JP2561668B2 - 2レ−ザ光ヘッド - Google Patents

2レ−ザ光ヘッド

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JP2561668B2
JP2561668B2 JP62153478A JP15347887A JP2561668B2 JP 2561668 B2 JP2561668 B2 JP 2561668B2 JP 62153478 A JP62153478 A JP 62153478A JP 15347887 A JP15347887 A JP 15347887A JP 2561668 B2 JP2561668 B2 JP 2561668B2
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1356Double or multiple prisms, i.e. having two or more prisms in cooperation

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  • Optics & Photonics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディスク装置、光カード装置、光テープ装
置などの光学的情報処理装置の、発光光量検出光学系と
情報信号検出光学系に好適な、2レーザ光ヘッドに関す
るものである。
〔従来の技術〕
光ディスク装置などでは、磁気ディスク装置に較べて
一般に情報を記録する際のエラー率が高く、1つの光源
からなる1ビームヘッドでは、記録後のつぎのディスク
回転時に記録エラーのチェックを行ない、記録エラー部
分については再度記録を行っていた。このため、記録を
完了するためにはディスク2回転分の時間が必要であっ
た。そこで、記録直後にエラーチェックが行えるよう
に、2つの光源からなる2ビームヘッドが、例えば特開
昭61−150147号で提案されている。上記公知例によれ
ば、波長が異なる2つの半導体レーザをそれぞれ2つの
コリメートレンズを用いて平行光束にしたのち、ビーム
スプリッタで合成し、フォーカスレンズを用いて1つの
トラック上に2つのスポットを結像し、先行する一方の
レーザスポットで情報を記録し、他方のレーザスポット
で記録直後の情報再生を行なう。上記記録用レーザ光の
ディスクからの反射光は、上記レーザの波長だけを透過
するフィルタを介して従来の焦点ずれ検出光学系やトラ
ックずれ検出光学系などに導かれ、焦点ずれ検出信号や
トラックずれ検出信号などの光点制御信号やインデック
ス信号の検出を行なう。また、再生用レーザ光のディス
クからの反射光は、上記再生用レーザ光の波長だけを透
過する別のフィルタを介して、従来の再生信号検出光学
系に導かれ情報再生を行なう。
さらに、半導体レーザの発光光量は温度や時間ととも
に変化するので、上記発光光量を常に検出して駆動電流
にフィードバックする必要がある。半導体レーザチップ
からは前方と後方との2方向にレーザ光が出射されるた
め、1つの半導体レーザチップだけを搭載したパッケー
ジにおいては、チップ後方にモニターディテクタをあら
かじめ取付けたものが多く市販されている。上記公知例
には記載されていないが、波長が異なる2つの半導体レ
ーザはそれぞれ独立のパッケージになっているので、そ
れぞれにモニターディテクタが取付けられた上記のよう
な半導体レーザを用いることができる。
また、特開昭61−929号では、2レーザヘッドの記録
用レーザと再生用レーザとが独立しており、記録用スポ
ットを再生用スポットより一定間隔だけ先行させるため
に、波長分離フィルタを回転して調整を行なっている。
上記記録用スポットと再生用スポットとを両方ともディ
スク上の同一トラックに位置合わせするには、記録用レ
ーザとコリメートレンズとビーム整形プリズムとを一体
化したモジュールを回転調整する方法が行なわれてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記第1の従来技術によれば、それぞれモニターディ
テクタを有する2つの半導体レーザパッケージと、2つ
のコリメートレンズと、3つのビームスプリッタと、2
つの波長分離フィルタと、少なくとも2個以上の光検出
器が必要であり、光学部品点数が多く、そのために光ヘ
ッドが大きく重くなり、コストが高くなるという問題が
あった。また、第2の従来技術でも、別々に取付けられ
ている記録用レーザと再生用レーザとそれぞれのスポッ
ト間隔の調整が必要であり、上記同様に多くの光学部品
点数が必要であった。これは2つのレーザを1つのパッ
ケージの中に入れるアレイレーザを用いることによって
解決できるが、上記アレイレーザでは、2つのレーザ光
源が1つのパッケージに収納されているので、上記従来
技術のようにレーザ光源の一方だけを動かして、ディス
ク面上の同一トラックへの位置合わせをすることはでき
ない。そのためには、2レーザヘッド全体を回転して、
2つのスポットを同一トラック上に位置合わせする方法
が考えられる。第14図に示す例について説明すると、
(a)に示すようにディスク内周のトラック34で2スポ
ット38,39が同一トラック上に乗っていない場合に、
(b)に示すように、2本の光ヘッド送りシャフト32を
傾けて光ヘッド31を回転すれば、2つのスポット38と39
は共にトラック34に乗ってくるが、そのまま(c)に示
すようにディスク外周のトラック35に光ヘッド31を移動
すると、ディスク内周および外周でのトラックの曲率の
違いにより、2つのスポット38,39は両方とも外周トラ
ック35に乗らないという問題を生じる。これは2つのス
ポット38と39とを結ぶ線43の中点を通る垂線36と上記ト
ラックの円の中心33との間に、ずれ37があるためであ
る。
本発明は、2つのスポットをディスク面上の同一トラ
ックに位置合わせする調整手段を有し、信号検出光学系
の構成が簡単で光学部品点数が少ない。小型軽量で安価
な2レーザ光ヘッドを得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、2つの半導体レーザチップを背中合わせ
に配置して各活性層が互いに対向するように1つのパッ
ケージに搭載し、上記半導体レーザを含む光学系を、絞
り込みレンズの光軸を中心に回転できるように調整手段
を設けるとともに、上記パッケージからのレーザ光を1
つのコリメートレンズで2つの平行光束にし、それぞれ
の平行光束の一部を反射(または透過)し、それぞれの
ディスクからの反射光を反射(または透過)するビーム
スプリッタを設け、上記ビームスプリッタによって反射
(または透過)したディスクからの2つの反射光のう
ち、一方を透過し他方を上記ビームスプリッタ側へ反射
する光分離手段を設け、上記2つの半導体レーザチップ
から出射し、上記ビームスプリッタによって反射(また
は透過)された2つのレーザ光束と、上記光分離手段に
よって反射されたレーザ光束とを、それぞれ受光する分
離型光検出器を設けることにより達成される。
〔作用〕
光学ヘッドにおける絞り込みレンズ等の結像手段は、
光源から出た光をディスク面上に結像させるため、2つ
のレーザ光源を絞り込みレンズの光軸中心に回転する
と、ディスク面上に結像された2つのスポットが回転す
る。したがって、2つのレーザ光源を含む光学系を絞り
込みレンズの光軸中心に回転することにより、同一トラ
ックへの位置合わせをすることができる。また、本発明
によると、光ヘッドを回転せずに2つのスポットを回転
調節できるので、前記第14図(c)について記したよう
に、ずれ37を生じることがなく、任意のトラック位置で
調整を行なえば、ディスク内周のトラック位置から外周
のトラック位置に至るすべてのトラック位置に、光ヘッ
ドを移動させても、上記2つのスポット11と12との間で
トラックずれを生じることはない。
また、2つの半導体レーザチップを1つのレーザパッ
ケージに搭載することによって、1つのコリメートレン
ズで2つの平行光束を得ることができる。しかし、上記
2つの半導体レーザチップの後方からの出射光はそれぞ
れ重複するので、2つの発光光量モニタ用光検出器をそ
れぞれ配置するのは困難である。そこで、2つの半導体
チップから出射した平行光束の一部をそれぞれビームス
プリッタで反射(または透過)し、凸レンズなどで集光
すると2つのスポットに分離できるので、上記2つのス
ポット光をそれぞれ光検出器で受光して、2つの発光光
量検出信号を得ることができる。一方、ビームスプリッ
タを透過(または反射)した2つのレーザ光束は、絞り
込みレンズによりディスクのトラック上に2つのスポッ
トを結像し、上記ディスクの回転に対して先行する一方
のスポットを記録用に、他方のスポットを再生用に用い
る。これらのレーザスポットによるディスクからの反射
光は、上記ビームスプリッタによって反射(または透
過)され、光分離手段により一方のレーザ光束が透過
し、他方のレーザ光束は上記ビームスプリッタ側に反射
される。上記光分離手段を透過したレーザ光束は、従来
の焦点ずれ検出光学系やトラックずれ検出光学系などに
導かれ、焦点ずれ検出信号やトラックずれ検出信号など
の光点制御信号や、さらに情報再生信号などを得ること
ができる。また、上記分離手段で反射されたレーザ光束
は、上記ビームスプリッタを今度は透過(または反射)
し、上記の発光光量検出器が配置された方向に導かれ、
上記凸レンズによりスポットとして集光される。上記ス
ポットの位置は、上記光分離手段による反射方向を調整
することにより、2つの発光光量検出用のスポットとは
異なる位置にすることができる。したがって、これら3
つのスポットを3分割型光検出器で受光すれば、2つの
発光光量検出信号と情報再生信号とを1パッケージの光
検出器から得ることができる。上記光分離手段で反射す
るレーザ光束は、記録用レーザ光でも再生用レーザ光で
もよい。
〔実施例〕
つぎに本発明の実施例を図面とともに説明する。第1
図は本発明による2レーザ光ヘッドの第1実施例を示す
説明図、第2図は上記実施例における2波長半導体レー
ザを示す拡大斜視図、第3図(a),(b)は上記実施
例の光検出を説明する図、第4図は検出プリズムを示す
説明図、第5図は光検出器における分割受光素子を示す
図、第6図および第7図は上記分割受光素子の受光面を
示す図、第8図は波長分離フィルタの取付けを示す斜視
図、第9図は本発明の第2実施例を示す図、第10図は上
記実施例における部分的ミラーの説明図、第11図は本発
明の第3実施例を示す説明図、第12図は本発明の第4実
施例を示す説明図、第13図は本発明の第5実施例を示す
説明図、第15図は上記第1実施例における他の受光例を
示す図である。
第1図に示す第1実施例は、本発明を光磁気ディスク
装置の光ヘッドに用いたものであり、半導体レーザパッ
ケージ1には、例えば波長830nmの記録用半導体レーザ
チップ1aと波長780nmの再生用半導体レーザチップ1bと
が、第2図に示すように、背中合わせに配置されて各活
性層が互いに対向して1つのパッケージ1に搭載されて
いる。上記レーザチップ1aと1bとから出射した2つのレ
ーザ光2aと2bとは、第2図の矢印22aと22bの方向に偏光
しており、コリメートレンズ3によって平行光束になり
ビームスプリッタ4に入射する。ビームスプリッタ4
は、例えば波長780nmのレーザ光のp偏光を30%反射
し、s偏光を100%反射するような多層誘電膜が蒸着さ
れている。したがって、上記レーザ光2aと2bとの偏光方
向は、2分の1波長板23を通過したのちに第1図の紙面
内方向になり、多層誘電膜に対してp偏光になって、レ
ーザ光2aは30%が反射され、レーザ光2bは例えば10%が
反射される。上記反射光5aと5bとは直角三角プリズム6
によって2回反射され、凸レンズ7で光検出器8の分割
受光素子8aと8b上に集光し、上記レーザチップ1aと1bと
の発光光量検出信号を得ることができる。上記分割受光
素子8aまたは8bは、第3図(a)および(b)に示すよ
うに逆方向電圧v0が印加されており、レーザ光5aまたは
5bの光量に比例した電流を流し、抵抗71aまたは71bとの
接続点75aまたは75bの電圧に変換する。発光光量設定用
電圧72aまたは72bと接続点75aまたは75bの電圧を差動増
幅器73aまたは73bで比較し、負荷抵抗74aまたは74bを介
して、レーザチップ1aまたは1bに電流を流すことによ
り、レーザ光束2aまたは2bの光量を一定に保つことがで
きる。上記ビームスプリッタ4を透過したレーザ光2aと
2bとは絞り込みレンズ9で光磁気ディスク11の光磁気膜
10上に2つのスポット38,39を結像する。電磁石12は光
磁気膜10に光磁気信号を記録するためのもので、記録ス
ポットで光磁気膜を加熱し電磁石12による印加磁場を反
転させて記録する。ディスク11からの反射光13a(波長8
30nm)と13b(波長780nm)は絞り込みレンズ9により再
度平行光束となり、反射光13aの例えば10%と、反射光1
3bの30%とがビームスプリッタ4で反射される。波長分
離フィルタ14の表面には多層誘電膜が蒸着されており、
例えば830nmのレーザ光はほぼ100%反射し、780nmのレ
ーザ光は90%透過する。したがって、反射光13aは波長
分離フィルタ14で反射され、ビームスプリッタ4を透過
して直角三角プリズム6を通り、凸レンズ7で光検出器
8の分割受光素子8c面上に集束する。そのため、分割受
光素子8cの出力信号により、記録用レーザスポットのア
ドレス情報や、記録用クロックや、未記録/記録済マー
カなどの記録に必要な情報を再生することができる。一
方、反射光13bは波長分離フィルタ14を通過し、2分の
1波長板15と凸レンズ16を通りミラー17で反射したの
ち、検出プリズム18と補助プリズム19とによって3つの
光束に分割され、光検出器20によって受光される。波長
分離フィルタ14を透過後の反射光13bの偏光方向は、ほ
ぼ第1図の紙面内方向であるが、光磁気膜10の磁化の向
きによって数度回転する。2分の1波長15によって反射
光13bの偏光方向は45度回転する。検出プリズム18は第
4図に示すように、あらかじめ偏光分離膜25aと25bと25
cとを蒸着したプリズムをそれぞれ貼り合わせたもので
ある。そこで、2分の1波長板15によって偏光方向が45
度回転した反射光13bのs偏光成分のうち、中心光軸27
の上側半分のレーザ光26aは、偏光分離膜25bと26aで反
射され、光検出器20面上では第5図の26aで示す半円形
光束になる。また、中心光軸27の下側半分のs偏光成分
レーザ光26bは、偏光分離膜25aと補助プリズム19と偏光
分離膜25cとで反射され、第5図の26bで示す半円形光束
になる。一方、反射光13bのp偏光成分は検出プリズム
をそのまま透過するので、第5図の26cで示す円形光束
になる。光検出器20は、s偏光成分のレーザ光束26aと2
6bの凸レンズ16による2つの集束点のほぼ中央に配置さ
れ、第5図の20a,20b,20c,20d,20e,20fに示す6つの分
割受光素子を有している。ディスク11が絞り込みレンズ
9の焦点位置にある場合には半円形光束26aと26bとの大
きさが等しいが、ディスク11が絞り込みレンズ9に近ず
くと半円形光束26aが大きくなり、半円形光束26bが小さ
くなり、ディスク11が絞り込みレンズ9から離れると、
逆に半円形光束26aが小さくなり半円形光束26bが大きく
なる。したがって、光検出素子20a,20b,20c,20d,20e,20
fの出力をSa,Sb,Sc,Sd,Se,Sfとすると、(Sa−Sb)+
(Sf−Se)で焦点ずれ検出信号が得られる。また、ディ
スク11のトラックは第1図の紙面内方向であるから、従
来の回折差動型のトラックずれ検出原理によって、Sc−
Sdによりトラックずれ検出信号を得ることができる。一
方、Sa+Sb+Se+Sfは反射光13bのs偏光成分であり、S
c+Sdはp偏光成分であるから、差動型光磁気信号の検
出原理によって、(Sa+Sb+Se+Sf)−(Sc+Sd)で光
磁気信号を再生することができる。
第15図は、第1図で示した第1実施例における3つの
光束、5a,5b,13aを受光する他の実施例で、第2の波長
分離フィルタ101で波長780nmの光束5bを反射し、レンズ
103で集束させて光検出器105で受光し、第3図に示した
回路によりレーザチップ1bの発光光量を一定に保つ。一
方、上記波長分離フィルタ101を通過した波長830nmの光
束5aは、レンズ102で集束して光検出器104aで受光さ
れ、第3図に示した回路によりレーザチップ1aの発光光
量を一定に保つために用いる。また、上記波長分離フィ
ルタ101を通過した波長830nmの光束13aは、光検出器104
bで受光され、記録用レーザスポットの前記したアドレ
ス情報などを再生する。光検出器104aと104bとは、一体
型の分割光検出器を用いることができる。
光検出器8における分割受光素子の受光面は、例えば
第6図の斜線で示すようなものである。レーザチップ1a
と1bとの間隔を100μm、コリメートレンズ3の焦点距
離を8.75mm、凸レンズ7の焦点距離を12mmにすると、反
射光5aと5bとの光検出器8面上のスポット間隔は100×
(12/8.75)≒137μmで、受光素子8aと8bとは10μmオ
ーダーの位置調整が必要になる。したがって、第7図に
示すように、例えば第6図の受光素子8aを8a′のように
さらに4分割し、反射光5aを受光する対角の受光素子出
力がそれぞれ等しくなるように位置調整すれば、反射光
5aと5bをそれぞれ受光素子8a′と8bとの中心に照射する
ことができる。また、第8図に示すように波長分離フィ
ルタ14をホルダ41に固定し、上記ホルダ41をスプリング
ワッシャ42を介してねじ43を用い光ヘッド筐体40のねじ
穴44に固定し、ホルダ41の角度を調整することにより、
光検出器8の受光素子8cに反射光13aを受光させること
ができる。この場合も、第7図に示すように受光素子8c
をさらに2分割の受光素子8c′のようにすれば、反射光
13aを受光素子8c′の中央に照射することができる。
本実施例によれば、異なる波長の2レーザ光ヘッドに
おいて、光学部品点数が少なく、しかも発光光量検出と
記録スポットによる再生信号検出を行なう分割型光検出
器を、正しく位置調整できる信号検出光学系を得ること
ができる。
第9図は、本発明を追記型光ディスク装置に用いた第
2実施例を示す図である。第9図において、半導体レー
ザパッケージ51には、同一半導体基板上に形成された同
一波長のレーザチップ51aと51bとを有するモノリシック
レーザが搭載されている。レーザ光束52aは記録用で、
レーザ光束52bは再生用であり、コリメートレンズ3を
透過したのちハーフプリズム53によってそれぞれの光量
の50%が反射され、上記反射光54aと54bとは、凸レンズ
55によって光検出器56の分割受光素子56aと56bとに受光
される。上記分割受光素子56aと56bとから出力されるレ
ーザチップ51aと51bの発光光量信号は、例えば第3図に
示す回路系によって、温度変化や経時変化に対してレー
ザチップ51aと51bの発光光量を一定に保つために使用す
る。ハーフプリズム53の透過光52aと52bとは、絞り込み
レンズ9で光ディスク58の記録膜57上に記録用スポット
と再生用スポットを結像する。反射光59aと59bとはハー
フプリズム53で反射され、第10図に示すように凸レンズ
60で部分的ミラー62面上に集束する。部分的ミラー62に
は図において斜線で示すように半分だけ金属膜61が蒸着
されているので、上記反射光59bは反射され、反射光59a
は透過する。上記反射光59bは再度凸レンズ60とハーフ
プリズム53を通過し、凸レンズ55によって光検出器56の
受光素子56c上に集束する。したがって、光検出器56か
ら2つの発光光量検出信号と再生用スポットの再生信号
を得ることができる。一方、上記部分的ミラー62を透過
したレーザ光59aを、従来技術による光点制御検出光学
系および再生信号検出光学系63に導き、焦点ずれ検出信
号やトラックずれ検出信号、記録スポットによる再生信
号などを得ることができる。さらに、第7図に示した光
検出器を用いることもでき、また、上記部分的ミラーの
角度調整機構として第8図に示した調整機構を用いるこ
ともでき、精密な光検出器位置合わせを行なうことがで
きる。
本実施例は追記型光ディスク装置の光ヘッドに限ら
ず、相変化型光ディスク装置の光ヘッドにもそのまま用
いることができ、さらに異なる波長の2レーザヘッドに
もそのまま用いることができる。
つぎに、本発明の第3実施例を第1図と第11図とを用
いて説明する。第1図において絞り込みレンズ9および
駆動装置21が第11図のシャーシ29の中に収められ、ディ
スク11を除くすべての部品がシャーシ30内に取付けられ
ているものとする。2つのレーザ光2aと2bによってディ
スク11の光磁気膜10上に結像する2つのスポット38,39
が、同一トラック上に乗っていない場合に、上記シャー
シ29とシャーシ30がはめ合い式になっているので、シャ
ーシ29を固定しシャーシ30を矢印46のように回転するこ
とにより、上記2つのスポット38,39を任意の位置の同
一トラック上に位置合わせすることができる。
つぎに本発明の第4実施例を第1図および第12図を用
いて説明する。光学系の構成は第1実施例と同様であ
る。シャーシ47の中には、ディスク11、パッケージ1、
レーザ光源1a,1bおよびコリメートレンズ3をそれぞれ
除いた第1図に示す各部品が収納されている。したがっ
て、上記レーザ光源1a,1bから出射したレーザ光2a,2b
は、第1図に示す第1実施例と同様の経路で光検出器8
に導かれるが、スポット38と39とがディスク11における
同一トラック上に乗っていない場合は、コリメートレン
ズ3とレーザ光源1a,1bが収納されているパッケージ1
がはめ合いで取付けられているホルダ48の取手49を、第
12図に矢印50で示すように回転させると、上記スポット
38と39とを任意の位置の同一トラック上に位置合わせす
ることができる。
第13図に示す本発明の第5実施例を、第1図とともに
説明する。光学系の構成は第1実施例と同様であり、シ
ャーシ65の中には、ディスク11、パッケージ1、レーザ
光源1a,1bを除く各部品を取付ける。レーザ光源1a,1bか
ら出射したレーザ光2a,2bは上記第1図に示す第1実施
例と同様の経路で光検出器8に導かれるが、スポット38
と39とがディスク11における同一トラック上に乗ってい
ない場合には、レーザ光源1a,1bを収納するパッケージ
1がはめ合いによって取付けられているホルダ66を、第
13図に矢印67で示すように回転させ、ねじ68により固定
すると、スポット38とスポット39とを任意の位置の同一
トラック上に位置合わせすることができる。
〔発明の効果〕
上記のように本発明による2レーザ光ヘッドは、第1
の半導体レーザ光源と第2の半導体レーザ光源とからの
出射光を、2つのスポットとして情報媒体に導き、上記
2つのスポットからの反射光を受光する第1の信号検出
器と第2の信号検出器とを有する2レーザ光ヘッドにお
いて、上記2つの半導体レーザ光源を、背中合わせに配
置して各活性層が互いに対向するように1つのパッケー
ジに収納するとともに、上記第1および第2の発光光量
検出器と、上記情報媒体からの反射光を分離するビーム
スプリッタとを備え、上記ビームスプリッタと第1信号
検出器との間に、第1の半導体レーザ光を透過し第2の
半導体レーザ光を反射する光分離手段を設け、上記第2
信号検出器と少なくとも第1または第2の発光光量検出
器とを、1個の分割型光検出器で構成したことにより、
2レーザ光ヘッドの信号検出光学系における、レーザパ
ッケージと、コリメートレンズと、ビームスプリッタと
光分離手段と、発光光量検出用および再生信号検出用の
分割型光検出器とを、それぞれ1個づつで構成でき、さ
らに、アレイレーザを含む光学系を、絞り込みレンズの
光軸中心に回転できる調整手段を設けることにより、ス
ポット間隔の調整が不要で、スポット間隔がずれにく
く、2スポットを同一トラック上に位置合わせすること
が可能で、トラックずれを防止することができる。した
がって、スポット間隔ずれおよびトラックずれが防止で
き、光学部品点数が少ない簡素化された光学系を有する
小型軽量で、かつ安価な2レーザ光ヘッドを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による2レーザ光ヘッドの第1実施例を
示す説明図、第2図は上記実施例における2波長半導体
レーザを示す拡大斜視図、第3図(a),(b)は上記
実施例の光検出をそれぞれ説明する図、第4図は検出プ
リズムの説明図、第5図は光検出器における分割受光素
子を示す図、第6図は上記分割受光素子の受光面を示す
図、第7図は上記受光面をさらに分割した受光面を示す
図、第8図は波長分離フィルタの取付けを示す斜視図、
第9図は本発明の第2実施例を示す図、第10図は上記実
施例における部分的ミラーの説明図、第11図は本発明の
第3実施例を示す説明図、第12図は本発明の第4実施例
を示す説明図、第13図は本発明の第5実施例を示す説明
図、第14図はトラックに対するスポットの調整を説明す
る図で、(a)は内周トラックにスポットが乗っていな
い場合、(b)は2スポットが内周トラックに乗った場
合、(c)は外周トラックでスポットが上記トラックか
ら外れた場合をそれぞれ示す説明図、第15図は第1実施
例における他の受光例を示す図である。 1……パッケージ 1a,1b……半導体レーザ光源 3……コリメートレンズ 4……ビームスプリッタ、8……分割型光検出器 9……絞り込みレンズ、10,57……情報媒体 11,58……ディスク、14……波長分離フィルタ 21……駆動装置、38,39……スポット 60……凸レンズ、62……部分ミラー
フロントページの続き (72)発明者 尾島 正啓 国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式 会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−117744(JP,A) 特開 昭61−278823(JP,A) 特開 昭61−261828(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の半導体レーザ光源と第2の半導体レ
    ーザ光源とからの出射光を、2つのスポットとして情報
    媒体に導き、上記2つのスポットからの反射光を受光す
    る第1の信号検出器と第2の信号検出器とを有する2レ
    ーザ光ヘッドにおいて、上記2つの半導体レーザ光源を
    背中合わせに配置して各活性層が互いに対向するように
    1つのパッケージに収納するとともに、上記第1および
    第2のレーザ光源の発光光量を検出する第1および第2
    の発光光量検出器と、上記情報媒体からの反射光を分離
    するビームスプリッタとを備え、上記ビームスプリッタ
    と第1信号検出器との間に、第1の半導体レーザ光を透
    過し第2の半導体レーザ光を反射する光分離手段を設
    け、上記第2信号検出器と少なくとも第1または第2の
    発光光量検出器とを、1個の分割型光検出器で構成した
    ことを特徴とする2レーザ光ヘッド。
  2. 【請求項2】上記光分離手段は、波長分離フィルタであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載した2
    レーザ光ヘッド。
  3. 【請求項3】上記光分離手段は、凸レンズと部分的ミラ
    ーからなる空間分離フィルタ光学系であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載した2レーザ光ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】上記分割型光検出器は、上記ビームスプリ
    ッタとの間に、第2の波長分離フィルタを設けたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載した2レーザ光
    ヘッド。
  5. 【請求項5】上記分割型光検出器は、上記ビームスプリ
    ッタとの間に、第2の凸レンズと第2の部分的ミラーか
    らなる第2の空間分離フィルタ光学系を設けたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載した2レーザ光ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】上記第2信号検出器は、上記第1または第
    2の発光光量検出器とともに、1つの分割型光検出器を
    構成することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    した2レーザ光ヘッド。
  7. 【請求項7】上記第2信号検出器は、上記第1および第
    2の発光光量検出器とともに、1つの分割型光検出器を
    構成することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    した2レーザ光ヘッド。
  8. 【請求項8】上記分割型光検出器は、上記第2信号検出
    器あるいは上記第1または第2の発光光量検出器の受光
    素子を、さらに4分割したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第6項または第7項に記載した2レー
    ザ光ヘッド。
  9. 【請求項9】上記2レーザ光ヘッドは、絞り込みレンズ
    と該絞り込みレンズの光軸を中心に2つのレーザ光源出
    射光を回転させる手段を有していることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載した
    2レーザ光ヘッド。
  10. 【請求項10】上記2つのレーザ光源出射光は、1つの
    パッケージ内に2つの半導体レーザ光源を収納し、コリ
    メートレンズと一体に構成した構造体からの出射光であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載した2
    レーザ光ヘッド。
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