JP2567737Y2 - レンズ枠の着脱機構 - Google Patents

レンズ枠の着脱機構

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JP2567737Y2 JP403392U JP403392U JP2567737Y2 JP 2567737 Y2 JP2567737 Y2 JP 2567737Y2 JP 403392 U JP403392 U JP 403392U JP 403392 U JP403392 U JP 403392U JP 2567737 Y2 JP2567737 Y2 JP 2567737Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズ鏡筒において、
レンズ枠を着脱するためのレンズ枠の着脱機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのレンズ鏡筒に対してレン
ズを取り付けまたは取り外しするための機構としては、
ネジあるいはバヨネットを使用したものが一般的であ
り、すなわち、レンズ鏡筒に対してレンズ枠を回転させ
ることによりレンズ枠の着脱が行われていた。レンズ枠
をレンズ鏡筒に対して回転させて取り付けまたは取り外
しする着脱方式は、確かにレンズ鏡筒側を手で保持する
か、あるいは治具の様なものに固定させている場合に
は、最も有効な方法であり、レンズ性能を損なう虞も少
ない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様なレンズ枠を回転させて着脱する方法においては、例
えばレンズ鏡筒が、このレンズ鏡筒を保持している保持
体に対して回転する機能を持ち、しかも、このレンズ鏡
筒を手に取ることができない様な場合には、レンズ枠の
着脱は、極めてやりにくいものとなるという問題点があ
った。従って、本考案は上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、レンズ鏡筒を回転
しない状態で保持できない様な場合でも、レンズ鏡筒に
対してレンズ枠を容易に着脱することができる様なレン
ズ枠の着脱機構を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本考案のレンズ枠の着脱機構は、
レンズ鏡筒に対して、レンズ枠を保持した保持機構を着
脱するためのレンズ枠の着脱機構であって、前記保持機
構は、前記レンズ鏡筒に嵌合する第1の円筒部と、光軸
に直交する端面に所定の周期で配列された複数の山部と
谷部とを有する第2の円筒部とを有する着脱機構本体
と、前記第2の円筒部に対して光軸に沿う方向及び円周
方向にスライド可能に嵌合し、前記山部または谷部に当
接する突起部を有する円筒状の掛止部材と、該掛止部材
を、前記突起部が前記山部または谷部に当接する様に付
勢する付勢部材とを具備し、前記レンズ鏡筒は、円筒状
の鏡筒本体部と、該鏡筒本体部の周上に複数配設され、
2つの山部とその間の谷部とを有する掛止部とを具備
し、前記着脱機構本体を、前記鏡筒に対して光軸に沿う
装着方向に所定量だけスライドさせた後、逆方向に僅か
にスライドさせることにより、前記突起部を前記掛止部
の谷部に掛止させて、前記レンズ枠を前記レンズ鏡筒に
固定することを特徴としている。また、この考案に係わ
るレンズ枠の着脱機構において、前記着脱機構本体を前
記鏡筒に対して前記装着方向に僅かにスライドさせた
後、逆方向にスライドさせることにより、前記突起部を
前記掛止部の谷部から脱出させて、前記レンズ枠を前記
レンズ鏡筒から取り外すことを特徴としている。
【0005】
【作用】以上の様に、この考案に係わるレンズ枠の着脱
機構は構成されているので、レンズ枠をレンズ鏡筒に取
り付け及び取り外しする時に、レンズ枠をレンズ鏡筒に
対して回転させることなく、光軸方向にスライドさせる
動作のみで、取り付け及び取り外しができるので、レン
ズ鏡筒を回転しない様に保持できない場合でも、容易に
レンズ枠の取り付け及び取り外しを行うことができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3は、一実
施例のレンズ枠の着脱機構の構造とその動作を示す側断
面図である。まず、一実施例に係わるレンズ枠の着脱機
構の概略的な機能について説明すると、図1において、
図中右側に位置するカメラ側レンズ鏡筒12は、光軸を
示す直線を中心軸とする円筒状の形状をしており、一実
施例に係わるレンズ枠の着脱機構は、このレンズ鏡筒1
2に対して、レンズ枠11を着脱するためのものであ
る。この着脱の方法としては、レンズ鏡筒12に嵌合す
る着脱機構本体1を図中矢印で示した様に、光軸に沿っ
てレンズ鏡筒12に対して一定量スライドさせ、そこか
ら矢印と逆方向に僅かに戻すことにより、レンズ枠11
がレンズ鏡筒12に対して固定されるものである。ま
た、同様に、もう一度着脱機構本体1を矢印で示した方
向に僅かにスライドさせ、さらに矢印と逆方向に戻すこ
とにより、レンズ枠11がレンズ鏡筒12から取り外さ
れるものである。
【0007】概略上記の様な機能を有するレンズ枠の着
脱機構の構成及び動作について、図1乃至図8を参照し
て説明する。まず、図1においてカメラ側レンズ鏡筒1
2は、上述した様に、光軸を中心とする円筒状に形成さ
れている。レンズ鏡筒12の図中左側の先端部内周面上
には、詳細は後述するが、レンズ枠側の第3スライド部
材3の掛止爪3aを掛止するための掛止部12aが形成
されている。この掛止部12aは、レンズ鏡筒12の内
周面の円周上を等分に分割する複数カ所に形成されてお
り、これらの複数の掛止部12aの内周面は光軸を中心
とする円筒形状に形成されている。
【0008】掛止部12aは、レンズ鏡筒12の内側か
ら見た平面図である図4に示す様に、夫々光軸方向の高
さの異なる2つの山形部12a1,12a2から形成さ
れている。そして、1組の山形部12a1,12a2と
隣の1組の山形部12a1,12a2の間には溝部12
gが形成されている。この溝部12gの底面は、図1に
おけるレンズ鏡筒12の内周面12hと同一面に形成さ
れている。一方、掛止爪3aは、図4に示した様に平面
視略台形形状にされており、その幅(台形の高さ)は、
レンズ鏡筒12の溝部12gの幅よりも僅かに狭くされ
ている。従って、掛止爪3aは、図4に矢印で示した様
に溝部12gを通過してレンズ鏡筒12内に進入するこ
とが可能である。そして、掛止爪3aは溝部12gを通
過してレンズ鏡筒12内に進入し、レンズ枠11がレン
ズ鏡筒12に対して固定された状態においては、図4に
二点鎖線で示した様に掛止爪3aが、掛止部12aの2
つの山形部12a1と12a2の間の谷部12a3に落
ち込み、掛止部12aに掛止された状態となる。図3
は、この掛止爪3aが掛止部12aに掛止された状態を
側面から見た図である。
【0009】一方、図1に戻って、着脱機構本体1は、
光軸を中心とする二重の円筒状に形成されている。これ
らの二重の円筒状の部分のうち、外側円筒部1aの内周
面は、レンズ鏡筒12の外周面に嵌合する内径を有して
おり、また、内側円筒部1bの外周面は、掛止部12a
の内周面に嵌合する外径を有している。そして、着脱機
構本体1は、その光軸をレンズ鏡筒12の光軸と一致さ
せた状態で、図中左側からレンズ鏡筒12に対して挿入
される様になされている。
【0010】着脱機構本体1の外側円筒部1aと内側円
筒部1bの間には、光軸を中心とする円筒状の第1スラ
イド部材2が挿入されている。第1スライド部材2は、
外側円筒部1aの内周面と、内側円筒部1bの外周面と
に夫々嵌合する外周面と内周面とを有している。従っ
て、この第1スライド部材2は、その外周面と内周面と
を外側円筒部1aの内周面と内側円筒部1bの外周面と
に夫々ガイドされた状態で、着脱機構本体1に対して光
軸に沿う方向にスライド可能にされている。そして、こ
の第1スライド部材2は、外側円筒部1aと内側円筒部
1bの間の空間に配置された圧縮バネ7により図中右側
方向に常時付勢されている。
【0011】第1スライド部材2の円周上複数個所に
は、光軸に沿う方向に延出する長穴2aが形成されてい
る。この長穴2aには、この長穴2aの幅に嵌合する外
径を有し、外側円筒部1aと内側円筒部1bにまたがっ
て固定されたストッパーピン6が挿入されている。従っ
て、第1スライド部材2は、その光軸に沿う方向のスラ
イド量を、このストッパーピン6と長穴2aの長さによ
り規定されている。そして、上述した様に、第1スライ
ド部材2は、圧縮バネ7により図中右側方向に付勢され
ているので、通常の状態においては第1スライド部材2
は、図1に示した様に長穴2aの左側の端部がストッパ
ーピン6に当接した状態で、着脱機構本体1に対して保
持されている。そして、着脱機構本体1をレンズ鏡筒1
2に装着する時には、レンズ鏡筒12の左側端部に押さ
れて、着脱機構本体1に対して、図中左側にスライドす
る。なお、第1スライド部材2の図中右側の端部には、
図4に示したようにガイド溝2bが形成されており、後
述する第3スライド部材3の先端部の掛止爪3aを着脱
機構本体1に対して、円周方向に回転不能にしつつ、光
軸に沿う方向にスライド可能にガイドする様にされてい
る。
【0012】次に、内側円筒部1bの内周面には、円周
上複数個所に、光軸に沿う方向に延出するガイド溝1c
が形成されている。この夫々のガイド溝1cには、この
ガイド溝1cの幅に嵌合する外径を有するスライド駒5
が挿入されており、このスライド駒5は、ガイド溝1c
に沿って、光軸に沿う方向にスライド可能にされてい
る。このスライド駒5には、中心方向に向けて突出部5
aが形成されており、この突出部5aには、内側円筒部
1bの内周面に嵌合する外周面を有する円筒状の第2ス
ライド部材4が固定されている。従って、第2スライド
部材4は、その外周面を内側円筒部1bの内周面にガイ
ドされ、且つ光軸方向の動き量をスライド駒5とガイド
溝1cの光軸に沿う方向の長さにより規定された状態
で、着脱機構本体1に対して光軸に沿ってスライド可能
にされている。なお、第2スライド部材4の図中右側の
部位には、内方に向かって延出する掛止部4aが形成さ
れており、この掛止部4aと着脱機構本体1に取り付け
られた固定ピン14の間には、引っ張りバネ8が張設さ
れている。従って、第2スライド部材4は、常時、図中
左方向に付勢されている。
【0013】一方、内側円筒部1bの図中右側の先端部
1dは、図中左側の部位よりもその内径が大きくされて
おり、この先端部1dの内周面と、第2スライド部材4
の外周面の間には光軸を中心軸とする第3スライド部材
3が、挿入されている。この第3スライド部材3は、そ
の外周面と内周面とを、内側円筒部1bの先端部1dの
内周面と第2スライド部材4の外周面とに夫々ガイドさ
れた状態で、光軸に沿う方向にスライド可能にされてい
る。また、この第3スライド部材3は、円周方向にもス
ライド可能にされており、すなわち光軸の回りに自転可
能にされている。この第3スライド部材3の右側端部に
は、外方に突出する掛止爪3aが形成されている。
【0014】ここで、図1に示した様に、第2スライド
部材4の図中右側の端部には、この第2スライド部材4
の外方に突出するフランジ部4bが形成されている。そ
して、第2スライド部材4は、前述した様に、引っ張り
バネ8により常に図中左方向に付勢されているので、こ
の第2スライド部材4のフランジ部4bに押されて、第
3スライド部材3も図中左側に付勢されることとなる。
【0015】従って、着脱機構本体1が、レンズ鏡筒1
2に装着される前の図1に示した状態においては、第3
スライド部材3の掛止爪3aは内側円筒部1bの先端に
押圧されている。ここで、内側円筒部1bの先端部1d
の先端には、図4に示した様に円周上に一定の周期で山
形部1eが形成されている。そして、内側円筒部1bの
山形部1eと第1スライド部材2のガイド溝2bとの円
周方向に関する位置関係は、図4に示した様になってい
るので、掛止爪3aはガイド溝2bにより円周方向の位
置を規定された状態で、山形部1eの頂上からやや谷側
にずれた位置に当接している。なお、図1において掛止
爪3aの外側端3a1の光軸からの距離r2は、レンズ
鏡筒12の内周面12hの半径r1よりも僅かに小さく
されているので、掛止爪3aは、前述した様に、レンズ
鏡筒12の溝部12gを通過してレンズ鏡筒12内に進
入することが可能である。
【0016】次に、図1において、内側円筒部1bの内
周面には、内方に向けて、内方フランジ部1fが形成さ
れている。この内方フランジ部1fには、光軸を中心と
する円周を等分に分割する複数個所にレンズ枠11を着
脱機構本体1に対してスライド可能に保持するためのス
ライドシャフト10が固定されている。このスライドシ
ャフト10には、レンズ16が固定されたレンズ枠11
に形成されたガイド穴11aが嵌合しており、レンズ枠
11は、スライドシャフト10に対して、光軸に沿う方
向にスライド可能にされている。そして、スライドシャ
フト10の周囲には、圧縮バネ9が装着されているの
で、レンズ枠11は、常に図中右方向に付勢されてい
る。従って、着脱機構本体1が、レンズ鏡筒12に装着
される前の状態においては、レンズ枠11の外方フラン
ジ部11bの右側端部は、スライドシャフト10の先端
部に形成されたフランジ部10aに当接した状態になっ
ており、レンズ枠11はスライドシャフト10から抜け
落ちない状態で保持されている。
【0017】また、レンズ枠11の右側端部は、円筒状
の位置決め部11cとされており、この位置決め部11
cの先端が、レンズ鏡筒12に形成された段部12bに
当接することにより、レンズ枠11がレンズ鏡筒12に
対して光軸に沿う方向に位置決めされる。また、位置決
め部11cの外周面が、レンズ鏡筒12に形成された嵌
合部12cの内周面に嵌合することにより、レンズ枠1
1がレンズ鏡筒12に対して光軸に直交する方向に位置
決めされる。
【0018】次に、以上の様に構成されたレンズ枠の着
脱機構におけるレンズ枠の着脱動作について説明する。
まず、図1に示した様に、レンズ鏡筒12に対して、着
脱機構本体1を図中左側から矢印方向に挿入する。この
とき、レンズ枠の位置決め部11cは、レンズ鏡筒12
の嵌合部12cに嵌合すると共に、位置決め部11cの
先端がレンズ鏡筒12の段部12bに当接して、レンズ
枠11は、レンズ鏡筒12に対して正しい位置に位置決
めされる。この状態においては、図4に示した様に掛止
爪3aは、内側円筒部1bの先端の山形部1eの頂上よ
りもやや谷側に寄った位置に当接している。
【0019】次に、この状態から図2に示した様に着脱
機構本体1を、更に矢印方向にスライドさせる。この
時、図4に示したレンズ鏡筒12の溝部12gの間を通
過して、第3スライド部材3に形成された掛止爪3aが
レンズ鏡筒12内に進入する。また、着脱機構本体1の
光軸に沿う方向のストロークは、第1スライド部材2に
形成された長穴2aの長さにより規定され、図示した様
に、ストッパーピン6が、第2スライド部材2の長穴2
aの右側端部に当接した時点で、着脱機構本体1は、レ
ンズ鏡筒12に対して、それ以上の挿入が不能となる。
そして、図2に示した状態においては、図5に示した様
に、掛止爪3aは第1スライド部材2のガイド溝2bか
ら外れているため、もはや円周方向の移動を制限するも
のがなくなるので、引っ張りバネ8の図中左側への付勢
力により、山形部1eの頂上から谷部に向かって滑り下
りている。
【0020】次に、この状態から、着脱機構本体1を図
1に示した矢印とは逆方向にスライドさせ、図3に示し
た位置まで移動させる。この移動の初期においては、掛
止爪3aは、図5に二点鎖線で示した位置から、着脱機
構本体1の山形部1eの間の谷部に当接した状態で図中
左側方向に移動する。そして、図6に示したように掛止
爪3aの左側の斜面が、掛止部12aの山形部12a1
に当接すると、掛止爪3aは着脱機構本体1の山形部の
間の谷部から離れ、今度は山形部12a1に当接した状
態で、この山形部12a1の斜面を滑りおりる。そし
て、掛止爪3aは、谷部12a3の位置に落ち着くこと
となる。
【0021】この状態においては、図3に示したよう
に、掛止爪3aがレンズ鏡筒12の掛止部12aに係止
されているので、着脱機構本体1も、第3スライド部材
3と、第2スライド部材4と、スライド駒5を順次介し
てレンズ鏡筒12に係止されている。ここで、着脱機構
本体1のレンズ鏡筒12に対する光軸に沿う方向の位置
は、ガイド溝1cの右側端にスライド駒5が当接するこ
とにより規定される。このスライド駒5をガイド溝1c
の右側端に当接させる力は、圧縮バネ7と圧縮バネ9の
付勢力により生ずる。一方、引っ張りバネ8の付勢力
は、スライド駒5をガイド溝1cの右側端から引き離す
方向に働く。そのため、引っ張りバネ8の付勢力は、圧
縮バネ7と圧縮バネ9の合力よりも十分に小さい力量と
なる様に設定されている。
【0022】次に、図6乃至図8を参照して、レンズ枠
11(着脱機構本体1)をレンズ鏡筒12から取り外す
動作について説明する。まず、図3に示した状態から着
脱機構本体1を図1に矢印で示した方向にスライドさせ
る。このとき、着脱機構本体1は図2に示した位置と全
く同じ位置までスライドされる。この移動の途中で、掛
止爪3aは、着脱機構本体1の山形部1eに押されて、
レンズ鏡筒12の掛止部12aから外れ、図2に示した
位置まで着脱機構本体1が移動した時には、掛止爪3a
は、図5に示したように、山形部1eの間の谷部に位置
している。
【0023】この状態から、図1に矢印で示した方向と
逆方向に着脱機構本体1をスライドさせる。このとき、
掛止爪3aは、山形部1eの間の谷部に当接した状態
で、図7の左方向に移動し、掛止部12aの2番目の山
形部12a2に当接すると、図8に矢印で示した様にそ
の斜面を滑る下り、溝部12gを通過して、レンズ鏡筒
12の外部に出ることとなる。これにより、着脱機構本
体1及びレンズ枠11は、レンズ鏡筒12から取り外さ
れることになる。
【0024】以上説明した様に、一実施例のレンズ枠の
着脱機構においては、レンズ枠を回転させてレンズ鏡筒
に取り付けるのではなく、レンズ鏡筒に対して、光軸に
沿う方向にスライドさせて取り付ける様にしているの
で、レンズ鏡筒を回転しない様に保持できない場合で
も、レンズ枠の着脱を容易に行うことができる。なお、
本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修
正または変形したものに適用可能である。例えば、図9
に示したように、レンズ鏡筒の掛止部の山形部の斜面の
傾きを逆方向にしてもよい。
【0025】
【考案の効果】以上説明した様に、本考案のレンズ枠の
着脱機構によれば、レンズ枠をレンズ鏡筒に取り付け及
び取り外しする時に、レンズ枠をレンズ鏡筒に対して回
転させることなく、光軸方向にスライドさせる動作のみ
で、取り付け及び取り外しができるので、レンズ鏡筒を
回転しない様に保持できない場合でも、容易にレンズ枠
の取り付け及び取り外しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】,
【図2】,
【図3】一実施例のレンズ枠の着脱機構の構成を示した
側断面図である。
【図4】,
【図5】,
【図6】レンズ枠をレンズ鏡筒に取り付ける動作を示し
た図である。
【図7】,
【図8】レンズ枠をレンズ鏡筒から取り外す動作を示し
た図である。
【図9】変形例を示した図である。
【符号の説明】
1 着脱機構本体 2 第1スライド部材 3 第3スライド部材 4 第2スライド部材 5 スライド駒 6 ストッパーピン 7 圧縮バネ 8 引っ張りバネ 9 圧縮バネ 10 スライドシャフト 11 レンズ枠 12 レンズ鏡筒 14 固定ピン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ鏡筒に対して、レンズ枠を保持し
    た保持機構を着脱するためのレンズ枠の着脱機構であっ
    て、 前記保持機構は、 前記レンズ鏡筒に嵌合する第1の円筒部と、光軸に直交
    する端面に所定の周期で配列された複数の山部と谷部と
    を有する第2の円筒部とを有する着脱機構本体と、 前記第2の円筒部に対して光軸に沿う方向及び円周方向
    にスライド可能に嵌合し、前記山部または谷部に当接す
    る突起部を有する円筒状の掛止部材と、 該掛止部材を、前記突起部が前記山部または谷部に当接
    する様に付勢する付勢部材とを具備し、 前記レンズ鏡筒は、 円筒状の鏡筒本体部と、 該鏡筒本体部の周上に複数配設され、2つの山部とその
    間の谷部とを有する掛止部とを具備し、 前記着脱機構本体を、前記鏡筒に対して光軸に沿う装着
    方向に所定量だけスライドさせた後、逆方向に僅かにス
    ライドさせることにより、前記突起部を前記掛止部の谷
    部に掛止させて、前記レンズ枠を前記レンズ鏡筒に固定
    することを特徴とするレンズ枠の着脱機構。
  2. 【請求項2】 前記着脱機構本体を前記鏡筒に対して前
    記装着方向に僅かにスライドさせた後、逆方向にスライ
    ドさせることにより、前記突起部を前記掛止部の谷部か
    ら脱出させて、前記レンズ枠を前記レンズ鏡筒から取り
    外すことを特徴とする請求項1に記載のレンズ枠の着脱
    機構。
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