JP2561582Y2 - トンネル用防音壁 - Google Patents

トンネル用防音壁

Info

Publication number
JP2561582Y2
JP2561582Y2 JP539092U JP539092U JP2561582Y2 JP 2561582 Y2 JP2561582 Y2 JP 2561582Y2 JP 539092 U JP539092 U JP 539092U JP 539092 U JP539092 U JP 539092U JP 2561582 Y2 JP2561582 Y2 JP 2561582Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
wall
sand
filled
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP539092U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0561300U (ja
Inventor
重義 増尾
仁史 村田
紘機 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Penta Ocean Construction Co Ltd filed Critical Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority to JP539092U priority Critical patent/JP2561582Y2/ja
Publication of JPH0561300U publication Critical patent/JPH0561300U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2561582Y2 publication Critical patent/JP2561582Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主として爆破方式のトン
ネル工事において使用するトンネル用防音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にトンネル工事において、掘削に発
破を使用する場合、近隣集落への振動・騒音防止対策が
大きな課題となっており、従来は坑口から切羽の間の複
数箇所に厚さ十数センチ程度の防音壁を設置し、これに
通路用の扉を設けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述のような従来の防
音壁では充分な防音効果が得られず、このため発破作業
に時間的制限を受けるという問題があった。
【0004】また防音壁の数を増すことによって遮音効
果が高められるが、経費を多く要するとともに各防音壁
毎に通路用の扉やダクトを設ける必要が生じ、不経済で
あるとともに資材や土砂の搬出入に不便を来たす問題が
あった。
【0005】本考案はこのような従来の問題にかんが
み、一箇所の防音壁のみで充分な防音効果が得られ、近
隣に振動騒音を及ぼさず、発破作業を時間的制約を受け
ないで行うことができる掘削トンネル用防音壁の提供を
目的としたものである。
【0006】
【課題を達成するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは、掘削中のトンネルの切羽側と坑口側とを遮
断するトンネル用防音壁において、切羽側に面した壁版
と坑口側に面した壁版との間に空隙を設け、該空隙内に
砂を充填したことを特徴としてなるトンネル用防音壁に
存する。
【0007】
【作用】本考案の防音壁においては、一対の壁体間に充
填した砂の重量によって空気中を伝わる振動が遮断され
るものであり、両壁体間の間隔を大きくし、砂層の厚さ
を大きくすることによってより遮音効果が高められる。
通路部分の両扉には通常は砂が充填されていないが、遮
音効果が低い時には、両扉の中にも砂が充填できる構造
となっている。
【0008】
【実施例】次に本考案の実施例を図面について説明す
る。
【0009】図1〜図4は本考案の第一実施例を示して
いる。
【0010】図において、1は掘削成形されたトンネル
である。このトンネル1の切羽側と坑口側とを一対の壁
版2A,2Bをもって仕切っている。この両壁版2A,
2BはそれぞれH型鋼からなる支保工3aにデッキプレ
ートと称されている鋼波板3bを張り付けて構成し、ト
ンネル1の内空をそれぞれ遮断している。この両壁版2
A,2Bにはその中央部分にメイン通路用開口4が設け
られるとともに、その側部にサブ通路用開口5が設けら
れ、それぞれの開口に鉄製の扉6,7が設置されてい
る。またこれらの各開口4,4間及び5,5間が通路と
なっており、天井及び両側部がトンネル状に通路用周壁
板8,9にて覆われている。更にトンネル1の天井部分
近くに両壁版2A,2Bを送気用のダクト10が貫通し
ている。
【0011】両壁版2A,2B間の空隙内には、前述し
た各通路及びダクト10内を除き、砂11が充填されて
いる。
【0012】図5は本考案の第二実施例を示しており、
この実施例では鋼板をもって、例えば全体を四分割した
形状の鋼殻20a,20b,20c,20dを積み重ね
てその前後面を切羽側及び坑口側の壁板21A,21B
とし、各鋼殻20a〜20d内に砂22を充填したもの
である。この場合、各鋼殻20a〜20dにて囲まれた
配置にメイン通路を設け、その両開口部に扉24を設置
し、またダクト25を鋼殻20aに貫通させて予め取り
付けておくとともに、サブ通路は鋼殻20dに予め成形
しておき、両端に扉を取り付ける。
【0013】この実施例では、防音壁を鋼殻毎に分割し
て搬出入することができる。
【0014】図6,図7は本考案の第三実施例を示して
おり、この実施例では、トンネル1の路床に敷設したレ
ール30,30……上に車輪31,31……を介して走
行可能に台版32,32を載荷させ、両台版32,32
に支持させて門型配置にH型鋼からなる支柱33,3
3、桁34を組み、その門型の内側をメイン通路とな
し、その両端開口に鉄扉36を取り付けている。そして
台版32,32及び桁34上に多数の砂入り鋼殻ブロッ
ク35,35……を積み上げて防音壁を構成している。
なお防音壁本体部両面外周にはスライド式リング37
A,37Bを取り付け、トンネル両面との間を閉塞し、
両リング37A,37B間に砂38を後詰めしている。
【0015】この実施例によれば切羽の前述に応じて防
音壁を分解せずに前進させることができる。
【0016】なお、第一実施例において、前後の両壁板
2A,2B間を約1mとした場合において発破時の各部
の騒音状態は下表の如くであった。
【0017】
【表1】
【0018】
【考案の効果】上述したように本考案のトンネル用防音
壁においては、前後の壁版の間に砂を充填した構造であ
るため、厚さを一定以上にすることによって一箇所の設
置のみで充分な遮音効果を得ることができ、しかもその
設置には多くの経費を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例の概略を示す斜視図であ
る。
【図2】同、正面図である。
【図3】同上の砂充填前の平面図である。
【図4】同、側面図である。
【図5】本考案の第二実施例の概略を示す斜視図であ
る。
【図6】本考案の第三実施例を示す正面図である。
【図7】同上の側面図である。
【符号の説明】
1 トンネル 2A,2B 壁版 3a 支保工 3b 鋼波板 4 メイン通路用開口 5 サブ通路用開口 6,7 扉 8,9 通路用周壁板 10,25 ダクト 11,38 砂 20a,20b,20c,20d 鋼殻 21A,21B 壁板 23,35 メイン通路 24A,24B 扉 30 レール 31 車輪 32 台版 33 支柱 34 桁 35 鋼殻ブロック 36 鉄扉 37A,37B スライド式リング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削中のトンネルの切羽側と坑口側とを
    遮断するトンネル用防音壁において、切羽側に面した壁
    版と坑口側に面した壁版との間に空隙を設け、該空隙内
    に砂を充填したことを特徴としてなるトンネル用防音
    壁。
JP539092U 1992-01-17 1992-01-17 トンネル用防音壁 Expired - Lifetime JP2561582Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP539092U JP2561582Y2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 トンネル用防音壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP539092U JP2561582Y2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 トンネル用防音壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0561300U JPH0561300U (ja) 1993-08-13
JP2561582Y2 true JP2561582Y2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=11609839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP539092U Expired - Lifetime JP2561582Y2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 トンネル用防音壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561582Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007277885A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Toda Constr Co Ltd 遮音壁構造

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401809B1 (ko) * 2000-12-30 2003-10-17 남광토건 주식회사 터널용 방음방폭장치
KR100653616B1 (ko) * 2005-08-01 2006-12-08 김숙희 발파소음 저감방법 및 장치
KR100822284B1 (ko) * 2007-01-24 2008-04-16 홍승환 발파소음 저감방법 및 장치
JP4754538B2 (ja) * 2007-08-28 2011-08-24 弘進商事株式会社 防音壁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007277885A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Toda Constr Co Ltd 遮音壁構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0561300U (ja) 1993-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2561582Y2 (ja) トンネル用防音壁
JPH1122390A (ja) トンネル覆工用型枠装置およびこれを用いた覆工方法
JP4320322B2 (ja) トンネル用防音壁
JP2007070807A (ja) ソイルセメント地中連続壁を利用した防振型合成地下壁およびその構築工法
JP2008163681A (ja) トンネル用防音壁
JP3594824B2 (ja) トンネル工事における防音扉構造
JPH1025712A (ja) 吸音パネル
JPS62258100A (ja) トンネル工事における発破騒音の防止方法
JPH1046864A (ja) 免震建物
JP7454367B2 (ja) トンネル用低周波音低減装置
JP7441986B2 (ja) 発破音低減方法及び発破音低減装置
JP4023532B2 (ja) 地中連続壁とその構築方法
JP2014091946A (ja) 立坑
JP2019148134A (ja) 吸音構造体
JP2005195776A (ja) トンネル用防音ハウス
JP3283333B2 (ja) 中高層ユニット建物
JPH0414525Y2 (ja)
JPS583852Y2 (ja) 騒音防止壁
JPH0242949Y2 (ja)
JPH0415836Y2 (ja)
JPS60120011U (ja) 吸音型防音壁
KR0136228Y1 (ko) 건축용 콘크리트 방음 블록
JPS6140832Y2 (ja)
JPS5949391B2 (ja) 防音構造物
GB514082A (en) Improvements in sound deadening structures

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term