JP2561621Y2 - グラブボックスの取付け構造 - Google Patents

グラブボックスの取付け構造

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JP2561621Y2
JP2561621Y2 JP1991057090U JP5709091U JP2561621Y2 JP 2561621 Y2 JP2561621 Y2 JP 2561621Y2 JP 1991057090 U JP1991057090 U JP 1991057090U JP 5709091 U JP5709091 U JP 5709091U JP 2561621 Y2 JP2561621 Y2 JP 2561621Y2
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box
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▲季▼久 秋元
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗用車等の車室内に装
備されて、小物等の収納スペースとして利用されるグラ
ブボックスに係り、特にグラブボックスを車室内に取り
付ける取付け構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車等の車室内に装備されるグ
ラブボックスとしては、図4に示すものが知られてい
る。図において、グラブボックス1は、車室内のダッシ
ュボードDの下部に配設されたボックス状の本体2と、
この本体2に対して開閉自在に固定されたリッド3とか
ら構成されている。そして、上記ボックス状の本体2
は、車室内にオーバーハングして張り出している取付け
板4の上縁部に対して、図5に示すようにして取り付け
られることにより、設けられている。図5を参照する
と、車室内のダッシュボードの下方には、搭乗者の脚部
の上方でこれに被さるようにオーバーハングして張設さ
れたインナーパネル6の裏側にて、該インナーパネル6
と同様にオーバーハングした取付け板4が配設されてお
り、この取付け板4は、インナーパネル6の陰になっ
て、通常車室内からは容易に視認されないようになって
いる。この取付け板4の上縁部は、前方にやや傾斜する
傾斜面として形成されており、この傾斜面4aにボック
ス本体2が取り付けられる。すなわち、ボックス本体2
の開口2aの下縁は下方に向かって鋭角に折り返され
て、後方へ一体に延出する延出部5を有している。この
延出部5の先端に形成された貫通孔5aに上記取付け板
4の傾斜面4aに予め通されているボルト4bの先端
を、図5の鎖線で示すように挿通し、これにナットを締
め付けて固定するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記取付け
構造によれば、ボックス本体2の延出部5を矢印Aで示
す組付け方向に移動させて、鋭角に曲折された先端側を
取付け板4とインナーパネル6との狭隘な隙間に差し込
む必要があり、この際、該先端は、取付け板の傾斜面4
aに予め取り付けられているボルト4bに当接してしま
うため、矢印B方向にさらに移動させて該ボルト4bに
挿通することが困難であった。一方、インナーパネル6
の組付けに先立ってグラブボックス1を取付け板4に取
り付ける場合であっても、ボックス本体2の延出部5が
作業者からみて斜め下方に曲折して延びているため、そ
の固定箇所が隠れてしまってボルト4bが視認されにく
いことにより、上記作業の困難性がさらに増長されると
いう欠点もあった。そこで、延出部5の先端側を少しで
もボルト4aに通し易くするために、図6に示すように
該先端部に下方へ開口する半円状の切欠き5bを形成
し、延出部5の先端を矢印B方向へ移動させなくても、
ボルト4bの先端側上方から下降させるだけで、該ボル
ト4bに切欠き5bを嵌着することも試みられている。
しかしこの場合、延出部5を固定する際に上下方向の規
制がないため、取り付けるべき固定位置を作業上定めに
くいという不利な結果を招来する。
【0004】さらに、従来の構造においては、上記固定
作業の問題だけにとどまらず、図7に示すような欠点が
あった。すなわち、本体2の延出部5を、下方へ向かっ
て鋭角に曲折させて一体に延びるように形成するため
に、これを成形するための型7は、先端部が極端に尖っ
た断面形状のものを用意しなければならない。しかし、
この型7の先端部を極端に鋭角にすると、成形の際の加
圧による破壊を防止するため、高価な強度の高い材質の
ものを使わなければならず、このためグラブボックスの
製造コストが上昇するという問題があった。
【0005】本考案は、以上の問題に鑑みてなされたも
のであって、取付け作業が簡単で、製造コストを低く抑
えることができるグラブボックスの取付け構造を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、開口を備えたグラブボックス本体を、該
開口の下方にて車室内にオーバーハングするように張り
出している取付け板の上縁に取り付けるグラブボックス
の取付け構造において、上記グラブボックス本体と、
ラブボックス本体の開口の下縁に形成されグラブボック
ス本体から垂下されて鋭角に折り返されて延出する延出
と、延出部の先端領域に形成されており取付け板上縁
部の張出し角度と略一致する傾斜を有し且つ貫通孔を穿
設した取付け部と、延出部の基端付近に形成され該延出
部の先端側を曲折し得るインテグラルヒンジから成る
ンジ部とを備え、これらグラブボックス本体,延出部,
取付け部及びヒンジ部が合成樹脂材にて一体成形されて
成り、 上記取付け板にグラブボックスを取り付ける際、
グラブボックス本体の延出部に形成したヒンジ部を回動
することにより、延出部の取付け部に穿設した貫通孔に
対して上記取付け板の固定用ボルトを挿通して固定する
ように構成した。
【0007】
【作用】上記構成によれば、グラブボックス本体の開口
の下縁から、下方へ向かって曲折して延出する延出部が
設けられており、この延出部先端が取付け板上縁部に固
定される。この際、延出部の基端付近のヒンジを利用し
て先端側を作業者の手前の方向に曲折回動し、上記取付
け板上縁部の固定箇所を視認することができる。これに
より、所定の位置合わせを行い、該延出部先端側を上記
ヒンジにて再び元のように回動させれば、延出部の先端
の取付け部は、取付け板の張出角度と一致する傾斜を備
えているから、該取付け板に予め挿通されている固定用
ボルトに簡単に挿通することができる。また、上記グラ
ブボックスを製造する際には、その延出部の基端付近に
一体にヒンジを設けるようにしたから、延出部全体の曲
折角度を大きくした状態で成形できる。これにより、従
来のように断面形状が極端に鋭角な先端部を備えた成形
型によらなくとも、グラブボックス本体の成形が可能と
なる。さらに、延出部先端の取付け部に円形のボルト孔
を形成すれば、このボルト孔に取付け板側から固定用ボ
ルトを挿通するだけで、上下方向の取付け位置を決める
ことができ、該取付け作業に際して位置ズレを生じな
い。
【0008】
【実施例】以下、本考案を適用した好適な実施例を図1
乃至図3を参照しながら詳細に説明する。図1におい
て、グラブボックス10は、車室内のダッシュボード下
部に配設され、小物等が収納されるように合成樹脂材に
てボックス状に形成された本体12を備えており、この
本体12は、図示するように車室内に向いた開口12a
を有し、この開口に図示しないリッドが開閉自在に取り
付けられる。上記ボックス状の本体12には、図2に示
すように、その開口12aから下方へ延出部15が一体
に垂下するように形成されている。この延出部15は、
例えば図示するように断面が鋭角をなすように曲折せし
められ、その基端部付近には一体に形成された所謂イン
テグラルヒンジ15aを有しており、先端側15bはさ
らに曲折せしめられて後述する取付け板の上縁部が備え
る傾斜面と略一致する取付け面が形成されていて、この
取付け面15bには円形のボルト孔15cが穿設されて
いる。
【0009】一方、車室内のダッシュボードの下方に
は、例えば搭乗者の脚部の収納される箇所の上方で、こ
れに被さるようにオーバーハングして張設されたインナ
ーパネル16の裏側にて、該インナーパネル16と同様
にオーバーハングした取付け板14が配設されており、
この取付け板14は、インナーパネル16に遮られて通
常車室内からは容易に視認されないようになっている。
この取付け板14の上縁部14aは前方にやや傾斜する
傾斜面として形成されており、この傾斜面14aにボッ
クス本体12が取り付けられるようになっている。
【0010】本実施例は以上のように構成されており、
次にボックス本体12の取付け方法について説明する。
取付け板14上縁部の傾斜面14aには、該傾斜面14
aに穿設された貫通孔に座金を介して固定用ボルト14
bが予め挿通されている。先ず、ダッシュボード(図示
せず)下部のグラブボックス10が装備される箇所に
て、そのボックス本体12を矢印Yで示す組付け方向か
らさし込み、その延出部15を利用して取り付ける。こ
の際、延出部15はインテグラルヒンジ15aを有して
いるから、延出部15の先端側を該ヒンジ15aを中心
として作業者の手前の方向,すなわち図2において反時
計方向に回動する。これにより、作業者は、延出部15
の取付け部15bを固定すべき固定用ボルト14bの位
置を容易に視認することができる。固定用ボルト14b
の位置を確認して、延出部15の取付け部15bを位置
合わせしたら、該取付け部15bをヒンジ15aを中心
として矢印Xの方向に回動させれば、該取付け部15b
の先端付近に形成された円形の貫通孔15cに固定用ボ
ルト14bの先端が挿通される。
【0011】この際、取付け部15bの取付け面は、取
付け板上縁部14aの傾斜と一致しているから、両者は
完全に重合される。また、取付け部15bの貫通孔15
cは円形に形成されているから、該貫通孔15cに固定
用ボルト14bの先端を挿通するとボックス本体12の
動きは完全に規制されるので、この状態でナットを締め
付ければボックス本体12は位置ズレを生じることなく
容易に固定できる。かくして、本実施例によれば、グラ
ブボックスの本体12を取付け板14に簡単に取り付け
ることができる。
【0012】図3は、本実施例に係るグラブボックス1
0の本体12を成形する際の要部断面図である。図にお
いて、本体12の開口部12aの下縁から垂下されて一
体に形成されるべき延出部15は、その基端付近にヒン
ジ15aが一体に設けられるようにしたから、その成形
には、延出部15の先端側15bをヒンジ15aを中
心として揺動させ、全体として断面が比較的大きな角度
に開くようにすることができる。これにより、ボックス
本体12を成形すべき型17は、従来のように断面が極
端な鋭角となるように構成する必要がないから、無理な
力が加わって破壊されるのを防止するために、従来使わ
れていたような高価な高い強度の材料を利用することな
く形成できる。したがって、本実施例のグラブボックス
10は、高価な成形型を利用することなく成形できるか
ら、製造コストを低く抑えることができる。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、車
室内に簡単に取り付けることができ、しかも、安価に製
造することができる優れたグラブボックスの取付け構造
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るグラブボックスのボック
ス本体を示す斜視図である。
【図2】図1のボックス本体の取付け構造を示す断面図
である。
【図3】図1のボックス本体の成形状態を示す概略断面
図である。
【図4】従来のグラブボックスの一例を示す斜視図であ
る。
【図5】図4のグラブボックスのボックス本体の取付け
構造を示す断面図である。
【図6】図5のボックス本体の取付け部を示す拡大斜視
図である。
【図7】図4のボックス本体の成形状態を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10 グラブボックス 12 ボックス本体 12a 開口 14 取付け板 14a 上縁部 14b 固定用ボルト 15 延出部 15a インテグラルヒンジ 15b 取付け部 15c 円形の貫通孔 16 インナーパネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を備えたグラブボックス本体を、該
    開口の下方にて車室内にオーバーハングするように張り
    出している取付け板の上縁に取り付けるグラブボックス
    の取付け構造において、上記グラブボックス本体と、 グラブボックス本体の開口の下縁に形成され該グラブ
    ボックス本体から垂下されて鋭角に折り返されて延出す
    る延出部と、 該延出部の先端領域に形成されており上記取付け板上縁
    部の張出し角度と略一致する傾斜を有し且つ貫通孔を穿
    設した取付け部と、 上記延出部の基端付近に形成され該延出部の先端側を曲
    折し得るインテグラルヒンジから成るヒンジ部とを
    え、これらグラブボックス本体,延出部,取付け部及びヒン
    ジ部が合成樹脂材にて一体成形されて成り、 上記取付け板にグラブボックスを取り付ける際、グラブ
    ボックス本体の延出部に形成したヒンジ部を回動するこ
    とにより、該延出部の取付け部に穿設した貫通孔に対し
    て上記取付け板の固定用ボルトを挿通して固定するよう
    したことを特徴とする、グラブボックスの取付け構
    造。
JP1991057090U 1991-06-27 1991-06-27 グラブボックスの取付け構造 Expired - Lifetime JP2561621Y2 (ja)

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JPH0528751U JPH0528751U (ja) 1993-04-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5822733A (ja) * 1981-08-03 1983-02-10 Nissan Motor Co Ltd グロ−ブボツクス

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