JP3942397B2 - 自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウェブ形成布 - Google Patents

自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウェブ形成布 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して製紙に関し、さらに具体的には製紙に用いられるウェブ形成布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の長網抄紙式製紙プロセスにおいて、(紙原料として知られている)セルロース繊維の水スラリーすなわち懸濁液は、2つ以上のロール間を走行する線材および/または合成材料の布からなる無端ベルトの上面に供給される。「ウエブ形成布」とも呼ばれるこのベルトは、その上側走行路において、上面すなわち製紙面が紙原料のセルロース繊維を水性媒体から分離して湿潤紙ウエブを形成するフィルターとして作用する。水性媒体は、重量によってまたは布の上側走行路における下側(すなわち、「機械側」)の面に配置された真空装置によって、排水穴として知られるウエブ形成布の網状開口部を通して排水される。
【0003】
ウエブ形成部を通過した後、紙ウエブは製紙機械の加圧部に移送され、その加圧部において、通常「加圧フェルト」と呼ばれる他の布によって被覆された1対以上の加圧ローラのローラ間隙を通される。ローラによる加圧によって、紙ウエブからさらに水分が除去される。この水分の除去効率を高めるために、加圧フェルトに「当て木」層が設けられることもある。次いで、紙材料は乾燥部に移送され、さらに水分が除去される。乾燥の後、紙材料は2次的な処理および包装に供される。
【0004】
製紙機械用布は、通常、2つの基本的な編み技術の1つによって無端ベルトとして製造される。第1の基本的な編み技術によれば、平織りプロセスによって平織りされた布は、よく知られている多くの縫継ぎ法のいずれかによって、その両端が縫継がれて、無端ベルトを形成する。縫継ぎ法として、例えば、(通常、撚継ぎ法として知られる)端部をいったんほぐしてから編み直す方法、および、各端部に設けられたピン状縫目を形成するための垂れ縁または特殊な折返し部に布の両端を縫い込み、次いで、布の両端をピン状縫目のループが得られるように編み直す方法などが挙げられる。現在、多くの自動縫継ぎ機械が市販されている。それらの自動縫継ぎ機械は、布の種類にもよるが、縫継ぎプロセスの少なくとも一部が自動化されている。平織りされた製紙機械用布において、たて糸は機械の縦方向に延長し、よこ糸(充填糸)は機械の横方向に延長している。
【0005】
第2の基本的な編み技術によれば、布は無端編みプロセスによって直接連続ベルトの形状に編まれる。この無端編みプロセスにおいて、たて糸は機械横方向に延長され、よこ糸は機械縦方向に延長されている。なお、本明細書において、「機械縦方向(MD)」という用語は、製紙機械上の製紙機械用布の走行方向と一致する方向を意味し、「機械横方向(CMD)」という用語は、布表面に平行でかつ走行方向と横切る方向を意味している。上記の2つの基本的な編み方法は業界で良く知られ、本明細書で用いられる「無端ベルト」という用語は、上記の2つの方法のいずれかによって得られるベルトを意味している。
【0006】
紙原料の繊維をシート状にいかに効果的に保持するかという考察は、製紙工程において、特に湿潤ウエブが最初に形成されるウエブ形成工程において、重要である。そのような繊維を効果的に保持する機能が求められるウエブ形成布は、さらに、製紙機械上を高速で走行する際の安定性と、好ましくは、製紙機械の加圧部に移送されるウエブに残留する水分を十分に減少させることができる透水性を有することが必要とされる。テッシュや精密紙(高品質印刷、炭化、タバコ、蓄電池などに用いられる紙)の用途において、通常、製紙面は極めて微細に編まれるかまたは線材からなる微細な網目構造を有している。
【0007】
例えば、精密紙やテッシュの用途などに用いられる微細に編まれた布は、少なくとも何本かの比較的小径の機械縦方向糸または機械横方向糸を含んでいる。しかし、このような糸は、残念ながら、脆くて布の寿命が短いという欠点を有している。さらに、小径の糸の使用は、布の機械的な安定性(具体的には、斜め方向の抵抗、狭幅の傾向および剛性)に悪影響を与え、布の寿命と性能を低減させる欠点も有している。
【0008】
微細に編まれた布が有するこのような問題に対処するため、多層ウエブ形成布が開発されている。この多層ウエブ形成布において、紙形成面は紙の形成を容易にするため微細な網目の糸によって構成され、機械と接触する面は強度と耐久性を向上させるために粗い網目の糸によって構成されている。多層ウエブ形成布の1例として、1組の機械縦方向糸と2組の機械横方向糸を相互に編むことによって、微細な紙形成面と更に丈夫な機械側面を形成するように構成された布が挙げられる。このような布は、一般的に「2層」布と呼ばれるカテゴリに属している。また、多層ウエブ形成布の他の例として、2組の機械縦方向糸と2組の機械横方向糸によって、微細な網目の紙側布層と、その紙側布層とは別の粗い網目の機械側布層を形成するように構成された布が挙げられる。このような布は、一般的に「3層」布と呼ばれるカテゴリに属し、通常、2つの布層は独立した縫い込み糸によって互いに結合されている。ただし、2つの布層は、前述の2組の下層および上層機械縦方向糸と2組の下層および上層機械横方向糸の1本以上の糸を用いて互いに結合されてもよい。このような2層および3層布は、1層布と比較して余分の組の糸を含むので、通常、1層布と比べて「キャリパー(厚み)」が厚くなる。2層布の例は、トンプソンに付与された米国特許第4,423,755号に開示されている。また、3層布の例は、オスターバーグに付与された米国特許第4,501,303号、ボーリンガーに付与された米国特許第5,152,326号、およびワードに付与された米国特許第5,437,315号に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような多層布は、概して好ましく使用されているが、いくつかの欠点も有している。例えば、多くの多層布は、現在市販されている設備によって自動縫継ぎすることができない。すでに述べたように、自動縫継ぎは、平織りプロセスによって編まれた布の両端を縫継ぐことによって、連続的なループ形状の布を得る自動化プロセスである。しかし、この自動縫継ぎ機械は、隣接する機械縦方向糸が同じ編み経路を有している布の場合、それらの糸を確実にかつ正確に分離できないので、その布の両端を縫継ぐことができない。もし、隣接する糸が対をなしていると、自動縫継ぎ機械は、自動縫継ぎプロセス中において、対象となる糸とその糸に隣接する糸を同時に選択することはできても、対象となる糸だけを確実に選択することができない。従って、布層に対となる機械縦方向糸を有する布は、通常手動編みプロセスによって縫継がれるが、この手動編みプロセスは自動縫継ぎプロセスと比較してコストと時間が掛かるという問題がある。
【0010】
従って、本発明の目的は、比較的薄い厚みと、良好な機械的安定性と、さらに比較的大きい透水性を有する自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウエブ形成布を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の1実施態様による3層製紙機械用ウエブ形成布は、一組の上層機械縦方向糸と一組の上層機械横方向糸、および一組の下層機械縦方向糸と一組の下層機械横方向糸を有し、一組の下層機械縦方向糸において、各糸は、その糸に最隣接して織られる2本の糸と交互に近接対部を形成することを特徴とする。このような布は、一組の上層機械縦方向糸の少なくとも何本かが一組の下層機械横方向糸に織り込まれ、上側布層と下側布層を結合させるように構成されるか、または別の一組の縫込み糸を用いて、上側布層と下側布層を結合させるように構成されるとよい。このような別の縫込み糸を用いる場合、それらの糸は上側布層の一部をなすか、または、上側布層から独立してその上側布層に織り込まれるとよい。
【0012】
本発明の他の実施態様によれば、上記の3層ウエブ形成布において、一組の下層機械縦方向糸の各糸が布の繰返し単位において一組の下層機械横方向糸の半数の下方を潜るように織られるかおよび/または一組の下層機械横方向糸の各糸が互いに隣接する2本の下層機械縦方向糸の上方、および次の2本の下層機械縦方向糸の下方を通過する繰返しパターンで、一組の下層機械縦方向糸に織られるとよい。この実施態様の一具体例として、一組の下層機械縦方向糸の各糸は、互いに隣接する2本の下層機械横方向糸の上方、次の2本の下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機械横方向糸の上方、および次の1本の下層機械横方向糸の下方を通過する繰返しパターンで織られる。この具体例において、製紙面は1×3綾織パターンで織られるとよい。
【0013】
本発明のさらに他の実施態様による3層製紙機械用ウエブ形成布は、一組の上層機械縦方向糸と一組の上層機械横方向糸、および一組の下層機械縦方向糸と一組の下層機械横方向糸を有し、一組の下層機械縦方向糸の各糸は一組の下層機械横方向糸とジグザグパターンで織られることを特徴とする。この布は、上側布層を下側布層に結合させる一組の縫込み糸を含むか、または布の生地の一部をこのような縫込み糸として用いるとよい。この実施態様において、一組の下層機械縦方向糸の隣接する各対は、下側布層において、繰返し砂時計状パターンを形成するように織られるとよい。この布の製紙面は、種々の異なった織りパターン、具体的には、1×2、1×3、1×4、2×2、および2×3綾織パターン、および1×1平織りパターンで織られるとよい。一組の下層機械縦方向糸の各糸は一組の下層機械横方向糸と、布の繰返し単位において、少なくとも1つの一重浮き隆起部および少なくとも1つの二重浮き隆起部が下側布層の裏面(機械側面)に形成されるように織られるか、および/または一組の機械縦方向糸の各糸は下層機械横方向糸の少なくとも半数の下方を通過するように織られるとよい。
【0014】
本発明の他の態様によれば、3層製紙機械用ウエブ形成布を用いて紙を製造する方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態が記載されている図面に基づいて、本発明をさらに詳細に説明する。しかし、本発明は多くの異なった形態で実施可能であり、ここに例示されている実施形態または例示されてはいないがここに記載されている他の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、その開示内容が完全であるように、また当業者に本発明の範囲を完全に理解せしめるようになされたものである。図面において、説明を明確にするために、いくつかの構成要素の寸法は誇張されている。
【0016】
本発明の一態様によれば、両端の自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウエブ形成布は、上側布層と下側布層を備え、布の一部をなす縫込み糸かまたは布とは別の従来の縫込み糸を用いて、上側布層と下側布層を結合するとよい。本発明の示唆によれば、このような布はジグザグパターンに編まれた下層MD糸を有するように構成されるとよい。さらに、ジグザグパターンは、各下層MD糸がその下層MD糸に隣接して編まれる両側の2本の下層MD糸と交互に近接対部をなすように配置されるとよい。下側布層におけるこのような編みパターンによって、隣接する2本のジグザグパターンの下層機械縦方向(MD)糸が部分的に上側布層の1本の上層機械縦方向(MD)糸の下方に積層され、その結果、良好な透水性を呈し、また、機械縦方向(MD)糸の編み経路を異ならせて両端の自動縫継ぎを可能とする布が得られる。
【0017】
本発明の3層ウエブ形成布の一実施形態が図1〜図3に例示されている。図1は、3層布10の下側布層11の平面図である(すなわち、製紙機械と接触しない下側布層11の面を示す図である)。図2は、布10の上側布層12の平面図である(すなわち、製紙面に臨む上側布層12の面を示す図である)。図3Aは図1の線3A−3Aに沿った図1および図2に示される布の断面図であり、図3Bは図2の線3B―3Bに沿った図1および図2に示される布の断面図である。図1〜図3Bに示される3層布10は16通糸パターンで編まれ、布の繰返し単位には、8本の上層機械縦方向糸と8本の下層機械縦方向糸が含まれている。図1および図2には、布の1つの繰返し単位しか示されていないが、工業的には、図1および図2に示される繰返し単位が機械縦方向と機械横方向において何度も繰り返されて製紙機械に適した大きな寸法の布を形成することができることは当業者にとっては明らかである。
【0018】
図1に示されるように、布10の繰返し単位は、一組の下層MD糸21〜28と一組の下層CMD糸31〜38を備えている。これらの糸21〜28と31〜38は、一組の下層CMD糸31〜38の各糸が一組の下層糸21〜28の2本の糸の上方と下方を交互に通過するように、互いに編まれている。例えば、下層CMD糸31は、下層MD糸21〜22の上方、下層MD糸23〜24の下方、下層MD糸25〜26の上方、および下層MD糸27〜28の下方を通過する。同様に、下層CMD糸32は、下層MD糸21〜22の下方、下層MD糸23〜24の上方、下層MD糸25〜26の下方、および下層MD糸27〜28の上方を通過する。
【0019】
また、図1に示されるように、一組の下層MD糸21〜28の各糸は、(下1/上2/下2/上1/下1/上1)のパターンで、一組の下層CMD糸31〜38に編み込まれる。例えば、下層MD糸21は、下層CMD糸31の下方、下層CMD糸32〜33の上方、下層CMD糸34〜35の下方、下層CMD糸36の上方、下層CMD糸37の下方、および下層CMD糸38の上方を通過する。下層MD糸22は、4本の下層CMD糸分だけずれる以外は下層MD糸21と同じパターンで、一組のCMD糸31〜38に編み込まれる(すなわち、下1/上2/下2/上1/下1/上1のパターンが、下層MD糸22が下層CMD糸35の下方を通過する時点から始まる)。下層MD糸23は、同様に、6本の下層CMD糸分だけ下層MD糸22からずれる以外は下層MD糸21と同じパターンで、一組のCMD糸31〜38に編み込まれる。また、下層MD糸24は、同様に、6本の下層CMD糸分だけ下層MD糸23からずれる以外は下層MD糸21と同じパターンで、一組のCMD糸31〜38に編み込まれる。下層MD糸25〜28は、それぞれ、下層MD糸21〜24と同じパターンで、一組のCMD糸31〜38に編み込まれる。従って、例えば、下層MD糸25は、2本のCMD糸分だけ下層MD糸24からずれて、一組のCMD糸31〜38に編み込まれる。
【0020】
布10の上側布層12の1つの繰返し単位が図2に示されている。この繰返し単位は、一組の上層CMD糸51〜66と相互に編まれる一組の上層MD糸41〜48を備えている。図2に示されるように、一組の上層CMD糸51〜66からなる糸は、1×3綾織りパターンで、一組の上層MD糸41〜48に相互に編まれる。1×3綾織りパターンは、一組の上層CMD糸51〜66の各糸が、一組の上層MD糸41〜48の1本の下方、次の3本の上方、次の一本の下方、および次の3本の上方を通過するパターンである。例えば、上層CMD糸51は、上層MD糸41の下方、上層MD糸42〜44の上方、上層MD糸45の下方、および上層MD糸46〜48の上方を通過する。他の上層CMD糸52〜66の各々は、隣接するCMD糸に対して1本の上層MD糸だけずれるが、同様の(上3/下1)の編みパターンで編み込まれる。例えば、上層CMD糸52は上層MD糸41〜43および45〜47の上方を通過するが、隣接する上層CMD糸51は上層MD糸42〜44および46〜48の上方を通過する。製紙面の1×3綾織りパターンは、一般的に、大きな開口面積と機械横方向における良好な繊維保持性を与えることができる。
【0021】
図1および図2に示される布において、(図2に示される)上側布層12と(図1に示される)下側布層11は、上層MD糸41〜48によって互いに縫い込まれる。図2に示されるように、上層MD糸42および47の一部が、それぞれ、下層CMD糸33および36の図示される個所において、それらの下層CMD糸33および36の下方を潜るように、下側布層11に編み込まれている。図1および図2の実施形態において、2本の上層MD糸(図1および図2に示される繰返し単位における上層MD糸42および47)のみが布の繰返し単位において下層CMD糸に縫い込まれている。しかし、当業者にとっては明らかであるが、さらに別の縫込み点が布の各繰返し単位内に含まれてもよいし、また、全てまたは所定の本数の上層MD糸41〜48が縫い込み機能を有してもよい。
【0022】
図3Aは、図1の線3A―3Aに沿った断面図であり、上層MD糸42の編み経路を示している。図3Aに示されるように、上層MD糸42は、上層CMD糸51〜53の下方、上層CMD糸54の上方、上層CMD糸55〜57の下方、上層CMD糸58の上方、上層CMD糸59〜61の下方、上層CMD糸62の上方、上層CMD糸63〜65の下方、および上層CMD糸66の上方を通過する。また、図3Aに示されるように、上層MD糸42は下層CMD糸33の下方を通過する。このように、上層MD糸42は、上側布層12と下側布層11を互いに縫い込むためにも用いられる。既述したように、一組の上層MD糸41〜48の各糸は、所定の本数だけずれる以外は、図3Aにおける上層MD糸42に対して例示された編みパターンと同じパターンで、上層CMD糸51〜66に対して編み込まれる。また、既述したように、上層MD糸41〜48の全てを布10の下方に潜らせて下層CMD糸31〜38に縫い込む必要はない。
【0023】
図3Bは、図2の線3B―3Bに沿った断面図であり、上層MD糸43の編み経路を示している。図3Bに示されるように、上層MD糸43は、上層CMD糸51〜52の下方、上層CMD糸53の上方、上層CMD糸54〜56の下方、上層CMD糸57の上方、上層CMD糸58〜60の下方、上層CMD糸61の上方、上層CMD糸62〜64の下方、上層CMD糸65の上方、および上層CMD糸66の下方を通過する。また、図3Bに示されるように、上層MD糸43は、図示される布の繰返し単位において、どの下層糸にも縫い込まれていない。
【0024】
既述したように、上層MD糸42および47は、それぞれ、下層CMD糸33および36に縫い込まれている。それらの縫い込みを最も詳細に示す図1において、上層MD糸42および47が下側布層11の下方を潜っている個所が示されている。図1に示されるように、上層MD糸42および47は、それぞれ2本の下層CMD糸の近接対部において、下側布層11に縫い込まれている。例えば、上層MD糸42は下側布層11に対して、2本の下層MD糸、すなわち、下層MD糸22および23が近接対部を形成する位置で下層CMD糸33に縫い込まれている。上層MD糸を、2本の下層MD糸の近接対部において、下側布層11に縫い込むことによって、上層MD糸の製紙機械と接触する部分を少なくし、上層MD糸の早期磨耗を防ぐことができる。
【0025】
図1に最も詳細に示されているように、一組の下層MD糸21〜28の各糸はジグザグパターンに編まれている。図1の下側布層11において、ジグザグパターンは、一組の下層MD糸21〜28の各糸が、その片側において隣接する糸と交互に近接対部を形成するようなパターンである。例えば、下層MD糸22は、下層CMD糸31〜32および35〜36の近傍において、下層MD糸21と近接対部を形成し、一方、下層MD糸22は、下層CMD糸33〜34および37〜38の近傍において、下層MD糸23と近接対部を形成する。このような近接対部を形成する配列は、図1に最も詳細に示されるように、比較的大きな排水穴を下層MD糸21〜28の互いの隣接する2本の近接対部の近傍に設けることができるので、多くの用途において有益である。すなわち、これらの大きな排水穴を利用して、多くの用途において、布10から水を容易に排水させることができる。さらに、一組の下層MD糸21〜28の各糸を、そのいずれかの側において隣接する下層MD糸と交互に近接対部を形成することによって、自動編継ぎを容易にする利点もある。従って、図1〜図3に示される布は、隣接する下層MD糸に近接対部を形成することによって、自動編継ぎが可能であり、さらに、厚みを減少させ、高速走行時の安定性を向上させ、透水性を改善させることができる。
【0026】
また、図1に示されるように、一組の下層MD糸21〜28の各糸は隣接する下層MD糸と、それらの互いに隣接する2本の下層MD糸21〜28が同じ下層CMD糸31〜38の上方と次の下層CMD糸31〜38の下方を通過する個所において、近接対部を形成する。例えば、下層MD糸23および24は、下層CMD糸31〜32の近傍において近接対部を形成し、次いで、下層CMD糸35〜36の近傍において再び近接対部を形成する。この場合、下層MD糸23および24は下層CMD糸31の上方および下層CMD糸32の下方を通過する。同様に、下層MD糸23および24は下層CMD糸35の上方および下層CMD糸36の下方を通過する。なお、布の各繰返し単位において、一組の下層MD糸21〜28の各糸は、それに隣接する2本の下層MD糸の各々と、2個所において近接対部を形成する。例えば、下層MD糸23は下層CMD糸31〜32および35〜36の近傍において下層MD糸24と近接対部を形成し、下層CMD糸33〜34および37〜38の近傍において下層MD糸22と近接対部を形成する。
【0027】
本発明の示唆によって構成された他の布100が図4〜図6に示されている。図4は、3層布100の下側布層111の平面図である(すなわち、製紙機械に接触しない、下側布層111の面を示す図である)。図5は、布100の上側布層112の平面図である(すなわち、製紙面に臨む上側布層112の面を示す図である)。図6は、図5の線6−6に沿った布の断面図である。図4〜図6に示される3層布は16通糸パターンで編まれ、布の繰返し単位に、8本の上層機械縦方向糸と8本の下層機械横方向糸が含まれている。
【0028】
図4に示されるように、布100は、一組の下層MD糸121〜128および一組の下層CMD糸131〜138からなる下側布層111を備えている。また、図4に示されるように、下側布層111は、図1に基づいて述べられた布10の下側布層11と同じパターンで編まれている。
【0029】
布100の上側布層112の繰返し単位が図5に示されている。上側布層112の繰返し単位は、一組の上層CMD糸151〜166と相互に編まれる一組の上層MD糸141〜148を備えている。図5に示されるように、一組の上層CMD糸151〜166は、一組の上層MD糸141〜148と1×1パターン、すなわち、「平織り」パターンで相互に編まれる。平織りパターンは、一組の上層CMD糸151〜166の各糸が交互に、一組の上層MD糸141〜148の1本の下方、次いで、1本の上方を通過するパターンである。例えば、上層CMD糸151は、上層MD糸141の上方、上層MD糸142の下方、上層MD糸143の上方、上層MD糸144の下方、上層MD糸145の上方、上層MD糸146の下方、上層MD糸147の上方、上層MD糸148の下方を通過する。他の上層CMD糸152〜166の各糸も、隣接する上層CMD糸151〜166に対して1本の上層MD糸だけずれるだけで、同じ(上1/下1)のパターンで編まれる。
【0030】
図5に示されるように、上層CMD糸の何本かは(具体的には、上層CMD糸153,157,161および165)は、各々、2本の別の糸からなる。例えば、上層CMD糸153は、糸153Aと153Bからなる。これら2本の糸153Aと153Bは、上側布層112において、上層MD糸141〜148に平織りパターンで編まれているが、布層112の平面図である図5においては、2本の糸153Aと153Bが重なって1本の糸のように見える。
【0031】
図4〜図6に示される布において、(図5に示される)上側布層112と(図4に示される)下側布層111は、対の上層CMD糸153Aと153B、157Aと157B、161Aと161B、および165Aと165Bによって互いに縫い込まれる。ここで、対の上層CMD糸153Aと153B、157Aと157B、161Aと161B、および165Aと165Bは「DPS」上層CMD糸と呼び、残りの上層CMD糸151〜152、154〜156、158〜160、162〜164、および166を通常上層CMD糸と呼ぶ。図5に示されるように、DPS上層CMD糸は、3本の通常上層CMD糸毎に、それらの後に設けられる。
【0032】
図6は、布100の断面図であり、布内における上層MD糸143と下層MD糸123の編み経路を示している。なお、図6は図5の線6−6に沿った断面図である。図6に示されるように、上層MD糸143は、上層CMD糸151〜166に対して、上側布表面の平織りの一部を構成する(上1/下1)のパターンで編まれている。また、図6に示されるように、下層MD糸123は、下層CMD糸131〜138に対して、図4に基づいて既述したパターンと同じパターン、すなわち、(上1/下2/上2/下1/上1/下1)のパターンで編まれている。
【0033】
図6に示されるように、1対のDPS上層CMD糸の1本は、選択された間隔で、下側布層の下方を潜って、下層MD糸に縫い込まれる。具体的に、図6において、DPS上層CMD糸157Bは下層MD糸123の下方を潜って、それによって、上側布層が下側布層に縫い込まれる。他のDPS上層CMD糸の各糸も布の他の点において下側布層の下方を潜って縫い込まれる。図4〜図6に示される布において、所定のDPS上層CMD糸(例えば、糸153Aまたは153B)は、8本の下層MD糸ごとに1度、下側布層111に縫い込まれる。上側布層と下側布層の縫い込みは図4にも詳細に示されている。図4に示されるように、DPS上層CMD糸の1本は、下層MD糸121〜128の隣接する2本の近接対部の下方を通過するように、下側布層111に縫い込まれる。例えば、DPS上層CMD糸153Aは、隣接する下層MD糸125および126の近接対部の下方を通過する。
【0034】
また、図4に示されているように、対のDPS上層CMD糸は、その対の片方が1本の下層CMD糸の片側において縫い込まれ、その対の他方がその下層CMD糸の反対側において縫い込まれる。例えば、DPS上層CMD糸153Aは下層CMD糸132の片側において縫い込まれ、DPS上層CMD糸153Bは下層CMD糸132の反対側において縫い込まれる。このような縫い込みパターンは、布の設計性という観点から布の性能を改善する効果がある。
【0035】
対のDPS上層CMD糸は、図4〜図6に示される布の場合、3本の通常上層CMD糸毎に、それらの後に設けられたが、他の間隔、例えば、1本、2本、4本または5本の通常上層CMD糸毎に、それらの後に設けられてもよい、ことは当業者にとっては明らかである。また、縫い込みの頻度は図4〜図6に示されている頻度から変更可能であることも、当業者にとっては明らかである。ただし、縫い込み糸は、上側布層と下側布層との間に余分な動きが生じないように、それらの布層を十分に結合する必要がある。上側布層と下側布層との間に、余分な動きが生じると、過酷な層間磨耗の問題が生じるからである。また、用途によっては、前述のDPS上層CMD糸と対向して一組の機械縦方向(MD)縫い込み糸を用いてもよい、ことも当業者にとっては明らかである。
【0036】
本発明の図示された実施形態の各々において(図1と図4を参照)、一組の下層MD糸21〜28または121〜128の各糸は下層CMD糸の半数の下方を潜って編まれている。本発明の示唆によるこのような構成は、他の構成と比較して布の厚みを可能な限り薄くすることができるので、所定の用途に対して利点を発揮する。さらに、例示された各布において、一組の下層MD糸21〜28または121〜128の各糸は、連続した2本よりも多い本数の下層CMD糸の下方を通過することがないパターンで編まれている。このような構成は他の構成と比較して機械縦方向糸の製紙機械側の面の磨耗を防ぐことができるので、所定の用途において有益である。ただし、用途によっては、下層MD糸が下層CMD糸の半数未満を通過するパターンまたは下層MD糸が連続する2本よりも多い本数の下層CMD糸の下方を潜るパターンで布を編むことも可能であり、むしろ、そのような編みパターンの方が好ましい場合があることは、当業者にとっては明らかである。
【0037】
既述したように、本発明の示唆によれば、一組の下層機械縦方向(MD)糸において、各糸は最隣接する2本の糸に対して、交互に近接対部を形成するように編まれている。例えば、図1に示されるように、下層MD糸22は、下層MD糸21と下層MD糸23に対して、交互に近接対部を形成するように編まれている。本発明の布は、下層MD糸が隣接する下層MD糸と近接対部を形成する個所において、それらの互いに隣接する2本の下層MD糸が1本の上層機械縦方向(MD)の下方に積層されるように、設計されている。この構成によって、下側布において、互いに隣接する下層MD糸の各々の片側の近接対部の近傍に形成される比較的大きな穴が上側布層の対応する排水穴の下方に位置するので、それらの穴を介して良好な排水経路が形成される。従って、本発明の示唆による布は、自動編継ぎ可能な糸が部分的に近接対部を形成することによって、良好な透水特性を得ることができる。
【0038】
なお、布10の下側布層11および布100の下側布層111の各々において(図1および図4を参照)、一組の下層MD糸と一組の下層CMD糸は、機械縦方向において「一重浮き」隆起部および「二重浮き」隆起部の組合せを有する機械側面を形成している。機械側(すなわち、図1および図4において、紙面の裏側)における機械縦方向に沿った「一重浮き」隆起部は、下側布層を上方から見たとき、どの機械縦方向(MD)糸も、下側布層の上面に戻る前に、連続する1本より多い本数の機械横方向(CMD)糸の下方を通過しない、ことを意味している。同様に、機械側(すなわち、図1および図4において、紙面の裏側)における機械縦方向に沿った「二重浮き」隆起部は、下側布層を上方から見たとき、どの機械縦方向(MD)糸も、下側布層の上面に戻る前に、連続する2本よりも多い本数の機械横方向(CMD)糸の下方を通過しない、ことを意味している。本発明の3層ウエブ形成布の好適な実施形態において、下側布層は、機械縦方向における「一重浮き」隆起部および「二重浮き」隆起部のみを有するように、編まれている。なお、「隆起部」が一重浮きの隆起部か二重浮きの隆起部であるかを決定する場合、MD糸が何本の連続CMD糸の下方を通過して機械側に浮き出すか、その連続CMD糸の本数を決定するときに、CMD縫い込み糸は計数されない。
【0039】
図1および図4に示される下側布層11および111の実施形態の各々において、隣接する下層MD糸の各対は、布内に「砂時計状」パターンを形成する。このような砂時計状パターンが布の繰返し単位に1つ形成される。例えば、下層MD糸21〜22(図1を参照)は、上側の隣接下層CMD糸31〜32、中間点の隣接下層CMD糸35〜36、および下側の隣接下層CMD糸38〜39(糸39は図1に図示されていない)で絞られた砂時計状パターンを形成している。この砂時計状パターンによって、下層MD糸は隣接する下層MD糸に対して、交互に近接対部を容易に形成することができ、また、布の厚みを少なくすることができる。
【0040】
図1〜図3および図4〜図6に例示される布、および本明細書および請求の範囲に記載される他の布は、精密紙、包装紙、新聞紙などを含む種々の紙の製造に用いることができ、特に、テッシュの製造に好ましく用いることができる。
【0041】
図1〜図3および図4〜図6に例示される布に対して、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変更例を実施することが可能であることは当業者にとっては、自明のことである。例えば、本発明の2つの実施形態において、上側布層の製紙面に、1×1平織、1×2綾織、2×2綾織、1×3綾織、および1×4綾織などを含む種々の異なる編みパターンを適用させることができ、また、業界において良好な製紙面を与えることで知られている4本または5本の通糸パターンのサテンからなる布層として実施される途切れ綾織パターンなどを含む、上記の編みパターンの種々の改良パターンを適用させることもできる。同様に、本発明の布において、その布に含まれる縫い込み糸(すなわち、実質的に下側布層か上側布層のいずれかの一部を形成する糸)、または別の縫い込み糸のいずれかを用いることができ、また、機械縦方向の縫い込み糸と機械横方向の縫い込み糸の両方を用いることもできる。同様に、縫い込み糸の本数および/または縫い込み点の数を変更させてもよく、上層機械縦方向糸と下層機械縦方向糸の比率および/または上層機械横方向糸と下層機械横方向糸の比率を変更させてもよい。このように、ここに例示された実施形態は当業者が請求の範囲に記載の発明を十分に実施することができるように記載されたものであり、本発明の範囲は請求の範囲に基づいて解釈されるべきである。
【0042】
本発明の布に用いられる個々の糸の構成は、最終的な製紙機械用布の必要とされる特性に応じて変更可能である。例えば、本発明に用いられる糸として、多重フィラメント糸、単一フィラメント糸、撚り合わせ多重フィラメント糸または単一フィラメント糸、紡績糸、またはそれらの組合せが挙げられる。また、本発明の布に用いられる糸の材料として、通常製紙機械に用いられる材料、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどを用いることができる。当業者にとっては明らかなことであるが、糸の材料は最終的な布の所定の用途に応じて選択されるべきである。
【0043】
糸の寸法は、具体的には、製紙面の大きさと編み目の間隔に依存して決定される。ここに開示された3層布の代表的な一実施例において、好ましくは、上層CMD糸の寸法は約0.10から0.18mmの範囲にあり、上層MD糸の寸法は約0.10から0.18mmの範囲にある。また、好ましくは、下層MD糸の寸法は約0.10から0.18mmの範囲にあり、下層CMD糸の寸法は約0.15から0.25mmの範囲にある。さらに、(布とは別に縫い込み糸が用いられる場合、)その縫い込み糸は、例えば、約0.10から0.15mmの範囲にある。ただし、当業者にとっては明らかであるが、特定の用途に対して、上記の範囲から外れた寸法の糸を用いてもよい。
【0044】
図1〜図3に示される布の一実施例において、上層MD糸の径は0.12mmであり、上層CMD糸の径も0.12mmである。また、下層MD糸の径は0.12mmであり、下層CMD糸の径は0.18mmである。この布に用いられる布は、ナイロンまたはポリエステル、またはそれらの組合せからなる。同様に、図4〜図6に示される布の一実施例において、上層MD糸の径は0.12mmであり、上層CMD糸の径も0.12mmである。また、下層MD糸の径は0.12mmであり、下層CMD糸の径は0.18mmである。
【0045】
本発明の他の態様によれば、紙を製造する種々の方法が提供される。これらの方法によれば、ここに記載された具体的な製紙機械用ウエブ形成布の一つを用いて、そのウエブ形成布に紙原料を塗布し、その紙原料から水分を除去することによって、紙が製造される。なお、紙原料をいかにウエブ形成布に塗布するか、また、紙原料からいかに水分を除去するかについては当業者にとって自明のことであり、その詳細な説明は省略する。
【0046】
上記の実施形態は本発明の単なる例示に過ぎず、本発明はそれらによって限定されると解釈されるべきではない。すなわち、本発明は、請求の範囲によって定義され、請求の範囲の等価物も本発明に包含されると見なされるべきである。
【0047】
【発明の効果】
本発明による3層製紙機械用ウエブ形成布は、以上のように構成されるので、自動編継ぎが可能であり、さらに、厚みを減少させ、高速走行時の安定性を向上させ、透水性を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による16通糸パターン3層ウエブ形成布の実施形態における下側布層の平面図である。
【図2】図1に示される3層ウエブ形成布の上側布層の平面図である。
【図3】Aは図1の線3A−3Aに沿った、図1および図2に示される3層布の断面図Bは図2の線3B−3Bに沿った、図1および図2に示される3層布の断面図である。
【図4】本発明による16通糸パターン3層ウエブ形成布の他の実施形態における下側布層の平面図である。
【図5】図4に示される3層ウエブ形成布の上側布層の平面図である。
【図6】図5の線6−6に沿った、図4および図5に示される3層布の断面図である。
【符号の説明】
10 3層布
11 下側布層
12 上側布層
21〜28 下層MD糸
31〜38 下層CMD糸
41〜48 上層MD糸
51〜66 上層CMD糸
100 3層布
111 下側布層
112 上側布層
121〜128 下層MD糸
131〜138 下層CMD糸
141〜148 上層MD糸
151〜166 上層CMD糸
153A,153B DPS上層CMD糸
157A,157B DPS上層CMD糸
161A,161B DPS上層CMD糸
165A,165B DPS上層CMD糸

Claims (20)

  1. 3層製紙機械用ウエブ形成布において、
    相互に織られて製紙面を有する上側布層を形成する、一組の上層機械縦方向糸および一組の上層機械横方向糸と、
    相互に織られて機械側面を有する下側布層を形成する、一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸と、
    を備え、
    前記上層機械縦方向糸の少なくとも何本かは前記下層機械横方向糸と相互に織られて、前記上側布層を前記下側布層に結合させ、
    前記一組の下層機械縦方向糸において、各糸はその糸と最隣接して織り込まれている2本の糸と交互に近接対部を形成する、
    ことを特徴とする3層製紙機械用ウエブ形成布。
  2. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記一組の下層機械横方向糸の少なくとも半数の下を潜るように織られる、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  3. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、布の繰返し単位において、前記一組の下層機械横方向糸の正確に半数の下を潜るように織られる、ことを特徴とする請求項2に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  4. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記一組の下層機械横方向糸の互いに隣接する2本以下の本数の糸の下方を通過する、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  5. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は前記一組の下層横方向糸と、前記布の繰返し単位において、少なくとも1本の機械縦方向一重浮き隆起部と少なくとも1本の機械縦方向二重浮き隆起部が前記下側布層の裏面に形成されるように織られる、ことを特徴とする請求項4に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  6. 前記一組の下層機械横方向糸の各糸は、互いに隣接する2本の下層機械縦方向糸の上方と次の2本の下層機械縦方向糸の下方を通過するような繰返しパターンで、前記一組の下層機械縦方向糸に織られる、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  7. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、互いに隣接する2本の下層機械横方向糸の上方、次の2本の下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機械横方向糸の上方、次の1本の下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機械横方向糸の上方、および次の1本の下層機械横方向糸の下方を通過するような繰返しパターンで織られる、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  8. 前記製紙面は、1×3綾織りパターンで織られることを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  9. 前記製紙面は、1×2綾織りパターンで織られることを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  10. 前記下層機械横方向糸と相互に織られて前記上側布層を前記下側布層に結合させる前記上層機械縦方向糸は、前記上層機械縦方向糸が前記下層機械横方向糸と織られる点に隣接して実質的に近接対部を形成する2本の下層機械縦方向糸間において、前記下層機械横方向糸と織られる、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  11. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、隣接する下層機械縦方向糸と、それらの隣接する2本の下側機械縦方向糸が同一の1本の機械横方向糸の上を通過する個所において、近接対部を形成することを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  12. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記布の各繰返し単位において、2箇所で、隣接する下層機械縦方向糸と近接対部を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  13. 3層製紙機械用ウエブ形成布において、
    相互に織られて製紙面を有する上側布層を形成する、一組の上層機械縦方向糸、一組の上層機械横方向糸および一組の機械横方向縫い込み糸と、
    相互に織られて機械側面を有する下側布層を形成する、一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸と、
    を備え、
    前記機械横方向縫込み糸は、前記上層機械縦方向糸および前記下層機械縦方向糸と相互に織られ、前記上側布層を前記下側布層に結合させ
    前記一組の下層機械縦方向糸において、各糸は、その糸に最隣接して織り込まれている2本の糸と交互に近接対部を形成する
    ことを特徴とする3層製紙機械用ウエブ形成布。
  14. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記一組の下層機械横方向糸の少なくとも半数の下方を潜るように織られる、ことを特徴とする請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  15. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記一組の下層横方向糸と、前記布の繰返し単位において、少なくとも1本の機械縦方向一重浮き隆起部と少なくとも1本の機械縦方向二重浮き隆起部が前記下側布層の裏面に形成されるように織られる、ことを特徴とする請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  16. 前記一組の下層機械方向糸の各糸は、互いに隣接する2本の下層機械縦方向糸の上方と次の2本の下層機械縦方向糸の下方を通過するような繰返しパターンで、前記一組の下層機械縦方向糸に織られる、ことを特徴とする請求項14に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  17. 前記製紙面は1×3綾織りパターンで織られる、ことを特徴とする請求項14に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  18. 製紙方法において、
    (a)相互に織られて製紙面を有する上側布層を形成する一組の上層機械縦方向糸および一組の上層機械横方向糸と、相互に織られて機械側面を有する下側布層を形成する一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸と、前記上側布層を前記下側布層に結合する一組の縫い込み糸とを備え、前記下層機械縦方向糸において、各糸は、その糸に最隣接して織り込まれている2本の糸と交互に近接対部を形成するような3層製紙機械用布を用意する工程と、
    (b)前記製紙機械用布に製紙原料を塗布する工程と、
    (c)前記製紙原料から水分を除去する工程と、
    を含むことを特徴とする製紙方法
  19. 前記一組の下層機械縦方向糸の隣接する各対は、前記下側布層において、繰返し砂時計状パターンを形成するように織られることを特徴とする請求項18に記載の方法
  20. 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記一組の下層機械横方向糸にジグザグパターンで織られることを特徴とする請求項18に記載の方法
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