JP2011089247A - 抄紙機用織布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1糸4,5,6によって形成される第1織布層2及び第2糸によって形成される第2織布層3を有する抄紙機用布1,21,31,41であって、両織布層は、第1糸のうちの第1結合糸6により互いに結合され、前記第1糸は一方向に延在して、第1基礎糸5と第1結合糸6とに分けられ、第1基礎糸5は第1糸4とともに平織りを形成し、第1結合糸6は、第1糸とともに部分的に平織りを形成し、第1結合糸6は、1本の第2糸9と、外側にある結合点7,8にて係合して、第1結合糸6に直交する第1糸4であって結合点7,8にて係合されない第1糸4の本数は、結合点7,8にて係合される第2糸の本数より少なくとも2本多い抄紙機用織布であって、2本の隣接する第1基礎糸5の間にそれぞれ1本のみの第1結合糸6を配する抄紙機用織布。
【選択図】図2
Description
(1)第1糸について
第1糸とは、主として第1織布層を構成する糸であり、縦糸と横糸の双方を含む。例えば、第1織布層を構成する糸であって縦糸に相当する糸は、「第1縦糸」と称する。また第1織布層を構成する糸であって横糸に相当する糸は、「第1横糸」と称する。要するに、第1織布層を構成する糸には、語頭に「第1」という語が付されている。
第1織布層を構成する糸であって横糸に相当する糸は、「第1××横糸」の様に称し、「××」部分に機能を付記している。例えば第1織布層の規則的な平織り部分を構成する糸は「第1基礎横糸」と称する。また第2織布層と連結する機能を備えた糸は「第1結合横糸」と称する。
(2)第2糸について
第2糸とは、主として第2織布層を構成する糸であり、縦糸と横糸の双方を含む。例えば、第2織布層を構成する糸であって縦糸に相当する糸は、「第2縦糸」と称する。また第2織布層を構成する糸であって横糸に相当する糸は、「第2横糸」と称する。要するに、第2織布層を構成する糸には、語頭に「第2」という語が付されている。
(3)基礎糸について
平織を構成する糸を基礎糸と称する。
(4)結合糸について
隣の織布層に跨がって二つの織布層を結合する糸を結合糸と称する。
(5)係合について
平面視したときに二つの糸が交差する位置関係にあり、且つ図7の、横糸A1〜A7と、縦糸Bとの関係の様に、一方の糸が他方の糸の周の何割かを取りまく状態にある場合を「係合」と称する。逆に図8の、横糸A4、A5の様に、糸の一部が接しているだけの様な場合は「係合」ではない。なお図8において、横糸A1〜A3と縦糸Bとの関係は、「係合」である。また横糸A6と縦糸Bとの関係も、「係合」である。
(6)結合点について
結合点の意味には、狭義と広義がある。狭義の結合点は、一方の層を構成する糸が他方の層を構成する糸と接触する接触点を意味する。広義の結合点は、一方の層を構成する糸が他方の層を構成する糸と接触する平面領域を意味する。従って第2織布層と接する第1織布層の糸がある。図9の様に第1織布層100と、第2織布層200があり、第1織布層100の縦糸Cが第2織布層200の横糸B6と接している場合、狭義の結合点は、第1織布層100の縦糸Cと、第2織布層200の横糸B6との接触点であり、広義の結合点は、破線で囲んだエリアであって、上部の第1織布層100の横糸A6を含む。
第1織布層は、基本構成が平織りの布であり、第1糸たる縦糸と横糸によって構成されている。第1織布層を構成する横糸又は縦糸は、機能的に第1結合糸と第1基礎糸とに区分される。例えば第1織布層を構成する横糸が、機能的に第1結合糸と第1基礎糸とに区分される。
第2織布層は、特に織り構造の限定が無い。
また第1織布層と第2織布層は、前記した第1結合糸によって結合されている。即ち第1結合糸は、第1織布層たる平織りの布を構成する横糸(縦糸でもよい)であるが、その一部が第2織布層側に延びて第2織布層の糸と絡まっている。
そのため第1結合糸の、第2織布層側に延びて第2織布層の糸と絡まっている領域においては、第1結合糸は、第1織布層の平織り組織を寄与することができず、目飛びの状態となる。
そして本発明は、前記した第1織布層の目飛びの状態の糸(例えば縦糸)の数が、第2織布層と絡まっている糸の数よりも少なくとも2本多い構成の抄紙機用織布を対象としている。
これらは、無端形状の織布、又は縫合することにより無端形状にした織布で、抄紙機内で循環する。
抄紙機の最初の部分において、フォーミングファブリックは、製紙用パルプが最初に配置される最上層で使用され、製紙用パルプは、フォーミングファブリックを通して排水されて、紙ウェブを形成する。
両織布層において、第1糸(第1縦糸と第1横糸)及び第2糸(第2縦糸と第2横糸)が、反復する第1織布及び第2織布の繰返単位を形成している。
このようなタイプの、抄紙機のウェブ形成部で使用するのに特に適した抄紙機用織布の例は、国際公開第2005/014926号、国際公開第2005/017254号、国際公開第2006/083604号、欧州特許出願公開第0794283号明細書、欧州特許第1693506号明細書、欧州特許第1586696号明細書、欧州特許第0998607号明細書、及び欧州特許第1506339号明細書より引用することができる。
第1縦糸の繰返単位に従う結合横糸による係合は、結合点でのみ中断する。
ここで、結合横糸は、当該結合横糸が外側(紙側)で係合する2本の第1縦糸の間で、1本の第2縦糸と外側(機械側)で係合する。これらの第1縦糸の間で結合横糸はそれ以上の第1縦糸と係合しない。
この目的のために、結合横糸は第1織布層から第2織布層へ移行し、第2縦糸と係合し、再び第1織布層に戻る。
2本の隣接する結合横糸によって形成される2つの糸経路を完成させるために、隣接する結合糸の対の間にさらに置換横糸が設けられている。
にもかかわらず、製織構造は中断を有する平織り面を生じさせる。
これにより、紙の質を損ない、紙ウェブにマークを付与してしまう。
特に、第1結合糸を、2本の隣接する1基礎糸と直接隣接して配すれば、2本の隣接する基礎糸の間には、第1結合糸以外には他の糸も存在しない。
これにより、均等に分布しているが不規則な形状の排水孔を紙側に有する構造を、作り出すことができる。
2本の隣接する第1糸、すなわち第1基礎糸と第1結合糸の間に形成された排水孔は、平面及び凹面を有するレンズ形状を有している。
排水孔の長手方向の配向は、特に第1結合糸及び第1基礎糸が機械方向と交差する方向、すなわち横方向に伸びている場合は、繊維構造を十分に支持するものである。
このような独特の排水用の表面パターンは、規則正しい四角の排水用の表面パターンを有するように製造されたものとは本質的に異なる排水構造を、紙シートに与えるものである。
本実施形態は、繊維構造を十分に支持し、そのことは、抄紙機用織布がフォーミングファブリックとして設計されている場合には、特に重要である。
にもかかわらず、他の態様として、第1結合糸が抄紙機用織布の走行方向に第1結合縦糸として延び、結合点において少なくとも1本の第2横糸と係合することも可能である。
しかしながら、第1結合糸が、2本以上、例えば2本又は3本の第2糸と結合点において係合することも効果がある。
しかし、その場合、第1結合糸は第1織布層には少なくなる、すなわち、いずれの結合点においても大きな間隔があく、ということをここでは認識しなければならない。
さらに、第1結合糸が、当該糸に平行に延びる1本のみの第1基礎糸によって、隣接する第1結合糸から隔てられる場合に効果がある。それは、その場合2本の隣接する基礎糸が、2本の基礎糸の間を延びる第1結合糸の結合点において互いに近接していき、それによりレンズ形状を有する排水孔を形成するからである。
しかし、2本の隣接する第1結合糸の間の第1基礎糸の数は2本以上、例えば2本、3本、又は最大で4本にすることも可能である。
しかし、2:1、3:2、1:2、又は2:3の比も、これに関する制限なく考え得る。
さらに、第1結合糸及び第1結合糸に平行な第1基礎糸の本数の和と、第1基礎糸に平行な第2糸の本数との比は1:1,2:1、又は3:2がよい。
当該第2結合糸は、好適には第1結合糸に直交するもので、結合点において第2結合糸に直交する少なくとも1本の第1糸と係合するものである。
抄紙機用織布の走行方向に延びる糸がポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、又はこれらの混合物若しくは共重合体であれば都合がよい。
走行方向に直交する糸は、PET、ポリアミド(PA)、若しくはこれらの混合物若しくは共重合体、又はこれらとポリウレタン(PU)とのブレンドであればよい。
さらに、糸は、少なくとも2本のモノフィラメント又はマルチフィラメントをよること又は編むことによって製作されたものでもよい。
さらに、糸は、特にウレタン又はアクリル素材により、又はナノ粒子を用いて、被覆されたものであってもよい。
前記第1織布層は抄紙機に装着される際に紙側となる層であり、複数の第1織布層構成糸が互いに織り合わされていて反復する第1織布の繰返単位を形成し、
前記第2織布層は抄紙機に装着される際に抄紙機側となる層であり、複数の第2織布層構成糸が互いに織り合わされていて反復する第2織布の繰返単位を形成し、
第1織布層及び第2織布層は、第1結合糸により互いに結合されており、当該第1結合糸は第1織布層構成糸に含まれるものであり、
第1織布層構成糸には前記第1結合糸と同方向に延びる第1基礎糸と、第1基礎糸に対して交差する方向に延びる第1交差糸が含まれ、
前記第1基礎糸は前記第1交差糸とともに平織りを形成し、第1結合糸は、前記第1交差糸とともに部分的に平織りを形成し、
前記第1結合糸は、第2織布層構成糸であって当該第1結合糸と交差する第2交差糸のうち少なくとも1本と第2織布層の外側にある結合点で係合して、第1織布層から第2織布層へ、及びその逆へと移行し、
第1交差糸は、前記結合点近傍の領域で第1結合糸と係合されず、前記係合されなかった第1交差糸の本数は、前記結合点で係合される第2交差糸の本数より少なくとも2本多い抄紙機用織布であって、
2本の隣接する第1基礎糸の間にそれぞれ1本のみの第1結合糸を配することを特徴とする抄紙機用織布である。
図1に示される抄紙機用織布1は、紙側に第1織布層2及び機械側に第2織布層3を有する。織布層2,3は、互いに上下にある。
第1横糸は第1基礎横糸5と第1結合横糸6から成る。
この2種類の糸5,6は第1縦糸4の方向に交互に配されている。
第1基礎横糸5は、第1縦糸4と平織り状に織り合わされており、第1結合横糸6は、隣接する結合点7,8の間で部分的に平織り状に、すなわち、1本の第1縦糸4の上、その隣の第1縦糸4の下、その隣の第1縦糸4の上、というように、第1縦糸4と係合する。
第2横糸10はそれぞれ、5本の第2縦糸9の下で、外側(機械側)を通り、次いでナックル(knuckle)11で1本の第2縦糸9と係合する。
第2横糸10の長い浮糸部(float)は、横糸ランナー(weft runner)ともいえる。
第2縦糸9も、第2横糸10と同様、その断面形状は円形である。
各結合点7,8において、それぞれの第1結合横糸6は上下に重なる第1,第2縦糸4、9の対14の間を通り、外側(機械側)の、隣接する第2縦糸9と係合する。
さらに、第1結合横糸6は、再び上下に重なる第1,第2縦糸4,9の対15の間を通り、外側(紙側)の、隣接する第1縦糸4と係合し、平織り状に進んでいく。
次の結合点8でも、第1結合横糸6は、同じ態様で延びていく。
すなわち、各結合点7,8において、3本の隣接する第1縦糸4が、第1結合横糸6によって係合されておらず、2本の隣接する第1基礎横糸5によってのみ係合されている。
このパターンにより、第2縦糸9の上にあって、第1結合横糸6によって係合された第1縦糸4は、当該糸4の下側で、第1結合横糸6の隣に延びる2本の第1基礎横糸5によって係合される。
見てわかるとおり、第1結合横糸6は、実質的に直線状に延び、第1基礎横糸5は、波状に延びている。
結合点7,8において、例えば結合点7では、第1結合横糸6は第2織布層3(図2では示さず)に移行し、それに隣接する2本の第1基礎横糸5は、当該糸5の上に延びる第1縦糸4により、互いに接近させられ、従って、部分的に第1結合糸6と重なる。
第1基礎横糸5の変位により、レンズ形状を有する排水孔(例えば16,17で表される)ができる。レンズを形成する平面は、第1基礎横糸5の隣の第1結合横糸6によって構成され、レンズを形成する凹面は、第1基礎横糸5によって構成される。
この排水孔16,17は、第1織布層2の紙側に規則正しく分布し、走行方向に対し直角に長い方向を有するので、繊維を支持するのに優れている。
抄紙機用織布1と異なるのは、結合点8がない点のみであり、そのため結合点7同士の間が二倍になる。結合点8のかわりに、第1結合横糸6は3本の連続する第1縦糸4の下を通る。
図3に示される実施形態に変更を加えるとすれば、前述の浮糸部の代わりに平織りを連続させ、平織りによる結合が2箇所の結合点7の間を中断なく延びるようにするという変更が可能である。
唯一異なるのは、第1,第2縦糸4、9の本数の比である。
ここでの比は1:2であり、第1,第2縦糸4,9は、両縦糸4,9が上下になる対14,15が第2縦糸9の1本おきに形成されるように配置されている。
この配置により、第1織布層2の紙側において間隙がより広くなり、排水孔が、図2に示される排水孔16,17より長くなる。
図1〜3に示される実施形態と同様に、結合点7,8は、第2横糸10のナックル12,13に置き換えることができる。
したがって、図5においても、同一の部位には同一の番号を付す。
ここで、比は3:2である。すなわち、第2縦糸9が2本おきに省かれ、第2横糸10の浮糸部が5本の第2縦糸9の下を延びており、その距離が長いために、第2横糸10の浮糸区間の途中、すなわち2箇所のナックル11の間には、2つの結合点7,8が形成される。
抄紙機用織布1と異なるのは、第1結合糸6に加え、第2糸に含まれる第2結合糸52を有し、当該第2結合糸52が第1結合糸6に直交し、かつ、当該第2結合糸52が、結合点において第2結合糸52に直交する少なくとも1本の第1糸4と係合することを特徴とする点である。
第1織布層及び第2織布層(2,3)は、第1糸(5,6)のうちの第1結合糸(6)により互いに結合され、
第1糸(5,6)は一方向に延在して、第1基礎糸(5)と第1結合糸(6)とに分けられ、第1基礎糸(5)は、当該第1基礎糸(5)に直交する第1糸(4)とともに平織りを形成し、第1結合糸(6)は、当該第1結合糸(6)に直交する第1糸(4)とともに部分的に平織りを形成し、
第1結合糸(6)は、当該第1結合糸(6)に直交する第2糸(9)のうち少なくとも1本と、外側にある結合点(7,8)にて係合して、第1織布層(2)から第2織布層(3)へ、及びその逆へと移行し、
第1結合糸(6)に直交する第1糸(4)であって結合点(7,8)にて係合されない第1糸(4)の本数は、結合点(7,8)にて係合される第2糸の本数より少なくとも2本多い抄紙機用織布であって、
2本の隣接する第1基礎糸(5)の間にそれぞれ1本のみの第1結合糸(6)を配することを特徴とする抄紙機用織布である。
2 第1織布層
3 第2織布層
4 第1糸(第1織布層構成糸、第1交差糸)
5 第1糸(第1織布層構成糸、第1基礎糸)
6 第1糸(第1織布層構成糸、第1結合糸)
7,8 結合点
9 第2糸(第2織布層構成糸、第2縦糸)
10 第2糸(第2織布層構成糸、第2横糸)
Claims (15)
- 抄紙機に装着される抄紙機用織布、特にフォーミングファブリックであって、第1織布層及び第2織布層を有し、
前記第1織布層は抄紙機に装着される際に紙側となる層であり、複数の第1織布層構成糸が互いに織り合わされていて反復する第1織布の繰返単位を形成し、
前記第2織布層は抄紙機に装着される際に抄紙機側となる層であり、複数の第2織布層構成糸が互いに織り合わされていて反復する第2織布の繰返単位を形成し、
第1織布層及び第2織布層は、第1結合糸により互いに結合されており、当該第1結合糸は第1織布層構成糸に含まれるものであり、
第1織布層構成糸には前記第1結合糸と同方向に延びる第1基礎糸と、第1基礎糸に対して交差する方向に延びる第1交差糸が含まれ、
前記第1基礎糸は前記第1交差糸とともに平織りを形成し、第1結合糸は、前記第1交差糸とともに部分的に平織りを形成し、
前記第1結合糸は、第2織布層構成糸であって当該第1結合糸と交差する第2交差糸のうち少なくとも1本と第2織布層の外側にある結合点で係合して、第1織布層から第2織布層へ、及びその逆へと移行し、
第1交差糸は、前記結合点近傍の領域で第1結合糸と係合されず、前記係合されなかった第1交差糸の本数は、前記結合点で係合される第2交差糸の本数より少なくとも2本多い抄紙機用織布であって、
2本の隣接する第1基礎糸の間にそれぞれ1本のみの第1結合糸を配することを特徴とする抄紙機用織布。 - 第1結合糸が2本の隣接する第1基礎糸と直接隣接し、第1結合糸の両側に1本の第1基礎糸があることを特徴とする、請求項1記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸が、抄紙機用織布の走行方向に直交して第1結合横糸として延び、結合点において少なくとも1本の第2縦糸と係合し、又は、第1結合糸が、抄紙機用織布の走行方向に第1結合縦糸として延び、結合点において少なくとも1本の第2横糸と係合することを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸が結合点において1本の第2織布層構成糸と係合することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸によって係合された第2織布層構成糸及び当該第2織布層構成糸に平行な第1織布層構成糸が、互いに上下に重なる糸の対を結合点において形成し、当該対を構成する一方の第1織布層構成糸は、第1結合糸に隣接する第1基礎糸によって係合されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸が、当該糸に平行に延びる1本の第1基礎糸又は複数の第1基礎糸によって、それぞれ隣接する第1結合糸から隔てられ、2本の隣接する第1結合糸の間で平行に延びる第1基礎糸の本数が最大で4であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 上下に配された第1織布層構成糸及び第2織布層構成糸からなる少なくとも1対が、結合点において、第1結合糸によって係合されている第2織布層構成糸に隣接して延在し、その第1結合糸が第1織布層と第2織布層との間を移行する時に当該2本の第1織布層構成糸及び第2織布層構成糸の間を通過することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸は、その延在部における2つの隣接する結合点の間で第1結合糸に直交する第1織布層構成糸の下を通って、第1織布層構成糸について対称に延び、この第1織布層構成糸の本数が、結合点において平行に延び、第1結合糸によって係合されていない第1織布層構成糸の本数と一致することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第1交差糸の本数と当該糸に平行な第2織布層構成糸の本数との比が、1:1、2:1、3:2、1:2、又は2:3であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸及び第1結合糸に平行な第1基礎糸の本数の和と、第1基礎糸に平行な第2織布層構成糸の本数との比が、1:1,2:1、又は3:2であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第1結合糸に加え、第2織布層構成糸に含まれる第2結合糸を有し、当該第2結合糸が第1結合糸に直交し、かつ、当該第2結合糸が、結合点において第2結合糸に直交する少なくとも1本の第1織布層構成糸と係合することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 第2織布層が、少なくとも4シャフト、最大で24シャフト、とりわけ6又は8シャフトに製織されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 抄紙機用織布の走行方向に延びる糸が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、又はこれらの混合物若しくは共重合体であり、及び/又は走行方向に直交する糸が、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、若しくはこれらの混合物若しくは共重合体、又はこれらとポリウレタンとのブレンド、又は抄紙機に使用するのに適した素材であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 糸が、円形、楕円形、長方形、又は異なる外形を有する断面形状であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の抄紙機用織布。
- 糸が、少なくとも2本のモノフィラメント又はマルチフィラメントをよること又は編むことによって製作されたものであり、及び/又は、特にウレタン若しくはアクリル素材により、又はナノ粒子を用いて、被覆されたものであることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の抄紙機用織布。
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