JP2896805B2 - 介在クロスマシン方向糸を有するフォーミングファブリック - Google Patents

介在クロスマシン方向糸を有するフォーミングファブリック

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JP2896805B2
JP2896805B2 JP2224129A JP22412990A JP2896805B2 JP 2896805 B2 JP2896805 B2 JP 2896805B2 JP 2224129 A JP2224129 A JP 2224129A JP 22412990 A JP22412990 A JP 22412990A JP 2896805 B2 JP2896805 B2 JP 2896805B2
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/0027Screen-cloths
    • D21F1/0036Multi-layer screen-cloths
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  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は織成された製紙用ファブリックに関するもの
であり、特にフォルドリニアワイヤーとして知られるも
のを含む、フォーミングファブリックに関するものであ
る。
(従来の技術) 通常のフォルドリニア製紙工程においては、試料とし
て知られるセルロース繊維のスラリー、あるいは懸濁液
は、網状ワイヤー及び(あるいは)合成材から成る走行
エンドレスベルトの上部面上に供給される。該ベルトは
製紙用の面となり、湿紙ウエブを形成する工程におい
て、水性懸濁液からセルロース繊維を分離するためのフ
ィルターとしての役割を果たす。製紙ウエブを形成する
際、該フォーミングベルトは、ファブリックの機械側に
取り付けられた真空手段等により、そのメッシュ孔(濾
水孔とも呼ばれる)を通じて該水性懸濁液を濾水するこ
とによりセルロース繊維から水性懸濁液を分離するため
のフィルター要素としての役割を果たす。フォーミング
部を通過した後、該製紙ウエブは機械の圧搾部に送られ
圧搾ローラー付の一連の圧搾ニッパーを通り、さらにそ
の水分を除去され、そこから乾燥部に送られ一層その水
分を除去される。
そのような製紙用ファブリックは、エンドレスベルト
を形成する二つの基本的な方法にて製造される。それら
の一つは、数ある広く知られたエンドレスベルト製造方
法の一手段により端と端とが接続され、平織工程によっ
てファブリックを平織りにすることができる。別の方法
としては、エンドレス織の工程の手段により、連続ベル
トに直接織ることも可能である。平織り製紙用ファブリ
ックにおいては、縦糸はマシン方向に伸び、横糸はクロ
スマシン方向に伸びる。エンドレスに織成された製紙用
ファブリックにおいては、縦糸はクロスマシン方向に伸
び、横糸はマシン方向に伸びる。ここにおいて使用され
る「マシン方向」及び「クロスマシン方向」という言葉
の定義は、それぞれ、製紙機械上の製紙用ファブリック
の走行方向と、この走行方向を横切る方向のことであ
る。これらの両方の方向共、該技術においては広く知ら
れており、ここにおいて使用されている「エンドレスベ
ルト」の言葉は、それらどちらの方法により製造された
ベルトをも指す。
(発明が解決しようとする課題) 製紙工程において、特に湿ウエブが形成される製紙機
械のフォーミング部においては、シートの効果的な受け
支え及びワイヤーマークを付着させないことが重要であ
る。フォーミングファブリックのシート側表面の滑らか
さが非常に重要である上質紙製造において、シートマー
ク、有孔性、透明性、微小孔等の紙の特性に影響を及ぼ
すため、ワイヤーマークの問題は特に深刻である。ゆえ
に、カーボンナイジング、タバコ、コンデンサー及び上
質印刷用の上質紙に使用される紙質は、非常に目を細か
く織成されたフォーミングファブリック、あるいはワイ
ヤーメッシュフォーミングファブリック上にて形成され
てきた。必要とする良質の紙質を確実に得るため、ヘッ
ドボックスからフォーミングファブリックへ送られる紙
繊維は、一般的にクロスマシン方向よりもマシン方向に
並ぶ傾向が強いため、パルプ懸濁液と接触する製紙用フ
ァブリック側は、パルプを充分な強度で支えるために、
クロスマシン方向に強度を有するのが強い。脱水工程中
におけるフォーミングファブリック面上の紙繊維固定
は、紙繊維をサポートグリッドに並行させることより
も、紙繊維にファブリックのサポートグリッドをブリッ
ジさせるような共面、あるいはバイクリンプした表面を
有する浸透性構造を提供することにより、さらに効果的
に達成できる。
しかし、そのようなフォーミングファブリックはしば
しば強度を欠き、マシン方向及びクロスマシン方向にお
いて安定性を欠き、使用寿命が短い。製紙用機械装置と
の接触により引き起こされる摩擦と接触による摩耗は現
実的問題である。製紙用機械装置と接するファブリック
側は強くて丈夫でなければならない。しかしながら、こ
れらの特性は、製紙用ファブリック側のシートに望まれ
る脱水性能及び繊維保持性能と多くの場合両立しない。
これらの問題を解決するため、複数の異なる太さ及び
(あるいは)インチ当りの番手の糸と、それらを束ねる
別の糸とを利用し、二層のファブリックを同時に織成す
ることが可能である。このファブリックは一般に二層フ
ァブリックと呼ばれる。又は、ファブリックが紙ウェブ
と面する表面上に望ましい製紙品質と、機械接触面に耐
久性特性を得るため、マルチプル縦糸を使用してファブ
リックは製造されてきた。例えば、製紙用ファブリック
は、紙接触側に望ましい質を有するものと、機械接触側
に望ましい質を有するものの二種類のファブリックを使
用し、第三の糸により束ねることにより製造されてき
た。この種類のファブリックは一般に三層ファブリック
と呼ばれている。一般的に、この構造は製紙用ファブリ
ックに望まれる伸びに対する抵抗力が弱い。さらに、長
いマシン方向の浮き糸により、そのファブリックを束ね
る糸はしばしばシートマークの原因となる。結果とし
て、優れた紙を製造するためのこれらの互いに矛盾する
基準を満たしている紙質を有している公知のファブリッ
クは皆無であった。
そこで、本発明の目的は、ファブリックに耐久性を有
した機械接触側を与え、しかも、優れた繊維保持面を有
する製紙用ファブリックを製造することである。
本発明の目的は、製紙面に高い強度を有し、脱水に優
れた紙接触面の孔を有し、目が細かく小径の大量紙維持
保持紙を有する製紙用ファブリックを製造することであ
る。
本発明の別の目的は、共面を有する、即ち、全てのマ
シン方向及びクロスマシン方向のナックルあるいは浮き
糸が、繊維保持面上で同じ高さの面にある製紙用ファブ
リックを製造することである。
本発明の別の目的は、製紙面にクロスマシン方向保持
浮き糸の優越性を有し、一本の浮き糸よりなる大なるマ
シン方向保持ナックルが皆無である製紙用ファブリック
を製造することである。
本発明の別の目的は、フォーミングウェブにおいて制
御された紙繊維の整列を得るため、クロスマシン方向フ
ァブリック糸の紙繊維保持面において、二つのはっきり
異なる平面高の繊維保持面を有する製紙用ファブリック
を製造することである。
本発明のさらに別の目的は、ファブリックのシート側
の望ましい製紙用性能を犠牲にすることなく、卓越した
安定性と耐久性を有する製紙用ファブリックを製造する
ことである。
(発明の構成) 上記目的を達成するため、請求項に1記載の本発明に
おいては、「少なくとも一セットのクロスマシン方向糸
と少なくとも一セットのマシン方向糸が、製紙面と機械
接触面を形成するため織合されたファブリック層であっ
て、前記マシン方向糸が紙接触面上で交互になったシン
グルナックルを形成するために織合されているファブリ
ック層と、前記ファブリック層の製紙面上で、一対の隣
接する各クロスマシン方向糸の間に配置された追加繊維
保持クロスマシン方向糸と、前記ファブリック層の製紙
面上で、一対の隣接する各クロスマシン方向糸の間に配
置された追加クロスマシン方向ロケータ糸と、からな
り、 前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と追加クロスマ
シンロケータ糸とが前記ファブリック層と逆織り模様で
織合されるように構成されていることを特徴とする製紙
用ファブリック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と、
前記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、ファブリック
層の糸よりも細い糸であることを特徴とする請求項1記
載の製紙用ファブリック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と、
前記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、ファブリック
層の糸の半分の太さ(径)であることを特徴とする請求
項2記載の製紙用ファブリック。」をその要旨としてい
る。
上記目的を達成するため、請求項4に記載の本発明に
おいては、「ファブリック層の製紙面の各クロスマシン
方向糸に、一本の追加繊維保持クロスマシン方向糸と、
一本の追加クロスマシン方向ロケータ糸が存在すること
を特徴とする請求項1記載の製紙用ファブリック。」を
その要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項5に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸が、
同一模様の繰り返しにより、少なくとも3本の隣接する
マシン方向糸の上と、次の隣接するマシン方向糸の下を
通過することにより、ファブリック層の製紙面と織合さ
れていることを特徴とする請求項1記載の製紙用ファブ
リック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸が、
奇数(3以上)番目の隣接するマシン方向糸上を通過す
ることを特徴とする請求項5記載の製紙用ファブリッ
ク。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の本発明に
おいては、「紙接触面と機械接触面を形成するため、互
いに織り合わされる少なくとも1セットのマシン方向糸
と少なくとも1セットのクロスマシン方向糸を有する製
紙用ファブリックであって、さらに、1セットの繊維保
持クロスマシン方向糸と、1セットのクロスマシン方向
ロケータ糸とを有し、 前記繊維保持糸が、紙接触面の一本のマシン方向糸と
その繊維保持糸との交点に長い浮き糸が続く構造の繰り
返し模様にて前記紙接触面に織り合わされ、前記ロケー
タ糸が、マシン方向糸の下を前記繊維保持糸が通過する
構造になった当該マシン方向糸上においてのみ前記製紙
面上を通過して末端ポイントを形成するように、前記繊
維保持糸の模様と逆の繰り返し模様で織り合わされ、前
記繊維保持クロスマシン方向糸とクロスマシン方向ロケ
ータ糸に隣接する、前記製紙面のクロスマシン方向糸上
のマシン方向ナックルが、その中心に前記末端ポイント
を有する三角形を定義していることを特徴とする製紙用
ファブリック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項8に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と前
記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、前記ファブリッ
ク層の糸よりも細い径を有することを特徴とする請求項
7記載の製紙用ファブリック。」をその要旨としてい
る。
上記目的を達成するため、請求項9に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と前
記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、ファブリック層
糸の半分の太さ(径)であることを特徴とする請求項8
記載の製紙用ファブリック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項10に記載の本発明に
おいては、「前記ファブリック層の製紙面の各クロスマ
シン方向糸に、一本の追加繊維保持クロスマシン方向糸
と一本の追加クロスマシン方向ロケータ糸が存在するこ
とを特徴とする請求項7記載の製紙用ファブリック。」
をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項11に記載の本発明に
おいては、「前記追加繊維保持クロスマシン方向糸が、
繰り返し模様で、少なくとも三本の隣接するマシン方向
糸上を通過し、次の隣接するマシン方向糸の下部を通過
することにより、前記ファブリック層の製紙面と織り合
わされていることを特徴とする請求項7記載の製紙用フ
ァブリック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項12に記載の本発明に
おいては、「追加繊維保持クロスマシン方向糸が、奇数
(3以上)の隣接するマシン方向糸上を通過することを
特徴とする請求項11記載の製紙用ファブリック。」をそ
の要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項13に記載の本発明に
おいては、「前記マシン方向糸ナックルが製紙面上に複
数の前記三角形を定義することを特徴とする請求項7記
載の製紙用ファブリック。」をその要旨としている。
上記目的を達成するため、請求項14に記載の本発明に
おいては、「少なくとも2セットのマシン方向糸と、少
なくとも2セットのクロスマシン方向糸が、紙接触面と
底面を有する紙接触ファブリック及び上部面と機械接触
面を有する機械接触ファブリックの二枚の異なるファブ
リックを形成するように織り合わされた三層製紙用ファ
ブリックであって、さらに、前記紙接触ファブリックの
紙接触面内の1セットの繊維保持クロスマシン方向糸
と、1セットのクロスマシン方向ロケータ(バインダ
ー)糸とを有し、 前記繊維保持糸が、該繊維保持糸と前記紙接触面の一
本のマシン方向糸との交点に長い浮き糸が続く構造の繰
り返し模様にて前記紙接触面に織り合わされており、前
記ロケータ(バインダー)糸が、マシン方向糸の下を前
記繊維保持糸が通過する構造の当該マシン方向糸上にお
いてのみ前記製紙面上を通過するように、繰り返し模様
で織成されて末端ポイントを形成し、三層製紙用ファブ
リックとしてその二枚のファブリックを保持するため
に、前記機械接触ファブリックのマシン方向糸上の前記
機械接触面にまで伸びていることを特徴とする三層製紙
用ファブリック。」をその要旨としている。
上記した製紙用ファブリックと、紙接触面上に一本の
浮き糸マシン方向ナックルを有し、さらにそこに追加繊
維保持クロスマシン方向糸(望ましくは、ファブリック
層糸より小径を有する糸)を織り込んだ、イニシャルフ
ァブリック層を含む製紙機械に使用される製紙用ファブ
リックの製造を記述する。該追加繊維保持クロスマシン
方向糸は、通常、繊維保持糸とほぼ同じ小径であり、追
加クロスマシン方向ロケータ糸により、隣接する複数の
ファブリック層クロスマシン方向糸の中心部にそのまま
維持される。本発明の製紙用ファブリックは、単層でも
二層でも三層でもよい。
本発明のこれら及び他の目的は、参照番号により各該
当部分が示されている図面及び以下に記載された本発明
の実施例により一層明らかにされるであろう。
本発明ファブリックは、以下の記述によりさらに詳
細、且つ幅広く説明される。この製紙用ファブリック
は、優れた製紙面を有し、製紙機械のフォーミング部用
として特に適している。本発明ファブリックは二本のク
ロスマシン方向追加糸の存在に特徴を有する。
本発明ファブリックは、特殊繊維製紙用ファブリック
である。理解を容易にする目的において、本ファブリッ
クは、あたかもファブリック層が既織であり、追加糸が
加えられたかのように説明されている。当然のことなが
ら、本発明製紙用ファブリックは、通常のごとく一時に
織成されるものである。
本発明ファブリックにおいて使用される糸は、完成製
紙用ファブリックに望まれる特質により変化する。例え
ば、マルチフィラメント糸でも、モノフィラメント糸で
も、ツイストマルチフィラメント糸でも、ツイストモノ
フィラメント糸でも、スパン糸でも、あるいは前記のど
の組み合せによる糸でも構わない。本発明の趣旨運行に
あたり、得るべき望ましいファブリックの特質に沿って
糸の選択を実行することは、当該技術者の裁量範囲であ
る。本発明ファブリックために選択される糸は、通常の
製紙用ファブリックに使用されているものでよい。それ
らの糸は綿、ウール、ポリプロピレン、ポリエステル、
アラミドあるいはナイロンでよい。再確認すると、完成
ファブリックの特定利用法により、当該技術者は糸の材
料を選択するであろう。本発明ファブリックの織成に大
変有効に使用可能な通常の糸としては、「トレビラ」の
商品名で、ホークスト セラニーズ ファイバー イン
ダストリーズにより販売されているポリエステルモノフ
ィラメント糸がある。
まず、ファブリック層構造を用意する。この層は単層
ファブリックでも、多層ファブリックでも構わない。し
かしながら、この層は、その紙接触面上にシングル浮き
糸マシン方向ナックルを有していなければならない。シ
ングル浮き糸マシン方向ナックルとは、ファブリック層
の中心、あるいは、その底に戻る前に、複数の連続クロ
スマシン方向糸上を通過するマシン方向糸が皆無である
ことを意味する。そのファブリック層紙接触面上の長マ
シン方向浮き糸の代わりに、ナックルが形成される。さ
らに、このベース構造ファブリックは、そのファブリッ
ク層の二本の隣接クロスマシン方向糸上に一連の交互マ
シン方向ナックルを形成される。
このファブリック層構造と共にその製紙面上で織成さ
れるのは、2セットの追加クロスマシン方向糸と追加繊
維保持クロスマシン方向糸及び追加クロスマシン方向ロ
ケータ糸である。このファブリックの好ましい一実施例
においては、これら追加クロスマシン方向糸は、ベース
構造ファブリックを構成する糸よりも細いものを使用す
る。小径追加繊維保持糸及びロケータ糸の太さは、ベー
スファブリック製紙面クロスマシン方向糸の太さ及び間
隔により規制される。一般に、その小径糸の径は、その
イニシャルファブリック層クロスマシン方向糸の半分で
ある。ベースファブリック構造の糸と、対応する繊維保
持糸及びロケータ糸の好ましい糸の太さを次の表に示
す。
(作用) 上記した構成により、これらの糸は、イニシャルファ
ブリック層紙接触面の並行クロスマシン方向糸間に位置
しており、この面に織り込まれる。これら二組の追加ク
ロスマシン方向糸の対は、自然の介在力により、それら
の二本の糸が二本のイニシャルファブリック層クロスマ
シン方向糸間において中心となり、重なり合って並列と
なるよう、一般的に互いに逆に織られた模様に織成され
る。互いに絡まるその対の一本の糸は、追加繊維保持糸
として機能し、他の一本の糸は、繊維保持糸を製紙面上
で適性、あるいは理想的な位置に配置するよう、ロケー
タ糸として機能する。
まず、追加繊維保持クロスマシン方向糸は、そのイニ
シャルファブリック層の製紙面と織合される。好ましい
一実施例において、その層を形成する糸よりも細いこれ
ら追加繊維保持糸は、一本のマシン方向のみ、及び数本
の隣接マシン方向糸上を通過することによって、この面
に織合される。
その後、追加クロスマシン方向ロケータ糸がそのファ
ブリック層の紙接着面に織合される。前記のごとく、こ
の追加ロケータ糸は、一般に追加繊維保持糸と同じ直径
を有している。該追加繊維保持糸は又、一般的に、末端
を形成する繊維保持糸と逆の関係にある織り模様で、そ
れら繊維保持糸に隣接するファブリック層紙接触面に織
合される。その追加繊維保持糸とロケータ糸の末端は、
ファブリック表面からこれら二本の糸が位置を変えるポ
イントとして定義される。本発明は、これら繊維保持糸
及びロケータを有するこれら末端が、同模様のマシン方
向糸ナックルにより、その糸の対(繊維保持糸及びロケ
ータ糸)を隣接するベース織クロスマシン方向糸間の中
心に位置させる必要がある。
そのファブリック層の二本の隣接クロスマシン方向糸
上の一連の交互マシン方向ナックルは、その追加繊維保
持糸のリフターポイントとして機能する。さらに、その
追加ロケータ糸は、追加繊維保持糸を二本の隣接するベ
ース織りクロスマシン方向糸間の中心に配置する役割を
果たす。そのロケータ糸に働く力は同一で、その繊維保
持糸に作用する力と反対向きであるがため、これらの一
般に細い糸は、互いに重なり合うことであろう。
(実施例) 本発明の実施例について、図面を利用しつつ以下にお
いて説明する。
第1図と第2図は、本発明の一実施例を示す。イニシ
ャルファブリック層(10)は、マシン方向糸(14)と織
合されたクロスマシン方向糸(12)の層を含むシングル
層ファブリックである。第1図に示すように、製紙面上
において、ファブリック(10)は、シングルフロートマ
シン方向糸(14)ナックルと織合されており、隣接する
二本のベース織りクロスマシン方向糸(12)上で交互に
なっている。「交互」の意味は、もしマシン方向ナック
ルが、一本のクロスマシン方向糸(12)上で形成される
ならば、隣接クロスマシン方向糸(12)上では形成され
るマシン方向糸が皆無であり、マシン方向糸(14)は、
これらクロスマシン方向糸(12)の下部を通過する。
追加クロスマシン方向繊維保持糸(15)は、ファブリ
ック層クロスマシン方向糸(12)間に位置し、一本のマ
シン方向糸(14)の下部と次の七本のマシン方向糸(1
4)の上部を通過することによりイニシャルファブリッ
ク織り構造(10)と織合される。
追加クロスマシン方向ロケータ糸(17)は、繊維保持
糸(15)の模様と一般的に逆の織り模様を有するよう
に、ファブリック層(10)と織合され、追加繊維保持糸
(15)がマシン方向糸(14)の下部を通過するポイント
においてのみ紙接触面に現れる。第2図は、第1図の2
−2面で切断した断面図を示す。
本発明の特徴的要素は、第1図により示されている。
本発明により形成されたファブリックの紙接触面上にお
いて、そのマシン方向ナックルは、追加繊維保持糸(1
5)とロケータ糸(17)に隣接するファブリック層(1
0)のマシン方向糸(12)上に繰り返し現れる三角形を
定義し、各三角の中心をなす前記末端を有する。この現
象は、第1図に記載のポイントAで図示される。
第3図は、追加クロスマシン方向ロケータ糸(17)の
導入以前における追加繊維保持クロスマシン方向糸(1
5)上に存在する力を示す。矢印は、繊維保持糸(15)
上の張力を示す。そのような力の効果は、以下におい
て、さらに詳細に記述されている。
第4図と第5図は、イニシャルファブリック層(40)
用として、7−ハーネスデュアル層構造を利用した本発
明のファブリックの別の実施例を示す。そのデュアル層
ファブリック構造(40)は、紙接触クロスマシン方向糸
(42)の層、及び機械接触クロスマシン方向糸(43)を
有し、実質的にその紙接触クロスマシン方向糸(42)の
層の下部に位置し、さらに並行である。これらの両糸
(42)(43)は、ファブリック(40)の紙接触面(第4
図参照)が、シングルフロートマシン方向ナックルを有
するよう、一セットのマシン方向糸(44)と織合されて
おり、ファブリック層の二本の隣接紙接触クロスマシン
方向糸(42)上で交互になっている。ファブリック層
(40)の紙接触面と織合され、一本のマシン方向糸(4
4)の下部の通過以前に、追加保持クロスマシン方向糸
(45)は該ファブリックの紙接触面上の六本のマシン方
向糸(44)上を通過する。追加クロスマシン方向ロケー
タ糸(47)は、一般的に追加繊維保持クロスマシン方向
糸(45)の模様と逆の織り模様で、ファブリック層(4
0)の紙接触面上と織合される。再確認すれば、織合に
おけるそのポイント、即ち末端のポイントにおいては、
ロケータ糸(47)は紙接触面に現れ、繊維保持糸(45)
は該ファブリックの紙接触面下を通過する。該ファブリ
ックの製紙面に本発明の特徴的要素が現れるポイント
は、第4図におけるポイントAにて図示されている。
第6図は、本発明のさらに別の実施例における製紙面
の一部を示す。この実施例のファブリックにおいては、
シングルファブリック層構造(60)は、一本のマシン方
向糸(14)の下部を通過する以前に、三本のマシン方向
糸(14)を通過する追加クロスマシン方向ロケータ糸
(17)及び追加クロスマシン方向繊維保持糸(15)とが
供給される。
第7図から第9図は、その表面の部分分解図を表し、
第6図におけるそれぞれ7−7、8−8、及び9−9で
切断した断面図であり、追加クロスマシン方向繊維保持
糸(15)とクロスマシン方向ロケータ糸(17)との関係
におけるファブリック層マシン方向糸(14)及びクロス
マシン方向糸(12)の幾何学的配置を図示する。
第10図と第11図は、三層ファブリック構造を有する本
発明のさらに別の実施例を示すものである。そのファブ
リック層は、それに実質的に並行であり、その下部に位
置する紙接触クロスマシン方向糸(102)、及び機械接
触クロスマシン方向糸(103)と合体する。図示された
ファブリックの紙接触面が、二本の隣接紙接触クロスマ
シン方向糸(104)上で交互に交わるシングルフロート
マシン方向ナックルを有するように、紙接触マシン方向
糸(104)と機械接触マシン方向糸(105)は、その場で
織合される。
追加クロスマシン方向繊維保持糸(106)は、一本の
マシン方向糸の下部通過以前に、七本のマシン方向糸
(104)上を通過するように、そのファブリック層紙接
触面と織合される。クロスマシンロケータ糸(107)
は、一般的に追加クロスマシン方向繊維保持糸(106)
の模様と逆の織り模様で、そのファブリック層の紙接触
面とも織合される。該追加クロスマシン方向繊維保持糸
と該クロスマシン方向ロケータ糸に隣接する該クロスマ
シン方向糸上のシングルマシン方向ナックルにより形成
されるAマークにより図示されている三角形内に、該ロ
ケータ糸が該ファブリックの紙接触面上にあり、該追加
繊維保持糸がその面の下部にある末端ポイントが図示さ
れている。
2−ハーネス平織り製紙面と4−ハーネス機械接触面
織りの三層ファブリックは、この新規な糸配置概念の適
用のための構造を提供する。第12図に示すように、小径
クロスマシン方向繊維保持糸(115)は、それを一本の
マシン方向糸(114)の下部と、次の隣接する三本のマ
シン方向糸(114)の上部を通過させて織成されたマシ
ン方向糸(114)とクロスマシン方向糸(112)で形成さ
れたイニシャルファブリックの平織り紙接触面に織合さ
れる。
第12図のAの場合は、この糸が通常いかにその平織り
ファブリック中に配置されるかを示す。図に示すよう
に、クリンプマシン方向糸(114)内の山と谷からの自
然力は、小径糸(115)がファブリック層のクロスマシ
ン方向糸間の中心を外れた位置に配置されるように力を
加える。第12図のBの場合は、該小径糸が一本のマシン
方向糸(114)の下部を通過し、それから偶然(この場
合二本)のマシン方向糸(114)の上部を通過するとし
た場合、どのように配置されるかを示す。この場合、該
小径糸は、その末端ポイントで逆方向に押さえられ、糸
(115)はそのファブリックを斜めに通過する。再確認
すれば、Aの場合は、小径糸(115)は二本のクロスマ
シン方向糸(112)間には位置しない。第11図のCの場
合は、追加繊維保持糸(115)は、追加小径ロケータ糸
(117)と合体させることにより、中心に理想的位置を
とることを示している。クリンプマシン方向糸(114)
の山と谷の力は、追加繊維保持糸(115)を中心に配置
するため、同等逆方向の力で二本の小径糸(115)と(1
17)に働く。Dの場合は、それら二本の小径糸が本発明
により定義されたごとくの末端ポイントを造るような介
在する対の糸としての役割を成さないよう、それら二本
の小径糸が織成工程において不適性に織合された場合に
その表面に何が起こるのかを示す。EとFの場合は、追
加ロケータ糸(117)が、Bの場合のごとく織成された
繊維保持糸(115)を中心に配置させるために使用され
るときに何が起こるかを示す。図示されたごとく、ロケ
ータ糸(117)は、ただ追加繊維保持糸(115)の一末端
ポイントを移動させることができるだけである。Cの場
合は、本発明の理想的な実施例である。
第13図は、第12図のCとEの場合で図示したように、
そのファブリックの製紙面上に結果的に構成される脱水
孔を示す。Cの場合の脱水孔の同一性は、Eの場合の脱
水孔の同一性より優れていることは一目瞭然である。
第14図は、本発明の好ましい実施例における製紙面の
一部を示しており、それは三層ファブリック(140)の
ことである。その図に同時に含まれるのは、表面図の15
−15、16−16及び17−17面で切断された断面図である。
この実施例のファブリックにおいては、その二本の隣接
クロスマシン方向糸上で交互に織合されるシングル浮き
糸マシンナックルを形成するために織合されるマシン方
向糸(142)及びクロスマシン方向糸(143)を合体させ
た単層ファブリック(141)が、この完成製紙用ファブ
リック(140)の紙接触面のために選択される。この上
部ファブリック(141)は1×1織りである。
このファブリックのすぐ下に存在し、製紙用ファブリ
ック(140)の機械接触面となっているのは、1×3織
りにされたマシン方向糸(145)及びクロスマシン方向
糸(146)を合体させた単層ファブリック(144)であ
る。それら二枚のファブリックは、それら二枚のファブ
リックを結合させているバインダーとしての機能をも果
たしている二追加セットクロスマシン方向糸と、追加繊
維保持糸(147)及びロケータ糸(148)により、三層製
紙用ファブリック(140)を形成するために結合され
る。繊維維持糸(147)は、その紙接触面上の七本のマ
シン方向糸(142)上と、一本のマシン方向糸(142)の
下部を通過する。そのロケータ及びバインダー糸(14
8)は、繊維保持糸(147)の模様と逆の模様でファブリ
ック(140)に織合され、七本のマシン方向糸(142)及
びファブリック(144)の一本のマシン方向糸(145)の
下部と一本のマシン方向糸(142)の上部を通過する。
本発明のファブリックは、同一平面及びバイクランプ
された製紙面を有する公知製紙用ファブリックより優れ
ている。いわゆるX線ファブリックにおいて通常見られ
る長マシン方向浮き糸の代わりに、トンプソンに付与さ
れた米国特許第4,423,755合のごとく、本発明ファブリ
ックは、その製紙面に比較的短いマシン方向フロートを
有しており、ゆえに、形成された紙にはマークが付着し
にくい。さらに、本発明ファブリックは、目が細かいに
もかかわらず優れた脱水能力を有している。以下の例
は、本発明ファブリックをさらに詳細に声明するための
ものであり、本発明を限定するためのものではない。
(例) マシン方向糸として、ある量の半径0.16mmの高密度76
/インチ ポリエステルモノフィラメント糸と、クロス
マシン方向糸として、ある量の半径0.23mmの低密度40/
インチ ポリエステルモノフィラメント糸が用意され
た。これらの糸は、その上表面上に存在する隣接クロス
マシン方向上で交互になっているシングル浮き糸マシン
方向ナックルを有する1×1織りの単層ファブリックを
形成するために一緒に織成される。このファブリックは
上層ファブリックとなる。
又、マシン方向糸として、ある量の半径0.21mmの高密
度76/インチ ポリエステルモノフィラメントと、クロ
スマシン方向糸として、ある量の半径0.23mmの低密度40
/インチ ポリエステルモノフィラメントが用意され
た。これらの糸は、1×3の単層織りを形成するために
一緒に織成される。
これら二枚のファブリックは、両方とも半径0.11mmの
低粘性40/インチ ポリエステルモノフィラメントの二
追加セットクロスマシン方向糸、追加繊維保持糸及びロ
ケータ糸により三層製紙用ファブリックを形成するため
一緒に織り合わされる。該繊維保持糸は、上層ファブリ
ックの上部面上の七本のマシン方向糸及び一本のマシン
方向糸の下部を通過する。該ロケータ糸(バインダー
糸)は該繊維保持糸の模様と逆の模様で結合したファブ
リックとなるよう織り合わされ、該上部ファブリックの
七本のマシン方向糸と該下部ファブリックの一本のマシ
ン方向の下部、及び一本のマシン方向糸上を通過する。
ここにおいて記述された実施例は、図面を使用して説
明された本発明を利用した幾例かに過ぎず、本発明の限
定を意図したものではない。本発明の精神と範囲を逸脱
することなく、当該技術の習得者にとり当然である多く
の他の実施例が可能であることは明らかである。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明においては、ファブリッ
クに耐久性を有した機械接触側を与え、しかも、優れた
繊維保持面を有する製紙用ファブリックを製造すること
ができる。
又、本発明においては、製紙面に高い強度を有し、脱
水に優れた紙接触面の孔を有し、目が細かく小径の大量
紙繊維保持糸を有する製紙用亜ファブリックを製造する
ことができる。
さらに、本発明においては、共面を有する、即ち、全
てのマシン方向及びクロスマシン方向のナックルあるい
は浮き糸が、繊維保持面上で同じ高さの面にある製紙用
ファブリックを製造することができる。
本発明においては、製紙面にクロスマシン方向保持浮
き糸の優越性を有し、一本の浮き糸よりなる大なるマシ
ン方向保持ナックルが皆無である製紙用ファブリックを
製造することができる。
本発明においては、フォーミングウェブにおいて制御
された紙繊維の整列を得るため、クロスマシン方向ファ
ブリック糸の紙繊維保持面において、二つのはっきり異
なる平面高の繊維保持面を有する製紙用ファブリックを
製造することができる。
本発明においては、ファブリックのシート側の望まし
い製紙用性能を犠牲にすることなく、卓越した安定性と
耐久性を有する製紙用ファブリックを製造できるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製紙用ファブリックの一実施例のシー
ト側を示す平面図、第2図は第1図のファブリックを第
1図に示す2−2線において切断した状態を示す断面
図、第3図はロケータ糸が追加繊維保持糸の適正な位置
づけに使用されない場合における第1図に示す本発明の
一実施例のシート側を示す平面図、第4図は本発明のフ
ァブリックの別の実施例のシート側を示す平面図、第5
図は本発明のファブリックの種々のクロスマシン方向糸
に対するマシン方向糸の道程を示す第4図に示す実施例
の断面図、第6図から第9図はそれぞれ本発明の概念を
さらに明確にするため追加繊維保持糸及びロケータクロ
スマシン方向糸に対するイニシャルファブリック層マシ
ン方向糸及びクロスマシン方向糸の幾何学的位置を示
し、第6図はマシン方向糸及びクロスマシン方向糸の平
面図、第7図から第9図はそれぞれマシン方向糸の断面
図、第10図は本発明のさらに別の実施例の紙接触面を示
す平面図、第11図は第10図に示すファブリックの11−11
線において切断した状態を示す断面図、第12図は本発明
の概念を採用した効果を示す種々のファブリックの平面
図、第13図は第11図に示すファブリックの二つの例の脱
水孔の概略を示す平面図、第14図から第17図はそれぞれ
本発明の概念を採用したトリプル層ファブリックを示
し、第14図はファブリックの平面図、第15図から第17図
はそれぞれファブリックの断面図である。 符号の説明 10,40……イニシャルファブリック層、 12……クロスマシン方向糸、 14,44……マシン方向糸、 15,45……追加クロスマシン方向繊維保持糸、 17,47……追加クロスマシン方向ロケータ糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21F 1/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一セットのクロスマシン方向糸
    と少なくとも一セットのマシン方向糸が、製紙面と機械
    接触面を形成するため織り合わされたファブリック層で
    あって、前記マシン方向糸が紙接触面上で交互になった
    シングルナックルを形成するために織り合わされている
    ファブリック層と、 前記ファブリック層の製紙面上で、一対の隣接する各ク
    ロスマシン方向糸の間に配置された追加繊維保持クロス
    マシン方向糸と、 前記ファブリック層の製紙面上で、一対の隣接する各ク
    ロスマシン方向糸の間に配置された追加クロスマシン方
    向ロケータ糸と、 からなり、 前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と追加クロスマシ
    ンロケータ糸とが前記ファブリック層と逆織り模様で織
    り合わされるように構成されていることを特徴とする製
    紙用ファブリック。
  2. 【請求項2】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と、
    前記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、ファブリック
    層の糸よりも細い糸であることを特徴とする請求項1記
    載の製紙用ファブリック。
  3. 【請求項3】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と、
    前記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、ファブリック
    層の糸の半分の太さ(径)であることを特徴とする請求
    項2記載の製紙用ファブリック。
  4. 【請求項4】ファブリック層の製紙面の各クロスマシン
    方向糸に、一本の追加繊維保持クロスマシン方向糸と、
    一本の追加クロスマシン方向ロケータ糸が存在すること
    を特徴とする請求項1記載の製紙用ファブリック。
  5. 【請求項5】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸が、
    同一模様の繰り返しにより、少なくとも3本の隣接する
    マシン方向糸の上と、次の隣接するマシン方向糸の下を
    通過することにより、ファブリック層の製紙面と織合さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の製紙用ファブ
    リック。
  6. 【請求項6】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸が、
    奇数(3以上)番目の隣接するマシン方向糸上を通過す
    ることを特徴とする請求項5記載の製紙用ファブリッ
    ク。
  7. 【請求項7】紙接触面と機械接触面を形成するため、互
    いに織り合わされる少なくとも1セットのマシン方向糸
    と少なくとも1セットのクロスマシン方向糸を有する製
    紙用ファブリックであって、さらに、 1セットの繊維保持クロスマシン方向糸と、 1セットのクロスマシン方向ロケータ糸と を有し、 前記繊維保持糸が、紙接触面の一本のマシン方向糸とそ
    の繊維保持糸との交点に長い浮き糸が続く構造の繰り返
    し模様にて前記紙接触面に織り合わされ、 前記ロケータ糸が、マシン方向糸の下を前記繊維保持糸
    が通過する構造になった当該マシン方向糸上においての
    み前記製紙面上を通過して末端ポイントを形成するよう
    に、前記繊維保持糸の模様と逆の繰り返し模様で織り合
    わされ、 前記繊維保持クロスマシン方向糸とクロスマシン方向ロ
    ケータ糸に隣接する、前記製紙面のクロスマシン方向糸
    上のマシン方向ナックルが、その中心に前記末端ポイン
    トを有する三角形を定義していることを特徴とする製紙
    用ファブリック。
  8. 【請求項8】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と前
    記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、前記ファブリッ
    ク層の糸よりも細い径を有することを特徴とする請求項
    7記載の製紙用ファブリック。
  9. 【請求項9】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸と前
    記追加クロスマシン方向ロケータ糸が、ファブリック層
    糸の半分の太さ(径)であることを特徴とする請求項8
    記載の製紙用ファブリック。
  10. 【請求項10】前記ファブリック層の製紙面の各クロス
    マシン方向糸に、一本の追加繊維保持クロスマシン方向
    糸と一本の追加クロスマシン方向ロケータ糸が存在する
    ことを特徴とする請求項7記載の製紙用ファブリック。
  11. 【請求項11】前記追加繊維保持クロスマシン方向糸
    が、繰り返し模様で、少なくとも三本の隣接するマシン
    方向糸上を通過し、次の隣接するマシン方向糸の下部を
    通過することにより、前記ファブリック層の製紙面と織
    り合わされていることを特徴とする請求項7記載の製紙
    用ファブリック。
  12. 【請求項12】追加繊維保持クロスマシン方向糸が、奇
    数(3以上)の隣接するマシン方向糸上を通過すること
    を特徴とする請求項11記載の製紙用ファブリック。
  13. 【請求項13】前記マシン方向糸ナックルが製紙面上に
    複数の前記三角形を定義することを特徴とする請求項7
    記載の製紙用ファブリック。
  14. 【請求項14】少なくとも2セットのマシン方向糸と、
    少なくとも2セットのクロスマシン方向糸が、紙接触面
    と底面を有する紙接触ファブリック及び上部面と機械接
    触面を有する機械接触ファブリックの二枚の異なるファ
    ブリックを形成するように織り合わされた三層製紙用フ
    ァブリックであって、さらに、 前記紙接触ファブリックの紙接触面内の1セットの繊維
    保持クロスマシン方向糸と、 1セットのクロスマシン方向ロケータ(バインダー)糸
    と を有し、 前記繊維保持糸が、該繊維保持糸と前記紙接触面の一本
    のマシン方向糸との交点に長い浮き糸が続く構造の繰り
    返し模様にて前記紙接触面に織り合わされており、 前記ロケータ(バインダー)糸が、マシン方向糸の下を
    前記繊維保持糸が通過する構造の当該マシン方向糸上に
    おいてのみ前記製紙面上を通過するように、繰り返し模
    様で織成されて末端ポイントを形成し、三層製紙用ファ
    ブリックとしてその二枚のファブリックを保持するため
    に、前記機械接触ファブリックのマシン方向糸上の前記
    機械接触面にまで伸びていることを特徴とする三層製紙
    用ファブリック。
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