。即ち、上記延設部はこのようなとき
に特に先端部が軸方向外側に倒れるように変形しようと
するが、この延設部の先端部には上記フランジ部が軸方
向外側に向かって形成されているため、上記延設部が変
形するには、このフランジ部をその円弧を引き伸ばすよ
うに同時に変形させる必要が生じ、その結果、上記フラ
ンジ部による上記延設部の補強がなされるのである。
【0009】この場合において、本考案のフレキシブル
ブーツは、上記延設部がブーツ端部から前記凹溝部と略
同一厚みをもって一体に延設することにより形成され、
またフランジ部もこの延設部と略同一厚みをもって一体
形成され、さらにフランジ部の外径が凹溝の外径より
大きく設けられ、かつこのフランジ部の内径が上記凹溝
の内径より大きく設けられてなることから、ブーツ端部
には従来のような厚肉部は生じず、さらに上記フランジ
部によってブーツ端部の内径が大きく形成されることに
より、ブーツの駆動軸ならびに継手ケースへの組付け性
は著しく向上する。
【0010】また、上記のようにブーツ端部に厚肉部が
ないことから、合成樹脂材料を用いた成形においても、
従来の如くヒケやガスが発生することがなく、常に良好
な成形品を得ることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下更に添付図面を参照して、本考案実施例
のフレキシブルブーツを説明する。
【0012】図1は本考案実施例ブーツのバンド固定用
凹溝を示す部分拡大断面図、図2は同実施例ブーツの取
付状態を示す断面図であり、このフレキシブルブーツ
は、ポリエステルエラストマー等の高弾性材よりなり、
自在継手(G)を介して接続される駆動軸(K)と継手
ケース(T)とに亘り、上記自在継手(G)を覆装して
取着され、上記継手ケース(T)外周に嵌着されるブー
ツ一端部の大口径部(1)から上記駆動軸(K)に嵌着
されるブーツ他端部の小口径部(2)にかけてその直径
が漸次小さくなる蛇腹部(3)を有している。
【0013】そして、上記大口径部(1)と小口径部
(2)の各外周には、締付バンド(S)を固定するため
の凹溝(4)が夫々形成されている。この凹溝(4)
は、上記蛇腹部(3)から連続して形成された断面下向
コ字状の隆起部(5)でブーツ内部側の側壁が形成され
ると共に、ブーツの端部を上記凹溝(4)の部分と略同
一厚みをもって半径外方向に延設された延設部(6)
と、該延設部(6)の先端から延設部と略同一厚みをも
ってブーツの軸方向外側に向かい形成されたフランジ部
(7)とでブーツ端部側の側壁が形成されている。
【0014】上記延設部(6)とフランジ部(7)とで
形成されるこの端部側の側壁は、本考案の肝要をなすも
のであり、図1に示す如く、フランジ部(7)の外径
(A)が凹溝(4)の外径(C)より大きく設けられる
と共に、フランジ部(7)の内径(B)が凹溝(4)の
内径(D)より大きく設けられ、また、フランジ部
(7)と延設部(6)は、共に部分的な厚肉部のないフ
ラットな形状に形成されている。なお、この延設部
(6)とフランジ部(7)とで形成される前記凹溝
(4)のブーツ端部側の側壁は、前記大口径部(1)と
小口径部(2)の夫々において、ブーツの周方向全周に
亘り設けてもよいが、間欠的に設けた場合でもバンド
(S)の滑り落ちを防止することが可能である。
【0015】上記構成を有する本考案実施例のフレキシ
ブルブーツを装着するときは、前記大口径部(1)およ
び小口径部(2)の夫々の内周面に突設された断面山形
のリブ(8)を、前記継手ケース(T)および駆動軸
(K)の外周面に、夫々周設した周溝(9)内に嵌入
し、かつ外周面に凹設した凹溝(4)内に嵌着した締付
バンド(S),(S)で締め付けることにより蛇腹部
(3)の内部空間に封入したグリースが外部に漏れ出さ
ないよう液密的に固着されて上記ブーツの覆装は完了さ
れる。
【0016】この場合において、本考案のフレキシブル
ブーツは、上記延設部(6)がブーツ端部から凹溝
(4)の部分と略同一厚みをもって延設することにより
形成され、またフランジ部(7)もこの延設部(6)と
略同一厚みをもって形成されてなることから、ブーツ端
部には従来の如き厚肉部は生じず、さらに上記フランジ
部(7)によってブーツ端部の内径(B)が大きく形成
されることにより、ブーツの駆動軸(K)ならびに継手
ケース(T)への組付け性は著しく向上する。また、上
記のようにブーツ端部に厚肉部がないことから、ポリエ
ステルエラストマーのような合成樹脂材料を用いた成形
においても、従来の如くヒケやガスが発生することがな
く、常に良好な成形品を得ることが可能となる。
【0017】以上、本考案の一実施例について説明した
が、フレキシブルブーツの形状は本考案の要旨を逸脱し
ない範囲において適宜に変更しうることはいうまでもな
い。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のフレキシ
ブルブーツは、ブーツの両端部を該端部近傍と略同一厚
みをもって半径外方向に一体に延設すると共に、該延設
部先端から延設部と略同一厚みをもって軸方向外側に向
かいフランジ部を一体に形成し、さらに上記フランジ部
の外径Aを上記凹溝の外径Cより大きく設け、かつこの
フランジ部の内径Bを上記凹溝の内径Dより大きく設
け、上記延設部とフランジ部とで、ブーツの大小各口径
部に夫々設けたバンド用凹溝のブーツ端部側の側壁を構
成したものであり、上記延設部がブーツ端部から該端部
近傍と略同一厚みをもって延設することにより形成さ
れ、さらにフランジ部もこの延設部と略同一厚みをもっ
て形成されてなることから、ブーツ端部には従来のよう
な厚肉部は生じず、該ブーツ端部の剛性は低く保持され
ると共に、上記フランジ部によってブーツ端部の内径が
大きく形成されることにより、ブーツの駆動軸ならびに
継手ケースへの組付け性が著しく向上するとの顕著な効
果を奏し、しかも、上記のようにブーツ端部に厚肉部が
ないことから、合成樹脂材料を用いた成形においても、
従来の如くヒケやガスが発生することがなく、常に良好
な成形品を得ることが可能であるとの実効も有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例フレキシブルブーツのバンド固定
用凹溝を示す部分拡大断面説明図である。
【図2】同実施例フレキシブルブーツの取付状態を示す
断面図である。
【図3】従来のフレキシブルブーツのバンド固定用凹溝
を示す部分拡大断面説明図である。
【図4】従来のフレキシブルブーツのバンド固定用凹溝
を示す部分拡大断面説明図である。
【図5】従来のフレキシブルブーツのバンド固定用凹溝
を示す部分拡大断面説明図である。
【符号の説明】
(1) 大口径部 (2) 小口径部 (3) 蛇腹部 (4) 凹溝 (5) 隆起部 (6) 延設部 (7) フランジ部 (8) リブ (9) 周溝 (G) 自在継手 (K) 駆動軸 (T) 継手ケース (S) バンド

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自在継手を介して接続される駆動軸と継
    手ケースとに亘り、上記自在継手を覆装して取着し、上
    記継手ケース外周に嵌着するブーツ一端部の大口径部と
    上記駆動軸外周に嵌着するブーツ他端部の小口径部とに
    夫々締付バンド固定用の凹溝を設けたフレキシブルブー
    ツにおいて、ブーツの両端部を上記凹溝の部分と略同一
    厚みをもって半径外方向に一体に延設すると共に、該延
    設部先端から延設部と略同一厚みをもって軸方向外側に
    向かいフランジ部を一体に形成し、上記延設部とフラン
    ジ部とで前記各凹溝のブーツ端部側の側壁を厚肉に設け
    ることなく形成し、かつ上記フランジ部の外径Aを上記
    凹溝の外径Cより大きく設けると共に、このフランジ部
    の内径Bを上記凹溝の内径Dより大きく設けたことを特
    徴とするフレキシブルブーツ。
  2. 【請求項2】 上記延設部とフランジ部とを、ブーツの
    周方向に間欠的に設けたことを特徴とする請求項1記載
    のフレキシブルブーツ。
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