JP2564064Y2 - パッキン - Google Patents

パッキン

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JP2564064Y2
JP2564064Y2 JP1310993U JP1310993U JP2564064Y2 JP 2564064 Y2 JP2564064 Y2 JP 2564064Y2 JP 1310993 U JP1310993 U JP 1310993U JP 1310993 U JP1310993 U JP 1310993U JP 2564064 Y2 JP2564064 Y2 JP 2564064Y2
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JP
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packing
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sheet
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ring portion
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隆夫 吉井
隆章 矢田
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Horiba Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば液体分析装置の流
路切換弁等に用いられるパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】液体分析装置等に設けられるロータリ切
換弁では、複数個の入口部のうち1個以上に液体導入管
を接続し、残りの入口部にエアーもしくは不活性ガスの
導入口を設け、これら入口部と択一接続される出口部に
検出部への流体流路の始端を接続するように構成され、
ポンプを作動させて流体流路に吸引力もしくは吐出力を
作用させると共に、切換弁の出口部を入口部に択一接続
させることで、流体流路内に液体と気泡とを交互に導入
するようになっている。
【0003】このようなロータリ切換弁の複数の入口部
と出口部との間をシールするために、従来、その複数の
シール個所にOリングを各独立に配置していたが、各O
リングに対して充分な挟持圧を与えにくく充分なシール
効果が得られない上に交換にも多くの手間を要して煩雑
であり、かつコスト高にもなる難点があった。
【0004】そこで、本出願人は、図6に示すように、
気液通孔5を有する複数のOリング部3a〜3eを環状のシ
ート1に一体的に成形したバッチ測定用のパッキン6を
すでに提案している。これは、弾性材よりなる環状のシ
ート1の一側面に、他側面に向けて貫通する気液通孔5
を有する複数個のOリング部3a〜3eを、周方向に適宜な
間隔を置いて、軸方向に向けてその環状のシート1と一
体に突設形成したものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、上述した従
来のパッキン6では、5つのOリング部3a〜3eそれぞれ
にほぼ均等な荷重が作用するが、Oリング部3eとOリン
グ部3dがOリング部3a〜3cに対して離れた位置にあるた
め、頻繁に流路の切換えをおこなうと、そのOリング部
3d,3eのまわりのシート1が捩れるように変形してその
基部外周面rに亀裂が生じるため、定期的に交換する必
要があった(図7参照)。なお、図7中、符号17は可動
側のシールドライバ、19は固定側のシールホルダであ
る。
【0006】Oリング部に亀裂が入るとそこから液漏れ
や圧漏れが生じ、測定精度が低下することはいうまでも
ない。そのため、Oリング部のレイアウトが制約される
こともあった。
【0007】本考案はこのような実情に鑑みてなされ、
耐久性が向上し、かつOリング部のレイアウトの自由度
を向上させたパッキンを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、弾性材よりなる環状のシートの一側面に、他側面に
向けて貫通する気液通孔を有する複数個のOリング部
が、周方向に適宜な間隔を置いて、軸方向に向けてその
シートと一体に突設形成されているパッキンにあって、
前記Oリング部の基部外周面が応力集中を回避できるよ
うな曲面形状をなし、かつ前記Oリング部間の適宜個所
には前記シートの両面に半球状に突出する丘状部が設け
られていることを特徴としている。
【0009】
【作用】Oリング部の基部外周面を曲面形状としている
ことによって、個々のOリング部が応力集中を回避で
き、かつOリング部間の適宜個所におけるシートの両面
に突設形成した半球状の丘状部を固定側部材と可動側部
材とに当接させることによって、そのシートの変形を防
ぐことができ、亀裂を発生させることなく良好な耐久性
が発揮される。
【0010】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1(A),(B)はパッキン6の正面と
側面を、また、図2は図1(A)のX−X線矢視断面を
それぞれ示している。図にて、符号1は中央に後述する
切換弁のシャフトに挿通される孔2を有するシリコンゴ
ムを素材とした環状の扁平なシート、3a,…はシート1
の一側面に周方向に適宜な間隔を置いて軸方向に突設形
成されたOリング部で、他側面に向けて軸方向に貫通す
る気液通孔5を中央に有し、その基部外周面rが、応力
集中を回避できるような曲面形状に形成され、その裏面
側に突出量の小さいOリング部31a,…が形成されてい
る。
【0011】4a,4bは、離れて配置されたOリング部3e
とこれに近い位置にあるOリング部3a,3dとのそれぞれ
略中間部位に配置された半球状の丘状部で、シート1の
裏面側にも同形の丘状部41a,41bが形成されている。
【0012】このような構成により、まず、各Oリング
部3a〜3eの基部外周面rが曲面形状になっていることか
ら、度重なる流路切換操作によっても各Oリング部3a,
…自体がその基部外周面rで亀裂を生じにくくなってお
り、しかも、離れているOリング部3eの両側に設けられ
た丘状部4a(41a),4b(41b)が、後述するように、
固定側のシールホルダ19と可動側のシールドライバ17と
に当接してそのOリング部3eのまわりのシート1の捩れ
変形が防止され、これにより、そのOリング部3eの基部
外周面rにおいても亀裂の発生が防がれ、シート1の耐
久性が著しく向上する。このような耐久性の向上によ
り、Oリング部3a,…のレイアウトの自由度が向上し、
仕様に応じた最適なパッキン6の設計が可能となった。
【0013】上述のようなパッキン6をロータリ切換弁
に採用した場合の実施例につき説明すると、図3はロー
タリ切換弁の一部切欠断面図、図4,図5はそれぞれ要
部の分解斜視図で、10はモータ11の出力軸12にギヤ13,
14を介して連動連結されるシャフト15の先端に螺合され
るつまみで、以下、モータ11側に向かって、順次、ドラ
イバ16、シールドライバ17、パッキン6、シールホルダ
19、ベアリング20、ダイ21が遊嵌されている。ダイ21は
センサー部並びにギヤ連動部を内装するケーシング22に
ネジ30により固着連結されている。
【0014】前記ドライバ16はつまみ10との間にOリン
グ23を介して該つまみと一体回動可能に構成されている
と共に、ドライバ16とシールドライバ17との間には圧縮
スプリング24が介装され、シールドライバ17が常時シー
ルホルダ19側に押圧されるようにしてある。また、ドラ
イバ16のシールドライバ17側側面にはピン16aが一体的
に突設されていて、これがシールドライバ17に形成した
係合溝17a内に係合していて、これによってシャフト15
の正逆転がつまみ10からドライバ16を介してこのシール
ドライバ17に伝達されるようになっている。
【0015】シールホルダ19はシャフト15に嵌装したベ
アリング20に軸架されていると共に、ダイ21側の対接面
には直径方向に沿った一対の凹溝19a,19aが形成さ
れ、該凹溝19a,19aにダイ21から突設したピン21a,
21aが嵌係合されている。
【0016】このシールホルダ19のシールドライバ17側
対向面には、パッキン6のシート1の肉厚に等しい深さ
のパッキン嵌装凹部19bが形成されていると共に、その
内底面には周方向所定間隔置きにパッキン6のOリング
部嵌装用の凹穴19c,…が形成され、各凹穴19c,…内
底面中央に入口部a〜eが形成されている。この入口部
a〜eのうち、a〜cはシールホルダ19周側面から挿入
接合された液体導入管イ〜ハと流路19d,…を介して接
続されている。なお、d,eは液体導入管をさらに増設
する場合に用いられる、いわば予備用である。また、シ
ールドライバ17のシールホルダ19側対向面には、出口部
f,gが形成され、それぞれ流路17a,…を介して流体
流出用管ニ,ホに接続されている。
【0017】そして、シールドライバ17とシールホルダ
19とをパッキン6を介装させた状態で組み込むと、シー
ルドライバ17がパッキン6の突出量の小さい側のOリン
グ部31a,…と丘状部41a,41bに当接して、シールホ
ルダ19とシールドライバ17との間にはちょうどこのOリ
ング部31a,…と丘状部41a,41bの突出量に等しい寸
法分の間隙P1 が形成され(図2参照)、また、シール
ホルダ19のパッキン嵌装凹部19bには丘状部4a,4bが当
接してその突出量に等しい間隙P2 がOリング部3eのま
わりに形成され、その間隙P1 ,P2 が空気導入口とし
て安定に機能することになる。つまり、各出口部f,g
は、シールドライバ17を、つまみ10を介して手動、もし
くはモータ11からシャフト15、つまみ10を介して自動で
回転することによって、入口部a〜cと択一的に接続し
て入口部a〜cから液体が供給される反面、Oリング部
3aに対応しない部位にもって来ると、前記間隙の存在に
より出口部f,gは大気と連通されることになって空気
が出口部f,gに吸引されるに至り、かくして流体流出
用管ニ,ホには液体と気体とが交互に導入されることと
なる。
【0018】そして、前述のように、Oリング部3eの両
側に設けた2つの丘状部4a(41a),4b(41b)が、そ
の両側のシールホルダ19とシールドライバ17とに当接す
ることによって、そのOリング部3eのまわりでシート1
が捩れ変形するのが防止され、各Oリング部3a,…の基
部外周面rを曲面形状としたことと相まって、度重なる
流路切換操作によってもOリング部3a,…のまわりに亀
裂が発生するのが防止され、耐久性が一段と向上する。
【0019】なお、23はケーシング22内に装填された発
光部、24は受光部、25は両部の間にあってシャフト15に
保持された遮光板で、入口部a〜eと出口部f,gとの
相対位置の適否を検知する機能を有するものである。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のパッキン
によれば、Oリング部の基部外周面を応力集中を回避で
きるような曲面形状となし、かつ前記Oリング部間の適
宜個所には前記シートの両面に半球状に突出する丘状部
を設けたので、流路切換時のOリング部に作用する応力
集中を回避でき、かつシートの変形を防げることから、
度重なる使用によっても亀裂を発生させることなく良好
な耐久性が得られるのみならず、Oリング部のレイアウ
トの自由度を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案のパッキンの一実施例を示す正
面図、(B)はその側面図である。
【図2】図1(A)のX−X線矢視断面図である。
【図3】同本考案のパッキンを用いたロータリ切換弁の
断面図である。
【図4】同ロータリ切換弁の要部の分解斜視図である。
【図5】同ロータリ切換弁の要部の分解斜視図である。
【図6】従来のパッキンの一例を示す正面図である。
【図7】同パッキンの捩れ変形を示す説明図である。
【符号の説明】
1…シート、3a,31a…Oリング部、4a,41a…丘状
部、5…気液通孔、6…パッキン、r…基部外周面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材よりなる環状のシートの一側面
    に、他側面に向けて貫通する気液通孔を有する複数個の
    Oリング部が、周方向に適宜な間隔を置いて、軸方向に
    向けてそのシートと一体に突設形成されているパッキン
    において、前記Oリング部の基部外周面が応力集中を回
    避できるような曲面形状をなし、かつ前記Oリング部間
    の適宜個所には前記シートの両面に半球状に突出する丘
    状部が設けられていることを特徴とするパッキン。
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JP3905519B2 (ja) * 2004-01-23 2007-04-18 オリンパス株式会社 シール部材及びシール部材を有した内視鏡装置

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