JP2561744Y2 - ヒューズ抜き治具の収納構造 - Google Patents

ヒューズ抜き治具の収納構造

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JP2561744Y2
JP2561744Y2 JP8117892U JP8117892U JP2561744Y2 JP 2561744 Y2 JP2561744 Y2 JP 2561744Y2 JP 8117892 U JP8117892 U JP 8117892U JP 8117892 U JP8117892 U JP 8117892U JP 2561744 Y2 JP2561744 Y2 JP 2561744Y2
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護 荒木
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヒューズ抜き治具(以
下、「ヒューズプラー」とも言う)のヒューズボックス
に対する収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭56−167453号公報、実開
昭61−166455号公報に示されるように、従来、
メンテナンスに備えて、ヒューズボックスにヒューズを
引き抜くためのヒューズプラーを収納したものが知られ
ている。
【0003】図5はその一例を示す。ヒューズプラー1
は、ヒューズの頭部を挟む一対の挟持片2、2を備えて
いる。これらの挟持片2、2の先端部には、内側に図示
しないヒューズの頭部側面と係合する係合凸部2a、2
aが突設されている。また、係合凸部2a、2aの上部
には、ヒューズ頭部の上面と当接して係合凸部2a、2
aと共にヒューズ頭部を把持する図示しないストッパ用
リブが形成されている。
【0004】一方、ヒューズボックス3には、その上面
に四角い穴としてホルダ部4が穿設され、ホルダ部4の
中央には、ヒューズプラー1の挟持片2、2間に挿入さ
れる縦壁5が形成されている。
【0005】縦壁5の両面には、適当な高さのリブ6、
6が前記挟持片2、2の幅相当の間隔を持って各一対突
設され、ヒューズプラー1の収納時には、各リブ6、6
の突出端に挟持片2、2の内面が当たるようになってい
る。また、縦壁5と直交する方向(幅方向)の各内側壁
には、縦に延びるリブ7が形成されている。このリブ7
は、ホルダ部4内にヒューズプラー1を収納した際に、
ヒューズプラー1の各挟持片2の幅方向側面と近接ある
いは当接し、ヒューズプラー1との間のがた(隙間T、
図7(b)参照)を小さくするためのものである。
【0006】図6(a)、(b)に、ヒューズボックス
3のホルダ部4に、あるタイプ(Aタイプ)のヒューズ
プラー1Aを収納した状態を示す。図6(a)に示すよ
うに、収納状態では、ヒューズプラー1Aの挟持片2、
2の間に縦壁5が挿入され、リブ6、6の突出端に挟持
片2、2の内面が当たっている。また、図6(b)に示
すように、ヒューズプラー1Aの幅方向の側面とリブ7
が近接あるいは接触し、ヒューズプラー1Aが矢印
(イ)方向に遊ばないようにリブ7で押さえている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ヒューズプ
ラーには形状の異なる種々のタイプのものがあるが、ヒ
ューズボックスの標準化のため、同じ形状のホルダ部に
形状の異なるヒューズプラーを収納したいという要望が
出てきた。この場合、寸法の大きなヒューズプラーに合
わせてホルダ部の寸法を標準化することになるが、そう
すると寸法の小さなヒューズプラーを収納した場合、遊
びが生じて異音を発生するという問題がある。
【0008】例えば、上述のホルダ部4に対して、図7
に示すように幅寸法の若干小さい別のタイプ(Bタイ
プ)のヒューズプラー1Bを収納すると、リブ7とヒュ
ーズプラー1Bの側面との間の間隙Tが大きくなり、ヒ
ューズプラー1Bが矢印(イ)方向にがたついて異音を
発生するおそれがある。なお、このBタイプのヒューズ
プラー1Bには、挟持片2、2の各内面にストッパ用リ
ブ8、8が突設されており、挟持片2、2の先端部に形
成されてヒューズ頭部の側面と係合する係合凸部2a、
2aと共に、ヒューズ頭部を把持するようになってい
る。
【0009】本考案は、上記事情を考慮し、特にBタイ
プのヒューズプラーについても、がたつきなく収納でき
るようにしたヒューズ抜き治具の収納構造を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、ヒューズの頭
部両側面に係合する係合凸部と、ヒューズ頭部の上面に
当接して前記係合凸部と共にヒューズ頭部を把持して収
納方向へのヒューズの移動を規制するストッパ用リブと
が内面にそれぞれ形成された一対の挟持片を有するヒュ
ーズ抜き治具を、ヒューズボックスに形成したホルダ部
に収納するヒューズ抜き治具収納構造において、前記ホ
ルダ部に、前記一対の挟持片間に挿入される縦壁を設け
ると共に、この縦壁に前記ストッパ用リブが挿入・係合
される一対のがた規制用リブからなる係合部を設けたこ
とを特徴としている。
【0011】
【作用】上記ヒューズ抜き治具をヒューズボックスのホ
ルダ部に収納すると、一対の挟持片間に縦壁が挿入され
ると共に、ストッパ用リブが一対のがた規制用リブ間に
挿入・係合される。従って、ヒューズ抜き治具をホルダ
部の幅方向両内壁に設けたリブで押さえることができな
くても、ストッパ用リブが一対のがた規制用リブにより
押えられるので、がたつきなくホルダ部に固定すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1は、実施例のヒューズプラー収納構造
の斜視図である。この図に示すBタイプのヒューズプラ
ー1Bは、相互にバネ部9で一体化された一対の挟持片
2、2を有する。各挟持片2、2の内面中央には、それ
ぞれ縦に延びるストッパ用リブ8、8が突設され、挟持
片2、2の先端内面には係合凸部10、10が形成され
ている。これらの係合凸部10、10とストッパ用リブ
8、8とで収納方向へのヒューズの移動を規制すると共
にヒューズ頭部を把持する。
【0014】一方、ヒューズボックス3のホルダ部4に
は、図2にも示すように、中央に縦壁5が設けられ、縦
壁5の両面には、前記外側のリブ6、6の間に位置させ
て、さらに一対のがた規制用リブ11、11が所定間隔
を持って配設されている。これら一対のがた規制用リブ
11、11は、ヒューズプラー1Bをホルダ部4に収納
した際に、ちょうどストッパ用リブ8の両側に位置して
ストッパ用リブ8と係合関係となるものである。その他
の構成については、図5に示した従来のホルダ部と同様
である。
【0015】このヒューズボックス3のホルダ部4に対
して、図3に示すように、Aタイプのヒューズプラー1
Aを収納する場合、前記がた規制用リブ11、11と挟
持片2の内面とが干渉しない関係にあるので、支障なく
ヒューズプラー1Aをホルダ部4に収納することができ
る。また、収納状態においては、前記内側壁のリブ7が
従来と同様にヒューズプラーのがたつきを押さえる。
【0016】また、図4に示すようにBタイプのヒュー
ズプラー1Bを収納した場合には、リブ7によってヒュ
ーズプラー1Bの(イ)方向のがたつきを押えることは
できないが、ヒューズプラー1Bの挟持片2の内面にあ
るストッパ用リブ8が、図4(c)に示すように、一対
のがた規制用リブ11、11間に挿入されて係合される
ので、この係合により(イ)方向のがたつきが押さえら
れる。
【0017】なお、上記実施例では、2種類のヒューズ
プラーをヒューズボックスに収納する例について説明し
たが、係合部の位置、数を変えることにより3種類以上
のヒューズプラーをヒューズボックスに収納することも
可能である。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ストッパ用リブと係合する係合部をホルダ部に設けると
いう簡単な構成により、異種タイプのヒューズ抜き治具
をホルダ部にがたつきなく収納することができるように
なり、異音の発生が効果的に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を一部切欠いて示す分解斜視
図である。
【図2】本考案の一実施例におけるホルダ部を示し、
(a)は上から見た図、(b)は正面から見た断面図、
(c)は側面から見た断面図である。
【図3】本考案の一実施例におけるホルダ部に、幅広タ
イプ(Aタイプ)のヒューズプラーを収納した状態を示
し、(a)は正面から見た断面図、(b)は側面から見
た断面図である。
【図4】本考案の一実施例におけるホルダ部に、幅狭タ
イプ(Bタイプ)のヒューズプラーを収納した状態を示
し、(a)は正面から見た断面図、(b)は側面から見
た断面図、(c)はがた規制用リブとストッパ用リブと
の係合部を上から見た拡大図である。
【図5】従来例のヒューズプラー収納前の状態を示す斜
視図である。
【図6】従来例のホルダ部に幅広タイプ(Aタイプ)の
ヒューズプラーを収納した状態を示し、(a)は正面か
ら見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。
【図7】従来例のホルダ部に幅狭タイプ(Bタイプ)の
ヒューズプラーを収納した状態を示し、(a)は正面か
ら見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。
【符号の説明】
1B ヒューズプラー 2 挟持片 3 ヒューズボックス 4 ホルダ部 5 縦壁 8 ストッパ用リブ 11 がた規制用リブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズの頭部両側面に係合する係合凸
    部と、ヒューズ頭部の上面に当接して前記係合凸部と共
    にヒューズ頭部を把持して収納方向へのヒューズの移動
    を規制するストッパ用リブとが内面にそれぞれ形成され
    た一対の挟持片を有するヒューズ抜き治具を、ヒューズ
    ボックスに形成したホルダ部に収納するヒューズ抜き治
    具収納構造において、前記ホルダ部に、前記一対の挟持
    片間に挿入される縦壁を設けると共に、この縦壁に前記
    ストッパ用リブが挿入・係合される一対のがた規制用リ
    ブからなる係合部を設けたことを特徴とするヒューズ抜
    き治具の収納構造。
JP8117892U 1992-11-25 1992-11-25 ヒューズ抜き治具の収納構造 Expired - Lifetime JP2561744Y2 (ja)

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JPH0645243U JPH0645243U (ja) 1994-06-14
JP2561744Y2 true JP2561744Y2 (ja) 1998-02-04

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