JP2566206Y2 - 鉄筋スペーサー兼用吊ボルトレール - Google Patents

鉄筋スペーサー兼用吊ボルトレール

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JP2566206Y2
JP2566206Y2 JP7830192U JP7830192U JP2566206Y2 JP 2566206 Y2 JP2566206 Y2 JP 2566206Y2 JP 7830192 U JP7830192 U JP 7830192U JP 7830192 U JP7830192 U JP 7830192U JP 2566206 Y2 JP2566206 Y2 JP 2566206Y2
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JP
Japan
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suspension bolt
groove
rail
bolt
shaped recess
Prior art date
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JP7830192U
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English (en)
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JPH0644962U (ja
Inventor
孝雄 榊原
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄筋スペーサーと兼用
の吊ボルトレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スラブにコンクリートを打設す
る場合には、図2に示すように、スラブ型枠10の上に
縦横の鉄筋11を組むと共に、この鉄筋11が型枠10
に接触しないような所定の被り厚を確保すべく、鉄筋1
1とスラブ型枠10との間に、図3に示すバースペーサ
ー12(又は単体のスペーサー)を入れている。また、
必要箇所において、それら鉄筋11及びスラブ型枠10
間に、図4に示す吊ボルト用のインサート13を設け、
スラブへの吊ボルトの取り付けを可能にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来では、ス
ラブ型枠用スペーサー12とスラブからの吊ボルト用イ
ンサート13とが別々になっているため、建築現場にお
いて両者の個別の取り付け作業が要求され、手数がかか
った。また、スラブへ吊ボルトを取り付ける場合、個々
のインサート13の箇所が固定的であるため、取付場所
の変更に対応することができないという問題があった。
【0004】本考案は上記課題に鑑みてなされたもの
で、鉄筋スペーサーと吊ボルト用インサートとを一体化
して個別の取り付け作業をなくすと共に、スラブへの吊
ボルトの取り付けを容易に行い得る鉄筋スペーサーと兼
用の吊ボルトレールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の鉄筋スペーサー兼用吊ボルトレールは、鉄
筋スペーサーとして機能するレール本体に、断面T字形
をなしその下端が開放された溝状凹所を形成し、該溝状
凹所の下端開口幅を、T字状のフック付吊ボルトの頭部
を下方から挿入でき且つ該吊ボルトを90度回転させた
とき溝状凹所の段差部に吊ボルトの頭部が係止される寸
法とした構成のものである。
【0006】
【作用】このバースペーサー兼用の吊ボルトレールは、
スラブ配筋時にはスペーサーとして働き、コンクリート
を打設し型枠を解体した後は、フック付の吊ボルトを差
し込んで取付けることができるのもであり、従来のイン
サートの代わりになる。また溝状凹所の直線上であれば
凹所の何処へでも吊ボルトを移動することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。図1において、1は鉄筋スペーサー兼用の吊ボル
トレールであり、鉄筋スペーサーとして機能するレール
本体2と、該レール本体の上面に熔接により固定した補
強用の鉄筋6とを有する。レール本体2は、鉄板を断面
T字状の溝状凹所3が下端が開放された形で残るように
折曲げたものから成る。即ち、溝状凹所3は上下方向に
走る狭窄溝部3aと、この上端に連通して横方向に走る
拡径溝部3bとから成り、両者の連通部に段差部4が形
成されるようになっている。なおレール本体2は、溝状
凹所3の下端縁に適数個の水平耳5を有する。
【0008】上記構成のレール本体2の溝状凹所3内に
は、フック付吊ボルト7の頭部がバイオネット形式で取
付け得るようになっている。この目的で、吊ボルト7
は、ネジ山を形成した軸部8の上端に四角柱の頭部9
を、全体がT字形をなすように設けた形状を有してお
り、この吊ボルト7と上記溝状凹所3との間に、次のよ
うな嵌合関係が成立するような寸法を有している。
【0009】即ち、レール本体2の溝状凹所3には、T
字状のフック付吊ボルト7の頭部9を狭窄溝部3aの溝
方向と平行にした場合は下方から挿入することができる
が、図1の如く頭部9が狭窄溝部3aの溝方向と直交し
ている場合には下方から挿入することができない関係に
なっている。このため、挿入後、吊ボルト7を90度回
転させて、頭部9を図1の如く狭窄溝部3aの溝方向と
直交する状態に変えることにより、吊ボルト7はその頭
部9が溝状凹所3の段差部4に係止され、離脱不能とな
る。
【0010】具体例として、上面が1000mm×24mm
のレール本体2において、拡径溝部3bが幅24mm×深
さ7mm、狭窄溝部3aが幅15mm×深さ12mmのT字状
断面の溝状凹所3を形成し、これに対するT字状吊ボル
ト7を、9mm径の軸部8に対し長さ20mm×高さ5mm×
横幅9mmの頭部9を設けて構成し、吊ボルト7の良好な
バイオネット式の着脱具合を得た。
【0011】実際に適用する場合には、スラブ型枠10
上に鉄筋11を組む際、スラブ型枠10上に上記レール
本体2を水平耳5より所定の位置にテープ止め,釘止め
等でセットして鉄筋11を支持し、所定の鉄筋の被り厚
を確保する。このとき、レール本体2は図2の鉄筋スペ
ーサーとインサートを兼ねているため、従来の如く別個
にインサートを付設する作業は必要でない。コンクリー
トを打設し、所定の強度が出た後、型枠10を解体撤去
する。解体後、フック付き吊ボルト7を吊ボルトレール
1の溝状凹所3内に差し込み、90度回転させる。固定
は、ナット(図示せず)で締め付けることで行う。この
ナット締めの前においては、溝状凹所3に沿って吊ボル
ト7の位置を修正することができる。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の吊ボルトレ
ールによれば、次のような優れた効果を得られる。 (1)スラブ配筋時にはスペーサーとして働くと共に、
型枠解体後のスラブに吊ボルトを取付けるインサートの
代わりになる。従って、従来のように別個にインサート
を付設する作業は必要でない。 (2)また、吊ボルトは、その頭部を下方からレール本
体の溝状凹所内に挿入し90度回転させることでレール
本体に係止させることができ、スラブへの吊ボルトの取
り付けを容易に行い得る。 (3)溝状凹所の直線上であれば任意の位置へ吊ボルト
を移動させることができる。従って、取付場所の変更に
対応させて位置修正ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る鉄筋スペーサー兼用の
吊ボルトレールを示す図である。
【図2】従来の鉄筋スペーサーとインサートの使用例を
示す図である。
【図3】従来の鉄筋スペーサーを示す図である。
【図4】従来のインサートを示す図である。
【符号の説明】
1 鉄筋スペーサー兼用の吊ボルトレール 2 レール本体 3 断面T字状の溝状凹所 3a 狭窄溝部 3b 拡径溝部 4 段差部 5 水平耳 6 補強用の鉄筋 7 フック付吊ボルト 8 軸部 9 頭部 10 スラブ型枠 11 鉄筋 12 バースペーサー 13 インサート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋スペーサーとして機能するレール本
    体に、断面T字形をなしその下端が開放された溝状凹所
    を形成し、該溝状凹所の下端開口幅を、T字状のフック
    付吊ボルトの頭部を下方から挿入でき且つ該吊ボルトを
    90度回転させたとき溝状凹所の段差部に吊ボルトの頭
    部が係止される寸法としたことを特徴とする鉄筋スペー
    サー兼用吊ボルトレール。
JP7830192U 1992-11-13 1992-11-13 鉄筋スペーサー兼用吊ボルトレール Expired - Lifetime JP2566206Y2 (ja)

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JPH0644962U JPH0644962U (ja) 1994-06-14
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