JP2563842B2 - 抄紙用織地 - Google Patents
抄紙用織地Info
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- JP2563842B2 JP2563842B2 JP2031288A JP3128890A JP2563842B2 JP 2563842 B2 JP2563842 B2 JP 2563842B2 JP 2031288 A JP2031288 A JP 2031288A JP 3128890 A JP3128890 A JP 3128890A JP 2563842 B2 JP2563842 B2 JP 2563842B2
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F1/00—Wet end of machines for making continuous webs of paper
- D21F1/0027—Screen-cloths
- D21F1/0036—Multi-layer screen-cloths
- D21F1/0045—Triple layer fabrics
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、抄紙用織地に係り、特に包装紙の製造に有
効な多層の抄紙用織地に関するものである。
効な多層の抄紙用織地に関するものである。
(従来の技術) 本発明は製紙用の織地、特にフォードリニエ・ワイヤ
と呼ばれるものを含む織地の製造に関する。
と呼ばれるものを含む織地の製造に関する。
従来の長網抄紙工程において、紙「ストック」と呼ば
れるセルロース繊維のスラリーつまり懸濁液は、移動す
る無端ベルトつまりワイヤや合成材料の織地の上側延設
部分の上面に供給される。このベルトは抄紙面を有し、
セルロース繊維を水から分離して濡れた紙ウエブを形成
するフィルタとして働くものである。紙ウエブの形成に
おいて、この形成用ベルトは、ドレーン孔とも呼ばれる
網目を通して排水することによって、水とセルロース繊
維を分離させるフィルタの役割を果たす。従来の長網抄
紙機では、形成用の織地が駆動ベルトの役目もしてい
る。従って、機械方向糸はかなりの引張り応力を受ける
ため、負荷糸と呼ばれることもある。一方、形成用織地
の下面の機体横断方向糸は抄紙機の構成部材の摩耗力を
受けるため、耐摩耗性糸としばしば呼ばれる。
れるセルロース繊維のスラリーつまり懸濁液は、移動す
る無端ベルトつまりワイヤや合成材料の織地の上側延設
部分の上面に供給される。このベルトは抄紙面を有し、
セルロース繊維を水から分離して濡れた紙ウエブを形成
するフィルタとして働くものである。紙ウエブの形成に
おいて、この形成用ベルトは、ドレーン孔とも呼ばれる
網目を通して排水することによって、水とセルロース繊
維を分離させるフィルタの役割を果たす。従来の長網抄
紙機では、形成用の織地が駆動ベルトの役目もしてい
る。従って、機械方向糸はかなりの引張り応力を受ける
ため、負荷糸と呼ばれることもある。一方、形成用織地
の下面の機体横断方向糸は抄紙機の構成部材の摩耗力を
受けるため、耐摩耗性糸としばしば呼ばれる。
このような抄紙用織地は、二つの基本的な製造方法に
よって無端ベルトとして形成される。第一の方法では、
平織り工程で平織りされ、周知の方法で両端が結合され
て、無端ベルトが形成される。他の方法では、無端織り
工程で直接、連続したベルトに織られる。平織りされた
抄紙用織地は、たて糸が機体方向に延び、よこ糸が機体
横断方向に延びる。無端状に織られた抄紙用織地の場合
は、たて糸が機体横断方向に延び、よこ糸が機体方向に
延びる。尚、本明細書で使用する「機体方向」及び「機
体横断方向」という語句は、抄紙機での抄紙用織地の移
動方向に相当する方向と、この移動方向を横切る方向を
それぞれ指す。上記両製造方法は周知であり、本明細書
で使用する「無端ベルト」という言葉は、いずれの方法
で製造されたベルトをも意味する。
よって無端ベルトとして形成される。第一の方法では、
平織り工程で平織りされ、周知の方法で両端が結合され
て、無端ベルトが形成される。他の方法では、無端織り
工程で直接、連続したベルトに織られる。平織りされた
抄紙用織地は、たて糸が機体方向に延び、よこ糸が機体
横断方向に延びる。無端状に織られた抄紙用織地の場合
は、たて糸が機体横断方向に延び、よこ糸が機体方向に
延びる。尚、本明細書で使用する「機体方向」及び「機
体横断方向」という語句は、抄紙機での抄紙用織地の移
動方向に相当する方向と、この移動方向を横切る方向を
それぞれ指す。上記両製造方法は周知であり、本明細書
で使用する「無端ベルト」という言葉は、いずれの方法
で製造されたベルトをも意味する。
(発明が解決しようとする課題) 有効なシートの支持とワイヤの痕跡を最小限にするこ
とは、特に抄紙機の湿紙形成部分におけるベルトに関す
る重要な課題である。紙を構成するスラリー中の繊維
は、大抵の場合、比較的短いので、良好な紙質を得るた
めには、抄紙用織地の紙ストックに接触する側はストッ
クを確実に支持する必要がある。ヘッドボックスから織
地へ移送された紙繊維は、大体において機体横断方向よ
り機体方向に整列するので、特に機体横断方向における
十分な支持が望まれる。紙繊維を支持する確率を向上さ
せる格子状の対紙接触面を透水構造とすることにより、
排水工程の間これらの紙繊維を形成用織地の上面により
効果的に保持することができる。従って、高いブリッジ
効果が得られるように、両方向の格子間隔を紙繊維より
短くする必要がある。
とは、特に抄紙機の湿紙形成部分におけるベルトに関す
る重要な課題である。紙を構成するスラリー中の繊維
は、大抵の場合、比較的短いので、良好な紙質を得るた
めには、抄紙用織地の紙ストックに接触する側はストッ
クを確実に支持する必要がある。ヘッドボックスから織
地へ移送された紙繊維は、大体において機体横断方向よ
り機体方向に整列するので、特に機体横断方向における
十分な支持が望まれる。紙繊維を支持する確率を向上さ
せる格子状の対紙接触面を透水構造とすることにより、
排水工程の間これらの紙繊維を形成用織地の上面により
効果的に保持することができる。従って、高いブリッジ
効果が得られるように、両方向の格子間隔を紙繊維より
短くする必要がある。
しかし、繊維保持のみを念頭において設計された抄紙
用織地は、機体方向と機体横断方向に弱くて安定性に欠
けるので、耐用期間が短くなりがちである。上述のよう
に、抄紙機の部材との接触による摩耗は実際に問題であ
る。抄紙用織地の抄紙機の部材に接触する側は、強靭で
耐久性がなくてはならない。しかし、この特質は、抄紙
用織地のシート側に望まれる高い排水性と繊維支持特性
と相容れない傾向にある。
用織地は、機体方向と機体横断方向に弱くて安定性に欠
けるので、耐用期間が短くなりがちである。上述のよう
に、抄紙機の部材との接触による摩耗は実際に問題であ
る。抄紙用織地の抄紙機の部材に接触する側は、強靭で
耐久性がなくてはならない。しかし、この特質は、抄紙
用織地のシート側に望まれる高い排水性と繊維支持特性
と相容れない傾向にある。
従って、理想的な抄紙用織地は、載置された繊維の大
半を保持できるくらい微細であるとともに、摩耗に耐え
て使用期間の長い十分な耐久性と、引張り応力に抗して
伸びを最小限にとどめる強度を持ち、排水性がよく清掃
が簡単な程度に開口していなけらばならない。このよう
に多数の条件を満たすためには、一般的に、シート製造
用の部分と摩耗・伸び抵抗部分のそれぞれに対して、径
または計数毎インチあるいはその両者が異なる糸を使用
して、織地を二層の織り構造とする必要がある。
半を保持できるくらい微細であるとともに、摩耗に耐え
て使用期間の長い十分な耐久性と、引張り応力に抗して
伸びを最小限にとどめる強度を持ち、排水性がよく清掃
が簡単な程度に開口していなけらばならない。このよう
に多数の条件を満たすためには、一般的に、シート製造
用の部分と摩耗・伸び抵抗部分のそれぞれに対して、径
または計数毎インチあるいはその両者が異なる糸を使用
して、織地を二層の織り構造とする必要がある。
このように異なる二層から構成された最終織地は、紙
ウエッブに対向する表面が望ましい抄紙性を備え、機体
に接触する表面が望ましい耐摩耗性を持つ。実際上、こ
のような抄紙織地は、一方が紙と接触する側に望まれる
性質を持ち、他方が機体と接触する側に望まれる性質を
持つ二枚の別個の織地で形成し、この二枚の織地が更に
別のステッチ用糸で一枚の抄紙用織地として縫い合わさ
れる。この種の織地は一般的に三層またはTRI−X織地
と呼ばれる。
ウエッブに対向する表面が望ましい抄紙性を備え、機体
に接触する表面が望ましい耐摩耗性を持つ。実際上、こ
のような抄紙織地は、一方が紙と接触する側に望まれる
性質を持ち、他方が機体と接触する側に望まれる性質を
持つ二枚の別個の織地で形成し、この二枚の織地が更に
別のステッチ用糸で一枚の抄紙用織地として縫い合わさ
れる。この種の織地は一般的に三層またはTRI−X織地
と呼ばれる。
二枚の織地が別のステッチ用糸で接結された、いわゆ
る三層またはTRI−X織地の主な問題は、通常、二層の
織地間に最適な幾何学的関係が達成されない点にある。
実際上、上側の織地層の底面が下側の織地の上面から下
へ入り込んだ状態で二層の織地が組み合わされている。
つまり、上下両方の織地層の糸組織が、機体方向と機体
横断方向の両方で、互いに重なり合っていない。従っ
て、上側の織地層の排水孔が均一であっても、全く重な
り合いのない構造の組合せのため、この複合構造の各排
水路が変化し得る。この不均一な排水路の状態は、両方
の織地層を結びつけるために必要な別のステッチ用糸が
加わることによって更に悪くなる。
る三層またはTRI−X織地の主な問題は、通常、二層の
織地間に最適な幾何学的関係が達成されない点にある。
実際上、上側の織地層の底面が下側の織地の上面から下
へ入り込んだ状態で二層の織地が組み合わされている。
つまり、上下両方の織地層の糸組織が、機体方向と機体
横断方向の両方で、互いに重なり合っていない。従っ
て、上側の織地層の排水孔が均一であっても、全く重な
り合いのない構造の組合せのため、この複合構造の各排
水路が変化し得る。この不均一な排水路の状態は、両方
の織地層を結びつけるために必要な別のステッチ用糸が
加わることによって更に悪くなる。
別途縫い合わされた、全く重ね合わされない、つまり
交錯した、いわゆる三層織地の他の不都合な点は、潜在
的透過性の低下と、ステッチ用糸の破損とその後に起こ
り得る層の分離にある。低下した透過性はスラリーの流
下、シート剥離能力、及び織地清浄効率などを悪化させ
ることがある。ステッチ用糸の破損は外部、つまりシー
ト側の表面または機体側表面、あるいは内部、つまり上
下の織地層の内部またはそれらの間で起こり得る。前者
は各表面下に埋め込まれた程度により、また後者は二枚
の織地層間の移動量による。明白な幾何学的理由によ
り、別途縫い合わされた三層織地のステッチ用糸は比較
的小径の糸でなければならない。従って、加えられる引
張り及び摩耗力に耐えることが困難な場合が多い。別途
縫い合わされた、いわゆる三層織地の更に別の欠点は、
高い製造コストである。ステッチ用糸がピック(横糸)
またはシュート(フルワイヤー)として挿入される場
合、縫い時間は少なくとも、マーキング及び構造上の観
点から満足し得るステッチパターンの達成に必要なイン
チ当りの付加ストランドの数に正比例して長くなる。平
織り製品の場合(今日まで本質的に全ての三層製品がこ
れに該当する。)、抄紙機での使用のために製品を無端
状にする接合の費用も増加することになる。
交錯した、いわゆる三層織地の他の不都合な点は、潜在
的透過性の低下と、ステッチ用糸の破損とその後に起こ
り得る層の分離にある。低下した透過性はスラリーの流
下、シート剥離能力、及び織地清浄効率などを悪化させ
ることがある。ステッチ用糸の破損は外部、つまりシー
ト側の表面または機体側表面、あるいは内部、つまり上
下の織地層の内部またはそれらの間で起こり得る。前者
は各表面下に埋め込まれた程度により、また後者は二枚
の織地層間の移動量による。明白な幾何学的理由によ
り、別途縫い合わされた三層織地のステッチ用糸は比較
的小径の糸でなければならない。従って、加えられる引
張り及び摩耗力に耐えることが困難な場合が多い。別途
縫い合わされた、いわゆる三層織地の更に別の欠点は、
高い製造コストである。ステッチ用糸がピック(横糸)
またはシュート(フルワイヤー)として挿入される場
合、縫い時間は少なくとも、マーキング及び構造上の観
点から満足し得るステッチパターンの達成に必要なイン
チ当りの付加ストランドの数に正比例して長くなる。平
織り製品の場合(今日まで本質的に全ての三層製品がこ
れに該当する。)、抄紙機での使用のために製品を無端
状にする接合の費用も増加することになる。
上質の紙を製造するために、繊維の最大限の保持、均
一な排水路、優れた引張り抵抗力、長い使用寿命などの
特質を全て備えた織地はこれまで存在しなかった。包装
紙の市場で確立されている基準に合致するそのような製
品を経済コストで可能にすることが長い間望まれてい
た。包装紙は他の紙と比べて低コストで製造する必要が
あるので、このような織地は全ての種類の紙に対して理
想的で、費用効率が高い。
一な排水路、優れた引張り抵抗力、長い使用寿命などの
特質を全て備えた織地はこれまで存在しなかった。包装
紙の市場で確立されている基準に合致するそのような製
品を経済コストで可能にすることが長い間望まれてい
た。包装紙は他の紙と比べて低コストで製造する必要が
あるので、このような織地は全ての種類の紙に対して理
想的で、費用効率が高い。
従って、本発明の目的は、包装紙の製造に限定される
ことはないが、それに適した抄紙用の織地を提供するこ
とにある。
ことはないが、それに適した抄紙用の織地を提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、紙ウエブを効果的に形成し、効
果的に剥離させるための繊維保持性の高い抄紙面を有す
る抄紙用の織地を提供することにある。
果的に剥離させるための繊維保持性の高い抄紙面を有す
る抄紙用の織地を提供することにある。
本発明の別の目的は、シート側表面から機体側表面ま
での構造内に均一な排水路を有する抄紙用の織地を提供
することにある。
での構造内に均一な排水路を有する抄紙用の織地を提供
することにある。
本発明の更に別の目的は、効果的な排水と効率よい清
掃、及び無故障運転を可能にする高い透過性と強い引張
り抵抗を備えた抄紙用の織地を提供することにある。
掃、及び無故障運転を可能にする高い透過性と強い引張
り抵抗を備えた抄紙用の織地を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、機体部材と接触する表面の
耐久性と耐摩耗性を維持しながら、上記のような抄紙用
の織地を提供することにある。
耐久性と耐摩耗性を維持しながら、上記のような抄紙用
の織地を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、包装紙のパラメータにもと
づく経済性さえも十分満たす抄紙用の織地を提供するこ
とにある。
づく経済性さえも十分満たす抄紙用の織地を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る織地は、真の二層織地として分類できる
もので、比較的細い機体方向糸と機体横断方向糸で織成
された上側の抄紙用織地層と、比較的粗い機体方向糸と
機体横断方向糸で織成された下側の機体と接触する織地
層を組み込んでいる。該織地は、上側の織地層の機体横
断方向の所定の糸が下側の織地層に下降して、上側の織
地層に備えた機体方向糸の中間部下方に位置し、且つ一
つの繰り返しパターンで配置された下側の織地層の機体
方向糸のうち、上側の織地層と最も近接した位置に位置
する該機体方向糸の下に配され、両織地層を相互一体に
織り交ぜるといった自己縫合構造になっている。
もので、比較的細い機体方向糸と機体横断方向糸で織成
された上側の抄紙用織地層と、比較的粗い機体方向糸と
機体横断方向糸で織成された下側の機体と接触する織地
層を組み込んでいる。該織地は、上側の織地層の機体横
断方向の所定の糸が下側の織地層に下降して、上側の織
地層に備えた機体方向糸の中間部下方に位置し、且つ一
つの繰り返しパターンで配置された下側の織地層の機体
方向糸のうち、上側の織地層と最も近接した位置に位置
する該機体方向糸の下に配され、両織地層を相互一体に
織り交ぜるといった自己縫合構造になっている。
(作用) 上記した構成により、理想的な載置状態と理想的な自
己縫合状態を実現するよう上下の織地層を設計・結合す
ることによって最適な幾何学的構造が達成される。
己縫合状態を実現するよう上下の織地層を設計・結合す
ることによって最適な幾何学的構造が達成される。
上下の織地層の間の理想的な自己縫合状態とは、特定
の織りパターンの組合せにおいて、自己縫合用の糸の通
路が対称で、自己縫合用の糸の伸びが最小である状態を
いう。自己縫合の最適な箇所では、上側の織地層の抄紙
用表面の変形が最小で、下側の織地層に対する自己縫合
用の糸の埋設が最大になる。適正な自己縫合パターン
は、要求される構造的一体性を持った合成織地を形成す
る。
の織りパターンの組合せにおいて、自己縫合用の糸の通
路が対称で、自己縫合用の糸の伸びが最小である状態を
いう。自己縫合の最適な箇所では、上側の織地層の抄紙
用表面の変形が最小で、下側の織地層に対する自己縫合
用の糸の埋設が最大になる。適正な自己縫合パターン
は、要求される構造的一体性を持った合成織地を形成す
る。
本発明の他の実施例で、上下の織地層間の理想的境界
対称は、上側の織地層の機体方向のフロートが下側の織
地層の機体横断方向のフロートと90゜の十字状に接合す
るような織り位置になった状態である。この結合構成に
よって、排水がよく、清掃が容易な抄紙用織地に必要と
される均一な排水路と透過性が最適なものになる。
対称は、上側の織地層の機体方向のフロートが下側の織
地層の機体横断方向のフロートと90゜の十字状に接合す
るような織り位置になった状態である。この結合構成に
よって、排水がよく、清掃が容易な抄紙用織地に必要と
される均一な排水路と透過性が最適なものになる。
(実施例) 以下、同一の部材に同一の参照番号が付されている種
々の図面を参照しながら本発明を更に説明する。
々の図面を参照しながら本発明を更に説明する。
先ず発明の概要を説明し、その後詳細に説明する。
本発明の抄紙用織地は、包装紙の形成に限定されない
が、それに適したものである。この織地は高い繊維保持
性、均一な排水路、高い透過性、強い引張り抵抗、良好
な耐摩耗性を有し、包装紙形成用の織地として経済的な
コストで製造できる。
が、それに適したものである。この織地は高い繊維保持
性、均一な排水路、高い透過性、強い引張り抵抗、良好
な耐摩耗性を有し、包装紙形成用の織地として経済的な
コストで製造できる。
本発明の織地は、上下に重ねられた基本的に異なる二
つの織地層を含む自己縫合構造になっている。抄紙面を
形成する上層の織地層は機体方向と機体横断方向に比較
的細い糸を組み込み、好適実施例では2x2の織りパター
ンに織られている。機体部材に接触する下層の織地層は
機体方向と機体横断方向に比較的粗い糸を組み込み、そ
れらも2x2の織りパターンに織られている。この織地
は、各層が機械方向糸と機体横断方向糸からなる独自の
組織を含んでいることから、基本的に混成二層構造にな
っている。各層の唯一の不連続性は、上側の織地層の機
体横断方向の所定の糸が下降し、上側の織地層に備えた
機体方向糸の中間部下方に位置し、且つ一つの繰り返し
パターンで配置された下側の織地層の機体方向糸のう
ち、上側の織地層と最も近接した位置に位置する該機体
方向糸と交叉し、両層を縫合することによって合成構造
とする箇所に発生する。接結用の糸を別途必要としな
い。理想的な接合状態と理想的な自己縫合状態は、図面
を参照しながら後述する。
つの織地層を含む自己縫合構造になっている。抄紙面を
形成する上層の織地層は機体方向と機体横断方向に比較
的細い糸を組み込み、好適実施例では2x2の織りパター
ンに織られている。機体部材に接触する下層の織地層は
機体方向と機体横断方向に比較的粗い糸を組み込み、そ
れらも2x2の織りパターンに織られている。この織地
は、各層が機械方向糸と機体横断方向糸からなる独自の
組織を含んでいることから、基本的に混成二層構造にな
っている。各層の唯一の不連続性は、上側の織地層の機
体横断方向の所定の糸が下降し、上側の織地層に備えた
機体方向糸の中間部下方に位置し、且つ一つの繰り返し
パターンで配置された下側の織地層の機体方向糸のう
ち、上側の織地層と最も近接した位置に位置する該機体
方向糸と交叉し、両層を縫合することによって合成構造
とする箇所に発生する。接結用の糸を別途必要としな
い。理想的な接合状態と理想的な自己縫合状態は、図面
を参照しながら後述する。
本発明で使用する機械方向糸と機体横断方向糸は、ポ
リアミド(ナイロン)、ポリエステル(ダクロン)、ア
クリル繊維(オーロン、ダイネル及びアクリラン)、共
重合体(サラン)など、このような織地に通常使用され
る材料の合成糸であることが望ましい。機械方向糸と機
体横断方向糸はモノフィラメント、マルチフィラメント
またはステープル糸、あるいは、もろより糸、ラップ糸
などでよい。選択された糸の物理的性質、例えば引張り
応力、伸び、自由収縮、熱収縮などは、最終織地製品の
幾何学的形状を最適にするよう選択できる。
リアミド(ナイロン)、ポリエステル(ダクロン)、ア
クリル繊維(オーロン、ダイネル及びアクリラン)、共
重合体(サラン)など、このような織地に通常使用され
る材料の合成糸であることが望ましい。機械方向糸と機
体横断方向糸はモノフィラメント、マルチフィラメント
またはステープル糸、あるいは、もろより糸、ラップ糸
などでよい。選択された糸の物理的性質、例えば引張り
応力、伸び、自由収縮、熱収縮などは、最終織地製品の
幾何学的形状を最適にするよう選択できる。
本発明の織地に使用される糸の径は織地構造における
位置によって定められる。上側の織地層の機械方向糸と
機体横断方向糸は大体同じ径で、下側の織地層の大体同
じ径である機械方向糸と機体横断方向糸の径の約半分で
ある。好適実施例では、上側の織地層が0.16ミリ(機体
方向)と0.18ミリ(機体横断方向)の糸を組み込み、下
側の織地層は0.34ミリ(機体方向)と0.36ミリ(機体横
断方向)の糸を組み込んでいる。両方の組織の糸のサイ
ズは、抄紙用織地の特定用途の個々の条件に合わせて増
減できる。
位置によって定められる。上側の織地層の機械方向糸と
機体横断方向糸は大体同じ径で、下側の織地層の大体同
じ径である機械方向糸と機体横断方向糸の径の約半分で
ある。好適実施例では、上側の織地層が0.16ミリ(機体
方向)と0.18ミリ(機体横断方向)の糸を組み込み、下
側の織地層は0.34ミリ(機体方向)と0.36ミリ(機体横
断方向)の糸を組み込んでいる。両方の組織の糸のサイ
ズは、抄紙用織地の特定用途の個々の条件に合わせて増
減できる。
本発明の織地の好適実施例で使用される織りパターン
は、織地面上の対角線を特徴とするあや織りである。上
下の織地層とも2x2のあや織り、つまり機械方向糸が二
本の機体横断方向糸の上を通り、続いて二本の機体横断
方向糸の下を通るといった繰り返しパターンになってい
る。本発明の理想的な載置構成と理想的な自己縫合構成
の上記目標を達成するために、組み合わされる織地層は
互いに反対に方向づけられている。つまり、上側の織地
層の上面は右から左へのあや織りで、下側の織地層の上
面は左から右へのあや織りに、あるいはその逆の関係に
なっている。上記のような反対のあや織り条件との組合
せで、上側の織地層の下面の機体方向のフロートが、下
側の織地層の上面の機体横断方向のフロートと、その同
一面において、最大接触する理想的な境界対称をなす基
本的に90゜の十字状に接触するよう、両織地層を互いに
対して位置づけなければならない。
は、織地面上の対角線を特徴とするあや織りである。上
下の織地層とも2x2のあや織り、つまり機械方向糸が二
本の機体横断方向糸の上を通り、続いて二本の機体横断
方向糸の下を通るといった繰り返しパターンになってい
る。本発明の理想的な載置構成と理想的な自己縫合構成
の上記目標を達成するために、組み合わされる織地層は
互いに反対に方向づけられている。つまり、上側の織地
層の上面は右から左へのあや織りで、下側の織地層の上
面は左から右へのあや織りに、あるいはその逆の関係に
なっている。上記のような反対のあや織り条件との組合
せで、上側の織地層の下面の機体方向のフロートが、下
側の織地層の上面の機体横断方向のフロートと、その同
一面において、最大接触する理想的な境界対称をなす基
本的に90゜の十字状に接触するよう、両織地層を互いに
対して位置づけなければならない。
次に図面を参照すると、第1a乃至1c図は、本発明の織
地の一実施例における上側の織地層の抄紙用上面と、そ
の機体方向断面(第1a図の1b−1b線断面)及び機体横断
方向断面(第1a図の1c−1c線断面)をそれぞれ示してい
る。上記のように、上側の織地層10は2x2のあや織りパ
ターンで織り合わされた比較的微細な機械方向糸12と機
体横断方向糸14を含む。機体横断方向のフロート14が抄
紙用上面の横断方向に示されている。2x2のあや織りに
従って、これらフロートは織地層10の横断方向に右から
左に立ち上がり、右から左へのあや織りを構成してい
る。S印で示された箇所は、上側の織地層の微細な機体
横断方向糸14が下降して、下側の織地層の粗い機械方向
糸に織りつけられる典型的な箇所である。合成構造を示
す後続の図面から分かるように、これは、本発明の好適
実施例における繰り返し毎、つまり16本目の糸ごとに、
上側の織地層の微細な機体横断方向糸14に一本おきに生
じる。しかし、この自己縫合の頻度は、最終製品の目的
によって、常に「S]に相当する箇所を基準にして増減
できる。
地の一実施例における上側の織地層の抄紙用上面と、そ
の機体方向断面(第1a図の1b−1b線断面)及び機体横断
方向断面(第1a図の1c−1c線断面)をそれぞれ示してい
る。上記のように、上側の織地層10は2x2のあや織りパ
ターンで織り合わされた比較的微細な機械方向糸12と機
体横断方向糸14を含む。機体横断方向のフロート14が抄
紙用上面の横断方向に示されている。2x2のあや織りに
従って、これらフロートは織地層10の横断方向に右から
左に立ち上がり、右から左へのあや織りを構成してい
る。S印で示された箇所は、上側の織地層の微細な機体
横断方向糸14が下降して、下側の織地層の粗い機械方向
糸に織りつけられる典型的な箇所である。合成構造を示
す後続の図面から分かるように、これは、本発明の好適
実施例における繰り返し毎、つまり16本目の糸ごとに、
上側の織地層の微細な機体横断方向糸14に一本おきに生
じる。しかし、この自己縫合の頻度は、最終製品の目的
によって、常に「S]に相当する箇所を基準にして増減
できる。
第2a乃至2d図は、本発明の織地の一実施例における下
側の織地層の境界上面と、その機体方向断面(第2a図の
2b−2b線断面)及び二つの機体横断方向断面(第2a図の
2c−2c線断面と2d−2d線断面)をそれぞれ示している。
下側の織地層20は2x2のあや織りパターンで織り合わさ
れた比較的粗い機械方向糸22と機体横断方向糸24を含
む。機体横断方向のフロート24が第2a図の境界上面の横
断方向に示されている。2x2のあや織りに従って、これ
らフロートは織地層20の横断方向に左から右に立ち上が
り、上側の織地層10とは逆に左から右へのあや織りを構
成している。本発明によれば、左から右へのあやを持つ
上側の織地層が、右から左へのあやを持つ下側の織地層
と結合可能になっている。三つの図面中のS印は上側の
織地層の微細な機体横断方向糸が下降して、下側の織地
層の粗い機械方向糸に織りつけられる典型的な箇所を示
している。これらの図をよく見ると、理想的な自己縫合
点の条件を満たす他の「S」箇所がいくつか存在するこ
とが分かる。最終の合成織地で実際使用されるこのよう
な箇所の数も、製品に適した縫合頻度によって定められ
る。
側の織地層の境界上面と、その機体方向断面(第2a図の
2b−2b線断面)及び二つの機体横断方向断面(第2a図の
2c−2c線断面と2d−2d線断面)をそれぞれ示している。
下側の織地層20は2x2のあや織りパターンで織り合わさ
れた比較的粗い機械方向糸22と機体横断方向糸24を含
む。機体横断方向のフロート24が第2a図の境界上面の横
断方向に示されている。2x2のあや織りに従って、これ
らフロートは織地層20の横断方向に左から右に立ち上が
り、上側の織地層10とは逆に左から右へのあや織りを構
成している。本発明によれば、左から右へのあやを持つ
上側の織地層が、右から左へのあやを持つ下側の織地層
と結合可能になっている。三つの図面中のS印は上側の
織地層の微細な機体横断方向糸が下降して、下側の織地
層の粗い機械方向糸に織りつけられる典型的な箇所を示
している。これらの図をよく見ると、理想的な自己縫合
点の条件を満たす他の「S」箇所がいくつか存在するこ
とが分かる。最終の合成織地で実際使用されるこのよう
な箇所の数も、製品に適した縫合頻度によって定められ
る。
第3図は、上側の織地層10と下側の織地層20の重ね合
わされた機体横断方向糸の考え得る理想的な接合構成を
示している。各図で、上側の織地層の機械方向糸12と下
側の織地層の機械方向糸22は重なり合っていない。つま
り、下側の織地層の機械方向糸22は上側の織地層の機械
方向糸12の対から離れている。逆に、両方の織地層の機
体横断方向糸は重なり合っている。つまり、下側の織地
層の機体横断方向糸24は上側の織地層の機械方向糸14の
真下に位置する。この条件のもとに上側の織地層10は、
「理想」、「1段左」、「2段左」、「3段左」、そし
て再び「理想」というように、4箇所で下側の織地層20
に対して位置づけることができる。上側の織地層10の下
面の機体方向のフロートが、下側の織地層20の上面の機
体横断方向のフロートと、その同一面において最大接触
させることができるのは、即ち、第5図に示すような基
本的に90゜の十字状に接合するよう両織地層が方向づけ
られるのは、理想位置においてのみである。
わされた機体横断方向糸の考え得る理想的な接合構成を
示している。各図で、上側の織地層の機械方向糸12と下
側の織地層の機械方向糸22は重なり合っていない。つま
り、下側の織地層の機械方向糸22は上側の織地層の機械
方向糸12の対から離れている。逆に、両方の織地層の機
体横断方向糸は重なり合っている。つまり、下側の織地
層の機体横断方向糸24は上側の織地層の機械方向糸14の
真下に位置する。この条件のもとに上側の織地層10は、
「理想」、「1段左」、「2段左」、「3段左」、そし
て再び「理想」というように、4箇所で下側の織地層20
に対して位置づけることができる。上側の織地層10の下
面の機体方向のフロートが、下側の織地層20の上面の機
体横断方向のフロートと、その同一面において最大接触
させることができるのは、即ち、第5図に示すような基
本的に90゜の十字状に接合するよう両織地層が方向づけ
られるのは、理想位置においてのみである。
第4図は、上記のような接合構成が達成されたときの
上側の織地層10の抄紙用上面と下側の織地層2の境界上
面との関係を示している。理想的な自己縫合点の概念が
よく理解されるように、本発明の一実施例にかかる合成
織地構造に使用される自己縫合点は「S]印が付してあ
る。自己縫合点は、理想位置の条件を満たす限り、最終
の合成抄紙用織地製品の全体的抄紙並びに構造的要求に
応じて増減できる。
上側の織地層10の抄紙用上面と下側の織地層2の境界上
面との関係を示している。理想的な自己縫合点の概念が
よく理解されるように、本発明の一実施例にかかる合成
織地構造に使用される自己縫合点は「S]印が付してあ
る。自己縫合点は、理想位置の条件を満たす限り、最終
の合成抄紙用織地製品の全体的抄紙並びに構造的要求に
応じて増減できる。
第5図は、本発明の一実施例で使用される上側の織地
層10の下面の刻印と下側の織地層20の上面の刻印との関
係を示している。刻印の交差は二つの織地層の糸同士が
接合するエリアを示している。つまり、理想的な接合構
成が達成されると、上側の織地層10の下面の機体方向の
フロート12が、下側の織地層20の上面の機体横断方向の
フロート24と、その同一面で最大の接合を有し、基本的
に90゜の十字状に接合する。この理想的接合は第5図で
円で囲まれている。更に、機体横断方向糸14が非常に容
易に下降できる、つまり元々下の位置から更に下降し
て、下側の織地層20の粗い機械方向糸22の最も高く、最
も接近しやすい位置に係合する、典型的な自己縫合点に
「S」印が付されている。理想的な接合構成と理想的な
自己縫合点とも、パターンの一つの反復内で頻繁に生じ
る典型的な箇所である。適正に設計された合成織地で
は、全ての接合エリアが理想的載置構成の条件を満たす
ことになる。しかし、パターンの一つの繰り返し内で実
際に使用される理想的自己縫合点Sの数は、製品の最終
目的によって決められる。
層10の下面の刻印と下側の織地層20の上面の刻印との関
係を示している。刻印の交差は二つの織地層の糸同士が
接合するエリアを示している。つまり、理想的な接合構
成が達成されると、上側の織地層10の下面の機体方向の
フロート12が、下側の織地層20の上面の機体横断方向の
フロート24と、その同一面で最大の接合を有し、基本的
に90゜の十字状に接合する。この理想的接合は第5図で
円で囲まれている。更に、機体横断方向糸14が非常に容
易に下降できる、つまり元々下の位置から更に下降し
て、下側の織地層20の粗い機械方向糸22の最も高く、最
も接近しやすい位置に係合する、典型的な自己縫合点に
「S」印が付されている。理想的な接合構成と理想的な
自己縫合点とも、パターンの一つの反復内で頻繁に生じ
る典型的な箇所である。適正に設計された合成織地で
は、全ての接合エリアが理想的載置構成の条件を満たす
ことになる。しかし、パターンの一つの繰り返し内で実
際に使用される理想的自己縫合点Sの数は、製品の最終
目的によって決められる。
第6a図は本発明の好適実施例における組合せ構造、上
側の織地層のシート形成用上面、及び下側の織地層の境
界面を示している。第6b図は第6a図の6b−6b線の断面
図、第6c図は第6a図の6c−6c線の断面図であり、それぞ
れ機体横断方向の断面を示している。第6d図は第6a図の
6d−6d線の断面図、第6e図は第6a図の6e−6e線の断面図
であり、それぞれ機体方向の断面を示している。
側の織地層のシート形成用上面、及び下側の織地層の境
界面を示している。第6b図は第6a図の6b−6b線の断面
図、第6c図は第6a図の6c−6c線の断面図であり、それぞ
れ機体横断方向の断面を示している。第6d図は第6a図の
6d−6d線の断面図、第6e図は第6a図の6e−6e線の断面図
であり、それぞれ機体方向の断面を示している。
第6b及び6c図は2本の機体横断方向糸を示し、この織
地の機体横断方向の交互の糸の役割と配置を明示してい
る。既に述べた典型的な理想的接合構成が第6b図の機体
横断方向断面図から明かであろう。第6c図に示すよう
に、上側の織地層の機体横断方向糸14の一方の下には下
側の織地層の機体横断方向糸が存在しない。従って、上
側の織地層の機体横断方向の隣の、つまり一つおきの全
ての糸14が縫合用の糸になる。典型的な理想的自己縫合
点「S」が第6a、6c及び6e図に示されている。第6a乃至
6e図に示された実施例では、上側の織地層の機体方向の
各自己縫合用糸14が下側の織地層の機体方向の8番目毎
の糸22と織り交ぜられる。従って、接合パターンが交互
になっているので、一つのパターン反復内で、下側の織
地層の機体方向の各糸22が上側の織地層の機体横断方向
の一つおきの糸14と最終的に織り合わされることにな
る。上側の織地層10の機体横断方向の一つおきの細い糸
14による自己縫合において、その元々低い位置からの単
なる延長として更に少し下降し、下側の織地層20の最も
高い位置にある機体方向の粗い糸22と織り合わされるこ
とも理解されよう。この組合せによって、対称的に均一
な通路にわたって自己縫合用の糸の伸びが最小限に抑え
られる。自己縫合用の糸が周囲の、下側の織地層20の機
体横断方向糸24の間に位置することも、生成される合成
織地の構造的一体性に寄与する。
地の機体横断方向の交互の糸の役割と配置を明示してい
る。既に述べた典型的な理想的接合構成が第6b図の機体
横断方向断面図から明かであろう。第6c図に示すよう
に、上側の織地層の機体横断方向糸14の一方の下には下
側の織地層の機体横断方向糸が存在しない。従って、上
側の織地層の機体横断方向の隣の、つまり一つおきの全
ての糸14が縫合用の糸になる。典型的な理想的自己縫合
点「S」が第6a、6c及び6e図に示されている。第6a乃至
6e図に示された実施例では、上側の織地層の機体方向の
各自己縫合用糸14が下側の織地層の機体方向の8番目毎
の糸22と織り交ぜられる。従って、接合パターンが交互
になっているので、一つのパターン反復内で、下側の織
地層の機体方向の各糸22が上側の織地層の機体横断方向
の一つおきの糸14と最終的に織り合わされることにな
る。上側の織地層10の機体横断方向の一つおきの細い糸
14による自己縫合において、その元々低い位置からの単
なる延長として更に少し下降し、下側の織地層20の最も
高い位置にある機体方向の粗い糸22と織り合わされるこ
とも理解されよう。この組合せによって、対称的に均一
な通路にわたって自己縫合用の糸の伸びが最小限に抑え
られる。自己縫合用の糸が周囲の、下側の織地層20の機
体横断方向糸24の間に位置することも、生成される合成
織地の構造的一体性に寄与する。
第7図は、上側の織地層が下側の織地層に重ねられた
組合せ構造の抄紙用表面を示し、自己縫合点に「S」印
が付されている。典型的な理想的接合構成では、上側の
織地層10の下面の機体方向のフロート12が、下側の織地
層20の上面の機体横断方向のフロート24と、第5図に円
で囲まれたように所定の90゜の十字状に接合する。当業
者には、この理想的接合構成が本発明の一つのパターン
反復内で多数回生じることが理解されよう。「S」印を
付した理想的な自己縫合点も一つのパターン反復内で頻
繁に生じる。しかし、本発明の好適実施例では、上側の
織地層10の機体横断方向の一つおきの細い糸14に沿って
存在する理想的な自己縫合点は、上側の織地層10の機体
方向の16番目毎の糸12に対応し、下側の織地層20の機体
方向の8番目毎の糸22に対応する。自己縫合パターンの
互い違い構成によって、一つのパターン反復において、
下側の織地層20の機体方向の各糸22に沿った任意の点
で、上側の織地層10との織り合わせが達成される。この
自己縫合の頻度は、最終製品の特定の用途に応じて、常
に理想的な自己縫合点だけを基準にして増減できる。
組合せ構造の抄紙用表面を示し、自己縫合点に「S」印
が付されている。典型的な理想的接合構成では、上側の
織地層10の下面の機体方向のフロート12が、下側の織地
層20の上面の機体横断方向のフロート24と、第5図に円
で囲まれたように所定の90゜の十字状に接合する。当業
者には、この理想的接合構成が本発明の一つのパターン
反復内で多数回生じることが理解されよう。「S」印を
付した理想的な自己縫合点も一つのパターン反復内で頻
繁に生じる。しかし、本発明の好適実施例では、上側の
織地層10の機体横断方向の一つおきの細い糸14に沿って
存在する理想的な自己縫合点は、上側の織地層10の機体
方向の16番目毎の糸12に対応し、下側の織地層20の機体
方向の8番目毎の糸22に対応する。自己縫合パターンの
互い違い構成によって、一つのパターン反復において、
下側の織地層20の機体方向の各糸22に沿った任意の点
で、上側の織地層10との織り合わせが達成される。この
自己縫合の頻度は、最終製品の特定の用途に応じて、常
に理想的な自己縫合点だけを基準にして増減できる。
第8a及び8b図は、本発明の好適実施例において可能な
上下の織地層の機体横断方向糸の相互関係の二形態を示
している。第8a図は、第7図の8a−8a線の断面図で、重
ねられた合成織地の機体横断方向糸を示している。第8b
図は、第7図の8b−8b線の断面図で、上側の織地層の、
中間で間隔をあけた自己縫合用の糸を示している。典型
的な理想的載置構成と典型的な理想的自己縫合点「S」
も示されている。
上下の織地層の機体横断方向糸の相互関係の二形態を示
している。第8a図は、第7図の8a−8a線の断面図で、重
ねられた合成織地の機体横断方向糸を示している。第8b
図は、第7図の8b−8b線の断面図で、上側の織地層の、
中間で間隔をあけた自己縫合用の糸を示している。典型
的な理想的載置構成と典型的な理想的自己縫合点「S」
も示されている。
上記説明において、2x2のあや織りのみが示された
が、本発明は2x2のあや織りだけに限定されるものでは
ない。つまり、理想的な接合構成、自己縫合アライメン
ト及び境界対称の原理は、同様な合成抄紙用織地を製造
する上で、必ずしも各層に対して同じでなく、広い範囲
の織りパターンに効果的に適用できる。本明細書で説明
した織地は発明の好適実施例を構成するが、発明は記載
通りの織地に限定されず、発明の範囲から逸脱せずに種
々の変更が可能である。
が、本発明は2x2のあや織りだけに限定されるものでは
ない。つまり、理想的な接合構成、自己縫合アライメン
ト及び境界対称の原理は、同様な合成抄紙用織地を製造
する上で、必ずしも各層に対して同じでなく、広い範囲
の織りパターンに効果的に適用できる。本明細書で説明
した織地は発明の好適実施例を構成するが、発明は記載
通りの織地に限定されず、発明の範囲から逸脱せずに種
々の変更が可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明は、包装紙の製造に限定
されることはないが、それに適した抄紙用の織地を提供
することができる。また、紙ウエブを効果的に形成し、
効果的に剥離させるための繊維保持性の高い抄紙面を有
する抄紙用の織地を提供することができる。また、本発
明は、シート側表面から機体側表面までの構造内に均一
な排水路を有する抄紙用の織地を提供することができ、
しかも、効果的な排水と効率よい清掃、及び無故障運転
を可能にする高い透過性と強い引張り抵抗を備えた抄紙
用の織地を提供することができる。
されることはないが、それに適した抄紙用の織地を提供
することができる。また、紙ウエブを効果的に形成し、
効果的に剥離させるための繊維保持性の高い抄紙面を有
する抄紙用の織地を提供することができる。また、本発
明は、シート側表面から機体側表面までの構造内に均一
な排水路を有する抄紙用の織地を提供することができ、
しかも、効果的な排水と効率よい清掃、及び無故障運転
を可能にする高い透過性と強い引張り抵抗を備えた抄紙
用の織地を提供することができる。
本発明は、機体部材と接触する表面の耐久性と耐摩耗
性を維持しながら、上記のような抄紙用の織地を提供す
ることができる。
性を維持しながら、上記のような抄紙用の織地を提供す
ることができる。
さらに、本発明は、包装紙のパラメータにもとづく経
済性さえも十分満たす抄紙用の織地を提供することがで
きる。
済性さえも十分満たす抄紙用の織地を提供することがで
きる。
第1a図、第1b図及び第1c図は、それぞれ本発明の織地の
一実施例における上側の織地層の抄紙用上面と、その機
体方向断面及び機体横断方向断面を示す図である。 第2a図、第2b図、第2c図及び第2d図は、それぞれ本発明
の織地の一実施例における下側の織地層の境界上面と、
その機体方向断面及び二つの機体横断方向断面を示す図
である。 第3図は、本発明の織地の上側の織地層と下側の織地層
の機体横断方向のフロートの考え得る理想的な載置構成
を示す図である。 第4図は、本発明の織地の上側の織地層の抄紙用上面と
下側の織地層の境界上面との関係を示す図である。 第5図は、本発明の織地の上側の織地層の下面の刻印と
下側の織地層の上面の刻印との関係を示す図である。 第6a図、第6b図、第6c図、第6d図及び第6e図は、それぞ
れ本発明の織地の好適実施例におけるシート形成面と、
その二つの機体方向断面及び二つの機体横断方向断面を
示す図である。 第7図は、第6a図乃至第6e図にも示す本発明の織地の一
実施例のシート形成面の図で、上側の織地層が下側の織
地層に重ねられた状態を示す図である。 第8a図は、第7図の8a−8a線の機体横断方向断面図であ
り、第8b図は、第7図の8b−8b線の機体横断方向断面図
である。 符号の説明
一実施例における上側の織地層の抄紙用上面と、その機
体方向断面及び機体横断方向断面を示す図である。 第2a図、第2b図、第2c図及び第2d図は、それぞれ本発明
の織地の一実施例における下側の織地層の境界上面と、
その機体方向断面及び二つの機体横断方向断面を示す図
である。 第3図は、本発明の織地の上側の織地層と下側の織地層
の機体横断方向のフロートの考え得る理想的な載置構成
を示す図である。 第4図は、本発明の織地の上側の織地層の抄紙用上面と
下側の織地層の境界上面との関係を示す図である。 第5図は、本発明の織地の上側の織地層の下面の刻印と
下側の織地層の上面の刻印との関係を示す図である。 第6a図、第6b図、第6c図、第6d図及び第6e図は、それぞ
れ本発明の織地の好適実施例におけるシート形成面と、
その二つの機体方向断面及び二つの機体横断方向断面を
示す図である。 第7図は、第6a図乃至第6e図にも示す本発明の織地の一
実施例のシート形成面の図で、上側の織地層が下側の織
地層に重ねられた状態を示す図である。 第8a図は、第7図の8a−8a線の機体横断方向断面図であ
り、第8b図は、第7図の8b−8b線の機体横断方向断面図
である。 符号の説明
Claims (15)
- 【請求項1】比較的細い機体方向糸と比較的細い機体横
断方向糸とを繰り返しパターンで織成した組織であっ
て、該機体方向糸が下記下側の織地層の機体横断方向糸
に織り交ぜられている機体方向糸Aと、織り交ぜられて
いない機体方向糸Bとを含み、且つ上面と下面とを備え
た上側の織地層と、 比較的太い機体方向糸と比較的太い機体横断方向糸とを
繰り返しパターンで織成した組織であって、該機体方向
糸が上側の織地層に備えた機体方向糸の中間部下方に一
つの繰り返しパターンで配置されており、且つ上面と下
面とを備えた下側の織地層と、 を有するとともに、前記上側の織地層が下側の織地層よ
りも密に織成されている無端の抄紙用織地であって、 前記上側の織地層に備えられ且つ下側の織地層に備えた
機体横断方向糸と上下の対を有していない該機体横断方
向糸が、前記下側の織地層の機体方向糸のうち、上側の
織地層と最も近接した位置に位置する該機体方向糸Aの
下に配され、相互一体に接結されていることを特徴とす
る無端の抄紙用織地。 - 【請求項2】上側の織地層が2x2のあや織りであること
を特徴とする請求項1に記載の抄紙用織地。 - 【請求項3】下側の織地層が2x2のあや織りであること
を特徴とする請求項2に記載の抄紙用織地。 - 【請求項4】上側の織地層の機械方向糸の径が約0.16ミ
リ、上側の織地層の機体横断方向糸の径が約0.18ミリ、
下側の織地層機械方向糸の径が0.34ミリ、下側の織地層
の機体横断方向糸の径が0.36ミリである請求項3に記載
の抄紙用織地。 - 【請求項5】上側の織地層の上面が右から左へのあや織
りで、下側の織地層の上面が左から右へのあや織りに構
成されていることを特徴とする請求項3に記載の抄紙用
織地。 - 【請求項6】上側の織地層の上面が左から右へのあや織
りで、下側の織地層の上面が右から左へのあや織りに構
成されていることを特徴とする請求項3に記載の抄紙用
織地。 - 【請求項7】一つの織りパターンの反復内で、上側の織
地層の機体横断方向糸の一つおきの糸が下側の織地層の
機体方向糸と8本目毎に係合し、下側の織地層のすべて
の機体方向糸が上側の織地層の機体横断方向の一つおき
の糸と織り合わされることを特徴とする請求項1に記載
の抄紙用織地。 - 【請求項8】比較的細い機体方向糸と比較的細い機体横
断方向糸とを繰り返しパターンで織成した組織であっ
て、該機体方向糸が下記下側の織地層の機体横断方向糸
に織り交ぜられている機体方向糸Aと、織り交ぜられて
いない機体方向糸Bとを含み、且つ、機体方向と機体横
断方向の両フロートを備えた上面及び下面の両面を有す
る上側の織地層と、 比較的太い機体方向糸と比較的太い機体横断方向糸とを
繰り返しパターンで織成した組織であって、該機体方向
糸が上側の織地層に備えた機体方向糸の中間部下方に一
つの繰り返しパターンで配置されており、且つ該組織の
上面と下面の両面に各々機体方向と機体横断方向の両フ
ロートを有する下側の織地層と、 からなり、且つ前記上側の織地層の組織が下側の織地層
の組織よりも密に織成されている無端の抄紙用織地であ
って、 下側の織地層の上面に備えた機体横断方向のフロート
が、上側の織地層の下面に備えた機体横断方向のフロー
トと上下の対を有するとともに、上側の織地層の前記上
側の織地層に備えられ且つ下側の織地層に備えた機体横
断方向糸と上下の対を有していない該機体横断方向糸
を、上側の織地層に備えた機体方向糸の中間部下方に備
えられ且つ一つの繰り返しパターンで配置された下側の
織地層の機体方向糸のうち、上側の織地層と最も近接し
た位置に配された該機体方向糸Aの下に配して、相互一
体に接結されていることを特徴とする無端の抄紙用織
地。 - 【請求項9】上側の織地層の下面に備えた機体方向のフ
ロートが下側の織地層の上面に備えた機体横断方向のフ
ロートの同一面において、90゜の十字形の方位状態に接
合していることを特徴とする請求項8に記載の抄紙用織
地。 - 【請求項10】上側の織地層が2x2のあや織りであるこ
とを特徴とする請求項9に記載の抄紙用織地。 - 【請求項11】下側の織地層が2x2のあや織りであるこ
とを特徴とする請求項10に記載の抄紙用織地。 - 【請求項12】上側の織地層の機械方向糸の径が約0.16
ミリ、上側の織地層の機体横断方向糸の径が約0.18ミ
リ、下層の織地層機械方向糸の径が0.34ミリ、下側の織
地層の機体横断方向糸の径が0.36ミリである請求項11の
記載の抄紙用織地。 - 【請求項13】上側の織地層の上面が右から左へのあや
織りで、下側の織地層の上面が左から右へのあや織りに
構成されていることを特徴とする請求項11に記載の抄紙
用織地。 - 【請求項14】上側の織地層の上面が左から右へのあや
織りで、下側の織地層の上面が右から左へのあや織りに
構成されていることを特徴とする請求項11に記載の抄紙
用織地。 - 【請求項15】一つの織りパターンの反復内で、上側の
織地層の機体横断方向糸の一つおきの糸が下側の織地層
の機体方向糸と8本目毎に係合し、下側の織地層のすべ
ての機体方向糸が上側の織地層の機体横断方向の一つお
きの糸と織り合わされることを特徴とする請求項9に記
載の抄紙用織地。
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