JP2001263487A - 樹脂ブーツ - Google Patents
樹脂ブーツInfo
- Publication number
- JP2001263487A JP2001263487A JP2000072626A JP2000072626A JP2001263487A JP 2001263487 A JP2001263487 A JP 2001263487A JP 2000072626 A JP2000072626 A JP 2000072626A JP 2000072626 A JP2000072626 A JP 2000072626A JP 2001263487 A JP2001263487 A JP 2001263487A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boot
- mating component
- resin
- mounting groove
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Abstract
立させた樹脂ブーツを提供する。 【解決手段】 本発明の樹脂ブーツ20は、相手部品1
4に装着される筒状の装着部23の内周面24に、相手
部品14のブーツ取付溝14bの側壁14dと軸線方向
に係合する係合突起27を凸設したものである。これに
より、装着部23がブーツ取付溝14bから軸線方向に
外れて相手部品14の一般面14aに乗り上がり、その
外れ防止強度が低下することを確実に防止するこができ
る。さらに、係合突起27は、装着部23の内周面24
の端部にのみ凸設したものであるから、この係合突起2
7を設けたことによって装着部23が拡開されることを
妨げる剛性の増加はわずかであり、相手部品14に対す
る組付性が低下することもない。
Description
ングギヤボックスや駆動軸の等速継手に用いられる樹脂
ブーツに関し、より詳しくは、相手部品に対する組付性
と外れ防止強度とが両立するように改良された樹脂ブー
ツに関する。
ボックスや駆動軸の等速継手には、クロロプレンゴム等
のゴム材料から成形したゴムブーツが組み付けられ、そ
の内部に土砂や泥水、塵埃等が入り込まないように保護
して潤滑状態を維持するようになっている。
ングギヤボックスや駆動軸の等速継手等の相手部品1に
は、一般部1aより小径のブーツ取付溝2を凹設する。
また、ゴムブーツ3には、ブーツ取付溝2の外径よりも
小さい内径を有する筒状の嵌合部4を形成する。これに
より、ブーツ取付溝2に嵌合部4を外嵌させた後、ステ
ンレス製のブーツバンド5を装着して締め上げれば、ゴ
ムブーツ3を相手部品1に対して堅固に取り付けること
ができる。
度を向上させるために、近年、熱可塑性エラストマ材料
から成形した樹脂ブーツが広く用いられている。ところ
が、このような樹脂ブーツはゴムブーツに比較してその
剛性が極めて高いため、その筒状の嵌合部を相手部品の
ブーツ取付溝に締まり嵌め状態で外嵌させることは困難
である。また、隙間嵌め状態で相手部品に外嵌させた嵌
合部をブーツバンドを用いて締め上げても嵌合部が縮径
しないため、嵌合部の内周面を相手部品に対して液密に
密着させることができない。
6の装着部7の内周面8に、その先端が尖ったシール突
起9,10を円周方向の全周にわたって凸設する。そし
て、このような樹脂ブーツ6の装着部7を相手部品1の
ブーツ取付溝2に装着すると、シール突起9,10の先
端がつぶれながら相手部品1に外嵌する。次いで、肉厚
で幅の広いブーツバンド11を用いて装着部7を強力に
締め上げると、シール突起9,10の先端が相手部品1
に密着する面圧が上昇するので、樹脂ブーツ6を相手部
品1に対して液密に装着することができる。
た樹脂ブーツ6を相手部品1に装着した状態では、図6
に示したように装着部7の内周面8がブーツ取付溝2の
外周面から浮き上がった状態となっている。
よっては、装着部7の端部7aが相手部品1の一般部1
aに乗り上がる事態が生じ、樹脂ブーツ6が相手部品1
の軸線方向に変位してブーツ取付溝2から外れる外れ防
止強度が大幅に低下する。
一般部1aの外径を増加させブーツ取付溝2を深くする
と、樹脂ブーツ6の装着部7と一般部1aとの間の締め
代も増加するため、今度は相手部品1に対する樹脂ブー
ツ6の組付性が大幅に低下してしまう。
術が有する問題点を解消し、相手部品に対する組付性お
よび外れ防止強度を両立させた樹脂ブーツを提供するこ
とにある。
明の樹脂ブーツは、相手部品の外周面に凹設したブーツ
取付溝に遊嵌される筒状の装着部を備えるとともに、前
記ブーツ取付溝の底面に外嵌されるシール突起が前記装
着部の内周面の全周にわたって凸設された樹脂ブーツに
おいて、前記シール突起の先端の内径と等しいか若しく
は大きい内径を有するとともに前記ブーツ取付溝の側面
と軸線方向に係合する係合突起を、前記装着部の内周面
の端部に凸設したことを特徴とするものである。
品に装着される筒状の装着部の内周面に、相手部品のブ
ーツ取付溝の側壁と軸線方向に係合する係合突起を凸設
したものである。これにより、装着部がブーツ取付溝か
ら外れて相手部品の一般面に乗り上がり、その外れ防止
強度が低下することを確実に防止することができる。
の先端の内径と等しいか若しくは大きいので、シール突
起の先端がブーツ取付溝の底面に外嵌して液密にシール
する作用を妨げることがない。
の端部にのみ凸設したものであるから、この係合突起を
設けたことによる装着部の拡開を妨げる剛性の増加はわ
ずかであり、相手部品に対する組付性が低下することは
ない。
ィン系熱可塑性エラストマーやポリエステル系熱可塑性
エラストマー、および高重合度ポリ塩化ビニル材料から
成形することができる。
一実施形態について、図1乃至図4を参照して詳細に説
明する。ここで、図1は本発明に係る一実施形態の樹脂
ブーツをラックアンドピニオン形のステアリングギヤボ
ックスに装着した状態を示す全体縦断面図、図2は図1
の要部を拡大して示す半断面図、図3は図2に示した樹
脂ブーツを単品状体で示す半断面図、図4は図2に示し
た相手部品を単品状体で示す半断面図である。なお、以
下の説明においては、前述した従来技術と同一の部分に
は同一の符号を用いるとともに、その説明省略すること
がある。
は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから成形さ
れたもので、自動車のラックアンドピニオン形ステアリ
ングギヤボックス12に装着されるものである。
て軸線方向に伸縮自在な本体部分21と、その図示左側
の端部に連設されるとともにギヤボックスハウジング1
3に装着されてブーツバンドで締め付けられ固定される
大径装着部22と、本体部分21の図示右側の端部に連
設されるとともにタイロッド14に装着されてブーツバ
ンドで締め付けられ固定される小径装着部23とを備え
ている。
小径装着部23は略円筒状に成形され、その内径はタイ
ロッド14の一般部14aの外径D4よりも小さい。
対のシール突起25,26が、軸線方向に間隔を開け
て、円周方向の全周にわたって延びるように半径方向内
側に向かって凸設されている。これらのシール突起2
5,26は、図3に示したようにその断面形状が三角形
に形成されるとともに、その先端の内径D1は図4に示
したブーツ取付溝14bの外径D3よりも小さい。これ
により、小径装着部23をブーツ取付溝14bに装着す
ると、シール突起25,26の先端は半径方向に押しつ
ぶされるように変形し、ブーツ取付溝14bの底面14
cに液密に密着する。
本体部分21とは反対側の端部には、断面形状が矩形の
係合突起27が凸設されている。この係合突起27の外
壁面27aは、小径装着部23の軸線に対して垂直に延
びている。これにより、小径装着部23をブーツ取付溝
14bに装着すると、その外壁面27aがブーツ取付溝
14bの側壁14dに密着する。したがって、小径装着
部23がブーツ取付溝14bから外れてタイロッド14
の一般面14a上に乗り上がることを防止できるので、
本実施形態の樹脂ブーツ20の外れ防止強度を図6に示
した従来の樹脂ブーツ6に対して確実に増加させること
ができる。
突起25,26の内径D1と等しいか若しくは大きい。
これにより、小径装着部23をブーツ取付溝14bに装
着したときに、シール突起25,26の先端がブーツ取
付溝14bの底面14cに外嵌して液密にシールする作
用を妨げることがない。
シール突起25,26の基部の軸線方向の幅よりもわず
かに大きい程度である。これにより、この係合突起27
を設けたことに伴う小径装着部23の拡開を妨げる剛性
の増加はわずかであるから、本実施形態の樹脂ブーツ2
0をタイロッド14に組み付ける際の組付性が低下する
ことはない。
23をタイロッド14のブーツ取付溝14bに取り付け
てブーツバンド28で締め上げた状態では、係合突起2
7の内周面がブーツ取付溝14bの底面14cに密着す
る。これにより、小径装着部23の姿勢が安定し、ブー
ツバンド28が傾斜した状態で取り付けられることがな
いから、シール突起25,26による液密シール性が低
下することがない。
態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態
によって限定されるものではなく、種々の変更が可能で
あることは言うまでもない。例えば、上述した実施形態
においては、ステアリングギヤボックス12のタイロッ
ド14に装着される小径装着部23にのみ係合突起27
を設けている。これに対して、ギヤボックスハウジング
13にも取付溝が凹設される場合には、樹脂ブーツ20
の大径装着部22にも同様の係合突起を凸設することが
できることは言うまでもない。さらに、係合突起27の
内周面を、シール突起25,26側ほどその内径が大き
くなるように傾斜させて形成すれば、外れ防止強度を低
下させることなしに、小径装着部23をブーツ取付溝1
4bに組み付ける際の組付性をより向上させることがで
きる。
の樹脂ブーツは、相手部品に装着される筒状の装着部の
内周面に、相手部品のブーツ取付溝の側壁と軸線方向に
係合する係合突起を凸設したものである。これにより、
装着部がブーツ取付溝から外れて相手部品の一般面に乗
り上がり、その外れ防止強度が低下することを確実に防
止することができる。また、前記係合突起の内径は、シ
ール突起の先端の内径より大きいので、シール突起の先
端がブーツ取付溝の底面に外嵌して液密にシールする作
用を妨げることがない。さらに、前記係合突起は、装着
部の内周面の端部にのみ凸設したものであるから、この
係合突起を設けたことによる装着部の拡開を妨げる剛性
の増加はわずかであり、相手部品に対する組付性が低下
することはない。したがって、本発明によれば、相手部
品に対する組付性および外れ防止強度を両立させた樹脂
ブーツを提供することができる。
アンドピニオン形のステアリングギヤボックスに装着し
た状態を示す全体縦断面図。
面図。
図。
図。
大断面図。
ス 13 ギヤボックスハウジング 14 タイロッド 14a 一般部 14b ブーツ取付溝 14c 底面 14d 側壁 20 本発明に係る一実施形態の樹脂ブーツ 21 蛇腹部 22 大径装着部 23 小径装着部 24 内周面 25,26 シール突起 27 係合突起 28 ブーツバンド
Claims (1)
- 【請求項1】相手部品の外周面に凹設したブーツ取付溝
に遊嵌される筒状の装着部を備えるとともに、前記ブー
ツ取付溝の底面に外嵌されるシール突起が前記装着部の
内周面の全周にわたって凸設された樹脂ブーツにおい
て、 前記シール突起の先端の内径と等しいか若しくは大きい
内径を有するとともに前記ブーツ取付溝の側面と軸線方
向に係合する係合突起を、前記装着部の内周面の端部に
凸設したことを特徴とする樹脂ブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000072626A JP2001263487A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 樹脂ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000072626A JP2001263487A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 樹脂ブーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001263487A true JP2001263487A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18590999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000072626A Pending JP2001263487A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 樹脂ブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001263487A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020016319A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 株式会社フコク | ステアリング用ブーツ |
JP2020165514A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社豊田自動織機 | ゴムブーツ、ゴムブーツの取付構造、及び産業車両 |
-
2000
- 2000-03-15 JP JP2000072626A patent/JP2001263487A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020016319A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 株式会社フコク | ステアリング用ブーツ |
WO2020022139A1 (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 株式会社フコク | ステアリング用ブーツ |
JP7136620B2 (ja) | 2018-07-27 | 2022-09-13 | 株式会社フコク | ステアリング用ブーツ |
JP2020165514A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社豊田自動織機 | ゴムブーツ、ゴムブーツの取付構造、及び産業車両 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7407442B2 (en) | Steering shaft boot | |
JP4898799B2 (ja) | 独立したシーリングリップを有するシャフトシール | |
US20100133758A1 (en) | Sealing device | |
US20050250586A1 (en) | Dust cover for steering shaft | |
JPH0694903B2 (ja) | カセットパッキン | |
KR102016955B1 (ko) | 코너 모듈 | |
JP2003113858A (ja) | 等速ジョイント用ブーツ | |
US20050245319A1 (en) | Boot for constant velocity joint | |
JP4120817B2 (ja) | ブーツ嵌合部の構造 | |
JP2001263487A (ja) | 樹脂ブーツ | |
JP2007092796A (ja) | ブーツ | |
JP5024338B2 (ja) | 等速ジョイント用ブーツ | |
JP2008082432A (ja) | 等速ジョイント用ブーツ締結構造 | |
US20220010845A1 (en) | Protective bellows and transmission joint provided with such a bellows | |
JP4877289B2 (ja) | 等速ジョイント用ブーツ | |
JPH09196187A (ja) | ベローズの取り付け構造 | |
JP2004169726A (ja) | 等速ジョイント用ブーツと取付具 | |
JPH09166150A (ja) | 等速ジョイントのブーツ構造 | |
JP2568219Y2 (ja) | フレキシブルブーツ | |
JP2007177957A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2008045675A (ja) | 等速自在継手のブーツ装着構造 | |
JP2006348990A (ja) | ブーツ | |
JP5234362B2 (ja) | ダストブーツの取付構造 | |
JPH064104Y2 (ja) | ジョイント用ブーツ | |
JP2004156706A (ja) | 等速ジョイント用樹脂製ブーツと取付具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060324 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060405 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090129 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090519 |