JP2002302889A - 自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウェブ形成布 - Google Patents

自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウェブ形成布

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JP2002302889A JP2001309947A JP2001309947A JP2002302889A JP 2002302889 A JP2002302889 A JP 2002302889A JP 2001309947 A JP2001309947 A JP 2001309947A JP 2001309947 A JP2001309947 A JP 2001309947A JP 2002302889 A JP2002302889 A JP 2002302889A
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    • Y10T442/3179Woven fabric is characterized by a particular or differential weave other than fabric in which the strand denier or warp/weft pick count is specified
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的薄い厚み、良好な機械的安定性、およ
び比較的高い透水性を有する自動編継ぎ可能な3層製紙
機械用ウエブ形成布を提供すること。 【解決手段】 本発明の3層製紙機械用ウエブ形成布
は、一組の下層機械縦方向糸と一組の下層機械横方向
糸、および一組の上層機械縦方向糸と一組の上層機械横
方向糸を備え、一組の下層機械縦方向糸において、各糸
は、最隣接する2本の糸と交互に近接対部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して製紙に関
し、さらに具体的には製紙に用いられるウェブ形成布に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の長網抄紙式製紙プロセスにおい
て、(紙原料として知られている)セルロース繊維の水
スラリーすなわち懸濁液は、2つ以上のロール間を走行
する線材および/または合成材料の布からなる無端ベル
トの上面に供給される。「ウエブ形成布」とも呼ばれる
このベルトは、その上側走行路において、上面すなわち
製紙面が紙原料のセルロース繊維を水性媒体から分離し
て湿潤紙ウエブを形成するフィルターとして作用する。
水性媒体は、重量によってまたは布の上側走行路におけ
る下側(すなわち、「機械側」)の面に配置された真空
装置によって、排水穴として知られるウエブ形成布の網
状開口部を通して排水される。
【0003】ウエブ形成部を通過した後、紙ウエブは製
紙機械の加圧部に移送され、その加圧部において、通常
「加圧フェルト」と呼ばれる他の布によって被覆された
1対以上の加圧ローラのローラ間隙を通される。ローラ
による加圧によって、紙ウエブからさらに水分が除去さ
れる。この水分の除去効率を高めるために、加圧フェル
トに「当て木」層が設けられることもある。次いで、紙
材料は乾燥部に移送され、さらに水分が除去される。乾
燥の後、紙材料は2次的な処理および包装に供される。
【0004】製紙機械用布は、通常、2つの基本的な編
み技術の1つによって無端ベルトとして製造される。第
1の基本的な編み技術によれば、平織りプロセスによっ
て平織りされた布は、よく知られている多くの縫継ぎ法
のいずれかによって、その両端が縫継がれて、無端ベル
トを形成する。縫継ぎ法として、例えば、(通常、撚継
ぎ法として知られる)端部をいったんほぐしてから編み
直す方法、および、各端部に設けられたピン状縫目を形
成するための垂れ縁または特殊な折返し部に布の両端を
縫い込み、次いで、布の両端をピン状縫目のループが得
られるように編み直す方法などが挙げられる。現在、多
くの自動縫継ぎ機械が市販されている。それらの自動縫
継ぎ機械は、布の種類にもよるが、縫継ぎプロセスの少
なくとも一部が自動化されている。平織りされた製紙機
械用布において、たて糸は機械の縦方向に延長し、よこ
糸(充填糸)は機械の横方向に延長している。
【0005】第2の基本的な編み技術によれば、布は無
端編みプロセスによって直接連続ベルトの形状に編まれ
る。この無端編みプロセスにおいて、たて糸は機械横方
向に延長され、よこ糸は機械縦方向に延長されている。
なお、本明細書において、「機械縦方向(MD)」とい
う用語は、製紙機械上の製紙機械用布の走行方向と一致
する方向を意味し、「機械横方向(CMD)」という用
語は、布表面に平行でかつ走行方向と横切る方向を意味
している。上記の2つの基本的な編み方法は業界で良く
知られ、本明細書で用いられる「無端ベルト」という用
語は、上記の2つの方法のいずれかによって得られるベ
ルトを意味している。
【0006】紙原料の繊維をシート状にいかに効果的に
保持するかという考察は、製紙工程において、特に湿潤
ウエブが最初に形成されるウエブ形成工程において、重
要である。そのような繊維を効果的に保持する機能が求
められるウエブ形成布は、さらに、製紙機械上を高速で
走行する際の安定性と、好ましくは、製紙機械の加圧部
に移送されるウエブに残留する水分を十分に減少させる
ことができる透水性を有することが必要とされる。テッ
シュや精密紙(高品質印刷、炭化、タバコ、蓄電池など
に用いられる紙)の用途において、通常、製紙面は極め
て微細に編まれるかまたは線材からなる微細な網目構造
を有している。
【0007】例えば、精密紙やテッシュの用途などに用
いられる微細に編まれた布は、少なくとも何本かの比較
的小径の機械縦方向糸または機械横方向糸を含んでい
る。しかし、このような糸は、残念ながら、脆くて布の
寿命が短いという欠点を有している。さらに、小径の糸
の使用は、布の機械的な安定性(具体的には、斜め方向
の抵抗、狭幅の傾向および剛性)に悪影響を与え、布の
寿命と性能を低減させる欠点も有している。
【0008】微細に編まれた布が有するこのような問題
に対処するため、多層ウエブ形成布が開発されている。
この多層ウエブ形成布において、紙形成面は紙の形成を
容易にするため微細な網目の糸によって構成され、機械
と接触する面は強度と耐久性を向上させるために粗い網
目の糸によって構成されている。多層ウエブ形成布の1
例として、1組の機械縦方向糸と2組の機械横方向糸を
相互に編むことによって、微細な紙形成面と更に丈夫な
機械側面を形成するように構成された布が挙げられる。
このような布は、一般的に「2層」布と呼ばれるカテゴ
リに属している。また、多層ウエブ形成布の他の例とし
て、2組の機械縦方向糸と2組の機械横方向糸によっ
て、微細な網目の紙側布層と、その紙側布層とは別の粗
い網目の機械側布層を形成するように構成された布が挙
げられる。このような布は、一般的に「3層」布と呼ば
れるカテゴリに属し、通常、2つの布層は独立した縫い
込み糸によって互いに結合されている。ただし、2つの
布層は、前述の2組の下層および上層機械縦方向糸と2
組の下層および上層機械横方向糸の1本以上の糸を用い
て互いに結合されてもよい。このような2層および3層
布は、1層布と比較して余分の組の糸を含むので、通
常、1層布と比べて「キャリパー(厚み)」が厚くな
る。2層布の例は、トンプソンに付与された米国特許第
4,423,755号に開示されている。また、3層布
の例は、オスターバーグに付与された米国特許第4,5
01,303号、ボーリンガーに付与された米国特許第
5,152,326号、およびワードに付与された米国
特許第5,437,315号に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような多層布は、
概して好ましく使用されているが、いくつかの欠点も有
している。例えば、多くの多層布は、現在市販されてい
る設備によって自動縫継ぎすることができない。すでに
述べたように、自動縫継ぎは、平織りプロセスによって
編まれた布の両端を縫継ぐことによって、連続的なルー
プ形状の布を得る自動化プロセスである。しかし、この
自動縫継ぎ機械は、隣接する機械縦方向糸が同じ編み経
路を有している布の場合、それらの糸を確実にかつ正確
に分離できないので、その布の両端を縫継ぐことができ
ない。もし、隣接する糸が対をなしていると、自動縫継
ぎ機械は、自動縫継ぎプロセス中において、対象となる
糸とその糸に隣接する糸を同時に選択することはできて
も、対象となる糸だけを確実に選択することができな
い。従って、布層に対となる機械縦方向糸を有する布
は、通常手動編みプロセスによって縫継がれるが、この
手動編みプロセスは自動縫継ぎプロセスと比較してコス
トと時間が掛かるという問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は、比較的薄い厚み
と、良好な機械的安定性と、さらに比較的大きい透水性
を有する自動縫継ぎ可能な3層製紙機械用ウエブ形成布
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1実施態様によ
る3層製紙機械用ウエブ形成布は、一組の上層機械縦方
向糸と一組の上層機械横方向糸、および一組の下層機械
縦方向糸と一組の下層機械横方向糸を有し、一組の下層
機械縦方向糸において、各糸は、その糸に最隣接して編
まれる2本の糸と交互に近接対部を形成することを特徴
とする。このような布は、一組の上層機械縦方向糸の少
なくとも何本かが一組の下層機械横方向糸に編み込ま
れ、上側布層と下側布層を結合させるように構成される
か、または別の一組の縫い込み糸を用いて、上側布層と
下側布層を結合させるように構成されるとよい。このよ
うな別の縫い込み糸を用いる場合、それらの糸は上側布
層の一部をなすか、または、上側布層から独立してその
上側布層に編み込まれるとよい。
【0012】本発明の他の実施態様によれば、上記の3
層ウエブ形成布において、一組の下層機械縦方向糸の各
糸が布の繰返し単位において一組の下層機械横方向糸の
半数の下方を潜るように編まれるかおよび/または一組
の下層機械横方向糸の各糸が互いに隣接する2本の下層
機械縦方向糸の上方、および次の2本の下層機械縦方向
糸の下方を通過する繰返しパターンで、一組の下層機械
縦方向糸に編まれるとよい。この実施態様の一具体例と
して、一組の下層機械縦方向糸の各糸は、互いに隣接す
る2本の下層機械横方向糸の上方、次の2本の下層機械
横方向糸の下方、次の1本の下層機械横方向糸の上方、
次の1本の下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機
械横方向糸の上方、および次の1本の下層機械横方向糸
の下方を通過する繰返しパターンで編まれる。この具体
例において、製紙面は1×3綾織パターンで編まれると
よい。
【0013】本発明のさらに他の実施態様による3層製
紙機械用ウエブ形成布は、一組の上層機械縦方向糸と一
組の上層機械横方向糸、および一組の下層機械縦方向糸
と一組の下層機械横方向糸を有し、一組の下層機械縦方
向糸の各糸は一組の下層機械横方向糸とジグザグパター
ンで編まれることを特徴とする。この布は、上側布層を
下側布層に結合させる一組の縫込み糸を含むか、または
布の生地の一部をこのような縫い込み糸として用いると
よい。この実施態様において、一組の下層機械縦方向糸
の隣接する各対は、下側布層において、繰返し砂時計状
パターンを形成するように編まれるとよい。この布の製
紙面は、種々の異なった編みパターン、具体的には、1
×2、1×3、1×4、2×2、および2×3綾織りパ
ターン、および1×1平織りパターンで編まれるとよ
い。一組の下層機械縦方向糸の各糸は一組の下層機械横
方向糸と、布の繰返し単位において、少なくとも1つの
一重浮き隆起部および少なくとも1つの二重浮き隆起部
が下側布層の裏面(機械側面)に形成されるように編ま
れるか、および/または一組の機械縦方向糸の各糸は下
層機械横方向糸の少なくとも半数の下方を通過するよう
に編まれるとよい。
【0014】本発明の他の態様によれば、3層製紙機械
用ウエブ形成布を用いて紙を製造する方法が提供され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態が
記載されている図面に基づいて、本発明をさらに詳細に
説明する。しかし、本発明は多くの異なった形態で実施
可能であり、ここに例示されている実施形態または例示
されてはいないがここに記載されている他の実施形態に
限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これら
の実施形態は、その開示内容が完全であるように、また
当業者に本発明の範囲を完全に理解せしめるようになさ
れたものである。図面において、説明を明確にするため
に、いくつかの構成要素の寸法は誇張されている。
【0016】本発明の一態様によれば、両端の自動縫継
ぎ可能な3層製紙機械用ウエブ形成布は、上側布層と下
側布層を備え、布の一部をなす縫込み糸かまたは布とは
別の従来の縫込み糸を用いて、上側布層と下側布層を結
合するとよい。本発明の示唆によれば、このような布は
ジグザグパターンに編まれた下層MD糸を有するように
構成されるとよい。さらに、ジグザグパターンは、各下
層MD糸がその下層MD糸に隣接して編まれる両側の2
本の下層MD糸と交互に近接対部をなすように配置され
るとよい。下側布層におけるこのような編みパターンに
よって、隣接する2本のジグザグパターンの下層機械縦
方向(MD)糸が部分的に上側布層の1本の上層機械縦
方向(MD)糸の下方に積層され、その結果、良好な透
水性を呈し、また、機械縦方向(MD)糸の編み経路を
異ならせて両端の自動縫継ぎを可能とする布が得られ
る。
【0017】本発明の3層ウエブ形成布の一実施形態が
図1〜図3に例示されている。図1は、3層布10の下
側布層11の平面図である(すなわち、製紙機械と接触
しない下側布層11の面を示す図である)。図2は、布
10の上側布層12の平面図である(すなわち、製紙面
に臨む上側布層12の面を示す図である)。図3Aは図
1の線3A−3Aに沿った図1および図2に示される布
の断面図であり、図3Bは図2の線3B―3Bに沿った
図1および図2に示される布の断面図である。図1〜図
3Bに示される3層布10は16通糸パターンで編ま
れ、布の繰返し単位には、8本の上層機械縦方向糸と8
本の下層機械縦方向糸が含まれている。図1および図2
には、布の1つの繰返し単位しか示されていないが、工
業的には、図1および図2に示される繰返し単位が機械
縦方向と機械横方向において何度も繰り返されて製紙機
械に適した大きな寸法の布を形成することができること
は当業者にとっては明らかである。
【0018】図1に示されるように、布10の繰返し単
位は、一組の下層MD糸21〜28と一組の下層CMD
糸31〜38を備えている。これらの糸21〜28と3
1〜38は、一組の下層CMD糸31〜38の各糸が一
組の下層糸21〜28の2本の糸の上方と下方を交互に
通過するように、互いに編まれている。例えば、下層C
MD糸31は、下層MD糸21〜22の上方、下層MD
糸23〜24の下方、下層MD糸25〜26の上方、お
よび下層MD糸27〜28の下方を通過する。同様に、
下層CMD糸32は、下層MD糸21〜22の下方、下
層MD糸23〜24の上方、下層MD糸25〜26の下
方、および下層MD糸27〜28の上方を通過する。
【0019】また、図1に示されるように、一組の下層
MD糸21〜28の各糸は、(下1/上2/下2/上1/下
1/上1)のパターンで、一組の下層CMD糸31〜3
8に編み込まれる。例えば、下層MD糸21は、下層C
MD糸31の下方、下層CMD糸32〜33の上方、下
層CMD糸34〜35の下方、下層CMD糸36の上
方、下層CMD糸37の下方、および下層CMD糸38
の上方を通過する。下層MD糸22は、4本の下層CM
D糸分だけずれる以外は下層MD糸21と同じパターン
で、一組のCMD糸31〜38に編み込まれる(すなわ
ち、下1/上2/下2/上1/下1/上1のパターンが、下
層MD糸22が下層CMD糸35の下方を通過する時点
から始まる)。下層MD糸23は、同様に、6本の下層
CMD糸分だけ下層MD糸22からずれる以外は下層M
D糸21と同じパターンで、一組のCMD糸31〜38
に編み込まれる。また、下層MD糸24は、同様に、6
本の下層CMD糸分だけ下層MD糸23からずれる以外
は下層MD糸21と同じパターンで、一組のCMD糸3
1〜38に編み込まれる。下層MD糸25〜28は、そ
れぞれ、下層MD糸21〜24と同じパターンで、一組
のCMD糸31〜38に編み込まれる。従って、例え
ば、下層MD糸25は、2本のCMD糸分だけ下層MD
糸24からずれて、一組のCMD糸31〜38に編み込
まれる。
【0020】布10の上側布層12の1つの繰返し単位
が図2に示されている。この繰返し単位は、一組の上層
CMD糸51〜66と相互に編まれる一組の上層MD糸
41〜48を備えている。図2に示されるように、一組
の上層CMD糸51〜66からなる糸は、1×3綾織り
パターンで、一組の上層MD糸41〜48に相互に編ま
れる。1×3綾織りパターンは、一組の上層CMD糸5
1〜66の各糸が、一組の上層MD糸41〜48の1本
の下方、次の3本の上方、次の一本の下方、および次の
3本の上方を通過するパターンである。例えば、上層C
MD糸51は、上層MD糸41の下方、上層MD糸42
〜44の上方、上層MD糸45の下方、および上層MD
糸46〜48の上方を通過する。他の上層CMD糸52
〜66の各々は、隣接するCMD糸に対して1本の上層
MD糸だけずれるが、同様の(上3/下1)の編みパタ
ーンで編み込まれる。例えば、上層CMD糸52は上層
MD糸41〜43および45〜47の上方を通過する
が、隣接する上層CMD糸51は上層MD糸42〜44
および46〜48の上方を通過する。製紙面の1×3綾
織りパターンは、一般的に、大きな開口面積と機械横方
向における良好な繊維保持性を与えることができる。
【0021】図1および図2に示される布において、
(図2に示される)上側布層12と(図1に示される)
下側布層11は、上層MD糸41〜48によって互いに
縫い込まれる。図2に示されるように、上層MD糸42
および47の一部が、それぞれ、下層CMD糸33およ
び36の図示される個所において、それらの下層CMD
糸33および36の下方を潜るように、下側布層11に
編み込まれている。図1および図2の実施形態におい
て、2本の上層MD糸(図1および図2に示される繰返
し単位における上層MD糸42および47)のみが布の
繰返し単位において下層CMD糸に縫い込まれている。
しかし、当業者にとっては明らかであるが、さらに別の
縫込み点が布の各繰返し単位内に含まれてもよいし、ま
た、全てまたは所定の本数の上層MD糸41〜48が縫
い込み機能を有してもよい。
【0022】図3Aは、図1の線3A―3Aに沿った断
面図であり、上層MD糸42の編み経路を示している。
図3Aに示されるように、上層MD糸42は、上層CM
D糸51〜53の下方、上層CMD糸54の上方、上層
CMD糸55〜57の下方、上層CMD糸58の上方、
上層CMD糸59〜61の下方、上層CMD糸62の上
方、上層CMD糸63〜65の下方、および上層CMD
糸66の上方を通過する。また、図3Aに示されるよう
に、上層MD糸42は下層CMD糸33の下方を通過す
る。このように、上層MD糸42は、上側布層12と下
側布層11を互いに縫い込むためにも用いられる。既述
したように、一組の上層MD糸41〜48の各糸は、所
定の本数だけずれる以外は、図3Aにおける上層MD糸
42に対して例示された編みパターンと同じパターン
で、上層CMD糸51〜66に対して編み込まれる。ま
た、既述したように、上層MD糸41〜48の全てを布
10の下方に潜らせて下層CMD糸31〜38に縫い込
む必要はない。
【0023】図3Bは、図2の線3B―3Bに沿った断
面図であり、上層MD糸43の編み経路を示している。
図3Bに示されるように、上層MD糸43は、上層CM
D糸51〜52の下方、上層CMD糸53の上方、上層
CMD糸54〜56の下方、上層CMD糸57の上方、
上層CMD糸58〜60の下方、上層CMD糸61の上
方、上層CMD糸62〜64の下方、上層CMD糸65
の上方、および上層CMD糸66の下方を通過する。ま
た、図3Bに示されるように、上層MD糸43は、図示
される布の繰返し単位において、どの下層糸にも縫い込
まれていない。
【0024】既述したように、上層MD糸42および4
7は、それぞれ、下層CMD糸33および36に縫い込
まれている。それらの縫い込みを最も詳細に示す図1に
おいて、上層MD糸42および47が下側布層11の下
方を潜っている個所が示されている。図1に示されるよ
うに、上層MD糸42および47は、それぞれ2本の下
層CMD糸の近接対部において、下側布層11に縫い込
まれている。例えば、上層MD糸42は下側布層11に
対して、2本の下層MD糸、すなわち、下層MD糸22
および23が近接対部を形成する位置で下層CMD糸3
3に縫い込まれている。上層MD糸を、2本の下層MD
糸の近接対部において、下側布層11に縫い込むことに
よって、上層MD糸の製紙機械と接触する部分を少なく
し、上層MD糸の早期磨耗を防ぐことができる。
【0025】図1に最も詳細に示されているように、一
組の下層MD糸21〜28の各糸はジグザグパターンに
編まれている。図1の下側布層11において、ジグザグ
パターンは、一組の下層MD糸21〜28の各糸が、そ
の片側において隣接する糸と交互に近接対部を形成する
ようなパターンである。例えば、下層MD糸22は、下
層CMD糸31〜32および35〜36の近傍におい
て、下層MD糸21と近接対部を形成し、一方、下層M
D糸22は、下層CMD糸33〜34および37〜38
の近傍において、下層MD糸23と近接対部を形成す
る。このような近接対部を形成する配列は、図1に最も
詳細に示されるように、比較的大きな排水穴を下層MD
糸21〜28の互いの隣接する2本の近接対部の近傍に
設けることができるので、多くの用途において有益であ
る。すなわち、これらの大きな排水穴を利用して、多く
の用途において、布10から水を容易に排水させること
ができる。さらに、一組の下層MD糸21〜28の各糸
を、そのいずれかの側において隣接する下層MD糸と交
互に近接対部を形成することによって、自動編継ぎを容
易にする利点もある。従って、図1〜図3に示される布
は、隣接する下層MD糸に近接対部を形成することによ
って、自動編継ぎが可能であり、さらに、厚みを減少さ
せ、高速走行時の安定性を向上させ、透水性を改善させ
ることができる。
【0026】また、図1に示されるように、一組の下層
MD糸21〜28の各糸は隣接する下層MD糸と、それ
らの互いに隣接する2本の下層MD糸21〜28が同じ
下層CMD糸31〜38の上方と次の下層CMD糸31
〜38の下方を通過する個所において、近接対部を形成
する。例えば、下層MD糸23および24は、下層CM
D糸31〜32の近傍において近接対部を形成し、次い
で、下層CMD糸35〜36の近傍において再び近接対
部を形成する。この場合、下層MD糸23および24は
下層CMD糸31の上方および下層CMD糸32の下方
を通過する。同様に、下層MD糸23および24は下層
CMD糸35の上方および下層CMD糸36の下方を通
過する。なお、布の各繰返し単位において、一組の下層
MD糸21〜28の各糸は、それに隣接する2本の下層
MD糸の各々と、2個所において近接対部を形成する。
例えば、下層MD糸23は下層CMD糸31〜32およ
び35〜36の近傍において下層MD糸24と近接対部
を形成し、下層CMD糸33〜34および37〜38の
近傍において下層MD糸22と近接対部を形成する。
【0027】本発明の示唆によって構成された他の布1
00が図4〜図6に示されている。図4は、3層布10
0の下側布層111の平面図である(すなわち、製紙機
械に接触しない、下側布層111の面を示す図であ
る)。図5は、布100の上側布層112の平面図であ
る(すなわち、製紙面に臨む上側布層112の面を示す
図である)。図6は、図5の線6−6に沿った布の断面
図である。図4〜図6に示される3層布は16通糸パタ
ーンで編まれ、布の繰返し単位に、8本の上層機械縦方
向糸と8本の下層機械横方向糸が含まれている。
【0028】図4に示されるように、布100は、一組
の下層MD糸121〜128および一組の下層CMD糸
131〜138からなる下側布層111を備えている。
また、図4に示されるように、下側布層111は、図1
に基づいて述べられた布10の下側布層11と同じパタ
ーンで編まれている。
【0029】布100の上側布層112の繰返し単位が
図5に示されている。上側布層112の繰返し単位は、
一組の上層CMD糸151〜166と相互に編まれる一
組の上層MD糸141〜148を備えている。図5に示
されるように、一組の上層CMD糸151〜166は、
一組の上層MD糸141〜148と1×1パターン、す
なわち、「平織り」パターンで相互に編まれる。平織り
パターンは、一組の上層CMD糸151〜166の各糸
が交互に、一組の上層MD糸141〜148の1本の下
方、次いで、1本の上方を通過するパターンである。例
えば、上層CMD糸151は、上層MD糸141の上
方、上層MD糸142の下方、上層MD糸143の上
方、上層MD糸144の下方、上層MD糸145の上
方、上層MD糸146の下方、上層MD糸147の上
方、上層MD糸148の下方を通過する。他の上層CM
D糸152〜166の各糸も、隣接する上層CMD糸1
51〜166に対して1本の上層MD糸だけずれるだけ
で、同じ(上1/下1)のパターンで編まれる。
【0030】図5に示されるように、上層CMD糸の何
本かは(具体的には、上層CMD糸153,157,1
61および165)は、各々、2本の別の糸からなる。
例えば、上層CMD糸153は、糸153Aと153B
からなる。これら2本の糸153Aと153Bは、上側
布層112において、上層MD糸141〜148に平織
りパターンで編まれているが、布層112の平面図であ
る図5においては、2本の糸153Aと153Bが重な
って1本の糸のように見える。
【0031】図4〜図6に示される布において、(図5
に示される)上側布層112と(図4に示される)下側
布層111は、対の上層CMD糸153Aと153B、
157Aと157B、161Aと161B、および16
5Aと165Bによって互いに縫い込まれる。ここで、
対の上層CMD糸153Aと153B、157Aと15
7B、161Aと161B、および165Aと165B
は「DPS」上層CMD糸と呼び、残りの上層CMD糸
151〜152、154〜156、158〜160、1
62〜164、および166を通常上層CMD糸と呼
ぶ。図5に示されるように、DPS上層CMD糸は、3
本の通常上層CMD糸毎に、それらの後に設けられる。
【0032】図6は、布100の断面図であり、布内に
おける上層MD糸143と下層MD糸123の編み経路
を示している。なお、図6は図5の線6−6に沿った断
面図である。図6に示されるように、上層MD糸143
は、上層CMD糸151〜166に対して、上側布表面
の平織りの一部を構成する(上1/下1)のパターンで
編まれている。また、図6に示されるように、下層MD
糸123は、下層CMD糸131〜138に対して、図
4に基づいて既述したパターンと同じパターン、すなわ
ち、(上1/下2/上2/下1/上1/下1)のパターンで
編まれている。
【0033】図6に示されるように、1対のDPS上層
CMD糸の1本は、選択された間隔で、下側布層の下方
を潜って、下層MD糸に縫い込まれる。具体的に、図6
において、DPS上層CMD糸157Bは下層MD糸1
23の下方を潜って、それによって、上側布層が下側布
層に縫い込まれる。他のDPS上層CMD糸の各糸も布
の他の点において下側布層の下方を潜って縫い込まれ
る。図4〜図6に示される布において、所定のDPS上
層CMD糸(例えば、糸153Aまたは153B)は、
8本の下層MD糸ごとに1度、下側布層111に縫い込
まれる。上側布層と下側布層の縫い込みは図4にも詳細
に示されている。図4に示されるように、DPS上層C
MD糸の1本は、下層MD糸121〜128の隣接する
2本の近接対部の下方を通過するように、下側布層11
1に縫い込まれる。例えば、DPS上層CMD糸153
Aは、隣接する下層MD糸125および126の近接対
部の下方を通過する。
【0034】また、図4に示されているように、対のD
PS上層CMD糸は、その対の片方が1本の下層CMD
糸の片側において縫い込まれ、その対の他方がその下層
CMD糸の反対側において縫い込まれる。例えば、DP
S上層CMD糸153Aは下層CMD糸132の片側に
おいて縫い込まれ、DPS上層CMD糸153Bは下層
CMD糸132の反対側において縫い込まれる。このよ
うな縫い込みパターンは、布の設計性という観点から布
の性能を改善する効果がある。
【0035】対のDPS上層CMD糸は、図4〜図6に
示される布の場合、3本の通常上層CMD糸毎に、それ
らの後に設けられたが、他の間隔、例えば、1本、2
本、4本または5本の通常上層CMD糸毎に、それらの
後に設けられてもよい、ことは当業者にとっては明らか
である。また、縫い込みの頻度は図4〜図6に示されて
いる頻度から変更可能であることも、当業者にとっては
明らかである。ただし、縫い込み糸は、上側布層と下側
布層との間に余分な動きが生じないように、それらの布
層を十分に結合する必要がある。上側布層と下側布層と
の間に、余分な動きが生じると、過酷な層間磨耗の問題
が生じるからである。また、用途によっては、前述のD
PS上層CMD糸と対向して一組の機械縦方向(MD)
縫い込み糸を用いてもよい、ことも当業者にとっては明
らかである。
【0036】本発明の図示された実施形態の各々におい
て(図1と図4を参照)、一組の下層MD糸21〜28
または121〜128の各糸は下層CMD糸の半数の下
方を潜って編まれている。本発明の示唆によるこのよう
な構成は、他の構成と比較して布の厚みを可能な限り薄
くすることができるので、所定の用途に対して利点を発
揮する。さらに、例示された各布において、一組の下層
MD糸21〜28または121〜128の各糸は、連続
した2本よりも多い本数の下層CMD糸の下方を通過す
ることがないパターンで編まれている。このような構成
は他の構成と比較して機械縦方向糸の製紙機械側の面の
磨耗を防ぐことができるので、所定の用途において有益
である。ただし、用途によっては、下層MD糸が下層C
MD糸の半数未満を通過するパターンまたは下層MD糸
が連続する2本よりも多い本数の下層CMD糸の下方を
潜るパターンで布を編むことも可能であり、むしろ、そ
のような編みパターンの方が好ましい場合があること
は、当業者にとっては明らかである。
【0037】既述したように、本発明の示唆によれば、
一組の下層機械縦方向(MD)糸において、各糸は最隣
接する2本の糸に対して、交互に近接対部を形成するよ
うに編まれている。例えば、図1に示されるように、下
層MD糸22は、下層MD糸21と下層MD糸23に対
して、交互に近接対部を形成するように編まれている。
本発明の布は、下層MD糸が隣接する下層MD糸と近接
対部を形成する個所において、それらの互いに隣接する
2本の下層MD糸が1本の上層機械縦方向(MD)の下
方に積層されるように、設計されている。この構成によ
って、下側布において、互いに隣接する下層MD糸の各
々の片側の近接対部の近傍に形成される比較的大きな穴
が上側布層の対応する排水穴の下方に位置するので、そ
れらの穴を介して良好な排水経路が形成される。従っ
て、本発明の示唆による布は、自動編継ぎ可能な糸が部
分的に近接対部を形成することによって、良好な透水特
性を得ることができる。
【0038】なお、布10の下側布層11および布10
0の下側布層111の各々において(図1および図4を
参照)、一組の下層MD糸と一組の下層CMD糸は、機
械縦方向において「一重浮き」隆起部および「二重浮
き」隆起部の組合せを有する機械側面を形成している。
機械側(すなわち、図1および図4において、紙面の裏
側)における機械縦方向に沿った「一重浮き」隆起部
は、下側布層を上方から見たとき、どの機械縦方向(M
D)糸も、下側布層の上面に戻る前に、連続する1本よ
り多い本数の機械横方向(CMD)糸の下方を通過しな
い、ことを意味している。同様に、機械側(すなわち、
図1および図4において、紙面の裏側)における機械縦
方向に沿った「二重浮き」隆起部は、下側布層を上方か
ら見たとき、どの機械縦方向(MD)糸も、下側布層の
上面に戻る前に、連続する2本よりも多い本数の機械横
方向(CMD)糸の下方を通過しない、ことを意味して
いる。本発明の3層ウエブ形成布の好適な実施形態にお
いて、下側布層は、機械縦方向における「一重浮き」隆
起部および「二重浮き」隆起部のみを有するように、編
まれている。なお、「隆起部」が一重浮きの隆起部か二
重浮きの隆起部であるかを決定する場合、MD糸が何本
の連続CMD糸の下方を通過して機械側に浮き出すか、
その連続CMD糸の本数を決定するときに、CMD縫い
込み糸は計数されない。
【0039】図1および図4に示される下側布層11お
よび111の実施形態の各々において、隣接する下層M
D糸の各対は、布内に「砂時計状」パターンを形成す
る。このような砂時計状パターンが布の繰返し単位に1
つ形成される。例えば、下層MD糸21〜22(図1を
参照)は、上側の隣接下層CMD糸31〜32、中間点
の隣接下層CMD糸35〜36、および下側の隣接下層
CMD糸38〜39(糸39は図1に図示されていな
い)で絞られた砂時計状パターンを形成している。この
砂時計状パターンによって、下層MD糸は隣接する下層
MD糸に対して、交互に近接対部を容易に形成すること
ができ、また、布の厚みを少なくすることができる。
【0040】図1〜図3および図4〜図6に例示される
布、および本明細書および請求の範囲に記載される他の
布は、精密紙、包装紙、新聞紙などを含む種々の紙の製
造に用いることができ、特に、テッシュの製造に好まし
く用いることができる。
【0041】図1〜図3および図4〜図6に例示される
布に対して、本発明の範囲から逸脱することなく、多く
の変更例を実施することが可能であることは当業者にと
っては、自明のことである。例えば、本発明の2つの実
施形態において、上側布層の製紙面に、1×1平織、1
×2綾織、2×2綾織、1×3綾織、および1×4綾織
などを含む種々の異なる編みパターンを適用させること
ができ、また、業界において良好な製紙面を与えること
で知られている4本または5本の通糸パターンのサテン
からなる布層として実施される途切れ綾織パターンなど
を含む、上記の編みパターンの種々の改良パターンを適
用させることもできる。同様に、本発明の布において、
その布に含まれる縫い込み糸(すなわち、実質的に下側
布層か上側布層のいずれかの一部を形成する糸)、また
は別の縫い込み糸のいずれかを用いることができ、ま
た、機械縦方向の縫い込み糸と機械横方向の縫い込み糸
の両方を用いることもできる。同様に、縫い込み糸の本
数および/または縫い込み点の数を変更させてもよく、
上層機械縦方向糸と下層機械縦方向糸の比率および/ま
たは上層機械横方向糸と下層機械横方向糸の比率を変更
させてもよい。このように、ここに例示された実施形態
は当業者が請求の範囲に記載の発明を十分に実施するこ
とができるように記載されたものであり、本発明の範囲
は請求の範囲に基づいて解釈されるべきである。
【0042】本発明の布に用いられる個々の糸の構成
は、最終的な製紙機械用布の必要とされる特性に応じて
変更可能である。例えば、本発明に用いられる糸とし
て、多重フィラメント糸、単一フィラメント糸、撚り合
わせ多重フィラメント糸または単一フィラメント糸、紡
績糸、またはそれらの組合せが挙げられる。また、本発
明の布に用いられる糸の材料として、通常製紙機械に用
いられる材料、例えば、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ナイロンなどを用いることができる。当業者にとっ
ては明らかなことであるが、糸の材料は最終的な布の所
定の用途に応じて選択されるべきである。
【0043】糸の寸法は、具体的には、製紙面の大きさ
と編み目の間隔に依存して決定される。ここに開示され
た3層布の代表的な一実施例において、好ましくは、上
層CMD糸の寸法は約0.10から0.18mmの範囲
にあり、上層MD糸の寸法は約0.10から0.18m
mの範囲にある。また、好ましくは、下層MD糸の寸法
は約0.10から0.18mmの範囲にあり、下層CM
D糸の寸法は約0.15から0.25mmの範囲にあ
る。さらに、(布とは別に縫い込み糸が用いられる場
合、)その縫い込み糸は、例えば、約0.10から0.
15mmの範囲にある。ただし、当業者にとっては明ら
かであるが、特定の用途に対して、上記の範囲から外れ
た寸法の糸を用いてもよい。
【0044】図1〜図3に示される布の一実施例におい
て、上層MD糸の径は0.12mmであり、上層CMD
糸の径も0.12mmである。また、下層MD糸の径は
0.12mmであり、下層CMD糸の径は0.18mm
である。この布に用いられる布は、ナイロンまたはポリ
エステル、またはそれらの組合せからなる。同様に、図
4〜図6に示される布の一実施例において、上層MD糸
の径は0.12mmであり、上層CMD糸の径も0.1
2mmである。また、下層MD糸の径は0.12mmで
あり、下層CMD糸の径は0.18mmである。
【0045】本発明の他の態様によれば、紙を製造する
種々の方法が提供される。これらの方法によれば、ここ
に記載された具体的な製紙機械用ウエブ形成布の一つを
用いて、そのウエブ形成布に紙原料を塗布し、その紙原
料から水分を除去することによって、紙が製造される。
なお、紙原料をいかにウエブ形成布に塗布するか、ま
た、紙原料からいかに水分を除去するかについては当業
者にとって自明のことであり、その詳細な説明は省略す
る。
【0046】上記の実施形態は本発明の単なる例示に過
ぎず、本発明はそれらによって限定されると解釈される
べきではない。すなわち、本発明は、請求の範囲によっ
て定義され、請求の範囲の等価物も本発明に包含される
と見なされるべきである。
【0047】
【発明の効果】本発明による3層製紙機械用ウエブ形成
布は、以上のように構成されるので、自動編継ぎが可能
であり、さらに、厚みを減少させ、高速走行時の安定性
を向上させ、透水性を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による16通糸パターン3層ウエブ形成
布の実施形態における下側布層の平面図である。
【図2】図1に示される3層ウエブ形成布の上側布層の
平面図である。
【図3】Aは図1の線3A−3Aに沿った、図1および
図2に示される3層布の断面図Bは図2の線3B−3B
に沿った、図1および図2に示される3層布の断面図で
ある。
【図4】本発明による16通糸パターン3層ウエブ形成
布の他の実施形態における下側布層の平面図である。
【図5】図4に示される3層ウエブ形成布の上側布層の
平面図である。
【図6】図5の線6−6に沿った、図4および図5に示
される3層布の断面図である。
【符号の説明】
10 3層布 11 下側布層 12 上側布層 21〜28 下層MD糸 31〜38 下層CMD糸 41〜48 上層MD糸 51〜66 上層CMD糸 100 3層布 111 下側布層 112 上側布層 121〜128 下層MD糸 131〜138 下層CMD糸 141〜148 上層MD糸 151〜166 上層CMD糸 153A,153B DPS上層CMD糸 157A,157B DPS上層CMD糸 161A,161B DPS上層CMD糸 165A,165B DPS上層CMD糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケヴィン・ジョン・ウォード カナダ国ノヴァスコシア州ビー4アール 1エイ1,コールドブルック,ミーガン・ ドライヴ 1476 Fターム(参考) 4L048 BA01 BA09 CA11 DA39 4L055 CE31 CE32 CE34 CE39 CF28 FA22 FA30

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3層製紙機械用ウエブ形成布において、 相互に編まれて製紙面を有する上側布層を形成する、一
    組の上層機械縦方向糸および一組の上層機械横方向糸
    と、 相互に編まれて機械側面を有する下側布層を形成する、
    一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸
    と、 を備え、 前記上層機械縦方向糸の少なくとも何本かは前記下層機
    械横方向糸と相互に編まれて、前記上側布層を前記下側
    布層に結合させ、 前記一組の下層機械縦方向糸において、各糸はその糸と
    最隣接して編まれる2本の糸と交互に近接対部を形成す
    る、 ことを特徴とする3層製紙機械用ウエブ形成布。
  2. 【請求項2】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、
    前記一組の下層機械横方向糸の少なくとも半数の下を潜
    るように編まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の
    3層製紙機械用ウエブ形成布。
  3. 【請求項3】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、
    布の繰返し単位において、前記一組の下層機械横方向糸
    の正確に半数の下を潜るように編まれる、ことを特徴と
    する請求項2に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  4. 【請求項4】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、
    前記一組の下層機械横方向糸の互いに隣接する2本以下
    の本数の糸の下方を通過する、ことを特徴とする請求項
    1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  5. 【請求項5】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は前
    記一組の下層横方向糸と、前記布の繰返し単位におい
    て、少なくとも1本の機械縦方向一重浮き隆起部と少な
    くとも1本の機械縦方向二重浮き隆起部が前記下側布層
    の裏面に形成されるように編まれる、ことを特徴とする
    請求項4に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  6. 【請求項6】 前記一組の下層機械横方向糸の各糸は、
    互いに隣接する2本の下層機械縦方向糸の上方と次の2
    本の下層機械縦方向糸の下方を通過するような繰返しパ
    ターンで、前記一組の下層機械縦方向糸に編まれる、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ
    形成布。
  7. 【請求項7】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、
    互いに隣接する2本の下層機械横方向糸の上方、次の2
    本の下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機械横方
    向糸の上方、次の1本の下層機械横方向糸の下方、次の
    1本の下層機械横方向糸の上方、および次の1本の下層
    機械横方向糸の下方を通過するような繰返しパターンで
    編まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の3層製紙
    機械用ウエブ形成布。
  8. 【請求項8】 前記製紙面は、1×3綾織りパターンで
    編まれることを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機
    械用ウエブ形成布。
  9. 【請求項9】 前記製紙面は、1×2綾織りパターンで
    編まれることを特徴とする請求項1に記載の3層製紙機
    械用ウエブ形成布。
  10. 【請求項10】 前記下層機械横方向糸と相互に編まれ
    て前記上側布層を前記下側布層に結合させる前記上層機
    械縦方向糸は、前記上層機械縦方向糸が前記下層機械横
    方向糸と編まれる点に隣接して実質的に近接対部を形成
    する2本の下層機械縦方向糸間において、前記下層機械
    横方向糸と編まれる、ことを特徴とする請求項1に記載
    の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  11. 【請求項11】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、隣接する下層機械縦方向糸と、それらの隣接する2
    本の下側機械縦方向糸が同一の1本の機械横方向糸の上
    を通過する個所において、近接対部を形成することを特
    徴とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成
    布。
  12. 【請求項12】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記布の各繰返し単位において、2箇所で、隣接す
    る下層機械縦方向糸と近接対部を形成する、ことを特徴
    とする請求項1に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  13. 【請求項13】 3層製紙機械用ウエブ形成布におい
    て、 相互に編まれて製紙面を有する上側布層を形成する、一
    組の上層機械縦方向糸、一組の上層機械横方向糸および
    一組の機械横方向縫い込み糸と、 相互に編まれて機械側面を有する下側布層を形成する、
    一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸
    と、 を備え、 前記機械横方向縫い込み糸は、前記上層機械縦方向糸お
    よび前記下層機械縦方向糸と相互に編まれて、前記上側
    布層を前記下側布層に結合し、 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は、前記一組の下層
    機械横方向糸とジグザグパターンで編まれる、 ことを特徴とする3層製紙機械用ウエブ形成布。
  14. 【請求項14】 前記一組の下層機械縦方向糸の隣接す
    る各対は、前記下側布層において、繰返し砂時計状パタ
    ーンを形成するように編まれる、ことを特徴とする請求
    項13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  15. 【請求項15】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記1組の下層機械横方向糸の少なくとも半数の下
    方を潜るように編まれる、ことを特徴とする請求項13
    に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  16. 【請求項16】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は
    前記一組の下層機械横方向糸と、前記布の繰返し単位に
    おいて、少なくとも1本の一重浮き隆起部と少なくとも
    1本の二重浮き隆起部が前記下側布層の裏面に形成され
    るように編まれる、ことを特徴とする請求項13に記載
    の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  17. 【請求項17】 前記一組の下層機械縦方向糸は、互い
    に隣接する2本の下層機械横方向糸の上方、次の2本の
    下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機械横方向糸
    の上方、次の1本の機械横方向糸の下方、次の1本の下
    層機械横方向糸の上方、および次の1本の下層機械横方
    向糸の下方を通過する繰返しパターンで編まれる、こと
    を特徴とする請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ
    形成布。
  18. 【請求項18】 前記一組の下層機械横方向糸の各糸
    は、互いに隣接する2本の下層機械縦方向糸と次の2本
    の下層機械縦方向糸の下方を通過するような繰返しパタ
    ーンで、前記一組の下層機械縦方向糸に編まれる、こと
    を特徴とする請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ
    形成布。
  19. 【請求項19】 前記製紙面は平織りパターンで編まれ
    ることを特徴とする請求項13に記載の3層製紙機械用
    ウエブ形成布。
  20. 【請求項20】 前記製紙面は1×3綾織りパターンで
    編まれることを特徴とする請求項13に記載の3層製紙
    機械用ウエブ形成布。
  21. 【請求項21】 前記製紙面は1×2綾織りパターンで
    編まれることを特徴とする請求項13に記載の3層製紙
    機械用ウエブ形成布。
  22. 【請求項22】 前記機械横方向縫い込み糸の少なくと
    も何本かは、それぞれ1対の縫い込み糸からなり、前記
    対の片方は前記上側布層に編まれてその上側布層の編み
    パターンの一部をなし、前記対の他方は前記下側布層の
    下方を潜って前記上側布層を前記下側布層に結合する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の3層製紙機械用ウ
    エブ形成布。
  23. 【請求項23】 前記1対の機械横方向縫い込み糸は、
    3本の上層機械横方向糸ごとに設けられることを特徴と
    する請求項22に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  24. 【請求項24】 前記1対の機械横方向縫い込み糸は、
    各上層機械横方向糸ごとに設けられることを特徴とする
    請求項22に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  25. 【請求項25】 前記機械横方向縫い込み糸の少なくと
    もいくつかの対において、各対の片方は下層機械横方向
    糸の片側に隣接して編まれ、前記対の他方は前記下層機
    械横方向糸の反対側に隣接して編まれることを特徴とす
    る請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  26. 【請求項26】 前記布は16通糸パターンで編まれ、
    4本毎に、前記下層機械縦方向糸が前記下層機械横方向
    糸に同一のパターンで編まれることを特徴とする請求項
    13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  27. 【請求項27】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、隣接する下層機械縦方向糸と、それらの隣接する下
    層機械縦方向糸が同一の下層機械横方向の上方を通過す
    る個所において、近接対部を形成することを特徴とする
    請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  28. 【請求項28】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記布の各繰返し単位において、2箇所で、隣接す
    る下層機械縦方向糸と近接対部を形成することを特徴と
    する請求項13に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  29. 【請求項29】 3層製紙機械用ウエブ形成布におい
    て、 相互に編まれて製紙面を有する上側布層を形成する、一
    組の上層機械縦方向糸、一組の上層機械横方向糸および
    一組の機械横方向縫い込み糸と、 相互に編まれて機械側面を有する下側布層を形成する、
    一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸
    と、 を備え、 前記機械横方向縫込み糸は、前記上層機械縦方向糸およ
    び前記下層機械縦方向糸と相互に編まれ、前記上側布層
    を前記下側布層に結合させ、 前記一組の下層機械縦方向糸において、各糸は、その糸
    に最隣接して編まれる2本の糸と交互に近接対部を形成
    する、 ことを特徴とする3層製紙機械用ウエブ形成布。
  30. 【請求項30】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記一組の下層機械横方向糸の少なくとも半数の下
    方を潜るように編まれることを特徴とする請求項29に
    記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  31. 【請求項31】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記一組の下層横方向糸と、前記布の繰返し単位に
    おいて、少なくとも1本の機械縦方向一重浮き隆起部と
    少なくとも1本の機械縦方向二重浮き隆起部が前記下側
    布層の裏面に形成されるように編まれる、ことを特徴と
    する請求項29に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  32. 【請求項32】 前記一組の下層機械横方向糸の各糸
    は、互いに隣接する2本の下層機械縦方向糸の上方と次
    の2本の下層機械縦方向糸の下方を通過するような繰返
    しパターンで、前記一組の下層機械縦方向糸に編まれ
    る、ことを特徴とする請求項30に記載の3層製紙機械
    用ウエブ形成布。
  33. 【請求項33】 前記製紙面は1×3綾織りパターンで
    編まれることを特徴とする請求項30に記載の3層製紙
    機械用ウエブ形成布。
  34. 【請求項34】 3層製紙機械用ウエブ形成布におい
    て、 相互に編まれて製紙面を有する上側布層を形成する、一
    組の上層機械縦方向糸および一組の上層機械横方向糸
    と、 相互に編まれて機械側面を有する下側布層を形成する、
    一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方向糸
    と、 を備え、 前記一組の上層機械縦方向糸の少なくとも何本かは前記
    一組の下層機械横方向糸に編まれ、前記上側布層を前記
    下側布層に結合させ、 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸はジグザグパターン
    で前記一組の下層機械横方向糸に編まれる、 ことを特徴とする3層製紙機械用ウエブ形成布。
  35. 【請求項35】 前記一組の下層機械縦方向糸の隣接す
    る各対は、前記下側布層において、繰返し砂時計状パタ
    ーンを形成するように編まれることを特徴とする請求項
    34に記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  36. 【請求項36】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記一組の下層機械横方向糸の少なくとも半数の下
    方を潜るように編まれることを特徴とする請求項35に
    記載の3層製紙機械用ウエブ形成布。
  37. 【請求項37】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸は
    前記一組の下層横方向糸と、前記布の繰返し単位におい
    て、少なくとも1本の一重浮き隆起部と少なくとも1本
    の二重浮き隆起部が前記下側布層の裏面に形成されるよ
    うに編まれる、ことを特徴とする請求項35に記載の3
    層製紙機械用ウエブ形成布。
  38. 【請求項38】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、互い隣接する2本の下層機械横方向糸の上方、次の
    2本の下層機械横方向糸の下方、次の1本の下層機械横
    方向糸の上方、次の1本の機械横方向糸の下方、次の1
    本の下層機械横方向糸の上方、および次の1本の下層機
    械横方向糸の下方を通過する繰返しパターンで編まれ
    る、ことを特徴とする請求項34に記載の3層製紙機械
    用ウエブ形成布。
  39. 【請求項39】 前記製紙面は平織りパターンで編まれ
    ることを特徴とする請求項34に記載の3層製紙機械用
    ウエブ形成布。
  40. 【請求項40】 製紙方法において、 (a)相互に編まれて製紙面を有する上側布層を形成す
    る一組の上層機械縦方向糸および一組の上層機械横方向
    糸と、相互に編まれて機械側面を有する下側布層を形成
    する一組の下層機械縦方向糸および一組の下層機械横方
    向糸と、前記上側布層を前記下側布層に結合する一組の
    縫い込み糸とを備え、前記下層機械縦方向糸において、
    各糸は、その糸に最隣接して編まれる2本の糸と交互に
    近接対部を形成するような3層製紙機械用布を用意する
    工程と、 (b)前記製紙機械用布に製紙原料を塗布する工程と、 (c)前記製紙原料から水分を除去する工程と、 を含むことを特徴とする製紙方法。
  41. 【請求項41】 前記一組の下層機械縦方向糸の隣接す
    る各対は、前記下側布層において、繰返し砂時計状パタ
    ーンを形成するように編まれることを特徴とする請求項
    40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記一組の下層機械縦方向糸の各糸
    は、前記一組の下層機械横方向糸にジグザグパターンで
    編まれることを特徴とする請求項40に記載の方法。
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