JP2565052C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、長尺のテープに文字や記号等が印字可能なテープ印字装置に関し、
特に任意に設定されたテープ長内にセンター揃え、左端揃え、右端揃えの行修飾
を施して印字するようにしたものに関する。 【従来の技術】 本願出願人は、印字媒体としてのテープに文字や記号等を印字できるテープ印
字装置を実用化した(特願平3−360470号参照)。 このテープ印字装置においては、入力された文字や記号等を長尺のテープに前
端部から順次印字し、印字し終わったところで切断するものであった。 【発明が解決しようとする課題】 テープ印字装置は、印字されたテープをファイルの背表紙や物品の表面に貼付
するために使用することが多い。このため、貼付箇所に応じて所望の長さのテー
プの中に、文字や記号等を、左端揃え、センター揃え、右端揃えの行修飾を施し
て印字したい場合がある。 しかし、テープ印字装置は、ほぼ無限と考えられるテープの長さの中に、印字
装置内に記憶可能なデータ量の文字や記号を順次印字するものであるから、行修
飾例えばセンター揃えの基準となる全テープ長さのデータが存在しない。 そこで所望のテープ長さを入力したとしても、一般のワードプロセッサのよう
に使用用紙の幅を画面に設定して行修飾に基づいた文字や記号等の位置を表示し
ようとすると、テープ長さは一般のワードプロセッサのような使用用紙の制限が
ないから、膨大な長さの表示画面を必要とし、実用的でない。また表示画面をス
クロールする構成としても、膨大な長さのメモリを必要とするとともに表示画面
を超える長い空白が設定された場合、表示画面が分かりにくくなる。さらにワー
ドプロセッサでは使用用紙の幅を画面で設定する書式設定操作に対し行修飾をテ
キスト画面で行なわなければならず、一連の操作で設定できないなどの問題があ
る。 本発明の目的は、長尺のテープに文字や記号等をセンター揃え、左端揃え、右
端揃えの行修飾を施して印字でき、しかも容易に操作できるテープ印字装置を提
供することにある。 【課題を解決するための手段】 本発明に係るテープ印字装置は、図1の機能ブロック図に示すように、印字ヘ
ッドと被印字媒体としてのテープをテープの長手方向に相対移動させながら印字
する印字手段と、文字や記号等のデータを入力する入力手段と、前記テープの長
手方向の印字長を入力設定するテープ長設定手段と、文字や記号等を前記テープ
に印字するときのセンター揃え、左揃え、右揃えのテープ長さ方向における行修
飾データを設定する行修飾設定手段と、その行修飾設定手段により設定された行
修飾データに基づいて、前記テープ長設定手段により入力設定された印字長さの
中に、前記文字や記号等を印字するための印字位置を求める印字位置演算手段と
、その印字位置演算手段により求められた印字位置にしたがって、前記印字手段
により前記文字や記号等をテープ上に印字するように前記印字手段を駆動制御す
る印字制御手段を備え、前記印字位置演算手段は、前記印字される文字や記号等
の列の長さを求める計算手段と、前記テープ長設定手段により入力設定された印
字長さと前記計算手段により求められた文字や記号等の列の長さの差に応じたテ ープフィード量を演算し記憶する記憶手段を備え、前記テープフィード量に基づ
いて、印字位置を求める構成とする。 上記テープ印字装置において、さらに前記入力手段により入力された文字や記
号等を順次表示する表示手段を備え、前記印字制御手段は、前記表示手段に表示
された文字や記号等の位置にかかわりなく前記印字位置演算手段により求められ
た印字位置にしたがって印字する構成とする。 また 上記テープ印字装置において、前記印字手段は、前記印字ヘッドと前記テ
ープを相対移動する送り手段を備え、前記記憶手段に記憶されたテープフィード
量にしたがって前記送り手段による相対移動量が制御される構成とする。 上記テープ印字装置において、さらに前記テープ長設定手段による印字長さを
設定するかしないかを選択する選択手段を備え、その選択手段で印字長さを設定
しないことを選択したとき、前記印字制御手段は、前記印字位置演算手段による
前記印字長さの中の前記文字や記号等の印字位置を求めることなしに、前記入力
手段により入力された文字や記号等の列にしたがって印字制御する構成とする。 さらに上記テープ印字装置において、前記入力手段により入力された文字や記
号等を順次表示する表示手段と、前記テープ長設定手段による印字長さ及び前記
行修飾設定手段による行修飾を設定可能なモードを指示するための指示手段を備
え、前記表示手段に、前記指示手段からの指示により印字長さ及び行修飾を順次
設定するための表示をする構成とする。 【作用】 上記テープ印字装置においては、所望のテープ長がテープ長設定手段で設定さ
れる。入力された文字や記号等に対しセンター揃え、左端揃え、右端揃えの行修
飾データは、行修飾設定手段で設定される。そして、印字位置演算手段により行
修飾設定手段からの行修飾のデータと、テープ長設定手段からのテープ長データ
に基づいて、文字や記号等の印字位置が求められる。その結果、入力された文字
や記号等が、所望の長さのテープに、センター揃え、左端揃え、右端揃えの行修
飾を施されて印字される。 さらに入力手段により入力された文字や記号等が表示手段に順次表示されるが
、その表示手段に表示された文字や記号等の位置にかかわりなく印字位置演算手 段により求められた印字位置にしたがって、印字手段により文字や記号等が印字
される。このため小さな表示手段で、行修飾にかかわりなく文字や記号等を表示
できるとともに、印字される文字や記号等に対しては所望の行修飾を施すことが
できる。 また行修飾を施すに際して印字位置演算手段は、印字される文字や記号等の列
の長さを求め、その文字や記号等の列の長さとテープ長設定手段により入力設定
された印字長さの差に応じたテープフィード量を演算し記憶する。そのテープフ
ィード量に基づいて、文字や記号等の印字位置を求める。 そしてこのテープフィード量にしたがって、印字ヘッドとテープが相対移動さ
れながら、文字や記号等が行修飾を施されて印字される。 上記テープ印字装置においては、さらに選択手段でテープ長設定手段による印
字長さを設定するかしないかが選択される。印字長さを設定しないことが選択さ
れたとき、所定印字長さの中の文字や記号等の印字位置を求めることなしに、つ
まり行修飾が施されることなく、入力された文字や記号等の列にしたがってその
文字や記号等が印字される。 さらに表示手段に、入力手段により入力された文字や記号等が順次表示される
一方、指示手段で、テープ長設定手段による印字長さ及び行修飾設定手段による
行修飾を設定可能なモードが指示されると、その表示手段に、印字長さ及び行修
飾を順次設定するための表示がされる。したがってそれらの設定操作が容易に行
なわれる。 【実施例】 以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。本実施例は、漢字やひ
らがなやカタカナ及びアルファベット文字などの多数のキャラクタ及びバーコー
ドを印字用テープに印字可能なテープ印字装置に本発明を適用した場合のもので
ある。 図2に示すように、テープ印字装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード
3が配設され、キーボード3の後方で本体フレーム2内には印字機構PMが配設
され、またキーボード3の後方には文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ2
2が設けられている。 キーボード3には、アルファベットやひらがなやカタカナを入力する為の文字
キー、数字キー、記号キー、リターンキー、ディスプレイ22上のカーソルKを
左右上下方向に夫々移動させる為のカーソル移動キー、無変換キー、変換キー、
印字する文字のサイズを設定するサイズキー、バーコードのデータを入力する為
のバーコードキー、印字に供する印字用テープの長さや行修飾の種類などの書式
を設定する書式設定キー、印字を指令する印字キー、バーコードデータをテキス
トメモリ41に格納する実行キー、印字用テープ5をテープ送りする為のテープ
送りキー、電源をON・OFFする為の電源キーなどが設けられている。 次に、図3に基いて印字機構PMについて簡単に説明すると、印字機構PMに
着脱自在に矩形状のテープ収納カセットCSが装着されており、このテープ収納
カセットCSには、透明なフィルムからなる幅約24mmの印字用テープ5が巻装
されたテープスプール6と、インクリボン7が巻装されたリボン供給スプール8
と、このインクリボン7を巻取る巻取りスプール9と、印字用テープ5と同一幅
を有する両面テープ10が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール11と、
これら印字用テープ5と両面テープ10とを接合させる接合ローラ12とが回転
自在に設けられている。 印字用テープ5とインクリボン7とが重なる位置には、サーマルヘッド13が
立設され、これら印字用テープ5とインクリボン7とをサーマルヘッド13に押
圧するプラテンローラ14と、印字用テープ5と両面テープ10とを接合ローラ
12に押圧する送りローラ15とは支持体16に回転可能に枢支されている。こ
のサーマルヘッド13には、128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向
に列設されている。 従って、テープ送りモータ24(図4参照)の所定回転方向への駆動により接
合ローラ12と巻取りスプール9とが所定回転方向に夫々同期して駆動されなが
ら発熱素子群に通電されたとき、印字用テープ5上には複数のドット列により文
字やバーコードが印字され、しかも印字用テープ5は両面テープ10を接合した
状態でテープ送り方向Aにテープ送りされる。尚、印字機構PMの詳細について
は、特開平2−106555号公報を参照。尚、この印字機構PMには、送りロ
ーラ15から送り出された印字用テープ5を切断する切断機構(図示略)が設け られている。 次に、テープ印字装置1の制御系は、図4のブロック図に示すように構成され
ている。 キーボード3と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示データを出力する為
のビデオRAM23aを有するディスプレイコントローラ(LCDC)23と、
サーマルヘッド13を駆動する為の駆動回路25と、テープ送りモータ24を駆
動する為の駆動回路26と、警告用ブザー20の為の駆動回路21とは制御装置
Cの入出力インターフェース27に夫々接続されている。 制御装置Cは、CPU29と、このCPU29にデータバスなどのバス28を
介して接続された入出力インターフェース27、CGROM30、ROM31・
32及びRAM40とから構成されている。 CGROM(パターンデータメモリ)30には、多数のキャラクタの各々に関
して、表示の為のドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されて
いる。ROM(アウトラインデータメモリ)31には、キャラクタを印字する為
に多数のキャラクタの各々に関して、キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線デー
タ(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書体、明朝系書体など)毎に分類
されコードデータに対応させて格納されている。 ROM32には、キーボード3から入力された文字や数字や記号などのキャラ
クタのコードデータに対応させてディスプレイコントローラ23を制御する表示
駆動制御プログラム、テキストメモリ41の各コードデータに対応するアウトラ
インデータからドットデータに変換処理して印字バッファ46に展開するイメー
ジ展開処理制御プログラム、印字バッファ46のデータを順次読出してサーマル
ヘッド13やテープ送りモータ24を駆動する印字駆動制御プログラム、本願特
有の後述のテープ印字制御の制御プログラムなどが格納されている。尚、前記テ
ープ印字制御には、テキストメモリ41に格納された13桁の数字からなるデー
タキャラクタのデータに基いて、バーコードのデータに変換するバーコードデー
タ変換処理制御のサブルーチンが格納されている。 このバーコードデータ変換処理制御においては、JAN(Japan Article Numb
er)の規格に基いて、データキャラクタ(11桁数字)とモジュラチェックキャ ラクタ(1桁数字)とを含む13個の数字のデータから標準バージョンのバーコ
ードのデータに変換される。尚、この標準バージョンのバーコードのバーコード
幅データBWは予め決定されており、ROM32に格納されている。 即ち、バーコードのデータは、レフトガードバーについて3モジュール、左側
の6個のデータキャラクタとして42モジュール、センターバーとして5モジュ
ール、右側の5個のデータキャラクタとして35モジュール、1個のモジュラチ
ェックキャラクタとして7モジュール、ライトガードバーについて3モジュール
などに変換される。 RAM40のテキストメモリ41には、キーボード3から入力された文書デー
タやバーコードデータが格納される。テキストポインタ(この内容をポインタ値
TPとする)42には、テキストメモリ41の1つのアドレスが格納される。表
示ポインタ(この内容を表示ポインタ値DPとする)43には、ディスプレイ2
2に表示される所定数の文字列のうち、左端位置に表示される文字に対応するテ
キストメモリ41の1つのアドレスが格納される。文字サイズメモリ44には、
設定された印字に用いるサイズのデータが格納される。バーコードバッファ45
には、バーコードを印字する為に13桁の数字からなるデータキャラクタのデー
タが格納される。印字バッファ46には、文字や記号の印字データやバーコード
の為の印字データが格納される。印字ポインタ(この内容を印字ポインタ値PP
とする)47には、印字するコードデータを読出す為にテキストメモリ41の1
つのアドレスが格納される。 フィード量メモリ48には、印字開始時に印字文字列に先行して設けられる前
スペースに対応する前フィード量データFFD と、印字終了後に印字文字列に後続
して設けられる後スペースに対応する後フィード量データRFD と、各印字文字間
に設けられる文字間スペースに対応する文字間フィード量データDFD とが夫々格
納される。テープ長メモリ49には、設定されたテープ長のデータLDが格納さ
れる。フラグメモリ50には、行修飾に関して、左端揃えモード(レフトマージ
ンフラッシュモード)が設定されたときにセットされる左端揃えフラグLFのフ
ラグデータと、右端揃えモード(ライトマージンフラッシュモード)が設定され
たときにセットされる右端揃えフラグRFのフラグデータと、センター揃えモー ド(センターモード)が設定されたときにセットされるセンター揃えフラグCF
のフラグデータと、行頭・行末揃えモード(ジャスティファイモード)が設定さ
れたときにセットされる行頭・行末揃えフラグJFのフラグデータとが格納され
る。 次に、テープ印字装置1の制御装置Cで行なわれるテープ印字制御のルーチン
について、図5〜図11のフローチャートに基いて説明する。尚、図中符号Si
(i=10、11、12・・・・)は各ステップである。 電源キーにより電源が投入されると図5に示すテープ印字制御が開始され、各
メモリ41〜49をクリアするなどの初期設定が実行され(S10)、文字キー
やスペースキーなどの印字可能キーが操作されたときには(S11・S12:Y
es)、そのキーに対応するコードデータがテキストメモリ41に格納され(S
13)、表示処理制御が実行され(S16)、S11に戻る。 次に、バーコードを印字する為にバーコードキーが操作されたときには(S1
1:Yes、S12:No、S14:Yes)、バーコードデータ入力処理(図
6参照)が実行され(S15)、S16を経て、S11に戻る。この制御が開始
されると、先ずバーコード入力画面が表示され(S30)、バーコードバッファ
45にバーコードの開始コードが格納される(S31)。例えば、図12に示す
ようにバーコードバッファ45の先頭アドレスに開始コードが格納され、図14
に示すように、クリアされたディスプレイ22の先頭表示位置に左三角形の開始
マークMSが表示される。尚、符号Kはカーソルである。 次に、数字キーが操作されたときには(S32・S33:Yes)、その数字
コードがバーコードバッファ45に格納され(S34)、その数字コードに対応
するドットパターンがCGROM30から読込まれてビデオRAM23aに出力
され(S35)、S32に戻る。例えば、バーコードの為の13桁の数字つまり
、1桁のプリフィックスキャラクタ、11桁のデータキャラクタ及び1桁のモジ
ュラチェックキャラクタである「1234567890128」が入力されたと
きには、図12に示すようにこれら13個の数字コードがデータキャラクタのデ
ータとしてバーコードバッファ45に順次格納され、図15に示すようにこれら
の13個の数字がディスプレイ22に表示される。 次に、バーコードデータの入力終了を指示する為に実行キーが操作されたとき
に(S32:Yes、S33:No、S36:Yes)、13桁の数字コードが
バーコードバッファ45に格納されているときには(S37:Yes)、バーコ
ードの終了コードがバーコードバッファ45に追加格納され(S38)、バーコ
ードバッファ45内のバーコードのデータがテキストメモリ41に格納され(S
39)、バーコードバッファ45がクリアされ(S40)、ビデオRAM23a
がクリアされ(S41)、この制御を終了して前記テープ印字制御にリターンす
る。例えば、図12に示すように、バーコードバッファ45に終了コードが追加
して格納されるとともに、バーコードバッファ45内のバーコードのデータは、
図13に示すようにテキストメモリ41に追加格納され、ディスプレイ22の表
示が消去される。 ところで、取消しキーが操作されたときには(S32:Yes、S33・S3
6:No、S42:Yes)、バーコードバッファ45とビデオRAM23aと
が夫々クリアされる(S40・S41)。尚、実行キーが操作されたときに、バ
ーコードバッファ45に13桁の数字コードが格納されていないときには(S3
7:No)、警告する為にブザー20が鳴動された(S44)後、S32に戻る
。また、数字キーや実行キーや取消しキー以外のキーが操作されたときには(S
32:Yes、S33・S36・S42:No)、操作されたキーに対応する処
理が実行され(S43)、S32に戻る。 次に、表示処理制御(図7参照)について説明すると、先ずビデオRAM23
aがクリアされ(S50)、表示ポインタ値DPとテキストポインタ値TPとに
テキストメモリ41の先頭アドレスが夫々格納され(S51)、表示ポインタ値
DPに基づいて所定数の文字がディスプレイ22に表示される(S52)。次に
、テキストポインタ値TPで指示するアドレスのデータが読込まれ(S53)、
そのデータがバーコードの開始コードでないときには(S54:No)、そのコ
ードデータに対応するパターンデータが読込まれてビデオRAM23aに出力さ
れ、ディスプレイ22に表示される(S66)。次に、テキストポインタ値TP
が1つインクリメントされ(S67)、テキストメモリ41にコードデータが存
在するときに(S62:Yes)、表示可能なときつまり現在の表示位置がディ スプレイ22の最終表示位置でなければ(S63:Yes)、S53以降が繰り
返される。また、現在の表示位置が最終表示位置のときには(S63:No)、
表示ポインタ値DPが1つインクリメントされ(S64)、全ての表示データを
1桁分表示開始位置の方向へ移動させるスクロール表示処理が実行され(S65
)、S53に戻る。 一方、読込んだデータが開始コードのときには(S54:Yes)、先ず開始
コードに対応する開始マークMSのパターンデータがビデオRAM23aに出力
して表示される(S55)。次に、表示可能なときには(S56:Yes)、終
了コードに対応する終了マークME(図16参照)のパターンデータがビデオR
AM23aに出力して表示され(S59)、テキストメモリ41内の終了コード
が検索され(S60)、テキストポインタ値TPに終了コードの次のアドレスが
格納され(S61)、S62以降が実行される。尚、S56でNoと判定された
ときには、前記S64・S65と同様にスクロール表示処理が実行される(S5
7・S58)。そして、テキストメモリ41内の全てのデータについてキャラク
タが表示されたときには(S62:No)、この制御を終了して前記テープ印字
制御にリターンする。例えば、テキストメモリ41に図13に示すデータが格納
されているときには、図16に示すように、S53〜S54、S66〜S67、
S62〜S65により文字「ABC」が表示され、その後にS53〜S65によ
り開始マークMSと終了マークMEとが表示され、その後に続けて文字列「XY
Z」が表示される。 次に、書式設定キーが操作されたときには(S11:Yes、S12・S14
:No、S17:Yes)、書式設定処理制御(図8参照)が実行される(S1
8)。この制御が開始されると先ず書式設定画面がディスプレイ22に表示され
る(S70)。例えば、図17に示すように、「設定テープ長」として印字文字
列の文字幅に応じて決定されるテープ長である自由長を意味する記号「F」と、
「行修飾」として4つの項目「LMF(レフトマージンフラッシュ)」と「RM
F(ライトマージンフラッシュ)」と「CTR(中央揃え)」と「JUST(行
頭・行末揃え)」とが表示され、ブロックカーソルBKは記号「F」に表示され
ている。そして、カーソル右移動キーが操作されると(S71:Yes、S72 ・S74:No、S76:Yes)、次の設定値が表示され(S77)、S71
に戻る。即ち、例えば、カーソル右移動キーを操作する毎に「F」→「5」→「
6」→「7」→・・・「30」→「F」・・・の順に設定テープ長が1センチず
つ増加して順次表示される。また、カーソル左移動キーが操作されると(S71
:Yes、S72・S74・S76:No、S78:Yes)、設定テープ長が
1センチずつ減少する前記と逆の順序で順次表示される(S79)。 一方、カーソル下移動キーが操作されると(S71・S72:Yes)、「行
修飾」の先頭項目にブロックカーソルBKが移動して表示される(S73)。例
えば、図17において、先頭項目「LMF」にブロックカーソルBKが表示され
る。ここで、カーソル右移動キーが操作されるとブロックカーソルBKが次の行
修飾項目に表示され、またカーソル左移動キーが操作されるとブロックカーソル
BKが前の行修飾項目に表示される(S76〜79)。更に、カーソル上移動キ
ーが操作されると(S71:Yes、S72:No、S74:Yes)、「設定
テープ長」の設定値にブロックカーソルBKが移動して表示される(S75)。
次に、リターンキーが操作されたときには(S71:Yes、S72・S74・
S76・S78:No、S80:Yes)、設定されたテープ長データLDがテ
ープ長メモリ49に記憶され(S81)、更に設定された行修飾のフラグLF・
RF・CF・JFがセットされ(S83)、前記テープ印字制御にリターンする
。 次に、操作されたキーが文字キー、バーコードキー、書式設定キー及び印字キ
ー以外のキーのときには(S11:Yes、S12・S14・S17・S19:
No)、操作されたキーに対応する処理が実行される(S21)。特に、サイズ
キーが操作されて文字サイズが設定されたときには、そのサイズデータが文字サ
イズメモリ44に格納される。 一方、印字キーが操作されたときには(S11:Yes、S12・S14・S
17:No、S19:Yes)、印字処理制御(図9参照)が実行される(S2
0)。この制御が開始されたときに、テキストメモリ41内に文書データが存在
するときには(S90:Yes)、各フィード量データFFD、RFD、DFD がクリア
される(S91)。次に、設定テープ長LDが自由長「F」以外の設定値に設 定されているときには(S92:Yes)、フィード量演算処理(図10参照)
が実行される(S93)。この制御が開始されると、先ず文書データの総文字幅
TWが求められる(S100)。即ち、文字サイズメモリ44に格納されている
サイズデータと文書データの各コードデータに対応するアウトラインデータに含
まれる文字幅データとバーコード幅データBWとに基いて、テキストメモリ41
に格納されている文字やバーコードを含む総文字幅TWが求められる。 次に、この総文字幅TWが設定テープ長LD以上のときには(S101:Ye
s)、印字不可能なのでブザー20が鳴動され(S109)、フィード量演算処
理及び印字処理から抜けて前記テープ印字制御のS11に戻る。しかし、総文字
幅TWが設定テープ長LDよりも小さいときつまり印字可能なときに(S101
:No)、左端揃えフラグLFがセットされているときには(S102:Yes
)、設定テープ長LDから総文字幅TWを差し引いた残りのスペース分が後フィ
ード量データRFD として記憶され(S103)、前記印字処理にリターンする。
一方、右端揃えフラグRFがセットされているときには(S102:No、S1
04:Yes)、残りスペース分が前フィード量データFFD として記憶される(
S105)。また、センター揃えフラグCFがセットされているときには(S1
02・S104:No、S106:Yes)、残りスペース分の半分が前フィー
ド量データFFD 及び後フィード量データRFD として記憶される(S107)。更
に、行頭・行末揃えフラグJFがセットされているときには(S102・S10
4・S106:No)、残りスペース分を文字間の数で割り算した文字間スペー
スが文字間フィード量データDFD として記憶される(S108)。これらS10
5、S107、S108の各処理が終了後、前記印字処理にリターンする。 次に、行修飾印字制御(図11参照)が実行される(S94)。先ず、左端揃
えフラグLFがセットされており、LMFモードでの行修飾印字の場合について
説明すると、後フィード量データRFD だけに所定のフィード量がセットされてい
るので、S120でNoと判定された後、印字ポインタ値PPにテキストメモリ
41の先頭アドレスがセットされ(S122)、この印字ポインタ値PPで指示
するコードデータが読込まれる(S123)。そして、そのコードデータが文字
コードのときには(S124:Yes)、設定されたサイズのデータに基いて拡 大率が求められ、この拡大率を用いてアウトラインデータを拡大処理するととも
に、このアウトラインデータからドットデータである印字データが作成されて印
字バッファ46に格納され(S125)、この印字バッファ46の印字データが
印字機構PMに出力されて印字処理される(S126)。尚、拡大率を用いてア
ウトラインデータからドットデータに変換するドットデータ変換処理制御の詳細
については、例えば、特開昭49−129447号公報を参照。 次に、印字ポインタ値PPが1つインクリメントされ(S127)、テキスト
メモリ41にコードデータが存在するときには(S128:Yes)、文字間フ
ィード量データDFD が「0」なのでS129でNoと判定され、S123以降が
繰り返される。 一方、読込んだコードデータがバーコードの開始コードのときには(S123
、S124:No、S131:Yes)、次のアドレスから終了コードに亙って
格納されているバーコードのデータがテキストメモリ41から読込まれ(S13
2)、これら13桁からなるデータキャラクタのデータに基いて、前述したバー
コードデータ変換処理制御により標準バージョンのバーコードのデータに変換さ
れ(S133)、更にこの標準バージョンのバーコードのデータに基いて、バー
コードシンボルの高さ(大きさ)が設定されたサイズとなるように、バーコード
印字の為の印字データが再作成される(S134)。 そして、この印字データが印字機構PMに出力されて印字処理される(S13
5)。次に、印字ポインタ値PPに終了コードのアドレスがセットされ(S13
6)、S127を経てS128以降が実行される。ところで、読込んだコードデ
ータが文字コードでも開始コードでもないとき、例えばスペースコードなどのと
きには(S123、S124・S131:No)、そのコードデータに対応する
指令が印字機構PMに出力され(S137)、S127に移行する。 そして、テキストメモリ41内の全ての文書データについて印字処理されたと
きには(S128:No)、所定の後フィード量データRFD がセットされている
ので(S138:Yes)、この後フィード量データRFD に対応してテープ送り
モータ24が駆動されて印字用テープ5がテープ送りされ(S139)、更にテ
ープ送りモータ24に所定量のテープ送りをさせる駆動信号が出力されるととも に、切断処理の実行が指令され(S140)、この制御を終了して前記テープ印
字制御にリターンする。 ここで、例えば、LMFモードが設定されているときには、図18に示すよう
に、テキストメモリ41に格納された1つのバーコードのデータが左端揃えで印
字される。 一方、右端揃えフラグRFがセットされており、RMFモードでの行修飾印字
の場合には、前フィード量データFFD だけに所定のフィード量がセットされてい
るので、S120でYesと判定された後、前フィード量データFFD に対応して
印字用テープ5がテープ送りされ(S121)、S122以降が同様に実行され
て文字列が印字され、テキストメモリ41内の全てのデータについて印字処理さ
れたときには(S128:No)、S138でNoと判定され、140を経て前
記テープ印字制御にリターンする。従って、RMFモードが設定されているとき
には、例えば、図19に示すように、テキストメモリ41に格納された1つのバ
ーコードのデータが右端揃えで印刷される。 更に、センター揃えフラグCFがセットされており、センター揃えモードでの
行修飾印字の場合には、前フィード量データFFD と後フィード量データRFD とだ
けに所定のフィード量が夫々セットされているので、前フィード量データFFD に
対応して印字用テープ5がテープ送りされ(S121)、S122以降が同様に
実行されて文字列が印字され、テキストメモリ41内の全てのデータについて印
字処理されたときには(S128:No)、S138でYesと判定され、後フ
ィード量データRFD に対応して印字用テープ5がテープ送りされ(S139)、
140を経て前記テープ印字制御にリターンする。従って、センター揃えモード
が設定されているときには、例えば、図20に示すように、テキストメモリ41
に格納された1つのバーコードのデータがセンター揃えで印字される。 同様に、前記テキストメモリ41に、例えば、3つのバーコードのデータが格
納されているときに、左端揃えモードを設定したときには、図21に示すように
印字長さに対して左端揃えで印字され、右端揃えモードを設定したときには、図
22に示すように設定テープ長の範囲内に右端揃えで印字され、またセンター揃
えモードを設定したときには、図23に示すように設定テープ長の範囲内にセン ター揃えで印字され、更に行頭・行末モードを設定したときには、図24に示す
ように設定テープ長の範囲内に行頭・行末揃えで印字される。 ところで、前記バーコードデータ変換処理制御において、前記標準バージョン
に加えて短縮バージョンのバーコードのデータに変換できるように構成すること
も可能であり、この場合には、データキャラクタのキャラクタ数に基いて標準バ
ージョン或いは短縮バージョンのバーコードのデータに変換し、そのデータを印
刷用ドットパターンデータに変換できるので、バージョンの異なる2種類のバー
コードを左端揃えモードや右端揃えモードやセンター揃えモード及び行頭・行末
モードで夫々印刷することができる。 以上説明したように、バーコードを含む文字や記号を印字する際に、各バーコ
ードを所定幅を有する1文字として処理して、文字や記号の印字開始位置を、設
定された行修飾に応じて求めるので、バーコードを含む文字や記号を、印字機構
PMで行修飾を施して印字用テープ5に印字することができる。 さらにディスプレイ22に表示された文字や記号等の位置にかかわりなく、文
字や記号等を行修飾を施して印字するので、小さなディスプレイ22でも、行修
飾による空白が無駄に表示されることなく文字や記号等を分かりやすく表示でき
る。 また行修飾を施すに際して、その文字や記号等の列の長さTWと設定テープ長
LDの差に応じたスペース量を演算し記憶する。そのスペース量に基づいて、前
フィード量データFFD、後フィード量データRFD、文字間フィード量データDFD を演
算し、印字ヘッドでテープに印字しながらそのフィード量データにしたがったテ
ープ送りを行なうことで、文字や記号等を行修飾を施して印字できる。この場合
印字バッファ46に格納されるドットデータは空白部分を含むのを最少限にでき
、印字バッファ46の容量を小さくすることができる。 上記テープ印字装置においては、「設定テープ長」として自由長「F」を選択
すると、行修飾を施すことなく、文字コードに応じて印字バッファ46で印字デ
ータの作成処理(S125)をし、印字バッファ46の印字データを印字機構P
Mに出力して印字する(S126)。このときのテープ長は、印字データの長さ
によって決まる。 文字や記号等を入力後、書式設定キーを操作すると、ディスプレイ22に印字
長さ及び行修飾を設定するための表示がされ、それらの設定操作を連続して容易
に行なうことができる。 尚、バーコードのデータとして、少なくともデータキャラクタのデータを入力
するように構成することも可能である。また、前記バーコードデータ変換処理制
御において、「EAN(European Article Number)」や「CODE39」など
の種々のバーコード基準に基いてバーコードのデータに変換するように構成する
ことも可能である。 【発明の効果】 以上のように本発明に係わるテープ印字装置によれば、文字や記号等を印字す
る際に、行修飾を施してテープに印字することができる。したがってテープの使
用箇所に応じて、所望長さのテープの中にセンター揃え、左揃え、右揃えをして
印字したテープを得ることができる。 さらに表示手段に表示された文字や記号等の位置にかかわりなく印字位置演算
手段により求めた印字位置にしたがって文字や記号等を印字することで、小さな
表示手段でも、行修飾にかかわりなく文字や記号等を表示できるとともに、印字
される文字や記号等に対しては所望の行修飾を施すことができる。 また行修飾を施すに際して、印字される文字や記号等の列の長さとテープ長設
定手段により入力設定された印字長さの差に応じたテープフィード量を演算し、
そのテープフィード量に基づいて、文字や記号等の印字位置を求めることで、設
定長さの中に、センター揃え、左揃え、右揃えを正確にできる。 そして印字ヘッドがテープに印字しながら、上記テープフィード量にしたがっ
て、両者を相対移動することで、印字データとテープフィード量を別に格納でき
、印字データを格納するバッファの容量を小さいものにすることができる。 さらに選択手段でテープ長設定手段による印字長さを設定するかしないかを選
択できることで、印字長さを設定しない選択をしたとき、行修飾を施すことなく
、入力された文字や記号等の列の長さにしたがった長さのテープを作成すること
ができる。 そして印字長さ及び行修飾を設定するためのモードを指示すると、表示手段に その印字長さ及び行修飾を順次設定するための表示がされることで、それらの設
定操作を連続して容易に行なうことができるものである。
特に任意に設定されたテープ長内にセンター揃え、左端揃え、右端揃えの行修飾
を施して印字するようにしたものに関する。 【従来の技術】 本願出願人は、印字媒体としてのテープに文字や記号等を印字できるテープ印
字装置を実用化した(特願平3−360470号参照)。 このテープ印字装置においては、入力された文字や記号等を長尺のテープに前
端部から順次印字し、印字し終わったところで切断するものであった。 【発明が解決しようとする課題】 テープ印字装置は、印字されたテープをファイルの背表紙や物品の表面に貼付
するために使用することが多い。このため、貼付箇所に応じて所望の長さのテー
プの中に、文字や記号等を、左端揃え、センター揃え、右端揃えの行修飾を施し
て印字したい場合がある。 しかし、テープ印字装置は、ほぼ無限と考えられるテープの長さの中に、印字
装置内に記憶可能なデータ量の文字や記号を順次印字するものであるから、行修
飾例えばセンター揃えの基準となる全テープ長さのデータが存在しない。 そこで所望のテープ長さを入力したとしても、一般のワードプロセッサのよう
に使用用紙の幅を画面に設定して行修飾に基づいた文字や記号等の位置を表示し
ようとすると、テープ長さは一般のワードプロセッサのような使用用紙の制限が
ないから、膨大な長さの表示画面を必要とし、実用的でない。また表示画面をス
クロールする構成としても、膨大な長さのメモリを必要とするとともに表示画面
を超える長い空白が設定された場合、表示画面が分かりにくくなる。さらにワー
ドプロセッサでは使用用紙の幅を画面で設定する書式設定操作に対し行修飾をテ
キスト画面で行なわなければならず、一連の操作で設定できないなどの問題があ
る。 本発明の目的は、長尺のテープに文字や記号等をセンター揃え、左端揃え、右
端揃えの行修飾を施して印字でき、しかも容易に操作できるテープ印字装置を提
供することにある。 【課題を解決するための手段】 本発明に係るテープ印字装置は、図1の機能ブロック図に示すように、印字ヘ
ッドと被印字媒体としてのテープをテープの長手方向に相対移動させながら印字
する印字手段と、文字や記号等のデータを入力する入力手段と、前記テープの長
手方向の印字長を入力設定するテープ長設定手段と、文字や記号等を前記テープ
に印字するときのセンター揃え、左揃え、右揃えのテープ長さ方向における行修
飾データを設定する行修飾設定手段と、その行修飾設定手段により設定された行
修飾データに基づいて、前記テープ長設定手段により入力設定された印字長さの
中に、前記文字や記号等を印字するための印字位置を求める印字位置演算手段と
、その印字位置演算手段により求められた印字位置にしたがって、前記印字手段
により前記文字や記号等をテープ上に印字するように前記印字手段を駆動制御す
る印字制御手段を備え、前記印字位置演算手段は、前記印字される文字や記号等
の列の長さを求める計算手段と、前記テープ長設定手段により入力設定された印
字長さと前記計算手段により求められた文字や記号等の列の長さの差に応じたテ ープフィード量を演算し記憶する記憶手段を備え、前記テープフィード量に基づ
いて、印字位置を求める構成とする。 上記テープ印字装置において、さらに前記入力手段により入力された文字や記
号等を順次表示する表示手段を備え、前記印字制御手段は、前記表示手段に表示
された文字や記号等の位置にかかわりなく前記印字位置演算手段により求められ
た印字位置にしたがって印字する構成とする。 また 上記テープ印字装置において、前記印字手段は、前記印字ヘッドと前記テ
ープを相対移動する送り手段を備え、前記記憶手段に記憶されたテープフィード
量にしたがって前記送り手段による相対移動量が制御される構成とする。 上記テープ印字装置において、さらに前記テープ長設定手段による印字長さを
設定するかしないかを選択する選択手段を備え、その選択手段で印字長さを設定
しないことを選択したとき、前記印字制御手段は、前記印字位置演算手段による
前記印字長さの中の前記文字や記号等の印字位置を求めることなしに、前記入力
手段により入力された文字や記号等の列にしたがって印字制御する構成とする。 さらに上記テープ印字装置において、前記入力手段により入力された文字や記
号等を順次表示する表示手段と、前記テープ長設定手段による印字長さ及び前記
行修飾設定手段による行修飾を設定可能なモードを指示するための指示手段を備
え、前記表示手段に、前記指示手段からの指示により印字長さ及び行修飾を順次
設定するための表示をする構成とする。 【作用】 上記テープ印字装置においては、所望のテープ長がテープ長設定手段で設定さ
れる。入力された文字や記号等に対しセンター揃え、左端揃え、右端揃えの行修
飾データは、行修飾設定手段で設定される。そして、印字位置演算手段により行
修飾設定手段からの行修飾のデータと、テープ長設定手段からのテープ長データ
に基づいて、文字や記号等の印字位置が求められる。その結果、入力された文字
や記号等が、所望の長さのテープに、センター揃え、左端揃え、右端揃えの行修
飾を施されて印字される。 さらに入力手段により入力された文字や記号等が表示手段に順次表示されるが
、その表示手段に表示された文字や記号等の位置にかかわりなく印字位置演算手 段により求められた印字位置にしたがって、印字手段により文字や記号等が印字
される。このため小さな表示手段で、行修飾にかかわりなく文字や記号等を表示
できるとともに、印字される文字や記号等に対しては所望の行修飾を施すことが
できる。 また行修飾を施すに際して印字位置演算手段は、印字される文字や記号等の列
の長さを求め、その文字や記号等の列の長さとテープ長設定手段により入力設定
された印字長さの差に応じたテープフィード量を演算し記憶する。そのテープフ
ィード量に基づいて、文字や記号等の印字位置を求める。 そしてこのテープフィード量にしたがって、印字ヘッドとテープが相対移動さ
れながら、文字や記号等が行修飾を施されて印字される。 上記テープ印字装置においては、さらに選択手段でテープ長設定手段による印
字長さを設定するかしないかが選択される。印字長さを設定しないことが選択さ
れたとき、所定印字長さの中の文字や記号等の印字位置を求めることなしに、つ
まり行修飾が施されることなく、入力された文字や記号等の列にしたがってその
文字や記号等が印字される。 さらに表示手段に、入力手段により入力された文字や記号等が順次表示される
一方、指示手段で、テープ長設定手段による印字長さ及び行修飾設定手段による
行修飾を設定可能なモードが指示されると、その表示手段に、印字長さ及び行修
飾を順次設定するための表示がされる。したがってそれらの設定操作が容易に行
なわれる。 【実施例】 以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。本実施例は、漢字やひ
らがなやカタカナ及びアルファベット文字などの多数のキャラクタ及びバーコー
ドを印字用テープに印字可能なテープ印字装置に本発明を適用した場合のもので
ある。 図2に示すように、テープ印字装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード
3が配設され、キーボード3の後方で本体フレーム2内には印字機構PMが配設
され、またキーボード3の後方には文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ2
2が設けられている。 キーボード3には、アルファベットやひらがなやカタカナを入力する為の文字
キー、数字キー、記号キー、リターンキー、ディスプレイ22上のカーソルKを
左右上下方向に夫々移動させる為のカーソル移動キー、無変換キー、変換キー、
印字する文字のサイズを設定するサイズキー、バーコードのデータを入力する為
のバーコードキー、印字に供する印字用テープの長さや行修飾の種類などの書式
を設定する書式設定キー、印字を指令する印字キー、バーコードデータをテキス
トメモリ41に格納する実行キー、印字用テープ5をテープ送りする為のテープ
送りキー、電源をON・OFFする為の電源キーなどが設けられている。 次に、図3に基いて印字機構PMについて簡単に説明すると、印字機構PMに
着脱自在に矩形状のテープ収納カセットCSが装着されており、このテープ収納
カセットCSには、透明なフィルムからなる幅約24mmの印字用テープ5が巻装
されたテープスプール6と、インクリボン7が巻装されたリボン供給スプール8
と、このインクリボン7を巻取る巻取りスプール9と、印字用テープ5と同一幅
を有する両面テープ10が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール11と、
これら印字用テープ5と両面テープ10とを接合させる接合ローラ12とが回転
自在に設けられている。 印字用テープ5とインクリボン7とが重なる位置には、サーマルヘッド13が
立設され、これら印字用テープ5とインクリボン7とをサーマルヘッド13に押
圧するプラテンローラ14と、印字用テープ5と両面テープ10とを接合ローラ
12に押圧する送りローラ15とは支持体16に回転可能に枢支されている。こ
のサーマルヘッド13には、128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向
に列設されている。 従って、テープ送りモータ24(図4参照)の所定回転方向への駆動により接
合ローラ12と巻取りスプール9とが所定回転方向に夫々同期して駆動されなが
ら発熱素子群に通電されたとき、印字用テープ5上には複数のドット列により文
字やバーコードが印字され、しかも印字用テープ5は両面テープ10を接合した
状態でテープ送り方向Aにテープ送りされる。尚、印字機構PMの詳細について
は、特開平2−106555号公報を参照。尚、この印字機構PMには、送りロ
ーラ15から送り出された印字用テープ5を切断する切断機構(図示略)が設け られている。 次に、テープ印字装置1の制御系は、図4のブロック図に示すように構成され
ている。 キーボード3と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示データを出力する為
のビデオRAM23aを有するディスプレイコントローラ(LCDC)23と、
サーマルヘッド13を駆動する為の駆動回路25と、テープ送りモータ24を駆
動する為の駆動回路26と、警告用ブザー20の為の駆動回路21とは制御装置
Cの入出力インターフェース27に夫々接続されている。 制御装置Cは、CPU29と、このCPU29にデータバスなどのバス28を
介して接続された入出力インターフェース27、CGROM30、ROM31・
32及びRAM40とから構成されている。 CGROM(パターンデータメモリ)30には、多数のキャラクタの各々に関
して、表示の為のドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されて
いる。ROM(アウトラインデータメモリ)31には、キャラクタを印字する為
に多数のキャラクタの各々に関して、キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線デー
タ(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書体、明朝系書体など)毎に分類
されコードデータに対応させて格納されている。 ROM32には、キーボード3から入力された文字や数字や記号などのキャラ
クタのコードデータに対応させてディスプレイコントローラ23を制御する表示
駆動制御プログラム、テキストメモリ41の各コードデータに対応するアウトラ
インデータからドットデータに変換処理して印字バッファ46に展開するイメー
ジ展開処理制御プログラム、印字バッファ46のデータを順次読出してサーマル
ヘッド13やテープ送りモータ24を駆動する印字駆動制御プログラム、本願特
有の後述のテープ印字制御の制御プログラムなどが格納されている。尚、前記テ
ープ印字制御には、テキストメモリ41に格納された13桁の数字からなるデー
タキャラクタのデータに基いて、バーコードのデータに変換するバーコードデー
タ変換処理制御のサブルーチンが格納されている。 このバーコードデータ変換処理制御においては、JAN(Japan Article Numb
er)の規格に基いて、データキャラクタ(11桁数字)とモジュラチェックキャ ラクタ(1桁数字)とを含む13個の数字のデータから標準バージョンのバーコ
ードのデータに変換される。尚、この標準バージョンのバーコードのバーコード
幅データBWは予め決定されており、ROM32に格納されている。 即ち、バーコードのデータは、レフトガードバーについて3モジュール、左側
の6個のデータキャラクタとして42モジュール、センターバーとして5モジュ
ール、右側の5個のデータキャラクタとして35モジュール、1個のモジュラチ
ェックキャラクタとして7モジュール、ライトガードバーについて3モジュール
などに変換される。 RAM40のテキストメモリ41には、キーボード3から入力された文書デー
タやバーコードデータが格納される。テキストポインタ(この内容をポインタ値
TPとする)42には、テキストメモリ41の1つのアドレスが格納される。表
示ポインタ(この内容を表示ポインタ値DPとする)43には、ディスプレイ2
2に表示される所定数の文字列のうち、左端位置に表示される文字に対応するテ
キストメモリ41の1つのアドレスが格納される。文字サイズメモリ44には、
設定された印字に用いるサイズのデータが格納される。バーコードバッファ45
には、バーコードを印字する為に13桁の数字からなるデータキャラクタのデー
タが格納される。印字バッファ46には、文字や記号の印字データやバーコード
の為の印字データが格納される。印字ポインタ(この内容を印字ポインタ値PP
とする)47には、印字するコードデータを読出す為にテキストメモリ41の1
つのアドレスが格納される。 フィード量メモリ48には、印字開始時に印字文字列に先行して設けられる前
スペースに対応する前フィード量データFFD と、印字終了後に印字文字列に後続
して設けられる後スペースに対応する後フィード量データRFD と、各印字文字間
に設けられる文字間スペースに対応する文字間フィード量データDFD とが夫々格
納される。テープ長メモリ49には、設定されたテープ長のデータLDが格納さ
れる。フラグメモリ50には、行修飾に関して、左端揃えモード(レフトマージ
ンフラッシュモード)が設定されたときにセットされる左端揃えフラグLFのフ
ラグデータと、右端揃えモード(ライトマージンフラッシュモード)が設定され
たときにセットされる右端揃えフラグRFのフラグデータと、センター揃えモー ド(センターモード)が設定されたときにセットされるセンター揃えフラグCF
のフラグデータと、行頭・行末揃えモード(ジャスティファイモード)が設定さ
れたときにセットされる行頭・行末揃えフラグJFのフラグデータとが格納され
る。 次に、テープ印字装置1の制御装置Cで行なわれるテープ印字制御のルーチン
について、図5〜図11のフローチャートに基いて説明する。尚、図中符号Si
(i=10、11、12・・・・)は各ステップである。 電源キーにより電源が投入されると図5に示すテープ印字制御が開始され、各
メモリ41〜49をクリアするなどの初期設定が実行され(S10)、文字キー
やスペースキーなどの印字可能キーが操作されたときには(S11・S12:Y
es)、そのキーに対応するコードデータがテキストメモリ41に格納され(S
13)、表示処理制御が実行され(S16)、S11に戻る。 次に、バーコードを印字する為にバーコードキーが操作されたときには(S1
1:Yes、S12:No、S14:Yes)、バーコードデータ入力処理(図
6参照)が実行され(S15)、S16を経て、S11に戻る。この制御が開始
されると、先ずバーコード入力画面が表示され(S30)、バーコードバッファ
45にバーコードの開始コードが格納される(S31)。例えば、図12に示す
ようにバーコードバッファ45の先頭アドレスに開始コードが格納され、図14
に示すように、クリアされたディスプレイ22の先頭表示位置に左三角形の開始
マークMSが表示される。尚、符号Kはカーソルである。 次に、数字キーが操作されたときには(S32・S33:Yes)、その数字
コードがバーコードバッファ45に格納され(S34)、その数字コードに対応
するドットパターンがCGROM30から読込まれてビデオRAM23aに出力
され(S35)、S32に戻る。例えば、バーコードの為の13桁の数字つまり
、1桁のプリフィックスキャラクタ、11桁のデータキャラクタ及び1桁のモジ
ュラチェックキャラクタである「1234567890128」が入力されたと
きには、図12に示すようにこれら13個の数字コードがデータキャラクタのデ
ータとしてバーコードバッファ45に順次格納され、図15に示すようにこれら
の13個の数字がディスプレイ22に表示される。 次に、バーコードデータの入力終了を指示する為に実行キーが操作されたとき
に(S32:Yes、S33:No、S36:Yes)、13桁の数字コードが
バーコードバッファ45に格納されているときには(S37:Yes)、バーコ
ードの終了コードがバーコードバッファ45に追加格納され(S38)、バーコ
ードバッファ45内のバーコードのデータがテキストメモリ41に格納され(S
39)、バーコードバッファ45がクリアされ(S40)、ビデオRAM23a
がクリアされ(S41)、この制御を終了して前記テープ印字制御にリターンす
る。例えば、図12に示すように、バーコードバッファ45に終了コードが追加
して格納されるとともに、バーコードバッファ45内のバーコードのデータは、
図13に示すようにテキストメモリ41に追加格納され、ディスプレイ22の表
示が消去される。 ところで、取消しキーが操作されたときには(S32:Yes、S33・S3
6:No、S42:Yes)、バーコードバッファ45とビデオRAM23aと
が夫々クリアされる(S40・S41)。尚、実行キーが操作されたときに、バ
ーコードバッファ45に13桁の数字コードが格納されていないときには(S3
7:No)、警告する為にブザー20が鳴動された(S44)後、S32に戻る
。また、数字キーや実行キーや取消しキー以外のキーが操作されたときには(S
32:Yes、S33・S36・S42:No)、操作されたキーに対応する処
理が実行され(S43)、S32に戻る。 次に、表示処理制御(図7参照)について説明すると、先ずビデオRAM23
aがクリアされ(S50)、表示ポインタ値DPとテキストポインタ値TPとに
テキストメモリ41の先頭アドレスが夫々格納され(S51)、表示ポインタ値
DPに基づいて所定数の文字がディスプレイ22に表示される(S52)。次に
、テキストポインタ値TPで指示するアドレスのデータが読込まれ(S53)、
そのデータがバーコードの開始コードでないときには(S54:No)、そのコ
ードデータに対応するパターンデータが読込まれてビデオRAM23aに出力さ
れ、ディスプレイ22に表示される(S66)。次に、テキストポインタ値TP
が1つインクリメントされ(S67)、テキストメモリ41にコードデータが存
在するときに(S62:Yes)、表示可能なときつまり現在の表示位置がディ スプレイ22の最終表示位置でなければ(S63:Yes)、S53以降が繰り
返される。また、現在の表示位置が最終表示位置のときには(S63:No)、
表示ポインタ値DPが1つインクリメントされ(S64)、全ての表示データを
1桁分表示開始位置の方向へ移動させるスクロール表示処理が実行され(S65
)、S53に戻る。 一方、読込んだデータが開始コードのときには(S54:Yes)、先ず開始
コードに対応する開始マークMSのパターンデータがビデオRAM23aに出力
して表示される(S55)。次に、表示可能なときには(S56:Yes)、終
了コードに対応する終了マークME(図16参照)のパターンデータがビデオR
AM23aに出力して表示され(S59)、テキストメモリ41内の終了コード
が検索され(S60)、テキストポインタ値TPに終了コードの次のアドレスが
格納され(S61)、S62以降が実行される。尚、S56でNoと判定された
ときには、前記S64・S65と同様にスクロール表示処理が実行される(S5
7・S58)。そして、テキストメモリ41内の全てのデータについてキャラク
タが表示されたときには(S62:No)、この制御を終了して前記テープ印字
制御にリターンする。例えば、テキストメモリ41に図13に示すデータが格納
されているときには、図16に示すように、S53〜S54、S66〜S67、
S62〜S65により文字「ABC」が表示され、その後にS53〜S65によ
り開始マークMSと終了マークMEとが表示され、その後に続けて文字列「XY
Z」が表示される。 次に、書式設定キーが操作されたときには(S11:Yes、S12・S14
:No、S17:Yes)、書式設定処理制御(図8参照)が実行される(S1
8)。この制御が開始されると先ず書式設定画面がディスプレイ22に表示され
る(S70)。例えば、図17に示すように、「設定テープ長」として印字文字
列の文字幅に応じて決定されるテープ長である自由長を意味する記号「F」と、
「行修飾」として4つの項目「LMF(レフトマージンフラッシュ)」と「RM
F(ライトマージンフラッシュ)」と「CTR(中央揃え)」と「JUST(行
頭・行末揃え)」とが表示され、ブロックカーソルBKは記号「F」に表示され
ている。そして、カーソル右移動キーが操作されると(S71:Yes、S72 ・S74:No、S76:Yes)、次の設定値が表示され(S77)、S71
に戻る。即ち、例えば、カーソル右移動キーを操作する毎に「F」→「5」→「
6」→「7」→・・・「30」→「F」・・・の順に設定テープ長が1センチず
つ増加して順次表示される。また、カーソル左移動キーが操作されると(S71
:Yes、S72・S74・S76:No、S78:Yes)、設定テープ長が
1センチずつ減少する前記と逆の順序で順次表示される(S79)。 一方、カーソル下移動キーが操作されると(S71・S72:Yes)、「行
修飾」の先頭項目にブロックカーソルBKが移動して表示される(S73)。例
えば、図17において、先頭項目「LMF」にブロックカーソルBKが表示され
る。ここで、カーソル右移動キーが操作されるとブロックカーソルBKが次の行
修飾項目に表示され、またカーソル左移動キーが操作されるとブロックカーソル
BKが前の行修飾項目に表示される(S76〜79)。更に、カーソル上移動キ
ーが操作されると(S71:Yes、S72:No、S74:Yes)、「設定
テープ長」の設定値にブロックカーソルBKが移動して表示される(S75)。
次に、リターンキーが操作されたときには(S71:Yes、S72・S74・
S76・S78:No、S80:Yes)、設定されたテープ長データLDがテ
ープ長メモリ49に記憶され(S81)、更に設定された行修飾のフラグLF・
RF・CF・JFがセットされ(S83)、前記テープ印字制御にリターンする
。 次に、操作されたキーが文字キー、バーコードキー、書式設定キー及び印字キ
ー以外のキーのときには(S11:Yes、S12・S14・S17・S19:
No)、操作されたキーに対応する処理が実行される(S21)。特に、サイズ
キーが操作されて文字サイズが設定されたときには、そのサイズデータが文字サ
イズメモリ44に格納される。 一方、印字キーが操作されたときには(S11:Yes、S12・S14・S
17:No、S19:Yes)、印字処理制御(図9参照)が実行される(S2
0)。この制御が開始されたときに、テキストメモリ41内に文書データが存在
するときには(S90:Yes)、各フィード量データFFD、RFD、DFD がクリア
される(S91)。次に、設定テープ長LDが自由長「F」以外の設定値に設 定されているときには(S92:Yes)、フィード量演算処理(図10参照)
が実行される(S93)。この制御が開始されると、先ず文書データの総文字幅
TWが求められる(S100)。即ち、文字サイズメモリ44に格納されている
サイズデータと文書データの各コードデータに対応するアウトラインデータに含
まれる文字幅データとバーコード幅データBWとに基いて、テキストメモリ41
に格納されている文字やバーコードを含む総文字幅TWが求められる。 次に、この総文字幅TWが設定テープ長LD以上のときには(S101:Ye
s)、印字不可能なのでブザー20が鳴動され(S109)、フィード量演算処
理及び印字処理から抜けて前記テープ印字制御のS11に戻る。しかし、総文字
幅TWが設定テープ長LDよりも小さいときつまり印字可能なときに(S101
:No)、左端揃えフラグLFがセットされているときには(S102:Yes
)、設定テープ長LDから総文字幅TWを差し引いた残りのスペース分が後フィ
ード量データRFD として記憶され(S103)、前記印字処理にリターンする。
一方、右端揃えフラグRFがセットされているときには(S102:No、S1
04:Yes)、残りスペース分が前フィード量データFFD として記憶される(
S105)。また、センター揃えフラグCFがセットされているときには(S1
02・S104:No、S106:Yes)、残りスペース分の半分が前フィー
ド量データFFD 及び後フィード量データRFD として記憶される(S107)。更
に、行頭・行末揃えフラグJFがセットされているときには(S102・S10
4・S106:No)、残りスペース分を文字間の数で割り算した文字間スペー
スが文字間フィード量データDFD として記憶される(S108)。これらS10
5、S107、S108の各処理が終了後、前記印字処理にリターンする。 次に、行修飾印字制御(図11参照)が実行される(S94)。先ず、左端揃
えフラグLFがセットされており、LMFモードでの行修飾印字の場合について
説明すると、後フィード量データRFD だけに所定のフィード量がセットされてい
るので、S120でNoと判定された後、印字ポインタ値PPにテキストメモリ
41の先頭アドレスがセットされ(S122)、この印字ポインタ値PPで指示
するコードデータが読込まれる(S123)。そして、そのコードデータが文字
コードのときには(S124:Yes)、設定されたサイズのデータに基いて拡 大率が求められ、この拡大率を用いてアウトラインデータを拡大処理するととも
に、このアウトラインデータからドットデータである印字データが作成されて印
字バッファ46に格納され(S125)、この印字バッファ46の印字データが
印字機構PMに出力されて印字処理される(S126)。尚、拡大率を用いてア
ウトラインデータからドットデータに変換するドットデータ変換処理制御の詳細
については、例えば、特開昭49−129447号公報を参照。 次に、印字ポインタ値PPが1つインクリメントされ(S127)、テキスト
メモリ41にコードデータが存在するときには(S128:Yes)、文字間フ
ィード量データDFD が「0」なのでS129でNoと判定され、S123以降が
繰り返される。 一方、読込んだコードデータがバーコードの開始コードのときには(S123
、S124:No、S131:Yes)、次のアドレスから終了コードに亙って
格納されているバーコードのデータがテキストメモリ41から読込まれ(S13
2)、これら13桁からなるデータキャラクタのデータに基いて、前述したバー
コードデータ変換処理制御により標準バージョンのバーコードのデータに変換さ
れ(S133)、更にこの標準バージョンのバーコードのデータに基いて、バー
コードシンボルの高さ(大きさ)が設定されたサイズとなるように、バーコード
印字の為の印字データが再作成される(S134)。 そして、この印字データが印字機構PMに出力されて印字処理される(S13
5)。次に、印字ポインタ値PPに終了コードのアドレスがセットされ(S13
6)、S127を経てS128以降が実行される。ところで、読込んだコードデ
ータが文字コードでも開始コードでもないとき、例えばスペースコードなどのと
きには(S123、S124・S131:No)、そのコードデータに対応する
指令が印字機構PMに出力され(S137)、S127に移行する。 そして、テキストメモリ41内の全ての文書データについて印字処理されたと
きには(S128:No)、所定の後フィード量データRFD がセットされている
ので(S138:Yes)、この後フィード量データRFD に対応してテープ送り
モータ24が駆動されて印字用テープ5がテープ送りされ(S139)、更にテ
ープ送りモータ24に所定量のテープ送りをさせる駆動信号が出力されるととも に、切断処理の実行が指令され(S140)、この制御を終了して前記テープ印
字制御にリターンする。 ここで、例えば、LMFモードが設定されているときには、図18に示すよう
に、テキストメモリ41に格納された1つのバーコードのデータが左端揃えで印
字される。 一方、右端揃えフラグRFがセットされており、RMFモードでの行修飾印字
の場合には、前フィード量データFFD だけに所定のフィード量がセットされてい
るので、S120でYesと判定された後、前フィード量データFFD に対応して
印字用テープ5がテープ送りされ(S121)、S122以降が同様に実行され
て文字列が印字され、テキストメモリ41内の全てのデータについて印字処理さ
れたときには(S128:No)、S138でNoと判定され、140を経て前
記テープ印字制御にリターンする。従って、RMFモードが設定されているとき
には、例えば、図19に示すように、テキストメモリ41に格納された1つのバ
ーコードのデータが右端揃えで印刷される。 更に、センター揃えフラグCFがセットされており、センター揃えモードでの
行修飾印字の場合には、前フィード量データFFD と後フィード量データRFD とだ
けに所定のフィード量が夫々セットされているので、前フィード量データFFD に
対応して印字用テープ5がテープ送りされ(S121)、S122以降が同様に
実行されて文字列が印字され、テキストメモリ41内の全てのデータについて印
字処理されたときには(S128:No)、S138でYesと判定され、後フ
ィード量データRFD に対応して印字用テープ5がテープ送りされ(S139)、
140を経て前記テープ印字制御にリターンする。従って、センター揃えモード
が設定されているときには、例えば、図20に示すように、テキストメモリ41
に格納された1つのバーコードのデータがセンター揃えで印字される。 同様に、前記テキストメモリ41に、例えば、3つのバーコードのデータが格
納されているときに、左端揃えモードを設定したときには、図21に示すように
印字長さに対して左端揃えで印字され、右端揃えモードを設定したときには、図
22に示すように設定テープ長の範囲内に右端揃えで印字され、またセンター揃
えモードを設定したときには、図23に示すように設定テープ長の範囲内にセン ター揃えで印字され、更に行頭・行末モードを設定したときには、図24に示す
ように設定テープ長の範囲内に行頭・行末揃えで印字される。 ところで、前記バーコードデータ変換処理制御において、前記標準バージョン
に加えて短縮バージョンのバーコードのデータに変換できるように構成すること
も可能であり、この場合には、データキャラクタのキャラクタ数に基いて標準バ
ージョン或いは短縮バージョンのバーコードのデータに変換し、そのデータを印
刷用ドットパターンデータに変換できるので、バージョンの異なる2種類のバー
コードを左端揃えモードや右端揃えモードやセンター揃えモード及び行頭・行末
モードで夫々印刷することができる。 以上説明したように、バーコードを含む文字や記号を印字する際に、各バーコ
ードを所定幅を有する1文字として処理して、文字や記号の印字開始位置を、設
定された行修飾に応じて求めるので、バーコードを含む文字や記号を、印字機構
PMで行修飾を施して印字用テープ5に印字することができる。 さらにディスプレイ22に表示された文字や記号等の位置にかかわりなく、文
字や記号等を行修飾を施して印字するので、小さなディスプレイ22でも、行修
飾による空白が無駄に表示されることなく文字や記号等を分かりやすく表示でき
る。 また行修飾を施すに際して、その文字や記号等の列の長さTWと設定テープ長
LDの差に応じたスペース量を演算し記憶する。そのスペース量に基づいて、前
フィード量データFFD、後フィード量データRFD、文字間フィード量データDFD を演
算し、印字ヘッドでテープに印字しながらそのフィード量データにしたがったテ
ープ送りを行なうことで、文字や記号等を行修飾を施して印字できる。この場合
印字バッファ46に格納されるドットデータは空白部分を含むのを最少限にでき
、印字バッファ46の容量を小さくすることができる。 上記テープ印字装置においては、「設定テープ長」として自由長「F」を選択
すると、行修飾を施すことなく、文字コードに応じて印字バッファ46で印字デ
ータの作成処理(S125)をし、印字バッファ46の印字データを印字機構P
Mに出力して印字する(S126)。このときのテープ長は、印字データの長さ
によって決まる。 文字や記号等を入力後、書式設定キーを操作すると、ディスプレイ22に印字
長さ及び行修飾を設定するための表示がされ、それらの設定操作を連続して容易
に行なうことができる。 尚、バーコードのデータとして、少なくともデータキャラクタのデータを入力
するように構成することも可能である。また、前記バーコードデータ変換処理制
御において、「EAN(European Article Number)」や「CODE39」など
の種々のバーコード基準に基いてバーコードのデータに変換するように構成する
ことも可能である。 【発明の効果】 以上のように本発明に係わるテープ印字装置によれば、文字や記号等を印字す
る際に、行修飾を施してテープに印字することができる。したがってテープの使
用箇所に応じて、所望長さのテープの中にセンター揃え、左揃え、右揃えをして
印字したテープを得ることができる。 さらに表示手段に表示された文字や記号等の位置にかかわりなく印字位置演算
手段により求めた印字位置にしたがって文字や記号等を印字することで、小さな
表示手段でも、行修飾にかかわりなく文字や記号等を表示できるとともに、印字
される文字や記号等に対しては所望の行修飾を施すことができる。 また行修飾を施すに際して、印字される文字や記号等の列の長さとテープ長設
定手段により入力設定された印字長さの差に応じたテープフィード量を演算し、
そのテープフィード量に基づいて、文字や記号等の印字位置を求めることで、設
定長さの中に、センター揃え、左揃え、右揃えを正確にできる。 そして印字ヘッドがテープに印字しながら、上記テープフィード量にしたがっ
て、両者を相対移動することで、印字データとテープフィード量を別に格納でき
、印字データを格納するバッファの容量を小さいものにすることができる。 さらに選択手段でテープ長設定手段による印字長さを設定するかしないかを選
択できることで、印字長さを設定しない選択をしたとき、行修飾を施すことなく
、入力された文字や記号等の列の長さにしたがった長さのテープを作成すること
ができる。 そして印字長さ及び行修飾を設定するためのモードを指示すると、表示手段に その印字長さ及び行修飾を順次設定するための表示がされることで、それらの設
定操作を連続して容易に行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】
テープ印字装置の平面図である。
【図3】
印字機構の概略平面図である。
【図4】
テープ印字装置の制御系のブロック図である。
【図5】
テープ印字制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図6】
バーコードデータ入力処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図7】
表示処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図8】
書式設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図9】
印字処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図10】
フィード量演算処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図11】
行修飾印字処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図12】
バーコードバッファ内のデータ構成を説明する説明図である。
【図13】
テキストメモリ内のデータ構成を説明する説明図である。
【図14】
バーコードのデータを入力するときの表示例を示す図である。
【図15】
データキャラクタに対応する数字を入力したときの図14相当図である。
【図16】
文字列とバーコードとを混在した表示例を示す図である。
【図17】
テキストメモリ内のデータ構成を説明する説明図である。
【図18】
1つのバーコードを左端揃えで印字した印字用テープの平面図である。
【図19】
1つのバーコードを右端揃えで印字した図18相当図である。
【図20】
1つのバーコードをセンター端揃えで印字した図18相当図である。
【図21】
3つのバーコードを左端揃えで印字した図18相当図である。
【図22】
3つのバーコードを右端揃えで印字した図18相当図である。
【図23】
3つのバーコードをセンター端揃えで印字した図18相当図である。
【図24】
3つのバーコードを行頭・行末揃えで印字した図18相当図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置
3 キーボード
5 印字用テープ
13 サーマルヘッド
24 テープ送りモータ
29 CPU
31 ROM
32 ROM
40 RAM
41 テキストメモリ
50 フラグメモリ
C 制御装置
CS テープ収納カセット
PM 印字機構
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 印字ヘッドと被印字媒体としてのテープをテープの長手方向
に相対移動させながら印字する印字手段と、 文字や記号等のデータを入力する入力手段と、 前記テープの長手方向の印字長を入力設定するテープ長設定手段と、 文字や記号等を前記テープに印字するときのセンター揃え、左揃え、右揃えの
テープ長手方向における行修飾データを設定する行修飾設定手段と、 その行修飾設定手段により設定された行修飾データに基づいて、前記テープ長
設定手段により入力設定された印字長さの中に、前記文字や記号等を印字するた
めの印字位置を求める印字位置演算手段と、 その印字位置演算手段により求められた印字位置にしたがって、前記印字手段
により前記文字や記号等をテープ上に印字するように前記印字手段を駆動制御す
る印字制御手段を備え、 前記印字位置演算手段は、 前記印字される文字や記号等の列の長さを求める計算手段と、 前記テープ長設定手段により入力設定された印字長さと前記計算手段により求
められた文字や記号等の列の長さの差に応じたテープフィード量を演算し記憶す
る記憶手段を備え、前記テープフィード量に基づいて、印字位置を求めること を特徴とするテープ印字装置。 【請求項2】 請求項1において、さらに 前記入力手段により入力された文字や記号等を順次表示する表示手段 を備え、前記印字制御手段は、前記表示手段に表示された文字や記号等の位置
にかかわりなく前記印字位置演算手段により求められた印字位置にしたがって印
字することを特徴とするテープ印字装置。 【請求項4】 請求項1において、前記印字手段は、 前記印字ヘッドと前記テープを相対移動する送り手段 を備え、前記記憶手段に記憶されたテープフィード量にしたがって前記送り手 段による相対移動量が制御されることを特徴とするテープ印字装置。 【請求項5】 請求項1において、さらに 前記テープ長設定手段による印字長さを設定するかしないかを選択する選択手
段 を備え、その選択手段で印字長さを設定しないことを選択したとき、前記印字
制御手段は、前記印字位置演算手段による前記印字長さの中の前記文字や記号等
の印字位置を求めることなしに、前記入力手段により入力された文字や記号等の
列にしたがって印字制御することを特徴とするテープ印字装置。 【請求項6】 請求項1において、さらに 前記入力手段により入力された文字や記号等を順次表示する表示手段と、 前記テープ長設定手段による印字長さ及び前記行修飾設定手段による行修飾を
設定可能なモードを指示するための指示手段 を備え、前記表示手段に、前記指示手段からの指示により印字長さ及び行修飾
を順次設定するための表示をすることを特徴とするテープ印字装置。
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