JPH0667963U - パッキン - Google Patents

パッキン

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JPH0667963U
JPH0667963U JP1310993U JP1310993U JPH0667963U JP H0667963 U JPH0667963 U JP H0667963U JP 1310993 U JP1310993 U JP 1310993U JP 1310993 U JP1310993 U JP 1310993U JP H0667963 U JPH0667963 U JP H0667963U
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packing
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隆夫 吉井
隆章 矢田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性が向上し、かつOリング部のレイアウ
トの自由度を向上させたパッキンを提供する。 【構成】 Oリング部3a,…の基部外周面rが応力集中
を回避できるような曲面形状をなし、かつそのOリング
部3a,…間の適宜個所にはシート1の両面に半球状に突
出する丘状部4a,41a,…が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば液体分析装置の流路切換弁等に用いられるパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体分析装置等に設けられるロータリ切換弁では、複数個の入口部のうち1個 以上に液体導入管を接続し、残りの入口部にエアーもしくは不活性ガスの導入口 を設け、これら入口部と択一接続される出口部に検出部への流体流路の始端を接 続するように構成され、ポンプを作動させて流体流路に吸引力もしくは吐出力を 作用させると共に、切換弁の出口部を入口部に択一接続させることで、流体流路 内に液体と気泡とを交互に導入するようになっている。
【0003】 このようなロータリ切換弁の複数の入口部と出口部との間をシールするために 、従来、その複数のシール個所にOリングを各独立に配置していたが、各Oリン グに対して充分な挟持圧を与えにくく充分なシール効果が得られない上に交換に も多くの手間を要して煩雑であり、かつコスト高にもなる難点があった。
【0004】 そこで、本出願人は、図6に示すように、気液通孔5を有する複数のOリング 部3a〜3eを環状のシート1に一体的に成形したバッチ測定用のパッキン6をすで に提案している。これは、弾性材よりなる環状のシート1の一側面に、他側面に 向けて貫通する気液通孔5を有する複数個のOリング部3a〜3eを、周方向に適宜 な間隔を置いて、軸方向に向けてその環状のシート1と一体に突設形成したもの である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上述した従来のパッキン6では、5つのOリング部3a〜3eそれぞれ にほぼ均等な荷重が作用するが、Oリング部3eとOリング部3dがOリング部3a〜 3cに対して離れた位置にあるため、頻繁に流路の切換えをおこなうと、そのOリ ング部3d,3eのまわりのシート1が捩れるように変形してその基部外周面rに亀 裂が生じるため、定期的に交換する必要があった(図7参照)。なお、図7中、 符号17は可動側のシールドライバ、19は固定側のシールホルダである。
【0006】 Oリング部に亀裂が入るとそこから液漏れや圧漏れが生じ、測定精度が低下す ることはいうまでもない。そのため、Oリング部のレイアウトが制約されること もあった。
【0007】 本考案はこのような実情に鑑みてなされ、耐久性が向上し、かつOリング部の レイアウトの自由度を向上させたパッキンを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。 すなわち、弾性材よりなる環状のシートの一側面に、他側面に向けて貫通する 気液通孔を有する複数個のOリング部が、周方向に適宜な間隔を置いて、軸方向 に向けてそのシートと一体に突設形成されているパッキンにあって、前記Oリン グ部の基部外周面が応力集中を回避できるような曲面形状をなし、かつ前記Oリ ング部間の適宜個所には前記シートの両面に半球状に突出する丘状部が設けられ ていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
Oリング部の基部外周面を曲面形状としていることによって、個々のOリング 部が応力集中を回避でき、かつOリング部間の適宜個所におけるシートの両面に 突設形成した半球状の丘状部を固定側部材と可動側部材とに当接させることによ って、そのシートの変形を防ぐことができ、亀裂を発生させることなく良好な耐 久性が発揮される。
【0010】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1(A),(B)はパッキン6の正面と側面を、また、図2は図1(A)の X−X線矢視断面をそれぞれ示している。図にて、符号1は中央に後述する切換 弁のシャフトに挿通される孔2を有するシリコンゴムを素材とした環状の扁平な シート、3a,…はシート1の一側面に周方向に適宜な間隔を置いて軸方向に突設 形成されたOリング部で、他側面に向けて軸方向に貫通する気液通孔5を中央に 有し、その基部外周面rが、応力集中を回避できるような曲面形状に形成され、 その裏面側に突出量の小さいOリング部31a,…が形成されている。
【0011】 4a,4bは、離れて配置されたOリング部3eとこれに近い位置にあるOリング部 3a,3dとのそれぞれ略中間部位に配置された半球状の丘状部で、シート1の裏面 側にも同形の丘状部41a,41bが形成されている。
【0012】 このような構成により、まず、各Oリング部3a〜3eの基部外周面rが曲面形状 になっていることから、度重なる流路切換操作によっても各Oリング部3a,…自 体がその基部外周面rで亀裂を生じにくくなっており、しかも、離れているOリ ング部3eの両側に設けられた丘状部4a(41a),4b(41b)が、後述するように 、固定側のシールホルダ19と可動側のシールドライバ17とに当接してそのOリン グ部3eのまわりのシート1の捩れ変形が防止され、これにより、そのOリング部 3eの基部外周面rにおいても亀裂の発生が防がれ、シート1の耐久性が著しく向 上する。このような耐久性の向上により、Oリング部3a,…のレイアウトの自由 度が向上し、仕様に応じた最適なパッキン6の設計が可能となった。
【0013】 上述のようなパッキン6をロータリ切換弁に採用した場合の実施例につき説明 すると、図3はロータリ切換弁の一部切欠断面図、図4,図5はそれぞれ要部の 分解斜視図で、10はモータ11の出力軸12にギヤ13,14を介して連動連結されるシ ャフト15の先端に螺合されるつまみで、以下、モータ11側に向かって、順次、ド ライバ16、シールドライバ17、パッキン6、シールホルダ19、ベアリング20、ダ イ21が遊嵌されている。ダイ21はセンサー部並びにギヤ連動部を内装するケーシ ング22にネジ30により固着連結されている。
【0014】 前記ドライバ16はつまみ10との間にOリング23を介して該つまみと一体回動可 能に構成されていると共に、ドライバ16とシールドライバ17との間には圧縮スプ リング24が介装され、シールドライバ17が常時シールホルダ19側に押圧されるよ うにしてある。また、ドライバ16のシールドライバ17側側面にはピン16aが一体 的に突設されていて、これがシールドライバ17に形成した係合溝17a内に係合し ていて、これによってシャフト15の正逆転がつまみ10からドライバ16を介してこ のシールドライバ17に伝達されるようになっている。
【0015】 シールホルダ19はシャフト15に嵌装したベアリング20に軸架されていると共に 、ダイ21側の対接面には直径方向に沿った一対の凹溝19a,19aが形成され、該 凹溝19a,19aにダイ21から突設したピン21a,21aが嵌係合されている。
【0016】 このシールホルダ19のシールドライバ17側対向面には、パッキン6のシート1 の肉厚に等しい深さのパッキン嵌装凹部19bが形成されていると共に、その内底 面には周方向所定間隔置きにパッキン6のOリング部嵌装用の凹穴19c,…が形 成され、各凹穴19c,…内底面中央に入口部a〜eが形成されている。この入口 部a〜eのうち、a〜cはシールホルダ19周側面から挿入接合された液体導入管 イ〜ハと流路19d,…を介して接続されている。なお、d,eは液体導入管をさ らに増設する場合に用いられる、いわば予備用である。また、シールドライバ17 のシールホルダ19側対向面には、出口部f,gが形成され、それぞれ流路17a, …を介して流体流出用管ニ,ホに接続されている。
【0017】 そして、シールドライバ17とシールホルダ19とをパッキン6を介装させた状態 で組み込むと、シールドライバ17がパッキン6の突出量の小さい側のOリング部 31a,…と丘状部41a,41bに当接して、シールホルダ19とシールドライバ17と の間にはちょうどこのOリング部31a,…と丘状部41a,41bの突出量に等しい 寸法分の間隙P1 が形成され(図2参照)、また、シールホルダ19のパッキン嵌 装凹部19bには丘状部4a,4bが当接してその突出量に等しい間隙P2 がOリング 部3eのまわりに形成され、その間隙P1 ,P2 が空気導入口として安定に機能す ることになる。つまり、各出口部f,gは、シールドライバ17を、つまみ10を介 して手動、もしくはモータ11からシャフト15、つまみ10を介して自動で回転する ことによって、入口部a〜cと択一的に接続して入口部a〜cから液体が供給さ れる反面、Oリング部3aに対応しない部位にもって来ると、前記間隙の存在によ り出口部f,gは大気と連通されることになって空気が出口部f,gに吸引され るに至り、かくして流体流出用管ニ,ホには液体と気体とが交互に導入されるこ ととなる。
【0018】 そして、前述のように、Oリング部3eの両側に設けた2つの丘状部4a(41a) ,4b(41b)が、その両側のシールホルダ19とシールドライバ17とに当接するこ とによって、そのOリング部3eのまわりでシート1が捩れ変形するのが防止され 、各Oリング部3a,…の基部外周面rを曲面形状としたことと相まって、度重な る流路切換操作によってもOリング部3a,…のまわりに亀裂が発生するのが防止 され、耐久性が一段と向上する。
【0019】 なお、23はケーシング22内に装填された発光部、24は受光部、25は両部の間に あってシャフト15に保持された遮光板で、入口部a〜eと出口部f,gとの相対 位置の適否を検知する機能を有するものである。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のパッキンによれば、Oリング部の基部外周面を 応力集中を回避できるような曲面形状となし、かつ前記Oリング部間の適宜個所 には前記シートの両面に半球状に突出する丘状部を設けたので、流路切換時のO リング部に作用する応力集中を回避でき、かつシートの変形を防げることから、 度重なる使用によっても亀裂を発生させることなく良好な耐久性が得られるのみ ならず、Oリング部のレイアウトの自由度を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案のパッキンの一実施例を示す正
面図、(B)はその側面図である。
【図2】図1(A)のX−X線矢視断面図である。
【図3】同本考案のパッキンを用いたロータリ切換弁の
断面図である。
【図4】同ロータリ切換弁の要部の分解斜視図である。
【図5】同ロータリ切換弁の要部の分解斜視図である。
【図6】従来のパッキンの一例を示す正面図である。
【図7】同パッキンの捩れ変形を示す説明図である。
【符号の説明】
1…シート、3a,31a…Oリング部、4a,41a…丘状
部、5…気液通孔、6…パッキン、r…基部外周面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材よりなる環状のシートの一側面
    に、他側面に向けて貫通する気液通孔を有する複数個の
    Oリング部が、周方向に適宜な間隔を置いて、軸方向に
    向けてそのシートと一体に突設形成されているパッキン
    において、前記Oリング部の基部外周面が応力集中を回
    避できるような曲面形状をなし、かつ前記Oリング部間
    の適宜個所には前記シートの両面に半球状に突出する丘
    状部が設けられていることを特徴とするパッキン。
JP1310993U 1993-02-26 1993-02-26 パッキン Expired - Fee Related JP2564064Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205031A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Olympus Corp 内視鏡装置及びこれに用いる圧入部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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