JP2566842B2 - コネクタの端子固定構造 - Google Patents

コネクタの端子固定構造

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JP2566842B2 JP2201544A JP20154490A JP2566842B2 JP 2566842 B2 JP2566842 B2 JP 2566842B2 JP 2201544 A JP2201544 A JP 2201544A JP 20154490 A JP20154490 A JP 20154490A JP 2566842 B2 JP2566842 B2 JP 2566842B2
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Hirose Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は電子制御機器等に用いられる電線用のコネク
タの端子固定構造に関するものである。
《従来の技術》 従来のこの種のコネクタにおける端子固定方法は、第
8図に示すように端子保持体aに端子圧入孔bを設け、
この端子圧入孔bに、この端子圧入孔bの孔径より大き
い径寸法の端子cを圧入により固定するか、また、第9
図に示すように端子圧入孔bの孔径より大きい径寸法で
且つ突起dを設けた端子cを、端子圧入孔bに圧入する
か、もしくは、第10図に示すように括れ部eを有する端
子cを端子保持体aと共に、一体に成形するものであっ
た。
《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、上記の従来例にあっては、圧入もしく
は一体成形であって、いずれも端子の固定方法としては
その工程数が多くなり、コネクタのコスト高を誘引する
という問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであっ
て、その目的とするところは、簡単な構成で確実に端子
の固定ができる端子の固定構造を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記の目的を達成するために、本発明に係わるコネク
タの端子固定構造は、電気接触端子を、外部導体とこの
外部導体内に固着される絶縁性の端子保持体とこの端子
保持体に保持される端子とより構成し、前記電気接触端
子をハウジングに挿入固定したコネクタにおいて、前記
端子保持体に形成されてこの端子保持体の両端面に抜け
る端子挿入孔と、前記端子保持体の周面に形成されて前
記端子挿入孔の真上に位置するパンチ挿入凹部と、前記
端子に設けられた孔と、前記パンチ挿入凹部内に挿入さ
れ且つ刃を備えたパンチにより切り起こされて前記端子
挿入孔に挿入された前記端子の前記孔内に突入して前記
端子を前記端子保持体に固定する前記端子保持体の切り
起こし部分とを備えたことを特徴とする。
《作用》 かかる構成により、前記パンチ挿入凹部内に挿入され
たパンチの刃により前記端子保持体の一部を切り起こ
し、この切り起こし部分を前記端子の前記孔内に突入さ
せて前記端子を前記端子保持体に固定するように、簡単
な構成で確実に端子の固定ができるばかりか、従来の圧
入や一体成形により端子を端子保持体に固定する方法に
比べて、その工程数を少なくして、コネクタのコスト高
を誘引するという不具合を解消する。
《実施例》 以下本発明を第1図乃至第7図に基づいて説明する。
第1図はコネクタの結合前の斜視図、第2図は電気接
触端子の分解斜視図、第3図は本発明に係わるコネクタ
の端子固定構造における、端子の端子保持体への挿入前
の斜視図、第4図および第5図は同端子の端子保持体へ
の固定工程の説明図、第6図は電気接触端子の端子に電
線を圧着する状態を示す説明図、第7図は電気接触端子
に電線を圧着した状態を示す説明図である。
コネクタAは雌側コネクタBと雄側コネクタCとを備
えており、雌側コネクタBはハウジングD内に電気接触
端子1を設けて成る。
この電気接触端子1は外部導体3と端子保持体である
絶縁体4と2本の端子5とより成る。
外部導体3は、三つの領域に区分され、筒状の端子保
持部7と導体圧着部6とシース圧着部8から成り、導体
圧着部6はU字状に起立した圧着片9、9を備えてお
り、シース圧着部8はU字状に起立した圧着片11、11を
備えている。端子保持部7の周部の後部には圧着片9、
9,11、11の起立方向に向かう治具挿入口10a,10bが形成
してある。
前記端子5は端子本体14と芯線圧着部15と芯線被覆圧
着部16から成っている。端子本体14は板状であり、その
中央部には四角形状の孔14aが設けてある。芯線圧着部1
5はU字状に起立した圧着片17、17を備えており、ま
た、芯線被覆圧着部16はU字状に起立した圧着片18、18
を備えている。
前記絶縁体4は合成樹脂製であって、この絶縁体4に
は、これの前後に抜ける端子挿入孔19が左右に平行に形
成してあり、また、絶縁体4の周面にはパンチ挿入凹部
20が形成してあり、これらパンチ挿入凹部20は端子挿入
孔19の真上に位置していて、パンチ挿入凹部20の底面20
aと端子挿入孔19との間は他に比べて薄くなっている。
そして、第4図及び第5図に示すように絶縁体4の端
子挿入孔19に端子5の端子本体14を挿入し、パンチ挿入
凹部20内には刃21aを備えたパンチ21Aを挿入して、刃21
aによって絶縁体4を切り込み、パンチ21Aで絶縁体4を
切り起こしてこの切り起こし部4aを端子5の孔14a内に
突入させて端子5を絶縁体4に固定する。
このように端子5を固定した絶縁体4を外部導体3の
端子保持部7内に収容することにより電気接触端子1が
構成されている。この場合、端子5の芯線圧着部15およ
び芯線被覆圧着部16は導体圧着部6に設けた治具挿入口
10a、10b内に位置している。
電気接触端子1に電線2を接続するには、まず、電線
2の先端部を第2図に示すように加工して、シース21か
ら導体22を露出させ、この導体22から芯線被覆23を露出
させ、さらに、芯線被覆23から芯線24を露出させる。
この電線2の先端部を電気接触端子1に挿入し、端子
5の圧着片17、17間に電線2の芯線24を、芯線被覆圧着
部16の圧着片18、18間に芯線被覆23を、外部導体3の導
体圧着部6内に導体22を、シース圧着部8にシース21を
それぞれ挿入し、第6図に示すように端子用の圧着治具
であるアンビル24a、24bとクランパー25a、25b、圧着治
具であるアンビル26a、26bとクランパー27a、27bとを用
いて、芯線24を圧着片17、17で圧着するとともに、芯線
被覆23を圧着片18、18で、導体22を導体圧着部6の圧着
片9、9で、シース21をシース圧着部8の圧着片11、11
でそれぞれ一度に圧着することにより電気接触子1にシ
ールド電線2が接続される。
《発明の効果》 以上説明したように、本発明に係わるコネクタの端子
固定構造によれば、電気接触端子を、外部導体とこの外
部導体内に固着される絶縁性の端子保持体とこの端子保
持体に保持される端子とより構成し、前記電気接触端子
をハウジングに挿入固定したコネクタにおいて、前記端
子保持体に形成されてこの端子保持体の両端面に抜ける
端子挿入孔と、前記端子保持体の周面に形成されて前記
端子挿入孔の真上に位置するパンチ挿入凹部と、前記端
子に設けられた孔と、前記パンチ挿入凹部内に挿入され
且つ刃を備えたパンチにより切り起こされて前記端子挿
入孔に挿入された前記端子の前記孔内に突入して前記端
子を前記端子保持体に固定する前記端子保持体の切り起
こし部分とを備えたことにより、前記パンチ挿入凹部内
に挿入されたパンチの刃により前記端子保持体の一部を
切り起こし、この切り起こし部分を前記端子の前記孔内
に突入させて前記端子を前記端子保持体に固定するよう
に、簡単な構成で端子の固定が確実にできるばかりか、
従来の圧入や一体成形により端子を端子保持体に固定す
るものに比べ、その工程数を少なくして、コネクタのコ
スト高を誘引するという不具合を解消することができ
る。
また、前記端子保持体に、予め端子を固定する突起等
を設ける必要がなく、端子保持体を成形する金型が簡単
な構成になり、型費が安価になる。
また、前記端子保持体の前記端子挿入孔に前記端子を
挿入した際に、この端子の孔が前記パンチ挿入凹部の真
下に位置しない、端子の不完全挿入の場合には、前記パ
ンチ挿入凹部内に挿入されたパンチにより前記端子保持
体を加圧して切り起こそうにも、前記端子保持体の一部
が切り起こされず、パンチに過荷重が発生するために、
この過荷重を検出することで、端子の不完全挿入が検出
でき、端子が不完全挿入のままのコネクタが、そのまま
完成品として出荷されてしまうことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はコネクタの結合前の斜視図、第2図は電気接触
端子の分解斜視図、第3図は本発明に係わるコネクタの
端子固定構造における、端子の端子保持体への挿入前の
斜視図、第4図および第5図は同端子の端子保持体への
固定工程の説明図、第6図は電気接触端子の端子に電線
を圧着する状態を示す説明図、第7図は電気接触端子に
電線を圧着した状態を示す説明図、第8図乃至第10図は
従来のコネクタの端子固定方法の説明図である。 1……電気接触端子、2……電線、3……外部導体、4
……絶縁体(端子保持体)、4a……切り起こし部、5…
…端子、14a……孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気接触端子を、外部導体とこの外部導体
    内に固着される絶縁性の端子保持体とこの端子保持体に
    保持される端子とより構成し、前記電気接触端子をハウ
    ジングに挿入固定したコネクタにおいて、 前記端子保持体に形成されてこの端子保持体の両端面に
    抜ける端子挿入孔と、 前記端子保持体の周面に形成されて前記端子挿入孔の真
    上に位置するパンチ挿入凹部と、 前記端子に設けられた孔と、 前記パンチ挿入凹部内に挿入され且つ刃を備えたパンチ
    により切り起こされて前記端子挿入孔に挿入された前記
    端子の前記孔内に突入して前記端子を前記端子保持体に
    固定する前記端子保持体の切り起こし部分とを備えたこ
    とを特徴とするコネクタの端子固定構造。
JP2201544A 1990-07-31 1990-07-31 コネクタの端子固定構造 Expired - Fee Related JP2566842B2 (ja)

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