JP2566374B2 - セルトラリンを製造する方法 - Google Patents

セルトラリンを製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セルトラリン(sertraline)を製造するた
めの新規方法における重要な中間体である新規なシス−
N−アルカノイル−N−メチル−4−(3,4−ジクロロ
フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチルア
ミン同族体、ならびにその中間体およびその製造方法に
関する。
本発明の特定の具体化は、このようなシス−N−アル
カノイル−N−メチル−4−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン類
の(1S,4S)−立体異性形、その中間体およびその製造
方法に関する。これらの新規なシス−1,4−ジ置換テト
ラヒドロナフチルアミン類およびそれへの方法は特に、
米国特許4,536,518およびジャーナル・オブ・メディシ
ナル・ケミストリィ(Journal of Medicinal Chemistr
y)、1984,27,1508に開示されているセルトラリンある
いはシス−(1S,4S)−N−メチル−4−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル
アミンとして公知の抗うつ剤の合成において特に有利で
ある。
本発明の新規化合物は、必要なシス−異性体が、適当
なN−アルカノイル−N−メチル−4−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,2−ジヒドロ−1−ナフチルアミン前
駆体を接触水素化し、所望でないトランス−異性体を容
易に除去することを可能にすることによって、高収率で
立体選択的に製造することができるという予想外の知見
によって入手可能になった。より重要なこととして、前
駆体それ自体が光学的に純粋であって、1−(N−アル
カノイル)メチルアミノ置換基がS−配置を有している
ときは、その接触水素化により高収率でしかも高い立体
選択性をもってシス−(1S,4S)−エナンチオマーが得
られ、その結果、最終段階のセルトラリンを所望でない
シス−(1R,4R)−エナンチオマーから分離するための
光学分割の必要性が除去される。
すなわち、本発明は: a)式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そして
は未分割の不斉中心を示す) の、シス−(1S,4S)およびシス−(1R,4R)エナンチオ
マーのラセミ混合物より成る、実質上幾何学的に純粋な
シス−立体異性形の化合物; b)式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そしてS
は分割された不斉中心の絶対配置を表わす) の、シス−(1S,4S)エナンチオマーより成る、実質上
幾何学的および光学的に純粋なシス−立体異性形の化合
物; c)式: 〔式中、R1およびSは先に式(I)および(II)につい
て定義した通りである〕 の化合物に、各々、適当な溶媒中で、触媒としての白金
またはパラジウムの存在において水素化を行なうことに
よって、実質上幾何学的に純粋な式(I)のシス−立体
異性形の化合物または実質上幾何学的および光学的に純
粋な式(II)のシス−立体異性形の化合物を製造する方
法; d)式(III)および(IV)の新規中間体; を提供する。
3または4個の炭素原子を含むアルキル基は、直鎖ま
たは分枝鎖であることができる。
「実質上幾何学的に純粋な」という言葉は、式(I)
の化合物が、4%未満、そして好ましくは2%未満の望
ましくないトランス(1S,4R)および(1R,4S)−エナン
チオマーのジアステレオマー対しか含まないことを意味
する。「実質上幾何学的および光学的に純粋な」という
言葉は、式(II)の化合物が4%未満、そして好ましく
は2%未満の望ましくないトランス−(1S,4R)−エナ
ンチオマーしか含まないことを意味する。
上記の式(I)、(II)、(III)および(IV)の化
合物の定義において、好ましくはR1はHまたはメチルで
ある。
本発明によって提供される化合物は、次のようにして
製造することができる: 1.式(I)の化合物は、適当な溶媒、例えばテトラヒド
ロフラン、酢酸エチルまたはエタノール、中、酸化白金
の存在における式(III)の化合物の水素化によって製
造する。典型的には、反応は水素圧約50p.s.i.(3.45バ
ール)下、温度20ないし25℃で1ないし2時間実施す
る。次に式(I)の生成物を通常の技術により、例えば
濾過による触媒の除去、濾液の真空蒸発、その後の粗残
留物の結晶化による少量の所望でないトランス−異性体
の除去により、単離し精製することができる。別法とし
て、シス−およびトランス−異性体の分離は、反応工程
1に描かれた合成順序の次の段階におけるN−アルカノ
イル基の除去後に行なって、式(IX)(式中は先に定
義した通りである)の化合物を提供することもできる。
前述の粗残留物の主異性体である式(I)の化合物の
N−アルカノイル基は、10モル水溶液としてのアルカリ
金属水酸化物の塩、好ましくは水酸化カリウムのような
無機塩基水溶液を用いる加水分解によって除去する。典
型的にはこの加水分解は、エチレングリコール中で反応
媒質の還流温度で2時間から4日間実施する。R1がHで
ある式(I)の化合物については、N−アルカノイル基
の除去は、2−プロパノール、1,4−ジオキサンまたは
酢酸エチルのような適当な溶媒中、反応媒質の還流温度
で2ないし8時間、鉱酸、例えば塩酸を用いて酸性加水
分解を行なうことによって行うのが好ましい。次に生成
物(IX)を通常の手順、例えば抽出操作、場合によるカ
ラムクロマトグラフィーによる少量の所望でないトラン
ス−異性体の除去、および塩酸塩への変換によって単離
精製する。次にこの塩を米国特許4,536,518に記載され
た分割手順によって処理して、シス−(1S,4S)−エナ
ンチオマー(セルトラリン)を得ることができる。
式(I)の化合物の製造に必要な式(III)の化合物
は、通常の手順を用いて、反応工程1(ここで、R1
およびSは先に定義した通りである)に描かれた経路に
よって得ることができる。
従って典型的には、R1がC1−C4アルキルである式(VI
A)の化合物は、式(V A)の化合物を、式(C1−C4
ルキル)CO(ClまたはBr)のハロゲン化アシルまたは式
〔(C1−C4アルキル)CO〕2Oの酸無水物のどちらかを用
いてアシル化することによって製造することができる。
ハロゲン化アシルを使用するときは、この反応は適当な
有機溶媒、例えばジクロロメタン中で、酸受容体、例え
ばトリエチルアミンの存在において、0ないし25℃、好
ましくは5ないし10℃で実施することができる。酸無水
物を使用するときは、反応を適当な相溶性の溶媒、例え
ば式(C1−C4アルキル)CO2Hのカルボン酸中で反応媒質
の還流温度までの温度、好ましくは100℃で実施するこ
とができる。R1がHである式(VI A)の化合物を得るた
めには、化合物(V A)を、典型的には0ないし10℃
で、かくはんした無水酢酸に98%ギ酸を添加することに
よって生成させることができるアセチルホルミルオキシ
ドを用いてホルミル化する。次に新しく製造した混合無
水物を、適当な溶媒、例えば98%ギ酸中、5ないし25℃
で化合物(V A)と反応させる。
ベンジル基の酸化反応による式(VI A)の化合物の式
(VII A)のケトンへの変換は、適当な溶媒中で、無機
過マンガン塩酸、硝酸アンモニウムセリウム(IV)、酢
酸コバルト(III)または2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノ−1,4−ベンゾキノンのような種々の酸化剤を用いて
行なうことができる。好ましくは、この反応はアルカリ
−またはアルカリ土類−金属塩、例えば硫酸マグネシウ
ムのような緩衝試薬の存在において、3〜5モル当量の
アセトン水溶液中の過マンガン酸カリウムを用いて実施
する。酸化剤の添加は、激しく生じるおそれのある反応
を和らげるために、5ないし30℃の基質(VI A)の溶液
に数回に分けて調節しながら加えることができる。この
添加に続いて、酸化を完了するために反応混合物を30な
いし50℃にあたためることが必要であろう。
式(VIII A)の化合物は、標準的なグリニャール反応
条件下で3,4−ジクロロフェニルマグネシウムハロゲン
化物、好ましくは沃化物を用いて、式(VII A)の化合
物から立体選択的に製造することができる。すなわち典
型的には、適当に相溶性の溶媒、例えば乾燥トルエンま
たは乾燥テトラヒドロフラン中のケトン基質(VII A)
の溶液を、無水条件下、温度5ないし25℃で新しく製造
した乾燥ジエチルエーテルのような適当な溶媒中のグリ
ニャール試薬の溶液に加える。反応を20−25℃で4ない
し24時間進行させて、必要ならば(VII A)から(VIII
A)へのより多い変換を促進するために混合物を1時間
までの時間加熱して還流させてもよい。必要があれば少
量のトランス−アルコールを、カラムクロマトグラフィ
ーおよび/または結晶化によって除去することができ
る。
式(VIII A)の第三アルコールの式(III)のアルケ
ンへの変換は、加熱のみ、ピリジン中のオキシ塩化リン
を用いる、無水酢酸中の酢酸ナトリウムを用いる、また
は無水酢酸中の4−ジメチルアミノピリジンを用いる、
のような種々の条件下で実施することができる。しかし
ながら、好ましくはこの脱水は、ほぼ周囲温度で、適当
な溶媒中のルイス酸、例えば氷酢酸中の三弗化硼素を用
いることによって行なう。
2.式(II)の化合物は、化合物(III)からの化合物
(I)の製造について上記したものと同様にして、式
(IV)の化合物から製造することができる。しかしなが
らこの場合には、接触水素化からの主生成物は単一のシ
ス−(1S,4S)−エナンチオマー(II)である。この場
合にも、粗製の水素化生成物の結晶化は少量の所望でな
いトランス−(1S,4R)−エナンチオマーを除去するの
に十分であるけれども、シス−およびトランス−異性体
の分離を、直接セルトラリンを供給するN−アルカノイ
ル基の除去(反応工程2参照)後に行なうのが最も便利
である。
前述の水素化反応の主成分である化合物(II)のN−
アルカノイル基は、(I)の(IX)への変換−反応工程
1参照−について本明細書中で先に記載した加水分解法
により除去することができる。
式(II)の化合物の製造に必要な式(IV)の化合物
は、化合物(V A)からの式(III)の化合物の製法−反
応工程1参照−について記載した手順を用いて、反応工
程2(ここでR1およびSは先に定義した通りであ
る)に描いた経路によって化合物(V B)から得ること
ができる。しかしながらこの場合には、先にアミン(V
A)の分割を行なって光学的に純粋なS−エナンチオマ
ー(V B)を得る。分割は、スルホン酸またはカルボン
酸のような光学的に純粋な酸、好ましくは(2S,3S)
(−)酒石酸またはN−アセチル−(S)−フェニルア
ラニンを用いて形成されたアミン(V A)の塩を、適当
な溶媒、例えば水またはエタノールから分別結晶するこ
とによって、通常のように実施する。次に分割したアミ
ン塩を塩基、典型的には水酸化ナトリウムまたはカリウ
ムの水溶液で処理することによって、遊離アミン(V
B)を遊離させる。
アミン(V B)はまた、当技術分野に習熱した人々に
は周知の方法によって、α−テトラロンおよびメチルア
ミンから直接得やすいイミン前駆体の不斉還元によって
得ることもできる。
本発明は、下記の実施例によってここでさらに詳細に
具体的に説明されるであろう。化合物の純度はメルクキ
ーゼルゲル(Merck Kieselgel)60F254プレートを用い
る薄層クロマトグラフィー(TLC)によって監視した。
常套的な1H−核磁気共鳴(nmr)スペクトルは、ニコレ
ット(Nicolet)QE−300スペクトロメーターを用いて記
録し、13Cnmrスペクトルは、ブルーカー(Bruker)250
スペクトロメーターを用いて記録したが;これらはすべ
ての場合に提案された構造と一致した。核オーヴァーハ
ウザー効果(nOe)実験は、ブルーカー(Bruker)250ス
ペクトロメーターを用いて実施した。
実施例 1 N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル)−N−
メチルアセトアミド かくはんした、水(400ml)中のN−メチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン塩酸塩(70.2g)
の溶液を、10N水酸化ナトリウム水溶液(40ml)の添加
によってpH約11まで塩基性化して、ジクロロメタン(25
0ml、次に100ml)で抽出した。合わせてかくはんした有
機抽出物を、トリエチルアミン(40.5g)で処理し、5
℃に冷却して、次に反応温度を10℃より低く保ちながら
塩化アセチル(31.4g)を40分かけて滴加した。さらに2
0分間かくはんした後、溶液を水(100ml)、1N水酸化ナ
トリウム水溶液(100ml)および水(100ml)で洗浄し
た。このジクロロメタン溶液を真空蒸発させて、標題化
合物を淡褐色流動油として得た(72.8g、100%);Rf0.6
9(シリカ;クロロホルム,メタノール;95:5)。10℃/
分で100℃から250℃まで温度プログラムされた2.1m×4m
mの3%OV−17カラム上のGLC検定は、この生成物が純度
99.9%であることを示した(保持時間13.8分)。1 H−nmr(300MHz,CDCl3):δ=1.64−1.92(m,2H)、
1.95−2.14(m,2H)、2.13および2.19(2 アセチル
CH3回転異性体 一重線,3H)、2.67および2.72(2 NM
e 回転異性体 一重線,3H)、2.76−2.90(m,2H)、4.
97−5.07および5.91−6.00(2 回転異性体 多重線,1
H)、6.98−7.24(m,4H)p.p.m. 実施例 2 N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−4−ケト−1−ナフチ
ル)−N−メチルアセトアミド かくはんした、アセトン(1050ml)中のN−(1,2,3,
4−テトラヒドロ−1−ナフチル)−N−メチルアセト
アミド(93.4g)の溶液を、硫酸マグネシウム七水和物
(139.4g)および水(350ml)で処理し、混合物を5℃
まで冷却した。冷却して反応温度を35℃未満に保持しな
がら固体の過マンガン酸カリウム(232.3g)を2時間か
けて数回に分けて添加した。混合物をあたため、45゜な
いし50℃に40分間保持し、濾過して、固体をアセトン
(5×100ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を
真空蒸発させてアセトンを除去し、得られる水溶液をジ
クロロメタン(3×150ml)で抽出した。有機抽出物を
真空蒸発させて油(76g)を得て、これをジエチルエー
テル(200ml)とともにかくはんし;固体を分離させて
これを濾過によって集めた(69g)。この固体を新しい
ジエチルエーテル(100ml)で再スラリー化させ、集め
て乾燥させると、標題化合物が白色結晶として得られた
(61.7g、61.8%);融点101−103℃;Rf0.54(シリカ;
クロロホルム,メタノール;95:5)。実測値:C,71.97;H,
6.96;N,6.51。
C13H15NO2の必要値:C,71.85;H,6.96;N,6.44%。
10℃/分で100゜から220℃まで温度プログラムされた2.
1m×4mmの3%OV−17カラム上のGLC検定は、生成物が純
度99.2%であることを示した(保持時間22.0分)。1 H−nmr(300MHz,CDCl3):δ=2.17−2.33(m,2H)、
2.29および2.31(2 アセチル CH3回転異性体 一重
線,3H)、2.70−2.94(m,2H)、2.77および2.83(2 N
Me 回転異性体 一重線,3H)、5.18−5.26および6.19
−6.28(2 回転異性体 多重線,1H)、7.10−7.24
(2 芳香族 回転異性体 二重線,1H)、7.36−7.51
(m,1H)、7.53−7.66(m,1H)、8.07−8.14(d,1H)p.
p.m. 実施例 3 (1R,4S)−N−〔4−(3,4−ジクロロフェニル)
−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−1−ナフ
チル〕−N−メチルアセトアミド 乾燥ジエチルエーテル(60ml)中の1,2−ジクロロ−
4−ヨードベンゼン(23.17g)の溶液を15分かけて添加
しながら、マグネシウム削り屑(2.04g)および沃素の
結晶を乾燥ジエチルエーテル(24ml)中でかくはんし
た。混合物を15分間かくはんし、さらに15分間還流させ
て、グリニャール試薬の形成を完了させた。混合物を室
温まで冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(134ml)中の
N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−4−ケト−1−ナフチ
ル)−N−メチルアセトアミド(12.3g)の溶液を5分
かけて添加した。混合物を室温で4時間かくはんし、30
分間加熱して還流させ、冷却して、4N硫酸水溶液(30m
l)で処理した。下方の水性相を分離して捨て、ジクロ
ロメタンを加えて、この溶液を水(2×25ml)で洗浄し
た。有機層を真空蒸発させてラセミ体のシス−(1R,4
S)−およびトランス−(1R,4R)−異性体(nmr
分光分析法による比は各々87:13)の混合物を淡褐色の
ガム状物(24.5g)として得た。このものを、1時間ジ
エチルエーテル(150ml)とかくはんした後濾過して、
標題化合物をクリーム色の結晶として得た(10.2g、49.
5%)、融点146−148℃;Rf0.41(シリカ;クロロホル
ム,メタノール;95:5)。実測値:C,62.96;H,5.24;N,4.0
0。
C19H19Cl2NO2の必要値:C,62.65;H5.26;N,3.85%。10℃
/分で100゜から275℃まで温度プログラムされた2.1m×
4mmの3%OV−17カラム上のGLC検定は、生成物が純度96
%であり(保持時間41.5分)、3%の回収されたケトン
を含んでいることを示した。1 H−nmr(300MHz,CDCl3):δ=1.48−1.65(m,1H)、
1.73−1.95(m,1H)、2.18−2.41(m,2H)、2.21および
2.29(2 アセチル CH3回転異性体 一重線,3H)、2.
66および2.73(2 NMe 回転異性体 一重線,3H)、5.
06−5.15および5.95−6.03(2 回転異性体 多重線,1
H)、6.90−7.47(m,7H)p.p.m. 実施例 4 N−〔4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,2−ジヒドロ
−1−ナフチル〕−N−メチルアセトアミド 氷酢酸(50ml)中の(1R,4S)−N−〔4−(3,4
−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−
ヒドロキシ−1−ナフチル〕−N−メチルアセトアミド
(5g)の溶液を、三弗化硼素エーテラート(2ml)で処
理して、周囲温度で2.5時間かくはんした。溶液を水(1
00ml)中に注ぎ、ジクロロメタン(2×50ml)で抽出
し、合わせた抽出物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20
0ml)で洗浄した。次にこのジクロロメタン溶液を真空
蒸発させて、残留泡沫物(4.8g)をシリカ(200g)上の
クロマトグラフにかけ、ヘキサン−クロロホルム(1:
2)、クロロホルムそして次にクロロホルム−メタノー
ル(9:1)で溶出させた。必要な分画の真空蒸発によっ
て、生成物を油として得た(3.6g、75.7%);Rf0.22
(シリカ;クロロホルム)および0.58(シリカ;クロロ
ホルム,メタノール;95:5)。250℃で等温的に実施した
2.1m×4mmの3%OV−17カラム上のGLC検定は、生成物が
純度98%であることを示した。1 H−nmr(300MHz,CDCl3):δ=2.24および2.25(2
アセチル CH3回転異性体 一重線,3H)、2.50−2.75
(m,2H)、2.91および2.93(2 NMe 回転異性体 一
重線,3H)、5.19−5.30および6.02−6.08(2 回転異
性体 多重線,1H)、6.09−6.19(m,1H)、6.97−7.52
(m,7H)p.p.m. 実施例 5 シス−(1R,4R)−N−〔4−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕−N
−メチルアセトアミド テトラヒドロフラン(12.5ml)中のN−〔4−(3,4
−ジクロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−1−ナフチ
ル〕−N−メチルアセトアミド(0.5g)の溶液を室温、
50p.s.i.(3.45バール)で1.25時間、酸化白金(0.1g)
上で水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を真
空蒸発させて、粗生成物を油として得た(0.50g、99.4
%);Rf0.19(シリカ;クロロホルム)。この物質の1H
−nmr検定(300MHz,CDCl3)は、この物質がシス−異性
体(δ=4.17−4.28ppm,m,H4プロトンについて)および
トランス−異性体(δ=4.00−4.12ppm,m,H4プロトンに
ついて)の各々70:30混合物であることを示した。
シス−およびトランス−異性体の分離は、アセチル基
の除去後により効果的に実施される。しかしながら、粗
組成物の試料のジエチルエーテルからの結晶化により、
標題化合物の参考試料が白色結晶として得られた、融点
93−95℃、Rf0.60(シリカ;クロロホルム,メタノー
ル;95:5)。
実測値:C,65.99;H,5.45;N,4.54。
C19H19Cl2NOの必要値:C,65.52;H,5.50;N,4.02%。
実施例 6 シス−(1R,4R)−N−メチル−4−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル
アミン塩酸塩 エチレングリコール(40ml)中のシス−(1R,4
R)−N−〔4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,
4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕−N−メチルアセト
アミド(2.0g、シス/トランス混合物)の溶液を、10N
水酸化カリウム水溶液(20ml)で処理し、次に81時間加
熱して還流させた。冷却した混合物を水(25ml)で希釈
し、濃塩酸(21ml)でpH1まで酸性化し、ジクロロメタ
ン(2×5ml)で抽出した。抽出物を真空蒸発させて黄
色ガム状物(1.83g)を得て、これをシリカ(73g)上の
クロマトグラフにかけて、クロロホルムそして次にクロ
ロホルム/メタノール混合物で溶出させた。クロロホル
ムは回収された出発物質(1.46g、73%回収)を溶出さ
せ、一方クロロホルム/メタノール混合物は最初に生成
物をその遊離塩基(0.080g,4.5%)として溶出させ、次
に混合されたシス−およびトランス−分画を溶出させ
た。
2−プロパノール(0.6ml)中のシス−アミン塩基
(0.080g)を塩化水素の2−プロパノール溶液(24%W/
V溶液0.3ml)で処理し、2時間粒状化させた。濾過する
と、生成物(0.078g;段階収率3.8%)が白色結晶として
得られた、融点275−277℃;Rf0.13(シリカ;クロロホ
ルム,メタノール;95:5)。実測値:C,59.89;H,5.42;N,
4.16。
C17H17Cl2N;HClの必要値:C,59.58;H,5.29;N,4.09%。
実施例 7 (S)(+)−N−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
1−ナフチルアミン (a) エタノール(77.5ml)中のN−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン(3.87g)の冷溶
液を、エタノール(75ml)中のN−アセチル−(S)−
フェニルアラニン(5.0g)の熱溶液に加えた。透明な溶
液を冷却して結晶化を起こさせ、一晩4℃に冷蔵した。
濾過して、エタノール(2×5ml)で洗浄し、乾燥させ
ると、粗製の(S)−アミンのN−アセチル−(S)−
フェニルアラニン塩(3.61g,40.7%)が白色結晶として
得られた、融点190−193℃。この物質2.7gをエタノール
(60ml)から再結晶させると、標題化合物のN−アセチ
ル−(S)−フェニルアラニン塩(2.04g、入手可能な
エナンチオマーを基にした総収率61.7%)を白色結晶と
して得た、融点191−193℃、〔α〕+34.1゜(c=0.
49,水)。
実測値:C,71.74;H,7.56;N,7.61。
C22H28N2O3の必要値:C,71.71;H,7.66;N,7.60%。
この塩の試料(0.7g)を、水(5ml)およびジクロロ
メタン(5ml)の混合物中でかくはんし、次に5N水酸化
ナトリウム水溶液を滴加して、水性相のpHを11に調整し
た。各相を分離して、水性相をジクロロメタンで洗浄し
た。合わせた有機層を真空蒸発させると、標題化合物が
無色の油として得られた(0.30g、塩から97.9%)、
〔α〕+10.1゜(c=5,EtOH);Rf0.37(シリカ;酢
酸エチル,メタノール,15.1N NH3水;80:20:1)。
(b)水(500ml)中の(2S,3S)(−)酒石酸(160.3
g)の溶液を、N−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1
−ナフチルアミン(172.2g)で処理すると、温度が35℃
まで上昇した。得られた透明な溶液を冷却して結晶化を
起こさせて、5℃で数時間粒状化させた。濾過、水(3
×50ml)による洗浄および乾燥を行なうと、粗製の
(S)−アミンの(−)酒石酸塩(198.2g)が白色固体
として得られた、融点99−106℃。水からの分別再結晶
により標題化合物の(−)酒石酸塩(59.3g、入手可能
なエナンチオマーを基にした総収率33.7%)を白色結晶
として得た、融点107−109℃、〔α〕−12.4゜(c=
4.96、水)。
実測値:C,54.82;H,7.09;N,4.21。
C15H21NO6;H2Oの必要値:C,54.70;H,7.04;N,4.25%。
この塩(53.6g)を、40℃にあたためることによって
水(150ml)に溶解させた。5N水酸化ナトリウム水溶液
の滴加によってこの溶液をpH11まで塩基性化して、混合
物をジクロロメタン(2×150ml)で抽出した。合わせ
た有機抽出物の真空蒸発により、標題化合物を無色の油
として得た(26.0g,塩から96.4%)、〔α〕+10.4゜
(c=5、EtOH)。この油の試料(0.16g)を、ピリジ
ン(0.75ml)を含む四塩化炭素(2.5ml)中の塩化
(+)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)−
フェニルアセチル(0.5g)でアシル化した。アミドを単
離し、モシャー(Mosher)の方法(J.Org.Chem.1969,3
4,2543)を用いた1H−nmr検定を行なうと、標題化合物
が(S)−および(R)−エナンチオマーの各々95:5混
合物であることが示された。
実施例 8 (S)(−)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナ
フチル)−N−メチルホルムアミド 98%ギ酸(44.2g)を30分かけて添加しながら無水酢
酸(73.5g)を冷却し、かくはんして、温度を10℃未満
に保った。得られるアセチルホルミルオキシドの溶液を
5℃でさらに15分間かくはんし、かくはんして冷却した
98%ギ酸(26ml)中の(S)(+)−N−メチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン(26g)の溶液
に5分かけて加えた。この反応溶液を、周囲温度で1時
間かくはんし、氷−水混合物(200g)中に注ぎ、10N水
酸化ナトリウム水溶液(約250ml)でpH10まで塩基性化
し;次に混合物をジクロロメタン(3×200ml)で抽出
した。合わせた抽出物を、1N塩酸水溶液(100ml)、次
に水(100ml)で逆洗し、真空蒸発させて、標題化合物
(28.69g,94%)を固体として得た、融点52−54℃;Rf0.
80(シリカ;クロロホルム,メタノール;95:5)。アセ
チル化β−シクロデキストリンカラム上のキラルHPLC検
定は、この物質が(S)−および(R)−エナンチオマ
ーの各々94:6混合物であることを示した。
生成物の試料(1.5g)を、酢酸エチル(2ml)および
ヘキサン(15ml)の混合物から結晶させて、キラルHPLC
検定により検出可能な(R)−エナンチオマーを含まな
い、精製された標題化合物の試料(0.79g,52.7%回収)
を白色結晶として得た、融点55−56℃、〔α〕−19.9
゜(c=5,EtOH)。実測値:C,76.29;H,7.87;N,7.47。
C12H15NOの必要値;C,76.16;H,7.98;N,7.40%。
実施例 9 (S)(−)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−4−ケ
ト−1−ナフチル)−N−メチルホルムアミド アセトン(585ml)中の(S)(−)−N−(1,2,3,4
−テトラヒドロ−1−ナフチル)−N−メチルホルムア
ミド(26g)の冷溶液に、硫酸マグネシウム七水分物(7
8g)、水(195ml)そして次に、1時間かけて、数部に
分けた過マンガン酸カリウム(104g)を加えた。混合物
を、水浴冷却により反応温度を30℃より低く保ちながら
6時間かくはんしてから濾過し、ケーキをアセトン(2
×150ml)で洗浄した。濾液と洗液とを合わせて、10%
メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液(240ml)で処理し、ジ
クロロメタン(600mlそして次に300ml)で抽出した。合
わせた抽出物を真空蒸発させて、油(21.1g)を得て、
これをシリカ(805g)上のクロマトグラフにかけて、ジ
クロロメタン/メタノール混合物(98:2)で溶出させ
て、生成物を油として得た(12.36g、44.3%);Rf0.18
(シリカ;酢酸エチル)および0.58(シリカ;クロロホ
ルム,メタノール;95:5)。
生成物の試料(1.16g)をジエチルエーテル(20ml)
で研和して結晶化を起こさせ、精製された標題化合物の
試料を得た(0.75g);融点90−92℃、〔α〕−52.7
゜(c=0.5、EtOH)。
実測値:C,70.42;H,6.46;N,6.89。
C12H13NO2の必要値:C,70.92;H,6.45;N,6.64%。
実施例 10 (1S,4R)(+)−N−〔4−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−1−
ナフチル〕−N−メチルホルムアミド ジエチルエーテル(25ml)中の1,2−ジクロロ−4−
ヨードベンゼン(10.08g)の溶液を10分かけて添加しな
がら、マグネシウム削り屑(0.89g)および沃素の結晶
を乾燥ジエチルエーテル(25ml)中でかくはんした。発
熱がおさまった後、混合物をさらに15分間加熱して還流
させて完全にマグネシウム金属を消費させた。次に混合
物を5℃まで冷却し、乾燥トルエン(100ml中の(S)
(−)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−4−ケト−1
−ナフチル)−N−メチルホルムアミド(5g)の溶液を
10分かけて添加した。22時間かくはんした後、得られる
混合物を10%塩化アンモニウム水溶液(200ml)中に注
いだ。各相を分離し、水性層をトルエン(25ml)で洗浄
して、合わせた有機層を真空蒸発させて、シス−(1S,4
R)−およびトランス−(1S,4S)−エナンチオマーの混
合物(nmr分光分析法による比率各々87:13)を暗色油
(11.7g)として得た。これをシリカ(500g)上のクロ
マトグラフにかけた。ヘキサン−酢酸エチル混合物(1:
2ないし1:4)で溶出させると、標題化合物が泡沫物とし
て得られた(3.52g、40.8%);Rf0.37(シリカ;酢酸エ
チル)および0.50(シリカ;クロロホルム,メタノー
ル;95:5)。このものは次の段階に使用するのに十分な
純度であった。
精製された生成物の少量の参考試料を、ジエチルエー
テル−ヘキサン混合物(6:4)からのゆっくりした結晶
化によって得た。標題化合物をオフ−ホワイトの結晶と
して得た、融点124−126℃、〔α〕+21.9゜(c=0.
5、EtOH)。実測値:C,61.54;H,4.73;N,3.92。
C18H17Cl2NO2の必要値:C,61.72;H,4.89;N,4.00%。
実施例 11 (S)(−)−N−〔4−(3,4−ジクロロフェニル)
−1,2−ジヒドロ−1−ナフチル〕−N−メチルホルム
アミド 氷酢酸(20ml)中の(1S,4R)(+)−N−〔4−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−
4−ヒドロキシ−1−ナフチル〕−N−メチルホルムア
ミド(2g)の溶液を、三弗化硼素エーテラート(0.8m
l)で処理し、周囲温度で1時間かくはんした。この溶
液を水(40ml)中に注ぎ、クロロホルム(2×20ml)で
抽出して、合わせたクロロホルム抽出物を飽和重炭酸ナ
トリウム水溶液(3×20ml)で逆洗した。クロロホルム
溶液を真空蒸発させ、残留するガラス状固体(2.03g)
をシリカ(100g)上のクロマトグラフにかけて、種々の
ヘキサン−酢酸エチル混合物(1:1ないし1:4)で溶出さ
せた。必要な分画を真空蒸発させて、生成物をガラスと
して得た(0.90g、47.4%)、Rf0.24(シリカ;クロロ
ホルム);〔α〕−50゜(c=0.5,EtOH)。実測値:
C,64.93;H,4.80;N,3.83。
C18H15Cl2NOの必要値:C,65.08;H,4.55;N,4.22%。1 H−nmr(300MHz,CDCl3):δ2.57−2.84(m,2H)、2.8
9および2.94(2 NMe 回転異性体 一重線,3H)、4.9
0−4.99および5.82−5.91(2 回転異性体 多重線,1
H)、6.07−6.14(m,1H)、7.00−7.55(m,7H)、8.19
および8.30(2 ホルミル CH 回転異性体,1H)p.p.
m. 実施例 12 シス−(1S,4S)(+)−N−(4−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕−
N−メチルホルムアミド テトラヒドロフラン(10ml)中の(S)(−)−N−
〔4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−1
−ナフチル〕−N−メチルホルムアミド(0.64g)の溶
液を、室温、50p.s.i.(3.45バール)で1.5時間、酸化
白金(0.13g)上で水素化した。触媒を濾過によって除
去し、濾液を真空蒸発させて、粗生成物をガム状物とし
て得た(0.62g、96.9%)。この物質の1H−nmr検定(30
0MHz,CDCl3)は、このものが必要な(1S,4S)シス−異
性体(δ=4.49−4.27ppm,m,H4プロトンについて)およ
び(1S,4S)トランス−異性体(δ=4.05−4.14ppm,m,H
4プロトンについて)の各々88:12混合物であることを示
した。
シス−およびトランス−異性体の分離は、ホルミル基
の除去後に最も有効に行なわれる。しかしながら、粗生
成物の試料の酢酸エチル−ヘキサン混合物(1:7)から
の結晶化により、標題化合物の参考試料を白色微結晶と
して得た、融点86−87℃;Rf0.65(シリカ;クロロホル
ム,メタノール;95:5〕;〔α〕+24.3゜(c=0.57,
EtoH)。
実測値:C,64.02;H,5.16;N,4.17。
C18H17Cl2NOの必要値:C,64.67;H,5.13;N,4.19%。1 H−nmr(300MHz,CDCl3):δ=1.72−1.87(m,1H)、
1.89−2.15(m,2H)、2.26−2.40(m,1H)、2.75および
2.79(2 NMe 回転異性体 一重線,3H)、4.19−4.27
(m,1H)、4.74−4.83および5.72−5.80(2 回転異性
体 多重線,1H)、6.79−7.40(m,7H)、8.30および8.3
5(2 ホルミル CH 回転異性体,1H)p.p.m. 実施例 13 シス−(1S,4S)(+)−N−メチル−4−(3,4−ジク
ロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチ
ルアミン 塩酸塩(セルトラリン塩酸塩) 2−プロパノール(3.5ml)中のシス−(1S,4S)
(+)−N−〔4−3,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4
−テトラヒドロ−1−ナフチル〕−N−メチル−ホルム
アミド(実施例12からの88:12シス−トランス混合物0.3
5g)の溶液を、濃塩酸水溶液(1.05ml)で処理し、6時
間加熱して還流させた。この溶液を一晩冷蔵して、生成
物の第一収穫物を濾過によって集めた(0.126g)。濾液
を3分の1の体積まで濃縮して、ヘキサン(1ml)で希
釈し、一晩冷蔵し、濾過して、生成物の第二収穫物を得
た(0.134g)。この2つの収穫物を合わせて、2−プロ
パノール(1ml)中で一晩スラリー化させた。濾過によ
り生成物(0.25g,69.4%)を白色結晶として得た、融点
237゜−240℃;〔α〕+40.6゜(c=1.0、N/20メタ
ノール性HCl)。注:N−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−1−ナフチルアミン(化合物V A)は、Coll.Czech.Ch
em.Commun.,1973,38,1159に従って得ることができる。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 〔式中、R1は式(I)について定義する通りである〕 の化合物を接触水素化することより成る、実質上、幾何
    学的に純粋な式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そして
    は未分割不斉中心を示す) のシス−立体異性形の化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】式: 〔式中、R1およびSは式(II)について定義する通りで
    ある〕 の化合物を接触水素化することより成る、実質上、幾何
    学的および光学的に純粋な式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そしてS
    は分割された不斉中心の絶対配置を表わす) のシス−立体異性形の化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】水素化触媒が白金またはパラジウムであ
    る、請求の範囲第1または2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】水素化触媒が白金である、請求の範囲第3
    項に記載の方法。
  5. 【請求項5】R1がHまたはメチルである、請求の範囲第
    1項ないし第4項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】実質上幾何学的に純粋な式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そして
    は未分割の不斉中心を示す) のシス−立体異性形の化合物。
  7. 【請求項7】実質上幾何学的および光学的に純粋な式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そしてS
    は分割された不斉中心の絶対配置を表わす) のシス−立体異性形の化合物。
  8. 【請求項8】次式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そして
    は未分割不斉中心を示す)の化合物。
  9. 【請求項9】次式: (式中、R1はHまたはC1−C4アルキルであり、そしてS
    は分割された不斉中心の絶対配置を表わす)の化合物。
  10. 【請求項10】R1がHまたはメチルである、請求の範囲
    第6項ないし第9項のいずれか1項に記載の化合物。
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