JP2562268Y2 - 2サイクルエンジンのピストン - Google Patents

2サイクルエンジンのピストン

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JP2562268Y2
JP2562268Y2 JP1990030347U JP3034790U JP2562268Y2 JP 2562268 Y2 JP2562268 Y2 JP 2562268Y2 JP 1990030347 U JP1990030347 U JP 1990030347U JP 3034790 U JP3034790 U JP 3034790U JP 2562268 Y2 JP2562268 Y2 JP 2562268Y2
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piston
piston pin
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reinforcing rib
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伸二 首藤
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は2サイクルエンジンのピストンに関する。
(従来技術) 2サイクルエンジンの従来ピストンにおいて、1対の
ピストンピンボスはそれぞれ1個の補強リブにより頂壁
に結合されている。従って強度の向上には限界があり、
また強度向上のために補強リブを厚肉化しすぎるとピス
トンの軽量化ができない。
特に第5図のように主排気孔21の側方に副排気孔22を
備えたエンジンでは、副排気孔22をピストン外周面で閉
じる必要上、外周面を掃気側まで回り込ませる必要があ
り、このようなピストンでは補強リブが長くなり、厚肉
化して一層重量化する。
また従来のピストンでは、ピストンピンボスの上部が
補強リブによって埋められているため、ピストンピンボ
ス上部のピストン頂壁の冷却はあまり効果的になされて
いない。先行技術として実開昭60−194149号がある。
(考案の目的) 本考案の目的は、ピストンを軽量化すると同時に強度
の向上を図ることと、掃気時の混合気の流れを利用して
ピストン頂壁の冷却効果を高め、耐久性向上及び、
性能向上を図るものである。
(目的を達成するための技術的手段) ピストンの内周壁に左右1対のピストンピンボス4を
形成し、ピストンピンボス4のピストン中心側の部分に
は、ピストンピン軸芯方向と概ね直角でピストン頂壁ま
で至る内側補強リブ5を形成し、ピストピンボス4のピ
ストン外周側の部分には、上記内側補強リブ5とは別
に、ピストンピン軸芯方向と概ね直角でピストン頂壁ま
で至る外側補強リブ6を形成し、内外両リブ5,6間によ
り、ピストン頂壁下面に沿ってピストンピンボスの上方
をピストンピン軸芯と直角方向に横切るように混合気通
路10を形成し、ピストン外周面に開口する掃気開口12と
ピストン内周面に開口する入口孔16とを、ピストンピン
軸芯より上方に位置させてかつ該軸芯を挟んだ両側に別
れるように配置し、上記混合気通路10の一端部は、上記
軸芯を挟んだ一方側の掃気開口12に、他端部は他方側の
入口孔16を介してピストン内に連通している。
(実施例) 第1図は本考案を適用した2サイクルエンジンのピス
トンの縦断面図(第2図のI−I断面図)であり、ピス
トン1は頂壁2と周壁3を一体に備え、周壁3の下方寄
りの位置に左右1対のピストンピンボス4が形成されて
いる。各ピストンピンボス4のピストン中心側の内周端
部の上端部には、ピストンピン軸芯と概ね直角に形成さ
れると共に上方に延びて頂壁2の下面につながる内側補
強リブ5がそれぞれ一体に形成され、各ピストンピンボ
ス4のピストン外周側の外周端部の上端部には、上記内
側補強リブ5とは別に、ピストンピン軸芯と概ね直角に
形成されると共に上方に延びて頂壁2の下面につながる
外側補強リブ6が一体に形成されている。
上記内外の各補強リブ5、6間であって、ピストンピ
ンボス4上面と頂壁2の間には、頂壁下面に沿って混合
気通路10が形成されている。
各混合気通路10は、第2図及び第4図に示すように、
ピストンピン軸芯と概ね直角で、ピストンピン軸芯を挟
んだ一方側から他方側に横切るように形成されており、
その一端部は第2図に示すように周壁3に形成された掃
気開口(出口くぼみ)12に連通している。該掃気開口
(くぼみ)12は各混合気通路用に1対形成されており、
それぞれピストン外周面に開口すると共に第5図のよう
にシリンダ20の各掃気通路15に対応する位置に形成され
ており、掃気行程において掃気通路15に連通するように
なっている。
第4図において混合気通路10の他端部は入口孔16を介
してピストン内部の空間に連通している。入口孔16は、
第2図のように断面形状が円形であり、第4図のように
混合気通路10と概ね直交する方向でピストン内部に向か
って延びており、それらの長さは第4図中でLで示して
いる。
第3図において、内側補強リブ5にはピストンピンボ
ス4の両側方向に延びて周壁3につながる補助リブ18が
一体に形成され、外側補強リブ6は周壁3に一体につな
がっている。
第5図は上記ピストン1が装着されるシリンダの一例
を示しており、シリンダ20には主排気通路21の側方に副
排気通路22が形成され、主排気通路21と副排気通路22の
間にガバナ等と連動する回転バルブ23が配置されてい
る。低速回転時には副排気通路22を閉じておき、高速回
転になるに従い順次副排気通路22を開いて排気断面積を
増加させるようになっている。
作用を説明する。ピストン下降行程時において、クラ
ンク室内に連通するピストン内部の混合気は、第2図の
各入口孔16から各混合気通路10内に入り、ここでピスト
ン頂壁2を冷却して出口くぼみ12に入り、掃気通路15へ
と供給される。
(考案の効果) 以上説明したように本願考案によると、ピストンピン
ボス4のピストン中心側の部分には、ピストンピン軸芯
方向と概ね直角でピストン頂壁まで至る内側補強リブ5
を形成しているので、ピストンピンボス4のピストン内
周側部分の強度を向上させることができ、また、外側補
強リブ6と別に形成することにより、軽量化も達成でき
る。
しかも、内外両リブ5,6間で、ピストン頂壁下面に沿
ってピストンピンボス4の上方を、ピストンピン軸芯方
向と概ね直角に延びる混合気通路10を形成することによ
り、頂壁下面に沿って長い冷却用の通路を確保している
ので、上記のように強度を向上させることができると同
時に、軽量化及び掃気用混合気による頂壁の冷却機能の
向上も達成できる。
要するに本願考案は、ピストンピンボス4の上方に形
成される内外の補強リブ5,6並びに両リブ5,6間で形成さ
れる混合気通路10の「形成方向及び形成姿勢」に特徴を
有しており、両リブ5,6及び混合気通路10は、いずれ
も、ピストンピン軸芯を挟んだ一方側から他方側へと軸
芯と直角方向に横切るように形成されており、これによ
り、軸芯と直角に形成された補強リブ5,6による強度の
向上と共に、軸芯と直角で通路長が長く形成された混合
気通路10による冷却効果の向上を達成させることができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案を適用した2サイクルエンジンのピス
トンの縦断面図(第2図のI−I断面図)、第2図は第
1図のII矢視図、第3図は第1図のIII−III断面図、第
4図は底面図(第1図のIV矢視図)、第5図はシリンダ
の水平断面図である。2…頂壁、3…周壁、4…ピスト
ンピンボス、5…内側補強リブ、6…外側補強リブ、10
…混合気通路、12…出口くぼみ(掃気開口)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭55−109358号(実開 昭57− 33232号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭53−132249号(実開 昭55− 49040号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンの内周壁に左右1対のピストンピ
    ンボス(4)を形成し、ピストンピンボス(4)のピス
    トン中心側の部分には、ピストンピン軸芯方向と概ね直
    角でピストン頂壁まで至る内側補強リブ(5)を形成
    し、ピストピンボス(4)のピストン外周側の部分に
    は、上記内側補強リブ(5)とは別に、ピストンピン軸
    芯方向と概ね直角でピストン頂壁まで至る外側補強リブ
    (6)を形成し、内外両リブ(5,6)間により、ピスト
    ン頂壁下面に沿ってピストンピンボス(4)の上方をピ
    ストンピン軸芯と直角方向に横切るように混合気通路
    (10)を形成し、ピストン外周面に開口する掃気開口
    (12)とピストン内周面に開口する入口孔(16)とを、
    ピストンピン軸芯より上方に位置させてかつ該軸芯を挟
    んだ両側に別れるように配置し、上記混合気通路(10)
    の一端部は、上記軸芯を挟んだ一方側の掃気開口(12)
    に、他端部は他方側の入口孔(16)を介してピストン内
    に連通していることを特徴とする2サイクルエンジンの
    ピストン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3284939B1 (de) * 2016-08-19 2020-07-15 Andreas Stihl AG & Co. KG Kolben für einen mit spülvorlage arbeitenden zweitaktmotor und zweitaktmotor
EP3284938B1 (de) 2016-08-19 2020-10-07 Andreas Stihl AG & Co. KG Kolben für einen mit spülvorlage arbeitenden zweitaktmotor und zweitaktmotor

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JPS6024919Y2 (ja) * 1978-09-28 1985-07-26 株式会社共立 ピストン
JPS606603Y2 (ja) * 1980-08-01 1985-03-02 株式会社共立 2サイクルエンジン

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JPH03119553U (ja) 1991-12-10

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