JP2563698B2 - オンボード形電源装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、オンボード形電源装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図７は従来のオンボード形電源の実装状
態を示した斜視図である。図において、１はオンボード
形電源、２はこのオンボード形電源１を実装した回路基
板、３は回路基板２に実装された集積回路である。

【０００３】次に実装状態について説明する。通常オン
ボード形電源１の入出力端子は半田付け用の端子であ
り、集積回路３などが実装された回路基板２にオンボー
ド形電源１を実装する場合は、半田付けによって実装さ
れる。

【０００４】またオンボード形電源が複数台ある場合
や、メインの回路基板と電源部を分離してシステムを組
む場合には、図８のように、電源用のマザーボード４に
オンボード形電源１ａ，１ｂを実装し、電源部の入出力
用として、例えばネジ止め式の端子台５ａ，５ｂをマザ
ーボード４上に搭載して電源部を構成している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のオンボード形電
源は、以上のように実装されているので、電源の変更の
際には、回路基板やマザーボードを変更しなければなら
ず、また電源は平面に実装されるので、セットの底面積
が広くなるという問題がある。また、電源の保守におい
ても、電源を交換するときには半田を除去する必要があ
り作業性にも問題がある。

【０００６】この発明は前述のような問題を解消するた
めになされたもので、薄形であるというオンボード形電
源の特徴を生かしながら、組込みや交換を容易にし、立
体的にも実装できるオンボード形電源装置を得ることを
目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明では、オンボード形電源装置を次の
（１），（２），（３），（４）のとおりに構成する。

【０００８】（１）入力側半田付け用端子，出力側半田
付け用端子を有するオンボード形電源と、該オンボード
形電源の入力側，出力側に、前記入力側半田付け用端
子，出力側半田付け用端子にそれぞれ半田付けすること
により装着した小形基板とを備え、該小形基板に、外部
の接続子またはケーブルが着脱可能であり、かつ前記入
力側半田付け用端子または前記出力側半田付け用端子に
接続された端子を設けたオンボード形電源装置。

【０００９】（２）小形基板に設けた端子は、単極で抜
き差しできるタブ端子である前記（１）記載のオンボー
ド形電源装置。

【００１０】（３）小形基板に設けた端子は、複数極を
同時に着脱できるコネクタである前記（１）記載のオン
ボード形電源装置。

【００１１】（４）小形基板に設けた端子は、ネジ止め
できる端子台である前記（１）記載のオンボード形電源
装置。

【００１２】

【作用】前記（１），（２），（３），（４）の構成に
より、オンボード形電源装置と、回路基板，マザーボー
ド等の接続は、小形基板に設けた端子を介して機械的に
容易に行われる。

【００１３】

【実施例】以下この発明を実施例により詳しく説明す
る。 （実施例１）図１は実施例１である“オンボード形電源
装置”の斜視図である。図において、１はオンボード形
電源、６ａ，６ｂはオンボード形電源１に具備した半田
付け用端子、１０ａはオンボード形電源１の入力側に装
着した小形基板、１０ｂはオンボード形電源１の出力側
に装着した小形基板、１１ａ，１１ｂは半田付け用端子
６ａ，６ｂにそれぞれ接続されたタブ端子、１２はタブ
端子１１ａ，１１ｂに抜き差し可能なリセプタクル端
子、１３はケーブルである。

【００１４】小形基板１０ａ，１０ｂは、オンボード形
電源１に設けられている半田付け用端子６ａ，６ｂに半
田付けされ装着される。小形基板１０ａ，１０ｂには、
単極で接続可能なタブ端子１１ａ，１１ｂが搭載されて
いる。このように構成されたオンボード形電源装置１０
０への接続は、ケーブル１３の端部に装着したリセプタ
クル端子１２の嵌合により実現される。

【００１５】また、本実施例の変形として図２に示すよ
うに、タブ端子１１がオンボード形電源１の厚さ方向に
向くよう小形基板１０ａ，１０ｂを装着すると、ケーブ
ル１３の接続時の電源装置２００の占有空間がより少な
くなる。

【００１６】（実施例２）前述の実施例１では、単極で
抜き差しする端子を小形基板に搭載した例を示したが、
本実施例では図３に示すように、複数極を同時に着脱で
きるコネクタ１４を搭載することにより、ハーネス１５
の接続の作業性が良くなる。また、図３ではコネクタの
嵌合方向が小形基板に対して水平方向のものを示した
が、この変形として図４に示すように、小形基板に対し
て垂直方向に嵌合できるようにしてもよい。

【００１７】（実施例３）また、図５に示すようにネジ
止めによる端子台５を小形基板１０に搭載すれば、オン
ボード形電源装置５００の実装は、特別な工具や部品を
用いることなく行える。

【００１８】（実施例４）以上の各実施例では、小形基
板として硬質の基板を用いているが、図６に示すよう
に、フレキシブル基板１６を採用すれば、オンボード形
電源装置６００への接続形態は柔軟なものとなり、機器
への組込みがより自由にでき、機器の小形化が可能とな
る。

【００１９】なお、この発明の実施例ではないが、オン
ボード形電源の入力側，出力側のいずれか一方のみに小
形基板を装着することも、本体装置の構成によっては考
えられる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オンボード形電源に、端子を搭載した小形基板を装
着するように構成したので、大形のマザーボードが不要
となり、コストが下がる。また電源の着脱が半田付けに
比べ容易にでき、電源の交換や保守における作業効率が
格段に向上する。また電源の変更においても、メインの
回路基板を変更することなく、電源部のみの変更で良
い。電源の実装形態も、オンボード形電源の薄形という
特徴を生かしたまま機器に自由に配置でき、複数台の電
源も立体的に組込め、機器の小形化が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の斜視図

【図２】実施例１の変形の斜視図

【図３】実施例２の要部斜視図

【図４】実施例２の変形の要部斜視図

【図５】実施例３の要部斜視図

【図６】実施例４の斜視図

【図７】従来例の斜視図

【図８】従来例の斜視図

【符号の説明】

１ オンボード形電源 ６ａ，６ｂ 半田付け用端子 １０ａ，１０ｂ 小形基板 １１ａ，１１ｂ タブ端子

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力側半田付け用端子，出力側半田付け
   用端子を有するオンボード形電源と、該オンボード形電
   源の入力側，出力側に、前記入力側半田付け用端子，出
   力側半田付け用端子にそれぞれ半田付けすることにより
   装着した小形基板とを備え、該小形基板に、外部の接続
   子またはケーブルが着脱可能であり、かつ前記入力側半
   田付け用端子または前記出力側半田付け用端子に接続さ
   れた端子を設けたことを特徴とするオンボード形電源装
   置。
2. 【請求項２】 小形基板に設けた端子は、単極で抜き差
   しできるタブ端子であることを特徴とする請求項１記載
   のオンボード形電源装置。
3. 【請求項３】 小形基板に設けた端子は、複数極を同時
   に着脱できるコネクタであることを特徴とする請求項１
   記載のオンボード形電源装置。
4. 【請求項４】 小形基板に設けた端子は、ネジ止めでき
   る端子台であることを特徴とする請求項１記載のオンボ
   ード形電源装置。