JP2566138Y2 - 電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレ−キ - Google Patents

電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレ−キ

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JP2566138Y2
JP2566138Y2 JP1991031681U JP3168191U JP2566138Y2 JP 2566138 Y2 JP2566138 Y2 JP 2566138Y2 JP 1991031681 U JP1991031681 U JP 1991031681U JP 3168191 U JP3168191 U JP 3168191U JP 2566138 Y2 JP2566138 Y2 JP 2566138Y2
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friction
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friction clutch
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英樹 田村
悟 広
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電磁式の摩擦クラッチ又
は摩擦ブレ−キの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁式の摩擦クラッチは図4に示
すように構成されていた。同図において,1はコイル2
内蔵のヨークで,駆動軸3に軸受4で支持され,これら
1,2により静止部が構成されている。なお,5はまわ
り止めである。駆動部はロータ6とアーマチュア7によ
って構成され,アーマチュア7はスプラインハブ8のス
プライン8aと噛み合って軸方向に摺動できるようにな
っている。ロータ6は駆動軸3に取り付けられ,スプラ
インハブ8は被動軸(図示せず)に取り付けられる。な
お,2aはコイル2のリード線,9は復帰ばね,10は
励磁電源である。
【0003】上記構成において,コイル2に対して励磁
電源10からリ−ド線2aを介して通電すると,コイル
2の励磁によりヨ−ク1に磁束が発生し,この磁束は空
隙を介してロ−タ6を磁化し,その磁力によってア−マ
チュア7を復帰ばね9のばね圧に抗してロ−タ6に吸引
する。従って,ロ−タ6に対してア−マチュア7は密着
し,その摩擦によって駆動部側と被駆動部側が連結され
て回転される。一方,コイル2の通電を絶つとヨ−ク1
の磁力が消滅するので,復帰ばね9の復帰力が働き,ア
−マチュア7は図示位置に引き戻され,ロ−タ6との連
結から解放される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで,本考案のよ
うな電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキのようにす
べり摩擦部でトルク伝達を行うものでは,摩擦力が不安
ものであると,伝達トルク又は制動トルクが不安定
となるので,上記摩擦力が安定したものであることが要
求される。しかし,従来のものでは,図4に示す励磁電
源10からコイル2に供給される励磁電流は図5に示す
ように時間の経過と共に一定値の直流電流であるから
アーマチュア7は無振動状態であり,一方,ロータ6に
接触するアーマチュア7等の摩擦面には摩擦力により生
ずる摩耗粉が除去されず,摩擦面に偏在して残存するの
で,この摩耗粉の存在に起因して摩擦力が変動する。こ
のため,摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキの伝達トルク又
は制動トルクが不安定となるという問題点があった。本
考案は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよう
にした電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は励磁作動形の電
磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキのアーマチュアの
摩擦面を作動時に軸方向に微弱振動させるようにしたこ
とを特徴とする。この場合,上記励磁作動形の電磁式の
摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキの励磁電流として高周波
電流を重畳させた励磁電流を用い,その作動時にアーマ
チュアの摩擦面を微弱振動させるようにしても良い。ま
た,無励磁作動形の電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレ
ーキのアーマチュアに対して高周波電源回路に接続され
た圧電セラミック材で構成した押し付け板を作動ばねを
介して装着し,上記高周波電源からの電力を上記押し付
け板の圧電効果で軸方向の微弱振動に変換し,上記作動
ばねを介してアーマチュアに軸方向の微弱振動力を付与
するように構成することもできる。
【0006】
【作用】本考案のものでは,作動時にア−マチュア等の
摩擦面に軸方向の微弱振動を付与するようにし,摩擦面
に残存する摩耗粉が偏在することなく,摩擦面全体に均
一に分布するようになるので摩耗粉に起因する摩擦力の
変動は大幅に減少する。
【0007】
【実施例】以下図1〜図3に示す実施例により本考案を
具体的に説明する。先ず,図1及び図2に示す本考案の
第1の実施例について説明する。第1の実施例のもので
は,図1に示すように電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブ
レ−キの本体は従来のものと全く同一のもので良いの
で,対応部分は図4と同一の符号を付して示した。11
は高周波電源,12は合成回路で,第1の実施例では,
励磁電源10からの直流励磁電力に高周波電源11から
の高周波電力を合成回路12において重畳し,図2に示
すように脈動する励磁電流をリ−ド線2aを介してコイ
ル2に供給するようにした点に構成上の特徴がある。
【0008】上記構成において,クラッチの作動時にコ
イル2に電源10及び11により合成回路12を介して
図2に示すような脈動した励磁電流を供給すると,ヨ−
ク1の磁力によってロ−タ6に対してア−マチュア7が
吸着される。この場合,ア−マチュア7の摩擦面は上記
のように励磁電流が脈動しているため,軸方向に微弱振
動するため摩耗粉は摩擦面の略全面に亙って均一に分布
することになり,トルク伝達に支障を生じることはな
い。
【0009】 次に、図3により本考案の第2の実施例
を説明する。本実施例は無励磁作動形の電磁クラッチに
本考案を適用した場合である。同図において、13はコ
イル14を内蔵するヨーク、15はアーマチュア、16
は作動ばね、16aは圧電セラミック材から成る押し付
け板で、ヨーク13の凹所とアーマチュアの対抗面に亙
って装着される。なお、16bは押し付け板16aに高
周波電力を供給するための高周波電源回路である。17
はハウジング、18はインナーディスク、19はアウタ
ーディスク、20はエンドプレート、21は調整リン
グ、22は受動ハブ、23は駆動ハブ、24はスリップ
リングである。
【0010】コイル14に通電すると,ヨ−ク13とア
−マチュア15間に強力な電磁力が発生する。この電磁
力は作動ばね16の力に打ち勝ってア−マチュア15を
吸引し,今まで圧着されていたエンドプレ−ト20ある
いはアウタ−ディスク19とインナ−ディスク18の間
にわずかな空隙が生じクラッチは解放される。コイル1
4の電源を断つと電磁力はなくなり,作動ばね16の力
によってエンドプレ−ト20あるいはアウタ−ディスク
19とインナ−ディスク18が圧着されクラッチが連結
される。ところで,本実施例におけるア−マチュア15
は高周波電源回路16bに接続され,圧電セラミック材
により構成される押し付け板16aが作動ばね16を介
して装着されているから,高周波電源回路16aからの
高周波電力によって押し付け板16aを軸方向に振動さ
せ,この振動を作動ばね16を介してア−マチュア15
に伝達し,ア−マチュア15に軸方向の微弱振動を付与
させるようにしているので,ア−マチュア15の摩擦面
に残存する摩耗粉は第1の実施例と同様偏在せず万遍な
く分布するようになる。
【0011】上記各実施例はいずれも電磁式の励磁作動
形及び無励磁作動形の各摩擦クラッチに本考案を適用し
た場合で説明したが,本考案はこれらの形の各摩擦ブレ
−キに対しても同様に適用可能であることは勿論であ
る。
【0012】
【考案の効果】本考案は上記のように構成されるから次
に述べるような優れた効果を有する。 電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレ−キの作動時等に
摩擦面間が相対的に微弱振動されるので,摩耗粉は摩擦
面の全面に亙って略均一に分布されることになる 従って,トルク伝達も不安定な変動を生ずる恐れがな
くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す接続図も含む半部
縦断正面図である。
【図2】本考案の第1の実施例の場合の励磁電流の時間
特性図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す縦断正面図であ
る。
【図4】従来例の接続図を含めた半部縦断正面図であ
る。
【図5】従来例の場合の励磁電流の時間特性図である。
【符号の説明】
1,13:ヨ−ク 2,14:コイル 6:ロ−タ 7,15:ア−マチュア 10:励磁電源 11:高周波電源 12:合成回路 16:作動ばね 16a:圧電セラミック材から成る押し付け板 16b:高周波電源回路

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁作動形の電磁式の摩擦クラッチ又は
    摩擦ブレーキのアーマチュアの摩擦面を作動時に軸方向
    に微弱振動させるようにしたことを特徴とする電磁式の
    摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキ。
  2. 【請求項2】 励磁作動形の電磁式の摩擦クラッチ又は
    摩擦ブレーキの励磁電流として高周波電流を重畳させた
    励磁電流を用い,その作動時にアーマチュアの摩擦面を
    微弱振動させるようにしたことを特徴とする電磁式の摩
    擦クラッチ又は摩擦ブレーキ。
  3. 【請求項3】 無励磁作動形の電磁式の摩擦クラッチ又
    は摩擦ブレーキのアーマチュアに対して高周波電源回路
    に接続された圧電セラミック材で構成した押し付け板を
    作動ばねを介して装着し,上記高周波電源からの電力を
    上記押し付け板の圧電効果で軸方向の微弱振動に変換
    し,上記作動ばねを介してアーマチュアに軸方向の微弱
    振動力を付与するようにしたことを特徴とする無励磁作
    動形の電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレーキ。
JP1991031681U 1991-04-10 1991-04-10 電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレ−キ Expired - Lifetime JP2566138Y2 (ja)

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