JP2566356Y2 - 出入口の下枠構造 - Google Patents

出入口の下枠構造

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JP2566356Y2
JP2566356Y2 JP1491191U JP1491191U JP2566356Y2 JP 2566356 Y2 JP2566356 Y2 JP 2566356Y2 JP 1491191 U JP1491191 U JP 1491191U JP 1491191 U JP1491191 U JP 1491191U JP 2566356 Y2 JP2566356 Y2 JP 2566356Y2
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憲二 岩瀬
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば浴室と脱衣室
との間の出入口に設けられる建具の下枠などに好適に実
施することができる出入口の下枠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば浴室と脱衣室とを仕
切るためにその出入口には建具が設けられており、その
建具の開く側であるたとえば浴室の床面が更衣室の床面
に比べて低く形成され、そのため下枠は浴室の床面から
脱衣室の床面にわたって上方となるように段差状に形成
されている。このような下枠には、浴室からの水が脱衣
室側へ侵入してしまうことを防止するために、上方に立
上がる水返し片が設けられており、特に病院や療養所な
どにおける老人あるいは身体障害者などが通行する際
に、その水返し片につまずいてしまい、また車椅子など
の走行がしにくく、安全性の向上が望まれている。
【0003】他の先行技術は、たとえば実開昭63−1
67585に示されている。この先行技術では、下枠の
上部がその下枠に形成される溝内から出没自在である構
成が示されているけれども、この下枠の上部は、弾性部
材によって常に上方に付勢されており、したがって戸が
開いている状態では、その突出している下枠の上部につ
まずいてしまい、また車椅子などの走行がしにくく、安
全性の向上が、同様に、望まれている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】したがって本考案の目
的は、たとえば浴室などからの水が脱衣室側に侵入する
ことを防止するとともに、つまずくおそれがなく、安全
性が向上された出入口の下枠構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、出入口に床面
とほぼ同一平面内にある上面を有する下枠本体を設け、
下枠本体の前記上面から上方に突出する水返し片を、こ
の下枠本体に揺動可能に設け、前記出入口に開閉自在に
設けられる建具に連動して、水返し片を、建具が閉じた
状態では、下枠本体の前記上面から上方に突出した突出
位置とし、建具が開いた状態では、水返し片の上面が下
枠本体の前記上面とほぼ同一平面にある退避位置とする
連動手段を設けることを特徴とする出入口の下枠構造で
ある。また本考案は、水返し片13は、その水返し片1
3の上面10aから、その水返し片13の幅方向一端部
寄りで下方に屈曲して、連なる抜止め片23と、水返し
片13の上面10aから、その水返し片13の前記幅方
向一端部よりも建具から遠去かった幅方向他端部で下方
に屈曲して、連なる係止爪21とを有し、下枠本体12
には、係止爪21を収納する空間を形成し、係止爪21
の上方への変位を制限する係止片22が設けられるとと
もに、水返し片13に隣接してその水返し片13よりも
建具寄りで、下枠本体12の上面10を形成する補助部
材24が、着脱自在に設けられ、補助部材24の水返し
片13側に突出する突部25は、水返し片13が前記突
出位置にあるとき、抜止め片23に当接してその抜止め
片23の上方への変位を制限することを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案に従えば、出入口に床面とほぼ同一平面
内にある上面を有する下枠本体が設けられる。この下枠
本体には建具を閉じた状態のみ前記上面から上方に突出
する水返し片が設けられる。この水返し片によって、下
枠本体上を通過しようとする水を遮断して下枠本体から
排水することができる。
【0007】また、建具を開いた状態では、水返し片の
上面が下枠本体の上面とほぼ同一平面にある退避位置と
なるので、下枠上面の走行に支障なく、つまずきの発生
もなく、安全性が向上される。
【0008】さらに本考案に従えば、下枠本体12の上
面10を形成する補助部材24が、着脱自在に設けら
れ、この補助部材24を取外すことによって、水返し片
13を下枠本体12から取外し、これによって下枠本体
12内に流れ込んだ毛髪およびゴミなどを、容易に除去
することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の断面図である。
浴室1と脱衣室2とは出入口3によって連通し、この出
入口3には浴室1側へ矢符A1,A2方向に開閉自在な
扉4が設けられ、この扉4の下方にはたとえばアルミニ
ウム製の下枠5が配置される。
【0010】前記浴室1にはFRP製の防水パン6が設
けられ、この防水パン6上に簀子7が載置される。簀子
7の上方に延びる表面8は、脱衣室2の床面9とほぼ同
一平面上に形成され、前記下枠5の上面10は床面9と
ほぼ同一平面内にある。したがって浴室1の床面11
は、前記脱衣室2の床面9よりも簀子7の高さだけ下方
にある。
【0011】前記下枠5は、下枠本体12と、下枠本体
12に着脱可能に取付けられる水返し片13とを有す
る。下枠本体12の底板14は、水平面に対して浴室1
側になるにつれて下方に傾斜して形成されており、底板
14から上方に立上る立上り片15,16に形成される
排水孔17,18を介して、前記水返し片13の下方に
形成される溝19内に流れ込んだ水を排水することがで
きるように構成される。
【0012】前記水返し片13には係止爪21が形成さ
れ、係止爪21は下枠本体12の前記溝19内に突出す
る係止片22に係止される。水返し片13にはまた、前
記溝19内に突出する大略的にL字状に屈曲された抜止
め片23が一体的に形成され、この抜止め片23の先端
部は水返し片13が上方に突出した状態において、下枠
本体12に着脱可能に装着される補助部材24の突部2
5に当接して、抜止めされる。前記抜止め片23には水
抜き孔26aが形成され、水返し片13が浴室1側に臨
んで開いた状態において水を矢符B1方向に溝19内に
導くことができ、この溝19内の水は前記排水孔17,
18を矢符B2,B3で示されるように通過して、浴室
1内に流れ落ちる。
【0013】図2は、図1の補助部材24付近の分解斜
視図である。前記補助部材24は、大略的にC字状に形
成され、前記下枠本体12の立上り片15,16の先端
部に形成される内向き突部26,27に係合する係合片
28,29を有し、下枠本体12の長手方向に沿って着
脱可能に嵌着される。一方の係合片29が形成される側
板30には、前記水返し片13を上方に向けて付勢する
ための付勢手段31が取付けられる。この付勢手段31
は、大略的にL字状に屈曲された揺動片32を有し、揺
動片32の一端部には永久磁石33が固着される。揺動
片32の他端部には当接片34が設けられ、軸棒35を
挿通して抜止めされる。軸棒35の軸線方向両端部は、
取付け部材36の透孔37,38を挿通して支持され
る。取付け部材36は、前記側板30にビス39によっ
て固定される。
【0014】再び図1をも参照して、前記当接片34の
先端部34aは前記抜止め片23の屈曲部40に当接す
る。前記扉4には、補助部材24に臨んで永久磁石41
が設けられる。この永久磁石41と前記永久磁石33と
は、対向する磁極が同一に選ばれている。したがって扉
4を閉じた状態(図1の状態)では、扉4に設けられる
永久磁石41に対して揺動片32に設けられる永久磁石
33が磁気的に反発して、揺動片32は前記軸棒35の
軸線まわりに矢符C1方向に角変位する。これによって
前記当接片34はその先端部34aが揺動片32と逆方
向へ角変位し、その結果、先端部34aが上昇して前記
屈曲部40を上方に押し上げ、水返し片13は係止爪2
1と係止片22との当接位置付近を回転中心として矢符
D方向に角変位し、浴室1に臨んで開いた状態となる。
これによって浴室1側から脱衣室2側へ流れる水を水返
し片13によって遮断し、溝19内に導いて排水孔1
8,17から排水することができる。
【0015】また扉4を矢符A1方向に開いた状態で
は、水返し片13の自重によって当接片34の先端部3
4aが下方に押圧され、これによって永久磁石33は上
昇して初期位置に復帰する。このように水返し片13が
前記溝19を塞いだ状態では、下枠5の上面10、した
がって水返し片13の上面10aが前記床面9および表
面8ととほぼ同一平面内にある。また前記立上り片1
5,16間に形成される溝43あるいは前記溝19内に
毛髪およびゴミなどが溜まっても、補助部材24および
水返し片13を取外して容易に除去作業を行うことがで
きる。なお、本実施例は磁石の反発力を利用している
が、図3に示されるように、磁石の吸引力を利用できる
のは明白である。
【0016】扉4に連動して水返し片13を、扉4が閉
じた図1の状態では、下枠本体12の上面10から上方
に突出した突出位置とし、扉4が開いた状態では、水返
し片13の上面10aが下枠本体12の前記上面10と
ほぼ同一平面にある退避位置とする連動手段は、上述の
ように扉4に設けられる永久磁石41と、付勢手段31
の揺動片32と、その揺動片32に固着される永久磁石
33と、揺動片32に設けられる当接片34とを含んで
構成される。
【0017】抜止め片23は、図1に明らかなように、
水返し片13の上面10aに、その水返し片13の幅方
向一端部(図1の左方の端部)に屈曲して連なる。係止
爪21は、水返し片13の上面10aに、その水返し片
13の前記一端部よりも扉4から遠去かった幅方向他端
部(図1の右方の端部)に屈曲して連なる。水返し片1
3は、その水返し片13の上面10aと係止爪21とが
交差する部分付近が揺動中心となって、下枠本体12に
揺動可能に支持される。
【0018】下枠本体12には、係止片22が設けられ
る。係止片22は、係止爪21を収納する空間を形成
し、係止爪21の上方への変位を制限する。
【0019】補助部材24は、水返し片13に隣接して
その水返し片13よりも扉4寄り(図1の左方)で、下
枠本体12の上面10を形成し、前述のように着脱自在
に設けられる。補助部材24の水返し片13側(図1の
右方)に突出する突部25は、水返し片13が突出位置
にある状態で、抜止め片23に当接してその抜止め片2
3の上方への変位を制限する。
【0020】図4は、本考案の他の実施例の断面図であ
る。なお、本実施例は図1に類似しており、対応する部
分には同一の参照符を付す。本実施例では、前記永久磁
石33,41に代えて扉4に揺動片32を押圧するため
の操作棒44が設けられる。この操作棒44は、操作レ
バー45を操作することによって上下に変位させること
ができ、老人あるいは身体障害者などが脱衣室2から浴
室1側へ向かうときに、扉4を開けるために操作レバー
45を操作することによって、水返し片13は溝19を
塞いだ状態に角変位して上面10が床面9および表面8
とほぼ同一平面内になる。この状態で出入口3を安全に
通過することができる。
【0021】図5は、本考案のさらに他の実施例の断面
図である。本実施例では、引違い戸48が設けられる。
この引違い戸48は竪框などに固定される外障子49
と、図5の紙面に垂直方向に開閉動作される内障子50
とを有する。このような内障子50にもまた、前述した
ような永久磁石41を設けておき、この永久磁石41が
近接したときに、図6に示される永久磁石33を有する
揺動片51を上下変位させて当接片52によって水返し
片13を内障子50を閉じたときに上昇させるようにし
てもよい。
【0022】
【考案の効果】本考案によれば、建具に連動する連動手
段によって、建具が閉じた状態では、水返し片を下枠本
体の上面から上方に突出した突出位置とし、建具が開い
た状態では、水返し片の上面が下枠本体の上面とほぼ同
一平面にあるように退避位置とするようにしたので、建
具が開いて人が通過することができる状態において、水
返し片は上述のように退避位置となっており、つまずく
おそれがなく、また車椅子などの走行が容易であり、安
全性が確保される。
【0023】また本考案によれば、補助部材24を取外
すことによって、水返し片13を取外し、これによって
下枠本体内に流れ込んだ毛髪およびゴミなどを容易に除
去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】補助部材および付勢手段31を示す分解斜視図
である。
【図3】本考案の他の実施例の断面図である。
【図4】本考案の他の実施例の断面図である。
【図5】本考案のさらに他の実施例の断面図である。
【図6】図5に示される実施例に関連して設けられる揺
動片46の斜視図である。
【符号の説明】
3 出入口 4 扉 5 下枠 10 上面 11 床面 12 下枠本体 13 水返し片 17,18 排水孔 24 補助部材 31 付勢手段 32 揺動片 33,41 永久磁石

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入口に床面とほぼ同一平面内にある上
    面を有する下枠本体を設け、 下枠本体の前記上面から上方に突出する水返し片を、こ
    の下枠本体に揺動可能に設け、 前記出入口に開閉自在に設けられる建具に連動して、水
    返し片を、建具が閉じた状態では、下枠本体の前記上面
    から上方に突出した突出位置とし、建具が開いた状態で
    は、水返し片の上面が下枠本体の前記上面とほぼ同一平
    面にある退避位置とする連動手段を設けることを特徴と
    する出入口の下枠構造。
  2. 【請求項2】 水返し片13は、 その水返し片13の上面10aから、その水返し片13
    の幅方向一端部寄りで下方に屈曲して、連なる抜止め片
    23と、 水返し片13の上面10aから、その水返し片13の前
    記幅方向一端部よりも建具から遠去かった幅方向他端部
    で下方に屈曲して、連なる係止爪21とを有し、 下枠本体12には、 係止爪21を収納する空間を形成し、係止爪21の上方
    への変位を制限する係止片22が設けられるとともに、 水返し片13に隣接してその水返し片13よりも建具寄
    りで、下枠本体12の上面10を形成する補助部材24
    が、着脱自在に設けられ、 補助部材24の水返し片13側に突出する突部25は、
    水返し片13が前記突出位置にあるとき、抜止め片23
    に当接してその抜止め片23の上方への変位を制限する
    ことを特徴とする請求項1記載の出入口の下枠構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014034841A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Wada Soubi Co Ltd 防水扉の止水機構

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JP2713691B2 (ja) * 1994-07-04 1998-02-16 株式会社日本アルミ 開き扉の下枠構造
JP2007023562A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Nakanishi Metal Works Co Ltd 折戸装置

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JPH0552172U (ja) 1993-07-09

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