JP3006449U - 真空吸引ノズルによる電気コネクタ操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空吸引ノズルの使用により、電気的装置１
２の取付面２４にコネクタ１０を取り付けるシステムが
提供される。 【構成】 コネクタは、取付面に隣接して位置設定され
た絶縁ハウジング１４を備えている。ハウジングは複数
の端子嵌め込み路２０を有している。複数の電気端子２
８は、嵌め込み路内に嵌め込まれ、電気的装置の回路構
成３２に相互接続する、初めの、開いている嵌め込み路
の端部から突出する末端部３０を備えている。膜４０
は、２番目の、開いている、少なくともいくつかの嵌め
込み路の上部を覆い、コネクタを操作及び位置設定する
ために、真空吸引ノズルにより係合する平滑な表面を提
供する。膜は、ハウジングに固定するための、膜の片面
４４に接着物を有していることが望ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気コネクタの技術に係り、詳細には、真空吸引ノズルの使用によ り、コネクタを操作及び位置設定する操作装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】

電気的装置の小型化の傾向が続く中で、その装置の電気部品間の、小型化した 相互システムの必要性は非常に増大している。一例として、電気部品の密集度が ある。あるいはコンピューターが挙げられる。そして、このような高密度で部品 がプリント回路板に取り付けられると、小型化されている回路板よりも大きくな ることになる。

【０００３】 そのような小型化の一つの解決策は、かさばる電気コネクタハウジングを除去 すること、そうでなければ、プリント回路板上の回路トレースに対して、端子の 末端部を比較的凝縮した態様のコネクタ或はコネクタブロックを使用することで ある。末端部は、回路上、或は穴の中の回路トレースに半田付けされ、相補的な コネクタは、コネクタブロックに直接取付けられるか、プリント回路板の反対側 から回路板の穴を通り伸びている端子ピンにより、コネクタブロックに相互接続 される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この時問題は、電気的装置の取付面にコネクタを取付操作する際に常に障害が 生ずる。周知のように、半田還流方式は、しばしばプリント回路板に電気コネク タを固定するのに使用される。半田還流方式の前に、電気コネクタを操作して回 路板上にコネクタを位置設定するために、真空吸引ノズルを使用することが常時 行なわれている。詳細には、電気コネクタは真空吸引ノズルにより固定され、そ の位置は決定され、真空吸引ノズルによりプリント回路板上の選択された位置に 置かれる。

【０００５】 真空吸引ノズルの使用に関するそのようなシステムは、仮に、電気コネクタが 上記のような真空吸引ノズルにより固定する平滑な上面を有するなら、極めて有 効である。しかしながら、コネクタはしばしば、コネクタハウジングの通る端子 嵌め込み路の、厳密に区切られた開いている上部により、上面を実質上取ってし まい、それ故に、真空吸引ノズルによる直接係合のための平滑な表面はできない 。そのようなコネクタの一例として、ハウジング内で開いている嵌め込み路を有 するものがある。そのようなコネクタでは、真空吸引ノズルによる係合のための 平滑な表面はない。

【０００６】

【目的】

結果として、真空吸引ノズルによる係合のための平滑な上面を提供する別のカ バーを使用することが提案され、そのカバーは、コネクタの端子に引っ掛かるこ となく、ハウジングに相互係合している。コネクタが真空吸引ノズルにより、プ リント回路板上の選択された位置に置かれた後で、及び、半田還流方式の後で、 そのカバーは取り除かれ、コネクタは端子末端部をプリント回路板上の選択され た回路トレースに半田付けすることで、プリント回路板に相互接続されたままに なる。

【０００７】 本発明は、上記の性質を有するシステムの改良であって、コネクタの上面に接 着する薄膜を使うことでなされ、端子の嵌め込み路の上部を覆い、真空吸引ノズ ルによる係合のための平滑な表面を提供する。

【０００８】 それ故に、本考案の目的は、真空吸引ノズルの使用により、プリント回路板の ような電気的装置の取付面にコネクタを位置設定或は取付ける、新規且つ改良さ れたシステムを提供することである。

【０００９】

【課題を解決する為の手段】

本考案によれば、ハウジングは複数の端子嵌め込み路を有している。複数の電 気端子は、その嵌め込み路内に取付けられ、プリント回路板上の回路トレースの ような電気的装置の回路構成に相互接続する、初めの、嵌め込み路の開いている 端部から突出する末端部を備える。膜は、２番目の、嵌め込み路の開いている上 部を覆い、ハウジングに固定され、コネクタの操作及び位置設定のために、真空 吸引ノズルによる係合のための平滑な表面を提供する。

【００１０】 本考案では、膜はハウジングに固定するために、それの片面に接着物を有して いる。絶縁ハウジングは、上面と底面間に伸びている嵌め込み路を持つ上面と底 面を有する。膜は上面に接着する。底面は、プリント回路板の表面に取り付けら れる。端子の末端部は回路板上の回路トレースに半田付けするための、半田付け される末端から成っている。

【００１１】

【実施例】

次に、添付図面に従い本考案の実施例を詳述する。図面を参照すると、本考案 は真空吸引ノズルの使用により、プリント回路板１２のような電気的装置の取付 面に、コネクタ１０を取付けるシステムである。

【００１２】 コネクタ１０は、従来通りの長方形の輪郭を持ち、上面１６及び底面１８を画 成する絶縁ハウジングブロック１４を備えている。複数の開いている端子嵌め込 み路２０（図２）は、ハウジングの上面及び底面間に伸びている。複数の取付ペ グ２２は、ハウジング底面から突出しており、それによりコネクタは、プリント 回路板の上面或は取付面に隣接して、底面に取り付けられる。図３で見られるよ うに、プリント回路板はコネクタ内の嵌め込み路の配列に沿った複数の穴２６を 有している。

【００１３】 複数の電気端子２８は、ハウジング１４の嵌め込み路２２に取り付けられ、末 端部３０を備えており、この末端部３０はプリント回路板の回路構成、詳細には 、回路板の上面２４上の回路トレース或はパッドと相互接続する為に、嵌め込み 路の底から突出している。図３で見られるように、実際に、端子２８の末端部３ ０は、ハウジング１４の小通路３４を通り突出しており、その通路は嵌め込み路 ２０の一部である。端子２８はまた、嵌め込み路２０内にあるレセプタクル部３ ６を備えている。その上、末端部３０は、回路板内の穴に半田付けするため、上 記の穴迄伸びている。

【００１４】 各端子２８は、一対の内側にバイアスされた片持ち梁式の接続アーム３８を備 えていて、接続アームは、プリント回路板１２の反対側或は底側からの相補的な コネクタの端子ピンと電気的相互係合する。相補的なコネクタの端子ピンは、矢 印Ａの方向に（図３）、プリント回路板内の穴２６を通して、ハウジング１４の 嵌め込み路２０に挿入され、そこでは、端子ピンは端子レセプタクル部分３６の スプリング接続アーム３８と相互係合する。端子は、矢印Ｂの方向に（図２）、 ハウジング１４内の各々の嵌め込み路２０に上から嵌め込まれる。一度、端子が 嵌め込み路に上から嵌め込まれると、末端部３０は、図３で分かるように、外側 に横方向に曲げられ、そこでは、末端部をプリント回路板の上面２４上の回路ト レース３２に、表面に半田付けすることができる。

【００１５】 ここで、上、底、等のような言葉は、本考案を簡明に理解することに関連した 要求の中で使われると理解される。そのような言葉は制限的でない。なぜなら、 周知の如く、コネクタ１０のような電気的コネクタは全方向的にあらゆる方向か ら使用されるからである。

【００１６】 本考案は、真空吸引ノズルの使用により、コネクタ１０を容易に操作及び位置 設定する改良された装置を意図している。そのために、薄膜４０が、上面１６内 の嵌め込み路２０の開いている上部を覆うために、ハウジング１４の上面に固定 される。薄膜４０は、コネクタを操作及び位置設定するために、真空吸引ノズル により係合するための平滑な上面領域４２（図２）を有する。薄膜４０は、それ をコネクタブロックに固定するために、底面４４（図３）に接着する物を有する ことが望ましい。

【００１７】 この例では、ハウジング１４の上面１６全体が、薄膜４０に覆われているが薄 膜４０は特定サイズの真空吸引ノズルにより係合するに十分なサイズの平滑な上 面があれば、表面全体を覆う必要はない。組立の際に、端子２８は、ハウジング 内の嵌め込み路２０に上から嵌め込まれ、その時背部を接着される薄膜はハウジ ング上面に接着され、少なくとも真空吸引ノズルで係合するに十分な面積で、嵌 め込み路の、開いている上端を覆うことになる。

【００１８】 薄膜４２が所定の場所に置かれると、相補的なコネクタの端子ピンは、底から コネクタ１０の端子２８に結合されるだけだろう。しかしながら、仮に、上部ま で結合のコネクタが望ましいなら、そのような薄膜は半田付けの段階の後で除去 されれば良い。

【００１９】

【考案の効果】

以上詳述した如く、本考案によれば、プリント回路基板のような電気的装置の 取付面に薄膜という簡易な手段で電気コネクタを真空吸引して取付けることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】ハウジング、一対の端子、膜を含むコネクタの
分解斜視図である。

【図３】プリント回路板に取り付けられた所のコネクタ
の拡大縦断面図である。

フロントページの続き (72)考案者 ライ マン サング シンガポ−ル コモンウエルス ドライブ １−507 ブロック75

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 真空吸引ノズルの使用により、電気的装
   置１２の取付面２４に、コネクタを取付ける装置に於
   て、上記取付面２４に隣接して位置設定された絶縁ハウ
   ジング１４を備え、このハウジングは上面と底面を有
   し、これら上面と底面間に伸びる複数の端子嵌め込み路
   ２０を持つと共に、上記底面が、電気的装置の取付面に
   取付けられるようになっている電気コネクタ１０と、上
   記端子嵌め込み路２０内に取付けられ、電気的装置の回
   路構成に半田によって相互接続するために、初めの開い
   ている嵌め込み路２０の端部から突出している半田付け
   された末端３０を備えている複数の電気端子２８と、２
   番目の開いている少なくともいくつかの嵌め込み路２０
   の上部を覆い、コネクタを操作及び位置設定するため
   に、真空吸引ノズルにより係合する平滑な表面領域４２
   を有するハウジングの上面に固定される膜４０からなる
   電気コネクタ操作装置。
2. 【請求項２】 上記膜４０が、ハウジングに固定するた
   めに、上記膜４０の片面に接着する物を有していること
   を特徴とする請求項１の電気コネクタ操作装置。
3. 【請求項３】 電気コネクタがプリント回路板に取り付
   けられ、上記の端子嵌め込み路２０がプリント回路板内
   の穴に整合するように位置設定されていることを特徴と
   する請求項１の電気コネクタ操作装置。
4. 【請求項４】 上記膜４０が柔軟な物であることを特徴
   とする請求項３の電気コネクタ操作装置。
5. 【請求項５】 上記半田付けされる末端３０が、プリン
   ト回路板１２表面上の回路トレースに半田付けされるた
   めに、ハウジング１４の底面１８に平行に曲げられてい
   ることを特徴とする請求項３の電気コネクタ操作装置。