JP2564104B2 - 道路橋の継手 - Google Patents

道路橋の継手

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路橋の横目地及び縦
目地のいずれにも採用することができる継手に関し、ど
ちらかと言うと縦目地に適した継手に関する。
【0002】
【従来の技術】道路幅の拡張のために構築された拡幅新
設道路橋と既設道路橋との縦目地、本線道路橋とランプ
等の側線道路橋との縦目地等に設ける縦目地継手の一例
が実公昭58−49205号公報に記載されている。こ
の縦目地継手は、波形に屈曲した一対の竪型端面板を波
形遊間が形成されるように組合わせ、その背部にコンク
リートを打設したものであり、上記波形遊間の下方に縦
目地方向に延びる樋が設けられ、雨水を上記波形遊間か
ら樋に導くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記継手の場
合は、波形遊間から道路橋下への漏水を防止するために
樋を必要とする。このような樋を省くには縦目地に該縦
目地遊間を塞ぐゴム製継手を設ければよいが、縦目地に
おいては相隣る一方の道路橋と他方の道路橋との間で段
差を生ずるという問題がある。
【0004】すなわち、例えば総重量が20tを越える
ような大きな車両が一方の道路橋を走行し、他方の道路
橋ではそのような車両が走行していない場合、上記一方
の道路橋はその両端の橋脚や橋台の支承を支点として長
手方向の中央部が下方へ撓み、該中央部が上記他方の道
路橋の中央部よりも低くなることがある(車の合流部で
橋梁の構造上立て目地が施工されているとき、車の進行
している桁側は、その荷重で沈み、タイヤがかかってい
ない桁側は荷重がないため特に橋の中央部で大きな段差
が生ずる)。
【0005】また、このような段差は横目地においても
生ずる。すなわち、道路橋は中央部に大きな車両の活荷
重が作用すると、該中央部が沈む一方、道路橋の端部が
上記支承を中心に回転して上昇し、遊間を存して対向す
る相手側の道路橋の端部よりも高くなる。
【0006】従って、上述の如き段差を生ずると、上記
ゴム製継手にも相対的に一方の道路橋側が低く他方の道
路橋側が高くなって中央部に段差を生ずる。このため、
継手を横切るときに車両は大きな衝撃を受ける。
【0007】これに対して、上記ゴム製継手に鉄板等を
埋設することによってその剛性を高いものにすれば、相
隣る道路橋に段差を生じても、該ゴム製継手は斜めに傾
斜するだけでその中央部には段差を生じない。しかし、
斜めに傾斜した際に該ゴム製継手の片側の端が他方の道
路橋から浮き上がって該他方の道路橋との間に段差を生
ずることになる。また、このような浮き上がりは、ゴム
製継手が道路橋から外れる原因となる。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題に対して、継手の両側部に上下に撓み得
る部分を形成し、遊間を跨ぐ中央の架橋部が斜めに傾斜
しても、継手の側縁部が道路橋から浮き上がらないよう
にするものである。以下、具体的に説明する。
【0009】<第1の発明(請求項1に係る発明)>こ
の発明は、遊間を跨いでその両側の道路橋に架け渡さ
れ、且つ両側部が該道路橋の路面よりも低く形成された
段下げ部に支持されて上面が路面に面一になるように設
けられる道路橋の継手において、上記道路橋の段下げ部
に支持される両側部がゴム弾性を有する材料によって成
形されていて、上記両側部に、当該継手の上面に開口し
た遊間長手方向に長い上側長穴と、当該継手の下面に開
口した遊間長手方向に長い下側長穴とが中間の可撓性隔
壁を介して上下に設けられてなる多数の長穴部が、遊間
長手方向に列を作って複数列に、且つ相隣る列の長穴部
を互いに遊間長手方向の前後にずらして形成されている
ことを特徴とする。
【0010】当該発明において、継手の両側部は、上側
長穴の開口部が遊間長手方向と直交する方向に拡開変形
をし、あるいは下側長穴の開口部が縮小変形をすること
によって上側が凸になるように撓むことができ、また、
下側長穴の開口部が遊間長手方向と直交する方向に拡開
変形をし、あるいは上側長穴の開口部が縮小変形をする
ことによって下側が凸になるように撓むことができる。
【0011】その際、上下の長穴は遊間長手方向に長い
ものであるから上記拡開変形に有利になっており、ま
た、上下の長穴の中間の隔壁が可撓性を有することも上
記長穴の拡開変形に有利になっている。さらに、遊間長
手方向に並ぶ長穴部同士の間では上記拡開変形を生じな
いから、当該部位の伸縮量が少なくなるが、相隣る列の
長穴部が互いに遊間長手方向の前後にずれているから、
一つの列における長穴部間で拡開変形がなくとも、他方
の列の長穴部での拡開変形によって上記伸縮量が補われ
る。
【0012】よって、上記継手は、道路橋間に段差を生
じてその中央部が斜めに傾斜しても道路橋が高くなった
側では上側に凸曲面になるように撓み変形をしてその浮
き上がりが防止される一方、道路橋が低くなった側では
下側が凸曲面になるように撓み変形をする。このため、
道路橋が高くなった側及び低くなった側のいずれにおい
ても、当該継手の上面が道路橋の路面に滑らかに連なっ
た状態を保つことになる。また、雨水などは長穴部の隔
壁に遮られ橋下に落下することがない。
【0013】以下では、上記第1の発明を展開してなる
各発明を説明する。
【0014】<第2の発明>この発明は、上記第1の発
明において、上記両側部には上記長穴部の列が2列設け
られていて、一方の列の長穴部と他方の列の長穴部とが
当該列を横から見て互いにオーバラップする位置関係に
配設されていることを特徴とする道路橋の継手である。
【0015】この発明では、一方の列の長穴部と他方の
列の長穴部とがオーバラップしているから、継手の両側
部には上記撓み変形をし難い箇所がなくなる。
【0016】<第3の発明>この発明は、上記第1又は
第2の発明において、上記長穴部の隔壁が下方に撓んで
いることを特徴とする道路橋の継手である。
【0017】この発明では、上記隔壁が撓んでいるか
ら、該隔壁によって上記長穴の拡開変形が妨げられるこ
とがなくなり、大きな拡開変形が可能になる。また、横
目地においては道路橋が縮むと遊間広くなって継手に引
張り力が作用し、縦目地においても大きな段差を生ずる
と継手に引張り力が作用する。これに対して、上記撓ん
だ隔壁は上下の長穴が共に遊間長手方向と直交する方向
に広がることを許容して継手に伸縮性を与え、横目地に
おいては道路橋の伸縮を許容し、縦目地においては道路
橋間の大きな段差を許容する。
【0018】なお、「隔壁が撓んでいる」とは、当該継
手に引張り力が作用していないときに隔壁が撓んでいる
ことを意味する。
【0019】<第4の発明>この発明は、上記第1乃至
第3のいずれか一の発明において、上記遊間を跨ぐ中央
部が、上記両側部と一体になったゴム弾性を有する弾性
材中に、上記遊間を跨ぐように広がった剛性板が埋設さ
れてなることを特徴とする道路橋の継手である。
【0020】この発明では、継手の中央部の剛性が上記
剛性板の埋設によって高くなっているから、相隣る道路
橋に段差を生じた際に上記中央部が確実に傾斜した状態
になり、この両道路橋間での車両の移行を円滑なものに
する上で有利になる。また、ゴム弾性材自体の剛性を高
いものにする必要がないから、継手の長穴部の変形に有
利になる。
【0021】<第5の発明>この発明は、上記第4の発
明において、上記多数の長穴部が設けられている部位よ
りも外側の部位に上記道路橋に固定される固定部が設け
られていることを特徴とする道路橋の継手である。
【0022】この発明では、継手は多数の長穴部が設け
られている部位よりも外側の部位が道路橋に固定される
から、継手の側縁の浮き上がりを確実に防止することが
できる。
【0023】<第6の発明>この発明は、上記第5の発
明において、上記遊間よりも上記固定部寄りの部位に上
記段下げ部に支持される支持部が設けられていて、この
両側の支持部間の下面が上記段下げ部の遊間側の端縁に
接触しないように上記支持部の下端よりも高くなってい
ることを特徴とする道路橋の継手である。
【0024】両側の支持部間が浮いているから、上記道
路橋間に段差を生じても該継手が段下げ部の遊間側の端
縁に接触することが防止される。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、継手の両
側部をゴム弾性材によって成形し、該両側部に、遊間長
手方向に長い上側長穴と下側長穴とが中間の可撓性隔壁
を介して上下に設けられてなる多数の長穴部を、遊間長
手方向に列を作って複数列に、且つ相隣る列の長穴部を
互いに遊間長手方向の前後にずらして形成しているか
ら、継手の中央部の剛性を高いものにしても上記両側部
に上下方向の可撓性が得られ、相隣る道路橋に段差を生
じた際に、継手中央部を斜めに傾斜させながら該継手の
上面をその両側の道路橋の路面に滑らかに連なった状態
を保つようにすることができるようになり、段差を生じ
た道路橋間での車両の移行を円滑なものにすることがで
き、さらに継手の道路橋からの外れを防止する上でも有
利になるとともに、漏水のおそれもない。
【0026】第2の発明によれば、上記両側部に上記長
穴部の列を2列設け、一方の列の長穴部と他方の列の長
穴部とを互いにオーバラップさせたから、継手の両側部
を確実に撓み変形させることができ、段差を生じた道路
橋間での車両の移行を円滑なものにする上で有利にな
る。
【0027】第3の発明によれば、上記長穴部の隔壁を
下方に撓ませたから、長穴の大きな拡開変形が容易にな
るとともに、継手の伸縮が許容され、横目地への適用に
有利になるとともに、道路橋間の大きな段差を許容する
ことができるから縦目地への適用も有利になる。
【0028】第4の発明によれば、継手中央部のゴム弾
性材に遊間を跨ぐように広がった剛性板を埋設したもの
であるから、長穴部の可撓性を確保しながら、相隣る道
路橋に段差を生じた際に上記中央部を確実に傾斜させる
ことができ、段差を生じた道路橋間での車両の移行を円
滑なものにする上で有利になる。
【0029】第5の発明によれば、多数の長穴部が設け
られている部位よりも外側の部位に道路橋に固定される
固定部を設けたから、継手の側縁の浮き上がりを確実に
防止することができ、段差を生じた道路橋間での車両の
移行を円滑なものにする上で有利になる。
【0030】第6の発明によれば、遊間よりも固定部寄
りの部位に段下げ部に支持される支持部が設けられてい
て、この両側の支持部間の下面が上記段下げ部の遊間側
の端縁に接触しないように高くなっているから、道路橋
間に段差を生じても該継手が段下げ部の遊間側の端縁に
接触することがなく、該継手あるいは段下げ部の端縁の
損傷が防止される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0032】この実施例は本発明を道路橋の縦目地の継
手として適用したものである。図1及び図2において1
は道路橋の継手であり、縦目地遊間2を跨いでその両側
の道路橋3a,3bに架け渡されている。すなわち、道
路橋3a,3bの床版4,4の相隣る側縁上部に切欠き
5,5が形成され、該切欠き5,5には、その上端角部
に路面よりも低い段下げ部6,6が形成されるようにコ
ンクリート部7,7が路面高さまで打設されている。そ
して、上記継手1は、その両側部が上記段下げ部6,6
に支持されてアンカーボルト8,8により上記コンクリ
ート部7,7に固定されており、上面は路面に面一にな
っている。図2において、9は鋼桁、10は舗装であ
る。
【0033】上記継手1は、主としてゴム弾性材によっ
て形成されたものであって、中央部には上記縦目地遊間
2を跨ぐように広がった下側の鋼板11と、該鋼板11
よりも幅狭の上側鋼板12とが埋設されている。継手1
の両側部には多数の長穴部13が縦目地方向(遊間長手
方向)に列を作って2列に設けられ、該長穴部13が配
設された部位よりも外側の部位が上記アンカーボルト8
によって上記コンクリート部7に固定されている。
【0034】上記長穴部13は、図3に拡大して示すよ
うに、継手上面に開口した縦目地方向に長い上側長穴1
3aと、継手下面に開口した縦目地方向に長い下側長穴
13bとが中間の下方に撓んだ可撓性隔壁13cを介し
て上下に設けられてなるものである。一方の列の長穴部
13と他方の列の長穴部13とは、当該列を横から見て
互いにオーバラップする位置関係になるように互いに縦
目地方向の前後にずれている。
【0035】上記継手1のアンカーボルト8による固定
部には、略L字状の鋼板14が埋設されている。このL
字鋼板14の垂直部には、母材(ゴム弾性材)との結合
が強くなるように複数の孔14aが形成され、水平部に
はボルト孔が形成されている。水平部の上方の母材には
ワッシャ、ナット及び締付機を差し込むための取付穴1
5が形成されている。この取付穴15は上記ナットの締
付後にゴム材16の充填によって塞がれている。
【0036】上記長穴部13が配設された部位よりも縦
目地遊間寄りの部位の下面には、横断面が円弧状(下側
が凸面になっている)支持部17が形成されている。こ
の支持部17は縦目地遊間2よりも固定部側に後退した
位置にあり、両側の支持部17,17間の下面は段下げ
部6に接触しないように支持部17の下端よりも高くな
っている。また、上記長穴部13が配設された部位の下
面はその両側の部位(固定部のL字鋼板14及び支持部
17)よりも若干高い位置に設けられていて、上記段下
げ部6に対し両側の部位よりも低い面圧で接触してい
る。
【0037】さらに、上記継手の中央部の上面には、車
輪の滑り止めのために小さな凹部19が前後左右に間隔
をおいて多数形成されている。また、上記アンカーボル
ト8は、上記コンクリート部7に埋設された縦目地方向
の通し筋18と結合されている。
【0038】次に上記継手1の施工方法を説明する。ま
ず、道路橋3a,3bの相隣る側縁上部を取り壊して切
欠き5,5を形成する。上記継手1を設置する位置に形
枠を配置する。この形枠には上記アンカーボルト8を吊
り下げておき、このアンカーボルト8は通し筋18に結
合する。上記切欠き5,5にコンクリートを路面高さま
で打設することによって、段下げ部6,6を有するコン
クリート部7,7を形成する。しかる後に、上記継手1
を上記段下げ部7,7に架設し、上記アンカーボルト8
にナットを適用して継手1をコンクリート部7,7に固
定し、該継手1の取付穴15にゴム材17を充填する。
【0039】従って、上記縦目地構造においては、図4
に示すように相隣る道路橋3a,3bに段差を生じた場
合、継手1の剛性が高い中央部はその両側の円弧状支持
部17,17を支点としてほとんど撓むことなく斜めに
傾斜する。その際、継手1の相対的に高くなった側で
は、長穴部13の上側長穴13aが拡開変形をし下側長
穴13bが縮小変形をすることによって、上側に凸曲面
になるように撓み、継手1の低くなった側では、長穴部
13の下側長穴13bが拡開変形をし上側長穴13aが
縮小変形をすることによって、下側に凸曲面になるよう
に撓み、道路橋3aの路面と継手1の上面とは滑らかに
連なった状態を保つ。
【0040】なお、上記上下の長穴13a,13bはそ
の一方が拡開変形をするときに他方が必ず縮小変形をす
るというわけではない。道路橋3a,3bの段差が大き
い場合など継手1に引張り力が作用するときには、長穴
13a,13bのうちの一方のみが開口部が広がるよう
に拡開変形をし、他方は長穴の底部の方が広がるような
変形をすることもある。このような変形は、上記隔壁1
3cが撓んでいるから許容されるものである。
【0041】ここで、上記長穴部13が配設された部位
の下面が段下げ部6に対して低い面圧で接触している、
ということは、上記下側長穴13bが拡張変形及び縮小
変形をする際に段下げ部6から受ける抵抗が小さいとい
うことであり、従って、このような変形が比較的円滑に
行なわれる。また、上記継手1の支持部17は円弧状に
形成されているから、中央部が傾斜した際に支持部17
の真上部分が上昇することがない。
【0042】よって、上記両道路橋間を移行する車両は
縦目地部に実質的な段差を生じないから該移行の際に受
ける衝撃が小さい。しかも、上記長穴部13は上下に撓
み易い形状になっているから、継手1の中央部が上述の
如く傾斜しても、アンカーボルト8には大きな力が作用
することはない。さらに、上記継手1の中央部の下面
は、支持部17,17よりも高位置に設けられているか
ら、上記道路橋3a,3bに段差を生じて傾斜しても、
段下げ部6の端縁の角に接触することがない。このた
め、継手1の中央部にゴム切れを生じたり、あるいは段
下げ部6の上記角が破損したりすることが防止される。
【0043】なお、上記長穴部13が配設された部位の
下面を段下げ部6から完全に離すようにしてもよい。但
し、その場合は、車輪が長穴部13に載った際に当該部
位が下方に沈み易くなる。
【0044】図5乃至図7は上記継手1,1の遊間長手
方向の連結構造を示す。すなわち、継手1の遊間長手方
向の一方の端部には、該継手1の幅の中央部の上部が遊
間長手方向に突出してなる凸部21が形成され、該継手
1の他方の端部には、該継手1の幅の中央部の上部に上
記凸部21が嵌合する凹部22が形成されている。上記
上側鋼板12の一方の端部には、下側鋼板11よりも突
出し且つ幅広に形成された上側連結板部12aが設けら
れていて、該上側連結板部12aが上記凸部21に埋設
されている。上記下側鋼板11の他方の端部には、上側
鋼板12よりも突出し且つ幅広に形成された下側連結板
部11aが設けられている。そして、上記上側連結板部
12aと下側連結板部11aとが上下に重ね合わされて
ボルトによって締結されている。
【0045】このような連結構造であれば、凸部21と
凹部22とが嵌合されているとともに、上側鋼板12と
下側鋼板11とがボルトによって締結されているから、
結合力が強くなるとともに、この連結部のシール性も高
くなる。
【0046】図8及び図9は上記継手1の支持部の他の
例が示されている。すなわち、先の実施例では長穴部1
3が配設されている部位の下面が上方に若干窪んでいた
が、この例では継手1の両側部の下面に遊間長手方向と
直交する方向に延びる複数の溝23が遊間長手方向に間
隔をおいて形成されている。この溝23は、一端が継手
1の中央側に開口し、他端側(継手1の両側方)へいく
に従って漸次浅くなっている。
【0047】本例の場合は、継手1の両側部の下面は、
上記溝23を除いてその全体が段下げ部6に接触するか
ら、自動車が通過した際に継手1と段下げ部6との間に
作用する面圧が先の実施例のものよりも低くなり、継手
1及び段下げ部6の耐久性の点で有利になる。そして、
上記継手1の下面には溝23が形成されているから、相
隣る道路橋間に段差を生じ、さらには該継手1に大きな
荷重が加わった際には該溝23が潰れて継手1の両側部
の変形が許容される。
【0048】上記各実施例は、鋼橋の縦目地に関する
が、本発明はコンクリート橋など他の道路橋の縦目地に
も適用することができる。また、本発明が道路橋の横目
地にも適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】道路橋の縦目地部分の平面図
【図2】道路橋の縦目地部分の横断面図
【図3】継手の一部を拡大して示す横断面図
【図4】相隣る道路橋間に段差を生じた際の縦目地部分
を示す横断面図
【図5】継手の連結構造を示す縱断面図
【図6】継手の連結構造を示す平面図
【図7】継手の連結構造を示す分解斜視図
【図8】継手の側部についての他の例を示す横断面図
【図9】図8のA−A線断面図
【符号の説明】
1 継手 2 縦目地遊間 3a,3b 道路橋 6 段下げ部 8 アンカーボルト 11,12 鋼板 13 長穴部 13a 上側長穴 13b 下側長穴 13c 可撓性隔壁 17 支持部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊間を跨いでその両側の道路橋に架け渡
    され、且つ両側部が該道路橋の路面よりも低く形成され
    た段下げ部に支持されて上面が路面に面一になるように
    設けられる道路橋の継手において、 上記道路橋の段下げ部に支持される両側部がゴム弾性を
    有する材料によって成形されていて、 上記両側部に、当該継手の上面に開口した遊間長手方向
    に長い上側長穴と、当該継手の下面に開口した遊間長手
    方向に長い下側長穴とが中間の可撓性隔壁を介して上下
    に設けられてなる多数の長穴部が、遊間長手方向に列を
    作って複数列に、且つ相隣る列の長穴部を互いに遊間長
    手方向の前後にずらして形成されていることを特徴とす
    る道路橋の継手。
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